JP2917746B2 - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

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JP2917746B2
JP2917746B2 JP5125238A JP12523893A JP2917746B2 JP 2917746 B2 JP2917746 B2 JP 2917746B2 JP 5125238 A JP5125238 A JP 5125238A JP 12523893 A JP12523893 A JP 12523893A JP 2917746 B2 JP2917746 B2 JP 2917746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホイールシリンダの液圧
が電気的に制御される液圧ブレーキ装置に関するもので
あり、特に、信頼性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液圧ブレーキ装置には、液圧源の液圧を
電気的にブレーキペダル,ブレーキ操作レバー等ブレー
キ操作部材の操作力に応じた高さに制御し、車輪の回転
を抑制するブレーキのホイールシリンダに供給する装置
がある。特開昭63−20256号公報に記載のスプー
ル式電磁液圧制御弁を有する液圧ブレーキ装置はその一
例である。
【0003】スプール式電磁液圧制御弁は、ハウジング
内の弁孔に摺動可能かつ実質的に液密に嵌合されたスプ
ールに、フォースモータのコイルの励磁により電気的に
制御される制御力と、制御力とは逆向きで大きさがスプ
ール式電磁液圧制御弁自身の出力液圧に比例する反力と
を作用させ、液圧源の液圧をコイルの励磁電流に比例し
た大きさに制御する制御弁である。ハウジングには、液
圧源に接続される高圧ポートと、リザーバに接続される
低圧ポートと、ホイールシリンダに接続される制御圧ポ
ートとが設けられ、制御力はスプールに制御圧ポートを
高圧ポートに連通させる向きに作用させられる。また、
反力は制御圧ポートの液圧に基づいてスプールに制御圧
ポートを低圧ポートに連通させる向きに作用させられ、
スプールは制御力と反力とが釣り合う位置へ移動し、液
圧源の液圧がコイルの励磁電流に応じた高さに制御され
るのである。そして、ブレーキペダルの踏込み力(ペダ
ル踏力と称する)が踏力センサにより検出されるととも
に、車両の減速度が減速度センサにより検出され、液圧
源の液圧をペダル踏力に応じた減速度が得られる高さに
制御すべく、コイルの励磁電流が決定される。この制御
を制動効果制御と称することとする。また、ホイールシ
リンダの液圧を液圧センサにより検出し、制御圧がペダ
ル踏力に応じた減速度が得られる高さとなるように励磁
電流を制御することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに踏力センサ,減速度センサや液圧センサ等、センサ
の出力信号に基づいてホイールシリンダの液圧を電気的
に制御する場合、センサが故障すればホイールシリンダ
液圧がブレーキ操作部材の操作力に対して過大にあるい
は過小になり、適正な制動を行うことができなくなる。
請求項1および2の発明はいずれも、電気的なセンサを
用いることなく、液圧源の液圧を液圧制御弁によりブレ
ーキ操作部材の操作力に応じた高さに制御することがで
きる液圧ブレーキ装置を提供することを課題として為さ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る液
圧ブレーキ装置は、上記の課題を解決するために、
(A)ブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧を加圧室
に発生させるマスタシリンダと、(B)ホイールシリン
ダに液圧が供給されることにより作動して車輪の回転を
抑制するブレーキと、(C)リザーバと、(D)マスタ
シリンダとは別の液圧源と、(E)それらマスタシリン
ダとホイールシリンダとリザーバと液圧源との間に設け
られ、液圧源の液圧をマスタシリンダの液圧に応じた高
さに制御してホイールシリンダに供給する液圧制御弁
と、(F)電気的に制御される力を前記液圧制御弁に加
えることにより、ホイールシリンダに供給される液圧を
変更する電気的液圧変更装置と、(G)マスタシリンダ
と液圧制御弁との間に設けられ、加圧室の液圧が設定値
を超える状態では加圧室から液圧制御弁に供給される液
圧の上昇勾配を減少させる液圧上昇勾配減少装置とを含
むように構成される。請求項2の発明に係る液圧ブレー
キ装置は、(a)複数の加圧室を有し、ブレーキ操作部
材の操作力に応じた液圧を各加圧室に発生させるマスタ
シリンダと、(b)複数の加圧室の一つずつと共に複数
のブレーキ系統を構成し、それぞれホイールシリンダに
液圧が供給されることにより作動して各々車輪の回転を
抑制する複数のブレーキと、(c)リザーバと、(d)
マスタシリンダとは別の液圧源と、(e)複数のブレー
キ系統の一つである第一ブレーキ系統の第一加圧室およ
び第一ホイールシリンダと、リザーバと、液圧源との間
に設けられ、液圧源の液圧を第一加圧室の液圧に応じた
高さに制御して第一ホイールシリンダに供給する液圧制
御弁と、(f)電気的に制御される力を前記液圧制御弁
に加えることにより、第一ホイールシリンダに供給され
る液圧を変更する電気的液圧変更装置と、(g)液圧制
御弁と、第一加圧室との間に設けられ、液圧制御弁に供
給される液圧が設定圧を超える状態では、第一加圧室か
ら液圧制御弁に供給される液圧の上昇勾配を減少させる
液圧上昇勾配減少装置と、(h)複数のブレーキ系統の
別の一つである第二ブレーキ系統においてそれの第二ホ
イールシリンダへのブレーキ液の供給が行われなくなっ
たとき、前記液圧上昇勾配減少装置の液圧上昇勾配減少
機能を抑制する液圧上昇勾配減少機能抑制手段とを含む
ように構成される。
【0006】
【作用】請求項1の発明に係る液圧ブレーキ装置におい
ては、ブレーキ操作部材が操作されれば、その操作力に
応じた液圧がマスタシリンダの加圧室に発生するととも
に、液圧制御弁により、液圧源の液圧がマスタシリンダ
の液圧に応じた高さ、すなわちブレーキ操作部材の操作
力に応じた高さに制御され、ホイールシリンダに供給さ
れて車輪の回転が抑制される。液圧制御弁により得られ
る制御圧の高さがマスタシリンダの液圧に応じて決まる
のであり、液圧制御弁はパイロット式液圧制御弁であ
り、マスタシリンダはその液圧制御弁にパイロット圧を
供給する手段であることとなる。そして、液圧制御弁に
よって制御されてホイールシリンダに供給される液圧を
電気的液圧変更装置により変更することができるため、
ホイールシリンダの液圧をブレーキ操作部材の操作力と
は1対1に対応しない高さに制御することができ、アン
チロック制御,制動効果制御や加速スリップ制御等を行
うことができる。なお、加速スリップ制御の場合には、
ブレーキ操作部材は操作されず、液圧制御弁は液圧制御
を行わないため、電気的液圧変更装置が液圧源の液圧を
