JP4882377B2 - 波長計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波長計測装置に関し、特に、光ファイバのブラッグ回折格子(以下、適宜「FBG:fiber Bragg Grating」という)からの反射光の波長を測定する波長計測装置に関する。
従来、アレイ導波路回折格子(以下、「AWG:Arrayed-Waveguide Grating」という)等を使用した波長計測装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる波長計測装置においては、論文「Wavelength determination of semiconductor lasers: precise but inexpensive」(Jan Christian Braasch et.al, Optical Engineering 1995)に記載された波長の決定原理を利用する。当該論文によれば、図5のグラフに示したような波長感度の異なる一対のフォトダイオード(電極A−C間に形成されるダイオードをダイオードAC、電極A−C間に形成されるダイオードをダイオードACとする)と、高精度ログアンプとから成るセンサに単色光を照射した場合、センサの出力Wは、数式1によって表される。
Figure 0004882377
ここで、I,Iは、各ダイオードAC,ACによる光電流を示し、S(λ),S(λ)は、各ダイオードAC,ACの波長依存感度を示し、φ(λ)は、照射光の波長依存強度分布を示し、Δλは、照射光波長のバンド幅を示す。すなわち、φ(λ)の波長依存強度分布を持つ照射光が、S(λ),S(λ)の波長依存感度を持つフォトダイオードAC,ACに入射した場合、光センサの出力Wは、各ダイオードAC,ACについての積φ(λ)S(λ),φ(λ)S(λ)をバンド幅Δλにわたって積分した値(つまり、光電流I,I)の比のlogを取ることで求められる。そして、照射光の出力が所定の範囲内では、照射光の波長ごとに、log(I/I)がほぼ一定になり、そのときの照射光波長は、数式2で表されることが記載されている。
(数2)
λ=alog(I/I)+a
「a」,「a」は定数〔nm〕を示す。
図6は、上記原理に基づく波長測定システムの全体構成図である。同図に示す61は、レーザ光源であり、62は、回転式偏光プリズムであり、63は、ビームスプリッタである。また、64は、上述の一対のフォトダイオードAC,ACからなるダイオード装置であり、65は、光出力測定器であり、66は上記数式1、数式2を演算する演算器である。
また、上記論文によれば、各ダイオードの波長感度がほぼ直線的であるような波長範囲(例えば、図5における約600〜約900nm間の300nmの範囲)では、0.1nm以下の間隔で波長測定が可能である。つまり、分解能としては1/3000となる。特許文献1においては、上述の数式1、数式2による波長測定原理を基本とした上で、この測定原理を微小な波長範囲(例えば、3nm以下の範囲)について適用するために、AWGを使用している。
なお、このAWGは、論文「Wavelength Multiplexer Based on SiO2-Ta2O5 Arrayed-Waveguide Grating (Takahashi, et.al, Journal of Lightwave Technology Vol.12, No.6, 1994)等に記載されているように、所定の曲率半径のアレイ導波路と、その入力側、出力側にそれぞれ形成されたスラブ導波路と、これらのスラブ導波路にそれぞれ連続する複数チャンネルの入力導波路及び出力導波路と、を有する構造であり、入力光を1nm以下の分解能で弁別可能な素子である。
図7は、図6に示す波長測定システムと同一の原理に基づき、測定部にAWGを用いた、特許文献1記載の温度分布測定システムのシステム構成図である。同図に示すように、温度分布測定システムにおいては、光ファイバ71の長手方向に4つのFBG1〜FBG4が形成されるものとし、広帯域光源72から照射した光の各FBG1〜FBG4からの反射光(それぞれ中心波長をλ1〜λ4とする)を、光分岐器73を介して温度分布測定部74内のAWGに入力する。そして、AWGの隣接する二つの出力チャンネルのフォトダイオードPDの光電流(上述のI,Iに相当)を各々除算器DIV1〜DIV4に入力し、その出力をCPUに入力して数式2の演算を行うことにより、各FBG1〜FBG4の位置における温度等の物理量に対応する波長を高分解能で検出可能としている。
