JP2921405B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2921405B2
JP2921405B2 JP6202151A JP20215194A JP2921405B2 JP 2921405 B2 JP2921405 B2 JP 2921405B2 JP 6202151 A JP6202151 A JP 6202151A JP 20215194 A JP20215194 A JP 20215194A JP 2921405 B2 JP2921405 B2 JP 2921405B2
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和弘 丸山
英文 野田
浩一 磯川
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱交換換気を行なう換気
部と冷暖房を行なう空調部とを隣設した構成の空気調和
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記この種の空気調和装置は熱交換換気
機能と冷暖房機能を備えたもので、従来においては例え
ば、特公平4ー40615号公報や特開昭64ー334
38号公報に示されているような構成のものである。即
ち、図7に示すように換気部101と空調部102とが
隣設して設けられている。換気部101は、室内の空気
を室外へ排気する排気流を形成する排気送風機103が
設けられた排気通路104と、室外の空気を室内へ供給
する給気流を形成する給気送風機105が設けられた給
気通路106と、排気流と給気流との間で熱交換を行な
う熱交換器107とから構成されている。空調部102
は、室内の空気を取り込んで室内へ吹き出す空気流を形
成する送風機108が設けられた空気通路と、この空気
通路に介在された空調用熱交換器109とから構成され
ている。
【0003】空調部102の空気通路の入口端は天井面
等に開口される室内空気取入口110として構成され、
送風機108の吸込側が臨んでいる。この送風機108
の下流側には空調用熱交換器109が組み込まれ、空調
用熱交換器109の下流側に室内への吹出口が形成され
ている。換気部101の排気通路104の入口側は空調
部102の空気通路と送風機108より下流部において
連通している。また、換気部101の給気通路106の
出口側は空調部102の送風機108の吸込側に連絡し
ている。
【0004】この空気調和装置において、換気部101
を運転すると室内の空気が室内空気取入口110から排
気通路104に吸い込まれ、熱交換器107を通過して
室外へ排気される。同時に室外の空気も給気通路106
に吸い込まれ、熱交換器107を通過し、排気流との間
で熱交換を行なった後、空調部102の空気通路を経て
吹出口から室内へ吹出される。また、空調部102だけ
を運転させると、室内空気取入口110から室内の空気
が空気通路に吸込まれ空調用熱交換器109を通過して
暖気又は冷気として再び室内へ吹出される。換気部10
1と空調部102の双方を運転させた場合には、室内の
空気の一部は換気部101に吸込まれた室外の空気と混
ざりあってそのまま空調用熱交換器109を通過し、室
内へ吹出されるが、他の一部は換気部101の排気通路
104に吸込まれ室外へ排気される。
【0005】上気のような空気調和装置は、換気部10
1と空調部102が隣接していてショートサーキット等
が起こり易いので、換気部101側と空調部102側の
吸込用チャンバなどを吸込仕切板などで仕切るなどの工
夫が払われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
気調和装置においては、換気部101により吸込まれた
外気と空調部102により吸込まれた室内空気との混合
の割合が単に適当に行なわれるのみで、必ずしもバラン
スの良い混合が行なわれるわけではないので、快適性の
高い換気空調雰囲気を形成し難いものである。
【0007】一般に居住空間に合った快適性の高い換気
空調雰囲気を得るシステムとして、例えば居間や寝室等
のクリーンゾーンへは新鮮度の高い冷気又は暖気を供給
し、汚れた空気はトイレ、浴室、台所といったライフゾ
ーン(サニタリゾーン)へ流して排気することが提唱さ
れているが、上記したような従来の空気調和装置ではこ
