JP2921186B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2921186B2
JP2921186B2 JP20063391A JP20063391A JP2921186B2 JP 2921186 B2 JP2921186 B2 JP 2921186B2 JP 20063391 A JP20063391 A JP 20063391A JP 20063391 A JP20063391 A JP 20063391A JP 2921186 B2 JP2921186 B2 JP 2921186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジャーポット・炊飯器
・アイロン・掃除機などの機器の電源装置や、機器に使
用されている電子回路が商用交流電源とは絶縁されてい
ない電源装置全般に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年家庭で使用される電化機器は、能動
素子を含む電子回路を搭載するものが一般化してきてい
る。電子回路が機器に搭載される場合、その構成は電源
装置とその他の電子回路とから成るのが一般的である。
以下説明の便宜のため、商用交流電源を一次回路と呼ぶ
ことにする。以下図3を参照しながら上述した従来の一
次回路の電源の一例について説明する。1は商用交流電
源、16は商用交流電源1の電圧を適当な大きさに調整
するためのオートトランスである。17は整流器、18
はコンデンサー、19は負荷となる電子回路である。
【0003】以上のように構成された電源装置について
その動作を説明する。商用交流電源1の交流電圧はオー
トトランス16により電圧降下されている。電圧降下し
た交流電圧は整流器17で整流され、その後コンデンサ
ー18で平滑され直流電圧に変換される。この時出力に
得られる直流電圧はオートトランス16の端子出力の電
圧によって決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の構成の
電源装置はトランスを使用するものであり、使用材料が
量的に多く、重い・大きい・効率が悪い等の課題を有す
るものであった。
【0005】本発明はこのような従来の方法が有してい
る課題を解決し、更に使い勝手のよい電源装置を実現し
ようとするものである。その第一の目的は、トランスを
使用しない構成で商用交流電源電圧の変動に対し出力電
圧の変動を小さくすることができる電源装置を実現する
ことである。第二の目的は、同様にトランスを使用しな
い構成で前記第一の目的を達成する第二の手段を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、商用交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の出力から第一の基準電圧を
発生する第一の基準電圧発生回路と、前記整流回路の出
力から前記第一の基準電圧より低い第二の基準電圧を発
生する第二の基準電圧発生回路と、前記整流回路の出力
に接続した第一のスイッチ回路と、前記第一の基準電圧
と整流回路出力電圧を比較し、整流回路出力電圧が第一
の基準電圧より低いときは第一のスイッチ回路をオン
し、整流回路出力電圧が第一の基準電圧以上のときは第
一のスイッチ回路をオフし、前記第 二の基準電圧発生回
路が動作したときには第二の基準電圧と整流回路出力電
圧を比較し、整流回路出力電圧が第二の基準電圧より低
いときは第一のスイッチ回路をオンし、整流回路出力電
圧が第二の基準電圧以上のときは第一のスイッチ回路を
オフする第一のスイッチ制御回路と、第一のスイッチ回
路に流れる電流を制限する第一の電流制限回路と、前記
第一のスイッチ回路によって充電されるコンデンサー
と、前記コンデンサーが充電されるときは前記第一のス
イッチ回路を経由して電力の供給を受け、前記コンデン
サーが充電されないときは、コンデンサーの放電電流に
よって電力の供給を受けるようにコンデンサーに接続し
た負荷と、商用交流電源の電圧を検出する第一の交流電
圧検出回路および前記第一の交流電圧検出回路より低い
商用交流電圧を検出する第二の交流電圧検出回路と、前
記二つの交流電圧検出回路の出力を受けてこの出力に応
じて前記第一の基準電圧発生回路、第二の基準電圧発生
回路のいずれかを選択する第二のスイッチ制御回路と、
前記第二のスイッチ制御回路の出力によって第一の基準
電圧発生回路と第二の基準電圧発生回路とを切り換える
