JP2921261B2 - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機の変速制御装置Info
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- JP2921261B2 JP2921261B2 JP4140060A JP14006092A JP2921261B2 JP 2921261 B2 JP2921261 B2 JP 2921261B2 JP 4140060 A JP4140060 A JP 4140060A JP 14006092 A JP14006092 A JP 14006092A JP 2921261 B2 JP2921261 B2 JP 2921261B2
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- shift
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速装置の
変速制御装置に関し、特に、低速ギヤ段が成立している
減速走行時において再加速が実行されたときのエンジン
の空吹かし感を防止する技術に関するものである。
変速制御装置に関し、特に、低速ギヤ段が成立している
減速走行時において再加速が実行されたときのエンジン
の空吹かし感を防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一方向クラッチの係合によって成立する
低速ギヤ段と摩擦係合装置の係合によって成立する高速
ギヤ段とを含む複数のギヤ段に選択的に切り換えられる
車両用自動変速機が知られている。所謂A/Tと称され
るものがそれである。そして、そのような車両用自動変
速機のギヤ段を制御するに際して、たとえば車速センサ
からの車速が検出されない場合のために、予め記憶され
た変速線図からエンジン回転速度およびエンジンの負荷
に基づいて変速判断をする変速制御手段を備えた変速制
御装置が提案されている。たとえば、特公昭51−18
574号公報に記載された変速制御装置がそれである。
このような車両用自動変速機の変速制御装置の変速線図
では、スロットル弁開度に対応して大きくなるシフトダ
ウン線およびシフトアップ線が予め設定されており、実
際のスロットル弁開度およびエンジン回転速度を示す点
がそのシフトダウン線を下回ると自動変速機のギヤ段が
低速側のギヤ段に切り換えられ、シフトアップ線を越え
ると自動変速機のギヤ段が高速側のギヤ段に切り換えら
れるようになっている。
低速ギヤ段と摩擦係合装置の係合によって成立する高速
ギヤ段とを含む複数のギヤ段に選択的に切り換えられる
車両用自動変速機が知られている。所謂A/Tと称され
るものがそれである。そして、そのような車両用自動変
速機のギヤ段を制御するに際して、たとえば車速センサ
からの車速が検出されない場合のために、予め記憶され
た変速線図からエンジン回転速度およびエンジンの負荷
に基づいて変速判断をする変速制御手段を備えた変速制
御装置が提案されている。たとえば、特公昭51−18
574号公報に記載された変速制御装置がそれである。
このような車両用自動変速機の変速制御装置の変速線図
では、スロットル弁開度に対応して大きくなるシフトダ
ウン線およびシフトアップ線が予め設定されており、実
際のスロットル弁開度およびエンジン回転速度を示す点
がそのシフトダウン線を下回ると自動変速機のギヤ段が
低速側のギヤ段に切り換えられ、シフトアップ線を越え
ると自動変速機のギヤ段が高速側のギヤ段に切り換えら
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記従来の変速制
御装置では、スロットル弁開度およびエンジン回転速度
により表される変速線図が用いられる状態において、車
両の停止に先立つ減速走行ではたとえば第2速ギヤ段の
一方向クラッチの開放作用によって逆向の動力伝達経路
が遮断されるので、エンジン回転速度がアイドル回転ま
で低下し、このアイドル回転速度が更にシフトダウン線
よりもエンジン回転速度が低い側となると第1速ギヤ段
へシフトダウンさせられる。しかし、エアコンなどの補
機の作動や冷却によってエンジンに加えられる負荷が増
加するに伴い、アイドル回転速度制御装置により通常の
アイドル回転速度よりも所定値高い目標アイドル回転速
度が設定され、その目標アイドル回転速度が維持される
ようにエンジンの回転速度が制御される場合には、確実
に第1速ギヤ段へ切り換えられるようにするために、シ
フトダウン線上の変速点を上記目標アイドル回転速度よ
りも高く設定せざるを得ない。このため、減速走行では
そのような高い変速点において第2速ギヤ段から第1速
ギヤ段へシフトダウンさせられるが、減速走行後に再加
速操作されると、一方向クラッチが係合して駆動力を伝
達するまでのエンジンの空転期間が顕著となって、運転
者に違和感を与える欠点があった。
御装置では、スロットル弁開度およびエンジン回転速度
により表される変速線図が用いられる状態において、車
両の停止に先立つ減速走行ではたとえば第2速ギヤ段の
一方向クラッチの開放作用によって逆向の動力伝達経路
が遮断されるので、エンジン回転速度がアイドル回転ま
で低下し、このアイドル回転速度が更にシフトダウン線
よりもエンジン回転速度が低い側となると第1速ギヤ段
へシフトダウンさせられる。しかし、エアコンなどの補
機の作動や冷却によってエンジンに加えられる負荷が増
加するに伴い、アイドル回転速度制御装置により通常の
アイドル回転速度よりも所定値高い目標アイドル回転速
度が設定され、その目標アイドル回転速度が維持される
ようにエンジンの回転速度が制御される場合には、確実
に第1速ギヤ段へ切り換えられるようにするために、シ
フトダウン線上の変速点を上記目標アイドル回転速度よ
りも高く設定せざるを得ない。このため、減速走行では
そのような高い変速点において第2速ギヤ段から第1速
ギヤ段へシフトダウンさせられるが、減速走行後に再加
速操作されると、一方向クラッチが係合して駆動力を伝
達するまでのエンジンの空転期間が顕著となって、運転
者に違和感を与える欠点があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、減速走行中の再
加速操作時においてエンジンの空転感を抑制する車両用
自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
ものであり、その目的とするところは、減速走行中の再
加速操作時においてエンジンの空転感を抑制する車両用
自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、図1の発明の要旨図
に示すように、一方向クラッチの係合によって成立する
低速ギヤ段と摩擦係合装置の係合によって成立する高速
ギヤ段とを含む複数のギヤ段に選択的に切り換えられる
車両用自動変速機において、予め記憶された変速線図か
らエンジン回転速度およびエンジンの負荷に基づいて変
速判断をする変速制御手段を備えた変速制御装置であっ
て、(1) 前記エンジンのアイドル回転速度を、エンジン
に加えられる負荷に応じて所定値高い目標アイドル回転
速度に維持するアイドル回転速度制御手段と、(2) その
アイドル回転速度制御手段によりアイドル回転速度が高
められるに応じて前記変速線図のダウンシフト点を高回
転側に変更するダウンシフト点変更手段と、(3) 前記エ
ンジンの負荷が所定値以下で前記車両の再加速操作が行
われたことを判定する再加速判定手段と、(4) 前記ダウ
ンシフト点変更手段によりアイドル回転速度が高められ
るに応じてダウンシフト点が高回転側に変更された変速
線図に基づいて低速ギヤ段へダウンシフトした後、前記
再加速判定手段によりエンジンの負荷が所定値以下で再
加速操作が行われたことが判定された場合には、そのダ
ウンシフト後の低速ギヤ段からシフトアップさせるシフ
