JP2919256B2 - コンミテータ表面の切削加工方法 - Google Patents
コンミテータ表面の切削加工方法Info
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- cut
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電装品用モータ等の回
転電気機械用のコンミテータ表面の切削加工方法に関す
るものである。
転電気機械用のコンミテータ表面の切削加工方法に関す
るものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種コンミテータは、外周面に軸方向に向く所定深さ
のスリツト(溝)が切削されているが、切削されたまま
の状態では、切削部にバリが残つていたり真円度が出て
いないものがあり、このままでは製品としての信頼性に
欠けることとなつて、バイトを用いて外周表面の切削加
工がなされている。そしてこの場合に、一度目の切削工
程では荒切削を行い、二度目の切削工程で仕上げ切削を
行うようにしてコンミテータのスリツト部のバリを除去
したり、真円精度を高めるようにしていた。
この種コンミテータは、外周面に軸方向に向く所定深さ
のスリツト(溝)が切削されているが、切削されたまま
の状態では、切削部にバリが残つていたり真円度が出て
いないものがあり、このままでは製品としての信頼性に
欠けることとなつて、バイトを用いて外周表面の切削加
工がなされている。そしてこの場合に、一度目の切削工
程では荒切削を行い、二度目の切削工程で仕上げ切削を
行うようにしてコンミテータのスリツト部のバリを除去
したり、真円精度を高めるようにしていた。
【0003】ところがこの様な二ステツプの切削加工を
する場合、図4Xに示すように一度目の荒切削工程で浅
い部分Aが、二度目の仕上げ切削工程で深い部分Bの切
削がそれぞれ行われることになるが、従来のものは、両
切削工程での切削エンド部を略90度に切り上げる切削
加工であつた。ところがこのものは、図4Zに示すよう
に、二度目の切削エンド部10では、切削厚が厚くなる
ため一度目の切削エンド部9を越えての切削はできず、
一度目の切削エンド部9位置に達した時点で切上げる設
定になるが、加工誤差や面ブレ等によつて一度目の切削
エンド部9位置よりも僅か手前側で切上げられることが
多く、この様な場合には、一度目の切削エンド部9に切
削カスやダレバリ11が残り、これがスリツトに入り込
む等してレアシヨート(短絡)発生の要因となる。
する場合、図4Xに示すように一度目の荒切削工程で浅
い部分Aが、二度目の仕上げ切削工程で深い部分Bの切
削がそれぞれ行われることになるが、従来のものは、両
切削工程での切削エンド部を略90度に切り上げる切削
加工であつた。ところがこのものは、図4Zに示すよう
に、二度目の切削エンド部10では、切削厚が厚くなる
ため一度目の切削エンド部9を越えての切削はできず、
一度目の切削エンド部9位置に達した時点で切上げる設
定になるが、加工誤差や面ブレ等によつて一度目の切削
エンド部9位置よりも僅か手前側で切上げられることが
多く、この様な場合には、一度目の切削エンド部9に切
削カスやダレバリ11が残り、これがスリツトに入り込
む等してレアシヨート(短絡)発生の要因となる。
【0004】そこで、図5Xに示す如く、一度目および
二度目の切削エンド部9、10を、何れも例えば45度
の切上げ角を持たせて傾斜状に切削するようにして、二
度目の切削エンド部10を、一度目の切削エンド部9を
越えて切削できるようにすることが提唱され、この様に
することで、前記両切削加工の切上げ角を何れも90度
にしたものの欠点を解決できた。ところがこのものは、
二度目の切削工程において発生するバリ8(このバリ8
は、バイトの切れ具合等によつてしばしば発生する)が
糸状となつて切削エンド部まで持ち越され、そしてこの
糸状バリ8は、そのまま残ることになつてレアシヨート
の要因となり、この糸状バリは反切削方向に向けて発生
する確立が高く、切削後にこの糸状バリがスリツト内に
入り込むと、これを取り除くことが極めて難しいという
問題が有る。
二度目の切削エンド部9、10を、何れも例えば45度
の切上げ角を持たせて傾斜状に切削するようにして、二
度目の切削エンド部10を、一度目の切削エンド部9を
越えて切削できるようにすることが提唱され、この様に
することで、前記両切削加工の切上げ角を何れも90度
にしたものの欠点を解決できた。ところがこのものは、
二度目の切削工程において発生するバリ8(このバリ8
は、バイトの切れ具合等によつてしばしば発生する)が
糸状となつて切削エンド部まで持ち越され、そしてこの
糸状バリ8は、そのまま残ることになつてレアシヨート