うした換気空調システムを構成することはできないばか
りでなく、クリーンゾーンへは新鮮度の高い暖気又は冷
気を送り、ライフゾーンにはそれより新鮮度の低い暖気
又は冷気を送るといった居住空間にマッチした換気空調
を行なうこともできない。
【0008】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、居住
空間の特質にマッチした快適性の高いバランスの良い換
気空調を行なうことができるコンパクトな空気調和装置
を得ることであり、居住空間の特質にマッチした快適性
の高いバランスの良い換気空調雰囲気を形成することが
できる換気空調システムを構成することができる空気調
和装置を得ることであり、その空気調和装置の構成の簡
素化並びに対応性の向上を図ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、室内の空気の排気と室外の空気の
供給を熱交換しながら行なう換気部に、室内の空気を循
環させながら冷暖房を行なう空調部を設して構成した
もので、空調部を室内の空気を取り込んで室内へ吹き出
す空気流を形成する送風機を設けた加工空気通路と、こ
の加工空気通路に介在された空調用熱交換器とで構成さ
れる一組の空調単位機能体を複数組組合せて構成し、換
気部の給気通路の出口側を空調部の特定な空調単位機能
体の加工空気通路の入口側に連絡させるとともに、換気
部と空調部の間に、換気部の排気通路の入口側と全ての
空調単位機能体の各加工空気通路の入口側が連絡し、室
内に連通する室内空気取入口を設け、この室内空気取入
口には、換気部の給気通路と連絡する空調単位機能体側
とその他の空調単位機能体側とに仕切る仕切部材を設
け、この仕切部材により室内空気取入口を、換気部の給
気通路と連絡する空調単位機能体側とその他の空調単位
機能体側との比が、給気通路と連絡する空調単位機能体
の送風機による空調風量に換気部の給気送風機による
気風量を減じた風量と、その他の空調単位機能体の送風
機による空調風量に換気部の排気送風機による排気風量
を加えた風量との比になるように按分する手段を採用す
る。
【0010】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1に記載の手段における、空調部を各空調単
位機能体に仕切板で区分して構成する手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の手段にお
ける換気部の給気通路に連絡する加工空気通路とそうで
ない加工空気通路との圧力を検出し、給気通路に連絡す
る加工空気通路の圧力がそうでない加工空気通路の圧力
より高くなると開き、平衡状態では閉じるシャッタを各
空調単位機能体の加工空気通路を隔てている部分に設け
る手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項1にかかる手段における各空調単位機能体が
機能的に独立する手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、請求項1にかかる手段における室内空気取入口とは
別にこれと内部で連通するダクト接続口を設け、このダ
クト接続口と室内空気取入口とを選択的にシャッタで開
閉できるようにする手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、室内の空気の排気と室外の空気の供給を熱交換しな
がら行なう換気部に、室内の空気を循環させながら冷暖
房を行なう空調部を設して構成したもので、空調部を
室内の空気を取り込んで室内へ吹き出す空気流を形成す
る送風機を設けた加工空気通路と、この加工空気通路に
介在された空調用熱交換器とで構成される一組の空調単
位機能体を複数組組合せて構成し、換気部の給気通路の
出口側を空調部の特定な空調単位機能体の加工空気通路
の入口側に連絡させるとともに、換気部と空調部の間
に、全ての空調単位機能体の各加工空気通路の入口側が
連絡し、室内に連通する室内空気取入口を設け、この室
内空気取入口には、換気部の給気通路と連絡する空調単
位機能体側とその他の空調単位機能体側とに仕切る仕切
部材を設け、この仕切部材により室内空気取入口を、換
気部の給気通路と連絡する空調単位機能体側とその他の
空調単位機能体側との比が、給気通路と連絡する空調単
位機能体の送風機による空調風量に換気部の給気送風機