トアップ制御手段とを、含むことにある。
めの本発明の要旨とするところは、図1の発明の要旨図
に示すように、一方向クラッチの係合によって成立する
低速ギヤ段と摩擦係合装置の係合によって成立する高速
ギヤ段とを含む複数のギヤ段に選択的に切り換えられる
車両用自動変速機において、予め記憶された変速線図か
らエンジン回転速度およびエンジンの負荷に基づいて変
速判断をする変速制御手段を備えた変速制御装置であっ
て、(1) 前記エンジンのアイドル回転速度を、エンジン
に加えられる負荷に応じて所定値高い目標アイドル回転
速度に維持するアイドル回転速度制御手段と、(2) その
アイドル回転速度制御手段によりアイドル回転速度が高
められるに応じて前記変速線図のダウンシフト点を高回
転側に変更するダウンシフト点変更手段と、(3) 前記エ
ンジンの負荷が所定値以下で前記車両の再加速操作が行
われたことを判定する再加速判定手段と、(4) 前記ダウ
ンシフト点変更手段によりアイドル回転速度が高められ
るに応じてダウンシフト点が高回転側に変更された変速
線図に基づいて低速ギヤ段へダウンシフトした後、前記
再加速判定手段によりエンジンの負荷が所定値以下で再
加速操作が行われたことが判定された場合には、そのダ
ウンシフト後の低速ギヤ段からシフトアップさせるシフ
トアップ制御手段とを、含むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、アイドル回転速度制御手段
によりアイドル回転速度が高められるに応じて、ダウン
シフト点変更手段により前記変速線図のダウンシフト点
が高回転側に変更される。すなわち、アイドル回転速度
が低い通常値に戻されると変速線図のダウンシフト点も
低回転側に戻される。また、ダウンシフト点変更手段に
よりアイドル回転速度が高められるに応じてダウンシフ
ト点が高回転側に変更された変速線図に基づいて低速ギ
ヤ段へダウンシフトした後、再加速判定手段によりエン
ジンの負荷が所定値以下で再加速操作が行われたことが
判定された場合には、シフトアップ制御手段により、ダ
ウンシフト後の低速ギヤ段からシフトアップされる。
によりアイドル回転速度が高められるに応じて、ダウン
シフト点変更手段により前記変速線図のダウンシフト点
が高回転側に変更される。すなわち、アイドル回転速度
が低い通常値に戻されると変速線図のダウンシフト点も
低回転側に戻される。また、ダウンシフト点変更手段に
よりアイドル回転速度が高められるに応じてダウンシフ
ト点が高回転側に変更された変速線図に基づいて低速ギ
ヤ段へダウンシフトした後、再加速判定手段によりエン
ジンの負荷が所定値以下で再加速操作が行われたことが
判定された場合には、シフトアップ制御手段により、ダ
ウンシフト後の低速ギヤ段からシフトアップされる。
【0007】
【発明の効果】したがって、アイドル回転速度制御手段
によりアイドル回転速度が高められた状態では、ダウン
シフト点変更手段により前記変速線図のダウンシフト点
が高回転側に変更されることから、車両の減速走行に際
しては確実に低速ギヤ段に切り換えられるとともに、ア
イドル回転速度制御手段によるアイドルアップがない状
態では変速線図のダウンシフト点が元の低い値に戻され
ることから、車両の減速走行中の再加速操作が行われた
場合では、エンジンの空転領域が少なくされ、エンジン
の空転によって運転者に与える違和感が好適に抑制され
る。また、その変速線図に基づいて低速ギヤ段へダウン
シフトした後、エンジンの負荷が所定値以下で再加速操
作が行われたことが判定された場合には、ダウンシフト
後の低速ギヤ段からシフトアップされることから、正ト
ルク駆動状態となるエンジン回転速度が低くなり、エン
ジンが空転する期間が大幅に短縮されて運転者に与える
違和感が好適に抑制される。
によりアイドル回転速度が高められた状態では、ダウン
シフト点変更手段により前記変速線図のダウンシフト点
が高回転側に変更されることから、車両の減速走行に際
しては確実に低速ギヤ段に切り換えられるとともに、ア
イドル回転速度制御手段によるアイドルアップがない状
態では変速線図のダウンシフト点が元の低い値に戻され
ることから、車両の減速走行中の再加速操作が行われた
場合では、エンジンの空転領域が少なくされ、エンジン
の空転によって運転者に与える違和感が好適に抑制され
る。また、その変速線図に基づいて低速ギヤ段へダウン
シフトした後、エンジンの負荷が所定値以下で再加速操
作が行われたことが判定された場合には、ダウンシフト
後の低速ギヤ段からシフトアップされることから、正ト
ルク駆動状態となるエンジン回転速度が低くなり、エン
ジンが空転する期間が大幅に短縮されて運転者に与える
違和感が好適に抑制される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0009】図2は、本発明の一実施例の制御装置が適
用されるFF車両用横置トランスアクスルにおける自動
変速機の骨子図、および制御装置の構成例を示すブロッ
ク線図である。図2において、エンジン10の動力は、
ロックアップクラッチ付トルクコンバータ12、自動変
速機14、差動歯車装置16を経て、駆動軸18に連結
された駆動輪20へ伝達されるようになっている。
用されるFF車両用横置トランスアクスルにおける自動
変速機の骨子図、および制御装置の構成例を示すブロッ
ク線図である。図2において、エンジン10の動力は、
ロックアップクラッチ付トルクコンバータ12、自動変
速機14、差動歯車装置16を経て、駆動軸18に連結
された駆動輪20へ伝達されるようになっている。
【0010】上記自動変速機14は、たとえばトヨタ自
動車株式会社製のA140E型自動変速機として広く知
られているものと同様に構成されており、サンギヤ22
S、リングギヤ22R、およびそれらと噛み合う遊星ギ
ヤ22P、その遊星ギヤ22Pを回転可能に支持するキ
ャリヤ22Kを有する第1遊星歯車装置22と、サンギ
ヤ24S、リングギヤ24R、およびそれらと噛み合う
遊星ギヤ24P、その遊星ギヤ24Pを回転可能に支持
するキャリヤ24Kを有する第2遊星歯車装置24と、
サンギヤ26S、リングギヤ26R、およびそれらと噛
み合う遊星ギヤ26P、その遊星ギヤ26Pを回転可能
に支持するキャリヤ26Kを有する第3遊星歯車装置2
6と、そのリングギヤ26Rと一体的に結合されたカウ
ンタ駆動ギヤ28と、このカウンタ駆動ギヤ28により
回転駆動されるカウンタシャフト30と、カウンタシャ
フト30から差動歯車装置16へ出力する出力ギヤ32
とを備えている。
動車株式会社製のA140E型自動変速機として広く知
られているものと同様に構成されており、サンギヤ22
S、リングギヤ22R、およびそれらと噛み合う遊星ギ
ヤ22P、その遊星ギヤ22Pを回転可能に支持するキ
ャリヤ22Kを有する第1遊星歯車装置22と、サンギ
ヤ24S、リングギヤ24R、およびそれらと噛み合う
遊星ギヤ24P、その遊星ギヤ24Pを回転可能に支持
するキャリヤ24Kを有する第2遊星歯車装置24と、
サンギヤ26S、リングギヤ26R、およびそれらと噛
み合う遊星ギヤ26P、その遊星ギヤ26Pを回転可能
に支持するキャリヤ26Kを有する第3遊星歯車装置2
6と、そのリングギヤ26Rと一体的に結合されたカウ
ンタ駆動ギヤ28と、このカウンタ駆動ギヤ28により
回転駆動されるカウンタシャフト30と、カウンタシャ
フト30から差動歯車装置16へ出力する出力ギヤ32
とを備えている。
【0011】そして、自動変速機14には、上記第1遊
星歯車装置22、第2遊星歯車装置24、および第3遊
星歯車装置26の構成要素を選択的に連結するために、
油圧式の摩擦係合装置であるクラッチC0 、クラッチC
1 、クラッチC2 、ブレーキB0 、ブレーキB1 、ブレ
ーキB2 、ブレーキB3 と、一方向クラッチF0 、一方
向クラッチF1 、一方向クラッチF2 とが設けられてお
り、それら摩擦係合装置および一方向クラッチが図3に