制御してホイールシリンダに供給することとなる。さら
に、マスタシリンダの加圧室の液圧が設定値を超える状
態では、加圧室から液圧制御弁に供給される液圧の上昇
勾配が減少させられる。「上昇勾配を減少させる」と
は、上昇勾配を小さくする場合のみならず、上昇勾配を
0にする場合をも含む。液圧制御弁に供給される液圧の
上昇が低く抑えられ、あるいは上昇しないようにされる
のであり、いずれにしても液圧制御弁からホイールシリ
ンダに供給される液圧は、液圧上昇勾配が減少させられ
ない場合に比較して低く抑えられる。
【0007】請求項2の発明に係る液圧ブレーキ装置に
おいては第一ブレーキ系統において請求項1の発明に係
る液圧ブレーキ装置と同じ作用が得られ、その上、第二
ブレーキ系統において第二ホイールシリンダへのブレー
キ液の供給が行われなくなった場合には、第一ブレーキ
系統において液圧制御弁の液圧上昇勾配の減少が抑制さ
れる。減少の程度が小さくされるか、減少しないように
されるのである。そのため、第一ブレーキ系統において
は第二ブレーキ系統においてブレーキ液の供給が行われ
る場合に比較して高い液圧が液圧制御弁からホイールシ
リンダに供給される。なお、「第二ホイールシリンダへ
のブレーキ液の供給が行われなくなったとき」とは、少
なくとも第二ホイールシリンダにブレーキ液が全く供給
されなくなったときということであり、第二ホイールシ
リンダへブレーキ液が全く供給されないわけではない
が、正常に供給される場合よりは少なく、ブレーキ液が
第二ホイールシリンダに正常に供給されない場合を排除
するのではない。
【0008】
【発明の効果】このように請求項1の発明によれば、液
圧源の液圧の原則的な制御が電気的手段を介することな
く行われ、それに電気的制御が加味されることとなるた
め、万一、電気的制御手段に異常が発生した場合にもそ
の影響が小さくて済み、信頼性の高い液圧ブレーキ装置
を得ることができる。しかも、マスタシリンダの加圧室
の液圧が設定値を超える状態では、液圧制御弁に供給さ
れる液圧の上昇勾配が減少させられるようになっている
ため、実施例の項において詳細に述べるように、電気的
液圧変更装置を大形とすることなく、液圧制御弁からホ
イールシリンダに供給される液圧のヒステリシスを減少
させることができ、応答性に優れた液圧ブレーキ装置を
得ることができる。請求項2の発明によれば、請求項1
の発明の効果を得ることができ、しかも、第二ホイール
シリンダへのブレーキ液の供給が正常に行われなくなっ
た場合に液圧上昇勾配減少装置の機能が抑制されるた
め、第一ブレーキ系統においては第二ブレーキ系統が正
常な場合より大きい制動力が得られ、車両の制動力低下
を少なくすることができる。
【0009】
【実施例】以下、請求項2の発明の実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1において10はブレーキ操作
部材としてのブレーキペダルである。このブレーキペダ
ル10の踏込みによりマスタシリンダ12の2個の加圧
室13,15にそれぞれ液圧が発生する。一方の加圧室
13は、液通路14と、液通路14から分岐させられた
液通路16とによって左,右前輪18,20にそれぞれ
設けられたブレーキのフロントホイールシリンダ22,
24に接続されている。また、他方の加圧室15は、液
通路26と、液通路26から分岐させられた液通路28
とによって左,右後輪30,32にそれぞれ設けられた
ブレーキのリヤホイールシリンダ34,36に接続され
ている。
【0010】本実施例においては、加圧室15およびリ
ヤホイールシリンダ34,36が第一ブレーキ系統38
を構成し、加圧室15が第一加圧室,リヤホイールシリ
ンダ34,36が第一ホイールシリンダである。また、
加圧室13およびフロントホイールシリンダ22,24
が第二ブレーキ系統40を構成し、加圧室13が第二加
圧室,フロントホイールシリンダ22,24が第二ホイ
ールシリンダである。また、以下、加圧室13,15を
それぞれフロント用加圧室13,リヤ用加圧室15と称
し、それら加圧室13,15において発生する液圧をそ
れぞれフロント用マスタシリンダ液圧,リヤ用マスタシ
リンダ液圧と称する。
【0011】上記液通路14,16,26,28にはそ
れぞれ、液圧制御弁50,52,54,56が設けら
れ、それにより液通路14,16,26,28はそれぞ
れ、マスタシリンダ側液通路14M,16M,26M,
28Mと、ホイールシリンダ側液通路14W,16W,
26W,28Wとに分けられている。液圧制御弁50,
52,54,56の構成はいずれも同じであり、液圧制
御弁50を代表的に説明する。
【0012】図2に示すように、液圧制御弁50はバル
ブハウジング57を備えている。バルブハウジング57
は制御力発生装置58の制御力発生用ハウジング59と
一体的に形成されており、バルブハウジング57の内部
には断面形状が円形を成す有底の弁孔60が形成され、
制御力発生用ハウジング59内には、弁孔60の開口端
側に位置する大形の空間62と、空間62の弁孔60が
開口する側とは反対側に開口する有底のシリンダボア6
4とが形成されている。これら弁孔60,空間62およ
びシリンダボア64は、互に同心に形成されている。
【0013】弁孔60には、スプール66が実質的に液
密かつ摺動可能に嵌合されている。スプール66は段付
状を成し、第一大径部68と第二大径部70との間に小
径部72が形成され、第一,第二大径部68,70にお
いて弁孔60に嵌合されている。第一,第二大径部6
8,70の外周面と弁孔60の内周面とのクリアランス
は直径で10μmと極く小さくされており、これら外周
面と内周面との間に金属間シールが形成されている。
【0014】バルブハウジング57内にはまた、弁孔6
0より小径かつ有底のピン孔74が形成されており、反
力ピストン76が実質的に液密かつ摺動可能に嵌合され
て金属間シールが形成されるとともに、スプリング78
により弁孔60内に突出し、スプール66に当接する向
きに付勢されている。また、弁孔60の底面とスプール
66との間の空間は第一低圧ポート79によってリザー
バ80に接続されている。
【0015】バルブハウジング57には更に、液圧源と
してのアキュムレータ82が接続される高圧ポート8
4,リザーバ80に接続される第二低圧ポート88,ホ
イールシリンダ側液通路14Wによってフロントホイー
ルシリンダ22に接続される制御圧ポート90が形成さ
れている。高圧ポート84はアキュムレータ82に逆止
弁92を介して接続されており、アキュムレータ82か
ら高圧ポート84へのブレーキ液の流れは許容される
が、逆向きの流れは阻止されるようになっている。アキ
ュムレータ82には、ポンプ94がモータ96によって
駆動されることによりリザーバ80から汲み上げられた
ブレーキ液が蓄えられる。
【0016】上記制御圧ポート90は、スプール66の
小径部72と弁孔60の内周面とにより形成された環状
室98に連通させられており、高圧ポート84は弁孔6
0の制御圧ポート90より底部側の部分に形成された円