による給気風量を減じた風量と、その他の空調単位機能
体の送風機による空調風量に換気部の排気送風機による
排気風量を加えた風量との比になるように按分し、かつ
換気部の排気通路の入口側に専用排気通路をダクト接続
可能に設ける手段を採用する。
【0015】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、換気部
による給気流は室内空気取入口からの室内の空気と混合
して空調部の特定の空調単位機能体に吸込まれ、特定の
空調単位機能体により室内へ新鮮度の高い加工空気とし
て供給される。他の空調単位機能体には室内空気取入口
からの室内の空気が当該空調単位機能体に吸込まれ、そ
の空調単位機能体により室内へ新鮮度の低い加工空気と
して供給される。換気部の排気通路には室内空気取入口
から室内の空気が吸込まれ、熱交換器において給気流と
の間で熱交換した後に室外へ排気される。そして、室内
空気取入口は仕切部材により、換気部の給気通路と連絡
する空調単位機能体側とその他の空調単位機能体側との
比が、空調風量に換気部側の給気風量を減じた風量と、
空調風量に換気部側の排気風量を加えた風量との比にな
るように按分されるため、室内の空気と室外の空気がバ
ランスよく混ざった新鮮度の高い加工空気と、室内の空
気によるやや新鮮度の低い加工空気とが個別に形成で
き、個別に供給できる。
【0016】請求項2にかかる前記手段においては請求
項1にかかる作用とともに、空調部を仕切板で区分する
だけで各空調単位機能体を構成することができる。
【0017】請求項3にかかる前記手段においては請求
項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに、室
外の空気と室内の空気とが混合した加工空気を形成する
空調部の送風機が停止した場合には、シャッタが開き各
空調単位機能体の加工空気通路が連通し、室内の空気に
より加工空気を供給している空調単位機能体側から室外
の空気を供給することができる。
【0018】請求項4にかかる前記手段においては請求
項1にかかる作用とともに、各空調単位機能体が機能的
に独立しているため、各空調単位機能体を個別に運転停
止させることができる。
【0019】請求項5にかかる前記手段においては請求
項1にかかる作用とともに、室内空気取入口を閉止し
て、ダクトにより連絡させた箇所からダクト接続口を経
て室内の空気の取入れが可能になる。
【0020】請求項6にかかる前記手段においては、換
気部による給気流は室内空気取入口からの室内の空気と
混合して空調部の特定の空調単位機能体に吸込まれ、特
定の空調単位機能体により室内へ新鮮度の高い加工空気
として供給される。他の空調単位機能体には室内空気取
入口からの室内の空気が当該空調単位機能体に吸込ま
れ、その空調単位機能体により室内へ新鮮度の低い加工
空気として供給される。換気部の排気通路にはその入口
側にダクトを経て吸込まれた室内の空気が専用排気通路
を経て吸込まれ、熱交換器において給気流との間で熱交
換した後に室外へ排気される。そして、室内空気取入口
は仕切部材により、換気部の給気通路と連絡する空調単
位機能体側とその他の空調単位機能体側との比が、空調
風量に換気部側の給気風量を減じた風量と、空調風量に
換気部側の排気風量を加えた風量との比になるように按
分されるため、室内の空気と室外の空気がバランスよく
混ざった新鮮度の高い加工空気が形成でき、しかも新鮮
度の低い加工空気側よりも高圧で室内へ供給することが
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 実施例1. 図1は本発明の一実施例の空気調和装置の平面構成を示
す構成図である。この空気調和装置は、換気部1と空調
部2を設してコンパクトに構成され、室の天井裏の空
間などを利用して設置される。換気部1は、室内の空気
を室外へ排気する排気流を形成する排気送風機3が設け
られた排気通路4と、室外(多くは屋外である)の空気
を室内へ供給する給気流を形成する給気送風機5が設け
られた給気通路6と、排気流と給気流との間での熱交換
を行なう全熱交換器7とを備えている。空調部2は換気
部1に隣接して換気部1とともに単一の本体ケーシング
8に収められ、並列する複数(図例では2個)の空調単
位機能体9により構成されている。各空調単位機能体9
