JP2910711B2 - 光波長セレクタおよび光通信システム - Google Patents

光波長セレクタおよび光通信システム

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JP2910711B2 JP8338429A JP33842996A JP2910711B2 JP 2910711 B2 JP2910711 B2 JP 2910711B2 JP 8338429 A JP8338429 A JP 8338429A JP 33842996 A JP33842996 A JP 33842996A JP 2910711 B2 JP2910711 B2 JP 2910711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムな
どに利用される光波長セレクタと、このような光波長セ
レクタを利用した光通信システムとに関する。
【0002】
【従来の技術】異なる波長の光を多重して1本の光導波
路で伝送する技術を波長多重と云い、このように複数の
波長の光を多重したものを波長多重光と云う。波長多重
技術を光ネットワークに適用した光通信システムである
波長多重光ネットワークにおいては、光波長セレクタな
どの波長選択デバイスを用いることにより、ネットワー
クの構成を動的に変更したり複数のチャネルから所望の
チャネルを選択的に受信することが可能になる。つま
り、波長が相違する複数の光を多重させた波長多重光を
光伝送媒体である光ファイバ等で伝送し、受信側で波長
多重光から一つの波長の光を受信するようなことができ
る。
【0003】光波長セレクタとしては、従来よりファイ
バ・ファブリ・ペロー・フィルタ(Fiber Fab
ry−Perot Filter) 、音響光学効果フ
ィルタ(Acoustooptic Filter,A
O Filter)、誘電体干渉膜フィルタ等の光帯域
透過フィルタが用いられてきた。しかしながら、これら
は何れもアナログ量の精密な制御が必要で、使い勝手が
良くないという問題を有する。例えば、ファイバ・ファ
ブリ・ペロー・フィルタでは圧電アクチュエータなどを
用いてエタロンの共振器長を精密に制御する必要がある
し、音響光学効果フィルタでは電圧制御発振器等を用い
て導波路に与える音波の周波数を精密に制御する必要が
ある。
【0004】この問題を克服した光波長セレクタとし
て、光波長分波器、光ゲート・スイッチ、光波長合波器
を組み合わせた光波長セレクタがある。この光波長セレ
クタでは、光ゲート・スイッチのオン/オフというデジ
タル値を制御することにより所望の波長を選択すること
ができる。
【0005】このような光波長セレクタを従来の技術と
して図24を参照して以下に説明する。図24は光波長
セレクタを示す模式図である。この光波長セレクタは、
光波長分波器20と、オンで光を透過してオフで光を遮
断する光ゲート・スイッチとして動作する半導体光増幅
器40〜43と、光合波器70からなり、半導体光増幅
器40〜43のうちの何れか1つをオンにし、それ以外
をオフにすることにより、波長λ0〜λ3の4波の光から
任意の1波を選択することができる。
【0006】このような光波長セレクタとして、光波長
分波器20および光合光器70としてアレイ導波路回折
格子デバイス(Arrayed Waveguide
GratingまたはWaveguide Grati
ng Router)を用いたもの(例えば、M Zi
rngibl et. al., Digitally
Turnable Channel Droppin
g Filter/Equalizer Based
on Wavelength GratingRout
er and Optical Amplifier
Integration, IEEE Photoni
cs Technology Letter, Vo
l.6,No.4,pp.513,April 199
4)が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の光
波長セレクタは、同時に単一の波長しか選択できないと
いう問題点がある。例えば、光通信システムである波長
多重光ネットワークでは、1チャネルあたりの伝送容量
を高めるために、1チャネルに複数の波長を割り当てる
場合がある。
【0008】このような波長多重光ネットワークの従来
の技術を図25を参照して以下に説明する。図25は波
長多重光ネットワークを示す模式図である。この波長多
重光ネットワークは、各ノードが光送信機、光波長セレ
クタ、光受信機を各々4個ずつ備える。例えば、ノード
1は光送信機110〜113、光波長セレクタ140〜
143、光受信機150〜153を備える。
【0009】ノード1の送信波長としてλ0、λ1
λ2、λ3が、ノード2の送信波長としてλ4、λ5
λ6、λ7が、ノード3の送信波長としてλ8、λ9
λ10、λ11が、ノード4の送信波長としてλ12、λ13
λ14、λ15が割り当てられており、16個の光送信機1
10〜113、210〜213、310〜313、41
0〜413から送信された波長λ0〜λ15の光は、光伝
送媒体である光ファイバ120〜123、220〜22
3、320〜323、420〜423を経て光波長合分
波器100により合波され、合波された光が光ファイバ
130〜133、230〜233、330〜333、4
30〜433の全てに出力される。
【0010】各ノードは、ノード1から送信された信号
を受信するときは波長λ0、λ1、λ 2、λ3を、ノード2
から送信された信号を受信するときは波長λ4、λ5、λ
6、λ7を選択して受信する。例えば、ノード1からノー
ド2にデータを送信する場合は、ノード2の光波長セレ
クタ240、241、242、243により波長λ 0
λ1、λ2、λ3を各々選択する。
【0011】この波長多重光ネットワークでは、各ノー
ドの受信部には各々4個の光送信機と、4個の光波長セ
レクタと、4個の光受信機が必要になるので、ノードあ
たりのコストは各ノードに割り当てられた送信波長が1
つの場合の約4倍になる。すなわち、従来の光波長セレ
クタを用いた場合、図25のような構成の波長多重ネッ
トワークにおいて、ノードあたりのコストは各波長群に
含まれる波長の数に比例して増加することになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光波長セレクタ
は、m個の波長の光が多重された波長多重光を波長群毎
にn個有する波長多重光群が単一の入力ポートから入力
されると該波長多重光群を前記波長群毎にn個の波長多
重光に分離してn個の出力ポートに個々に出力する光波
長分波器と、該光波長分波器のn個の出力ポートの各々
に接続されて前記波長多重光を透過または遮断するn個
の光ゲート・スイッチと、該光ゲート・スイッチに個々
に接続されたn個の入力ポートから前記光ゲート・スイ
ッチを透過した波長多重光が入力されると該波長多重光
を波長毎にm個の光に分離してm個の出力ポートに個々
に出力する光波長ルータとを具備している。
【0013】従って、光波長分波器は波長多重光群を波
長群毎にn個の波長多重光に分離して個々に出力し、こ
の波長群毎の複数の波長多重光はn個の光ゲート・スイ
ッチにより1つが光波長ルータに入力される。この光波
長ルータでは、n個の入力ポートの1つから波長多重光
の1つが入力されると、この波長多重光を波長毎にm個
の光に分離してm個の出力ポートに個々に出力する。つ
まり、光ゲート・スイッチをオン/オフすれば、波長の
異なるm個の光からなる光群から1つの波長群を容易に
選択することができ、このように選択された波長群のm
個の光は各々異なる出力ポートから出力される。
【0014】なお、本発明で云う波長多重光とは、複数
の波長の光を多重させた一つの波長群の光を意味してお
り、波長多重光群とは、複数の波長群の波長多重光を集
合させた光を意味している。
【0015】上述のような光波長セレクタは、光波長分
波器と光波長ルータとの透過特性により、波長多重光群
を波長群毎に波長多重光に分離し、一つの波長多重光の
m個の光を波長毎に出力する。従って、光波長分波器と
光波長ルータとに所定の透過特性を付与すれば、特定の
波長多重光群からm個の光を抽出することができる。
【0016】例えば、1からn−1までの自然数である
任意のa番目の波長群{λa0,λa1,λa2,・・・,λ
am-2,λam-1}が、1からm−1までの自然数である任
意のbに対して“λ0 b−λ0 b-1=λa b−λa b-1”な
る関係を満たす波長多重光群を、前記波長群毎にn個の
波長多重光に分離し、光ゲート・スイッチを透過した前
記波長多重光を波長毎にm個の光に分離して出力するこ
とができる。
【0017】さらに、このような光波長セレクタにおい
て、各波長群に属するm個の波長が波長軸上に各々連続
に並び、かつ、各波長群同士の波長間隔が等しい波長多
重光群を、前記波長群毎にn個の波長多重光に分離し、
光ゲート・スイッチを透過した前記波長多重光を波長毎
にm個の光に分離して出力することもできる。また、各
波長群に属するm個の波長が波長軸上でn波長毎に周回
的に並び、かつ、各波長群内ではm個の波長の波長間隔
が等しい波長多重光群を、前記波長群毎にn個の波長多
重光に分離し、光ゲート・スイッチを透過した前記波長
多重光を波長毎にm個の光に分離して出力することもで
きる。
【0018】なお、上述のような光波長分波器を具備し
た光波長セレクタにおいては、光波長ルータがアレイ導
波路回折格子デバイスを具備している構造とすることも
できる。
【0019】上述のような光波長セレクタに入力される
波長多重光群としては、例えば、1からn−1までの自