第二のスイッチ回路とを備え、商用交流電源の電圧が上
昇するとコンデンサー及び負荷への電力供給の為の通電
導通角の減少を抑え、商用交流電源電圧が低下すると通
電導通角の増加を抑える電源装置とするものである。
【0007】また第二の目的を達成するための本発明の
第二の手段は、商用交流電源に接続された整流回路と、
前記整流回路の出力から第一の基準電圧を発生する第一
の基準電圧発生回路と、前記整流回路の出力に接続した
第一のスイッチ回路と、前記第一の基準電圧と整流回路
の出力電圧を比較し、整流回路出力電圧が第一の基準電
圧より低いときは第一のスイッチ回路をオンし、整流回
路出力電圧が第一の基準電圧以上のときは第一のスイッ
チ回路をオフする第一のスイッチ制御回路と、第一のス
イッチ回路に流れる電流を制限する第一の電流制限回路
と、第一のスイッチ回路に流れる電流を前記第一の電流
制限回路が制限する電流より少ない電流に制限する第二
の電流制限回路と、前記第一のスイッチ回路によって充
電されるコンデンサーと、前記コンデンサーが充電され
るときは前記第一のスイッチ回路を経由して電力の供給
を受け、前記コンデンサーが充電されないときは、コン
ンサーの放電電流によって電力の供給を受けるように
コンデンサーに接続した負荷と、商用交流電源の電圧を
検出する第一の交流電圧検出回路および前記第一の交流
電圧検出回路より低い商用交流電圧を検出する第二の交
流電圧検出回路と、前記二つの交流電圧検出回路の出力
を受けてこの出力に応じて前記第一の電流制限回路、第
二の電流制限回路のいずれかを選択する第三のスイッチ
制御回路と、前記第三のスイッチ制御回路の出力によっ
て第一の電流制限回路と第二の電流制限回路とを切り換
える第三のスイッチ回路とを備え、商用交流電源の電圧
が上昇すると 第一の電流制限回路により制限電流を増
加して コンデンサー及び負荷への電力供給の減少を抑
え、商用交流電源電圧が低下すると第二の電流制限回路
により制限電流を減少して電力供給の増加を抑える電源
装置とするものである。
【0008】
【作用】本発明の第一の手段は、以下のように作用す
る。第一の交流電圧検出回路と第二の交流電圧検出回路
とが商用交流電源の電圧を監視し、商用交流電源の電圧
が第一の電圧に到達した場合は第一の基準電圧で、商用
交流電源の電圧が第一の電圧よりは低い第二の電圧に達
したときには第一の基準電圧よりは低い第二の基準電圧
でコンデンサへの充電を制御する。つまり商用交流電源
の電圧が変動する場合、出力電圧の変動幅を少なくする
ことができる電源装置とするものである。
【0009】また本発明の第二の手段は、第一の交流電
圧検出回路と第二の交流電圧検出回路とが商用交流電源
の電圧を監視し、商用交流電源の電圧が第一の電圧に到
達した場合は第一の電流制限回路で、又商用交流電源電
圧が第一の電圧よりは低い第二の電圧に達したときには
第一の電流制限回路よりは少ない電流を流す第二の電流
制限回路でコンデンサへの充電を制御する。つまり本発
明の第一の手段と同様に商用交流電源の電圧が変動する
場合、出力電圧の変動幅を少なくすることができる電源
装置とするものである。
【0010】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例の電源回路
について、図1に基づいて説明する。1は商用交流電
源、2は商用交流電源1のA側に接続した整流回路で、
本実施例では正の半波の整流回路としている。3はこの
ラインを通過する電流値を一定以下に制限する第一の電
流制限回路であり、ダイオード3a・3bと抵抗器3c
とから成っている。第一の電流制限回路3は次のように
作用する。すなわち、第一のスイッチ回路4のトランジ
スタのベース電流が流れ、このトランジスタがオンする
とベース、エミッタ間には約0.6Vの電圧が発生し、又
ダイオード3aと3bにはその和約1.8Vの電圧が発生
する。従って抵抗器3cには差引1.2Vの電圧がかかる
ことになり、この抵抗器3cの値によって、流れる電流
が制限されるものである。4はコンデンサ5と負荷13
への電力供給をオンオフする第一のスイッチ回路で、本
実施例ではPNPトランジスタを使用している。また6
は、第一の基準電圧を発生する第一の基準電圧発生回路
である。第一の基準電圧発生回路6は、整流回路2の出
力端子からもう一方の商用交流電源1の端子Bに直列
に接続された定電圧ダイオード6a・6bと抵抗器6c
からなっている。定電圧ダイオード6bと抵抗器6cの
接続点Dが、第一の基準電圧発生回路の出力端子であ
る。7は、前記第一の基準電圧発生回路6の出力を受け
