JP2915172B2 - 着色された付加画像を有する透過型画像フィルムの作成方法及び写真看板の作成方法 - Google Patents

着色された付加画像を有する透過型画像フィルムの作成方法及び写真看板の作成方法

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JP2915172B2
JP2915172B2 JP3149790A JP14979091A JP2915172B2 JP 2915172 B2 JP2915172 B2 JP 2915172B2 JP 3149790 A JP3149790 A JP 3149790A JP 14979091 A JP14979091 A JP 14979091A JP 2915172 B2 JP2915172 B2 JP 2915172B2
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halide photographic
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は着色された付加画像を有
する透過型画像フィルムの作成方法及び写真看板の作成
方法に関し、詳しくは簡単に文字等の付加画像の入った
大サイズの広告用写真等の作成技術に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、文字等の付加画像の入った大サイ
ズの広告用透過型フィルムを作成するには、写真画像の
入ったフィルムと文字画像の入った写植フィルムを用い
て付加画像を白ぬきにした後、着色していた。
【0003】しかし、かかる方法では白ぬきが容易でな
く、文字等の付加画像の入った大サイズの広告用透過型
フィルムの作成が困難であるという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、簡単に文字等の
付加画像の入った大サイズの広告用写真を作成できる着
色された付加画像を有する透過型画像フィルムの作成方
法及び写真看板の作成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討の結果、本発明に至ったものであ
る。即ち、本発明に係る着色された付加画像を有する透
過型画像フィルムの作成方法(第1の方法)は、現像済
透過型ハロゲン化銀写真感光材料に、熱転写後可視光の
全領域において透過濃度2.0以上でかつ反射光におい
て所望される色を与えることのできる感熱転写記録用イ
ンクシートを用いて所望される付加画像を熱転写し、こ
の付加画像を有した現像済透過型ハロゲン化銀写真感光
材料の裏面側から光をあて、その透過光を、該付加画像
を有した現像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料の表面
側に別に用意した透過型ハロゲン化銀写真感光材料に投
影して第一次露光を行なった後、該付加画像を有した現
像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料の表面側から光を
あて、その反射光を、該別に用意した透過型ハロゲン化
銀写真感光材料に投影して第二次露光を行なうことを特
徴とする。
【0006】また本発明に係る着色された付加画像を有
する透過型画像フィルムの他の作成方法(第2の方法)
は、未現像の透過型ハロゲン化銀写真感光材料に、熱転
写後現像剤による現像を抑止することのできる熱転写イ
ンクシートを用いて所望される付加画像を熱転写し、こ
れに現像・定着処理を施して前記付加画像部分が現像さ
れず透明となった透過型画像フィルムを作成する工程
と、熱転写によって付加画像が作成された透過型ハロゲ
ン化銀写真感光材料の付加画像のある面に、一回もしく
は複数回昇華型熱転写インクリボンのインク面を密着さ
せ、昇華型熱転写インクリボンの裏面から加熱を行うこ
とにより前記付加画像部分にのみ昇華性色素を転写させ
ることを特徴とする。
【0007】更に本発明に係る着色された付加画像を有
する写真看板の作成方法は、上記第1の方法又は第2の
方法によって形成された着色された付加画像を有する透
過型画像フィルムを原稿として、別のハロゲン化銀写真
感光材料に投影し、次いで現像・定着処理することを特
徴とする。
【0008】(着色された付加画像を有する透過型画像
フィルムの作成方法) 第1の方法は、現像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料
に、熱転写後可視光の全領域において透過濃度2.0以
上でかつ反射光において所望される色を与えることので