は、それぞれ空気を取り込んで室内へ吹き出す空気流を
形成する送風機10が設けられた加工空気通路11と、
この加工空気通路11に介在された空調用熱交換器12
とにより構成されている。
【0022】換気部1と空調部2との間には設置部分の
天井面において室内に開口させる室内空気取入口13が
本体ケーシング8の下面に幅一杯に開設されている。換
気部1の排気通路4は、この室内空気取入口13に臨む
隔壁に開設された排気開口部14を入口端とし、排気送
風機3から全熱交換器7の一方の作動流体通路を経て、
本体ケーシング8の一側に開口した室外排気口15に至
る一連の通路として構成されている。排気通路4の出口
端である室外排気口15には、ダクト接続するための接
続口16が設けられ、ダクトを介して室外へ連絡され
る。換気部1の給気通路6は、本体ケーシング8の一側
に開口した外気取入口17を入口端とし、給気送風機5
を経て全熱交換器7の他方の作動流体通路から、室内空
気取入口13に臨む隔壁に開設された給気開口部18に
至る一連の通路として構成されている。給気通路6の入
口端である外気取入口17には、ダクト接続するための
接続口16が設けられ、ダクトを介して室外へ連絡され
る。
【0023】空調部2の各空調単位機能体9の加工空気
通路11は、いずれも室内空気取入口13を入口端と
し、空調用熱交換器12を通過して送風機10を経て本
体ケーシング8の側部に開口した空気供給口19に至る
一連の通路として構成され、各空気供給口19にはダク
ト接続するための接続口20が設けられ、ダクトを介し
て個々に供給対象の室に連絡される。図例のように2個
の空調単位機能体9で空調部2が構成される場合には、
一方の空調単位機能体9の加工空気通路11の入口側は
換気部1の排気開口部14に対応する側に位置され、他
方の空調単位機能体9の加工空気通路11の入口側は換
気部1の給気開口部18に対応する側に位置される。2
個以上の空調単位機能体9で空調部2が構成される場合
には、特定の空調単位機能体9とそうでない空調単位機
能体9に対して上述の換気部1側との関係が構成される
ことになる。
【0024】この実施例の空調単位機能体9は、各送風
機10部分を仕切板21で仕切り、単一の空調用熱交換
器12を仕切板22で二分割にして、空調用熱交換器1
2を共用するかたちに構成されている。勿論、図3に示
すように各空調単位機能体9を、その空調用熱交換器1
2も送風機10も相互に独立に構成し、個別な機能体と
してもよい。
【0025】室内空気取入口13には、換気部1の給気
通路6の給気開口部18に対応する側の空調単位機能体
9側と、他の空調単位機能体9側とに仕切る仕切部材2
3が設けられている。この仕切部材23は、室内空気取
入口13を換気部1の給気通路6に対応する空調単位機
能体9側と他の空調単位機能体9側との比が、空調風量
に換気部1側の給気風量を減じた風量と、空調風量に換
気部1側の排気風量を加えた風量との比になるように按
分している。例えば、空調風量(空調部2の送風機10
により決まる)をいずれも400とし、排気風量(排気
送風機3により決まる)を150、給気風量(給気送風
機5で決まる)を150とすると、空調風量400に換
気部1側の給気風量150を減じた風量は250であ
り、空調風量400に換気部1側の排気風量150を加
えた風量は550である。そしてそれらの比は5対11
となり、この比で按分する位置に仕切部材23が設けら
れている。
【0026】上記構成の空気調和装置において、空調用
熱交換器12に冷水、温水、冷媒を流して空調部2を運
転させると、各空調単位機能体9はそれぞれ室内の空気
を室内空気取入口13から取り入れて冷暖房用に加工し
て、各空気供給口19からそれぞれダクトを介して供給
対象の室に加工空気を供給する。換気を実施すべく換気
部1を運転させると、給気通路6から取入れられた室外
の空気は、全熱交換器7において排気流と熱交換した
後、給気開口部18に吹出され、室内空気取入口13か
ら吸込まれる室内の空気と混合して対応関係にある空調
単位機能体9の加工空気通路11に流れ込み、冷暖房用
に加工されて当該空気供給口19からダクトを介して供
給対象の室に加工空気を供給する。一方、排気送風機3
の運転により室内空気取入口13から吸込まれた室内の
空気は、排気開口部14から全熱交換器7を経て室外排
気口15に至り、ダクトを介して室外へ排気される。即
