JP2913008B2 - 可撓給電端子 - Google Patents
可撓給電端子Info
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- JP2913008B2 JP2913008B2 JP7046296A JP4629695A JP2913008B2 JP 2913008 B2 JP2913008 B2 JP 2913008B2 JP 7046296 A JP7046296 A JP 7046296A JP 4629695 A JP4629695 A JP 4629695A JP 2913008 B2 JP2913008 B2 JP 2913008B2
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- Japan
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- flat braided
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- supply terminal
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震により、あるいは
装置の可動により端子間相対位置が変化する一対の端子
電極間を接続する平網編組線からなる可撓給電端子に関
する。
装置の可動により端子間相対位置が変化する一対の端子
電極間を接続する平網編組線からなる可撓給電端子に関
する。
【0002】
【従来の技術】可撓給電端子は、例えば、数百アンペア
ないし数千アンペアの大電流を使用するスポット溶接
機、或いは放電加工機等の大電流使用装置の入力端子
と、該大電流使用装置へ大電流を供給する大電流供給電
源装置の出力端子との間を平網編組線で接続して大電流
を流し得て、もしも地震または振動によりあるいは装置
の位置変動により端子間相対位置が上下に変化しても、
その相対偏位を可撓性によって吸収することにより断線
の惧れを回避する給電端子である。
ないし数千アンペアの大電流を使用するスポット溶接
機、或いは放電加工機等の大電流使用装置の入力端子
と、該大電流使用装置へ大電流を供給する大電流供給電
源装置の出力端子との間を平網編組線で接続して大電流
を流し得て、もしも地震または振動によりあるいは装置
の位置変動により端子間相対位置が上下に変化しても、
その相対偏位を可撓性によって吸収することにより断線
の惧れを回避する給電端子である。
【0003】図3は、従来例にかかる第一の,平網編組
線を用いた可撓給電端子を示すもので、円筒銅管を短尺
に切断してプレスで偏平加工してなる偏平角筒形の二個
の接続端子2a,2bに二枚重ねの平網編組線1を通し
(図3(d))、さらにプレスで接続端子2a,2bを
偏平方向に圧潰して平網編組線1と一体化し、各接続端
子2a,2bの所要箇所に二つのボルト通し孔3,3を
穿設してなる。
線を用いた可撓給電端子を示すもので、円筒銅管を短尺
に切断してプレスで偏平加工してなる偏平角筒形の二個
の接続端子2a,2bに二枚重ねの平網編組線1を通し
(図3(d))、さらにプレスで接続端子2a,2bを
偏平方向に圧潰して平網編組線1と一体化し、各接続端
子2a,2bの所要箇所に二つのボルト通し孔3,3を
穿設してなる。
【0004】図4は、従来例にかかる第二の,平網編組
線を用いた可撓給電端子を示すもので、(a),(b)
に示すように、短冊状の銅板をプレスでコ字形に折り曲
げてなる接続端子4の上面部4aと下面部4bとの間の
隙間4cに平網編組線5の端部を入れかつ平網編組線5
の端縁と接続端子4の折り返し端とを当接させて、
(c)に示すように、プレスで接続端子4を偏平方向に
圧潰して平網編組線5と一体化することを、平網編組線
5の両端について行い、各接続端子の所要箇所にボルト
通し孔6を穿設してなる。
線を用いた可撓給電端子を示すもので、(a),(b)
に示すように、短冊状の銅板をプレスでコ字形に折り曲
げてなる接続端子4の上面部4aと下面部4bとの間の
隙間4cに平網編組線5の端部を入れかつ平網編組線5
の端縁と接続端子4の折り返し端とを当接させて、
(c)に示すように、プレスで接続端子4を偏平方向に
圧潰して平網編組線5と一体化することを、平網編組線
5の両端について行い、各接続端子の所要箇所にボルト
通し孔6を穿設してなる。
【0005】図5は、従来例にかかる第三の,平網編組
線を用いた可撓給電端子を示すもので、(a)に示すよ
うに、短冊状の銅板をプレスでコ字形に折り曲げてなる
接続端子7の上面部7aと下面部7bとの間の隙間7c
に平網編組線8の端部を入れ、(b)に示すように、平
網編組線8の側端と接続端子7の折り返し端とを当接さ
せ、プレスで接続端子7を偏平方向に圧潰して平網編組