然数である任意のa番目の波長群{λa0,λa1,λa2
・・・,λam-2,λam-1}が、1からm−1までの自然
数である任意のbに対して“λ0 b−λ0 b-1=λa b
λa b-1”なる関係を満たすものとすることができる。
【0020】さらに、このような波長多重光群を、各波
長群に属するm個の波長が波長軸上に各々連続に並び、
かつ、各波長群同士の波長間隔が等しいものとすること
もできる。また、各波長群に属するm個の波長が波長軸
上でn波長毎に周回的に並び、かつ、各波長群内ではm
個の波長の波長間隔が等しいものとすることもできる。
本発明の光通信システムは、m個の波長の光が多重さ
れた波長多重光を波長群毎にn個有する波長多重光群を
出力する波長多重光送信器と、前記波長多重光群を伝送
する光伝送媒体と、前記波長多重光群が入力される請求
項1ないし6の何れか一記載の光波長セレクタと、該光
波長セレクタから波長毎に出力されるm個の光を個々に
受信するm個の光受信器とを具備している。
【0021】従って、波長多重光送信器が出力する波長
多重光群を、光波長セレクタにより波長群毎にn個の波
長多重光に分離して一つの波長群のm個の光を波長毎に
出力させ、このm個の光をm個の光受信器により波長毎
に受信することができるので、波長多重光による光通信
を実行することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態として
請求項1記載の発明の実施の形態を図1ないし図3を参
照して以下に説明する。なお、これより以下の実施の形
態の説明では、それより以前に説明した部分と同一の部
分には同一の名称および符号を使用して詳細な説明は省
略する。図1は本実施の形態の光波長セレクタの全体構
造を示す模式図、図2は光波長分波器の内部構造を示す
模式図、図3は光波長ルータの内部構造を示す模式図で
ある。
【0023】まず、本実施の形態の光波長セレクタは、
図1に示すように、1本の光ファイバ10を具備してお
り、この光ファイバ10に波長多重光群が入力される。
この波長多重光群は、n個(ここでは4個)の波長群の
波長多重光を集合させたもので、その波長多重光は、m
個(ここでは4個)の波長の光が多重されたものであ
る。
【0024】前記光ファイバ10には、光波長分波器2
0の1つの入力ポートが接続されており、前記光波長分
波器20の4個の出力ポートには、4本の光ファイバ3
0〜33により光ゲート・スイッチである4個の半導体
光増幅器40〜43が個々に接続されている。これらの
半導体光増幅器40〜43には、4本の光ファイバ50
〜53により光波長ルータ60の4個の入力ポートが個
々に接続されており、前記光波長ルータ60の4個の出
力ポートには、4本の光ファイバ90〜93が個々に接
続されている。
【0025】本実施の形態の光波長セレクタに入力され
る波長多重光に含まれる光の波長λ 0、λ1・・・、λ15
は、例えば、λ0がl540nmであり、以後1nmず
つ増加し、λ15は1555nmである。このうち、波長
λ0、λ1、λ2、λ3(からなる光)を波長群A(の波長
多重光)、波長λ4、λ5、λ6、λ7を波長群B、波長λ
8、λ9、λ10、λ11を波長群C、波長λ12、λ13
λ14、λ15を波長群Dと呼称する。
【0026】前記光波長分波器20は、図2に示すよう
に、光ファイバ製の入力ポート510と、石英ガラス製
のアレイ導波路回折格子デバイス500と、16本の光
ファイバ520によりアレイ導波路回折格子デバイス5
00に接続された光ファイバ製の4個の光合波器530
〜533と、光ファイバ製の4本の出力ポート540〜
543とからなる。前記アレイ導波路回折格子デバイス
500は、1本の入力導波路610、スラブ導波路62
0、アレイ導波路回折格子630、スラブ導波路64
0、16本の出力導波路650からなる。
【0027】前記入力ポート510から前記アレイ導波
路回折格子デバイス500の入力導波路610に入力さ
れた波長が各々λ0、λ1・・・、λ15の16波の光は、
前記スラブ導波路620を経て前記アレイ導波路回折格
子630を伝搬され、前記スラブ導波路640に入力さ
れる。このスラブ導波路640において波長λ0の光は
出力導波路650−0に集光され、同様に波長λ1、λ2
・・・、λ15の光は出力導波路650−1、650−
2、・・・、650−15に集光される。
【0028】これらの出力導波路650−0、650−
1、650−2、650−3は、前記光ファイバ520
により前記光合波器530の入力ポートに接続されてい
るので、波長λ0、λ1、λ2、λ3の4波は出力ポート5
40から出力される。同様に、波長λ4、λ5、λ6、λ7
の4波は光合波器531により合波されて出力ポート5
41から出力され、波長λ8、λ9、λ10、λ11の4波は
光合波器532により合波されて出力ポート542から
出力され、波長λ12、λ13、λ14、λ15の4波は光合波
器533により合波されて出力ポート543から出力さ
れる。
【0029】前記半導体光増幅器40〜43は、駆動回
路(図示せず)が接続されており、この駆動回路からバ
イアス電流が個々に入力される。前記半導体光増幅器4
0〜43は、バイアス電流が30mAのとき利得が0d
Bとなり、バイアス電流が0mAのとき利得が−60d
Bとなるので、バイアス電流が30mAのときオンとな
りバイアス電流が0mAのときオフとなる光ゲート・ス
イッチとして動作する。前記駆動回路は、4個の前記半
導体光増幅器40〜43に対し、ここでは一度には1個
のみ選択的にオンとなるようにバイアス電流を出力す
る。
【0030】前記光波長ルータ60は、図3に示すよう
に、光ファイバ製の4個の入力ポート510〜513、
石英ガラス製の4個のアレイ導波路回折格子デバイス5
00〜503、16本の光ファイバ520により4個の
アレイ導波路回折格子デバイス500〜503に接続さ
れた光ファイバ製の4個の光合波器530〜533と、
光ファイバ製の4本の出力ポート540〜543とから
なる。
【0031】前記アレイ導波路回折格子デバイス500
〜503は、1本の入力導波路610、スラブ導波路6
20、アレイ導波路回折格子630、スラブ導波路64
0、4本の出力導波路650からなる。つまり、4個の
前記アレイ導波路回折格子デバイス500〜503は4
個の出力導波路650を各々具備しているが、この合計
16個の出力導波路650が4個の前記光合波器530
〜533に4個ずつ振り分けられている。
【0032】前記入力ポート510から前記アレイ導波
路回折格子デバイス500の入力導波路610に入力さ
れた波長が各々λ0、λ1、λ2、λ3の4波の光は、前記
スラブ導波路620を経て前記アレイ導波路回折格子6
30を伝搬され、前記スラブ導波路640に入力され
る。このスラブ導波路640において波長λ0の光は出
力導波路650−0に集光され、同様に波長λ1、λ2
λ3の光は出力導波路650−1、650−2、650
−3に集光される。前記出力導波路650−0、650
−1、650−2、650−3は前記光ファイバ520
により各々前記光合波器530、531、532、53
3の入力ポートに接続されているので、波長λ0、λ1
λ2、λ3の4波は各々前記出力ポート540、541、
542、543から出力される。
【0033】同様にして、光ファイバ511から波長λ
4、λ5、λ6、λ7の4波が入力されると、これらは各々
出力導波路650−0、650−1、650−2、65
0−3に集光され、出力ポート540、541、54
2、543から出力される。光ファイバ512から波長
λ8、λ9、λ10、λ11の4波が入力されると、これらは
各々出力導波路650−0、650−1、650−2、
650−3に集光され、出力ポート540、541、5
42、543から出力される。光ファイバ513から波
長λ12、λ13、λ14、λ15の4波が入力されると、これ
らは各々出力導波路650−0、650−1、650−
2、650−3に集光され、出力ポート540、54
1、542、543から出力される。
【0034】上述のような構成において、本実施の形態
の光波長セレクタの動作を以下に順次説明する。まず、
光ファイバ10から入力される16波の波長多重光群
は、光波長分波器20により波長群A,B,C,Dごと
に4個の波長多重光に分波されるので、光ファイバ30
には波長群Aの4波の光からなる波長多重光が伝搬さ
れ、以下同様に、光ファイバ31には波長群Bの波長多
重光が、光ファイバ32には波長群Cの波長多重光が、
光ファイバ33には波長群Dの波長多重光が伝搬され
る。
【0035】今、第一の半導体光増幅器40だけがオン
で他の半導体光増幅器41〜43がオフであるとする
と、光波長ルータ60には波長群Aの波長多重光の波長
λ0、λ1、λ2、λ3の光だけが入力される。この光波長
ルータ60は入力される波長多重光を波長毎に分離して
出力するので、光ファイバ90から波長λ0の光が、光
ファイバ91から波長λ1の光が、光ファイバ92から
波長λ2の光が、光ファイバ93から波長λ3の光が出力
される。
【0036】第二の半導体光増幅器41だけがオンで他
が全てオフの場合は、光波長ルータ60には波長群Bの
波長多重光のλ4、λ5、λ6、λ7の光だけが光ファイバ
51から入力されるので、光ファイバ90から波長λ4
の光が、光ファイバ91から波長λ5の光が、光ファイ
バ92から波長λ6の光が、光ファイバ93から波長λ 7
の光が出力される。以下同様に、半導体光増幅器42だ
けがオンのときは波長群Cの4波の光が、半導体光増幅
器43だけがオンのときは波長群Dの4波の光が、光フ
ァイバ90〜93から出力される。
