JP2915525B2 - 銀表面透明保護膜構造 - Google Patents

銀表面透明保護膜構造

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、銀表面透明保護膜構造に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、時計、装身具等の外
装品や装飾品に有効な密着性、耐侯等の機能性に優れた
銀表面透明保護膜構造に関するものである。
(従来の技術) 従来より、時計、装身具等の外装品や装飾品について
は、金属、合金、プラスティック等の基板に鍍金を施し
たり、あるいは金属、無機物、有機物ポリマーなどの蒸
着薄膜を形成して、色調を改善し美観性を向上させると
ともに、表面に耐食性、耐侯性等の機能性を付与してき
ている。
このような外装品や装飾品の色調や色相としては、現
在では、高級感を付与することのできる金色が主流とな
っている。
(発明が解決しようとする課題) その一方で、近年、銀色に対するニーズが高まってお
り、白金と同質の色調や色相を有し、白金よりも安価な
銀の利用が望まれてきている。
しかしながら、銀表面は汗、湿気等との接触により、
硫化して黒変するという問題があるために、通常、時
計、装飾具等の外装品や装飾品の素材として銀を使用す
ることはほとんど行われていない。また、そのような銀
表面の黒変を防止するための効果的な表面保護について
もこれまでに実現されてはいない。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、時計、装飾具等の外装品や装飾品の素材として
銀を使用することを可能とする、密着性、耐侯性等の機
能性にも優れた銀表面透明保護膜構造を提供することを
目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、SiO,
SiO2,スピネルおよび/またはアルミナとポリカーボネ
ートとの透明混合膜を高周波励起型イオンプレーティン
グにより銀表面に気相蒸着させてなることを特徴とする
銀表面透明保護膜構造を提供する。
透明混合膜を形成するにあたっては、SiO,SiO2,スピ
ネルおよび/またはアルミナとポリカーボネートを同時
に蒸発させて、高周波励起型イオンプレーティングによ
り蒸発粒子、あるいは蒸発粒子とガス分子を真空反応装
置内のグロー放電によってプラズマ励起し、イオン化粒
子、中性粒子またはラジカルの状態として銀表面に蒸着
する。この時の真空反応装置内の圧力は、たとえば10-2
〜10-5Torr程度の真空状態とすることができ、また、基
板温度は、室温〜400℃程度の範囲とすることができ
る。なお、蒸着に際し、反応装置内にアルゴン等の不活
性ガスを導入することも可能である。
銀表面への蒸着膜の構造としては、たとえば第1図に
示したように、銀(1)表面に有機重合膜(2)を蒸着
し、その上に透明混合膜(3)を積層一体化したもの
や、第2図に示したように、さらにその上に有機重合膜
(4)を積層一体化したものを例示することができる。
あるいはまた、第3図に示したように、銀(1)表面
に、直接、透明混合膜(3)を蒸着し、この上に有機重
合膜(5)を積層して一体化したり、第4図に示したよ
うに、さらにその上に透明混合膜(6)を積層一体化す
ることもできる。
この場合の有機重合膜(2)(4)(5)の原料とし
ては、前述した透明混合膜(3)(6)の原料と同様の
ポリカーボネートだけでなく、ポリアクリレート、ポリ
エステル、ポリオレフィン、ポリエチレン等の有機ポリ
マー、または炭化水素等の有機モノマーガスを例示する
ことができ、また、その形成方法としても高周波励起型
イオンプレーティングによるプラズマ重合とすることが
できる。
(実施例) 以下、実施例を示し、この発明の銀表面透明保護膜構
造についてさらに説明する。
実施例1 5×10-5Torrのアルゴンガスを導入して、銀基板をボ
ンバード処理し、次いで4×10-3Torrのアルゴン圧条件
下で高周波励起型イオンプレーティングによりポリカー
ボネートの蒸発粒子をプラズマイオン化して重合膜を蒸
着した。この後に、同一の圧力条件下でSiOおよびSiO2
とポリカーボネートとの蒸発粒子をプラズマイオン化し
て混合膜を重合膜に積層一体化した。なお、放電電力は
300Wとした。
この混合積層膜は、耐食性、耐侯性ともに良好であ
り、表面保護性に優れていた。また、密着強度も良好で
あった。
実施例2 実施例1で得られた混合多層膜の表面に、4×10-3To
rrのアルゴン圧条件下でポリカーボネート重合膜を積層
一体化した。
硬質の透明重合膜が得られ、表面保護性がさらに向上
した。
実施例3 5×10-5Torrのアルゴンガスを導入して、銀基板をボ
ンバード処理した後、4×10-3Torrのアルゴン圧条件下
で高周波励起型イオンプレーティングによりSiO2および
スピネルとポリカーボネートとの蒸発粒子をプラズマイ
オン化して混合膜を蒸着した。この後に、同一の圧力条
件下でポリカーボネート重合膜を積層一体化した。
この混合積層膜は、耐食性、耐候性に優れ、表面保護
性も良好であった。また、密着強度も良好であった。
実施例4 実施例1と同様にしてSiO2およびアルミナとポリカー
ボネートとの透明混合多層膜を銀基板にポリカーボネー
ト重合膜を介して蒸着した。
この混合積層膜も耐食性、耐侯性に優れ、密着強度も
良好であった。
もちろんこの発明は、以上の例によって限定されるも
のではない。有機重合膜の種類、蒸着条件等の細部につ
いては様々な態様が可能であることはいうまでもない。
(発明の効果) 以上詳しく説明した通り、この発明によって、銀基板
に密着性と表面保護性の良好な透明混合膜を形成するこ
とができ、汗、湿気等による銀表面の黒変を効果的に防
止することができる。時計、装身具等の外装品や装飾品
の素材として銀を使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図は、各々、この発
明の一例を示した断面図である。 1……銀基板 2,4,5……有機重合膜 3,6……透明混合膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−147829(JP,A) 特開 昭56−147830(JP,A) 特開 昭61−214137(JP,A) 特開 平4−369(JP,A) 特開 平4−136156(JP,A) 特開 平4−107261(JP,A) 特許2599176(JP,B2) 特公 昭53−75178(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 14/00 - 14/58 B21D 53/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO,SiO2,スピネルおよび/またはアルミ
    ナとポリカーボネートとの透明混合膜を高周波励起型イ
    オンプレーティングにより銀表面に気相蒸着させてなる
    ことを特徴とする銀表面透明保護膜構造。
  2. 【請求項2】有機重合膜層を有する請求項(1)記載の
    銀表面透明保護膜構造。
  3. 【請求項3】有機重合膜がポリカーボネート、ポリアク
    リレート、ポリシロキサン、ポリエステル、ポリオレフ
    ィンおよび/またはポリエチレンからなる請求項(2)
    記載の銀表面透明保護膜構造。
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