示すように選択的に作動させられることにより所望のギ
ヤ段が成立させられる。なお、図3において○印は係合
状態を示している。
星歯車装置22、第2遊星歯車装置24、および第3遊
星歯車装置26の構成要素を選択的に連結するために、
油圧式の摩擦係合装置であるクラッチC0 、クラッチC
1 、クラッチC2 、ブレーキB0 、ブレーキB1 、ブレ
ーキB2 、ブレーキB3 と、一方向クラッチF0 、一方
向クラッチF1 、一方向クラッチF2 とが設けられてお
り、それら摩擦係合装置および一方向クラッチが図3に
示すように選択的に作動させられることにより所望のギ
ヤ段が成立させられる。なお、図3において○印は係合
状態を示している。
【0012】たとえば、シフトレバー34がDレンジへ
操作されている状態においては、クラッチC0 およびC
1 が係合させられることにより第1速ギヤ段が成立させ
られ、クラッチC0 およびC1 とブレーキB2 が係合さ
せられることにより第2速ギヤ段が成立させられ、クラ
ッチC0 、C1 およびC2 とブレーキB2 が係合させら
れることにより第3速ギヤ段が成立させられ、クラッチ
C1 およびC2 とブレーキB0 およびB2 が係合させら
れることにより第4速ギヤ段が成立させられるようにな
っている。ここで、第1速ギヤ段或いはそれより変速比
が小さい第2ギヤ段の成立時には、正トルク駆動状態で
は一方向クラッチF2 或いはF1 が係合させられて動力
伝達が可能とされるが、負トルク駆動状態では一方向ク
ラッチF2 或いはF1 が非係合とされて動力伝達経路が
遮断されるため、車両のエンジンブレーキは作動せず、
エンジン回転速度は急速にアイドル回転へ低下する。す
なわち、エンジン回転速度Ne にトルクコンバータ12
のスリップ率Rs を乗算した値が自動変速機14の出力
軸回転速度Nout にそのときのギヤ段の変速比γを乗算
した値よりも大きい場合、すなわち数式1が成立する場
合には、正トルク駆動状態となるので、エンジン10の
出力は駆動輪20へ向かって伝達される。しかし、エン
ジン回転速度Ne にトルクコンバータ12のスリップ率
Rs を乗算した値が自動変速機14の出力軸回転速度N
out にそのときのギヤ段の変速比γを乗算した値よりも
小さい場合、すなわち数式2が成立する場合には、負ト
ルク駆動状態となるので、エンジン10が空転するので
ある。
操作されている状態においては、クラッチC0 およびC
1 が係合させられることにより第1速ギヤ段が成立させ
られ、クラッチC0 およびC1 とブレーキB2 が係合さ
せられることにより第2速ギヤ段が成立させられ、クラ
ッチC0 、C1 およびC2 とブレーキB2 が係合させら
れることにより第3速ギヤ段が成立させられ、クラッチ
C1 およびC2 とブレーキB0 およびB2 が係合させら
れることにより第4速ギヤ段が成立させられるようにな
っている。ここで、第1速ギヤ段或いはそれより変速比
が小さい第2ギヤ段の成立時には、正トルク駆動状態で
は一方向クラッチF2 或いはF1 が係合させられて動力
伝達が可能とされるが、負トルク駆動状態では一方向ク
ラッチF2 或いはF1 が非係合とされて動力伝達経路が
遮断されるため、車両のエンジンブレーキは作動せず、
エンジン回転速度は急速にアイドル回転へ低下する。す
なわち、エンジン回転速度Ne にトルクコンバータ12
のスリップ率Rs を乗算した値が自動変速機14の出力
軸回転速度Nout にそのときのギヤ段の変速比γを乗算
した値よりも大きい場合、すなわち数式1が成立する場
合には、正トルク駆動状態となるので、エンジン10の
出力は駆動輪20へ向かって伝達される。しかし、エン
ジン回転速度Ne にトルクコンバータ12のスリップ率
Rs を乗算した値が自動変速機14の出力軸回転速度N
out にそのときのギヤ段の変速比γを乗算した値よりも
小さい場合、すなわち数式2が成立する場合には、負ト
ルク駆動状態となるので、エンジン10が空転するので
ある。
【0013】
【数1】Ne ×Rs >Nout ×γ
【0014】
【数2】Ne ×Rs <Nout ×γ
【0015】図2に戻って、車両には、エンジン10の
吸気配管内のスロットル弁40がそのアイドル位置(最
小開度)にあることを検出するアイドルスイッチ42、
そのスロットル弁40の開度(%)を検出するスロット
ルセンサ44、エンジン回転速度Ne を検出するエンジ
ン回転速度センサ46、エンジン冷却水温Tw を検出す
る冷却水温センサ48、図示しないスピードメータ内に
おいて車速Vを検出する車速センサ50、シフトレバー
34の操作位置Pshを検出する操作位置センサ52、ブ
レーキペダル54が操作されたことを検出するブレーキ
スイッチ56、エアコンの作動に関連して作動させられ
るエアコンスイッチ58がそれぞれ設けられており、そ
れらのセンサから、スロットル弁40のアイドル位置を
表す信号、スロットル弁40の開度θthを表す信号、エ
ンジン回転速度Ne を表す信号、エンジン冷却水温Tw
を表す信号、車速Vを表す信号、シフトレバー34の操
作位置Pshを表す信号、ブレーキペダル54が操作され
たことを表す信号、エアコンの作動を表す信号が電子制
御装置60へそれぞれ供給されるようになっている。
吸気配管内のスロットル弁40がそのアイドル位置(最
小開度)にあることを検出するアイドルスイッチ42、
そのスロットル弁40の開度(%)を検出するスロット
ルセンサ44、エンジン回転速度Ne を検出するエンジ
ン回転速度センサ46、エンジン冷却水温Tw を検出す
る冷却水温センサ48、図示しないスピードメータ内に
おいて車速Vを検出する車速センサ50、シフトレバー
34の操作位置Pshを検出する操作位置センサ52、ブ
レーキペダル54が操作されたことを検出するブレーキ
スイッチ56、エアコンの作動に関連して作動させられ
るエアコンスイッチ58がそれぞれ設けられており、そ
れらのセンサから、スロットル弁40のアイドル位置を
表す信号、スロットル弁40の開度θthを表す信号、エ
ンジン回転速度Ne を表す信号、エンジン冷却水温Tw
を表す信号、車速Vを表す信号、シフトレバー34の操
作位置Pshを表す信号、ブレーキペダル54が操作され
たことを表す信号、エアコンの作動を表す信号が電子制
御装置60へそれぞれ供給されるようになっている。
【0016】電子制御装置60は、CPU、ROM、R
AM、入出力インターフェース回路などを含む所謂マイ
クロコンピュータである。CPUは、RAMの一時記憶
機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムお
よびマップに従って上記各センサからの入力信号を処理
し、自動変速機14のギヤ段を自動的に切り換えるため
の信号を油圧制御回路62の電磁弁装置64へ供給する
とともに、点火時期調節装置66へ遅角信号を供給し、
また、スロットル弁開度が零であるときのエンジン回転
速度が所定のフューエルカット回転速度より高い場合に
燃料供給を停止するよく知られたフューエルカット装置
68へフューエルカット禁止信号を出力する。上記電磁
弁装置64は、前記油圧式の各摩擦係合装置を電子制御
装置60からの指令に従って選択的に作動させるもので
あり、4種類のオンオフ作動の組み合わせによりギヤ段
を切り換えるための2つの電磁開閉弁と、トルクコンバ
ータ12内のロックアップクラッチの係合および開放を
制御するためのクラッチ制御弁などから構成される。上
記油圧制御回路62は、たとえばトヨタ自動車株式会社
製のA140E型自動変速機用油圧制御回路として広く
知られているものと同様に構成されている。
AM、入出力インターフェース回路などを含む所謂マイ
クロコンピュータである。CPUは、RAMの一時記憶
機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムお
よびマップに従って上記各センサからの入力信号を処理