【0037】本実施の形態の光波長セレクタは、上述の
ように波長多重光群の入力に対して半導体光増幅器40
〜43のオン/オフにより波長群A、B、C、Dの波長
多重光を選択的に出力することができる。このように出
力される波長群の波長多重光は、4個の波長の光が各々
異なる光ファイバ90〜93から出力されるので、光フ
ィルタなどを介さず光受信機で直接に受信することがで
きる。
【0038】したがって、本実施の形態の光波長セレク
タを用いることにより、例えば、図25に示した波長多
重光ネットワークの構造を図4のように簡略化すること
ができる。ここで例示する光通信システムである波長多
重光ネットワークでは、各ノード毎に光送信機と光受信
機とを4個ずつ備えるが、光波長セレクタは各ノードに
1個である。
【0039】例えば、ノード1は光送信機110〜11
3、光波長セレクタ140、光受信機150〜153を
備える。ノード1の送信波長としてλ0、λ1、λ2、λ3
が、ノード2の送信波長としてλ4、λ5、λ6、λ7が、
ノード3の送信波長としてλ 8、λ9、λ10、λ11が、ノ
ード4の送信波長としてλ12、λ13、λ14、λ15が割り
当てられており、16個の光送信機110〜113、2
10〜213、310〜313、410〜413から送
信された波長λ0〜λ15の光は、16本の光伝送媒体で
ある光ファイバ120〜123、220〜223、32
0〜323、420〜423を経て1個の光波長合分波
器100により合波され、合波された光が光伝送媒体で
ある4本の光ファイバ130,230,330,430
に出力される。
【0040】つまり、上述のような部分が波長多重光送
信器として光波長セレクタ140,240,340,4
40に波長多重光群を出力するので、これらの光波長セ
レクタ140,240,340,440が波長群A、
B、C、Dの光を波長毎に出力すれば、このように出力
される波長群の複数波長の光は光受信機150〜15
3,250〜253,350〜353,450〜453
により直接に受信される。
【0041】上述のような波長多重光ネットワークで
は、光ファイバ130〜133、230〜233、33
0〜333、430〜433および光波長セレクタ14
0〜143、240〜243、340〜343、440
〜443の数が、図25の波長多重光ネットワークの1
/4になっているので、その分、小型化や生産性向上お
よび低コスト化が可能である。また、光波長合分波器1
00において、出力側の分岐数が16個から4個に減少
するので、光パワーの損失が最低6dB低減される。
【0042】つぎに、本発明の実施の第二の形態として
請求項2記載の発明の実施の形態を図5ないし図9を参
照して以下に説明する。なお、図5は本実施の形態の光
波長セレクタの全体構造を示す模式図、図6は光波長分
波器の内部構造を示す模式図、図7は光波長分波器の透
過特性を示すグラフ、図8は光波長ルータの内部構造を
示す模式図、図9は光波長ルータの透過特性を示すグラ
フである。
【0043】まず、本実施の形態の光波長セレクタも、
図5に示すように、光ファイバ10に光波長分波器20
の入力ポートが接続され、この光波長分波器20の出力
ポートには光ファイバ30〜33により半導体光増幅器
40〜43が接続されている。これらの半導体光増幅器
40〜43の出力ポートは、光ファイバ50〜53によ
り光波長ルータ60の4個の入力ポートに接続されてお
り、この光波長ルータ60の4個の出力ポートには光フ
ァイバ90〜93が接続されている。
【0044】本実施の形態の光波長セレクタに入力され
る波長多重光群の波長λ0、λ1、・・・、λ31は、λ0
が1540nmであり、以後1nmずつ増加し、λ31
1571nmである。このうち、波長λ0、λ1、λ3
λ6を波長群A、波長λ8、λ9、λ11、λ14を波長群
B、波長λ16、λ17、λ19、λ22を波長群C、波長
λ25、λ26、λ28、λ31を波長群Dと呼称する。つま
り、この波長多重光群は、各々m個(ここでは4個)の
波長の光からなるn個(ここでは4個)の波長多重光を
有しており、1からn−1までの自然数である任意のa
番目の波長群{λa0,λa1,λa2,・・・,λam-2,λ
am-1}が、1からm−1までの自然数である任意のbに
対して“λ0 b−λ0 b-1=λa b−λa b-1”なる関係を
満たしている。
【0045】光波長分波器20は、図6に示すように、
光ファイバ製の入力ポート510と、石英ガラス製のア
レイ導波路回折格子デバイス500と、光ファイバ製の
4本の出力ポート540〜543とからなり、光合波器
530〜533は省略されている。アレイ導波路回折格
子デバイス500は、1本の入力導波路610、スラブ
導波路620、アレイ導波路回折格子630、スラブ導
波路640、4本の出力導波路650からなり、これら
の4本の出力導波路650に4本の出力ポート540〜
543が個々に直接に接続されている。入力ポート51
0からアレイ導波路回折格子デバイス500の入力導波
路610に入力された光は、スラブ導波路620を経て
アレイ導波路回折格子630を伝搬され、スラブ導波路
640において波長により異なる位置に集光される。
【0046】上述のような構造の光波長分波器20は、
例えば、図7に示すような透過特性を有している。アレ
イ導波路回折格子デバイス500の透過波長帯域幅は8
nmである。入力ポート510から出力ポート540ヘ
の透過率700は、波長λ0〜λ7においては−1dBで
あり、波長λ8〜λ31においては−30dBである。同
様に、入力ポート510から出力ポート541ヘの透過
率701、入力ポート510から出力ポート542ヘの
透過率702、入力ポート510から出力ポート543
ヘの透過率703は、各々、波長λ8〜λ15、λ16〜λ
23、λ24〜λ31において−1dBであり、それ以外の波
長では−30dBである。
【0047】したがって、波長群A,B,C,Dの16
波の光を入力ポート510から入力すると、波長群Aの
4波は出力ポート540ヘ、波長群Bの4波は出力ポー
ト541ヘ、波長群Cの4波は出力ポート542ヘ、波
長群Dの4波は出力ポート543ヘ出力される。
【0048】一方、光波長ルータ60は、図8に示すよ
うに、光ファイバ製の4本の入力ポート510〜513
と、石英ガラス製の1個のアレイ導波路回折格子デバイ
ス500と、光ファイバ製の4本の出力ポート540〜
543とからなり、各々4本の入力ポート510〜51
3と出力ポート540〜543とは一個のアレイ導波路
回折格子デバイス500に接続されている。このアレイ
導波路回折格子デバイス500は、32本の入力導波路
610、スラブ導波路620、アレイ導波路回折格子6
30、スラブ導波路640、32本の出力導波路650
からなる。
【0049】入力ポート510、511、512、51
3はアレイ導波路回折格子デパイス500の入力導波路
610−0、610−8、610−l6、610−25
に接続されており、出力ポート540、541、54
2、543はアレイ導波路回折格子デバイス500の出
力導波路650−0、650−l、650−3、650
−6に接続されている。
【0050】入力ポート510からアレイ導波路回折格
子デバイス500の入力導波路610−0に入力された
光は、スラブ導波路620を経てアレイ導波路回折格子
630を伝搬され、スラブ導波路640において波長に
より異なる位置に集光される。図9に光波長ルータ60
の透過特性を示す。アレイ導波路回折格子デバイス50
0の透過波長帯域幅は1nmである。入力ポート510
から出力ポート540ヘの透過率700は波長λ0にお
いて極大となる。同様に、入力ポート510から出力ポ
ート541ヘの透過率701は波長λ1において、入力
ポート510から出力ポート542ヘの透過率702は
波長λ3において、入力ポート510から出力ポート5
43ヘの透過率703は波長λ6において、各々極大と
なる。
【0051】入力ポート511、512、513からア
レイ導波路回折格子デバイス500の入力導波路610
−8、610−16、610−25に入力された光も、
スラブ導波路620を経てアレイ導波路回折格子630
を伝搬され、スラブ導波路640において波長により異
なる位置に集光される。ただし、入力ポート510、5
11、512、513の何れから光を入力するかによっ
て、同じ出力ポートから出力される光の波長は異なる。
ここで、アレイ導波路回折格子デバイス500における
入力導波路610、出力導波路650と、これらを透過
する光の波長の対応関係は、下記の表1に示すように、
【0052】
【表1】 となる。
【0053】なお、上記表中では簡単のため、入力導波
路610−0、610−1、610−2、・・・、およ
び出力導波路650−0、650−1、650−2、・
・・、を単に0、1、2、・・・、と示している。上記
表1より、入力ポート510から波長λ0、λ1、λ3
λ6の光が入力されると、出力ポート540からλ0、出
力ポート541からλ1、出力ポート542からλ3、出
力ポート543からλ 6が出力されることがわかる。ま
た、入力ポート511から波長λ8、λ9、λ11、λ14
の光が入力されると、出力ポート540からλ8、出力
ポート541からλ9、出力ポート542からλ11、出
力ポート543からλ14が出力され、入力ポート512
から波長λ16、λ17、λ19、λ22の光が入力されると、
出力ポート540からλ16、出力ポート541から
λl7、出力ポート542からλ19、出力ポート543か
らλ22が出力され、入力ポート513から波長λ25、λ
26、λ 28、λ31の光が入力されると、出力ポート540
からλ25、出力ポート541からλ26、出力ポート54
