JP2940274B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2940274B2
JP2940274B2 JP4008968A JP896892A JP2940274B2 JP 2940274 B2 JP2940274 B2 JP 2940274B2 JP 4008968 A JP4008968 A JP 4008968A JP 896892 A JP896892 A JP 896892A JP 2940274 B2 JP2940274 B2 JP 2940274B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機器の電子回路が商用電
源と絶縁されずに使用される電子回路の電源装置全般に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年家庭電化機器は能動素子を含む電子
回路を搭載するものが一般化してきている。無線関係の
電子回路に於いては、商用電源とは絶縁された2次回路
を構成するものがほとんどであるが、商用電源との絶縁
を行わない電子回路を有する家庭電化機器も多くある。
電子回路が機器に搭載される場合その構成は、電源回路
とその他の電子回路とから成るのが一般的である。以下
説明の便宜のため、商用電源を一次回路と呼ぶことにす
る。
【0003】以下図6を参照しながら上述した従来の一
次回路の電源の一例について説明する。1は商用電源、
21はトランス、22は整流器、23はコンデンサー、
7は電源装置の負荷となる電子回路である。
【0004】以上のように構成された従来の電源装置に
ついてその動作を説明する。交流電源1の交流電圧は、
トランス21により電圧降下されている。電圧降下した
交流信号は整流器22で整流され、その後コンデンサー
23で平滑され、直流電圧を発生すると共に負荷7に供
給される。この時出力に得られる直流電圧は、トランス
21の端子出力の電圧によって決まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、トランスを使用しているため、使用材料
が量的に多く、コストが高い、コストが下がりにくい、
重たい、大きい、効率が悪い、発熱が多い等の問題があ
る。
【0006】本発明はこのような従来の方法が有してい
る課題を解決しようとするものであって、トランスを使
用しない構成で、交流電源の電力をその電圧が一定値以
下の時通電し、コンデンサーに充電し、直流電圧に変換
する電源装置を提供することを第一の目的としている。
【0007】また前記第一の目的を達成する第二・第三
・第四・第五の手段を提供することを、第二・第三・第
四・第五の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、交流電源に接続された整流
回路と、スイッチ回路と、コンデンサーと、出力電圧を
一定値以上に上昇しないように制限する出力電圧制限回
路と、整流回路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧
差が一定値開くとこれを検出する差電圧検出回路と、差
電圧検出回路の出力を受けて上記スイッチ回路を制御す
るスイッチ制御回路から成る電源装置とするものであ
る。
【0009】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、交流電源に接続された整流回路と、スイッチ
回路と、コンデンサーと、電源装置の出力電圧を一定値
以上に上昇しないように制限する出力電圧制限回路と、
整流回路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧の差が一
定値開くとこれを検出する差電圧検出回路と、差電圧検
出回路の出力を受けて上記スイッチ回路を制御するスイ
ッチ制御回路と、スイッチ回路を通過する電流を制限す
る電流制限回路から成る電源装置とするものである。
【0010】第三の目的を達成するための本発明の第三
の手段は、交流電源に接続された整流回路と、スイッチ
回路と、コンデンサーと、電源装置の出力電圧を一定値
以上に上昇しないように制限する出力電圧制限回路と、
