JP2914464B2 - クロスフローファン装置 - Google Patents

クロスフローファン装置

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JP2914464B2
JP2914464B2 JP14798791A JP14798791A JP2914464B2 JP 2914464 B2 JP2914464 B2 JP 2914464B2 JP 14798791 A JP14798791 A JP 14798791A JP 14798791 A JP14798791 A JP 14798791A JP 2914464 B2 JP2914464 B2 JP 2914464B2
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flow fan
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stabilizer
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沢 義 一 柳
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Diesel Kiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は簡単な構成で略同等の風
量を有する二方向以上の吹出風を得られるようにしたク
ロスフローファン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にクロスフローファン装置は、低静
圧で大風量を得易く、しかも空調装置の薄型化を図れる
ため、小能力の空調装置の送風機に広く採用されてい
る。このようなクロスフローファン装置において、二方
向以上の吹出風を得る手段は、例えば特公昭62ー34
957号、特開平1ー170792号および同1ー25
4417号、並びに特開平1ー317819号公報で
は、クロスフローファンファンの吐出側の近接位置に、
流れ制御部材ないし風向変更羽根を回動可能に設けて、
所望の風向を得るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
は、風向調整の際、何れも流れ制御部材ないし風向変更
羽根で吹出口の一部を閉塞して、吹出風を上下に振り分
けているため、風量が低下するうえに、流れ制御部材な
いし風向変更羽根の回動機構やリンク機構を要して、構
造が複雑化し、またそれらの機構の占有分、装置が大型
化するという問題があった。
【0004】本発明はこのような問題を解決し、風向変
更羽根やその駆動機構を廃し、代わりにクロスフローフ
ァンの近接位置に、各吹出口に対応した舌部とスタビラ
イザとを、所定位置ずらせて配置することによって、同
等の風量を有する二方向の吹き出し風の干渉を防止し、
それらの拡散と循環効率を改善し、しかもその構成の簡
潔化と小型化を図れるようにしたクロスフローファン装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のクロ
スフローファン装置は、上下に位相をずらせて空気を同
側方向へ吹き出し可能な複数の吹出口を備えたケース
と、前記各吹出口に連通するケース内に配設するクロス
フローファンと、該ファンの流入側に配設する舌部と、
上記ファンの吐出側に配置するスタビライザとを有し、
各吹出口に対応する舌部とスタビライザとを互いに位相
をずらせて配設したクロスフローファン装置において、
前記ケースを各空気の吹き出し方向へ分割形成し、これ
ら上下向きスクロールの吹出口の形状寸法を互いに相違
させ、かつ下向きスクロールの両側に一対の上向きスク
ロールを配設して、二方向の吹き出し風の干渉を防止
し、それらの拡散と循環効率を向上し、しかもその構成
の簡潔化と小型化を図れるようにしたことを特徴にして
いる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を天井設置型の車両用空調装置
に適用した図示実施例について説明すると、図1乃至図
5において1はワンボックカー等の車両で、その車室2
内には運転席3と第1および第2後席4,5が設けら
れ、その第2後席5の上方の天井部に略箱形のケース6
が取付けられている。
【0007】ケース6の前部は、略角管状の下向きスク
ロールと、該スクロール7の両側に配置され、かつ上記
スクロール7よりも若干上向きに配設された略角管状の
上向きスクロール8,8とで区画され、これらスクロー
ル7,8,8の先端に、吹出口9,10,10が車室2
の略前方に向けて開口している。
【0008】上下向きスクロール7,8,8の基端部
は、メインスクロール11に連通しており、該スクロー
ル11にクロスフローファン12が回転可能に設けられ
ている
【0009】上下向きスクロール7,8,8の基端部内
面には、上向用舌部13a,13bと下向用舌部14
a,14bとが上下に配設され、これらの位置は図5の
ように、互いに一定角度位相をずらせて配置されてい
る。上記位相角度θは、下向きスクロール7と上向きス
クロール8,8との位相角度に相当し、かつこの位相角
度は、上下スクロール7,8,8の基端側下部内面に突
設した、上向用スタビライザ15と下向用スタビライザ
16とにおいても、同様に構成されている。
【0010】一方、ケース6の後端部には吸込口17が
車室2の後方に向けて開口され、吸込口17とクロスフ
ローファン12との間に、エバポレータ18が配設され
ている。エバポレータ18の下流側直下にはドリップパ
ン19が設けられ、該パン19に車外に連通するドレン
ポート20が開口されている。
【0011】この他、図中21はケース6の側部に設け
たファンモータ、22は下側の上下向用舌部13b,1
4bの直上に形成された渦である。
【0012】
【作用】このように構成したクロスフローファン装置
は、上下向きスクロール7,8がケース6の前部に一体
的に設けられ、これらのスクロール7,8の内面に形成
した、上下向用舌部13a,13b,14a,14b
と、スタビライザ15,16とを介して、後述のように
二方向の吹出風を得ており、従来のような特別の風向調
整部材や、このための回動機構を要しない。
【0013】したがって、従来のこの種のものに比べて
構成が簡潔になり、これを容易に製作し得るとともに、
上記機構の不要分小型化を図れる。
【0014】また、上下向きスクロール7,8の内面に