きる感熱転写記録用インクシートを用いて所望される付
加画像を熱転写する工程(第1工程)、この付加画像を
有した現像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料の裏面側
から光をあて、その透過光を、該付加画像を有した現像
済透過型ハロゲン化銀写真感光材料の表面側に別に用意
した透過型ハロゲン化銀写真感光材料に投影して第一次
露光を行なう工程(第2工程)、該付加画像を有した現
像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料の表面側から光を
あて、その反射光を、該別に用意した透過型ハロゲン化
銀写真感光材料に投影して第二次露光を行なう工程(第
3工程)から成る。
【0009】以下、各工程別に説明する。第1工程にお
いて、透過型ハロゲン化銀写真感光材料としては、撮影
用ネガフィルム、リバーサルフィルム等が用いられる。
この透過型ハロゲン化銀写真感光材料を露光・現像・定
着して、現像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料を得る
ことができる。現像・定着処理の手段は特に限定されず
公知の方法を採用できる。
【0010】この現像済透過型ハロゲン化銀写真感光材
料に付加画像を熱転写するために感熱転写記録用インク
シートが用いられる。ここに付加画像というのは、例え
ば文字等の画像であり、付加される画像としては広告用
の宣伝文やこれらに宣伝文に加えて撮影用ネガフィルム
等に露光した画像の説明文等がある。
【0011】感熱転写記録用インクシートとしては、熱
転写後可視光の全領域において透過濃度2.0 以上でかつ
反射光において所望される色を与えることのできるもの
が用いられる。
【0012】該インクリボンは、透過光に対して隠ぺい
力があり、反射光に対して鮮やかな色を示すことが好ま
しい。かかる機能を発揮するためには、例えば支持体上
に着色層、光不透過層(隠ぺい層)を順に有する構成の
リボンが好ましく用いられる。光不透過層(隠ぺい層)
は着色層の鮮やかさを低下させないよう白色層又はアル
ミ蒸着層が好ましい。着色層は、染料、顔料、ワックス
類、熱可塑性樹脂、添加剤等から構成される。
【0013】染料、顔料としては、アルカリ土類金属の
炭酸塩、TiO2、 MgO、 ZnO、アルミナ、シリカ、カーボン
ブラック、ニグロシン染料、スーダンブラックSM、フ
ァースト・イエローG、ベンジジン・イエロー、ピグメ
ント・イエロー、オイルイエローGG、ザポンファース
トイエローCGG、スミプラストイエローGG、インド
ファーストオレンジ、スミプラストオレンジG、ピグメ
ントオレンジR、ザポンファーストオレンジGG、イル
ガジン・レッド、パラニトロアニリン・レッド、トルイ
ジン・レッド、リソールレッド2G、レーキレッドO、
オイルスカーレット、ザポンファーストスカーレットO
G、アイゼンスピロンレッドBEH、メチルバイオレッ
トBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメントブル
ー、ファーストゲンブルー5007、ビクトリアブルーF4
R、スーダンブルー、オイルピーコックブルー、ブリリ
アントグリーンB、フタロシアニングリーン等公知の染
料、顔料をすべて用いることができる。
【0014】ワックス類としては、カルナバワックス、
モンタンワックス、蜜ろう、ライスワックス、キャンデ
リラワックス、ラノリンワックス、パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワッ
クス、サゾールワックス、酸化ワックス、アミドワック
ス、シリコンワックス等が挙げられる。
【0015】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂
(ナイロン等)、ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アク
リル酸エステル系樹脂(ポリメチルメタクリレート、ポ
リエチルアクリレートなど)、ポリウレタン樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル−酢酸ビ
ニル樹脂、ポリスチレン−アクリル樹脂、ポリエチレン
−酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、フェノール樹脂、セルロース系樹脂(メチルセルロ
ース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ニトロセルロース、アセチルセルロースなど)、ポ