環溝100に連通させられている。また、第二低圧ポー
ト88は弁孔60の制御圧ポート90より弁孔60の開
口側に形成された円環溝102に連通させられている。
【0017】さらに、前記ピン孔74の底面と反力ピス
トン76との間には、制御圧ポート90から分岐された
液通路104が接続されており、反力ピストン76は制
御圧ポート90の液圧を受けてその液圧に基づく反力を
発生させ、スプール66に高圧ポート84と制御圧ポー
ト90との連通を遮断する向きで付与する。反力ピスト
ン76および液通路104が反力手段を構成しているの
である。
【0018】前記空間62内には、フォースモータ11
0が配設されている。フォースモータ110は、永久磁
石112とムービングコイル114とを有する。空間6
2内に固定されたヨーク116には円環状溝118が設
けられ、中心に円柱部122が形成されており、永久磁
石112はヨーク116に固定されて円環状溝118の
外周側溝側面を構成している。また、ムービングコイル
114は非磁性材製の保持部材126にコイル128が
巻かれて成る。保持部材126は有底円筒状を成し、円
筒部130の外周側にコイル128が巻かれ、内周面に
固定のブッシュ132を介して円柱部122に摺動可能
に嵌合されている。ブッシュ132は摩擦係数が小さい
材料により作られており、ムービングコイル114はそ
の移動を円柱部122により案内される。さらに、保持
部材126の底壁部134には、突起136がスプール
66に向かって突設されている。なお、空間62は、バ
ルブハウジング57に設けられたドレンポート138に
よってリザーバ80に接続されている。
【0019】前記シリンダボア64内には、制御ピスト
ン140が実質的に液密かつ摺動可能に嵌合されて金属
間シールが形成されている。制御ピストン140とシリ
ンダボア64の底面との間には制御圧室142が形成さ
れ、ポート144および前記マスタシリンダ側液通路1
4Mによってフロント用加圧室13に接続されている。
この制御圧室142内にはスプリング146が配設され
ており、制御ピストン140はスプリング146により
付勢され、前記ヨーク116の中心線上を貫通する貫通
孔148内に突出させられるとともに、制御ピストン1
40の先端面に突設された突部150が前記保持部材1
26の底壁部134に当接させられている。貫通孔14
8は前記保持部材126の底壁部134に形成された穴
152および前記ドレンポート138を経てリザーバ1
80に連通させられ、大気圧室とされている。
【0020】スプール66,反力ピストン76,ムービ
ングコイル114および制御ピストン140は、スプリ
ング78,146により逆向きに付勢されて一体的に移
動し、制御圧室142にマスタシリンダ液圧が供給され
ず、コイル128に励磁電流が供給されない状態では、
図2に示すように制御ピストン140が突起154にお
いてシリンダボア64の底面に当接し、スプール66が
制御圧ポート90を第二低圧ポート88に連通させる原
位置にある。
【0021】制御ピストン140は制御圧室142にマ
スタシリンダ液圧が供給されることにより前進し、ムー
ビングコイル114を介してスプール66に、制御圧ポ
ート90を高圧ポート84に連通させる向きの制御力を
作用させる。
【0022】また、フォースモータ110のコイル12
8に励磁電流が供給されることによりムービングコイル
114が移動させられる。励磁電流の方向を変えること
によりムービングコイル114の駆動方向を変えること
ができ、制御ピストン140がスプール66に作用させ
る制御力と同じ向きの力をスプール66に加えてスプー
ル66を前進させたり、あるいは制御力とは逆向きの反
制御力を制御ピストン140に加え、制御ピストン14
0を後退させてスプール66の後退を許容したりする。
【0023】制御ピストン140がスプール66に制御
力を作用させている状態で、フォースモータ110がス
プール66あるいは制御ピストン140に力を加えれ
ば、液圧制御弁50により制御されてフロントホイール
シリンダ22に供給される液圧を変更することとなる。
フォースモータ110が電気的液圧変更装置を構成して
いるのである。また、制御ピストン140がスプール6
6に制御力を作用させていない状態でコイル128に励
磁電流を供給し、スプール66に制御力と同じ方向の力
を加えることにより、液圧制御弁50は従来のスプール
式電磁液圧制御弁と同様に機能し、アキュムレータ82
の液圧をコイル128の励磁電流に比例した高さに制御
してフロントホイールシリンダ22に供給することがで
きる。
【0024】いずれにしてもフォースモータ110がス
プール66あるいは制御ピストン140に加える力はコ
イル128の励磁電流に比例し、励磁電流を適宜の大き
さに制御することにより、ホイールシリンダ液圧を所望
の高さに変更,制御することができる。
【0025】フォースモータ110のコイル128への
励磁電流の供給は、電子制御ユニット(以下、ECUと
略称する)170により制御される。ECU170に
は、左,右の前輪18,20および後輪30,32の各
回転速度を検出する回転速度センサ172,174,1
76,178が接続され、それに基づいて車輪速度,車
輪減速度,車体速度等を演算する。ECU170にはま
た、アキュムレータ82の液圧を検出する圧力センサ1
80が接続されており、圧力センサ180の出力信号に
基づいてモータ96の発停が制御されることにより、ア
キュムレータ82の液圧が一定範囲に保たれるようにな
っている。
【0026】前記液通路14の液通路16が分岐させら
れた部分よりフロント用加圧室13側の部分には、液圧
上昇勾配減少装置としてのカット弁190が設けられて
いる。カット弁190は、図3に示すように、バルブハ
ウジング192を有している。バルブハウジング192
内にはシリンダボア194,弁孔196およびシリンダ
ボア194と弁孔196とを連通させる連通孔198が
同心状に形成されている。
【0027】シリンダボア194は段付状を成し、大径
孔部200はポート202によってフロント用加圧室1
3に接続されている。シリンダボア194にはまた、段
付状のカットピストン204が摺動可能に嵌合されてい
る。カットピストン204の大径部208は大径孔部2
00に緩く嵌合され、小径部210はシリンダボア19
4の小径孔部212にOリング214によりシールされ
て液密かつ摺動可能に嵌合されている。また、大径部2
08には突起216が突設されて連通孔198に嵌入さ
せられており、カットピストン204は、大径孔部20
0内に配設されたスプリング218により、前進方向、
すなわち突起216が弁孔196内に突出する方向に付
勢されている。
【0028】前記弁孔196はポート222,マスタシ
リンダ側液通路14M,16Mによって液圧制御弁5
0,52の制御圧室142に接続されている。弁孔19
6内には、カットピストン204の突起216の先端に
固定されたボール224が収容され、弁孔196の連通
孔198側の端部に形成された弁座228に着座して大
径孔部200と弁孔196との連通を遮断するようにさ