整流回路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧の差が一
定値開くとこれを検出する差電圧検出回路と、負荷に流
れる電流を検知する負荷電流検出回路と、差電圧検出回
路と負荷電流検出回路に発生する電圧を混合する混合電
圧発生回路からなり、混合電圧発生回路の出力を受けて
上記スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路から成る
電源装置とするものである。
【0011】第四の目的を達成するための本発明の第四
の手段は、交流電源に接続された整流回路と、スイッチ
回路と、コンデンサーと、電源装置の出力電圧を一定値
以上に上昇しないように制限する出力電圧制限回路と、
整流回路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧の差が一
定値開くとこれを検出する差電圧検出回路と、第一の電
圧発生回路と、差電圧検出回路又は第一の電圧発生回路
の出力を受けて上記スイッチ回路を制御するスイッチ制
御回路から成る電源装置。
【0012】第五の目的を達成するための本発明の第五
の手段は、交流電源に接続された整流回路と、スイッチ
回路と、コンデンサーと、スイッチ回路を通過する電流
を制限する電流制限回路と、整流回路の出力端子電圧と
電源装置の出力電圧の差が一定値開くとこれを検出する
差電圧検出回路と、差電圧発生回路の出力を受けて上記
スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路から成る電源
装置とするものである。
【0013】
【作用】本発明の第一の手段は、トランスを使用しない
構成で交流電圧を直流電圧に変換するよう作用するもの
である。すなわち、出力電圧制限回路で電源装置の出力
電圧が制限され、整流回路の出力端子電圧と電源装置の
出力電圧の差電圧が一定値大きくなると、差電圧検出回
路の信号を受けて、スイッチ制御回路がスイッチ回路を
オフする。整流回路の出力端子電圧が0Vから差電圧検
出回路が検出する整流回路出力端子電圧に到達するまで
の間は、スイッチ制御回路はスイッチ回路をオンする。
整流回路の出力端子電圧がピークを越え、再び降下して
来て差電圧検出回路の検出レベル以下になると、スイッ
チ制御回路は再びスイッチ回路をオンする。スイッチ回
路がオンの間は、負荷及びコンデンサーに電力が供給さ
れ、スイッチ回路がオフしているときはコンデンサーか
ら負荷に電力が供給される。
【0014】本発明の第二の手段は、上記第一の手段に
以下の作用が付加される。スイッチ回路がオンしている
とき、負荷及びコンデンサーに供給される電流が電流制
限回路により制限される。すなわち供給電力が制限さ
れ、定格電流値の小さい部品を使用することができる。
【0015】本発明の第三の手段は、上記第一の手段に
以下の作用が付加される。負荷に流れる電流を負荷電流
検出回路で検出し、この電圧と差電圧検出回路で発生す
る電圧を混合回路で混合し、この混合電圧によりスイッ
チ制御回路を制御でき、負荷に応じた電力を供給するこ
とができる。
【0016】本発明の第四の手段は、第一の手段に以下
の作用が負荷される。第一の電圧発生回路で第一の電圧
を発生させ、差電圧検出回路が検出する整流回路の出力
端子電圧と、第一の電圧との低い方の出力を受けてスイ
ッチ制御回路が動作する。
【0017】本発明の第五の手段は、前記各手段と同様
トランスを使用しない構成で交流電圧を直流電圧に変換
するよう作用するものである。すなわち、整流回路の出
力端子電圧が0Vから上昇し始めるとスイッチ制御回路
はスイッチ回路をオンし、電流制限回路で制限される電
流で負荷及びコンデンサーに電力を供給する。この時電
源装置の出力電圧と整流回路の出力端子電圧はともに上
昇するが両電圧の差は整流回路の出力端子電圧が上昇す
るにしたがって開く。この差電圧が差電圧検出回路で検
出する電圧に到達すると、スイッチ制御回路がスイッチ
回路をオフする制御をする。
【0018】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例の電源装置
について、図1を参照しながら説明する。1は交流電源