ち、新鮮な外気の導入と汚濁した室内の空気の室外への
排気による換気が、冷暖房とともに行なわれる。
【0027】この時、室内空気取入口13は仕切部材2
3により、換気部1の給気通路6と連絡する空調単位機
能体9側と他の空調単位機能体9側との比が、空調風量
に換気部1側の給気風量を減じた風量と、空調風量に換
気部1側の排気風量を加えた風量との比になるように按
分されるため、室内の空気と室外の空気がバランスよく
混ざった新鮮度の高い加工空気と、室内の空気による新
鮮度のやや低い加工空気がバランス良く形成でき、しか
も前者よりも後者のほうが実際の適用では圧力関係が高
くなり、快適性の高い換気空調システムを構成すること
ができる。この間の経緯を先に例示した数値を使って図
2に基づいてもう少し詳しく説明する。
【0028】各室内には各空調単位機能体9から400
ずつの風量で加工空気が供給される。換気部1による排
気は150の風量で行なわれ、給気も150の風量で行
なわれる。給気流が吸込まれる空調単位機能体9側をA
ゾーンとし、室内の空気だけが吸込まれる空調単位機能
体9側をBゾーンとすると、Aゾーンでは給気に15
0、室内の空気の送風に400必要になり室内空気取入
口13からは250を吸込むことになる。Bゾーンでは
排気に150、室内の空気の送風に400必要になり室
内空気取入口13からは550を吸込むことになる。A
ゾーン側に連絡する室では室外の空気が供給されるため
圧力は増し気味になり、Bゾーン側に連絡する室では室
内の空気が室外へ排気されるため圧力は減少気味にな
る。従って、Aゾーン側を居間や寝室などのクリーンゾ
ーンに連絡させ、Bゾーン側をトイレや浴室などのライ
フゾーンに連絡させることにより、クリーンゾーンから
ライフゾーンに向う空気の流れができ、クリーンゾーン
を常に新鮮度の高い空気による冷暖房雰囲気におくこと
ができる。即ち、室の特質に合った住居全体としても快
適性の高い換気空調が実現することになる。
【0029】空調用熱交換器12を共用する構成のもの
は、それだけ構成を簡素化できるが、図3に示したよう
に空調用熱交換器12を個々の空調単位機能体9毎に独
立した構成とすることにより、各空調単位機能体9の送
風機10の運転に応じて各空調用熱交換器12を動作さ
せることができるので、空調用熱交換器12を有効に機
能させることができる。また、空調部2において空調用
熱交換器12の下流側に送風機10が配置されているの
で、室内空気取入口13からの騒音も減少し、空気供給
口19にはダクトが接続されるので加工空気が供給され
る室での騒音も低減する。さらに、仕切部材23は室内
空気取入口13からの室内の空気の流入について整流作
用も果たすので、ほぼ一定の風速分布で送風機10に室
内の空気を送ることができるようになり、送風機能の安
定化も期待できる。
【0030】実施例2.図4はこの発明の実施例2の空
気調和装置の平面構成を示す構成図である。図からも分
るようにその基本構成は実施例1に示したものと同じで
ある。従って、実施例1により示したものと同一部分に
ついては同一の符号を用いそれらの説明は省略する。
【0031】この空気調和装置は、室外の空気と室内の
空気を混合させて加工空気を形成する空調単位機能体9
と、室内の空気により加工空気を形成する空調単位機能
体9との間の仕切板21や隔壁部材に圧力関係で開閉す
る風圧シャッタ24を設けたもので、風圧シャッタ24
にかかる構成以外は実施例1のものと同じである。風圧
シャッタ24は、送風機10より上流側に設けられ、通
常は閉じているが室外の空気と室内の空気を混合させて
加工空気を形成する空調単位機能体9側の圧力より、室
内の空気により加工空気を形成する空調単位機能体9側
の圧力の方が低くなると開放し、平衡状態では閉じる構
成である。風圧シャッタ24が開放すると双方の加工空
気通路11はこの部分で連通する。
【0032】即ち、温度スイッチ等が働いて室外の空気
と室内の空気を混合させて加工空気を形成する空調単位
機能体9の送風機10が停止した場合、風圧シャッタ2
4がないものでは、換気部1からの室外の空気は空調部
2には供給されなくなってしまう。しかしながら風圧シ
ャッタ24を設けたものでは、風圧シャッタ24が開放
して他方の加工空気通路11と連通させるので、室外の
空気は他方の空調単位機能体9により当該空調対象の室
へ供給されることになり、使い勝手の良いものとなる。