線8と一体化することを、平網編組線8の両端について
行い、各接続端子の所要箇所にボルト通し孔9を穿設し
てなる。
線を用いた可撓給電端子を示すもので、(a)に示すよ
うに、短冊状の銅板をプレスでコ字形に折り曲げてなる
接続端子7の上面部7aと下面部7bとの間の隙間7c
に平網編組線8の端部を入れ、(b)に示すように、平
網編組線8の側端と接続端子7の折り返し端とを当接さ
せ、プレスで接続端子7を偏平方向に圧潰して平網編組
線8と一体化することを、平網編組線8の両端について
行い、各接続端子の所要箇所にボルト通し孔9を穿設し
てなる。
【0006】図6は、従来例にかかる第四の,平網編組
線を用いた可撓給電端子を示すもので、短冊状の銅板を
プレスでコ字形に折り曲げさらに両側の立ち上がり片を
互いに傾斜接近するように折り曲げてなる接続端子10
の下面部10aの上に平網編組線11の端部を載せかつ
平網編組線5の両側端を接続端子4の立ち上がり片10
b,10cの基部に当接させ、プレスで立ち上がり片1
0b,10cを偏平方向に圧潰して平網編組線11と一
体化することを、平網編組線11の両端について行い、
各接続端子の所要箇所にボルト通し孔12を穿設してな
る。
線を用いた可撓給電端子を示すもので、短冊状の銅板を
プレスでコ字形に折り曲げさらに両側の立ち上がり片を
互いに傾斜接近するように折り曲げてなる接続端子10
の下面部10aの上に平網編組線11の端部を載せかつ
平網編組線5の両側端を接続端子4の立ち上がり片10
b,10cの基部に当接させ、プレスで立ち上がり片1
0b,10cを偏平方向に圧潰して平網編組線11と一
体化することを、平網編組線11の両端について行い、
各接続端子の所要箇所にボルト通し孔12を穿設してな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した可撓給電
端子は、接続端子2a,2bの素材となる円筒銅管の内
径が二枚重ねの平網編組線1を圧潰したときの全周と一
致していなければならず、従って、平網編組線1の幅に
合わせた円筒銅管の選択が限られているから、種々の容
量のものを作成することが難しかった。また、図3に示
した可撓給電端子は、接続端子2a,2bの素材となる
円筒銅管の内径が二枚重ねの平網編組線1を圧潰したと
きの全周と一致していなければならないから、図3
(d)に示すように、偏平角筒形の接続端子2a,2b
に二枚重ねの平網編組線1をうねって通すこととなり、
接続端子2a,2bを上手に圧潰しないと平網編組線
1,1が綺麗な二枚重ねとならず、不良品となる欠点が
あった。
端子は、接続端子2a,2bの素材となる円筒銅管の内
径が二枚重ねの平網編組線1を圧潰したときの全周と一
致していなければならず、従って、平網編組線1の幅に
合わせた円筒銅管の選択が限られているから、種々の容
量のものを作成することが難しかった。また、図3に示
した可撓給電端子は、接続端子2a,2bの素材となる
円筒銅管の内径が二枚重ねの平網編組線1を圧潰したと
きの全周と一致していなければならないから、図3
(d)に示すように、偏平角筒形の接続端子2a,2b
に二枚重ねの平網編組線1をうねって通すこととなり、
接続端子2a,2bを上手に圧潰しないと平網編組線
1,1が綺麗な二枚重ねとならず、不良品となる欠点が
あった。
【0008】図4に示した可撓給電端子は、折り曲げ部
のスプリングバックがあるため、接続端子4の上面部4
aと下面部4bが開き易く平網編組線5との一体化が不
十分で、端子間相対位置が上下に変化して平網編組線に
テンションが作用しても接続端子4から平網編組線5が
抜け出易く、また平網編組線5の端縁と接続端子4の折
り返し端とを当接箇所に隙間が生じることが避けられず
この隙間や離脱が生じた接続端子4と平網編組線5の隙
間に湿気が侵入して錆が発生し電導不良になる惧れがあ
る。同様に、図5に示した可撓給電端子や図6に示した
可撓給電端子にあっても、折り曲げ部のスプリングバッ
クがあるため、接続端子が開き易く平網編組線との一体
化が不十分で、同様の問題点がある。
のスプリングバックがあるため、接続端子4の上面部4
aと下面部4bが開き易く平網編組線5との一体化が不
十分で、端子間相対位置が上下に変化して平網編組線に
テンションが作用しても接続端子4から平網編組線5が
抜け出易く、また平網編組線5の端縁と接続端子4の折
り返し端とを当接箇所に隙間が生じることが避けられず
この隙間や離脱が生じた接続端子4と平網編組線5の隙
間に湿気が侵入して錆が発生し電導不良になる惧れがあ
る。同様に、図5に示した可撓給電端子や図6に示した
可撓給電端子にあっても、折り曲げ部のスプリングバッ
クがあるため、接続端子が開き易く平網編組線との一体
化が不十分で、同様の問題点がある。
【0009】しかるに、接続端子から平網編組線が抜け