2からλ28、出力ポート543からλ31が出力される。
【0054】つまり、本実施の形態の光波長セレクタ
は、光波長分波器20と光波長ルータ60とに上述のよ
うな透過特性が付与されているので、特定の波長多重光
群から複数の波長の光を抽出する。すなわち、1からn
−1までの自然数である任意のa番目の波長群{λa0
λa1,λa2,・・・,λam-2,λam-1}が、1からm−
1までの自然数である任意のbに対して“λ0 b−λ0
b-1=λa b−λa b-1”なる関係を満たす波長多重光群
を、前記波長群毎にn個の波長多重光に分離し、前記波
長多重光を波長毎にm個の光に分離して出力する。な
お、前述のように本実施の形態では“m=n=4”であ
る。
【0055】上述のような構成において、本実施の形態
の光波長セレクタの動作を以下に順次説明する。まず、
光ファイバ10から入力された波長群A、B、C、Dの
16波の光は、光波長分波器20により分波され、光フ
ァイバ30には波長群Aの4波が、光ファイバ31には
波長群Bの4波が、光ファイバ32には波長群Cの4波
が、光ファイバ33には波長群Dの4波が伝搬される。
【0056】今、半導体光増幅器40だけがオンで、半
導体光増幅器41〜43がオフであるとすると、光波長
ルータ60には波長群Aのλ0、λ1、λ3、λ6の光だけ
が光ファイバ50から入力される。したがって、光ファ
イバ90から波長λ0の光が、光ファイバ91から波長
λ1の光が、光ファイバ92から波長λ3の光が、光ファ
イバ93から波長λ6の光が出力される。
【0057】半導体光増幅器41だけがオンで他が全て
オフの場合は、光波長ルータ60には波長群Bのλ8
λ9、λll、λ14の光だけが光ファイバ51から入力さ
れ、光ファイバ90から波長λ8の光が、光ファイバ9
1から波長λ9の光が、光ファイバ92から波長λ11
光が、光ファイバ93から波長λ14の光が出力される。
同様に、半導体光増幅器42だけがオンのときは波長群
Cが、半導体光増幅器43だけがオンのときは波長群D
が光ファイバ90〜93から出力される。
【0058】本実施の形態の光波長セレクタは、上述の
ように波長多重光群の入力に対して半導体光増幅器40
〜43のオン/オフにより波長群A、B、C、Dの光を
選択的に出力することができる。このように波長群毎に
出力される4個の波長の光は、光フィルタなどを介さず
光受信機で直接に受信することができるので、本実施の
形態の光波長セレクタを用いることにより、光通信シス
テムである波長多重光ネットワークの構造を簡略化する
ことができる。その場合、波長多重光ネットワークの波
長多重光送信器となる部分は、前述のような設定の波長
多重光群を生成して光波長セレクタに出力すれば良い。
【0059】つぎに、本発明の実施の第三の形態として
請求項3記載の発明の実施の形態を図10ないし図14
を参照して以下に説明する。なお、図10は本実施の形
態の光波長セレクタの全体構造を示す模式図、図11は
光波長分波器の内部構造を示す模式図、図12は光波長
分波器の透過特性を示すグラフ、図13は第二の光波長
分波器の内部構造を示す模式図、図14は第二の光波長
分波器の透過特性を示すグラフである。
【0060】本実施の形態の光波長セレクタも、図10
に示すように、光ファイバ10には光波長分波器20の
入力ポートが接続されており、光波長分波器20の4個
の出力ポートには光ファイパ30〜33により半導体光
増幅器40〜43が接続されている。しかし、半導体光
増幅器40〜43の出力ポートは、光ファイバ50〜5
3により光ファイバ製の光合波器70の4個の入力ポー
トに接続されており、この光合波器70の1つの出力ポ
ートは、光ファイバ75により光波長分波器80の入力
ポートに接続されている。
【0061】つまり、本実施の形態光波長セレクタで
は、光合波器70と第二の光波長分波器80との組合せ
の部分が光波長ルータ60として機能するようになって
おり、その光波長分波器80の4個の出力ポートに光フ
ァイバ90〜93が接続されている。
【0062】本実施の形態の光波長セレクタに入力され
る波長多重光群の波長λ0、λ1・・・、λ15は、λ0
1540nmであり、以後1nmずつ増加し、λ15は1
555nmである。このうち、波長λ0、λ1、λ2、λ3
を波長群A、波長λ4、λ5、λ6、λ7を波長群B、波長
λ8、λ9、λ10、λ11を波長群C、波長λ12、λ13、λ
14、λ15を波長群Dと呼称する。つまり、この波長多重
光群は、n個(ここでは4個)の波長群A〜Dに各々属
するm個(ここでは4個)の波長が波長軸上に各々連続
に並び、かつ、各波長群A〜D同士の波長間隔が等し
い。
【0063】光波長分波器20は、図11に示すよう
に、光ファイバ製の1本の入力ポート510と、石英ガ
ラス製の1個のアレイ導波路回折格子デバイス500
と、光ファイバ製の4本の出力ポート540〜543と
からなる。アレイ導波路回折格子デバイス500は、1
本の入力導波路610、スラブ導波路620、アレイ導
波路回折格子630、スラブ導波路640、4本の出力
導波路650からなる。入力ポート510からアレイ導
波路回折格子デバイス500の入力導波路610に入力
された光は、スラブ導波路620を経てアレイ導波路回
折格子630を伝搬され、スラブ導波路640において
波長により異なる位置に集光される。
【0064】上述のような構造の光波長分波器20は、
例えば、図12に示すような透過特性を有している。ア
レイ導波路回折格子デバイス500の透過波長帯域幅は
4nmである。入力ポート510から出力ポート540
ヘの透過率700は、波長λ 0〜λ3においては−1dB
であり、波長λ4〜λ15においては−30dBである。
同様に、入力ポート510から出力ポート541ヘの透
過率701、入力ポート510から出力ポート542ヘ
の透過率702、入力ポート510から出力ポート54
3ヘの透過率703は、各々、波長λ4〜λ7、λ8〜λ
11、λ12〜λ15において−1dBであり、それ以外の波
長では−30dBである。
【0065】したがって、波長群A,B,C,Dの16
波の光を入力ポート510から入力すると、波長群Aの
4波は出力ポート540ヘ、波長群Bの4波は出力ポー
ト541ヘ、波長群Cの4波は出力ポート542ヘ、波
長群Dの4波は出力ポート543ヘ出力される。
【0066】一方、図13は光波長分波器80の構成を
示す図である。本実施の形態の光波長セレクタの光波長
分波器80も、前述した光波長分波器20と同様に、光
ファイバ製の入力ポート510と、石英ガラス製のアレ
イ導波路回折格子デバイス500と、光ファイバ製の4
本の出力ポート540〜543とからなるが、アレイ導
波路回折格子デバイス500の透過特性が光波長分波器
20と異なっている。
【0067】この光波長分波器80の透過特性を図14
に示す。アレイ導波路回折格子デバイス500は、約1
nmの透過波長帯域幅を持ち、入力ポート510から出
力ポート540ヘの透過率700は、波長λ0、λ4、λ
8、λ12において極大となる。このような透過特性は、
アレイ導波路回折格子のフリー・スペクトラル・レンジ
(FSR:Free Spectral Range)
を4nmに設定することにより得られる。同様に、入力
ポート510から出力ポート541ヘの透過率701は
波長λ1、λ5、λ9、λ13において、入力ポート510
から出力ポート542ヘの透過率702は、波長λ2
λ6、λ10、λ14において、入力ポート510から出力
ポート543ヘの透過率703は、波長λ3、λ7
λ11、λ15において極大となる。
【0068】アレイ導波路回折格子デバイス500の透
過特性が、上述のような周回性を持つことにより、波長
λ0、λ1、・・・、λ15の16波の光を入力ポート51
0から入力すると波長λ0、λ4、λ8、λ12の4波は出
力ポート540ヘ、波長λ1、λ5、λ9、λ13の4波は
出力ポート541ヘ、波長λ2、λ6、λ10、λ14の4波
は出力ポート542ヘ、波長λ3、λ7、λ11、λ15の4
波は出力ポート543ヘ出力される。
【0069】本実施の形態の光波長セレクタは、光波長
分波器20,80に所定の透過特性が付与されているの
で、n個(ここでは4個)の波長群に各々属するm個
(ここでは4個)の波長が波長軸上に各々連続に並び、
かつ、各波長群同士の波長間隔が等しい波長多重光群
を、前記波長群毎にn個の波長多重光に分離し、この波
長多重光を波長毎にm個の光に分離して出力する。
【0070】上述のような構成において、本実施の形態
の光波長セレクタの動作を以下に順次説明する。まず、
光ファイバ10から入力された波長群A、B、C、Dの
16波の光は、光波長分波器20により分波され、光フ
ァイバ30には波長群Aの4波が、光ファイバ31には
波長群Bの4波が、光ファイバ32には波長群Cの4波
が、光ファイバ33には波長群Dの4波が伝搬される。
【0071】今、半導体光増幅器40だけがオンで、半
導体光増幅器41〜43がオフであるとすると、光ファ
イバ75には波長群Aのλ0、λ1、λ2、λ3の光だけが
出力される。したがって、光波長分波器80からは、光
ファイバ90へ波長λ0の光が、光ファイバ91へ波長
λ1の光が、光ファイバ92へ波長λ2の光が、光ファイ
バ93へ波長λ3の光が出力される。
【0072】半導体光増幅器41だけがオンで他が全て
オフの場合は、光ファイバ75には波長群Bのλ4
λ5、λ6、λ7の光だけが入力され、光ファイバ90へ
波長λ4の光が、光ファイバ91へ波長λ5の光が、光フ
ァイバ92へ波長λ6の光が、光ファイバ93へ波長λ7
の光が出力される。同様に、半導体光増幅器42だけが