形成した、上下向用舌部13a,13b,14a,14
bと、スタビライザ15,16とは、上下向きスクロー
ル7,8の位相角度θ相当分それぞれ位相をずらせて配
置されているから、それらの構成が簡潔になり、設計の
標準化を図れる。
【0015】そして、このようなクロスフローファン装
置を装備したケース6を、車室2内の天井部の所定位置
に設置すると、クロスフローファン12の構造上、ケー
ス6の扁平ないし薄厚化を図れ、天井部における占有ス
ペースを低減できるとともに、車室内の体裁を向上でき
る。
【0016】このようなクロスフローファン装置におい
て、空調装置の冷房運転を開始すると、ファンモータ2
1が駆動してクロスフローファン12が矢視方向へ回転
し、吸込口17から車室2内の空気が吸い込まれ、これ
がエバポレータ18で冷却され、その冷風がクロスフロ
ーファン12を貫流して、上下向きスクロール7,8,
8に吐出され、各吹出口9,10,10から各席3,
4,5に向けて吹き出される。
【0017】この場合、クロスフローファン12が矢視
方向へ回転すると、下向きスクロール7内では、図3の
ように舌部14bとスタビライザ16との間の直上に渦
22が形成され、この渦22によって、エバポレータ1
8で冷却された冷風の流れが形成され、これがクロスフ
ローファン12を貫流して、下向きスクロール7に吐出
され、吹出口9から第1および第2後席4,5に向かっ
て冷風が吹出される。
【0018】上記渦22は、舌部14bとスタビライザ
16との間の緩やかな凹部上に沿って形成されるから、
滑らかで安定し、送風量増と空気流の円滑化を促す。そ
の際、空気流は、上記渦22の位置によってエバポレー
タ18の下側からクロスフローファン12へ流入し、こ
の吐出後に下向きスクロール7へ流出して、図3のよう
に大きく転向する。それゆえ、渦22が強力かつ安定
し、風量増を増進する。
【0019】一方、上向きスクロール8,8内では、図
4のように舌部13bとスタビライザ15との間の直上
に渦22が形成され、この渦22によって、エバポレー
タ18で冷却された冷風の流れが形成され、これがクロ
スフローファン12を貫流して、上向きスクロール8,
8に吐出され、吹出口10,10から運転席3および第
1後席4に向かって冷風が吹出される。
【0020】上記渦22は、舌部13bとスタビライザ
15との間の緩やかな凹部上に沿って形成されるから、
滑らかで安定し、風量増と空気流の円滑化を促す。
【0021】この場合、上向きスクロール8,8の上向
用舌部13a,13bと、スタビライザ15とは、下向
用舌部14a,14bとスタビライザ16に対し、それ
ぞれ図5のように上下向きスクロール7,8の位相角度
θ相当分、同方向へずれて配置されている。すなわち、
上向用舌部13a,13bが下向用舌部14a,14b
に比べて、エバポレータ18の下方に偏向し、またスタ
ビライザ15がスタビライザ16よりも上方に突出して
いる。
【0022】したがって、上向きスクロール8,8の空
気流は、上記渦22の位置と、上向用舌部13a,13
bおよびスタビライザ15の位置によって、エバポレー
タ18の下側からクロスフローファン12へ流入し、こ
の吐出後に下向きスクロール7へ流出して、図4のよう
に大きく転向し、その転向角度は、前述した上向きスク
ロール7内の転向角度と略一致する。
【0023】それゆえ、上向きスクロール8,8におい
ても、下向きスクロール7内の風量と略同等の風量が得
られる。つまり、上向きスクロール8,8の上向用舌部
13a,13bとスタビライザ15を、下向きスクロー
ル7の舌部14a,14bとスタビライザ16と同位置
に設けた場合、前記位相角度分、上向きスクロール8,
8内の空気流の転向角度が小さくなって、風量が減少す
る。
【0024】この事態を回避するため、上向用舌部13
a,13bとスタビライザ15とを前述のように配置
し、いわばスクロール7,8の相似則的な状況を構成し
て、下向きスクロール7と同等の風量を得るようにした
ものである。
【0025】そして、このような上下向きスクロール
7,8,8からの冷風は、何等の操作を要せず、しかも
従来のような風向調整部材による風量変動を受けること
なく、常に一定方向に吹き出す一定量の風量を維持す
る。
【0026】
【発明の効果】本発明のクロスフローファン装置は以上
のように、ケースを各空気の吹き出し方向へ分割形成
し、これら上下向きスクロールの吹出口の形状寸法を互
いに相違させ、かつ下向きスクロールの両側に一対の上
向きスクロールを配設したから、二方向の吹き出し風の
干渉を防止し、それらの拡散と循環効率を向上でき、し
かも前記分割形成によって、構成の簡潔化と小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を車両に適用した状況を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の要部を示す斜視図である。
【図3】図2のAーA線に沿う断面図である。
【図4】図2のBーB線に沿う断面図である。
【図5】本発明の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
7 下向きスクロール 8 上向きスクロール 9,10 吹出口 12 クロスフローファン 13a,13b 上向用舌部 14a,14b 下向用舌部 15,16 スタビライザ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に位相をずらせて空気を同側方向へ
    吹き出し可能な複数の吹出口を備えたケースと、前記各
    吹出口に連通するケース内に配設するクロスフローファ
    ンと、該ファンの流入側に配設する舌部と、上記ファン
    の吐出側に配置するスタビライザとを有し、各吹出口に
    対応する舌部とスタビライザとを互いに位相をずらせて
    配設したクロスフローファン装置において、前記ケース
    を各空気の吹き出し方向へ分割形成し、これら上下向き
    スクロールの吹出口の形状寸法を互いに相違させ、かつ
    下向きスクロールの両側に一対の上向きスクロールを
    設したことを特徴とするクロスフローファン装置。
JP14798791A 1991-05-23 1991-05-23 クロスフローファン装置 Expired - Lifetime JP2914464B2 (ja)

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