出易い欠点がある図4、図5、及び図6に示す可撓給電
端子は殆ど採用されておらず、そのような欠点がない図
3に示す可撓給電端子が一般的に採用されている。
出易い欠点がある図4、図5、及び図6に示す可撓給電
端子は殆ど採用されておらず、そのような欠点がない図
3に示す可撓給電端子が一般的に採用されている。
【0010】従って、短冊状の銅板を折り曲げ形成して
なる接続端子で平網編組線を締め付けてなる可撓給電端
子でありながら、接続端子から平網編組線が抜け出易い
欠点がないこと、種々の大きさのものを作成することが
容易であること、二枚以上の平網編組線の重なりがずれ
ないように接続端子で締め付けられることが課題として
残されていた。
なる接続端子で平網編組線を締め付けてなる可撓給電端
子でありながら、接続端子から平網編組線が抜け出易い
欠点がないこと、種々の大きさのものを作成することが
容易であること、二枚以上の平網編組線の重なりがずれ
ないように接続端子で締め付けられることが課題として
残されていた。
【0011】本発明は、上述した点に鑑み案出したもの
で、接続端子が短冊状の銅板を折り曲げ形成してなるも
のでありながら、折り曲げ部のスプリングバックが生じ
ず、接続端子の締付力が強く、端子間相対位置が上下に
変化して平網編組線にテンションが作用しても接続端子
から平網編組線が抜け出る惧れがない可撓給電端子を提
供することを目的としている。
で、接続端子が短冊状の銅板を折り曲げ形成してなるも
のでありながら、折り曲げ部のスプリングバックが生じ
ず、接続端子の締付力が強く、端子間相対位置が上下に
変化して平網編組線にテンションが作用しても接続端子
から平網編組線が抜け出る惧れがない可撓給電端子を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、平網編組線1
3と該平網編組線13の両端に被嵌固定した接続端子1
4,14とを有し各接続端子にボルト通し孔15を穿設
してなり、前記接続端子14,14は、短冊状の銅板1
4aをコ字形に折り曲げ、両側の立ち上がり片14b,
14bの間に平網編組線13の端を挿通した状態で両側
の立ち上がり片14b,14bを立ち上がり基部14
b’,14b’を確保し平網編組線13を包んで水平に
折り曲がり平網編組線13へ圧着しているとともに、両
側の立ち上がり片14b,14bの先端14b”,14
b”が内側へ直角に折れ曲がり平網編組線13の肉厚内
途中まで食い込んでいることを特徴とする可撓給電端子
を提供するものである。
3と該平網編組線13の両端に被嵌固定した接続端子1
4,14とを有し各接続端子にボルト通し孔15を穿設
してなり、前記接続端子14,14は、短冊状の銅板1
4aをコ字形に折り曲げ、両側の立ち上がり片14b,
14bの間に平網編組線13の端を挿通した状態で両側
の立ち上がり片14b,14bを立ち上がり基部14
b’,14b’を確保し平網編組線13を包んで水平に
折り曲がり平網編組線13へ圧着しているとともに、両
側の立ち上がり片14b,14bの先端14b”,14
b”が内側へ直角に折れ曲がり平網編組線13の肉厚内
途中まで食い込んでいることを特徴とする可撓給電端子
を提供するものである。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る可撓給電端子の実施例
を示す。可撓給電端子は、図1(a),(b)に示すよ
うに、平網編組線13の両端に接続端子14,14が被
嵌固定されてなる。接続端子14,14は、図1(b)
に一点鎖線で示す短冊状の銅板14aを二点鎖線で示す
コ字形に折り曲げて両側の立ち上がり片14b,14b
とその間に平網編組線13の幅寸法に合致する底面部1
4cを確保して底面部14cの上に平網編組線13の端
を挿通して載置した状態とし、さらに、両側の立ち上が
り片14b,14bを立ち上がり基部14b’,14
b’を残して平網編組線13を包んで水平に折り曲げて
平網編組線13へ圧着しているとともに、両側の立ち上
がり片14b,14bの先端14b”,14b”が内側
へ直角に折れ曲がり平網編組線13の肉厚内途中まで食
い込んでいる。そして、先端14b”,14b”と一致
する二ケ所にボルト通し孔15,15が穿設されてい
る。このように、立ち上がり片14b,14bの先端1
4b”,14b”が内側へ直角に折れ曲がり合わさって
平網編組線13の肉厚内途中まで食い込んでいるので、
折り曲がり部のスプリングバック力(回転モーメント)
は先端14b”,14b”が合わさった面で互いに押し
合う力に変換されて均衡するとともに、平網編組線13
の係合力も加わって先端14b”,14b”が抜け出る
惧れがない。なお、前記平網編組線13は、例えば、
0.12mmφの極細軟銅線を平網してある。
を示す。可撓給電端子は、図1(a),(b)に示すよ