て前記第一のスイッチ回路4を制御する第一のスイッチ
制御回路である。第一のスイッチ制御回路7は、抵抗器
7aと、トランジスタ7b・7cとを以下のように接続
して構成している。トランジスタ7bのコレクタとトラ
ンジスタ7cのベース、またトランジスタ7bのコレク
タと抵抗器7aとが接続され、抵抗器7aの他端は前記
整流回路2の出力端子であるC点に接続されている。又
トランジスタ7bとトランジスタ7cのエミッタは、商
用交流電源1のB側端子に接続されている。トランジス
タ7bのベースは前記第一の基準電圧発生回路6の出力
端子Dに接続され、トランジスタ7cのコレクタは前記
第一のスイッチ回路を構成するトランジスタのベース
に接続されている。本実施例ではトランジスタ7b・7
cはNPNトランジスタとしている。8は、商用交流電
源1の電圧を検知する第一の交流電圧検出回路である。
第一の交流電圧検出回路8は、定電圧ダイオード8aと
抵抗器8b・8dとコンデンサー8cを以下のように接
続して構成している。定電圧ダイオード8aと抵抗器8
bとは直列に接続され、定電圧ダイオード8aの他端で
あるアノードはコンデンサー5のマイナス端子に接続さ
れている。抵抗器8bの他端は、整流回路2の出力端子
Cに接続されている。抵抗器8bとコンデンサー8cは
並列に接続されている。商用交流電源1の端子Bとコン
デンサー5のマイナス端子は同一点である。定電圧ダイ
オード8aと抵抗器8bとコンデンサー8cの接続点に
は抵抗器8dが接続され、抵抗器8dの他端は第一の交
流電圧検出回路8の出力端子Fであり、第二のスイッチ
制御回路10に接続されている。9は商用交流電源1の
電圧を検出する第二の交流電圧検出回路である。第二の
交流電圧検出回路9は、定電圧ダイオード9aと抵抗器
9bとコンデンサー9cとトランジスタ9d・9fと抵
抗器9eとを、以下のように接続して構成している。商
用交流電源1のB側端子にアノードが接続された定電圧
ダイオード9aのカソードに抵抗器9bが接続され、抵
抗器9bの他端は整流回路2の出力端に接続されてい
る。また、抵抗器9bにコンデンサー9cが並列に接続
されている。整流回路2の出力端子にエミッタが接続
されているトランジスタ9dのベースは、前記定電圧ダ
イオード9aと抵抗器9bとコンデンサー9cの接続点
に接続されている。更にコレクターには抵抗器9eとト
ランジスタ9fのベースが接続され、抵抗器9eの他端
は商用交流電源1のB側端子に接続されている。トラン
ジスタ9fのエミッタは整流回路2の出力端子Cに接続
され、コレクターは前記第一の交流電圧検出回路8の出
力端子Fに接続されている。10は第二のスイッチ制御
回路であり、トランジスタ10a・10b・10f・
0hと抵抗器10c・10d・10e・10g・10j
・10iを以下のように接続して構成している。トラン
ジスタ10aのベースには、前記第一の交流電圧検出回
路8の出力端子Fが接続されており、トランジスタ10
aのエミッタは整流回路2の出力端子Cに接続されてい
る。またコレクターにはトランジスタ10bのベース、
抵抗器10dと10eが接続されている。トランジスタ
10bのコレクターには抵抗器10jを介してトランジ
スタ10aのベースが接続されており、正帰還回路を構
成している。トランジスタ10bのエミッタには、抵抗
器10cが接続されている。抵抗器10c・10dの他
端は、商用交流電源1のB側端子に接続されている。抵
抗器10eの他端にはトランジスタ10fのベースが接
続され、そのエミッタは商用交流電源1のB側端子に接
続されている。コレクターには抵抗器10gとトランジ
スタ10hのベースが接続され、抵抗器10gの他端は
整流回路2の出力端Cに接続されている。トランジスタ
10hのエミッタは、商用交流電源1のB側端子に接続
されており、コレクタには抵抗器10iが接続されてい
る。抵抗器10iの他端は整流回路2の出力端Cに接続
されている。第二のスイッチ制御回路10の出力は、ト
ランジスタ10hと抵抗器10iの接続点からでてお
り、第二のスイッチ回路11に接続されている。第二の
スイッチ回路11はトランジスタで構成されており、そ
のベースは第二のスイッチ制御回路10に接続され、エ
ミッタは整流回路2の出力端子Cに接続されている。コ
レクターは前記第一の基準電圧発生回路6の定電圧ダイ
オード6aと6bの接続点に接続されている。12は第
二の基準電圧発生回路であり、前記第二のスイッチ回路
11がオンした時に、第一の基準電圧発生回路の一部を