し、自動変速機14のギヤ段を自動的に切り換えるため
の信号を油圧制御回路62の電磁弁装置64へ供給する
とともに、点火時期調節装置66へ遅角信号を供給し、
また、スロットル弁開度が零であるときのエンジン回転
速度が所定のフューエルカット回転速度より高い場合に
燃料供給を停止するよく知られたフューエルカット装置
68へフューエルカット禁止信号を出力する。上記電磁
弁装置64は、前記油圧式の各摩擦係合装置を電子制御
装置60からの指令に従って選択的に作動させるもので
あり、4種類のオンオフ作動の組み合わせによりギヤ段
を切り換えるための2つの電磁開閉弁と、トルクコンバ
ータ12内のロックアップクラッチの係合および開放を
制御するためのクラッチ制御弁などから構成される。上
記油圧制御回路62は、たとえばトヨタ自動車株式会社
製のA140E型自動変速機用油圧制御回路として広く
知られているものと同様に構成されている。
【0017】上記電子制御装置60では、たとえば図4
に示すように車速Vおよびスロットル弁開度θthの二次
元座標内においてシフトダウン線およびシフトアップ線
が各ギヤ段毎に設けられた正常時用の変速線図と、たと
えば図5に示すようにエンジン回転速度Ne およびスロ
ットル弁開度θthの二次元座標内においてシフトダウン
線およびシフトアップ線が設けられたバックアップ用の
変速線図とが予め記憶されている。図示しないフェイル
判定ルーチンによって車速センサ50の故障が判定され
ない場合には、上記正常時用の変速線図から実際の車速
Vおよびスロットル弁開度θthに基づいて変速判断が実
行されるとともに、変速判断されたギヤ段を得るための
変速出力が電磁弁装置64へ出力される。また、上記フ
ェイル判定ルーチンによって車速センサ50の故障が判
定された場合には、上記バックアップ用の変速線図から
実際のエンジン回転速度Ne およびスロットル弁開度θ
thに基づいて変速判断が実行されるとともに、変速判断
されたギヤ段を得るための変速出力が電磁弁装置64へ
出力される。なお、上記バックアップ用の変速線図で
は、それまでのギヤ段から1段シフトダウンさせるため
のシフトダウン線とそれまでのギヤ段から1段シフトア
ップさせるためのシフトアップ線から構成されている。
また、上記フェイル判定ルーチンでは、たとえば、エン
ジン回転速度Ne が所定の値よりも高いときに車速セン
サ50からの出力パルスが所定期間得られない場合に車
速センサ50の故障と判定される。
に示すように車速Vおよびスロットル弁開度θthの二次
元座標内においてシフトダウン線およびシフトアップ線
が各ギヤ段毎に設けられた正常時用の変速線図と、たと
えば図5に示すようにエンジン回転速度Ne およびスロ
ットル弁開度θthの二次元座標内においてシフトダウン
線およびシフトアップ線が設けられたバックアップ用の
変速線図とが予め記憶されている。図示しないフェイル
判定ルーチンによって車速センサ50の故障が判定され
ない場合には、上記正常時用の変速線図から実際の車速
Vおよびスロットル弁開度θthに基づいて変速判断が実
行されるとともに、変速判断されたギヤ段を得るための
変速出力が電磁弁装置64へ出力される。また、上記フ
ェイル判定ルーチンによって車速センサ50の故障が判
定された場合には、上記バックアップ用の変速線図から
実際のエンジン回転速度Ne およびスロットル弁開度θ
thに基づいて変速判断が実行されるとともに、変速判断
されたギヤ段を得るための変速出力が電磁弁装置64へ
出力される。なお、上記バックアップ用の変速線図で
は、それまでのギヤ段から1段シフトダウンさせるため
のシフトダウン線とそれまでのギヤ段から1段シフトア
ップさせるためのシフトアップ線から構成されている。
また、上記フェイル判定ルーチンでは、たとえば、エン
ジン回転速度Ne が所定の値よりも高いときに車速セン
サ50からの出力パルスが所定期間得られない場合に車
速センサ50の故障と判定される。
【0018】また、上記電子制御装置60では、エアコ
ンなどの補機の作動やエンジン冷却水温低下などによっ
てアイドル時のエンジン10に負荷が加えられる場合に
は、予め通常のアイドル回転速度よりも200r.p.m 程
度高く設定された目標アイドル回転速度Nidleup T が得
られるように、実際のエンジン10の回転速度Ne とそ
の目標アイドル回転速度Nidleup T との差が解消される
ようにエンジン10の吸入空気量を制御するアイドル制
御弁70が制御されるようになっている。
ンなどの補機の作動やエンジン冷却水温低下などによっ
てアイドル時のエンジン10に負荷が加えられる場合に
は、予め通常のアイドル回転速度よりも200r.p.m 程
度高く設定された目標アイドル回転速度Nidleup T が得
られるように、実際のエンジン10の回転速度Ne とそ
の目標アイドル回転速度Nidleup T との差が解消される
ようにエンジン10の吸入空気量を制御するアイドル制
御弁70が制御されるようになっている。
【0019】次に、上記電子制御装置60の作動の要部
である自動変速機14のコーストダウン制御を、図6お
よび図7に示すフローチャートに従って説明する。この
コーストダウン制御は、車速センサ50の故障が判定さ
れている場合に実行されるようになっている。
である自動変速機14のコーストダウン制御を、図6お
よび図7に示すフローチャートに従って説明する。この
コーストダウン制御は、車速センサ50の故障が判定さ
れている場合に実行されるようになっている。
【0020】ステップS1では、アイドルスイッチ42
およびブレーキスイッチ56が共にオン状態であるか否
か、換言すれば、スロットル弁開度θthが略零%であり
且つブレーキペダル54が操作されている車両の減速走
行であるか否かが判断される。上記ステップS1におけ
る判断が肯定された場合には、ステップS2においてス
ロットル弁開度θthが略零である惰行走行であってエン
ジン回転速度Ne が所定の回転速度以上である場合にエ
ンジン10に対して供給される燃料を遮断するフュール
カット制御を禁止するための信号がフューエルカット装
置68へ出力される。このステップS2は、エンジン回
転速度Ne の低下がフュールカット制御によるものか否
かが不明であるので、フュールカット制御を禁止してエ
ンジン回転速度Ne が自然に低下する状態とするために
設けられている。
およびブレーキスイッチ56が共にオン状態であるか否
か、換言すれば、スロットル弁開度θthが略零%であり
且つブレーキペダル54が操作されている車両の減速走
行であるか否かが判断される。上記ステップS1におけ
る判断が肯定された場合には、ステップS2においてス
ロットル弁開度θthが略零である惰行走行であってエン
ジン回転速度Ne が所定の回転速度以上である場合にエ
ンジン10に対して供給される燃料を遮断するフュール
カット制御を禁止するための信号がフューエルカット装
置68へ出力される。このステップS2は、エンジン回
転速度Ne の低下がフュールカット制御によるものか否
かが不明であるので、フュールカット制御を禁止してエ
ンジン回転速度Ne が自然に低下する状態とするために
設けられている。
【0021】続くステップS3では、エンジン10の負
荷に応じてアイドル回転速度を制御するアイドルアップ
制御が実行されているか否かが判断される。具体的に
は、エアコンスイッチ58からの信号が供給されている
か否かが判断される。
荷に応じてアイドル回転速度を制御するアイドルアップ
制御が実行されているか否かが判断される。具体的に
は、エアコンスイッチ58からの信号が供給されている
か否かが判断される。
【0022】上記ステップS3の判断が否定された場合
には、続くステップS4が実行されることなくステップ
S5が実行される。しかし、上記ステップS3の判断が
肯定された場合には、ステップS4において図5に示す
変速マップの変速点定数が変更される。すなわち、図5