これ以外の機能は実施例1のものと同じであるので、そ
の説明は省略する。
【0033】実施例3.図5はこの発明の実施例3の空
気調和装置の平面構成を示す構成図である。図からも分
るようにその基本構成は実施例1に示したものと同じで
ある。従って、実施例1により示したものと同一部分に
ついては同一の符号を用いそれらの説明は省略する。
【0034】この空気調和装置は室内空気取入口13
に、これを開閉できるシャッタ25を設け、さらに室内
空気取入口13に内部において連通するダクト接続口2
6を仕切部材23で仕切られた双方に対して設けたもの
である。各ダクト接続口26はダクト接続が可能に構成
され、それぞれに開閉できるシャッタ27が設けられて
いる。これ以外の構成は実施例1のものと同じである。
即ち、室内空気取入口13を使って室内の空気を一箇所
から集中的に取り込む集中取込みが可能であるととも
に、ダクト接続口26を使って分散した位置から室内の
空気を取込むこともできるものである。一方を使う場合
には他方はシャッタ25,27を閉じて閉止することに
なる。即ち、室内の空気の取込み場所をダクトを使って
都合の良い所から行なうことができ、快適性の高い空調
換気システムを構成する自由度が増し、適応性も向上す
る。これ以外の機能は実施例1のものと同じであるので
その説明は省略する。
【0035】実施例4.図6はこの発明の実施例4の空
気調和装置の平面構成を示す構成図である。図からも分
るようにその基本構成は実施例1に示したものと同じで
ある。従って、実施例1により示したものと同一部分に
ついては同一の符号を用いそれらの説明は省略する。
【0036】この空気調和装置は室内空気取入口13に
隣接する位置に換気部1の排気通路4の入口端である排
気開口部14に連絡する排気専用通路28を設けたもの
である。排気専用通路28はダクト接続口29を備え、
ダクトの接続によりダクトを介して当該ダクトと連通す
る室から室内の空気を取り入れ、換気部1により室外へ
排気する。但し、室内空気取入口13の仕切部材23
は、換気部1の給気通路6に対応する空調単位機能体9
側と他の空調単位機能体9側との比が、空調風量に換気
部1側の給気風量を減じた風量と、空調風量との比にな
るように按分している。これ以外の構成は実施例1で示
したものと同じである。
【0037】この実施例の空気調和装置では任意の室か
らダクトにより排気専用通路28を使って室内の空気を
直接室外へ排気させることができ、快適性の高い空調換
気システムを構成する自由度が増し、適応性が増す。こ
れ以外の機能は実施例1のものと同じであるのでその説
明は省略する。
【0038】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によれば換気部による給気流は室
内空気取入口からの室内の空気と混合して空調部の特定
の空調単位機能体に吸込まれ、特定の空調単位機能体に
より室内へ新鮮度の高い加工空気として供給される。他
の空調単位機能体には室内空気取入口からの室内の空気
が当該空調単位機能体に吸込まれ、その空調単位機能体
により室内へ新鮮度のやや低い加工空気として供給され
る。換気部の排気通路には室内空気取入口から室内の空
気が吸込まれ、熱交換器において給気流との間で熱交換
した後に室外へ排気される。そして、室内空気取入口は
仕切部材により、換気部の給気通路と連絡する空調単位
機能体側とその他の空調単位機能体側との比が、空調風
量に換気部側の給気風量を減じた風量と、空調風量に換
気部側の排気風量を加えた風量との比になるように按分
されるため、室内の空気と室外の空気がバランスよく混
ざった新鮮度の高い加工空気と、室内の空気によるやや
新鮮度の低い加工空気がバランスよく個別に形成でき
る。即ち、居住空間の特質にマッチした快適性の高いバ
ランスの良い換気空調を行なうことができる空気調和装
置ないしは、居住空間の特質にマッチした快適性の高い
バランスの良い換気空調雰囲気を形成することができる
換気空調システムを構成することができるコンパクトな
空気調和装置が得られる。
【0039】請求項2の発明によれば請求項1の発明の
効果とともに、空調部を仕切板で区分するだけで各空調
単位機能体を構成することができ、構成を簡素にするこ
とができる。
【0040】請求項3の発明によれば請求項1又は請求
項2のいずれかの発明にかかる効果とともに、室外の空