であり、出力端子の一端をA他端をBとする。2は交流
電源1の出力端子Aにアノードが接続されている整流回
路である。本実施例では整流回路2はダイオード1個で
構成し、半波整流としているが、全波整流としても差し
つかえはない。3は整流回路2で整流した後の交流電力
を出力側に供給、あるいは供給停止するスイッチ回路で
あり、本実施例に於いてはトランジスタを使用してい
る。このトランジスタのエミッタはスイッチ回路3の入
力側、すなわち整流回路2のカソードに、またコレクタ
をスイッチ回路3の出力側に接続している。こうして、
ベースを制御することによって、エミッタ・コレクタ間
の導通を制御している。4はスイッチ回路3を通過した
電流を蓄積するコンデンサーであり、その一端はスイッ
チ回路3の出力側端子であるコレクタに、他端は交流電
源のB側端子に接続されている。5は電源装置の出力電
圧が一定値まで上昇するとこれを検出し、前記スイッチ
回路3をオフして電源装置の出力電圧がこれ以上上昇し
ないように出力電圧上昇を制限する出力電圧制限回路で
ある。出力電圧制限回路5は、定電圧ダイオード5a
と、抵抗器5b・同5e、トランジスタ5c・同5dを
以下のように接続して構成している。スイッチ回路3の
出力端子Eには、定電圧ダイオード5aのカソードが、
同アノードには抵抗器5bとトランジスタ5cのベース
が接続されている。またトランジスタ5cのコレクタに
は、抵抗器5eとトランジスタ5dのベースが接続さ
れ、抵抗器5eの他端は整流回路の出力端子Cに接続さ
れている。抵抗器5bの他端とトランジスタ5c・同5
eのエミッタは、交流電源1のB側端子に接続されてい
る。出力電圧制限回路5の出力であるトランジスタ5d
のコレクタは、スイッチ回路3のトランジスタのベース
に接続されている。
【0019】6は整流回路2の出力端子Cの電圧とスイ
ッチ回路3の出力端子Eの電圧との差が一定値開くとこ
れを検出する差電圧検出回路である。差電圧検出回路6
は、抵抗器6a・同6b・同6dとトランジスタ6cを
以下のように接続して構成している。整流回路の出力端
子Cとスイッチ回路3の出力端子Eの間に、直列に抵抗
器6aと同6bとを接続し、この2つの抵抗器の接続点
にトランジスタ6cのベースを接続している。またトラ
ンジスタ6cのエミッタは整流回路2の出力端子Cに、
コレクタには抵抗器6dが接続されている。抵抗器6d
の他端は差電圧検出回路6の出力となっており、次に述
べるスイッチ制御回路7に接続されている。7はスイッ
チ制御回路であり、本実施例に於いてはトランジスタ7
aと出力電圧制限回路5を構成している抵抗器5eとト
ランジスタ5dから成っている。トランジスタ7aのベ
ースには抵抗器6dが接続され、コレクタには抵抗器5
eとトランジスタ5dのベースが接続されている。また
エミッタは交流電源1のB側端子に接続されている。8
は電子回路からなる負荷であって、コンデンサー4の両
端に接続されている。
【0020】以下本実施例の動作について説明する。あ
る瞬間において、交流電源1の電圧の極性が整流回路2
の導通する方向に0Vより上昇して行ったとする。この
時スイッチ制御回路7の抵抗器5eはバイアス抵抗とし
て作用し、トランジスタ5dがオンする。これによっ
て、スイッチ回路3を構成するトランジスタはこのスイ
ッチ制御端子であるベースに電流が流れる。これによっ
てエミッタからコレクタに電流が流れ、スイッチ回路3
はオンとなってコンデンサー4と共に負荷8に電力を供
給する。そしてスイッチ回路3の出力端子Eの電圧が、
出力電圧制限回路5を構成する定電圧ダイオード5aの
動作電圧に到達すると、トランジスタ5cがオンして抵
抗器5eに電流が流れる。但しここでは説明を簡単にす
るために、トランジスタのオン電圧約0.6Vは無視してい
る。これによって、トランジスタ5dはオフしようとす
る。しかし、この時負荷8は電力を消費しているため、
コンデンサー4の端子間電圧は低下している。このた
め、再びトランジスタ5cはオンしようとする。結局ト
ランジスタ5cは、スイッチ回路3の出力端子Eの電圧
が定電圧ダイオード5aの動作電圧で安定するような電
流がスイッチ回路3に流れるように動作する。スイッチ