うに、平網編組線13の両端に接続端子14,14が被
嵌固定されてなる。接続端子14,14は、図1(b)
に一点鎖線で示す短冊状の銅板14aを二点鎖線で示す
コ字形に折り曲げて両側の立ち上がり片14b,14b
とその間に平網編組線13の幅寸法に合致する底面部1
4cを確保して底面部14cの上に平網編組線13の端
を挿通して載置した状態とし、さらに、両側の立ち上が
り片14b,14bを立ち上がり基部14b’,14
b’を残して平網編組線13を包んで水平に折り曲げて
平網編組線13へ圧着しているとともに、両側の立ち上
がり片14b,14bの先端14b”,14b”が内側
へ直角に折れ曲がり平網編組線13の肉厚内途中まで食
い込んでいる。そして、先端14b”,14b”と一致
する二ケ所にボルト通し孔15,15が穿設されてい
る。このように、立ち上がり片14b,14bの先端1
4b”,14b”が内側へ直角に折れ曲がり合わさって
平網編組線13の肉厚内途中まで食い込んでいるので、
折り曲がり部のスプリングバック力(回転モーメント)
は先端14b”,14b”が合わさった面で互いに押し
合う力に変換されて均衡するとともに、平網編組線13
の係合力も加わって先端14b”,14b”が抜け出る
惧れがない。なお、前記平網編組線13は、例えば、
0.12mmφの極細軟銅線を平網してある。
【0014】この可撓給電端子の製作方法は、図2
(a)に示すように、プレスの下金型K1 の上面に短冊
状の銅板14aを載置して下金型K1 に形成された第一
の凹部K1'に対応した第一の上金型K2aを下降すること
により銅板14aを符号14a1で示す第一の凹部K1'と
対応する形状にプレスして銅板14aの長さ方向の両端
を平網編組線の厚さの約1/2 の丈の食い込み片14
b”,14b”を立ち上げ、次いで図2(b)に示すよ
うに、下金型K1 に形成された第二の凹部K1"に対応し
た第二の上金型K2bを下降することにより銅板14aを
符号14a2で示す第二の凹部K1"と対応する形状にプレ
スして銅板14aの中央部に平網編組線13の幅寸法に
合致する底面部14cを確保して両側を傾斜状態に立ち
上げ、次いで図2(c)に示すように、下金型K1 に形
成された溝K1"' に嵌合した挟圧板K3 ,K3 を接近移
動することにより挟圧板K3 ,K3 の先端で底面部14
cの両側を符号14a3で示すように垂直に立ち上げた
後、第二の上金型K2bを水平方向に逃がしてから上方の
元位置に復帰させ、次いで図2(d)に示すように、底
面部14cの上に平網編組線13の端を載置しその上に
平網編組線13よりも幅寸法が僅かに小さい高剛性の押
え片Pを上に重ねて押え片Pの両端を固定手段Rで押さ
え込むことにより押え片Pで平網編組線13を押さえ込
み、その状態で挟圧板K3 ,K3 をさらに接近移動し、
挟圧板K3 ,K3 の下向き傾斜面で銅板14aの立ち上
がり部を符号14a4で示すように緩傾斜状態に折り曲
げ、その後、押え片Pを取り除き、次いで図2(e)に
示すように、挟圧板K3 ,K3 を離間移動させ上下反転
させて先端面で銅板14aの立ち上がり基部14b’,
14b’を膨らまないように挟圧して、再び第二の上金
型K2bを下降し、図2(f)に示すように、銅板14a
の食い込み片14b”,14b”を平網編組線13の幅
方向中央部に肉厚内途中まで食い込ませる。そして、金
型から外してから図1(a)に示すように、ボルト通し
孔15,15を穿設する。
(a)に示すように、プレスの下金型K1 の上面に短冊
状の銅板14aを載置して下金型K1 に形成された第一
の凹部K1'に対応した第一の上金型K2aを下降すること
により銅板14aを符号14a1で示す第一の凹部K1'と
対応する形状にプレスして銅板14aの長さ方向の両端
を平網編組線の厚さの約1/2 の丈の食い込み片14
b”,14b”を立ち上げ、次いで図2(b)に示すよ
うに、下金型K1 に形成された第二の凹部K1"に対応し
た第二の上金型K2bを下降することにより銅板14aを
符号14a2で示す第二の凹部K1"と対応する形状にプレ
スして銅板14aの中央部に平網編組線13の幅寸法に
合致する底面部14cを確保して両側を傾斜状態に立ち
上げ、次いで図2(c)に示すように、下金型K1 に形
成された溝K1"' に嵌合した挟圧板K3 ,K3 を接近移
動することにより挟圧板K3 ,K3 の先端で底面部14
cの両側を符号14a3で示すように垂直に立ち上げた
後、第二の上金型K2bを水平方向に逃がしてから上方の
元位置に復帰させ、次いで図2(d)に示すように、底
面部14cの上に平網編組線13の端を載置しその上に
平網編組線13よりも幅寸法が僅かに小さい高剛性の押
え片Pを上に重ねて押え片Pの両端を固定手段Rで押さ
え込むことにより押え片Pで平網編組線13を押さえ込
