JP2915346B2 - 電力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置 - Google Patents

電力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油浸紙電力ケーブ
ル(OFケーブル、ソリッドケーブル)接続部の補強絶
縁体の形成に関するもので、ケーブル導体、ケーブルコ
アの送り出し装置、巻き取り装置を必要とせずに、絶縁
テープの巻き付けを行う装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油浸紙電力ケーブルの絶縁体の形
成においては、図9に示すように、ケーブルコアaを送
り出し装置bから送り出しながら紙巻き機cの回転する
紙巻きヘッドdの中を走行させて、絶縁紙eをケーブル
コアa周面に巻き付けて行く。このようにして絶縁体を
形成した後にケーブルコアaを巻き取り装置fで巻き取
って行く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、ケーブルコアaを送り出し装置bと巻き
取り装置fにセットした状態でケーブルコアaを走行さ
せながら絶縁紙eを巻く構造になっており、このため、
ケーブルコアaを動かせない状況下では、絶縁紙の巻き
付けができないという問題点がある。
【0004】ここで、海底ケーブルの布設などにおい
て、通常電力ケーブルをドラムに巻いた状態で出荷し
て、布設現場で接続していた。このように出荷される電
力ケーブルは巻き取り装置の能力により決まった長さで
ある。しかるに、極力現地での接続作業を少なくするた
め、工場内でドラムに巻かれた油浸紙電力ケーブル同士
を接続して出荷することが必要になった。この場合に、
電力ケーブル同士を接続するのは、電力ケーブルの巻き
取りができない状況下であるので、前述したケーブルコ
アaを動かせない状況下である。
【0005】したがって、前記従来の紙巻き機cは使用
不可能の状態であるため、前記電力ケーブルの接続部は
作業者が手作業で絶縁紙を巻き付けなければならず作業
負荷が大きい。しかも、絶縁紙は所定の電気的特性が得
られるように巻き付けなければならないので、熟練を要
する。よって、従来は、接続部の形成コストが高いとい
う問題点があった。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、油浸紙電力ケーブルをケーブ
ルコアの送られない状態で絶縁紙を機械巻きできるよう
にして、作業負荷を減少できかつ所定の絶縁電気的特性
が得られてコストを低減できる絶縁テープ巻き付け装置
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1の発明は、紙層
を有する油浸の絶縁テープを電力ケーブル(ケーブルコ
ア)に巻き付けて絶縁体を製造する装置であって、前記
ケーブルの目標箇所を一定位置に保持する保持手段と、
絶縁テープをパッドから巻き出しながら前記目標箇所周
囲にパッドを遊星運動させて前記目標箇所に絶縁テープ
を巻き付けるテープ巻き付け手段と、前記巻き付け手段
を前記ケーブルの長手方向に沿って進行させる駆動手段
と、前記駆動手段および前記巻き付け手段を作動させ
て、前記目標箇所外周面に前記長手方向に連続して絶縁
テープを巻き付ける巻き付け動作制御手段とを備え、前
記巻き付け手段には、前記電力ケーブルの目標箇所を支
えた状態で回動可能なヘッドローラが上下動可能に設け
られており、ヘッドローラは絶縁テープの巻き付けで目
標箇所の絶縁体が太るのに合わせて上下動されることを
特徴とする電力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置であ
る。
【0008】請求項2の発明は、紙層を有する油浸の絶
縁テープを電力ケーブル接続部に巻き付けて接続部絶縁
体を製造する装置であって、前記ケーブルの接続部を一
定位置に保持する保持手段と、絶縁テープをパッドから
巻き出しながら前記接続部周囲にパッドを遊星運動させ
て前記接続部に絶縁テープを巻き付けるテープ巻き付け
手段と、前記巻き付け手段を前記接続部の長手方向に沿