回路3の出力端子Eの電圧が定電圧ダイオード5aの動
作電圧で安定しているのに対し、整流回路2の出力端子
Cの電圧は交流電源1の電圧上昇と共に上昇し、C点と
E点の間の電圧は整流回路2の出力電圧が上昇するにつ
れて開いてくる。こうして、抵抗器6aと抵抗器6bに
よる分圧されている抵抗器6aの両端の電圧が、トラン
ジスタ6cのオン電圧約0.6Vに到達すると、トランジ
スタ6cがオンして抵抗器6dに電流が流れる。抵抗器
6dに電流が流れると、スイッチ制御回路7を構成する
トランジスタ7aがオンする。トランジスタ7aがオン
すると抵抗器5eに電流が流れ、トランジスタ7aのコ
レクタ・エミッタ間電圧はほぼ0Vとなる。これによっ
てトランジスタ5dはオフとなり、従ってスイッチ回路
3はオフとなる。スイッチ回路3がオフすると、負荷8
にはコンデンサー4から電力が供給される。
【0021】整流回路2の出力端子Cの電圧が更に上昇
してピークに到達後降下し、抵抗器6aに印加される電
圧がトランジスタ6cのオン電圧以下になると、トラン
ジスタ6cはオフする。従ってトランジスタ7aもオフ
となり、トランジスタ5dは抵抗器5eをバイアス抵抗
として再びスイッチ回路3をオンする。
【0022】整流回路2の出力端子電圧が更に降下して
0Vに達すると、トランジスタ5dはオフとなる。但し
この場合も説明を簡単にするためトランジスタ5dの動
作電圧約0.6Vは無視している。次に再び交流電源電圧
が0Vから上昇を始めると上記のような動作を行う。以
上のような動作を繰り返して本電源装置は負荷8に電力
を供給する。
【0023】次に本発明の第二の手段の実施例について
図2に基づいて説明する。前記第一の手段の実施例と共
通の要素には同一番号を付与し説明を省略する。9はス
イッチ回路3を通過する電流を制限する電流制限回路で
ある。電流制限回路9は、ダイオード9aと抵抗器9b
を以下のように接続して構成している。すなわち整流回
路の出力端子Cに抵抗器9bの一端を接続し、その他端
はスイッチ回路3の入力であるトランジスタのエミッタ
に接続している。また整流回路の出力端子Cにダイオー
ド9aのアノードを接続し、スイッチ回路3のベースに
カソードを接続している。
【0024】以下本実施例の動作について説明する。ス
イッチ回路3がオンの時は、スイッチ制御回路7のトラ
ンジスタ5dがオンしており、ダイオード9aとスイッ
チ回路3のトランジスタのベース電流が流れている。ま
た抵抗器9bにもスイッチ回路3に流れる電流が流れて
いる。従ってスイッチ回路3のトランジスタのベース・
エミッタオン電圧を約0.6Vとすると、ダイオード9a
はこの場合2石で構成しているため、両端子間には約1.
2Vが印加されており、抵抗器9bには差引約0.6Vの電
圧が印加されることとなる。従って抵抗器9bの抵抗値
を選択することにより、その値が一定以下に制限された
電流がスイッチ回路3を流れて負荷8及びコンデンサー
4に供給されることとなる。
【0025】また本実施例は、以下のように負荷8が異
常状態となったときも有効に作用する。本実施例に於い
ては電流制限回路9が、負荷8及びコンデンサー4に供
給する電流を制限している。このため負荷8が異常状態
となって負荷電流が過大になると、スイッチ回路3の出
力端子Eの出力電圧は降下していく。この出力電圧の降
下量が、出力電圧制限回路5で制限される出力端子電圧
より低下すると、前記差電圧検出回路が作動するわけで
ある。つまり通常動作時と同様に、スイッチ回路3の出
力端子Eの出力電圧より整流回路2の出力端子電圧の方
が一定値高くなったときに、スイッチ回路3をオフする
わけである。つまり本実施例によれば、負荷8に過電流
が流れ、スイッチ回路3の出力端子Eの出力電圧が出力
電圧制限回路5で検出するレベルを外れて降下すると、
スイッチ回路3をオフする電圧を自動的に下げることが
できる。これによって、負荷8に対する供給電力を制限
することが可能となる。
【0026】尚前記本発明の第一の手段の実施例に、本
実施例の思想を適用することが有効であることは明かで
ある。
【0027】次に本発明の第三の手段の実施例について
図3に基づいて説明する。10は負荷8に流れる電流を
検知する負荷電流検出回路である。負荷電流検出回路1