み、その状態で挟圧板K3 ,K3 をさらに接近移動し、
挟圧板K3 ,K3 の下向き傾斜面で銅板14aの立ち上
がり部を符号14a4で示すように緩傾斜状態に折り曲
げ、その後、押え片Pを取り除き、次いで図2(e)に
示すように、挟圧板K3 ,K3 を離間移動させ上下反転
させて先端面で銅板14aの立ち上がり基部14b’,
14b’を膨らまないように挟圧して、再び第二の上金
型K2bを下降し、図2(f)に示すように、銅板14a
の食い込み片14b”,14b”を平網編組線13の幅
方向中央部に肉厚内途中まで食い込ませる。そして、金
型から外してから図1(a)に示すように、ボルト通し
孔15,15を穿設する。
【0015】そして、本発明の可撓給電端子と一対の被
接続端子電極との連結は、接続端子14,14を被接続
端子電極の下面へ重ねて、ボルトを可撓給電端子と被接
続端子電極のボルト通し孔15に、通しボルトに平座金
とバネ座金に通してからナットを締結する。接続端子1
4,14は、立ち上がり片14b,14bの先端14
b”,14b”が平網編組線13の幅方向中央へ肉厚内
途中までリブ状に食い込んでいるので、ボルト・ナット
の押え力を充分に受けることができる。従って、接続端
子14,14は、自身が有している平網編組線13を抱
き込んで締め付ける力に加えて、ボルト・ナットの押え
力が有効に加わる構造となっている。
接続端子電極との連結は、接続端子14,14を被接続
端子電極の下面へ重ねて、ボルトを可撓給電端子と被接
続端子電極のボルト通し孔15に、通しボルトに平座金
とバネ座金に通してからナットを締結する。接続端子1
4,14は、立ち上がり片14b,14bの先端14
b”,14b”が平網編組線13の幅方向中央へ肉厚内
途中までリブ状に食い込んでいるので、ボルト・ナット
の押え力を充分に受けることができる。従って、接続端
子14,14は、自身が有している平網編組線13を抱
き込んで締め付ける力に加えて、ボルト・ナットの押え
力が有効に加わる構造となっている。
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の可撓
給電端子は、図4ないし図6の従来品と同様に、短冊状
の銅板を折り曲げ形成してなる接続端子で平網編組線を
締め付けてなる可撓給電端子であるが、従来例とは異な
り、両側の立ち上がり片の先端を直角にリブ状に折り曲
げかつ合わさった状態に平網編組線の幅方向中央部に肉
厚内途中まで食い込ませたので、接続端子の折り曲げ部
のスプリングバックが解消され、従来の短冊状の銅板を
折り曲げ形成してなる接続端子で平網編組線を締め付け
てなる可撓給電端子よりも、接続端子の締付力が強く図
3の従来品と略同等に得られ、同様に端子間相対位置が
上下に変化して平網編組線にテンションが作用しても接
続端子から平網編組線が抜け出る惧れがない。
給電端子は、図4ないし図6の従来品と同様に、短冊状
の銅板を折り曲げ形成してなる接続端子で平網編組線を
締め付けてなる可撓給電端子であるが、従来例とは異な
り、両側の立ち上がり片の先端を直角にリブ状に折り曲
げかつ合わさった状態に平網編組線の幅方向中央部に肉
厚内途中まで食い込ませたので、接続端子の折り曲げ部
のスプリングバックが解消され、従来の短冊状の銅板を
折り曲げ形成してなる接続端子で平網編組線を締め付け
てなる可撓給電端子よりも、接続端子の締付力が強く図
3の従来品と略同等に得られ、同様に端子間相対位置が
上下に変化して平網編組線にテンションが作用しても接
続端子から平網編組線が抜け出る惧れがない。
【図1】本発明に係る可撓給電端子の実施例を示す。
(a)は可撓給電端子の正面図、(b)は(a)におけ
るIb−Ib断面図。
(a)は可撓給電端子の正面図、(b)は(a)におけ
るIb−Ib断面図。
【図2】本発明の可撓給電端子について、製作方法を説
明するための製作工程図。
明するための製作工程図。
【図3】従来例に係る第一の,平網編組線を用いた可撓
給電端子を示す。(a)は可撓給電端子の側面図、
(b)は可撓給電端子の正面図、(c)は(b)におけ
るIIIb−IIIb断面図、(d)は製作時の要部断面図。
給電端子を示す。(a)は可撓給電端子の側面図、
(b)は可撓給電端子の正面図、(c)は(b)におけ
るIIIb−IIIb断面図、(d)は製作時の要部断面図。
【図4】従来例に係る第二の,平網編組線を用いた可撓
給電端子の製作方法を示すもので、(a)と(b)と
(c)は可撓給電端子の製作工程図。
給電端子の製作方法を示すもので、(a)と(b)と
(c)は可撓給電端子の製作工程図。
【図5】従来例に係る第三の,平網編組線を用いた可撓
給電端子の製作方法を示す工程図。
給電端子の製作方法を示す工程図。
【図6】従来例に係る第四の,平網編組線を用いた可撓
給電端子の製作方法を示す工程図。
給電端子の製作方法を示す工程図。