また、上述のようなAWGを使用した波長計測装置において、同一チャンネルの中心波長から長波長側と短波長側の両方にFBGからの反射波長が存在する場合にも、これらの波長を計測可能として波長の測定点数を増加させた波長計測装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2記載の波長計測装置においては、図8に示すように、広帯域光源として中心波長及び半値全幅が互いに異なる1.55μm光源81及び1.3μm光源82を備え、これらの光源81,82を光結合器83、光分岐器84を介してブラッグ回折格子側に接続する。なお、ブラッグ回折格子は、FBG1,・・・,FBGn,FBGn+1,・・・,FBG2nとして示してあり、FBG1,・・・,FBGnは中心波長が1.3〔μm〕前後、FBGn+1,・・・,FBG2nは中心波長が1.55〔μm〕前後であるものとする。また、測定部85は、図7に示す温度分布測定部74と実質的に同一の構成であるが、ブラッグ回折格子FBG1〜FBG2nの数に対応する中心波長λ1〜λ2nが入力されるAWG86を備えている。
波長を測定する際においては、光源81,82を切り替えて点灯し、ブラッグ回折格子FBG1,・・・,FBGn、並びに、ブラッグ回折格子FBGn+1,・・・,FBG2nからの反射光を測定する。これにより、同一出力チャンネルにおいて、中心波長の短波長側及び長波長側の両方の反射波長が同時に計測される状態を回避し、波長の測定点数を従来の2倍に増加させている。
特開2000−180270号公報 特開2000−283844号公報、図3
しかしながら、上述のような従来の波長計測装置においては、光源の波長帯域を有効に活用できていない。すなわち、当該波長計測装置においては、複数の光源における点灯タイミングをずらすことで、同一出力チャンネルにおいて、中心波長の短波長側及び長波長側の両方の反射波長が同時に計測される状態を回避するものであるが、計測時に利用される波長帯域は、例えば、特許文献1記載の波長計測装置のような従来の波長計測装置と実質的に同一である。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、光源の波長帯域を有効に活用して、波長を計測可能なブラッグ回折格子(FBG)の数を増やすことができる波長計測装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、出射光の中心波長が異なる複数の広帯域光源を備え、これらの複数の広帯域光源を順次に点灯させ、当該広帯域光源からの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて上記反射光の波長を測定する波長計測装置において、上記複数の広帯域光源のうち、中心波長が最も短い広帯域光源の波長帯域において、アレイ導波路回折格子の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるアレイ導波路回折格子のフリースペクトルレンジに等しくすることを特徴とする。
このような構成を有する本波長計測装置によれば、複数の広帯域光源のうち、中心波長が最も短い広帯域光源の波長帯域において、アレイ導波路回折格子の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるアレイ導波路回折格子のフリースペクトルレンジに等しくすることで、アレイ導波路回折格子の占有波長帯域が、周期的に現れる波長間隔であるフリースペクトルレンジまで拡大されることとなる。これにより、従来、使用していなかった波長帯域まで使用可能となるので、光源の波長帯域を有効に活用して、波長を計測可能なブラッグ回折格子の数を増やすことが可能となる。
なお、上記波長計測装置において、アレイ導波路回折格子の代わりに回折格子型分波器を用いるようにしても良い。このように回折格子型分波器を用いた場合においても、上記の同様の作用、効果を奏することが可能である。
本発明によれば、光源の波長帯域を有効に活用して、波長を計測可能なブラッグ回折格子(FBG)の数を増やすことが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施の形態においては、以下に述べる図1に示すごとく、光ファイバの長さ方向に形成された複数のFBGに対し、それぞれ重複しないように微小な反射光波長範囲を割り当てておき、これらのFBGからの反射光をAWGに入力することにより、中心波長が例えば1〔nm〕以下の間隔の複数の波長に分離する。そして、AWGの隣接する二つの出力導波路(以下、適宜「出力チャンネル」という)から一対のフォトダイオードに光を入射させることにより、微小な範囲について高分解能で波長を検出するようにしている。