って進行させる駆動手段と、前記駆動手段および前記巻
き付け手段を作動させて、前記接続部外周面に前記長手
方向に連続して絶縁テープを巻き付ける巻き付け動作制
御手段とを備え、前記巻き付け手段には、前記電力ケー
ブル接続部を支えた状態で回動可能なヘッドローラが上
下動可能に設けられており、ヘッドローラは絶縁テープ
の巻き付けで接続部の絶縁体が太るのに合わせて上下動
されることを特徴とする電力ケーブルの絶縁テープ巻き
付け装置である。
【0009】請求項3の発明は、保持手段は、架台の長
手方向に間隔を置いて上下動する載置板が配列・設置さ
れ、かつ、前記ケーブルの目標箇所を前記複数の載置板
上に載せて、この載置板の上限位置の調整により前記ケ
ーブルの目標箇所を一定位置に保持するものであって、
架台上を巻付け手段が駆動手段により進行して載置板の
近傍に来たときに前記載置板を巻付け手段の邪魔になら
ないように下降動作するものであることを特徴とする請
求項1に記載の電力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置
である。
【0010】請求項1の発明によれば、前記ケーブルの
目標箇所を一定位置に保持手段で保持した状態で、絶縁
テープをパッドから巻き出しながら前記目標箇所周囲に
パッドを遊星運動させて前記目標箇所に絶縁テープを巻
き付けながら、前記巻き付け手段を前記ケーブルの長手
方向に沿って進行させることにより、前記目標箇所外周
面に前記長手方向に連続して絶縁テープを巻き付ける。
したがって、一定位置に固定された電力ケーブルの適宜
の目標箇所に油浸紙層を含む絶縁テープを巻き付けるこ
とができる。
【0011】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の電力ケーブル目標箇所を接続部としたものであって、
当該接続部に長手方向に沿って連続して絶縁テープを巻
き付けることができる。したがって、一定位置に固定さ
れた電力ケーブルの接続部に油浸紙層を含む絶縁テープ
を巻き付けることができる。
【0012】なお、絶縁テープとしては、樹脂層の両面
に紙層を有するもの、好適には、PPLP(ポリプロプ
レンラミネートペーパー)である。また、紙のみからな
るものもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1〜図7は、本発明の実
施形態に係る電力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置の
説明図である。図1は該装置の全体側面図、図2は巻き
付けヘッド機20の進行方向からの視図、図3および図
4は該巻き付けヘッド機20の平面図および側面図、図
5は絶縁テープ10巻き付け説明図、図6は絶縁テープ
10の断面説明図、図7は側面視の絶縁テープ10の巻
き付け説明図、図8は接続部12の断面説明図である。
【0014】この巻き付け装置は、油浸の絶縁テープで
絶縁体が形成されているOFケーブルを出荷前に工場に
おいて接続する(FJ)装置であって、紙層を有する油
浸の絶縁テープ10を電力ケーブル接続部12に巻き付
けて多層の接続部絶縁体14を製造する装置である。
【0015】そして、前記巻き付け装置は、前記接続部
12を一定位置に保持する接続部保持機(接続部保持部
に相当)16と、絶縁テープ10をパッド18から巻き
出しながら前記接続部12周囲にパッド18を遊星運動
させて前記接続部12に絶縁テープ10を巻き付ける巻
き付けヘッド機(テープ巻き付け手段に相当)20と、
前記巻き付けヘッド機20を前記接続部の長手方向に沿
って進行(往動・復動)させる駆動機構22と、前記駆
動機構22および前記巻き付けヘッド機20を作動制御
して、前記接続部12外周面に前記長手方向に連続して
絶縁テープ10を巻き付ける巻き付け動作制御機24と
を備える。
【0016】図1に示すように、前記巻き付け装置は、
水平に設置された架台26にその長手方向に間隔を置い
て複数の接続部保持機16が配列・設置されており、接
続部保持機16が電力ケーブル接続部12の重量を支え
ることにより電力ケーブル接続部12は架台26上に載
置され保持される。なお、図示しないが、この電力ケー