の要因となり、この糸状バリは反切削方向に向けて発生
する確立が高く、切削後にこの糸状バリがスリツト内に
入り込むと、これを取り除くことが極めて難しいという
問題が有る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるコンミテ
ータ表面の切削加工方法を提供することを目的として創
案されたものであつて、軸方向を向くスリツトが形成さ
れるコンミテータの外周表面を、バイトによる荒切削と
仕上げ切削との各切削加工をするにあたり、荒切削加工
における切削エンド部は、所定の切上げ角度に傾斜させ
た切上げ切削加工とし、仕上げ切削加工における切削エ
ンド部は、前記荒切削での傾斜切削エンド部の中途位置
で切上げるものとし、かつその切上げ角度は、荒切削の
切削エンド部の切上げ終端位置を越えないよう荒切削の
切上げ角度よりも急角度にしたことを特徴とするもので
ある。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるコンミテ
ータ表面の切削加工方法を提供することを目的として創
案されたものであつて、軸方向を向くスリツトが形成さ
れるコンミテータの外周表面を、バイトによる荒切削と
仕上げ切削との各切削加工をするにあたり、荒切削加工
における切削エンド部は、所定の切上げ角度に傾斜させ
た切上げ切削加工とし、仕上げ切削加工における切削エ
ンド部は、前記荒切削での傾斜切削エンド部の中途位置
で切上げるものとし、かつその切上げ角度は、荒切削の
切削エンド部の切上げ終端位置を越えないよう荒切削の
切上げ角度よりも急角度にしたことを特徴とするもので
ある。
【0006】そして本発明は、この構成によつて、表面
化工をする際にバリ発生がないようにして信頼性の向上
が計れるようにしたものである。
化工をする際にバリ発生がないようにして信頼性の向上
が計れるようにしたものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は電装品用モータのアーマチ
ユアコアであつて、該アーマチユアコア1を構成するコ
ア軸2には、コンミテータ3が一体的に組み込まれてお
り、該コンミテータ3に本発明が実施されている。
明する。図面において、1は電装品用モータのアーマチ
ユアコアであつて、該アーマチユアコア1を構成するコ
ア軸2には、コンミテータ3が一体的に組み込まれてお
り、該コンミテータ3に本発明が実施されている。
【0008】つまり、コンミテータ3は、絶縁材3a
と、その外周面に一体的に設けられた導電材3bとで形
成された筒状体に、導電材3bを越えて絶縁材3aに至
るまで深く切削された軸方向を向くスリツト4が所定間
隔を存して複数形成されて構成されたものであつて、こ
れによつてコンミテータ3は、その外周表面に複数の導
電材3bが絶縁された状態で配設されるようになつてい
るが、該導電材3bからなる外周表面を、バイト5を用
いて二度切削加工することによつて表面処理がなされる
ように構成されている。つまり、一度目の切削加工は、
荒切削であつて浅い部分Aを切削することになるが、そ
の切削エンド部6は、45度の傾斜角度で切り上げられ
るように設定されている。
と、その外周面に一体的に設けられた導電材3bとで形
成された筒状体に、導電材3bを越えて絶縁材3aに至
るまで深く切削された軸方向を向くスリツト4が所定間
隔を存して複数形成されて構成されたものであつて、こ
れによつてコンミテータ3は、その外周表面に複数の導
電材3bが絶縁された状態で配設されるようになつてい
るが、該導電材3bからなる外周表面を、バイト5を用
いて二度切削加工することによつて表面処理がなされる
ように構成されている。つまり、一度目の切削加工は、
荒切削であつて浅い部分Aを切削することになるが、そ
の切削エンド部6は、45度の傾斜角度で切り上げられ
るように設定されている。
【0009】これに対し、二度目の切削加工は、仕上げ
切削であつて深い部分Bを切削することになるが、その
切削エンド部7は、前記切削エンド部6の中途位置まで
とし、そしてこの中途位置から90度の急角度で切り上
げるようにして、その切上げ終端位置7aが一度目の切
削エンド部6の切上げ終端位置6aを越えないように設
定されている。
切削であつて深い部分Bを切削することになるが、その
切削エンド部7は、前記切削エンド部6の中途位置まで
とし、そしてこの中途位置から90度の急角度で切り上
げるようにして、その切上げ終端位置7aが一度目の切
削エンド部6の切上げ終端位置6aを越えないように設
定されている。
【0010】この様に、本発明が実施されたものにおい
ては、二度の切削加工によつてコンミテータ3の外周表
面の表面処理がなされることになるが、この切削加工を