れている。フロント用加圧室13に液圧が発生していな
い状態ではカットピストン204は、図3に示すよう
に、スプリング218により付勢されて大径部208が
大径孔部200の連通孔198側の端面に当接する原位
置にあり、ボール224は弁座228から離間させら
れ、フロント用加圧室13と制御圧室142とが連通さ
せられている。
【0029】なお、マスタシリンダ側液通路14M,1
6Mの制御液圧室142とカット弁190との間にはそ
れぞれ、ブレーキ液吸収器240が設けられている。ブ
レーキ液吸収器240は、ハウジング242内にピスト
ン244が液密かつ摺動可能に嵌合され、スプリング2
46により、マスタシリンダ液通路14M,16Mに接
続された液室248側に付勢されて成る。
【0030】前記マスタシリンダ側液通路26Mのマス
タシリンダ側液通路28Mが分岐させられる部分よりマ
スタシリンダ12側の部分には、液圧カット抑制機能付
カット弁250が設けられている。このカット弁250
は、図4に示すように、バルブハウジング252を有
し、バルブハウジング252内にはシリンダボア25
4,弁孔256およびそれらシリンダボア254と弁孔
256とを連通させる連通孔258が同心状に形成され
ている。シリンダボア254は、大径孔部260,中径
孔部262および小径孔部264とを有する段付状を成
し、第一カットピストン266および第二カットピスト
ン268が摺動可能に嵌合されている。
【0031】第一カットピストン266は段付状を成
し、大径部270はシリンダボア254の大径孔部26
0にOリング272によりシールされて液密かつ摺動可
能に嵌合され、小径部274はOリング276によりシ
ールされて中径孔部262に液密かつ摺動可能に嵌合さ
れている。それにより大径部270の前側(小径部27
4側)に円環状の液圧室278が形成され、ポート28
0,液通路282(図1参照)によってフロント用加圧
室13に接続されており、円環状面284にフロント用
マスタシリンダ液圧を受けるようにされている。
【0032】第一カットピストン266にはまた、その
中心線上を貫通する貫通孔285が形成され、大径部2
70の後側に形成された液圧室286と、中径孔部26
2内に形成された液圧室288とが連通させられてい
る。液圧室288はポート290においてリヤ用加圧室
15に接続されており、第一カットピストン266は、
大径部270の後側端面と、小径部274の端面とにそ
れぞれリヤ用マスタシリンダ液圧を受ける。
【0033】第二カットピストン268も段付状を成
し、大径部296はシリンダボア254の中径孔部26
2に緩く嵌合され、小径部298は第一カットピストン
266に形成された貫通孔285に緩く嵌合されるとと
もに、シリンダボア254の小径孔部264にOリング
300によりシールされて液密かつ摺動可能に嵌合され
ている。大径部296には突起302が突設されて連通
孔258に嵌入させられており、第二カットピストン2
68は、前進方向、すなわち中径孔部262内に配設さ
れたスプリング304により、突起302が弁孔256
内に突出する方向に付勢されている。
【0034】弁孔256はポート308,マスタシリン
ダ側液通路26M,28Mによって液圧制御弁54,5
6の制御圧室142に接続されている。また、弁孔25
6内には突起302に固定されたボール310が収容さ
れ、弁孔256の連通孔258側の端部に形成された弁
座314に着座することにより中径孔部262と弁孔2
56との連通を遮断するようにされている。フロント用
加圧室13およびリヤ用加圧室15に液圧が発生しない
状態では、第一,第二カットピストン266,268は
スプリング304により付勢され、図4に示すように、
第一カットピストン266は大径部270が大径孔部2
60の小径孔部264側の端面に当接する原位置にあ
り、第二カットピストン268は、大径部296が中径
孔部262の連通孔258側の端面に当接する原位置に
あって、ボール310が弁座314から離間させられて
リヤ用加圧室15と制御圧室142とが連通させられて
いる。
【0035】マスタシリンダ側液通路26M,28Mの
液圧カット抑制機能付カット弁250と液圧制御弁5
4,56との間には、前記ブレーキ液吸収器240と同
様のブレーキ液吸収器320が設けられている。
【0036】次に作動を説明する。非制動時には、液圧
制御弁50,52,54,56のスプール66,反力ピ
ストン76,ムービングコイル114および制御ピスト
ン140は図2に示す原位置にあり、スプール66は制
御圧ポート90を第二低圧ポート88に連通させてい
る。また、カット弁190および液圧カット抑制機能付
カット弁250はそれぞれ図3および図4に示す状態に
あり、フロント用加圧室13,リヤ用加圧室15はそれ
ぞれ液圧制御弁50,52,54,56の制御圧室14
2に連通させられている。
【0037】車輪の回転を抑制すべくブレーキペダル1
0が踏み込まれれば、フロント用加圧室13,リヤ用加
圧室15にそれぞれ液圧が発生する。フロント用マスタ
シリンダ液圧は、カット弁190を通って液圧制御弁5
0,52の制御圧室142に供給される。このときカッ
トピストン204には、スプリング218の付勢力FS1
と、小径部210の断面積S3 にフロント用マスタシリ
ンダ液圧PMFを掛けた力PMF・S3 とが互に逆向きに作
用するが、フロント用マスタシリンダ液圧PMFが設定値
以下の状態では原位置から後退せず、制御圧室142へ
のフロント用マスタシリンダ液圧の供給を許容し、制御
圧室142の液圧は図5に示すようにフロント用マスタ
シリンダ液圧と共に増大する。フロント用マスタシリン
ダ液圧PMFの供給カットについては後に説明する。
【0038】また、リヤ用マスタシリンダ液圧は液圧カ
ット抑制機能付カット弁250を通って液圧制御弁5
4,56の制御圧室142に供給される。このカット弁
250においては、円環状の液圧室278にフロント用
マスタシリンダ液圧が供給され、液圧室286,288
にリヤ用マスタシリンダ液圧が供給されるが、フロント
用マスタシリンダ液圧とリヤ用マスタシリンダ液圧とは
等しいため、第一カットピストン266には、フロント
用マスタシリンダ液圧に基づく力とリヤ用マスタシリン
ダ液圧に基づく力とが互に逆向きに等しい大きさで作用
し、第一カットピストン266は移動しない。
【0039】また、第二カットピストン268には、ス
プリング304の付勢力FS2と、小径部298の断面積
4 にリヤ用マスタシリンダ液圧PMRを掛けた力PMR
4とが互に逆向きに作用するが、リヤ用マスタシリン
ダ液圧PMRが設定値を超えない状態では原位置に保た
れ、制御圧室142へのリヤ用マスタシリンダ液圧PMR
の供給を許容し、制御圧室142の液圧は図6に示すよ
うにリヤ用マスタシリンダ液圧と共に増大する。リヤ用
マスタシリンダ液圧PMRの供給のカットならびにカット
の抑制については後に説明する。
【0040】制御圧室142に液圧が供給されることに
より制御ピストン140が前進し、ムービングコイル1
14を介してスプール66を前進させ、制御圧ポート9