リビニルエーテル樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポ
リビニルアニリン樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アイオノマー樹脂、ポリシロキサン樹脂、
アセタール系樹脂(ポリビニルブチラール、ポリビニル
アセタール、ポリビニルホルマール等)、石油系樹脂、
ロジン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、テルペン系樹
脂、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ニト
リルゴム等が挙げられる。
【0016】添加剤としては、各種界面活性剤、高級脂
肪酸類(ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸
等)、長鎖アルコール類(ステアリルアルコール等)、
長鎖脂肪酸の金属塩(ステアリン酸カルシウム、パルミ
チン酸亜鉛等)、酸化防止剤、各種可塑剤、シリコンオ
イル等が挙げられる。
【0017】これらの各素材の好ましい組成比は、染料
・顔料が5〜50wt%、ワックスが30〜95wt%、熱可塑樹
脂が0〜50wt%、その他添加剤は0〜20wt%である。
【0018】支持体としては、寸法安定性がよく、感熱
ヘッドでの記録の際の熱に耐えるものならば、何でもよ
いが、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサルフォン、
ポリビニルアルコールアセロファン、ポリスチレンのよ
うな耐熱性のプラスチックフィルムを用いることができ
る。支持体の厚さは、2〜10μmが好ましく、また支
持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の支持体側
への転写、染着を防止する目的で下引層を有していても
よい。支持体の形状については特に制限がなく、例えば
広幅のシートやフィルム、細幅のテープやカードなど任
意の形状がある。
【0019】前記熱エネルギーを与える熱源としては、
サーマルヘッドが一般的であるが、このほかにレーザー
光、赤外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のものを使用
することができる。
【0020】次に第2工程においては、上記のようにし
て付加画像が形成された現像済透過型ハロゲン化銀写真
感光材料の裏面から光をあて、別の透過型ハロゲン化銀
写真感光材料に投影して第一次露光を行う。このように
して付加画像に相当する部分のみ光のあたらない露光済
の別の透過型感光材料を作成した。
【0021】次に第3工程において、前記の付加画像を
有した現像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料の表面か
ら光をあてその反射光を、前記第2工程で得られた露光
済の別の透過型感光材料に第二次露光を行う。こうして
作成された露光済みハロゲン化銀感光材料を現像処理す
ることによって、着色された付加画像を有する透過型画
像フィルムを作成することができる。
【0022】次に本発明の第2の方法について説明す
る。第2の方法は、未現像の透過型ハロゲン化銀写真感
光材料に、熱転写後現像剤による現像を抑止することの
できる熱転写インクシートを用いて所望される付加画像
を熱転写する工程(第1工程)、これに現像・定着処理
を施して前記付加画像部分が現像されず透明となった透
過型画像フィルムを作成する工程(第2工程)、熱転写
によって付加画像が作成された透過型ハロゲン化銀写真
感光材料の付加画像のある面に、一回もしくは複数回昇
華型熱転写インクリボンのインク面を密着させ、昇華型
熱転写インクリボンの裏面から加熱を行うことにより前
記付加画像部分にのみ昇華性色素を転写させる工程(第
3工程)からなる。
【0023】即ち、第1工程において、熱転写インクシ
ートは未現像の透過型ハロゲン化銀写真感光材料に、熱
転写後現像剤による現像を抑止することのできる役割を
果たすものであり、このインクシートを用いて付加画像
を構成する層が形成される。
【0024】この付加画像を構成する層は、昇華性色素
を受容する能力が高い性質を有していることが好まし
く、例えば昇華型転写リボンを全面に密着、過熱した場
合でもハロゲン化銀写真感光材料には昇華性色素の転写
はなく、付加画像部にのみ転写を行わせるようにするこ
とが好ましい。
【0025】次いで第2工程において、付加画像が形成