の変速線図において、シフトダウン線のうちスロットル
弁開度θthが略零である状態のエンジン回転速度である
変速点I1 は、通常はたとえば800r.p.m.程度に設定
されているが、アイドルアップ制御が実行されている場
合には、その目標アイドル回転速度Nidleup T よりも僅
かに高い値I2、たとえば1100r.p.m.程度に設定変
更されるのである。これにより、アイドルアップ制御中
における減速走行において車両停止前には確実に第1速
ギヤ段が得られるとともにその後の再加速操作に際して
もたつき感がなくなり好適な駆動力が得られる。また、
アイドルアップ制御中ではない減速走行中の再加速で
は、エンジンの吹き上がり感が可及的に抑制される。
には、続くステップS4が実行されることなくステップ
S5が実行される。しかし、上記ステップS3の判断が
肯定された場合には、ステップS4において図5に示す
変速マップの変速点定数が変更される。すなわち、図5
の変速線図において、シフトダウン線のうちスロットル
弁開度θthが略零である状態のエンジン回転速度である
変速点I1 は、通常はたとえば800r.p.m.程度に設定
されているが、アイドルアップ制御が実行されている場
合には、その目標アイドル回転速度Nidleup T よりも僅
かに高い値I2、たとえば1100r.p.m.程度に設定変
更されるのである。これにより、アイドルアップ制御中
における減速走行において車両停止前には確実に第1速
ギヤ段が得られるとともにその後の再加速操作に際して
もたつき感がなくなり好適な駆動力が得られる。また、
アイドルアップ制御中ではない減速走行中の再加速で
は、エンジンの吹き上がり感が可及的に抑制される。
【0023】続くステップS5では、自動変速機14の
実際のギヤ段が第4速ギヤ段であるか否かがそれまでの
変速出力などに基づいて判断される。このステップS5
の判断が肯定された場合には、ステップS6においてた
とえば図5の変速線図から第4速ギヤ段からのシフトダ
ウン変速判断が行われたか否かが判断される。このステ
ップS6の判断が否定された場合には本ルーチンが終了
させられるが、肯定された場合にはステップS7におい
て第4速ギヤ段から第3速ギヤ段或いは第2速ギヤ段へ
の変速判断からの経過時間が予め設定された待機時間T
t を超えたか否かが判断される。このステップS7の判
断が否定された場合には本ルーチンが終了させられる
が、肯定された場合にはステップS8において変速出力
が電磁弁装置64へ出され、自動変速機14がたとえば
第4速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換えられてから本
ルーチンが終了させられる。
実際のギヤ段が第4速ギヤ段であるか否かがそれまでの
変速出力などに基づいて判断される。このステップS5
の判断が肯定された場合には、ステップS6においてた
とえば図5の変速線図から第4速ギヤ段からのシフトダ
ウン変速判断が行われたか否かが判断される。このステ
ップS6の判断が否定された場合には本ルーチンが終了
させられるが、肯定された場合にはステップS7におい
て第4速ギヤ段から第3速ギヤ段或いは第2速ギヤ段へ
の変速判断からの経過時間が予め設定された待機時間T
t を超えたか否かが判断される。このステップS7の判
断が否定された場合には本ルーチンが終了させられる
が、肯定された場合にはステップS8において変速出力
が電磁弁装置64へ出され、自動変速機14がたとえば
第4速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換えられてから本
ルーチンが終了させられる。
【0024】前記ステップS5において実際のギヤ段が
第4速ギヤ段ではないと判断された場合には、ステップ
S9において自動変速機14の実際のギヤ段が第3速ギ
ヤ段であるか否かがそれまでの変速出力などに基づいて
判断される。このステップS9の判断が肯定された場合
には、ステップS10においてたとえば図5の変速線図
から第3速ギヤ段からのシフトダウン変速判断が行われ
たか否かが判断される。このステップS10の判断が否
定された場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定
された場合にはステップS11において第3速ギヤ段か
ら第1速ギヤ段或いは第2速ギヤ段への変速判断からの
経過時間が予め設定された待機時間Ttを超えたか否か
が判断される。このステップS11の判断が否定された
場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場
合にはステップS12において変速出力が電磁弁装置6
4へ出され、自動変速機14がたとえば第3速ギヤ段か
ら第1速ギヤ段へ切り換えられる。そして、ステップS
13においてフラグAの内容が「1」にセットされてか
ら本ルーチンが終了させられる。このフラグAは、その
内容が「1」であるときにシフトダウンが行われてから
前記ステップS1の判断が否定されるまでの車両状態、
すなわちアクセルペダルが操作され或いはブレーキペダ
ル54の操作が解除されるまでの車両状態を示すもので
ある。
第4速ギヤ段ではないと判断された場合には、ステップ
S9において自動変速機14の実際のギヤ段が第3速ギ
ヤ段であるか否かがそれまでの変速出力などに基づいて
判断される。このステップS9の判断が肯定された場合
には、ステップS10においてたとえば図5の変速線図
から第3速ギヤ段からのシフトダウン変速判断が行われ
たか否かが判断される。このステップS10の判断が否
定された場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定
された場合にはステップS11において第3速ギヤ段か
ら第1速ギヤ段或いは第2速ギヤ段への変速判断からの
経過時間が予め設定された待機時間Ttを超えたか否か
が判断される。このステップS11の判断が否定された
場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場
合にはステップS12において変速出力が電磁弁装置6
4へ出され、自動変速機14がたとえば第3速ギヤ段か
ら第1速ギヤ段へ切り換えられる。そして、ステップS
13においてフラグAの内容が「1」にセットされてか
ら本ルーチンが終了させられる。このフラグAは、その
内容が「1」であるときにシフトダウンが行われてから
前記ステップS1の判断が否定されるまでの車両状態、
すなわちアクセルペダルが操作され或いはブレーキペダ
ル54の操作が解除されるまでの車両状態を示すもので
ある。
【0025】ここで、上記待機時間Tt は、シフトダウ
ンの変速判断から実際の変速出力を遅らせることでブレ
ーキオンの減速走行時において再加速操作が行われたと
きのエンジンの空転によるエンジン回転速度の上昇幅を
可及的に小さくするために予め記憶された一定の時間で
あり、たとえば2秒程度の時間が採用される。
ンの変速判断から実際の変速出力を遅らせることでブレ
ーキオンの減速走行時において再加速操作が行われたと
きのエンジンの空転によるエンジン回転速度の上昇幅を
可及的に小さくするために予め記憶された一定の時間で
あり、たとえば2秒程度の時間が採用される。
【0026】前記ステップS9において実際のギヤ段が
第3速ギヤ段ではないと判断された場合には、ステップ
S14において自動変速機14の実際のギヤ段が第2速
ギヤ段であるか否かがそれまでの変速出力などに基づい
て判断される。このステップS14の判断が肯定された
場合には、ステップS15においてたとえば図5の変速
線図から第3速ギヤ段からのシフトダウン変速判断が行
われたか否かが判断される。このステップS15の判断
が否定された場合には本ルーチンが終了させられるが、
肯定された場合にはステップS16において変速出力が
電磁弁装置64へ出され、自動変速機14がたとえば第
2速ギヤ段から第1速ギヤ段へ切り換えられる。そし