オンのときは波長群Cが、半導体光増幅器43だけがオ
ンのときは波長群Dが光ファイバ90〜93へ出力され
る。
【0073】本実施の形態の光波長セレクタは、上述の
ように波長多重光群の入力に対して半導体光増幅器40
〜43のオン/オフにより波長群A、B、C、Dの光を
選択的に出力することができる。このように波長群毎に
出力される4個の波長の光は、光フィルタなどを介さず
光受信機で直接に受信することができるので、本実施の
形態の光波長セレクタを用いることにより、波長多重光
ネットワークの構造を簡略化することができる。その場
合、波長多重光ネットワークの波長多重光送信器となる
部分は、前述のような設定の波長多重光群を生成して光
波長セレクタに出力すれば良い。
【0074】つぎに、本発明の実施の第四の形態として
請求項4記載の発明の実施の形態を図15ないし図19
を参照して以下に説明する。図15は本実施の形態の光
波長セレクタの全体構造を示す模式図、図16は光波長
分波器の内部構造を示す模式図、図17は光波長分波器
の透過特性を示すグラフ、図18は光波長ルータの内部
構造を示す模式図、図19は光波長ルータの透過特性を
示すグラフである。
【0075】本実施の形態の光波長セレクタも、図15
に示すように、光ファイバ10には光波長分波器20の
入力ポートが接続されており、光波長分波器20の4個
の出力ポートには光ファイバ30〜33により半導体光
増幅器40〜43が接続されている。半導体光増幅器4
0〜43の出力ポートは、光ファイバ50〜53により
光波長ルータ60の4個の入力ポートに接続されてお
り、光波長ルータ60の4個の出力ポートには光ファイ
バ90〜93が接続されている。
【0076】本実施の形態の光波長セレクタに入力され
る波長多重光群の波長λ00〜λ36は、λ00が1535n
mであり、以後1nmずつ増加し、λ10、λ20、λ30
各々1542、1549、1556nmで、λ36は15
62nmである。波長λ00、λ01、λ02、λ03を波長群
A、波長λ11、λ12、λ13、λ14を波長群B、波長
λ 22、λ23、λ24、λ25を波長群C、波長λ33、λ34
λ35、λ36を波長群Dと呼称する。
【0077】光波長分波器20は、図16に示すよう
に、光ファイバ製の1本の入力ポート510と、右英ガ
ラス製の1個のアレイ導波路回折格子デバイス500
と、光ファイバ製の4本の出力ポート540〜543と
からなる。アレイ導波路回折格子デバイス500は、1
本の入力導波路610、スラブ導波路620、アレイ導
波路回折格子630、スラブ導波路640、4本の出力
導波路650からなる。
【0078】入力ポート510からアレイ導波路回折格
子デバイス500の入力導波路610に入力された光
は、スラブ導波路620を経てアレイ導波路回折格子6
30を伝搬され、スラブ導波路640において波長によ
り異なる位置に集光される。光波長分波器20の透過特
性を図17に示す。アレイ導波路回折格子デバイス50
0の透過波長帯域幅は4nmである。
【0079】入力ポート510から出力ポート540ヘ
の透過率700は、波長λ00〜λ03においては−1dB
であり、それ以外の波長においては−30dBである。
同様に、入力ポート510から出力ポート541ヘの透
過率701、入力ポート510から出力ポート542ヘ
の透過率702、入力ポート510から出力ポート54
3ヘの透過率703は、各々、波長λ11〜λ14、λ22
λ25、λ33〜λ36において−ldBであり、それ以外の
波長では−30dBである。
【0080】したがって、波長群A,B,C,Dの16
波の光を入力ポート510から入力すると、波長群Aの
4波は出力ポート540ヘ、波長群Bの4波は出力ポー
ト541ヘ、波長群Cの4波は出力ポート542ヘ、波
長群Dの4波は出力ポート543ヘ出力される。
【0081】一方、光波長ルータ60は、図18に示す
ように、光ファイバ製の4本の入力ポート510〜51
3と、石英ガラス製の1個のアレイ導波路回折格子デバ
イス500と、光ファイバ製の4本の出力ポート540
〜543とからなる。アレイ導波路回折格子デバイス5
00は、4本の入力導波路610、スラブ導波路62
0、アレイ導波路回折格子630、スラブ導波路64
0、4本の出力導波路650からなる。
【0082】入力ポート510からアレイ導波路回折格
子デバイス500の入力導波路610−0に入力された
光は、スラブ導波路620を経てアレイ導波路回折格子
630を伝搬され、スラブ導波路640において波長に
より異なる位置に集光される。例えば、波長λ00の光を
入力ポート510から入力すると、この光はスラブ導波
路640において出力導波路650−0に結合され、出
力ポート540から出力される。
【0083】光波長ルータ60の透過特性を図19に示
す。アレイ導波路回折格子デバイス500の透過波長帯
域幅は1nmで、フリー・スペクトラル・レンジは7n
mである。したがって、入力ポート510から出力ポー
ト540ヘの透過率700は、波長λ00、λ10、λ20
λ30において極大となる。同様に、入力ポート510か
ら出力ポート541ヘの透過率701は、波長λ01、λ
11、λ21、λ31において極大となり、入力ポート510
から出力ポート542ヘの透過率702は、波長λ02
λ12、λ22、λ32において極大となり、入力ポート51
0から出力ポート543ヘの透過率703は、波長
λ03、λ13、λ23、λ33において極大となる。
【0084】入力ポート511、512、513からア
レイ導波路回折格子デバイス500の入力導波路610
−1、610−2、610−3に入力された光も、スラ
ブ導波路620を経てアレイ導波路回折格子630を伝
搬され、スラブ導波路640において波長により異なる
位置に集光される。ただし、入力ポート510、51
1、512、513の何れから光を入力するかによっ
て、同じ出力ポートから出力される光の波長は異なる。
ここで、アレイ導波路回折格子デバイス500における
入力導波路610、出力導波路650と、これらを透過
する光の波長の対応関係は、下記の表2に示すように、
【0085】
【表2】 となる。
【0086】上記表中では簡単のため、入力導波路61
0−0、610−1、610−2、・・・、および出力
導波路650−0、650−1、650−2、・・・、
を単に0、1、2、・・・、と示している。上記表2よ
り、出力ポート540から出力されるのは入力ポート5
10から入力された波長λ00の光、入力ポート511か
ら入力された波長λ01の光、入力ポート512から入力
された波長λ02の光、入力ポート513から入力された
波長λ03の光であることがわかる。
【0087】ここで1つ注目すべきことがある。図19
に示したようにアレイ導波路回折格子デバイス500は
7nmのフリー・スペクトラル・レンジをもつので、例
えば、入力ポート511から出力ポート540ヘは、波
長λ01の光だけでなく波長λ 11、λ21、λ31等の光も透
過する。したがって、前述の表2は下記の表3のよう
に、
【0088】
【表3】 として書き換えることができる。
【0089】上記表3より、入力ポート510から波長
λ00、λ01、λ02、λ03の光が入力されると、出力ポー
ト540からλ00、出力ポート541からλ01、出力ポ
ート542からλ02、出力ポート543からλ03が出力
されることがわかる。また、入力ポート511から波長
λ11、λ12、λ13、λ14の光が入力されると、出力ポー
ト540からλ11、出力ポート541からλ12、出力ポ
ート542からλ13、出力ポート543からλ14が出力
され、入力ポート512から波長λ22、λ23、λ24、λ
25の光が入力されると、出力ポート540からλ22、出
力ポート541からλ23、出力ポート542からλ24
出力ポート543からλ25が出力され、入力ポート51
3から波長λ33、λ34、λ35、λ36の光が入力される
と、出力ポート540からλ33、出力ポート541から
λ34、出力ポート542からλ35、出力ポート543か
らλ36が出力される。
【0090】上述のような構成において、本実施の形態
の光波長セレクタの動作を以下に順次説明する。光ファ
イバ10から入力された波長群A、B、C、Dの16波
の光は、光波長分波器20により分波され、光ファイバ
30には波長群Aの4波が、光ファイバ31には波長群
Bの4波が、光ファイバ32には波長群Cの4波が、光
ファイバ33には波長群Dの4波が伝搬される。
【0091】今、半導体光増幅器40だけがオンで、半
導体光増幅器41〜43がオフであるとすると、光波長
ルータ60には波長群Aのλ00、λ01、λ02、λ03の光
だけが光ファイバ50から入力される。したがって、光
ファイバ90から波長λ00の光が、光ファイバ91から
波長λ01の光が、光ファイバ92から波長λ02の光が、
光ファイバ93から波長λ03の光が出力される。
【0092】半導体光増幅器41だけがオンで他が全て
オフの場合は、光波長ルータ60には波長群Bのλ11
λ12、λ13、λ14の光だけが光ファイバ51から入力さ
れ、光ファイバ90から波長λ11の光が、光ファイバ9
1から波長λ12の光が、光ファイバ92から波長λ13
光が、光ファイバ93から波長λ14の光が出力される。
同様に、半導体光増幅器42だけがオンのときは波長群
Cが、半導体光増幅器43だけがオンのときは波長群D
が光ファイバ90〜93から出力される。
【0093】本実施の形態の光波長セレクタは、上述の
ように波長多重光群の入力に対して半導体光増幅器40
〜43のオン/オフにより波長群A、B、C、Dの光を
選択的に出力することができる。このように波長群毎に