0が第二低圧ポート88との連通を遮断され、更にスプ
ール66が前進させられることにより高圧ポート84に
連通させられ、ホイールシリンダ22,24,34,3
6にアキュムレータ82のブレーキ液が供給される。そ
れと共に反力ピストン76は制御圧ポート90の液圧を
受け、スプール66に反力が作用させられてホイールシ
リンダ液圧PW は(1)式で表される高さに制御され
る。
【0041】 Pw=(S1 /S2 )Pm・・・・・(1) ただし、 S1 :制御ピストン140の断面積 S2 :反力ピストン76の断面積 Pm:マスタシリンダ液圧
【0042】(1)式から明らかなように、マスタシリ
ンダ液圧は制御ピストン140の断面積と反力ピストン
76の断面積とによって決まる比率で倍力されてホイー
ルシリンダ22,24,34,36に伝達される。マス
タシリンダ液圧はブレーキペダル10の踏込み力に対応
して(比例して)発生しており、踏力センサを用いなく
てもアキュムレータ82の液圧をブレーキペダル10の
踏込み力に対応した高さに減圧することができる。
【0043】このようにマスタシリンダ12は液圧制御
弁50にパイロット圧を供給する装置として機能し、そ
のために使用されるブレーキ液量は僅かである。しか
し、マスタシリンダ側液通路14M,16M,26M,
28Mにはそれぞれブレーキ液吸収器240,320が
設けられているため、運転者はブレーキペダル10をフ
ィーリング良く踏み込むことができる。使用されるブレ
ーキ液が僅かであれば踏込みストロークが短くなり、硬
い感じになるのに対し、ブレーキ液吸収器240,32
0が設けられていれば、ブレーキ液吸収器240,32
0にブレーキ液が吸収され、快適な感覚で踏み込むこと
ができるのである。また、踏込みストロークに対するホ
イールシリンダ液圧の上昇勾配を緩やかにすることがで
き、微妙な操作を行うことが容易となる。
【0044】ブレーキペダル10の踏込み力が路面の摩
擦係数に比較して過大であり、車輪のスリップ率が適正
範囲を超えた場合にはアンチロック制御が行われる。こ
の場合には、ECU170の制御によりフォースモータ
110のコイル128に、反制御力を制御ピストン14
0に加える向きの励磁電流が供給される。それにより制
御ピストン140が後退させられ、スプール66が後退
して制御圧ポート90を第二低圧ポート88に連通さ
せ、ホイールシリンダ液圧が減少させられる。車輪のス
リップが減少すればコイル128の励磁電流が減少させ
られ、制御ピストン140の前進によりスプール66が
前進させられ、制御圧ポート90が第二低圧ポート88
および高圧ポート84のいずれにも連通せず、あるいは
制御圧ポート90が高圧ポート84に連通する状態とさ
れ、ホイールシリンダ液圧が保持あるいは増大させられ
る。アンチロック制御時のホイールシリンダ液圧Pwは
(2)式で表される。
【0045】 Pw=(S1 /S2 )Pm+F1 /S2 ・・・・・(2) ただし、 F1 :フォースモータ110が制御ピストン140に加
える反制御力(負の値)
【0046】(2)式から明らかなように、反制御力F
1 を制御することによりホイールシリンダ液圧を制御
し、車輪のスリップ率を適正範囲に保つことができる。
【0047】加速スリップ制御は次のように行われる。
加速スリップ制御実行時にはブレーキペダル10が踏み
込まれないため、液圧制御弁50〜56による液圧制御
は行われず、アキュムレータ82の液圧はフォースモー
タ110によって電気的にのみ制御される。コイル12
8には、制御ピストン140がスプール66に作用させ
る制御力と同じ方向の力をフォースモータ110がスプ
ール66に加える向きの励磁電流が供給され、アキュム
レータ82の液圧は(3)式で表される高さのホイール
シリンダ液圧Pwに制御される。
【0048】Pw=F2 /S2 ・・・・・(3) ただし、 F2 :フォースモータ110がスプール66に加える力 この力F2 はコイル128の励磁電流に比例し、励磁電
流を調節し、力F2 の大きさを変えることにより車輪の
回転が適宜に抑制され、加速時のスリップが過大になる
ことが防止される。
【0049】ブレーキペダル10が強く踏み込まれ、フ
ロント用加圧室13,リヤ用加圧室15に設定値を超え
る液圧が発生すれば、カット弁190および液圧カット
抑制機能付カット弁250がそれぞれ制御圧室142へ
のマスタシリンダ液圧の供給をカットする。
【0050】カット弁190においては、フロント用マ
スタシリンダ液圧が上昇し、カットピストン204に作
用するフロント用マスタシリンダ液圧PMFに小径部21
0の断面積S3 を掛けた力がスプリング218の付勢力
S1を超えればカットピストン204はスプリング21
8の付勢力に抗して後退し、ボール224が弁座228
に着座してフロント用マスタシリンダ液圧の制御圧室1
42への供給を遮断する。そのため、制御圧室142の
液圧は、図5に示すように、フロント用マスタシリンダ
液圧が上昇してもボール224が弁座228に着座した
ときの高さに保たれる。このようにカットピストン20
4が後退し始めて制御圧室142へのマスタシリンダ液
圧の供給カットが行われるときのフロント用マスタシリ
ンダ液圧(カット圧と称する)PMFCUT は次式(4)で
表される。 PMFCUT =FS1/S3 ・・・・・(4)
【0051】また、液圧カット抑制機能付カット弁25
0においても同様に、 PMRCUT =FS2/S4 ・・・・・(5) で表されるカット圧PMRCUT でマスタシリンダ液圧の制
御圧室142への供給がカットされる。
【0052】液圧供給カット開始時のカット圧
MFCUT ,PMRCUT は、カットピストン204,268
を付勢するスプリング218,304の付勢力および小
径部210,298の断面積を変えることにより適宜の
高さに設定することができ、本実施例においては、通常
の制動に必要とされる最大の値に設定されている。すな
わち、乾燥したアスファルト路上における制動時に、そ
れ以上液圧を増大させてもスリップが増大するのみで制
動力が減少し、アンチロック制御が必要となる液圧より
やや高く設定されている。
【0053】マスタシリンダ液圧が設定値を超え、カッ
ト弁190,250が制御圧室142へのマスタシリン
ダ液圧の供給を遮断した状態でフォースモータ110に
より制御ピストン140に反制御力を加えてアンチロッ
ク制御が行われる場合には、制御ピストン140の後退
により制御圧室142から押し出されたブレーキ液はブ
レーキ液吸収器240,320により吸収される。
【0054】このように制御圧室142に過大なマスタ
シリンダ液圧が供給されないようにすれば、小形で入出
力特性に優れた液圧制御弁50,52,54,56を得
ることができる。図7のグラフに示すように、制御ピス
トン140の径が大きいほど、制御圧ポート90から出
力される制御圧(出力)のヒステリシスが小さく、応答
性が良い。これは、制御ピストン140の直径が大きく
なれば制御ピストン140がスプール66に作用させる
制御力も、シリンダボア64の内周面との間の摩擦抵抗