ブル接続部12の前・後の電力ケーブルはいずれもコイ
ル巻きされていて、その巻き取りおよび巻き出しはでき
ないようになっている。
【0017】(接続部保持機16)接続部保持機16
は、載置板16aをシリンダー16bで上下動させるも
のであって、シリンダー16bが上昇動作端においての
載置板16a上限位置を調整することにより電力ケーブ
ル接続部12の上下方向位置を一定にする。また、シリ
ンダー16bは巻き付けヘッド機20が近傍に進行して
来たときに巻き付けヘッド機20の邪魔にならないよう
に下降動作する。
【0018】(巻き付けヘッド機20)巻き付けヘッド
機20は前記のように保持された電力ケーブル接続部1
2に沿って往動・復動するが、往動すなわち一方向に沿
って進行しているときに電力ケーブル接続部12に絶縁
テープ10を巻き付け、一方、復動するときには巻き付
けずに戻るのみである。
【0019】巻き付けヘッド機20は、ほぼ方形の金属
フレーム20aを有して、絶縁テープ10の巻き付け時
に後面側に部分で箇所で絶縁テープ10を巻き付け機構
が設けられる。巻き付けヘッド機20には、絶縁テープ
10を巻いた状態のパッド18が電力ケーブル接続部1
2を中心に対角線上に等角度に2組設けられており、一
組はS巻き用のパッド18sで他の組はZ巻き用のパッ
ド18zである。パッド18はパッドホルダー18aに
回動可能に軸支されており、パッドホルダー18aはパ
ッドブラケット18bを介して回転ディスク28に固定
される。パッドフラケット18bには、図5に詳細を示
すようにダンサロール30が揺動可能に取り付けられて
おり、このダンサロール30を介して絶縁テープ10が
目的とする電力ケーブル接続部12に向けて巻き出され
るようになっている。
【0020】前記回転ディスク28は、一部(原位置で
は図2,図5に示すように下部)が電力ケーブル接続部
12を通らせるように切り欠かれているほぼ「C」字形
状の環状の板材であると共に、巻き付けヘッド機20の
フレーム20aから筒状に突出したガイド部20bの外
周面に転接するローラ28aが固定されており、このロ
ーラ28aにより前記ディスク28はフレーム20aに
回転可能に設けられる。また、前記回転ディスク28の
フレーム20a側には、ほぼ同径に環状のギア32が該
ディスク28に固定して設けられると共に、図2に示す
ように、フレーム20aの側面部にモータおよびギア3
4aからなる回転駆動機構34が設けられており、前記
環状ギア32が前記ギア34aに噛み合って回転駆動す
ることにより、前記回転ディスク28が回転する。な
お、回転ディスク28および各パッド18を覆ってカバ
ー20dが設けられており、こんカバー20dにより、
絶縁テープ10巻付時にパッド18から振り出された絶
縁油が飛散しないようにしている。
【0021】前記巻き付けヘッド機20の下部には、図
2あるいは図4に示すように、巻き付けヘッド機20を
架台26上で往復移動させるための、リニアガイド36
aが設けられており、このリニアガイド36aは、前記
架台26上面部に固定されたリニアガイドレール36b
に摺動自在に係合している。巻き付けヘッド機20の駆
動機構22は、サーボモータ22aでスプロケット22
bからチェーンあるいはベルトによりギアー22c,2
2dを駆動しており、このギアー22dが前記リニアガ
イドレール36bに平行な架台に固定されたラックギア
ー22eに噛み合って巻き付けヘッド機20が進行する
ようになっている。
【0022】前記巻き付けヘッド機20の中央部には、
電力ケーブル接続部12を支えた状態で回動可能なヘッ
ドローラ20cが上下動可能に設けられる。このヘッド
ローラ20cは、シリンダーなどのアクチュエータによ
り絶縁テープ10の巻き付けで接続部絶縁体14が太る
のに合わせて上下駆動される。
【0023】絶縁テープ10の送り出しは、図5に示す
ように、一組のS巻き用のパッド18s1,18s2と
一組のZ巻き用のパッド18z1,18z2とからそれ
ぞれのダンサロール30を介して行われており、各パッ
ド18には適宜の回転抵抗が加えられていると共にダン
サロール30にはスプリング38によりテンションが調
整されて絶縁テープ10の巻き弛みがないように構成さ