構成している定電圧ダイオード6bと抵抗器6cが第二
の基準電圧発生回路として作用する。つまり、本実施例
では定電圧ダイオード6bと抵抗器6cは、第一の基準
電圧発生回路6と第二の基準電圧発生回路12を兼ねて
いる。13は、コンデンサ5の両端に接続されている負
荷であり、電子回路あるいは定電圧回路である場合が多
い。
【0011】以下本実施例の動作について説明する。い
ま商用交流電源1の電圧が、電圧変動によって上昇した
とする。第一の交流電圧検出回路8は商用交流電源1の
電圧を監視しており、商用交流電源1のピーク電圧が定
電圧ダイオード8aの動作電圧以上に到達すると、定電
圧ダイオード8aが動作して抵抗器8bの両端には電圧
が発生し、これをコンデンサー8cで一定時間保持す
る。この電圧は、第二のスイッチ制御回路10を構成す
るトランジスタ10aのベース・エミッタ間に接続され
ている。従ってこの電圧がトランジスタ10aのベース
・エミッタ間オン電圧約0.6Vになると、トランジスタ
10aはオンする。以下説明を簡単にするため、トラン
ジスタのベース・エミッタ間オン電圧は全て無視するこ
とにする。第二のスイッチ制御回路10のトランジスタ
10aがオンすると、抵抗器10dの両端に電圧が発生
し、更にトランジスタ10bがオンする。トランジスタ
10bがオンすると、トランジスタ10bのコレクタか
らエミッタに電流が流れ、トランジスタ10aをよりオ
ンする方向に作用する。この二つのトランジスタで正帰
還回路を構成し、商用交流電源1の電圧が第一の交流電
圧検出回路8の定電圧ダイオード8aの動作電圧以下に
なっても、トランジスタ10a・10bはオンの状態を
保持する。トランジスタ10aのエミッタ・コレクタ間
電圧はほぼ0Vとなっており、従ってトランジスタ10
fはバイアス抵抗10eによりオンし、抵抗器10gに
電流が流れトランジスタ10fのコレクタ・エミッタ間
電圧は飽和しほぼ0Vとなる。従ってトランジスタ10
hはオフし、抵抗器10iには電圧は発生しない。抵抗
器10iに電圧が発生しないため、第二のスイッチ回路
11を構成するトランジスタはオフとなっている。この
ため、第一の基準電圧発生回路6の定電圧ダイオード6
aと6bの動作電圧の和が第一の基準電圧として作用す
る。つまり、第一のスイッチ制御回路7は第一の基準電
圧発生回路6によって動作する。この時第二の交流電圧
検出回路9を構成する定電圧ダイオード9aは、この動
作電圧が定電圧ダイオード8aの動作電圧より低い設定
とされているため、オンしている。従ってトランジスタ
9dはオン、トランジスタ9fはオフとなっている。ト
ランジスタ9fがオフとなっているため、第一の交流電
圧検出回路8は、この第二の交流電圧検出回路9の影響
を受けることがない。
【0012】この時交流電圧が0Vから変化するとき次
のように動作する。整流回路2の出力端子Cの電圧が0
から第一の基準電圧発生回路6を構成する定電圧ダイオ
ード6a・6bの動作電圧の和である第一の基準電圧
(以下単に第一の基準電圧と称する)に到達するまでの
間は、第一の基準電圧発生回路6は動作しない。すなわ
ち、抵抗器6cの両端子間には電圧が発生しない。この
ためトランジスタ7bはオフ状態であり、トランジスタ
7cは抵抗器7aによってベースにバイアス電流が供給
されてオンする。従って、トランジスタ7cのコレクタ
と接続された第一のスイッチ回路4を構成するトランジ
スタのベースには電流が流れる。これによって第一のス
イッチ回路4はオンとなり、整流回路2から第一のスイ
ッチ回路4のエミッタを経由してコレクタに電流が流
れ、コンデンサー5が充電される。同時にコンデンサー
5の両端に接続された負荷13にも電力が供給される。
この場合コンデンサー5の充電電流と負荷13に流れる
電流は、第一の電流制限回路3で制限された値以下とな
る。すなわち第一のスイッチ回路4がオンすると、同時
に直列に接続されたダイオード3a・3bにも電流が流
れ、この間には約1.8Vの電圧が発生する。一方第一の
スイッチ回路4のベース・エミッタ間には約0.6Vの電
圧が発生しており、抵抗器3cには前記ダイオード3a
・3bの和電圧1.8Vとの差、約1.2Vの電圧が印加され
ている。従ってこの抵抗器3cの値を適切に選択するこ
とによって、抵抗器3cに流れる電流、換言すれば第一
のスイッチ回路4を構成するトランジスタを流れる電流
が制限されることになる。
【0013】整流回路2の出力電圧が上昇して第一の基
準電圧を超え、第一のスイッチ制御回路7を構成するト
ランジスタ7bのベース・エミッタ間のオン電圧、約0.