するにあたり、一度目の荒切削加工の切削エンド部6は
45度の切上げ角で切削され、二度目の仕上げ切削加工
の切削エンド部7は90度の切上げ角で切削されること
になるが、この二度目の切削加工は、一度目の切削エン
ド部6の中途位置において、切上げ角度が90度という
急角度で切上げられ、しかも、その切上げ終端位置7a
は、一度目の切削エンド部6の切上げ終端位置6aを越
えることのない位置(達する前位置)になる。この結
果、一度目の切削加工でバリ8が発生したとしても、該
バリ8は二度目の切削加工においてバイト5に接触する
等して取り去られることになる。しかも、二度目の切削
加工の切削エンド部7の切上げ終端位置7aは、一度目
の切削加工の切削エンド部6の切上げ終端位置6aを越
えることがなく、しかも急角度の切上げ角を有するため
糸状のバリが発生することは殆どない。従つて、バリ発
生によるレアシヨートの発生を確実に回避できることに
なつて、信頼性の高いコンミテータを二度の切削加工で
確実にできることになる。
ては、二度の切削加工によつてコンミテータ3の外周表
面の表面処理がなされることになるが、この切削加工を
するにあたり、一度目の荒切削加工の切削エンド部6は
45度の切上げ角で切削され、二度目の仕上げ切削加工
の切削エンド部7は90度の切上げ角で切削されること
になるが、この二度目の切削加工は、一度目の切削エン
ド部6の中途位置において、切上げ角度が90度という
急角度で切上げられ、しかも、その切上げ終端位置7a
は、一度目の切削エンド部6の切上げ終端位置6aを越
えることのない位置(達する前位置)になる。この結
果、一度目の切削加工でバリ8が発生したとしても、該
バリ8は二度目の切削加工においてバイト5に接触する
等して取り去られることになる。しかも、二度目の切削
加工の切削エンド部7の切上げ終端位置7aは、一度目
の切削加工の切削エンド部6の切上げ終端位置6aを越
えることがなく、しかも急角度の切上げ角を有するため
糸状のバリが発生することは殆どない。従つて、バリ発
生によるレアシヨートの発生を確実に回避できることに
なつて、信頼性の高いコンミテータを二度の切削加工で
確実にできることになる。
【0011】尚、本発明は、前記実施例に限定されない
ものであることはいうまでもなく、一度目の切削加工の
切上げ角度は45度に限定されず、30度、60度等、
適宜の角度を選択することができ、また、二度目の切削
加工は、その切上げ角度が実施例のように90度に近い
ほどバリ発生を抑制できるが、これに限定されることな
く、要は、一度目の切削エンド部の中途位置から始まつ
た二度目の切削エンド部の切上げ加工の切上げ終端位置
が一度目の切削エンド部の切上げ終端位置を越えないよ
う一度目の切上げ角度よりも急角度になつていれば良い
ものである。
ものであることはいうまでもなく、一度目の切削加工の
切上げ角度は45度に限定されず、30度、60度等、
適宜の角度を選択することができ、また、二度目の切削
加工は、その切上げ角度が実施例のように90度に近い
ほどバリ発生を抑制できるが、これに限定されることな
く、要は、一度目の切削エンド部の中途位置から始まつ
た二度目の切削エンド部の切上げ加工の切上げ終端位置
が一度目の切削エンド部の切上げ終端位置を越えないよ
う一度目の切上げ角度よりも急角度になつていれば良い
ものである。
【0012】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、コンミテータの外周表面を切削加
工するにあたり、仕上げ切削での切削エンド部の加工
は、傾斜状態となつた荒切削での切削エンド部の中途位
置から急角度で切上げられることになつて、その切上げ
終端位置は、荒切削における切削エンド部の切上げ終端
位置を越えることがない。この結果、荒切削加工でバリ
が生じたとして、該生じたバリは、仕上げ切削加工をす
るときのバイトに接触して除去されることになるうえ、
該仕上げ切削の切削エンド部は急角度でしかも荒切削で
の切削エンド部の中途位置までとなるため糸状のバリ発
生は殆どなく、これによつてバリによるレアシヨートの
発生を回避できることになつて、信頼性の高いコンミテ
ータとすることができる。
れたものであるから、コンミテータの外周表面を切削加
工するにあたり、仕上げ切削での切削エンド部の加工
は、傾斜状態となつた荒切削での切削エンド部の中途位
置から急角度で切上げられることになつて、その切上げ
終端位置は、荒切削における切削エンド部の切上げ終端
位置を越えることがない。この結果、荒切削加工でバリ
が生じたとして、該生じたバリは、仕上げ切削加工をす
るときのバイトに接触して除去されることになるうえ、
該仕上げ切削の切削エンド部は急角度でしかも荒切削で
の切削エンド部の中途位置までとなるため糸状のバリ発