も増大するが、前者の増加率は後者の増加率に比較して
遥かに大きく、制御ピストン140が摩擦抵抗に打ち勝
って移動することが容易になるからである。
【0055】したがって、入出力特性を向上させる上で
制御ピストン140の径は大きいことが望ましいのであ
るが、制御ピストン140の径を大きくすれば、これに
対抗する反力ピストン76と共にフォースモータ110
も大形にせさるを得ず、液圧制御弁が大形となる。ま
た、制御ピストン140を小さくすればフォースモータ
110は小さくできるが、入出力特性が悪くなる。それ
に対し、制御圧室142に供給される液圧の高さを制限
し、制御力が一定以上にならないようにすれば、制御ピ
ストン140の径を小さくすることなく制御力を抑える
ことができ、フォースモータ110は制限された液圧に
よる制御力に打ち勝つことができる程度の大きさのもの
とすればよく、入出力特性に優れ、小形の液圧制御弁を
得ることができるのである。
【0056】液圧カット抑制機能付カット弁250の液
圧カット抑制機能について説明する。ブレーキ配管の損
傷等により第二ブレーキ系統40においてフロントホイ
ールシリンダ22,24に液圧が供給されなくなれば、
液圧カット抑制機能付カット弁250の液圧室278に
液圧が伝達されなくなる。そのため第一カットピストン
266がスプリング304を圧縮しつつ第二カットピス
トン268に向かって移動し、第二カットピストン26
8に当接した後は、第二カットピストン268に、第一
カットピストン266の円環状面284の面積S5 にリ
ヤ用マスタシリンダ液圧PMRを掛けた力PMR・S5 と、
第二カットピストン268の小径部298の断面積S4
にリヤ用マスタシリンダ液圧PMRを掛けた力PMR・S4
とが互に逆向きに作用する状態となる。したがって、円
環状面284の面積S5 を小径部298の断面積S4
り大きくしておけば、第二カットピストン268は中径
孔部262の端面に当接した状態に保たれ、ボール31
0が弁座314に着座することはなく、リヤ用マスタシ
リンダ液圧が制御圧室142に供給される状態に保た
れ、制御圧室142の液圧は、図6に二点鎖線で示すよ
うにリヤ用マスタシリンダ液圧と共に上昇する。
【0057】このように液圧カット抑制機能付カット弁
250のうち、第二カットピストン268,ボール31
0,弁座314およびスプリング304が液圧上昇勾配
減少装置を構成し、第一カットピストン266,液圧室
278,286,288が液圧上昇勾配減少機能抑制手
段を構成しているのである。
【0058】そして、第二ブレーキ系統40においてフ
ロントホイールシリンダ22,24に液圧が供給され
ず、左,右前輪18,20の回転が抑制されなくても、
液圧がカットされないことによりリヤホイールシリンダ
34,36に供給される液圧が増大し、後輪制動力が増
大して車両全体としての制動力の低下を小さくできる。
左,右前輪18,20の回転が抑制されない場合には車
両の荷重移動が少ないため、後輪側荷重の減少が少な
く、後輪制動力を大きくし得るのであり、その制動力が
確保されて制動距離の増大を良好に回避できるのであ
る。
【0059】また、本実施例のブレーキ液圧制御装置に
よれば、センサを用いることなく、アキュムレータ82
の液圧をブレーキペダル10の踏込み力に応じた(比例
した)液圧に減圧してホイールシリンダ22,24,3
4,36に供給することができ、信頼性の高いブレーキ
液圧制御装置を得ることができる。
【0060】さらに、マスタシリンダ液圧の倍力率は、
制御ピストン140と反力ピストン76との断面積の比
を変えることにより調節することができる。したがっ
て、自動車の種類に応じて異なる大きさのホイールシリ
ンダ液圧を得るべく、マスタシリンダやブレーキペダル
を変更する必要がなく、マスタシリンダ等の部品の共通
化によりコストダウンを図ることができる。
【0061】本発明の別の実施例を図8に示す。本実施
例は、前輪系統である第二ブレーキ系統40において液
圧制御弁50,52に代えて、電磁開閉弁330,33
2,ポンプ334,リザーバ336およびアキュムレー
タ337を含むを含むアンチロックアクチュエータ33
8を設けてアンチロック制御を行うようにしたものであ
る。
【0062】フロント用加圧室13と左,右前輪18,
20とを接続する液通路340,342にはそれぞれ、
常開の電磁開閉弁330が設けられている。また、フロ
ントホイールシリンダ22,24と電磁開閉弁330と
の間の部分にはリザーバ通路344によってリザーバ3
36が接続されるとともに、リザーバ通路344に常閉
の電磁開閉弁332が設けられている。電磁開閉弁33
0,332の開閉により、フロントホイールシリンダ2
2,24は、フロント用加圧室13に連通させられて液
圧が上昇する増圧状態と、フロント用加圧室13との連
通を断たれてリザーバ336に連通させられて液圧が減
少する減圧状態と、いずれにも連通させられない液圧が
一定の高さに保たれる保圧状態とに切り換えられる。
【0063】フロントホイールシリンダ22,24から
リザーバ336に排出されたブレーキ液は、モータ34
8により駆動されるポンプ334により汲み上げられて
アキュムレータ337に蓄えられ、必要に応じて液通路
340のカット弁190が設けられた部分より電磁開閉
弁330側の部分に戻される。アンチロックアクチュエ
ータ338は還流式なのである。アキュムレータ337
の蓄液圧はカット弁190のカット圧よりやや高く設定
されている。
【0064】第二ブレーキ系統40においては、電磁開
閉弁330,332の切換えによりアンチロック制御が
行われる。そして、カット弁190が設けられているた
め、前記実施例の場合と同様にフロント用マスタシリン
ダ液圧がカット圧に達すればカットされる。以後はアキ
ュムレータ337が液圧源として機能し、ポンプ334
はフロント用マスタシリンダ液圧より低いアキュムレー
タ337の蓄液圧に抗してブレーキ液を汲み上げればよ
く、小形のもので済む。また、フロントホイールシリン
ダ22,24を増圧,減圧,保圧の各状態に切り換えて
アンチロック制御を行うとき、液圧が急激に変動するこ
とがなく、アンチロック制御を精度良く行うことができ
る。
【0065】本実施例においては、ポンプ334の吐出
側とリザーバ336との間にリリーフバルブを設けるこ
とが望ましく、リリーフバルブを設けた場合には、アキ
ュムレータ337を省略することができる。また、カッ
ト弁190を省略することも可能であり、この場合には
アキュムレータ337もリリーフバルブも省略すること
ができる。
【0066】上記各実施例においては、第一ブレーキ系
統38に液圧カット抑制機能を備えたカット弁250が
設けられていたが、図9に示すように、第二ブレーキ系
統40と同様に液圧カット抑制機能を有さないカット弁
190を設けてもよい。この態様は請求項1の発明の一
実施例である。
【0067】また、第一,第二ブレーキ系統38,40
のいずれにも液圧カット抑制機能を有さないカット弁1
90を設ける場合、図10に示すように、前輪ブレーキ
系統である第二ブレーキ系統40については、図8に示