て、ステップS17においてフラグAの内容が「1」に
セットされてから本ルーチンが終了させられる。
第3速ギヤ段ではないと判断された場合には、ステップ
S14において自動変速機14の実際のギヤ段が第2速
ギヤ段であるか否かがそれまでの変速出力などに基づい
て判断される。このステップS14の判断が肯定された
場合には、ステップS15においてたとえば図5の変速
線図から第3速ギヤ段からのシフトダウン変速判断が行
われたか否かが判断される。このステップS15の判断
が否定された場合には本ルーチンが終了させられるが、
肯定された場合にはステップS16において変速出力が
電磁弁装置64へ出され、自動変速機14がたとえば第
2速ギヤ段から第1速ギヤ段へ切り換えられる。そし
て、ステップS17においてフラグAの内容が「1」に
セットされてから本ルーチンが終了させられる。
【0027】前記ステップS14において実際のギヤ段
が第2速ギヤ段ではないと判断された場合には、ステッ
プS18において前記フラグAの内容が「1」にセット
されてからの経過時間が予め設定された判断基準時間T
k を超えたか否かが判断される。このステップS18の
判断が否定された場合には本ルーチンが終了させらる
が、肯定された場合には、後述のステップS26におい
てフラグAの内容が「0」にクリアされてから本ルーチ
ンが終了させられる。第1速ギヤ段へ切り換えられてか
らの経過時間が所定以上となった場合は通常は停止して
いるが或いはそれに近い車両状態であるから、上記判断
基準時間Tk は、そのような再加速操作時にシフトアッ
プを必要としない車両状態であるか否かを判断するため
の時間であり、たとえば2乃至4秒程度の値が採用され
る。
が第2速ギヤ段ではないと判断された場合には、ステッ
プS18において前記フラグAの内容が「1」にセット
されてからの経過時間が予め設定された判断基準時間T
k を超えたか否かが判断される。このステップS18の
判断が否定された場合には本ルーチンが終了させらる
が、肯定された場合には、後述のステップS26におい
てフラグAの内容が「0」にクリアされてから本ルーチ
ンが終了させられる。第1速ギヤ段へ切り換えられてか
らの経過時間が所定以上となった場合は通常は停止して
いるが或いはそれに近い車両状態であるから、上記判断
基準時間Tk は、そのような再加速操作時にシフトアッ
プを必要としない車両状態であるか否かを判断するため
の時間であり、たとえば2乃至4秒程度の値が採用され
る。
【0028】前記ステップS1の判断が否定された場
合、すなわちアクセルペダルが操作されるか或いはブレ
ーキペダルの操作が解除されて、減速走行中における運
転者の再加速に関連する操作が行われた場合には、ステ
ップS19において自動変速機14の実際のギヤ段が第
1速ギヤ段であるか否かが判断される。このステップS
19の判断が否定された場合には本ルーチンが終了させ
られるが、肯定された場合にはステップS20において
フラグAの内容が「1」であるか否かが判断される。こ
のステップS20の判断が否定された場合には本ルーチ
ンが終了させられるが、肯定された場合にはステップS
21において、前記フラグAの内容が「1」にセットさ
れてからの経過時間が予め設定された判断基準時間Tk
を超えたか否かが判断される。このステップS21の判
断が肯定された場合には、車両の停止状態と考えられる
ので、ステップS26においてフラグAの内容が「0」
にクリアされてから本ルーチンが終了させられる。これ
により、車両の停止状態からの発進加速操作に際して駆
動力の小さい第2速ギヤ段の発進が防止される。
合、すなわちアクセルペダルが操作されるか或いはブレ
ーキペダルの操作が解除されて、減速走行中における運
転者の再加速に関連する操作が行われた場合には、ステ
ップS19において自動変速機14の実際のギヤ段が第
1速ギヤ段であるか否かが判断される。このステップS
19の判断が否定された場合には本ルーチンが終了させ
られるが、肯定された場合にはステップS20において
フラグAの内容が「1」であるか否かが判断される。こ
のステップS20の判断が否定された場合には本ルーチ
ンが終了させられるが、肯定された場合にはステップS
21において、前記フラグAの内容が「1」にセットさ
れてからの経過時間が予め設定された判断基準時間Tk
を超えたか否かが判断される。このステップS21の判
断が肯定された場合には、車両の停止状態と考えられる
ので、ステップS26においてフラグAの内容が「0」
にクリアされてから本ルーチンが終了させられる。これ
により、車両の停止状態からの発進加速操作に際して駆
動力の小さい第2速ギヤ段の発進が防止される。
【0029】しかし、ステップS21の判断が否定され
た場合には、ステップS22においてスロットル弁開度
θthが急激に変化したか否かが判断される。たとえば前
回のサイクルにおけるスロットル弁開度θthと今回のサ
イクルにおけるスロットル弁開度θthとの差Δθthが予
め設定された判断基準値Bを超えたか否かが判断され
る。この判断基準値Bは運転者の加速操作が、減速走行
中の再加速操作に際してシフトアップによるエンジン1
0の空転抑制制御を必要としない程急激であるか否かを
判断するためのものである。このステップS22の判断
が肯定された場合には本ルーチンが終了させられるが、
否定された場合にはステップS23においてスロットル
弁開度θthが予め設定された判断基準値θa よりも大き
いか否かが判断される。この判断基準値θa は、減速走
行中の再加速操作に際して高いエンジン回転速度を必要
としてエンジン10の空転感が問題とならない程大きな
加速が要求されていることを判断するための値であり、
たとえば35乃至50%程度の値が採用される。
た場合には、ステップS22においてスロットル弁開度
θthが急激に変化したか否かが判断される。たとえば前
回のサイクルにおけるスロットル弁開度θthと今回のサ
イクルにおけるスロットル弁開度θthとの差Δθthが予
め設定された判断基準値Bを超えたか否かが判断され
る。この判断基準値Bは運転者の加速操作が、減速走行
中の再加速操作に際してシフトアップによるエンジン1
0の空転抑制制御を必要としない程急激であるか否かを
判断するためのものである。このステップS22の判断
が肯定された場合には本ルーチンが終了させられるが、
否定された場合にはステップS23においてスロットル
弁開度θthが予め設定された判断基準値θa よりも大き
いか否かが判断される。この判断基準値θa は、減速走
行中の再加速操作に際して高いエンジン回転速度を必要
としてエンジン10の空転感が問題とならない程大きな
加速が要求されていることを判断するための値であり、
たとえば35乃至50%程度の値が採用される。
【0030】上記ステップS23の判断が肯定された場
合には本ルーチンが終了させられるが、否定された場合
には、減速走行中の再加速操作により何等加速に寄与し
ないエンジン10の空転が発生して運転者に不快感を与
える状態であるので、ステップS24において第1速ギ
ヤ段から第2速ギヤ段へシフトアップさせるための変速
出力が出されるとともに、ステップS25においてフラ
グAの内容が「0」にクリアされてから本ルーチンが終
了させられる。上記ステップS23が再加速判定手段に
相当するとともに、ステップS19,S20,S24が
アップシフト制御手段に相当する。
合には本ルーチンが終了させられるが、否定された場合
には、減速走行中の再加速操作により何等加速に寄与し
ないエンジン10の空転が発生して運転者に不快感を与
える状態であるので、ステップS24において第1速ギ
ヤ段から第2速ギヤ段へシフトアップさせるための変速
出力が出されるとともに、ステップS25においてフラ
グAの内容が「0」にクリアされてから本ルーチンが終
了させられる。上記ステップS23が再加速判定手段に
相当するとともに、ステップS19,S20,S24が