出力される4個の波長の光は、光フィルタなどを介さず
光受信機で直接に受信することができるので、本実施の
形態の光波長セレクタを用いることにより、波長多重光
ネットワークの構造を簡略化することができる。
【0094】つぎに、本発明の実施の第五の形態として
請求項5記載の発明の実施の形態を図20を参照して以
下に説明する。図20は本実施の形態の光波長セレクタ
の全体構造を示す模式図である。
【0095】本実施の形態の光波長セレクタも、光ファ
イバ10には光波長分波器20の入力ポートが接続され
ており、光波長分波器20の4個の出力ポートには光フ
ァイバ30〜33により半導体光増幅器40〜43が接
続されている。これらの半導体光増幅器40〜43の出
力ポートは、光ファイバ50〜53により光ファイバ製
の光合波器70の4個の入力ポートに接続されており、
これらの光合波器70の出力ポートは、光ファイバ75
により光波長分波器80の入力ポートに接続されてい
る。つまり、本実施の形態の光波長セレクタでも、光合
波器70と第二の光波長分波器80との組合せの部分が
光波長ルータ60として機能し、その光波長分波器80
の4個の出力ポートに光ファイバ90〜93が接続され
ている。
【0096】本実施の形態の光波長セレクタに入力され
る波長多重光群の波長λ0、λ1、・・・、λ15は、λ0
が1540nmであり、以後1nmずつ増加し、λ15
l555nmである。このうち、波長λ0、λ4、λ8
λ12を波長群A、波長λ1、λ 5、λ9、λ13を波長群
B、波長λ2、λ6、λ10、λ14を波長群C、波長λ3
λ7、λ11、λ15を波長群Dと呼称する。つまり、この
波長多重光群は、n個(ここでは4個)の波長群に各々
属するm個(ここでは4個)の波長が波長軸上でn波長
毎に周回的に並び、かつ、各波長群内ではm個の波長の
波長間隔が等しい。
【0097】本実施の形態における光波長分波器20の
構成および動作は、実施の第三の形態における光波長分
波器80の構成および動作と等しく、本実施の形態にお
ける光波長分波器80の構成および動作は、実施の第三
の形態における光波長分波器20の構成および動作と等
しい。
【0098】本実施の形態の光波長セレクタは、光波長
分波器20,80に所定の透過特性が付与されているの
で、各波長群に属するm個の波長が波長軸上でn波長毎
に周回的に並び、各波長群内ではm個の波長の波長間隔
が等しい波長多重光群を、波長群毎にn個の波長多重光
に分離し、この波長多重光を波長毎にm個の光に分離し
て出力する。
【0099】上述のような構成において、本実施の形態
の光波長セレクタの動作を以下に順次説明する。まず、
光ファイバ10から入力された波長群A、B、C、Dの
16波の光は、光波長分波器20により分波され、光フ
ァイバ30には波長群Aの4波が、光ファイバ31には
波長群Bの4波が、光ファイバ32には波長群Cの4波
が、光ファイバ33には波長群Dの4波が伝搬される。
【0100】今、半導体光増幅器40だけがオンで、半
導体光増幅器41〜43がオフであるとすると、光ファ
イバ75には波長群Aのλ0、λ4、λ8、λ12の光だけ
が出力される。したがって光波長分波器80からは、光
ファイバ90に波長λ0の光が、光ファイバ91に波長
λ4の光が、光ファイバ92に波長λ8の光が、光ファイ
バ93に波長λ12の光が出力される。
【0101】半導体光増幅器41だけがオンで他が全て
オフの場合は、光ファイバ75には波長群Bのλ1
λ5、λ9、λ13の光だけが入力され、光ファイバ90か
ら波長λ1の光が、光ファイバ91から波長λ5の光が、
光ファイバ92から波長λ9の光が、光ファイバ93か
ら波長λ13の光が出力される。同様に、半導体光増幅器
42だけがオンのときは波長群Cが、半導体光増幅器4
3だけがオンのときは波長群Dが光ファイバ90〜93
から出力される。
【0102】本実施の形態の光波長セレクタは、上述の
ように波長多重光群の入力に対して半導体光増幅器40
〜43のオン/オフにより波長群A、B、C、Dの光を
選択的に出力することができる。このように波長群毎に
出力される4個の波長の光は、光フィルタなどを介さず
光受信機で直接に受信することができるので、本実施の
形態の光波長セレクタを用いることにより、波長多重光
ネットワークの構造を簡略化することができる。その場
合、波長多重光ネットワークの波長多重光送信器となる
部分は、前述のような設定の波長多重光群を生成して光
波長セレクタに出力すれば良い。
【0103】つぎに、本発明の実施の第六の形態として
請求項6記載の発明の実施の形態を図21ないし図23
を参照して以下に説明する。図21は本実施の形態の光
波長セレクタの全体構造を示す模式図、図22は光波長
ルータの内部構造を示す模式図、図23は光波長ルータ
の透過特性を示すグラフである。
【0104】まず、本実施の形態の光波長セレクタも、
光ファイバ10には光波長分波器20の入力ポートが接
続されており、光波長分波器20の4個の出力ポートに
は光ファイバ30〜33により半導体光増幅器40〜4
3が接続されている。これらの半導体光増幅器40〜4
3の出力ポートは、光ファイバ50〜53により光波長
ルータ60の4個の入力ポートに接続されており、これ
らの光波長ルータ60の4個の出力ポートには、光ファ
イバ90〜93が接続されている。
【0105】本実施の形態の光波長セレクタに入力され
る波長多重光群の波長λ0、λ1、・・・、λ15は、λ0
が1540nmであり、以後lnmずつ増加し、λ15
l555nmである。このうち、波長λ0、λ4、λ8
λ12を波長群A、波長λ1、λ 5、λ9、λ13を波長群
B、波長λ2、λ6、λ10、λ14を波長群C、λ3、λ7
λ 11、λ15を波長群Dと呼称する。
【0106】なお、本実施の形態における光波長分波器
20の構成および動作は、実施の第三の形態における光
波長分波器80の構成および動作と等しい。
【0107】光波長ルータ60は、図22に示すよう
に、光ファイバ製の4本の入力ポート510〜513
と、石英ガラス製の1個のアレイ導波路回折格子デバイ
ス500と、光ファイバ製の4本の出力ポート540〜
543とからなる。アレイ導波路回折格子デバイス50
0は、4本の入力導波路610、スラブ導波路620、
アレイ導波路回折格子630、スラブ導波路640、4
本の出力導波路650からなる。
【0108】入力ポート510からアレイ導波路回折格
子デバイス500の入力導波路610−0に入力された
光は、スラブ導波路620を経てアレイ導波路回折格子
630を伝搬され、スラブ導波路640において波長に
より異なる位置に集光される。光波長ルータ60の透過
特性を図23に示す。アレイ導波路回折格子デバイス5
00の透過波長帯域幅は4nmで、フリー・スペクトラ
ル・レンジはl6nmである。
【0109】したがって、入力ポート510から出力ポ
ート540ヘの透過率700は、波長λ0〜λ3において
極大となる。同様に、入力ポート510から出力ポート
541ヘの透過率701は、波長λ4〜λ7において極大
となり、入力ポート510から出力ポート542ヘの透
過率702は、波長λ8〜λ11において極大となり、入
力ポート510から出力ポート543ヘの透過率703
は、波長λ12〜λ15において極大となる。
【0110】入力ポート511、512、513からア
レイ導波路回折格子デバイス500の入力導波路610
−1、610−2、610−3に入力された光も、スラ
ブ導波路620を経てアレイ導波路回折格子630を伝
搬され、スラブ導波路640において波長により異なる
位置に集光される。ただし、入力ポート510、51
1、512、513の何れから光を入力するかによっ
て、同じ出力ポートから出力される光の波長は異なる。
ここで、アレイ導波路回折格子デバイス500における
入力導波路610、出力導波路650と、これらを透過
する光の波長の対応関係は、下記の表4に示すように、
【0111】
【表4】 となる。
【0112】上記表中では簡単のため入力導波路610
−0、610−1、610−2、610−3および出力
導波路650−0、650−1、650−2、650−
3を単に0、1、2、3と示す。上記表4より、入力ポ
ート510から波長λ0、λ4、λ8、λ12の光が入力さ
れると、出力ポート540からλ0、出力ポート541
からλ4、出力ポート542からλ8、出力ポート543
からλ12が出力されることがわかる。また、入力ポート
511から波長λ1、λ5、λ9、λ13の光を入力する
と、出力ポート540からλ5、出力ポート541から
λ9、出力ポート542からλ13、出力ポート543か
らλ1が出力され、入力ポート512から波長λ2
λ6、λ10、λ14の光が入力されると、出力ポート54
0からλ10、出力ポート541からλ14、出力ポート5
42からλ2、出力ポート543からλ6が出力され、入
力ポート513から波長λ3、λ7、λ11、λ15の光が入
力されると、出力ポート540からλ15、出力ポート5
41からλ3、出力ポート542からλ7、出力ポート5
43からλ11が出力される。
【0113】上述のような構成において、本実施の形態
の光波長セレクタの動作を以下に順次説明する。まず、
光ファイバ10から入力された波長群A、B、C、Dの
16波の光は、光波長分波器20により分波され、光フ
ァイバ30には波長群Aの4波が、光ファイバ31には
波長群Bの4波が、光ファイバ32には波長群Cの4波
が、光ファイバ33には波長群Dの4波が伝搬される。
【0114】今、半導体光増幅器40だけがオンで、半
導体光増幅器41〜43がオフであるとすると、光波長
ルータ60には波長群Aのλ0、λ4、λ8、λ12の光だ
けが光ファイバ50から入力される。したがって、光フ