0は、抵抗器10a・同10b・同10dとトランジス
タ10cを、以下のように接続して構成している。すな
わち、コンデンサー4と負荷8との間に挿入された抵抗
器10aのコンデンサー側にトランジスタ10cのベー
スが接続され、エミッタから抵抗器10bを経由して抵
抗器10aの負荷8側に接続されている。またトランジ
スタ10cのコレクタには抵抗器10dが接続され、抵
抗器10dの他端は整流回路2の出力端子Cに接続され
ている。11は差電圧検出回路6と負荷電流検出回路1
0に発生する電圧を混合する混合電圧発生回路である。
混合電圧発生回路11は、抵抗器11a・トランジスタ
11b・抵抗器6a及び抵抗器6bを以下のように接続
して構成している。負荷電流検出回路10の出力である
トランジスタ10cのコレクタにトランジスタ11bの
ベースを接続し、トランジスタ11bのエミッタには抵
抗器11aを、コレクタには抵抗器6aと抵抗器6bの
接続点を接続している。抵抗器11aの他端は、整流回
路2の出力端子Cに接続している。
【0028】以下本実施例の動作について説明する。負
荷8に電流が流れると、この電流に比例した電圧が抵抗
器10aに発生する。トランジスタ10cのベース・エ
ミッタ間電圧は約0.6Vであるから、抵抗器10bには
抵抗器8aに発生する電圧から0.6Vを差し引いた電圧
が印加される。トランジスタのエミッタ電流とコレクタ
電流はほぼ等しいことから、トランジスタ10cのコレ
クタに接続された抵抗器10dには、抵抗器10bに印
可される電圧の抵抗比の電圧が発生する。この電圧を混
合電圧発生回路11を構成するトランジスタ11bと抵
抗器11aが受けるため、抵抗器11aには抵抗器10
dに印加される電圧からトランジスタ11bのオン電圧
約0.6V差し引いた電圧が印加される。このため、抵抗
器11aにはその印加電圧に応じた電流が流れる。この
電流が、トランジスタ11bのコレクタに接続された抵
抗器6bに流れる。すなわち、抵抗器6bには負荷電流
に応じた電流が流れる。同時に、抵抗器6bは差電圧検
出回路6の構成要素として作用する。つまり、整流回路
2の出力端子Cの電圧とスイッチ回路3の出力端子Eの
電圧の差による電圧が発生しているため、抵抗器6bに
は結局これらの混合された電圧が発生することになる。
トランジスタ6cのベース電圧は、抵抗器6aと抵抗器
6bによって分圧された電圧が印加されるが、前記した
ように抵抗器6bには負荷電流に応じた電流も流れてお
り、この分だけ整流回路の出力点Cとスイッチ回路3の
出力端子Eの電圧が余分に開かないとトランジスタ6c
はオンしない。すなわちスイッチ回路3がオフとなる時
の整流回路2の出力端子Cの電圧は、出力端子Cとスイ
ッチ回路3の出力端子Eの電圧差と負荷に流れる電流値
に応じた発生電圧との混合された電圧により決定される
こととなる。従ってスイッチ回路3は、負荷電流が多い
ときは整流回路2の出力電圧が高くなるまでオンするよ
うに作用しているわけである。これによって、負荷8及
びコンデンサー4への電力供給量を多くしておいて、負
荷電流が少ないときは整流回路2の出力電圧が低いとこ
ろでオフとなり、負荷電流が変動しても電源装置の出力
電圧が安定するように動作することとなる。
【0029】次に本発明の第四の手段の実施例について
図4に基づいて説明する。本実施例は、前記本発明の第
一の手段の実施例である図1の構成に第一の電圧発生回
路12を追加したものである。第一の電圧発生回路12
は、定電圧ダイオード12aと抵抗器12b・抵抗器1
2cとを以下のように接続して構成している。つまり整
流回路2の出力端子Cに定電圧ダイオード12aのアノ
ードを接続し、カソードには抵抗器12bと抵抗器12
cを接続している。抵抗器12bの他端は交流電源1の
B側端子に接続し、抵抗器12cはスイッチ制御回路7
のトランジスタ7aのベースに接続している。
【0030】以下本実施例の動作について説明する。整
流回路2の出力端子Cの電圧が上昇し、定電圧ダイオー
ド12aの動作電圧を越えると、定電圧ダイオード12
aのアノード・カソード間に一定の電圧が発生する。こ
れを第一の電圧とする。この時抵抗器12bには、整流
回路2の出力端子Cの電圧と、交流電源1のB側端子に