され未現像の透過型ハロゲン化銀写真感光材料を露光・
現像・定着処理を施して、前記付加画像部分が現像され
ず透明となった透過型画像フィルムを作成する。
【0026】次いで第3工程において、熱転写によって
付加画像が作成された透過型ハロゲン化銀写真感光材料
の付加画像のある面に、一回もしくは複数回昇華型熱転
写インクリボンのインク面を密着させ、昇華型熱転写イ
ンクリボンの裏面から加熱を行うことにより前記付加画
像部分にのみ昇華性色素を転写させる。ここに用いられ
る昇華型熱転写インクリボンとしては、支持体上に昇華
転写層を有するものが用いられる。昇華転写層は、昇華
性色素、バインダー、添加剤等より構成される。支持
体、バインダー、添加剤は感熱転写インクリボンで用い
たものと同じものを用いることができる。
【0027】昇華性色素は、イエロー色素、マゼンタ色
素、シアン色素のいずれを含んでいてもよく、形成しよ
うとする画像の色調によって1種又は2種以上を組合せ
使用できる。
【0028】イエロー色素としては:カヤセットイエロ
ーAG、カヤセットイエロー963、MSイエローV
P、MSイエローVPH、MSイエローHSO−24
6、マクロレックスイエロー6G、フォランブリリアン
トイエローS−6GL、SYS−1、特開昭59-78896
号、同60-27594号、同60-31560号、同60-53565号、同61
-12394号、同 63-122594号等の各公報に記載されている
メチン系色素、キノフタロン系色素、アゾ系色素等が挙
げられ、マゼンタ色素としては:カヤセットレッドTD
−FB、MSマゼンタVP、MSマゼンタHM−145
0、MSマゼンタHSO−147、MSマゼンタHM−
1450、MSレッドG、マクロレックスレッドバイオ
レットR、カヤセットレッド130、SMS−2、SM
S−3、SMS−4、特開昭60-30392号、同60-30394
号、同 60-253595号、同 61-262190号、同63-5992号、
同 63-205288号、同64-159号、同64-63194号等の各公報
に記載されているアントラキノン系色素、アゾメチン系
色素、アゾ系色素等が挙げられ、シアン色素としては:
カヤセットブルー714、カヤセットブルーFR、カヤ
セットブルー136、カヤセットブルー814、カヤセ
ットTブルー776、MSシアンVPG、MSシアンH
M−1238、MSシアンHSO−144、MSシアン
HSO−16、セレスブルー、SCM−1、特開昭59-7
8896号、同 59-227948号、同60-24996号、同60-53563
号、同 60-130735号、同 60-131292号、同 60-239289
号、同61-19396号、同61-22993号、同61-31292号、同61
-31467号、同61-35994号、同61-49893号、同 61-148269
号、同 62-191191号、同63-91288号、同63-91287号、同
63-290793号等の各公報に記載されているナフトキノン
系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素等が
挙げられる。
【0029】上記Y.M.Cの三色色素を用い、さらに
特別色のリボンを用いて複数回、過熱転写量を制御しな
がら転写することで付加画像部に所望の色をつけること
ができる。
【0030】昇華色素の転写はサーマルヘッドによる加
熱、熱プレートによる全面加熱、フラッシュランプによ
る光加熱等あらゆる加熱方法で行うことができる。
【0031】(写真看板の作成方法)本発明に係る着色
された付加画像を有する写真看板は、上記第1の方法又
は第2の方法によって形成された着色された付加画像を
有する透過型画像フィルムを原稿として、別のハロゲン
化銀写真感光材料に投影し、次いで現像・定着処理する
ことにより得ることができる。
【0032】別のハロゲン化銀写真感光材料に投影する
際には、拡大投影することができ、その場合別のハロゲ
ン化銀写真感光材料は投影できる大きさを有している必
要がある。現像・定着処理の方法は特に限定されない。
また拡大投影する手段も特に限定されず、公知の方法を
採用できる。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて、本発明をさ
らに具体的に説明する。実施例1
【0034】[原稿フィルムの作成]スライド用カラー
リバーサルフィルムを用いて所望される写真画像を撮影
し、現像処理を行って原稿フィルムを作成した。
【0035】[感熱転写インクシートの作成]一方、下
記のようにして感熱転写インクシートを作成した。4.