ァイバ90から波長λ0の光が、光ファイバ91から波
長λ4の光が、光ファイバ92から波長λ8の光が、光フ
ァイバ93から波長λ12の光が出力される。
【0115】半導体光増幅器41だけがオンで他が全て
オフの場合は、光波長ルータ60には波長群Bのλ1
λ5、λ9、λ13の光だけが光ファイバ51から入力さ
れ、光ファイバ90から波長λ5の光が、光ファイバ9
1から波長λ9の光が、光ファイバ92から波長λ13
光が、光ファイバ93から波長λ1の光が出力される。
同様に、半導体光増幅器42だけがオンのときは波長群
Cが、半導体光増幅器43だけがオンのときは波長群D
が光ファイバ90〜93から出力される。
【0116】本実施の形態の光波長セレクタは、上述の
ように波長多重光群の入力に対して半導体光増幅器40
〜43のオン/オフにより波長群A、B、C、Dの光を
選択的に出力することができる。このように波長群毎に
出力される4個の波長の光は、光フィルタなどを介さず
光受信機で直接に受信することができるので、本実施の
形態の光波長セレクタを用いることにより、波長多重光
ネットワークの構造を簡略化することができる。
【0117】なお、本発明は上記した各種の形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種
の変形を許容するものである。例えば、上記した各種の
形態では、波長多重光群として、4個の波長の光を多重
させた波長多重光を4個有するものを例示したが、これ
らの個数は4個である必要はなく任意に設定することが
できる。また、光ゲート・スイッチである半導体光増幅
器40〜43を一度には一個だけオンとして4個の波長
多重光から1個を選択することを例示したが、一度に複
数をオンとして複数の波長多重光を選択することも可能
である。
【0118】また、第一、第六の形態の光波長分波器2
0および第三、第五の形態の光波長分波器80として、
アレイ導波路回折格子デバイスを用いたものを例示した
が、これを他の形態の回折格子を用いたものや、ファイ
バ・ファブリ・ペロー・フィルタ、音響光学効果フィル
タ、誘電体千渉膜フィルタ等を用いたものとすることも
可能である。
【0119】また、第一、第三、第五の形態では、光合
波器70,510〜513として何れも光ファイバ製の
ものを例示したが、これを石英導波路や半導体導波路等
により作成されたものとすることも可能であり、石英導
波路や半導体導波路等により作成されたアレイ導波路格
子型光波長合波器、他の形態の回折格子を用いた光波長
合波器、ファイバ・ファブリ・ペロー・フィルタ、音響
光学効果フィルタ、誘電体干渉膜フィルタ等を用いたも
のとすることも可能である。
【0120】さらに、第二の形態では、光波長ルータ6
0として石英ガラス製のアレイ導波路回折格子デバイス
を例示したが、これを半導体導波路やポリマー導波路に
より作成されたアレイ導波路回折格子デバイスとするこ
とも可能であり、他の形態の回折格子を用いた光波長ル
ータ、ファイバ・ファブリ・ペロー・フィルタ、音響光
学効果フイルタ、誘電体干渉膜フィルタ等を用いた光波
長ルータとすることも可能である。
【0121】第四、第六の形態では、光波長ルータ60
として石英ガラス製のアレイ導波路回折格子デバイスを
例示したが、これを半導体導波路やポリマー導波路によ
り作成されたアレイ導波路回折格子デバイスとすること
も可能である。
【0122】第一から第六の形態では、入出力ポート、
光波長分波器、光波長ルータ、半導体光増幅器の接続部
などに光ファイバを用いることを例示したが、これらは
何れも石英導波路、半導体導波路、ポリマー導波路な
ど、他の光導波路であっても良い。また、光ゲート・ス
イッチとして半導体光増幅器を用いることを例示した
が、光ゲート・スイッチとしては電界吸収型光変調器、
ニオブ酸リチウム製光変調器、ニオブ酸リチウム製光ス
イッチ、ポリマー光スイッチ、液晶光スイッチ、機械式
光スイッチなどを用いることも可能である。
【0123】実施の第一の形態では、光の波長が等間隔
に設定されていることを例示したが、これを不等間隔と
することも可能である。また、第三、第四の形態では、
波長が各波長群内で等間隔に設定されていることを例示
したが、これも各波長群内では不等間隔とすることが可
能である。第五、第六の形態では、全ての波長が等間隔
に設定されていることを例示したが、これも各波長群内
で等開隔であれば、波長群同士の間隔は不等間隔とする
ことが可能である。また、全ての実施の形態において使
用する光の波長や波長数は任意に設定することができ
る。
【0124】実施の第二の形態では、光波長ルータ60
を構成するアレイ導波路回折格子デバイス500に、3
2本の入力導波路610と32本の出力導波路650が
形成されていることを例示したが、このうち実際に必要
なのは各々4本ずつであり、他は形成されている必要は
ない。
【0125】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光波長セレクタ
は、m個の波長の光が多重された波長多重光を波長群毎
にn個有する波長多重光群が単一の入力ポートから入力
されると該波長多重光群を前記波長群毎にn個の波長多
重光に分離してn個の出力ポートに個々に出力する光波
長分波器と、該光波長分波器のn個の出力ポートの各々
に接続されて前記波長多重光を透過または遮断するn個
の光ゲート・スイッチと、該光ゲート・スイッチに個々
に接続されたn個の入力ポートから前記光ゲート・スイ
ッチを透過した波長多重光が入力されると該波長多重光
を波長毎にm個の光に分離してm個の出力ポートに個々
に出力する光波長ルータと、を具備していることによ
り、波長の異なるm個の光からなる光群を1つの光群に
つき1個の光ゲート・スイッチのオン/オフにより容易
に選択することができ、しかも、このように選択された
光群は、その光群を構成するm個の光が各々異なるポー
トから出力されるので、光フィルタなどを介さずそのま
ま光受信機で受信することができ、本発明の光波長セレ
クタを用いることにより、例えば、光通信システムであ
る波長多重光ネットワークの構造を簡略化することが可
能である。
【0126】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
波長セレクタであって、1からn−1までの自然数であ
る任意のa番目の波長群{λa0,λa1,λa2,・・・,
λam -2,λam-1}が、1からm−1までの自然数である
任意のbに対して“λ0 b−λ0 b-1=λa b−λa b-1
なる関係を満たす波長多重光群を、前記波長群毎にn個
の波長多重光に分離し、光ゲート・スイッチを透過した
前記波長多重光を波長毎にm個の光に分離して出力する
ことにより、光波長ルータを1個のアレイ導波路回折格
子デバイスにより形成することができるので、光波長セ
レクタの構造を簡略化することができる。
【0127】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
波長セレクタであって、各波長群に属するm個の波長が
波長軸上に各々連続に並び、かつ、各波長群同士の波長
間隔が等しい波長多重光群を、前記波長群毎にn個の波
長多重光に分離し、光ゲート・スイッチを透過した前記
波長多重光を波長毎にm個の光に分離して出力すること
により、光波長分波器や光波長ルータを周回性の透過特
性を持つデバイスを活用して低コストに実現することが
でき、例えば、一般に入手が容易な規則的な透過特性を
持つアレイ導波路回折格子デバイスなどを利用すること
ができるので、光波長セレクタの生産性を向上させるこ
とができる。
【0128】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
波長セレクタであって、光波長ルータがアレイ導波路回
折格子デバイスを具備していることにより、必要な機能
の光波長ルータを簡単な構造で実現することができ、光
波長セレクタの構造を簡略化することができる。
【0129】請求項5記載の発明は、請求項2記載の光
波長セレクタであって、各波長群に属するm個の波長が
波長軸上でn波長毎に周回的に並び、かつ、各波長群内
ではm個の波長の波長間隔が等しい波長多重光群を、前
記波長群毎にn個の波長多重光に分離し、光ゲート・ス
イッチを透過した前記波長多重光を波長毎にm個の光に
分離して出力することにより、光波長分波器や光波長ル
ータを周回性の透過特性を持つデバイスを活用して低コ
ストに実現することができ、例えば、一般に入手が容易
な規則的な透過特性を持つアレイ導波路回折格子デバイ
スなどを利用することができるので、光波長セレクタの
生産性を向上させることができる。
【0130】請求項6記載の発明は、請求項5記載の光
波長セレクタであって、光波長ルータがアレイ導波路回
折格子デバイスを具備していることにより、必要な機能
の光波長ルータを簡単な構造で実現することができ、光
波長セレクタの構造を簡略化することができる。
【0131】請求項7記載の発明の光通信システムは、
m個の波長の光が多重された波長多重光を波長群毎にn
個有する波長多重光群を出力する波長多重光送信器と、
前記波長多重光群を伝送する光伝送媒体と、前記波長多
重光群が入力される請求項1ないし6の何れか一記載の
光波長セレクタと、該光波長セレクタから波長毎に出力
されるm個の光を個々に受信するm個の光受信器とを具
備していることにより、波長多重光による光通信を実行
することができ、その光波長セレクタの個数を削減して
システム全体の小型化や生産性向上を実現することがで
きる。
【0132】請求項8記載の発明は、請求項7記載の光