発生する電圧と定電圧ダイオード12aに発生する電圧
との差の電圧が発生する。この電圧がトランジスタ7a
のベース・エミッタ間オン電圧に到達すると、抵抗器1
2cをバイアス抵抗としてトランジスタ7aがオンす
る。これによってスイッチ回路3はオフする。
【0031】本実施例では、交流電源1の電圧が定格電
圧の時には、差電圧検出回路6の作用によってスイッチ
制御回路7が動作し、交流電源1の電圧が定格電圧より
上昇すると第一の電圧発生回路12の作用によって、ス
イッチ制御回路7が動作するように第一の電圧の値を設
定している。第一の電圧発生回路12が無い場合には、
負荷電流が増加したとしても電力供給能力があるため、
負荷4側にはそれに応じた電力を供給し続けるが、スイ
ッチ回路3での消費電力もこれに応じて増加していく。
本実施例に於いては第一の電圧発生回路12を追加する
ことによって、負荷8に供給する電力を制限し、スイッ
チ回路3での電力消費量を制限している。このため、ス
イッチ回路3を部品定格の小さいもので構成することが
できる。
【0032】次に本発明の第五の手段の実施例について
図5に基づいて説明する。本実施例の構成は、前記第一
の手段の実施例で使用した出力電圧制限回路をなくし、
第二の手段の実施例で使用している電流制限回路9を追
加したものである。
【0033】以下その動作を説明する。ある瞬間におい
て、交流電源1の電圧の極性が整流回路2が導通する方
向に0Vより上昇して行ったとする。この場合は、スイ
ッチ制御回路7を構成する抵抗器5eがバイアス抵抗と
して作用し、トランジスタ5dがオンする。トランジス
タ5dがオンすると、スイッチ回路3を構成しているト
ランジスタのスイッチ制御端子であるベースに電流が流
れる。従って同トランジスタのエミッタからコレクタに
電流が流れ、スイッチ回路3はオンとなって、コンデン
サー4を充電すると共に負荷8に電力を供給する。この
時スイッチ回路3を流れる電流は電流制限回路9で制限
される電流であるため、整流回路2の出力端子Cとスイ
ッチ回路3の出力端子Eとの間の電圧は、交流電源1の
電圧が増大するに連れて開いて行く。
【0034】交流電源1の電圧が更に増加して、差電圧
検出回路6を構成するトランジスタ6cがオンすると、
抵抗器6dには電流が流れる。抵抗器6dに電流が流れ
ると、スイッチ制御回路7を構成するトランジスタ7a
がオンする。トランジスタ7aがオンすると、抵抗器5
eに電流が流れ、トランジスタ7aのコレクタ・エミッ
タ間電圧はほぼ0Vとなる。これによってトランジスタ
5dはオフとなり、従ってスイッチ回路3はオフとな
る。スイッチ回路3がオフすると、負荷8にはコンデン
サー4から電力が供給される。
【0035】整流回路2の出力端子Cの電圧が更に上昇
してピークに到達し、その後降下を開始して、抵抗器6
aに印加される電圧がトランジスタ6cのオン電圧以下
に達すると、トランジスタ6c・トランジスタ7aはオ
フとなる。従ってトランジスタ5dは抵抗器5eをバイ
アス抵抗として、再びスイッチ回路3をオンする。
【0036】整流回路2の出力端子Cの電圧がその後0
Vになると、トランジスタ5dはオフとなる。但しこの
場合も説明を簡単にするため、トランジスタ5dの動作
電圧約0.6Vは無視している。
【0037】次に再び交流電源1の電圧が0Vから上昇
を始めると、前記した動作を繰り返して、負荷8に電力
を供給する。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の第一の手段によれ
ば、トランスを使用しない電子回路で電源を構成するこ
とができ、安価で、発熱が少なく、小型の電源を得るこ
とができる。
【0039】また本発明の第二の手段によれば、供給電
流を制限できるため、使用する回路部品を部品定格の小
さいものとすることができ、本発明の第一の手段による
よりも一層合理的な電源装置を実現することが可能とな
る。
【0040】本発明の第三の手段によれば、本発明の第
一の手段による効果に加え、負荷電流に応じて供給電力
を可変することが可能な一層合理的な電源装置が実現で
きる。 更に本発明の第四の手段によれば、交流電源の
電圧が変動した場合にスイッチ回路の電力消費を制限す