【符号の説明】 13・・・・ 平網編組線 14・・・・ 接続端子 14a・・・ 短冊状の銅板 14b・・・ 立ち上がり片 14b’・・ 立ち上がり基部 14b”・・ 立ち上がり片の先端 14c・・・ 底面部 15・・・・ ボルト通し孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹沼 秀男 茨城県筑波郡伊奈町狸穴1393 (56)参考文献 特開 平2−90486(JP,A) 特開 昭57−87082(JP,A) 実公 平6−26184(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/18 H01R 11/11 H01R 35/02
Claims (1)
- 【請求項1】 平網編組線と該平網編組線の両端に被嵌
固定した接続端子とを有し各接続端子にボルト通し孔を
穿設してなり、前記接続端子は、短冊状の銅板をコ字形
に折り曲げ、両側の立ち上がり片の間に平網編組線の端
を挿通した状態で両側の立ち上がり片を立ち上がり基部
を確保し平網編組線を包んで水平に折り曲がり平網編組
線へ圧着しているとともに、両側の立ち上がり片の先端
が内側へ直角に折れ曲がり平網編組線の肉厚内途中まで
食い込んでいることを特徴とする可撓給電端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7046296A JP2913008B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 可撓給電端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7046296A JP2913008B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 可撓給電端子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08222301A JPH08222301A (ja) | 1996-08-30 |
JP2913008B2 true JP2913008B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=12743259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7046296A Expired - Lifetime JP2913008B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 可撓給電端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913008B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100879757B1 (ko) * | 2007-12-05 | 2009-01-21 | 원황희 | 편조선과 접지고정부가 일체형으로 이루어진 접지선제조방법 |
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JP5191159B2 (ja) * | 2007-04-04 | 2013-04-24 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 |
KR101017434B1 (ko) * | 2008-05-29 | 2011-02-25 | 김선욱 | 가요성 전력공급용 단자의 제조방법 |
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JPH0719319Y2 (ja) * | 1991-10-31 | 1995-05-10 | 株式会社米野製作所 | 花飾り装置 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP7046296A patent/JP2913008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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KR100879757B1 (ko) * | 2007-12-05 | 2009-01-21 | 원황희 | 편조선과 접지고정부가 일체형으로 이루어진 접지선제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08222301A (ja) | 1996-08-30 |
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