生は殆どなく、これによつてバリによるレアシヨートの
発生を回避できることになつて、信頼性の高いコンミテ
ータとすることができる。
【図1】電装品用モータの一部断面側面図である。
【図2】Xはコンミテータの第一切削加工終了時の説明
断面図であり、Yは第一切削加工終了時の拡大説明図で
ある。
断面図であり、Yは第一切削加工終了時の拡大説明図で
ある。
【図3】Xはコンミテータの第二切削加工終了時の説明
断面図であり、Yは第二切削加工終了時の拡大説明図で
ある。
断面図であり、Yは第二切削加工終了時の拡大説明図で
ある。
【図4】Xは第一従来例の説明断面図であり、Yは第一
従来例の拡大斜視図であり、Zは第一従来例の拡大説明
図である。
従来例の拡大斜視図であり、Zは第一従来例の拡大説明
図である。
【図5】Xは第二従来例の説明断面図であり、Yは第二
従来例の拡大説明図であり、Zは第二従来例の拡大説明
図である。
従来例の拡大説明図であり、Zは第二従来例の拡大説明
図である。
1 アーマチユアコア 2 コア軸 3 コンミテータ 3a 絶縁材 4 スリツト 5 バイト 6 切削エンド部 6a 切上げ終端位置 7 切削エンド部 7a 切上げ終端位置 8 バリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 13/00 H01R 43/06 H02K 15/02
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向を向くスリツトが形成されるコン
ミテータの外周表面を、バイトによる荒切削と仕上げ切
削との各切削加工をするにあたり、荒切削加工における
切削エンド部は、所定の切上げ角度に傾斜させた切上げ
切削加工とし、仕上げ切削加工における切削エンド部
は、前記荒切削での傾斜切削エンド部の中途位置で切上
げるものとし、かつその切上げ角度は、荒切削の切削エ
ンド部の切上げ終端位置を越えないよう荒切削の切上げ
角度よりも急角度にしたことを特徴とするコンミテータ
表面の切削加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33960693A JP2919256B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | コンミテータ表面の切削加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33960693A JP2919256B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | コンミテータ表面の切削加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163092A JPH07163092A (ja) | 1995-06-23 |
JP2919256B2 true JP2919256B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=18329080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33960693A Expired - Fee Related JP2919256B2 (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | コンミテータ表面の切削加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919256B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3923915B2 (ja) | 2003-03-20 | 2007-06-06 | アスモ株式会社 | 整流子の製造方法 |
JP5224773B2 (ja) * | 2007-10-19 | 2013-07-03 | アスモ株式会社 | 整流子の製造方法及び製造装置 |
JP5189997B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2013-04-24 | アスモ株式会社 | 整流子の製造方法及び製造装置 |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP33960693A patent/JP2919256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07163092A (ja) | 1995-06-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |