JP2910991B2 - 木造建築物の軸組 - Google Patents

木造建築物の軸組

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JP2910991B2 JP30494896A JP30494896A JP2910991B2 JP 2910991 B2 JP2910991 B2 JP 2910991B2 JP 30494896 A JP30494896 A JP 30494896A JP 30494896 A JP30494896 A JP 30494896A JP 2910991 B2 JP2910991 B2 JP 2910991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の軸組
の改良に関するが、就中、梁と鴨居との関連構造の改良
に関する。
【0002】
【従来技術と課題】従来の梁と鴨居との関連構造は、図
4示、図5示などのように梁1’と鴨居4’とを吊束
2’及び間柱3’で継ぎ、鴨居4’を吊上げていた。こ
の関連構造によるときは、梁1’にかかる荷重が吊束
2’及び間柱3’を介して鴨居4’に直接伝わり、その
鴨居の荷重によって襖、その他の引違戸d’をスムース
に開閉できない場合がある。このような状況は、豪雪地
方の冬季に見られる。本発明は、かかる事情に着目して
なしたもので、梁にかかる荷重が束、間柱、木トラスな
どに伝わらないように構成し、この構成によって鴨居の
下の建具が荷重による悪影響を受けないようにすること
を目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】叙上の目的を達成するた
めに本発明がなした技術的手段は次の通りである。請求
項1では、梁に達しない長さの束及び間柱を鴨居上に立
設し、梁と束上端部及び間柱上端部との間に空間部を形
成し、この空間部によって梁の荷重が束及び間柱に伝わ
らないように構成したということである。請求項2で
は、梁と鴨居との間において梁及び鴨居と平行に、鴨居
が取付けられている柱間にわたって木トラスを架設し、
その木トラスに鴨居上の束及び間柱を固定し、梁と束上
端部及び間柱上端部との間の空間部によって梁の荷重が
木トラスに伝わらないように構成したということであ
る。請求項3では、鴨居上の束及び間柱が固定されてい
る木トラスによって鴨居を吊上げているという構成であ
る。
【0004】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照しながら、請求
項1〜3をまとめて説明する。梁1は、柱6上に取付け
られた桁又は胴差8の上面間にわたって取付けるが、そ
の取付けに際しては桁上又は胴差8上に配設された梁受
金物9でしっかり取付ける。束2及び間柱3は、鴨居4
上に立設した際に梁1に達しない長さに構成し、鴨居4
の長手方向中心部上面に束2を立設し、その束の両側に
複数本の間柱3を等間隔に立設し、梁1と束2の上端部
との間及び梁1と間柱3の上端部との間に夫々空間部5
を構成する。
【0005】空間部5は、梁1に荷重がかかっても、束
2、全部の間柱3にその荷重が伝わらないようにするた
めに形成すると共に、上記荷重が木トラス7に伝わらな
いようにするために形成する。空間部5を上述のように
して形成することにより、梁1の荷重が束2及び間柱3
から鴨居4へと伝わらなくなり、該鴨居の下に取付けら
れている建具d(図示例は引違戸dを示す)が開閉でき
なくなるような心配、該建具が圧迫されるような心配な
どが解消する。従って、豪雪地方の冬季に発生すること
がある襖の不円滑な開閉といったことが発生しなくな
る。
【0006】木トラス7は、鴨居4上に立設された束
2、間柱3などを固定するために柱6間にわたって架設
した木板で構成し、それら束2、間柱3などを固定して
横振れを防止せしめると共に、鴨居4を吊上げ構成し、
該鴨居が下向に撓曲するような現象の発生を防止する。
木トラス7は、束2、間柱3、柱6などの同じ側面に形
成した欠込み10に嵌着した後固定する。梁1と桁又は
胴差8、束2及び間柱3と木トラス7、柱6と木トラス
7との固定手段は釘打ち、ボルト・ナット止めなどのう
ちから選択する。
【0007】
【発明の効果】本発明は、叙上のように構成したから、
次の効果を発揮する。請求項1によれば、梁と束及び間
柱との間の空間部によって梁の荷重が束及び間柱から鴨
居へと伝わらなくなるので、該鴨居の下に取付けられて
いる建具が荷重によって悪影響(不円滑な開閉、開閉不
能などに陥ること、該建具が圧迫されるようなこと)を
受ける心配が解消する。そして、請求項2によれば、梁
と束及び間柱との間の空間部によって梁の荷重が木トラ
スにかからなくなるので、そのトラスが荷重によって悪
影響(下向に撓うこと)を受けなくなり、該トラスに
束、間柱などをしっかり固定し得て横振れを防止でき、
束、間柱などが梁から離れているにも拘らず、強固な構
造にすることができる。さらに、請求項3によれば、鴨
居上の束及び間柱が固定されている木トラスによって鴨
居が吊上げられているから、請求項1、2の構成と相俟
って、鴨居が下向に撓うといった弊を一層確実に防止で
き、鴨居の下の建具を荷重から猶一層確実に保護するこ
とができる。従って、鴨居の下の建具が襖であれば、円
滑に開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明軸組の要部の一部を示す一部縦断正面
図。
【図2】 該軸組の一部切欠正面図。
【図3】 図2の(3)−(3)縦断正面図。
【図4】 従来技術の軸組の一部切欠正面図。
【図5】 図4の(5)−(5)縦断面図。
【符号の説明】
1…梁 2…束 3…間柱 4…鴨居 5…空間部 6…柱 7…木トラス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁に達しない長さの束及び間柱を鴨居上
    に立設し、梁と束上端部及び間柱上端部との間に空間部
    を形成し、この空間部によって梁の荷重が束及び間柱に
    伝わらないように構成した木造建築物の軸組。
  2. 【請求項2】 梁と鴨居との間において梁及び鴨居と平
    行に、鴨居が取付けられている柱間にわたって木トラス
    を架設し、該木トラスに鴨居上の束及び間柱を固定し、
    梁と束上端部及び間柱上端部との間の空間部によって梁
    の荷重が木トラスに伝わらないように構成した請求項1
    記載の木造建築物の軸組。
  3. 【請求項3】 鴨居上の束及び間柱が固定されている木
    トラスによって鴨居を吊上げている請求項2記載の木造
    建築物の軸組。
JP30494896A 1996-11-15 1996-11-15 木造建築物の軸組 Expired - Lifetime JP2910991B2 (ja)

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JPH10140657A JPH10140657A (ja) 1998-05-26
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