れている。
【0024】前記絶縁テープ10は、図6に示すよう
に、中央層10aがポリプロピレンからなるシートであ
って、その両面層10b,10cが紙層になっているP
PLP(ポリプロピレンラミネートペーパー)である。
【0025】なお、詳細は図示しないが、シーケンス制
御装置あるいはプログラマブルコントローラからなる巻
き付け動作制御機24により、巻き付けヘッド機20の
絶縁テープ10巻き付けおよび駆動機構22の制御が行
われる。
【0026】次に、実施形態に係る絶縁テープ巻き付け
装置における作動を説明する。まず、電力ケーブル接続
部12を架台26上の接続部保持機16に載置して水平
位置に保持する。電力ケーブル接続部12はその自重で
一定位置に安定する。そして、図1〜図4に示すよう
に、電力ケーブル接続部12を保持した状態で架台26
に巻き付けヘッド機20を設定する。同時に接続する各
電力ケーブルの接続部12側端部では、電力ケーブルの
絶縁体を巻き取っておく。ただし、絶縁テープ10の口
出しとの関連である程度巻き出せる状態にしておく。
【0027】巻き付けヘッド機20のパッド18からダ
ンサロール30を通して絶縁テープ10を口出ししてお
く。そして、絶縁テープ10の口出しを電力ケーブル接
続側端部の絶縁体と重ね合わせる処理を施す。その後、
巻き付け動作制御機24により、回転ディスクを28を
回転させかつ巻き付けヘッド機20を進行(往動)させ
る。これにより、絶縁テープ10をパッド18から巻き
出して前記電力ケーブル接続部12周囲にパッド18を
遊星運動させて前記電力ケーブル接続部12に絶縁テー
プ10を巻き付けながら、前記巻き付けヘッド機20を
前記電力ケーブル接続部12の長手方向に沿って進行さ
せることにより、前記電力ケーブル接続部12外周面に
前記長手方向に連続して絶縁テープ10を巻き付ける。
巻付時の絶縁テープ10には絶縁油を適宜に漬けておき
必要に応じて補給する。
【0028】上記のように一層の絶縁テープ10の巻き
付けが終了したら、絶縁テープ10終端を電力ケーブル
絶縁体と段付きのないように重ねる処理を施す。そし
て、絶縁テープ10を巻き出さない状態のまま巻き付け
ヘッド機20を基点に戻し(復動させ)、次の層の絶縁
テープ10の巻き付けを行う。上記のようにS巻き用の
パッド18s1,18s2から絶縁テープ10を巻き出
して所定層(例えば16層)S巻きを行ったならば、そ
の後、Z巻き用のパッド18z1,18z2から絶縁テ
ープ10を巻き出して所定層(16層)Z巻きを行う。
【0029】したがって、一定位置に固定された電力ケ
ーブルの適宜の接続部12に油浸紙層を含む絶縁テープ
10を精度良く自動的に巻き付けることができる。すな
わち、図8には前記のようにして前記接続部絶縁体14
が形成された電力ケーブル接続部12を示している。図
8に示すように、電力ケーブル40接続端部ではその絶
縁テープからなるケーブル絶縁体41を適宜に取り去っ
た状態(ケーブル内部半導電層40a、外部半導電層4
0bも取り去る)で、導体42同士を接続管44で接続
してその周面を接続部内部半導電層46で覆っており、
前記巻き付け装置は、その接続部内部半導電層46と絶
縁体41の外周面に前記絶縁テープ10を上記のように
巻き付けて前記絶縁体14を製造する。前記絶縁体を製
造後の前記電力ケーブル接続部12には、別のラインな
どで外部半導電層あるいは外被層を製造する。
【0030】なお、上記実施形態では、絶縁テープ10
の巻き付け箇所を電力ケーブル接続部12にしていた
が、電力ケーブルの絶縁体の絶縁テープ10巻き付けに
同様に適用できることは明らかである。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、油浸
紙電力ケーブルをケーブルコアの送られない状態で絶縁
紙を機械巻きできるようにして、作業負荷を減少できか
つ所定の絶縁電気的特性が得られてコストを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電力ケーブルの絶縁テ
ープ巻き付け装置の説明図であってその全体側面図で
あ。
【図2】巻き付けヘッド機の進行方向からの視図であ
る。