6Vを超えると、トランジスタ7bはオンして、抵抗器
7aを通してコレクタに電流が流れる。これによって抵
抗器7aには電圧が発生し、トランジスタ7cのベース
・エミッタ間電圧はほぼ0Vとなり、トランジスタ7c
はオフされる。トランジスタ7cがオフされると、第一
のスイッチ回路4を構成するトランジスタは、ベース電
流が供給されなくなってオフされる。従ってコンデンサ
ー5及び負荷13には電力は供給されなくなる。整流回
路2の出力電圧が、再び第一のスイッチ制御回路7を構
成するトランジスタ7bのオン電圧以下に降下すると、
トランジスタ7bがオフしてトランジスタ7cがオンす
る。従って第一のスイッチ回路4がオンして、再び商用
電力をコンデンサー5と負荷13に供給する。以上のよ
うに本電源回路は動作している。
【0014】次に商用交流電源1の電圧が変動して低下
し第二の交流電圧検出回路9の定電圧ダイオード9aの
動作電圧以下まで降下すると、トランジスタ9dはオフ
する。トランジスタ9dがオフすると、抵抗器9eがバ
イアス抵抗となってトランジスタ9fがオンする。トラ
ンジスタ9fがオンするとトランジスタ9fのエミッタ
・コレクタからトランジスタ10bのコレクタ・エミッ
タ、抵抗器10cに電流が流れトランジスタ9fのエミ
ッタ・コレクタ間電圧は飽和して、ほぼ0Vとなる。ト
ランジスタ9fのエミッタ・コレクタ間電圧が0Vとな
ると、トランジスタ10aのベース・エミッタのオン電
圧がなくなって、トランジスタ10aはオフとなり従っ
てトランジスタ10もオフとなる。この時抵抗器10
dの両端子間電圧は0Vとなり、トランジスタ10fは
オフ、同10hはオンとなって、抵抗器10iには電流
が流れる。このため、第二のスイッチ回路11を構成す
るトランジスタはオンとなる。第二のスイッチ回路11
がオンすると、エミッタ・コレクタから定電圧ダイオー
ド6b・抵抗器6cには電流が流れ、トランジスタ11
のエミッタ・コレクタ間は飽和して電圧はほぼ0Vとな
る。従って整流回路2の出力端Cに定電圧ダイオード6
bのカソードが接続された場合と等価の回路が形成さ
れ、定電圧ダイオード6bの動作電圧による第二の基準
電圧発生回路が形成され、第二の基準電圧が発生する。
つまり商用交流電源1の電圧が、第一の交流電圧検出回
路8で検出する電圧より低い第二の交流電圧検出回路9
の動作電圧まで降下すると、第一の基準電圧発生回路6
が発生する第一の基準電圧より低い第二の基準電圧を発
生する第二の基準電圧発生回路12に切り変わる。そし
て商用交流電源1の電圧が、再び第一の交流電圧検出回
路8で検出する電圧よりも高い電圧になるまではこの状
態を保持する。第二の基準電圧発生回路12による本電
源回路の動作は、第一の基準電圧発生回路で説明した動
作と同様である。
【0015】以上のように本実施例によれば、商用交流
電源1の電圧を監視し、第一の交流電圧検出回路8によ
って検出した場合は、基準電圧が高く設定され、第二の
交流電圧検出回路9によって検出した場合は、基準電圧
が低い方に設定され安定した電源装置とすることができ
るものである。
【0016】次に本発明の第二の手段の実施例につい
て、図2に基づいて説明する。前記本発明の第一の手段
の実施例と同一部材については、同一番号を使用して以
下の説明を省略する。14は第三のスイッチ回路であ
り、本実施例ではトランジスタで構成している。このベ
ースは、第二のスイッチ制御回路10の出力に接続され
ている。エミッタは整流回路2の出力端子Cに接続され
ており、コレクタは次に説明する第二の電流制限回路1
5に接続されている。第二の電流制限回路15は、第一
の電流制限回路の一部を構成しているダイオード3a
と抵抗器3cから構成されている。つまり第二の電流制
限回路15は、第一のスイッチ回路4がオンした時にダ
イオード3aの発生する電圧と、第一のスイッチ回路4
のトランジスタのベース・エミッタ間電圧と抵抗器3c
の関係から回路に流れる電流の大きさを制限するもので
ある。
【0017】以下本実施例の動作について説明する。本
発明の第一の手段の実施例では、商用交流電源1が電圧
変動を生じた場合、コンデンサー5及び負荷13に電力
供給する為の通電期間を決める基準電圧を切り換えて電
力供給量を調整して、出力電圧の変動を小さく抑えたも