アップシフト制御手段に相当する。
【0031】上述のように、本実施例によれば、アイド
ル回転速度制御手段に対応するアイドル制御弁70によ
りアイドル回転速度が高められるに応じて、ダウンシフ
ト点変更手段に対応するステップS4において図5の変
速線図のダウンシフト点が高回転側に変更される。すな
わち、図5の変速線図における変速点定数がI1 からI
2 へ高く変更される。このことは、アイドル回転速度が
低い通常値に戻されると変速線図のダウンシフト点も低
回転側に戻されることでもある。したがって、アイドル
制御弁70によりアイドル回転速度が高められた状態で
は、ステップS4により前記変速線図のダウンシフト点
が高回転側に変更されることから、車両の減速走行に際
しては確実に第1速度ギヤ段に切り換えられるとともに
その後の再加速操作に際してもたつき感がなくなり好適
な駆動力が得られる。また、アイドル制御弁70による
アイドルアップがない状態では変速線図のダウンシフト
点が元の低い値に戻されることから、車両の減速走行中
の再加速操作が行われた場合では、エンジン10の空転
領域が少なくされ、エンジン10の空転によって運転者
に与える違和感が好適に抑制される。
ル回転速度制御手段に対応するアイドル制御弁70によ
りアイドル回転速度が高められるに応じて、ダウンシフ
ト点変更手段に対応するステップS4において図5の変
速線図のダウンシフト点が高回転側に変更される。すな
わち、図5の変速線図における変速点定数がI1 からI
2 へ高く変更される。このことは、アイドル回転速度が
低い通常値に戻されると変速線図のダウンシフト点も低
回転側に戻されることでもある。したがって、アイドル
制御弁70によりアイドル回転速度が高められた状態で
は、ステップS4により前記変速線図のダウンシフト点
が高回転側に変更されることから、車両の減速走行に際
しては確実に第1速度ギヤ段に切り換えられるとともに
その後の再加速操作に際してもたつき感がなくなり好適
な駆動力が得られる。また、アイドル制御弁70による
アイドルアップがない状態では変速線図のダウンシフト
点が元の低い値に戻されることから、車両の減速走行中
の再加速操作が行われた場合では、エンジン10の空転
領域が少なくされ、エンジン10の空転によって運転者
に与える違和感が好適に抑制される。
【0032】また、本実施例によれば、ステップS24
において、ステップS21により車両の減速走行中に自
動変速機14の第1速ギヤ段が成立してから所定の期間
Tkであると判定され、ステップS1によって加速に関
連する操作が検出された場合には、その第1速ギヤ段よ
りも高い第2速ギヤ段へ自動変速機14が切り換えられ
る。したがって、一方向クラッチF2 の非係合によりエ
ンジン回転速度Ne がアイドル回転程度或いはアイドル
アップ制御における目標アイドル回転速度Nidleup T ま
で低下する減速走行状態において再加速操作されると、
上記ステップS24によって自動変速機14がそれまで
の第1速ギヤ段よりも変速比γが小さい第2速ギヤ段へ
切り換えられることから、一方向クラッチF2 の係合に
より正トルク駆動状態となるエンジン回転速度値が低く
なるので、一方向クラッチF2 が係合するまで駆動力が
伝達されないでエンジン10が空転する期間が大幅に短
縮されて運転者に与える違和感が好適に抑制される。
において、ステップS21により車両の減速走行中に自
動変速機14の第1速ギヤ段が成立してから所定の期間
Tkであると判定され、ステップS1によって加速に関
連する操作が検出された場合には、その第1速ギヤ段よ
りも高い第2速ギヤ段へ自動変速機14が切り換えられ
る。したがって、一方向クラッチF2 の非係合によりエ
ンジン回転速度Ne がアイドル回転程度或いはアイドル
アップ制御における目標アイドル回転速度Nidleup T ま
で低下する減速走行状態において再加速操作されると、
上記ステップS24によって自動変速機14がそれまで
の第1速ギヤ段よりも変速比γが小さい第2速ギヤ段へ
切り換えられることから、一方向クラッチF2 の係合に
より正トルク駆動状態となるエンジン回転速度値が低く
なるので、一方向クラッチF2 が係合するまで駆動力が
伝達されないでエンジン10が空転する期間が大幅に短
縮されて運転者に与える違和感が好適に抑制される。
【0033】また、本実施例によれば、コーストダウン
制御中はステップS2においてフューエルカット制御が
禁止されていることから、車速センサ50の故障時にお
いてバックアップ用として図5の変速線図が用いられる
場合に、車両の停止に際して確実に第1速ギヤ段へ切り
換えられて第2速ギヤ段の発進が防止されるとともに、
車両の減速走行中の再加速操作時のエンジン10の空転
が抑制される。
制御中はステップS2においてフューエルカット制御が
禁止されていることから、車速センサ50の故障時にお
いてバックアップ用として図5の変速線図が用いられる
場合に、車両の停止に際して確実に第1速ギヤ段へ切り
換えられて第2速ギヤ段の発進が防止されるとともに、
車両の減速走行中の再加速操作時のエンジン10の空転
が抑制される。
【0034】さらに、本実施例によれば、たとえばステ
ップS10において第3速ギヤ段から第1速ギヤ段への
変速判断が行われた後、ステップS11において所定の
期間Tt 経過したと判断されてから実際の変速出力が行
われるので、ブレーキオンの減速走行時において再加速
操作が行われたときのエンジン10の空転によるエンジ
ン回転速度の上昇幅が可及的に小さくされる利点があ
る。
ップS10において第3速ギヤ段から第1速ギヤ段への
変速判断が行われた後、ステップS11において所定の
期間Tt 経過したと判断されてから実際の変速出力が行
われるので、ブレーキオンの減速走行時において再加速
操作が行われたときのエンジン10の空転によるエンジ
ン回転速度の上昇幅が可及的に小さくされる利点があ
る。
【0035】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0036】たとえば、前述の実施例のステップS24
では第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へシフトアップされ
ていたが、第1速ギヤから第3速ギヤ段へシフトアップ
されても差支えなく、同様な効果が得られる。
では第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へシフトアップされ
ていたが、第1速ギヤから第3速ギヤ段へシフトアップ
されても差支えなく、同様な効果が得られる。
【0037】また、前述の実施例には、バックアップ用
変速線図を用いてコーストダウン制御するに先立ってフ
ューエルカット制御を禁止するステップS2が設けられ
ているが、フールカット制御を禁止するのではなく、フ
ールカット制御を実施してないときにステップS3以下
の実行を許容するステップをステップS2に替えて設け
てもよいのである。
変速線図を用いてコーストダウン制御するに先立ってフ
ューエルカット制御を禁止するステップS2が設けられ
ているが、フールカット制御を禁止するのではなく、フ
ールカット制御を実施してないときにステップS3以下
の実行を許容するステップをステップS2に替えて設け
てもよいのである。
【0038】また、前述の実施例のステップS7および
S11では一定の待機時間Tt が用いられていたが、車
両の減速度に対応するエンジン回転速度Ne の変化率と
待機時間Tt との関係から決定されたものが用いられて
もよいのである。
S11では一定の待機時間Tt が用いられていたが、車
両の減速度に対応するエンジン回転速度Ne の変化率と
待機時間Tt との関係から決定されたものが用いられて
もよいのである。
【0039】また、前述の実施例では、第1速ギヤ段か
ら第2速ギヤ段へシフトアップするるステップS24の
実行条件として、ステップS1においてアイドルスイッ