ることができ、本発明の第一の手段の効果に加え、スイ
ッチ回路の部品定格を小さくできる一層合理的な電源装
置が実現できる。
【0041】また更に本発明の第五の手段によれば、本
発明の第一の手段が有する効果とほぼ同様の効果を、少
ない部品点数で得ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第一の手段の実施例を示す回路図
【図2】同第二の手段の実施例を示す回路図
【図3】同第三の手段の実施例を示す回路図
【図4】同第四の手段の実施例を示す回路図
【図5】同第五の手段の実施例を示す回路図
【図6】従来の電源装置を示す回路図
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3 スイッチ回路 4 コンデンサー 5 出力電圧制限回路 6 差電圧検出回路 7 スイッチ制御回路 9 電流制限回路 10 負荷電流制限回路 11 混合電圧発生回路 12 第一の電圧発生回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続された整流回路と、スイ
    ッチ回路と、コンデンサーと、出力電圧を一定値以上に
    上昇しないように制限する出力電圧制限回路と、整流回
    路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧の差が一定値開
    くとこれを検出する差電圧検出回路と、差電圧検出回路
    の出力を受けて上記スイッチ回路を制御するスイッチ制
    御回路から成る電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電源に接続された整流回路と、スイ
    ッチ回路と、コンデンサーと、出力電圧を一定値以上に
    上昇しないように制限する出力電圧制限回路と、整流回
    路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧の差が一定値開
    くとこれを検出する差電圧検出回路と、差電圧検出回路
    の出力を受けて上記スイッチ回路を制御するスイッチ制
    御回路と、スイッチ回路を通過する電流を制限する電流
    制限回路から成る電源装置。
  3. 【請求項3】 交流電源に接続された整流回路と、スイ
    ッチ回路と、コンデンサーと、出力電圧を一定値以上に
    上昇しないように制限する出力電圧制限回路と、整流回
    路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧の差が一定値開
    くとこれを検出する差電圧検出回路と、負荷に流れる電
    流を検知する負荷電流検出回路と、差電圧検出回路と負
    荷電流検出回路に発生する電圧を混合する混合電圧発生
    回路からなり、混合電圧発生回路の出力を受けて上記ス
    イッチ回路を制御するスイッチ制御回路から成る電源装
    置。
  4. 【請求項4】 交流電源に接続された整流回路と、スイ
    ッチ回路と、コンデンサーと、出力電圧を一定値以上に
    上昇しないように制限する出力電圧制限回路と、整流回
    路の出力端子電圧と電源装置の出力電圧の差が一定値開
    くとこれを検出する差電圧検出回路と、第一の電圧発生
    回路と、差電圧検出回路又は第一の電圧発生回路の出力
    を受けて上記スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路
    から成る電源装置。
  5. 【請求項5】 交流電源に接続された整流回路と、スイ
    ッチ回路と、コンデンサーと、スイッチ回路を通過する
    電流を制限する電流制限回路と、整流回路の出力端子電
    圧と電源装置の出力電圧の差が一定値開くとこれを検出
    する差電圧検出回路と、差電圧発生回路の出力を受けて
    上記スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路から成る
    電源装置。
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