のであつた。これに対し本実施例では、商用交流電源1
が電圧変動を生じた場合は、制限電流を切り換えて、コ
ンデンサー5及び負荷13への電力供給量を調整して、
出力電圧の変動を小さく抑えようとするものである。
【0018】商用交流電源1の電圧が変動して、第一の
交流電圧検出回路8で検出する電圧まで上昇すると、第
三のスイッチ回路14はオフして、第一の電流制限回路
3によって第一のスイッチ回路4を通過する電流が制限
される。また商用交流電源1の電圧が、第一の交流電圧
検出回路8の検出電圧より低い第二の交流電圧検出回路
9で検出する電圧まで低下すると、第三のスイッチ回路
14がオンして等価的にダイオード3bを短絡すること
となる。これにより第一のスイッチ回路4を通過する電
流は第二の電流制限回路15によって制限される。つま
り商用交流電源1からコンデンサー5及び負荷13に電
力が供給されるのは、電圧が0Vから第一の基準電圧に
到達するまでの間であるので、商用交流電源1の電圧が
上昇すると第一の基準電圧に到達するまでの時間が短く
なる。すなわち、負荷13への電力供給の為の通電導通
角が狭いものである。このため制限電流を多くして、負
荷に供給する電流を増加して、負荷への電力供給量が低
下するのを防止する。また商用交流電圧1の電圧が低い
方に変動した場合は、反対に導通角が広くなるため、制
限電流を少なくして負荷13に対する電力供給量が増え
すぎることを防止する。すなわち、商用交流電源1の電
圧の変動による出力電圧の変動を抑える動作をする。
【0019】なお本実施例に於いてはダイオード3aを
2個、ダイオード3bを1個としているため、電流制限
回路の切り変えによって電流値は2:1に切り換えられ
るが、使用するダイオードの数を調整することによって
切り変え電流値を調整することは容易にできるものであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の第一の手段によれ
ば、トランスを使用しない構成で、商用交流電源電圧変
動する場合、スイッチングの基準電圧を調整して出力電
圧の変動幅を小さいものとする電源装置を実現するもの
である。また本発明の第二の手段によれば、同様に商用
交流電源電圧が変動する場合、出力に供給する電流を調
整して出力電圧の変動幅を小さいものとする電源装置を
実現するものである。従って本発明の第一の手段による
電源装置とした場合は、本電源装置の出力に接続される
電子回路の使用部品を耐圧定格の低い、発熱の少ないも
のとすることができるものである。又同様に本発明の第
二の手段によっても使用する部品は、発熱の少ない、部
品定格の小さいものとすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の電源装置の実施例を示す
ブロック図
【図2】同第二の手段の実施例を示すブロック図
【図3】従来の電源装置を示すブロック図
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 整流回路 3 第一の電流制限回路 4 第一のスイッチ回路 5 コンデンサー 6 第一の基準電圧発生回路 7 第一のスイッチ制御回路 8 第一の交流用電圧検出回路 9 第二の交流電圧検出回路 10 第二のスイッチ制御回路 11 第二のスイッチ回路 12 第二の基準電圧発生回路 14 第三のスイッチ回路 15 第二の電流制限回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 3/00 - 3/44 G05F 1/00 - 1/70 H02M 7/00 - 7/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用交流電源に接続された整流回路と、前
    記整流回路の出力から第一の基準電圧を発生する第一の
    基準電圧発生回路と、前記整流回路の出力から前記第一
    の基準電圧より低い第二の基準電圧を発生する第二の基
    準電圧発生回路と、前記整流回路の出力に接続した第一
    のスイッチ回路と、前記第一の基準電圧と整流回路出力
    電圧を比較し、整流回路出力電圧が第一の基準電圧より
    低いときは第一のスイッチ回路をオンし、整流回路出力
    電圧が第一の基準電圧以上のときは第一のスイッチ回路