5μmのポリエステルベースの片面にシリコンアクリル
樹脂からなる耐熱保護層を乾燥後の膜厚が0.2μmと
なるよう塗布を行った。
【0036】次いで前記耐熱保護層の反対側の面に、第
一層として下記剥離層分散物を乾燥膜厚0.5μmとな
るよう塗布して剥離層を設けた。(剥離層分散物) パラフィンワックス(融点68℃) 95重量部 スチレンマレイン酸樹脂 5重量部 イソプロパノール 500重量部
【0037】次に第二層として下記着色層分散物を乾燥
膜厚1.0μmとなるよう塗布して着色層を形成した。
(着色層分散物) スピロンレッド 20重量部 アクリル樹脂(Tg:−17℃) 5重量部 ロジン樹脂(軟化点:90℃) 45重量部 ポリエステル樹脂(Tg:−28℃) 30重量部 メチルエチルケトン 300重量部
【0038】さらに第三層として下記光不透過層分散物
を乾燥膜厚1.5μmとなるよう塗布して光不透過層を
形成した。(不透過層分散物) 酸化チタン 50重量部 アクリル樹脂 5重量部 ロジン樹脂 25重量部 ウレタン樹脂 20重量部 イソプロパノール 150重量部
【0039】[写真原稿の作成]次に上記原稿フィルム
の上に上記のようにして作成された感熱転写インクシー トを用い、400dpiのサーマルヘッドを有する熱転
写プリンターにより所望される付加画像の転写を行っ
た。
【0040】以上のようにして作成された熱転写インク
シートによる原稿フィルムへの熱転写により表面からの
反射光では鮮やかな赤色が見え、透過光に対しては光不
透過性の付加画像を有した写真原稿が作成された。
【0041】[写真看板の作成] 上記により作成された付加画像を有した写真原稿の反対
側から光をあて、まず透過光により看板として使用する
ハロゲン化銀写真感光材料に拡大投影露光し、付加画像
に相当する部分のみ光の当らない露光済みハロゲン化銀
感光材料を作成した。
【0042】次に原稿フィルムの表面から光をあて前記
露光済みハロゲン化銀感光材料に反射光による二回目の
露光を行った。
【0043】こうして作成された露光済みハロゲン化銀
感光材料を現像処理したところ、写真画像は原稿フィル
ムを忠実に再現した画像として作成され、また付加画像
部分は鮮やかな赤色として高い鮮鋭性をもって再現され
た。
【0044】以上によって得られた写真看板は、通常の
写真原稿を用いて付加画像を加えたものに比べ、高い鮮
鋭性を持った付加画像を有するのみならず、作成工程に
要する時間も1/3に短縮することができた。
【0045】実施例2実施例1と同様にして作成された
原稿フィルムに光をあて、別のリバーサルフィルムに投
影・露光して、返し原稿フィルムを作成した。現像前の
この返し原稿フィルムの上に下記のようにして作成され
た感熱転写インクシートを用いて付加画像を熱転写し
た。
【0046】[熱転写インクシートの作成] 4.5μmのポリエステルベースの片面にシリコンアク
リル樹脂からなる耐熱保護層を乾燥後の膜厚が0.2μ
mとなるよう塗布を行った。
【0047】次いで前記耐熱保護層の反対側の面に、第
一層として下記剥離層分散物を乾燥膜厚0.3μmとな
るよう塗布して剥離層を設けた。(剥離層分散物) ヘキストVワックス(融点45℃) 95重量部 エチレンアクリル樹脂 5重量部 トルエン 300重量部
【0048】次に第二層として下記現像抑止熱転写層分
散物を乾燥膜厚3.0μmとなるよう塗布して現像抑止
熱転写層を形成した。(現像抑止熱転写層分散物) ポリエステル樹脂 75重量部 ロジン樹脂 20重量部 シリコン樹脂 5重量部 メチルエチルケトン 900重量部
【0049】[返し原稿フィルムの作成] こうして付加画像を転写された未現像の原稿フィルムを
現像・定着処理したところ、付加画像が転写された部分
のみ現像が抑止され透明となった返し原稿フィルムが作
成された。
【0050】この返し原稿フィルムの付加画像が転写さ
れた面にインク面が対面するように、大日本印刷社製の
昇華型熱転写リボン「VPH」を密着させ、熱転写リボ
ンの裏面からキセノンフラッシュランプによりパルス光
を与え加熱を行った。昇華型熱転写リボンは全面加熱を
受けたが、昇華性色素は付加画像部分にのみ転写し着色
された付加画像を有する返し原稿フィルムが得られた。