以下、図1に従って本実施の形態に係る波長計測装置の構成を説明する。図1は、本実施の形態に係る波長計測装置の全体構成を示すものである。図1に示す11は、広帯域光源(以下、「光源」と略す)であり、12は、光結合器であり、13は、光分岐器である。また、14は、長さ方向に複数のFBGが形成された光ファイバであり、15は、各FBGからの反射光をAWG16に導くための光ファイバである。なお、複数のFBGにおいては、反射波長が重複することなく、それぞれ異なるように設定されている。
なお、複数のFBGは、複数のグループ(ここでは、グループ1からグループn)に分けられている。一方、光源11は、FBGの複数のグループに対応する個数(ここでは、n個の光源11−1〜11−n)だけ設けられている。各光源11は、FBGの各グループに対応付けられており、順次、点灯及び消灯するように構成されている。具体的には、光源11−1は、グループ1に属するFBGに対応付けられ、光源11−2は、グループ2に属するFBGに対応付けられ、同様にして、光源11−nは、グループnに属するFBGに対応付けられている。
光源11から照射された光は、合波器12及び光分岐器13を介して光ファイバ14の対応するFBGにより反射され、光分岐器13及び光ファイバ15を通ってAWG16に入射する。例えば、光源11−1から照射された光は、光ファイバ14の対応するグループ1に属するFBGにより反射され、光分岐器13及び光ファイバ15を通ってAWG16に入射する。また、光源11−2から照射された光は、光ファイバ14の対応するグループ2に属するFBGにより反射され、光分岐器13及び光ファイバ15を通ってAWG16に入射する。
AWG16は、各波長を分波して出力する。AWG16には光ファイバから成る出力チャンネル17−1,17−2,…,17−nが設けられている。出力チャンネル17−1,17−2,…,17−nにはそれぞれフォトダイオード18及びプリアンプ19が設けられており、プリアンプ19の出力側には波長測定演算を行うマイクロコンピュータ20が接続されている。FBGの反射光の中心波長は、AWG16を経由してフォトダイオード18にて光電変換された後、マイクロコンピュータ20で例えば、上述の数式1及び数式2による演算などの信号処理を行うことで算出される。
図2は、図1に示す波長計測装置における各種スペクトルを示したものである。図2においては、複数の光源11−1,光源11−2,…,光源11−nの発光スペクトル、AWGの透過スペクトル、FBGの反射スペクトルを示している。なお、図2に示すように、複数の光源11の発光スペクトルは、互いに重複しないように設定されている。また、FBGの反射波長は、複数個まとめて1本の光ファイバから戻ってくるので、図2に示すように、ピークを有したスペクトルとなる。
また、AWG16の透過スペクトルは、図2に示すように、後述するフリースペクトルレンジで繰り返す。これは、AWG16における透過特性の周期性に基づくものである。AWG16における透過特性の周期性とは、図3(a),(b)に示すように、ある中心波長(例えば、図3(a)では1.3〔μm〕前後の中心波長を示し、図3(b)では1.55〔μm〕前後の中心波長を示している)の光がAWG16に入力されると、各出力チャンネルの出力信号が波長に対し一定の周期で繰り返し現れることをいう。なお、図3においては、実際のAWG16の透過スペクトルの測定例を示しており、光源11のスペクトルと合わせて示している。
ここで、AWG16のフリースペクトルレンジ(FSR)について説明する。AWG16の帯域透過特性は、図2に示すように、波長に対して周期的に現れることとなるが、このように周期的に現れる波長の間隔をフリースペクトルレンジという。なお、図3(a)に示す「m」、「m+1」のグループは、互いに隣接するFSRの透過スペクトルのグループであることを示している。これらの図から実際にAWG16の透過スペクトルは、フリースペクトルレンジの周期性を持って繰り返していることが分かる。
本実施の形態に係る波長計測装置は、このようなAWG16における透過特性の周期性に着目し、後述する占有波長帯域のうち、特定の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくする。ここで、占有波長帯域とは、1つのフリースペクトルレンジ内において、複数チャンネルから成るAWG16の最短の中心波長を有する出力チャンネルから、最長の中心波長を有する出力チャンネルまでの波長帯域のことをいう。図2においては、複数の光源11のうち、光源11−2の波長帯域に対応する占有波長帯域を示している。