す実施例と同様に、液圧制御弁50,52に代えてアン
チロックアクチュエータ338を設けてもよい。
【0068】さらに、上記各実施例においてカット弁1
90,250は、マスタシリンダ液圧をカットピストン
204,268に作用させ、マスタシリンダ液圧が設定
値を超えたときにカットピストン204,268を後退
させることにより制御圧室142への液圧の供給をカッ
トするようにされていたが、図11に示すように、液圧
上昇勾配減少装置を電磁開閉弁370および液圧センサ
372により構成してもよい。
【0069】本液圧ブレーキ装置においては、第二ブレ
ーキ系統40にはアンチロックアクチュエータ338が
設けられてアンチロック制御が行われるようにされてい
るが、カット弁は設けられておらず、また、第一ブレー
キ系統38においては液圧制御弁374が1個設けら
れ、リヤホイールシリンダ34,36に供給される液圧
が共通して制御されるようになっている。この液圧制御
弁374にリヤ用加圧室15の液圧を供給する液通路3
76に電磁開閉弁370および液圧センサ372が設け
られており、液圧センサ372によって検出されるリヤ
用マスタシリンダ液圧が設定値を超えたとき、ECU1
70が電磁開閉弁370を閉じて液圧制御弁374の制
御圧室への液圧の供給を阻止する。フロント用加圧室1
3からフロントホイールシリンダ22,24に供給され
る液圧を液圧センサにより検出し、フロントホイールシ
リンダ22,24に液圧が供給されないときには電磁開
閉弁370を閉じないようにしてもよい。この場合に
は、フロント用加圧室13の液圧を検出する液圧センサ
およびECU170の液圧センサの検出に基づいて電磁
開閉弁370を閉じないようにする部分が液圧上昇勾配
減少機能抑制手段を構成することとなる。
【0070】また、上記各実施例においてカット弁19
0,250は、カットピストン204,268にマスタ
シリンダ側の液圧が作用させられることにより閉じるも
のとされていたが、図12に示すように、液圧制御弁側
の液圧によって閉じるカット弁380としてもよい。
【0071】このカット弁380は、図13に詳細に示
すように、バルブハウジング382内にシリンダボア3
84,弁孔386およびそれらシリンダボア384と弁
孔386とを連通させる連通孔388が同心に形成され
ており、弁孔386はポート390によってリヤ用加圧
室15に接続され、連通孔388はポート392によっ
て液圧制御弁54,56の制御圧室142に接続され
る。シリンダボア384にはカットピストン396が液
密かつ摺動可能に嵌合されるとともにスプリング398
によって、シリンダボア384の連通孔388側の肩面
400に当接する向きに付勢されている。また、弁孔3
86内には弁子402が配設されている。弁子402に
は突起404が突設され、連通孔388に嵌入させられ
るとともに、スプリング406により、弁子402が弁
座408に着座する向きに付勢されている。
【0072】リヤ用加圧室15に液圧が発生しない状態
では、弁子402はカットピストン396により押され
て弁座408から離間させられ、リヤ用加圧室15と制
御圧室142とが連通させられている。リヤ用加圧室1
5の液圧が設定値を超えれば、カットピストン396が
スプリング398の付勢力に抗して後退し、弁子402
が弁座408に着座してマスタシリンダ12と制御圧室
142との連通を遮断し、制御圧室142への過大な液
圧の供給が防止される。
【0073】この状態でフォースモータ110のコイル
128が励磁され、アンチロック制御が行われるときに
は、制御ピストン140の後退により制御圧室142か
ら押し出されたブレーキ液はカットピストン396がス
プリング398を圧縮して後退することにより吸収さ
れ、アンチロック制御が支障なく行われる。カット弁3
80がブレーキ液吸収器を兼ねているのである。また、
制御圧室142内のブレーキ液が漏れた場合には、制御
圧室142内の液圧が低下することによりカットピスト
ン396が前進してカット弁380が開き、リヤ用加圧
室15からブレーキ液が補充される。
【0074】さらに、上記各実施例においては、マスタ
シリンダ液圧が設定値に達したときに液圧制御弁の制御
圧室への液圧の供給が遮断され、液圧の上昇勾配が0に
抑えられるようになっていたが、カット弁に代えてプロ
ポーショニングバルブを設け、マスタシリンダ液圧が設
定値に達した後は液圧の上昇勾配を低く抑えるようにし
てもよい。
【0075】この場合、プロポーショニングバルブをプ
ロポーショニングバイパスバルブとし、プロポーショニ
ングバイパスバルブが設けられた系統とは別の系統にお
いてホイールシリンダに正常に液圧が供給されなくなっ
たときにはプロポーショニングバルブをバイパスして加
圧室からホイールシリンダに直接液圧制御弁に液圧が供
給されるようにすればよい。これらプロポーショニング
バルブおよびプロポーショニングバイパスバルブは既に
よく知られたものであり、図示および説明は省略する。
【0076】なお、液圧カット抑制機能付カット弁25
0においては、フロントホイールシリンダ22,24に
液圧が供給されなくなったとき、第一カットピストン2
66が第二カットピストン268に当接し、第二カット
ピストン268を中径孔部262の端面に押し付けてカ
ット弁250が開いたままの状態となるようにされてい
たが、第一カットピストン266を第二カットピストン
268に当接させることは不可欠ではない。第一カット
ピストン266をスプリング304を圧縮させて第二カ
ットピストン268側に移動させるのみでも、第二カッ
トピストン268に加えられるスプリング304の付勢
力が増大して閉弁圧が高くなり、液圧制御弁に供給され
る液圧の上昇勾配減少機能を抑制することができるから
である。例えば、液圧カット抑制機能付カット弁250
がフロントホイールシリンダ22,24に液圧が全く供
給されなくなったときに開いたままの状態となるように
構成されている場合に、フロントホイールシリンダ2
2,24に供給される液圧が正常に供給される場合より
低くなったとき、スプリング304の圧縮により閉弁圧
が高くなって液圧の上昇勾配減少機能の抑制効果が得ら
れる。また、フロントホイールシリンタ22,24に液
圧が全く供給されなくなった場合に、スプリング304
の圧縮のみによって閉弁圧が高くなることにより液圧の
上昇勾配減少機能が抑制されるようにしてもよい。
【0077】さらに、ブレーキ系統を複数設ける場合、
2系統に限らず、3系統以上設けてもよい。この場合、
全部の系統に液圧制御弁,電気的液圧変更装置および液
圧上昇勾配減少装置を設けてもよく、一部の系統のみに
設け、他の一部の系統においてはマスタシリンダ液圧が
ホイールシリンダにそのまま供給されるようにしてもよ
い。液圧制御弁,電気的液圧変更装置および液圧上昇勾
配減少装置を複数の系統に設ける場合、後輪の系統には
液圧上昇勾配減少機能抑制手段を設けることが望まし
い。複数の系統に液圧上昇勾配減少機能抑制手段を設け
る場合、液圧上昇勾配減少機能抑制手段が設けられたブ