気と室内の空気とが混合した加工空気を形成する空調部
の送風機が停止した場合にも、他の送風機により室外の
空気が供給でき、使い勝手の良い適用性の高い空気調和
装置が得られる。
【0041】請求項4の発明によれば請求項1の発明に
かかる効果とともに、各空調単位機能体が機能的に独立
しているため、各空調単位機能体を個別に運転停止させ
ることができ、空調用熱交換器を有効に利用できる。
【0042】請求項5の発明によれば請求項1の発明に
かかる効果とともに、室内空気取入口を閉止して、ダク
トにより連絡させた箇所からダクト接続口を経て室内の
空気の取入れも可能になり、適用性や設置の自由度が増
す。
【0043】請求項6の発明によれば、換気部による給
気流は室内空気取入口からの室内の空気と混合して空調
部の特定の空調単位機能体に吸込まれ、特定の空調単位
機能体により室内へ新鮮度の高い加工空気として供給さ
れる。他の空調単位機能体には室内空気取入口からの室
内の空気が当該空調単位機能体に吸込まれ、その空調単
位機能体により室内へ新鮮度のやや低い加工空気として
供給される。換気部の排気通路にはダクトを経て吸込ま
れた室内の空気が専用排気通路を経て吸込まれ、熱交換
器において給気流との間で熱交換した後に室外へ排気さ
れる。そして、室内空気取入口は仕切部材により、換気
部の給気通路と連絡する空調単位機能体側とその他の空
調単位機能体側との比が、空調風量に換気部側の給気風
量を減じた風量と、空調風量との比になるように按分さ
れるため、室内の空気と室外の空気がバランスよく混ざ
った新鮮度の高い加工空気と、室内の空気によるやや新
鮮度の低い加工空気がバランス良く個別に形成できる。
即ち、適応性が高く居住空間の特質にマッチした快適性
の高いバランスの良い換気空調を行なうことができる空
気調和装置ないしは、居住空間の特質にマッチした快適
性の高いバランスの良い換気空調雰囲気を形成すること
ができる換気空調システムを構成することができるコン
パクトな空気調和装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の空気調和装置の平面構成
を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1の空気調和装置の機能を示
す説明図である。
【図3】この発明の実施例1の他の空気調和装置の平面
構成を示す構成図である。
【図4】この発明の実施例2の空気調和装置の平面構成
を示す構成図である。
【図5】この発明の実施例3の空気調和装置の平面構成
を示す構成図である。
【図6】この発明の実施例4の空気調和装置の平面構成
を示す構成図である。
【図7】従来の空気調和装置の平面構成を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 換気部 2 空調部 3 排気送風機 4 排気通路 5 給気送風機 6 給気通路 7 全熱交換器 9 空調単位機能体 10 送風機 11 加工空気通路 12 空調用熱交換器 13 室内空気取入口 14 排気開口部 18 給気開口部 19 空気供給口 22 仕切板 23 仕切部材 24 風圧シャッタ 25 シャッタ 26 ダクト接続口 27 シャッタ 28 排気専用通路 29 ダクト接続口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−180026(JP,A) 特開 平5−126363(JP,A) 特開 平1−305243(JP,A) 実開 昭63−139424(JP,U) 実開 昭63−178749(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 3/147 F24F 1/00 441

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の空気を室外へ排気する排気流を形
    成する排気送風機を設けた排気通路と、室外の空気を室
    内へ供給する給気流を形成する給気送風機を設けた給気
    通路と、上記排気流と給気流との間で熱交換を行なわせ
    る熱交換器とを備えた換気部に、室内の空気を取り込ん
    で室内へ吹き出す空気流を形成する送風機を設けた加工
    空気通路と、この加工空気通路に介在された空調用熱交