【0051】以上の操作をY・M・C三色の昇華性リボ
ンを用いパルス光の発光時間を調節することにより任意
の色の付加画像を得ることができた。
【0052】[写真看板の作成] この着色された付加画像を有する返し原稿フィルムをさ
らに写真看板用の印画紙に投影し現像処理することによ
り鮮やかな色の付加画像をもった看板写真がえられた。
【0053】以上によって得られた看板用写真は通常の
写真原稿を用いて付加画像を加えた者に比べ、高い鮮鋭
性を持った付加画像を有するのみならず、作成工程に要
する時間も1/3に短縮することができた。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、簡単に文字等の付加画
像の入った大サイズの広告用写真を作成できる着色され
た付加画像を有する透過型画像フィルムの作成方法及び
写真看板の作成方法を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−27941(JP,A) 特開 平4−141495(JP,A) 特開 平2−62529(JP,A) 特開 平2−190840(JP,A) 特開 平1−101169(JP,A) 特開 昭63−307445(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 5/08 G03C 11/02 B41M 5/40 G03C 5/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像済透過型ハロゲン化銀写真感光材料
    に、熱転写後可視光の全領域において透過濃度2.0以
    上でかつ反射光において所望される色を与えることので
    きる感熱転写記録用インクシートを用いて所望される付
    加画像を熱転写し、この付加画像を有した現像済透過型
    ハロゲン化銀写真感光材料の裏面側から光をあて、その
    透過光を、該付加画像を有した現像済透過型ハロゲン化
    銀写真感光材料の表面側に別に用意した透過型ハロゲン
    化銀写真感光材料に投影して第一次露光を行なった後、
    該付加画像を有した現像済透過型ハロゲン化銀写真感光
    材料の表面側から光をあて、その反射光を、該別に用意
    した透過型ハロゲン化銀写真感光材料に投影して第二次
    露光を行なうことを特徴とする着色された付加画像を有
    する透過型画像フィルムの作成方法。
  2. 【請求項2】未現像の透過型ハロゲン化銀写真感光材料
    に、熱転写後現像剤による現像を抑止することのできる
    熱転写インクシートを用いて所望される付加画像を熱転
    写し、これに現像・定着処理を施して前記付加画像部分
    が現像されず透明となった透過型画像フィルムを作成す
    る工程と、熱転写によって付加画像が作成された透過型
    ハロゲン化銀写真感光材料の付加画像のある面に、一回
    もしくは複数回昇華型熱転写インクリボンのインク面を
    密着させ、該昇華型熱転写インクリボンの裏面から加熱
    を行うことにより前記付加画像部分にのみ昇華性色素を
    転写させることを特徴とする着色された付加画像を有す
    る透過型画像フィルムの作成方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の方法によって形成された
    着色された付加画像を有する透過型画像フィルムを原稿
    として、別のハロゲン化銀写真感光材料に投影し、次い
    で現像・定着処理することを特徴とする着色された付加
    画像を有する写真看板の作成方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の方法によって形成された
    着色された付加画像を有する透過型画像フィルムを原稿
    として、別のハロゲン化銀写真感光材料に投影し、次い
    で現像・定着処理することを特徴とする着色された付加
    画像を有する写真看板の作成方法。
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