特に、本実施の形態に係る波長計測装置は、複数の光源11のうち、中心波長が最も短い光源11(図2に示す光源11−1)の波長帯域において、AWG16の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域(図2に示す光源11−1の発光スペクトラムに対応する占有波長帯域)を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくする。
ここで、AWG16の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域(図2に示す光源11−1の発光スペクトラムに対応する占有波長帯域)を、当該占有波長帯域におけるAWG16のFSRに等しくするのは、以下の理由に基づく。すなわち、一般に、1周期分の占有波長帯域とフリースペクトルレンジとの差ΔFは、長波長帯域になるほど拡大していく。このため、波長帯域を有効に使用して波長を測定可能なFBGの数を増やすには、1周期分の占有波長帯域とフリースペクトルレンジとの差ΔFが最も小さい占有波長帯域を選択することが最適であるからである。
このように、複数の光源11のうち、中心波長が最も短い光源11の波長帯域において、AWG16の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくすることで、AWG16の占有波長帯域が、周期的に現れる波長間隔であるフリースペクトルレンジまで拡大されることとなる。これにより、従来、使用していなかった波長帯域(上述のΔFに相当)まで使用可能となるので、光源の波長帯域を有効に活用して、波長が計測可能なブラッグ回折格子(FBG)の数を増やすことが可能となる。
図4(a),(b)は、図3(a),(b)の縦軸に示すパワー〔dBm〕を透過率〔dB〕に直して示したものであり、FBGの反射スペクトルを合わせて示している。なお、説明の便宜上、図4(a),(b)においては、AWG16に設けられた出力チャンネルが16チャンネルであるものとし、出力チャンネル17−1〜16につき、各1波長帯域に絞って示している。実際には、これらの両端から先の長波長側、短波長側に出力チャネル17が繰り返し存在する。また、図4(a),(b)においては、それぞれFBG1、FBG2の1つずつのみ示している。
図4においては、光源11を、1.3μmの中心波長を有する光源(1.3μm光源)、並びに、1.55μmの中心波長を有する光源(1.55μm光源)の2つ備えた場合について示すものとし、AWG16の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域(1.3μm光源の発光スペクトラムに対応する占有波長帯域)を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに略等しくした場合について示している。
なお、図4に示すように、本実施の形態に係る波長計測装置においては、1.3μm光源及び1.55μm光源の点灯を切り替えることで、出力チャンネル17−7,17−8において、FBG1,FBG2の2つの反射波長を測定することが可能であることが分かる。
このように本実施の形態に係る波長計測装置によれば、複数の光源11のうち、中心波長が最も短い光源11の波長帯域において、AWG16の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくすることで、AWG16の占有波長帯域が、周期的に現れる波長間隔であるフリースペクトルレンジまで拡大されることとなる。これにより、従来、使用していなかった波長帯域(上述のΔFに相当)まで使用可能となるので、光源の波長帯域を有効に活用して、波長を計測可能なブラッグ回折格子(FBG)の数を増やすことが可能となる。この結果、AWG16の数を増やすことなく、波長の計測点を増加させることができるので、装置全体としての製造コストを低減することが可能となる。
また、中心波長が最も短い光源11の波長帯域において、AWG16の最も短波長側の占有波長帯域(以下、適宜「最短波長側占有波長帯域」という)を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくしているので、当該占有波長帯域よりも長波長側の占有波長帯域(以下、適宜「長波長側占有波長帯域」という)を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくした場合に生じうる不具合が発生する事態を防止することができる。