    換器とで一組の空調単位機能体を構成し、複数組のこの
    空調単位機能体の組合せにより構成された空調部を連設
    、上記換気部の上記給気通路の出口側を上記空調部の
    特定な空調単位機能体の上記加工空気通路の入口側に連
    絡させるとともに、上記換気部と上記空調部の間に、上
    記換気部の排気通路の入口側と全ての上記空調単位機能
    体の上記各加工空気通路の入口側が連絡し、室内に連通
    する室内空気取入口を設け、この室内空気取入口には、
    上記換気部の給気通路と連絡する空調単位機能体側とそ
    の他の空調単位機能体側とに仕切る仕切部材を設け、こ
    の仕切部材により上記室内空気取入口を、上記換気部の
    給気通路と連絡する空調単位機能体側とその他の空調単
    位機能体側との比が、上記給気通路と連絡する空調単位
    機能体の上記送風機による空調風量に上記換気部の上記
    給気送風機による給気風量を減じた風量と、その他の空
    調単位機能体の上記送風機による空調風量に上記換気部
    の排気送風機による排気風量を加えた風量との比になる
    ように按分したことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和装置であっ
    て、空調部を各空調単位機能体に仕切板で区分して構成
    したことを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の空気調和
    装置であり、換気部の給気通路に連絡する加工空気通路
    とそうでない加工空気通路との圧力を検出し、給気通路
    に連絡する加工空気通路の圧力がそうでない加工空気通
    路の圧力より高くなると開き、平衡状態では閉じるシャ
    ッタを各空調単位機能体の加工空気通路を隔てている部
    分に設けたことを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の空気調和装置であり、
    各空調単位機能体が機能的に独立していることを特徴と
    する空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の空気調和装置であっ
    て、室内空気取入口とは別にこれと内部で連通するダク
    ト接続口を設け、このダクト接続口と上記室内空気取入
    口とを選択的にシャッタで開閉できるようにしたことを
    特徴とする空気調和装置。
  6. 【請求項6】 室内の空気を室外へ排気する排気流を形
    成する排気送風機を設けた排気通路と、室外の空気を室
    内へ供給する給気流を形成する給気送風機を設けた給気
    通路と、上記排気流と給気流との間で熱交換を行なわせ
    る熱交換器とを備えた換気部に、室内の空気を取り込ん
    で室内へ吹き出す空気流を形成する送風機を設けた加工
    空気通路と、この加工空気通路に介在された空調用熱交
    換器とで一組の空調単位機能体を構成し、複数組のこの
    空調単位機能体の組合せにより構成された空調部を連設
    、上記換気部の上記給気通路の出口側を上気空調部の
    特定な空調単位機能体の上記加工空気通路の入口側に連
    絡させるとともに、上記換気部と上記空調部の間に、全
    ての上記空調単位機能体の上記各加工空気通路の入口側
    が連絡し、室内に連通する室内空気取入口を設け、この
    室内空気取入口には、上記換気部の給気通路と連絡する
    空調単位機能体側とその他の空調単位機能体側とに仕切
    る仕切部材を設け、この仕切部材により上記室内空気取
    入口を、上記換気部の給気通路と連絡する空調単位機能
    体側とその他の空調単位機能体側との比が、上記給気通
    路と連絡する空調単位機能体の上記送風機による空調風
    量に上記換気部の上記給気送風機による給気風量を減じ
    た風量と、その他の空調単位機能体の上記送風機による
    空調風量に上記換気部の排気送風機による排気風量を加
    えた風量との比になるように按分し、かつ上記換気部の
    排気通路の入口側に専用排気通路をダクト接続可能に設
    けたことを特徴とする空気調和装置。
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