チ42がオフ状態であることが判定されていたが、たと
えばスロットル弁開度θth、スロットル弁開度θthの変
化率、エンジン回転速度の変化率が所定値以上であるこ
とがステップS24の実行条件とされてもよい。
ら第2速ギヤ段へシフトアップするるステップS24の
実行条件として、ステップS1においてアイドルスイッ
チ42がオフ状態であることが判定されていたが、たと
えばスロットル弁開度θth、スロットル弁開度θthの変
化率、エンジン回転速度の変化率が所定値以上であるこ
とがステップS24の実行条件とされてもよい。
【0040】また、前述の実施例において、図4および
図5の縦軸にはスロットル弁開度θthが用いられている
が、それに替えて、アクセルペダル操作量、燃料噴射
量、吸入空気量などのエンジン10の負荷に対応した量
が用いられてもよい。
図5の縦軸にはスロットル弁開度θthが用いられている
が、それに替えて、アクセルペダル操作量、燃料噴射
量、吸入空気量などのエンジン10の負荷に対応した量
が用いられてもよい。
【0041】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図1】本発明の要部構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例である車両用自動変速機の骨
子図およびその自動変速機の変速制御装置の構成をそれ
ぞれ示すブロック線図である。
子図およびその自動変速機の変速制御装置の構成をそれ
ぞれ示すブロック線図である。
【図3】図2の実施例の自動変速機において、摩擦係合
装置の作動の組合わせとそれにより成立させられるギヤ
段との関係を説明する図表である。
装置の作動の組合わせとそれにより成立させられるギヤ
段との関係を説明する図表である。
【図4】図2の実施例の電子制御装置において正常時の
変速制御に用いられる変速線図を示す図である。
変速制御に用いられる変速線図を示す図である。
【図5】図2の実施例の電子制御装置において車速セン
サの故障時の変速制御に用いられるバックアップ用変速
線図を示す図である。
サの故障時の変速制御に用いられるバックアップ用変速
線図を示す図である。
【図6】図2の電子制御装置の作動の要部であるコース
トダウン制御作動の一部を説明するフローチャートを示
す図である。
トダウン制御作動の一部を説明するフローチャートを示
す図である。
【図7】図2の電子制御装置の作動の要部であるコース
トダウン制御作動の他の一部を説明するフローチャート
を示す図である。
トダウン制御作動の他の一部を説明するフローチャート
を示す図である。
14:自動変速機 F1 ,F2 :一方向クラッチ 60:電子制御装置(変速制御手段) 70:アイドル制御弁(アイドル回転速度制御手段) ステップS4:ダウンシフト点変更手段ステップS19,20,24:アップシフト制御手段 ステップS23:再加速判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48
Claims (1)
- 【請求項1】 一方向クラッチの係合によって成立する
低速ギヤ段と摩擦係合装置の係合によって成立する高速
ギヤ段とを含む複数のギヤ段に選択的に切り換えられる
車両用自動変速機において、予め記憶された変速線図か
らエンジン回転速度およびエンジンの負荷に基づいて変
速判断をする変速制御手段を備えた変速制御装置であっ
て、 前記エンジンのアイドル回転速度を、該エンジンに加え
られる負荷に応じて所定値高い目標アイドル回転速度に
維持するアイドル回転速度制御手段と、 該アイドル回転速度制御手段によりアイドル回転速度が
高められるに応じて前記変速線図のダウンシフト点を高
回転側に変更するダウンシフト点変更手段と、前記エンジンの負荷が所定値以下で前記車両の再加速操
作が行われたことを判定する再加速判定手段と、 前記ダウンシフト点変更手段によりアイドル回転速度が
高められるに応じてダウンシフト点が高回転側に変更さ
れた変速線図に基づいて低速ギヤ段へダウンシフトした
後、前記再加速判定手段によりエンジンの負荷が所定値
以下で再加速操作が行われたことが判定された場合に
は、該ダウンシフト後の低速ギヤ段からシフトアップさ
せるシフトアップ制御手段と、 を含むことを特徴とする車両用自動変速機の変速制御装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4140060A JP2921261B2 (ja) | 1992-05-02 | 1992-05-02 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
US08/053,390 US5393278A (en) | 1992-05-02 | 1993-04-28 | Shift control apparatus for shifting up transmission upon re-acceleration following deceleration of vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4140060A JP2921261B2 (ja) | 1992-05-02 | 1992-05-02 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306762A JPH05306762A (ja) | 1993-11-19 |
JP2921261B2 true JP2921261B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=15260053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4140060A Expired - Fee Related JP2921261B2 (ja) | 1992-05-02 | 1992-05-02 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2921261B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102359585A (zh) * | 2011-06-17 | 2012-02-22 | 山推工程机械股份有限公司 | 一种工程机械自动变速系统循环换档的方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3194379B2 (ja) * | 1999-04-30 | 2001-07-30 | トヨタ自動車株式会社 | 原動機および自動変速機の協調制御装置 |
JP2005249207A (ja) * | 2005-04-04 | 2005-09-15 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動制御装置 |
JP2011089642A (ja) * | 2010-12-06 | 2011-05-06 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動制御装置 |
-
1992
- 1992-05-02 JP JP4140060A patent/JP2921261B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102359585A (zh) * | 2011-06-17 | 2012-02-22 | 山推工程机械股份有限公司 | 一种工程机械自动变速系统循环换档的方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05306762A (ja) | 1993-11-19 |
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