すなわち、AWG16の長波長側占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくした場合には、上述のように、最短波長側占有波長帯域と比べて、1周期分の占有波長帯域とフリースペクトルレンジとの差ΔFが大きい。従って、この場合には、最短波長側占有波長帯域において、AWG16の占有波長帯域が、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジよりも大きくなる事態が発生し得る。本実施の形態に係る波長計測装置においては、中心波長が最も短い光源11の波長帯域において、AWG16の最短波長側占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくして、上述のような事態を確実に防止している。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、波長測定部にAWG16を用いる場合について説明しているが、これに限定されず、AWG16の代わりに回折格子型分波器(HOE)を用いるようにしても良い。このように回折格子型分波器(HOE)を用いた場合においても、AWG16を用いた場合と同様の作用、効果が得られることは自明である。
ここで、回折格子型分波器(HOE)は、論文「VERY DENSE N*M WAVELENGTH ROUTERS BASED ON A NEW DIFFRACTION GRATING CONFIGULATION」(J.P.Laude, et.al, ECOC'97 pp.22-25 1997)、並びに、「A new method for broadening and flattening the spectral shape of the transmission channels of Grating Wavelength Multiplexers(WDM) and Routers」(J.P.Laude, et.al, OECC'98 pp.522-523 1998)等に記載されるように、光を入射させる入射ファイバと、その入射光を回折し、結像させる回折格子と、回折光を導く出射ファイバとからなり、回折格子と入出射ファイバとの間は、例えば、シリカブロックによってつながれている構造であり、入射光を最小で1〔nm〕以下の分解能で弁別可能な素子である。
また、上記実施の形態においては、AWG16の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるAWG16のフリースペクトルレンジに等しくする場合について説明しているが、占有波長帯域とフリースペクトルとの関係については、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。完全に等しくする場合に限られず、実質的に等しくすることや、若干の差異を設けて略等しくするようにしても良い。
本発明は、複数の光源のうち、中心波長が最も短い光源の波長帯域において、AWGの周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるAWGのフリースペクトルレンジに等しくすることにより光源の波長帯域を有効に活用し、波長を計測可能なブラッグ回折格子(FBG)の数を増やすものであり、産業上の利用可能性を有する。
本発明の一実施の形態に係る波長計測装置の全体構成を示す図である。 図1に示す波長計測装置における各種スペクトルを示す図である。 上記実施の形態に係る波長計測装置が有するAWGの透過スペクトルと波長との関係を説明するための図である。 図3に示すAWGの透過率と波長との関係を説明するための図である。 波長計測原理の説明図である。 公知の波長測定システムの全体構成図である。 従来技術としての温度分布測定システムのシステム構成図である。 従来技術としての波長計測システムの全体構成図である。
符号の説明
11 広帯域光源
12 光結合器
13 光分岐器
14,15 光ファイバ
16 アレイ導波路回折格子(AWG)
17 出力導波路(出力チャンネル)
18 フォトダイオード
19 プリアンプ
20 マイクロコンピュータ

Claims (2)

  1. 出射光の中心波長が異なる複数の広帯域光源を備え、これらの複数の広帯域光源を順次に点灯させ、当該広帯域光源からの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて前記反射光の波長を測定する波長計測装置において、
    前記複数の広帯域光源のうち、中心波長が最も短い広帯域光源の波長帯域において、アレイ導波路回折格子の周期的占有波長帯域のうち、最も短波長側の占有波長帯域を、当該占有波長帯域におけるアレイ導波路回折格子のフリースペクトルレンジに等しくすることを特徴する波長計測装置。
  2. 請求項1記載の波長計測装置において、前記アレイ導波路回折格子の代わりに回折格子型分波器を用いることを特徴とする波長計測装置。
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