    をオフし、前記第二の基準電圧発生回路が動作したとき
    には第二の基準電圧と整流回路出力電圧を比較し、整流
    回路出力電圧が第二の基準電圧より低いときは第一のス
    イッチ回路をオンし、整流回路出力電圧が第二の基準電
    圧以上のときは第一のスイッチ回路をオフする第一のス
    イッチ制御回路と、第一のスイッチ回路に流れる電流を
    制限する第一の電流制限回路と、前記第一のスイッチ回
    路によって充電されるコンデンサーと、前記コンデンサ
    ーが充電されるときは前記第一のスイッチ回路を経由し
    て電力の供給を受け、前記コンデンサーが充電されない
    ときは、コンデンサーの放電電流によって電力の供給を
    受けるようにコンデンサーに接続した負荷と、商用交流
    電源の電圧を検出する第一の交流電圧検出回路および前
    記第一の交流電圧検出回路より低い商用交流電圧を検出
    する第二の交流電圧検出回路と、前記二つの交流電圧検
    出回路の出力を受けてこの出力に応じて前記第一の基準
    電圧発生回路、第二の基準電圧発生回路のいずれかを選
    択する第二のスイッチ制御回路と、前記第二のスイッチ
    制御回路の出力によって第一の基準電圧発生回路と第二
    の基準電圧発生回路とを切り換える第二のスイッチ回路
    とを備え、商用交流電源の電圧が上昇するとコンデンサ
    ー及び負荷への電力供給の為の通電導通角の減少を抑
    え、商用交流電源電圧が低下すると通電導通角の増加を
    抑える電源装置。
  2. 【請求項2】商用交流電源に接続された整流回路と、前
    記整流回路の出力から第一の基準電圧を発生する第一の
    基準電圧発生回路と、前記整流回路の出力に接続した第
    一のスイッチ回路と、前記第一の基準電圧と整流回路の
    出力電圧を比較 し、整流回路出力電圧が第一の基準電圧
    より低いときは第一のスイッチ回路をオンし、整流回路
    出力電圧が第一の基準電圧以上のときは第一のスイッチ
    回路をオフする第一のスイッチ制御回路と、第一のスイ
    ッチ回路に流れる電流を制限する第一の電流制限回路
    と、第一のスイッチ回路に流れる電流を前記第一の電流
    制限回路が制限する電流より少ない電流に制限する第二
    の電流制限回路と、前記第一のスイッチ回路によって充
    電されるコンデンサーと、前記コンデンサーが充電され
    るときは前記第一のスイッチ回路を経由して電力の供給
    を受け、前記コンデンサーが充電されないときは、コン
    デンサーの放電電流によって電力の供給を受けるように
    コンデンサーに接続した負荷と、商用交流電源の電圧を
    検出する第一の交流電圧検出回路および前記第一の交流
    電圧検出回路より低い商用交流電圧を検出する第二の交
    流電圧検出回路と、前記二つの交流電圧検出回路の出力
    を受けてこの出力に応じて前記第一の電流制限回路、第
    二の電流制限回路のいずれかを選択する第三のスイッチ
    制御回路と、前記第三のスイッチ制御回路の出力によっ
    て第一の電流制限回路と第二の電流制限回路とを切り換
    える第三のスイッチ回路とを備え、商用交流電源の電圧
    が上昇すると 第一の電流制限回路により制限電流を増
    加して コンデンサー及び負荷への電力供給の減少を抑
    え、商用交流電源電圧が低下すると第二の電流制限回路
    により制限電流を減少して電力供給の増加を抑える電源
    装置。
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CN104007780A (zh) * 2014-07-04 2014-08-27 国网河南禹州市供电公司 一种sbw三相补偿电力稳压器

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CN104007780A (zh) * 2014-07-04 2014-08-27 国网河南禹州市供电公司 一种sbw三相补偿电力稳压器
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