【図3】巻き付けヘッド機の平面図である。
【図4】巻き付けヘッド機の側面図である。
【図5】絶縁テープの巻き付け説明図である。
【図6】絶縁テープの断面説明図である。
【図7】絶縁テープ巻き付け装置の側面視した絶縁テー
プの巻き付け説明図である。
【図8】電力ケーブル接続部の絶縁体の製造後の断面説
明図である。
【図9】従来の絶縁テープの巻き付け装置の説明図で、
(a)は全体図、(b)はヘッダ説明図ある。
【符号の説明】
10 絶縁テープ 12 電力ケーブル接続部 14 接続部絶縁体 16 接続部保持機 18 パッド 20 巻き付けヘッド機 22 駆動機構 24 動作制御機 26 架台 28 回転ディスク 36a リニアガイド 36b リニアガイドレール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−36076(JP,A) 特開 昭52−1145(JP,A) 実開 昭57−53526(JP,U) 特公 昭50−35677(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/14 H01B 13/08 H02G 15/24 H01B 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙層を有する油浸の絶縁テープを電力ケ
    ーブルに巻き付けて絶縁体を製造する装置であって、 前記ケーブルの目標箇所を一定位置に保持する保持手段
    と、 絶縁テープをパッドから巻き出しながら前記目標箇所周
    囲にパッドを遊星運動させて前記目標箇所に絶縁テープ
    を巻き付けるテープ巻き付け手段と、 前記巻き付け手段を前記ケーブルの長手方向に沿って進
    行させる駆動手段と、 前記駆動手段および前記巻き付け手段を作動させて、前
    記目標箇所外周面に前記長手方向に連続して絶縁テープ
    を巻き付ける巻き付け動作制御手段とを備え、 前記巻き付け手段には、前記電力ケーブルの目標箇所を
    支えた状態で回動可能なヘッドローラが上下動可能に設
    けられており、ヘッドローラは絶縁テープの巻き付けで
    目標箇所の絶縁体が太るのに合わせて上下動されること
    を特徴とする電力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置。
  2. 【請求項2】 紙層を有する油浸の絶縁テープを電力ケ
    ーブル接続部に巻き付けて接続部絶縁体を製造する装置
    であって、 前記ケーブルの接続部を一定位置に保持する保持手段
    と、 絶縁テープをパッドから巻き出しながら前記接続部周囲
    にパッドを遊星運動させて前記接続部に絶縁テープを巻
    き付けるテープ巻き付け手段と、 前記巻き付け手段を前記接続部の長手方向に沿って進行
    させる駆動手段と、 前記駆動手段および前記巻き付け手段を作動させて、前
    記接続部外周面に前記長手方向に連続して絶縁テープを
    巻き付ける巻き付け動作制御手段とを備え、 前記巻き付け手段には、前記電力ケーブル接続部を支え
    た状態で回動可能なヘッドローラが上下動可能に設けら
    れており、ヘッドローラは絶縁テープの巻き付けで接続
    部の絶縁体が太るのに合わせて上下動されることを特徴
    とする電力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置。
  3. 【請求項3】 保持手段は、架台の長手方向に間隔を置
    いて上下動する載置板が配列・設置され、かつ、前記ケ
    ーブルの目標箇所を前記複数の載置板上に載せて、この
    載置板の上限位置の調整により前記ケーブルの目標箇所
    を一定位置に保持するものであって、架台上を巻付け手
    段が駆動手段により進行して載置板の近傍に来たときに
    前記載置板を巻付け手段の邪魔にならないように下降動
    作するものであることを特徴とする請求項1に記載の電
    力ケーブルの絶縁テープ巻き付け装置。
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