JPS5844698Y2 - テレビジヨンジユゾウキノデンゲンソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機の電源装置に関するもので
、プリヒート時にも安定化電源回路よりブラウン管ヒー
タに定電圧を供給しようとするものである。

従来の電源装置を第１図に示す。

図において、１は電源トランス、２〜５は整流ダイオー
ド、６は定電圧ダイオード、７は比較用トランジスタ、
８は直列制御トランジスタ、９は平滑コンデンサ、１０
はブラウン管のヒーター、１１は電源、ブラウン管ヒー
ター回路を除くテレビジョン受像機の回路、１２は基準
電圧用抵抗、１３．１５は検出用分圧抵抗、１４は出力
電圧調整用可変抵抗器、１６はプリヒート電圧設定用抵
抗を示す。

また１７．１８は連動スイッチで、可動片が接点Ａに接
続されているときは受像時、接点Ｂに接続されたときは
安定化出力端子Ｃ，Ｄには安定化出力電圧Ｖｏは表われ
ず、整流ダイオード２〜５、抵抗１６、ブラウン管ヒー
ター１０のループによりプリヒート回路が形成される。

このプリヒート時のヒータ電圧は定格ヒータ電圧が■□
であると、ヒータ１０の寿命および連動スイッチ１７．
１８を接点Ｂから接点Ａに切換えたときの出画時間等よ
りＶ□の７０％位に設定される。

第３図は電源トランス１の一次側交流入力電圧と二次側
直流電圧の関係を示す図である。

ここでＶｏは連動スイッチを接点Ａに切換えたとき（受
像時）の安定化出力端子Ｃ，Ｄにあられれる安定化出力
電圧で、もちろんこのときヒータ１０にもこの安定化出
力電圧■。

が印加される。ＰＨＶ−１は連動スイッチ１７．１８を
接点Ｂに切換えたとき（プリヒート状態）のヒータ電圧
で、一次側交流入力電圧１００ＶでＶｏ”ＶＨとすると
、ＶＯ（１２Ｖ） Ｘｏ、７＝８．４Ｖに抵抗１６によ
り設定されるが、整流ダイオード２〜５の出力電圧が直
接印加されるため、一次側交流入力電圧の変動（８５〜
１１５ Ｖ）に対して７．１〜９．７Ｖの間で変化する
。

いま、一次側交流入力電圧が８５Ｖと低いときに連動ス
イッチ１７．１８をプリヒート時（接点Ｂ）から受像（
接点Ａ）へと切換えると、プリヒート時のヒータ電多Ｐ
ＨＶ−１が７．１Ｖと低く、予熱が不足しているため映
像が瞬時に安定せず、また一次側交流入力電圧が１１５
■と高いときは映像は瞬時に安定するものの、プリヒー
ト電圧が９．７■と高くなるためヒータ１０の寿命が著
しく短がくなる等の欠点を有する。

本考案は上記従来の欠点を除去するものである。

以下その一実施例について第２図、第３図とともに説明
する。

なお、図中第１図の素子と同一素子については同一番号
を附して説明は省略する。

図において、２０は切換スイッチで、共通接点を端子Ｃ
に、一方の切換端子Ａ′は回路１１に、また他方の切換
端子Ｂ′は抵抗１９を介して分圧抵抗１３と出力電圧調
整用可変抵抗器１４の接続点に接続している。

またブラウン管ヒータ１０の一端は端子りに接続する。

上記構成において、いま切換スイッチ２０を切換端子Ａ
′に接続すると、回路１１に安定化出力電圧が供給され
ると、ヒータ１０にも安定化出力電圧が供給され、いわ
ゆる受像状態となる。

次に切換スイッチ２０を切換端子Ｂ′に接続すると、分
圧抵抗１３に抵抗１９が並列に挿入され、比較用トラン
ジスタ７のベース電圧がプラス方向に移動し、そのベー
ス・エミッタ電位が低下してコレクタ電流が減少する。

このコレクタ電流の減少は直列制御トランジスタのエミ
ッタ・コレクタ間の電圧降下を大きくする。

すなわち安定化出力端子ＣＤ間の電圧は切換スイッチ２
０が切換端子Ａ′に接続されているときの出力電圧■。

より低下して、ヒータ１０に安定化されたプリヒート電
圧として供給される。

なお、このプリヒート電圧は抵抗１９の値を変えること
により調整することができる。

この場合のプリヒート電圧は第３図のＰＨＶ２（点線）
のようになり、一次側交流入力電圧の変動に対して安定
化されたものとなる。

以上説明したように本考案によれば、プリヒート時に分
圧抵抗の一部に並列に抵抗を挿入して安定化出力電圧低
下せしめることにより、ブラウン管ヒータに必要な値の
安定化されたプリヒート電圧を供給することができる。

また従来例に対してスイッチが一回路不要となり、コス
トダウンもはかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテレビジョン受像機の電源装置の電気結
線図、第２図は本考案の一実施例におけるテレビジョン
受像機の電源装置の電気結線図、第３図は一次側交流入
力電圧に対する二次側直流電圧の特性図である。 ２〜５・・・・・・整流ダイオード、６・・・・・・定
電圧素子、７・・・・・・比較用トランジスタ、８・・
・・・・直列制御トランジスタ、１０・・・・・・ブラ
ウン管ヒータ、１１・・・・・・負荷回路、１３・・・
・・・分圧抵抗、１９・・・・・・抵抗、２０・・・・
・・スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 整流出力端子と負荷との間に直列に挿入される直列制御
   トランジスタと、出力電圧検出用分圧抵抗群と、前記分
   圧抵抗群にベースが接続され前記直列制御トランジスタ
   のベースにコレクタが接続されこの直列制御トランジス
   タの導通度を制御する比較用トランジスタと、この比較
   用トランジスタのエミッタに一端が接続された定電圧素
   子と、安定化出力端子間に挿入されたブラウン管ヒータ
   と、前記安定走化出力端の一方に接続される共通端子お
   よび第１、第２の切換端子を有する切換スイッチとを設
   け、前記第１の切換端子を負荷に接続し、第２の切換端
   子を抵抗を介して前記出力電圧検出用分圧抵抗群の接続
   点に接続し、前記共通端子を第２の切換端子に接続する
   ことにより前記抵抗を出力電圧検出用抵抗群の一部に並
   列に接続し安定化出力電圧を低下させるようにしたテレ
   ビジョン受像機の電源装置。