レーキ系統が第一ブレーキ系統であり、その液圧上昇勾
配減少機能抑制手段を機能させるブレーキ系統が第二ブ
レーキ系統であることとなる。
【0078】また、ブレーキ系統を1系統のみ設け、液
圧制御弁,電気的液圧変更装置および液圧上昇勾配減少
装置を設けてもよい。
【0079】さらに、上記各実施例においてカット弁1
90,250においてボール224,314は、カット
ピストン204,268に固定されていたが、弁孔19
6,256内に移動可能に配設してもよい。この場合、
ボールをスプリングにより弁座に着座する向きに付勢す
るとともに、スプリングをマスタシリンダ液圧が設定値
を超えて更に上昇してもボールを弁座に着座した状態に
保つ付勢力を有するものとする。
【0080】また、液圧制御弁50〜56の制御圧室1
42に供給される液圧の上昇勾配が減少させられるマス
タシリンダ液圧の設定値は、乾燥アスファルト路上にお
いてアンチロック制御が必要となる液圧よりやや大きい
値に限定されるものではない。例えば、路面の状況等に
応じて設定値が変えられるようにすることもできるので
ある。
【0081】さらに、前記各実施例の液圧制御弁50,
52,54,56において反力ピストン76が反力手段
を構成し、また、スプール66とは別に制御ピストン1
40,200が設けられていたが、スプール66に直接
制御圧ポートの制御圧を作用させ、スプール66の一部
が反力ピストンとして機能し、また、加圧室の液圧を直
接スプール66に作用させてスプールの一部が制御ピス
トンとして機能するようにしてもよい。
【0082】また、電気的液圧変更装置はフォースモー
タとされていたが、ソレノイド等、電気的に制御される
力を液圧制御弁に加えることができる装置であれば採用
が可能である。
【0083】さらにまた、上記各実施例の各構成要素は
組み合わせを変えて採用することが可能である。
【0084】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液圧ブレーキ装置の系
統図である。
【図2】上記液圧ブレーキ装置に設けられた液圧制御弁
およびフォースモータを示す正面断面図である。
【図3】上記液圧ブレーキ装置に設けられたカット弁を
示す正面断面図である。
【図4】上記液圧ブレーキ装置に設けられた液圧カット
抑制機能付カット弁を示す正面断面図である。
【図5】上記カット弁の液圧カット機能を説明するグラ
フである。
【図6】上記液圧カット抑制機能付カット弁の液圧カッ
ト機能および液圧カット抑制機能を説明するグラフであ
る。
【図7】上記液圧制御弁の制御ピストンの直径の大きさ
と入出力特性との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の別の実施例である液圧ブレーキ装置の
系統図である。
【図9】本発明の更に別の実施例である液圧ブレーキ装
置の系統図である。
【図10】本発明の更に別の実施例である液圧ブレーキ
装置の系統図である。
【図11】本発明の更に別の実施例である液圧ブレーキ
装置の系統図である。
【図12】本発明の更に別の実施例である液圧ブレーキ
装置の系統図である。
【図13】図12に示す液圧ブレーキ装置に設けられた
カット弁を示す正面断面図である。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル 12 マスタシリンダ 13,15 加圧室 18 左前輪 20 右前輪 22,24 フロントホイールシリンダ 30 左後輪 32 右後輪 34,36 リヤホイールシリンダ 38 第一ブレーキ系統 40 第二ブレーキ系統 50,52,54,56 液圧制御弁 82 アキュムレータ 110 フォースモータ 190 カット弁 250 液圧カット抑制機能付カット弁 380 カット弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 喜代治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−139279(JP,A) 特開 平5−92760(JP,A) 特開 平5−39014(JP,A) 特開 平4−69472(JP,A) 特開 平4−246707(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 13/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧
    を加圧室に発生させるマスタシリンダと、 ホイールシリンダに液圧が供給されることにより作動し
    て車輪の回転を抑制するブレーキと、 リザーバと、 前記マスタシリンダとは別の液圧源と、 それらマスタシリンダとホイールシリンダとリザーバと
    液圧源との間に設けられ、液圧源の液圧を前記マスタシ
    リンダの液圧に応じた高さに制御して前記ホイールシリ
    ンダに供給する液圧制御弁と、 電気的に制御される力を前記液圧制御弁に加えることに
    より、前記ホイールシリンダに供給される液圧を変更す
    る電気的液圧変更装置と、 前記マスタシリンダと前記液圧制御弁との間に設けら
    れ、前記加圧室の液圧が設定値を超える状態では加圧室
    から液圧制御弁に供給される液圧の上昇勾配を減少させ
    る液圧上昇勾配減少装置とを含むことを特徴とする液圧
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 複数の加圧室を有し、ブレーキ操作部材
    の操作力に応じた液圧を各加圧室に発生させるマスタシ
    リンダと、 前記複数の加圧室の一つずつと共に複数のブレーキ系統
    を構成し、それぞれホイールシリンダに液圧が供給され
    ることにより作動して各々車輪の回転を抑制する複数の
    ブレーキと、 リザーバと、 前記マスタシリンダとは別の液圧源と、 前記複数のブレーキ系統の一つである第一ブレーキ系統
    の第一加圧室および第一ホイールシリンダと、前記リザ
    ーバと、前記液圧源との間に設けられ、液圧源の液圧を
    第一加圧室の液圧に応じた高さに制御して第一ホイール
    シリンダに供給する液圧制御弁と、 電気的に制御される力を前記液圧制御弁に加えることに
    より、前記第一ホイールシリンダに供給される液圧を変
    更する電気的液圧変更装置と、 前記液圧制御弁と、前記第一加圧室との間に設けられ、
    液圧制御弁に供給される液圧が設定圧を超える状態で
    は、第一加圧室から液圧制御弁に供給される液圧の上昇
    勾配を減少させる液圧上昇勾配減少装置と、 前記複数のブレーキ系統の別の一つである第二ブレーキ
    系統においてそれの第二ホイールシリンダへのブレーキ
    液の供給が行われなくなったとき、前記液圧上昇勾配減
    少装置の液圧上昇勾配減少機能を抑制する液圧上昇勾配
    減少機能抑制手段とを含むことを特徴とする液圧ブレー
    キ装置。
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