通信システムであって、波長多重光送信器が出力する波
長多重光群は、1からn−1までの自然数である任意の
a番目の波長群{λa0,λa1,λa2,・・・,λam-2
λam-1}が、1からm−1までの自然数である任意のb
に対して“λ0 b−λ0 b-1=λa b−λa b-1”なる関係
を満たすことにより、光波長セレクタの光波長ルータを
1個のアレイ導波路回折格子デバイスにより形成するこ
とができるので、光波長セレクタの構造を簡略化してシ
ステム全体の小型化や生産性の向上を実現することがで
きる。
【0133】請求項9記載の発明は、請求項8記載の光
通信システムであって、波長多重光送信器が出力する波
長多重光群は、各波長群に属するm個の波長が波長軸上
に各々連続に並び、かつ、各波長群同士の波長間隔が等
しいことにより、光波長セレクタの光波長分波器や光波
長ルータを周回性の透過特性を持つデバイスを活用して
低コストに実現することができ、例えば、一般に入手が
容易な規則的な透過特性を持つアレイ導波路回折格子デ
バイスなどを利用することができるので、光波長セレク
タやシステム全体の生産性を向上させることができる。
【0134】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
光通信システムであって、波長多重光送信器が出力する
波長多重光群は、各波長群に属するm個の波長が波長軸
上でn波長毎に周回的に並び、かつ、各波長群内ではm
個の波長の波長間隔が等しいことにより、光波長セレク
タの光波長分波器や光波長ルータを周回性の透過特性を
持つデバイスを活用して低コストに実現することがで
き、例えば、一般に入手が容易な規則的な透過特性を持
つアレイ導波路回折格子デバイスなどを利用することが
できるので、光波長セレクタやシステム全体の生産性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の光波長セレクタの
全体構造を示す模式図
【図2】実施の第一の形態における光波長分波器を示す
模式図
【図3】実施の第一の形態における光波長ルータを示す
模式図
【図4】本発明の光通信システムの実施の一形態である
光波長多重ネットワークの例を示す模式図
【図5】本発明の実施の第二の形態の光波長セレクタを
示す模式図
【図6】実施の第二の形態における光波長分波器を示す
模式図
【図7】実施の第二の形態における光波長分波器の透過
特性を示すグラフ
【図8】実施の第二の形態における光波長ルータを示す
模式図
【図9】実施の第二の形態における光波長ルータの透過
特性を示すグラフ
【図10】本発明の実施の第三の形態の光波長セレクタ
を示す模式図
【図11】実施の第三の形態における第1の光波長分波
器を示す模式図
【図12】実施の第三の形態における第lの光波長分波
器の透過特性を示すグラフ
【図13】実施の第三の形態における第2の光波長分波
器を示す模式図
【図14】実施の第三の形態における第2の光波長分波
器の透過特性を示すグラフ
【図15】本発明の実施の第四の形態の光波長セレクタ
を示す模式図
【図16】実施の第四の形態における光波長分波器を示
す模式図
【図17】実施の第四の形態における光波長分波器の透
過特性を示すグラフ
【図18】実施の第四の形態における光波長ルータを示
す模式図
【図19】実施の第四の形態における光波長ルータの透
過特性を示すグラフ
【図20】本発明の実施の第五の形態の光波長セレクタ
を示す模式図
【図21】本発明の実施の第六の形態の光波長セレクタ
を示す模式図
【図22】実施の第六の形態における光波長ルータを示
す模式図
【図23】実施の第六の形態における光波長ルータの透
過特性を示すグラフ
【図24】従来の技術の光波長セレクタを示す模式図
【図25】従来の技術の光通信システムである光波長多
重ネットワークを示す模式図
【符号の説明】
1 ノード 2 ノード 3 ノード 4 ノード 10 光ファイバ 20 光波長分波器 30〜33 光ファイバ 40〜43 半導体光増幅器 50〜53 光ファイバ 60 光波長ルータ 70 光合波器 75 光ファイバ 80 光波長分波器 90〜93 光ファイバ 100 光波長合分波器 110〜113 光送信機 120〜123 光ファイバ 130〜133 光ファイバ 140〜143 光波長セレクタ 150〜l53 光受信機 210〜213 光送信機 220〜223 光ファイバ 230〜233 光ファイバ 240〜243 光波長セレクタ 250〜253 光受信機 310〜313 光送信機 320〜323 光ファイバ 330〜333 光ファイバ 340〜343 光波長セレクタ 350〜353 光受信機 410〜413 光送信機 420〜423 光ファイバ 430〜433 光ファイバ 440〜443 光波長セレクタ 450〜453 光受信機 500〜503 アレイ導波路回折格子デバイス 510〜513 入力ポート 520 光ファイバ 530〜533 光合波器 540〜543 出力ポート 610 入力導波路 620 スラブ導波路 630 アレイ導波路回折格子 640 スラブ導波路 650 出力導波路 700 入力ポート510から出力ポート540ヘの
透過率 701 入力ポート510から出力ポート541ヘの
透過率 702 入力ポート510から出力ポート542ヘの
透過率 703 入力ポート510から出力ポート543ヘの
透過率

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m個の波長の光が多重された波長多重光
    を波長群毎にn個有する波長多重光群が単一の入力ポー
    トから入力されると該波長多重光群を前記波長群毎にn
    個の波長多重光に分離してn個の出力ポートに個々に出
    力する光波長分波器と、 該光波長分波器のn個の出力ポートの各々に接続されて
    前記波長多重光を透過または遮断するn個の光ゲート・
    スイッチと、 該光ゲート・スイッチに個々に接続されたn個の入力ポ
    ートから前記光ゲート・スイッチを透過した波長多重光
    が入力されると該波長多重光を波長毎にm個の光に分離
    してm個の出力ポートに個々に出力する光波長ルータ
    と、 を具備していることを特徴とする光波長セレクタ。
  2. 【請求項2】 1からn−1までの自然数である任意の
    a番目の波長群{λ a0,λa1,λa2,・・・,λam-2
    λam-1}が、1からm−1までの自然数である任意のb
    に対して“λ0 b−λ0 b-1=λa b−λa b-1”なる関係
    を満たす波長多重光群を、前記波長群毎にn個の波長多
    重光に分離し、光ゲート・スイッチを透過した前記波長
    多重光を波長毎にm個の光に分離して出力することを特
    徴とする請求項1記載の光波長セレクタ。
  3. 【請求項3】 各波長群に属するm個の波長が波長軸上
    に各々連続に並び、かつ、各波長群同士の波長間隔が等
    しい波長多重光群を、前記波長群毎にn個の波長多重光
    に分離し、光ゲート・スイッチを透過した前記波長多重
    光を波長毎にm個の光に分離して出力することを特徴と
    する請求項2記載の光波長セレクタ。
  4. 【請求項4】 光波長ルータがアレイ導波路回折格子デ
    バイスを具備していることを特徴とする請求項3記載の
    光波長セレクタ。
  5. 【請求項5】 各波長群に属するm個の波長が波長軸上
    でn波長毎に周回的に並び、かつ、各波長群内ではm個
    の波長の波長間隔が等しい波長多重光群を、前記波長群
    毎にn個の波長多重光に分離し、光ゲート・スイッチを
    透過した前記波長多重光を波長毎にm個の光に分離して
    出力することを特徴とする請求項2記載の光波長セレク
    タ。
  6. 【請求項6】 光波長ルータがアレイ導波路回折格子デ
    バイスを具備していることを特徴とする請求項5記載の
    光波長セレクタ。
  7. 【請求項7】 m個の波長の光が多重された波長多重光
    を波長群毎にn個有する波長多重光群を出力する波長多
    重光送信器と、前記波長多重光群を伝送する光伝送媒体
    と、前記波長多重光群が入力される請求項1ないし6の
    何れか一記載の光波長セレクタと、該光波長セレクタか
    ら波長毎に出力されるm個の光を個々に受信するm個の
    光受信器と、を具備していることを特徴とする光通信シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 波長多重光送信器が出力する波長多重光
    群は、1からn−1までの自然数である任意のa番目の
    波長群{λa0,λa1,λa2,・・・,λam-2,λam-1
    が、1からm−1までの自然数である任意のbに対して
    “λ0 b−λ0 b-1=λa b−λa b-1”なる関係を満たす
    ことを特徴とする請求項7記載の光通信システム。
  9. 【請求項9】 波長多重光送信器が出力する波長多重光
    群は、各波長群に属するm個の波長が波長軸上に各々連
    続に並び、かつ、各波長群同士の波長間隔が等しいこと
    を特徴とする請求項8記載の光通信システム。
  10. 【請求項10】 波長多重光送信器が出力する波長多重
    光群は、各波長群に属するm個の波長が波長軸上でn波
    長毎に周回的に並び、かつ、各波長群内ではm個の波長
    の波長間隔が等しいことを特徴とする請求項8記載の光
    通信システム。
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