JP3669473B2 - 波長計測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度や歪み(圧力)等の物理量を測定するために、光ファイバのブラッグ回折格子(Fiber Bragg Grating、以下FBGと略す)からの反射光の波長をアレイ導波路回折格子または回折格子型分波器により測定するようにした波長計測装置において、波長の測定点数を増加させるようにした波長計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、アレイ導波路回折格子(AWG)を用いた波長計測装置について説明する。
この波長決定原理は、論文「Wavelength determination of semiconductor lasers:precise but inexpensive」(Jan Christian Braasch et.al, Optical Engineering 1995)に記載されている。
上述した文献によれば、図9のグラフに示したような波長感度の異なる一対のフォトダイオード(電極A1−C間に形成されるダイオードをダイオードA1C、電極A2−C間に形成されるダイオードをダイオードA2Cとする)と高精度ログアンプとからなるセンサに単色光を照射した場合、センサの出力Wは数式1によって表される。
【0003】
【数1】
【0004】
ここで、I1,I2は各ダイオードA1C,A2Cによる光電流、S1(λ),S2(λ)は各ダイオードA1C,A2Cの波長依存感度、φ(λ)は照射光の波長依存強度分布、Δλは照射光波長のバンド幅である。
すなわち、φ(λ)の波長依存強度分布を持つ照射光がS1(λ),S2(λ)の波長依存感度を持つフォトダイオードA1C,A2Cに入射した場合、光センサの出力Wは、各ダイオードA1C,A2Cについての積φ(λ)S1(λ),φ(λ)S2(λ)をバンド幅Δλにわたって積分した値(つまり光電流I1,I2)の比のlogをとることで求められる。
そして、照射光の出力が所定の範囲内では、照射光の波長ごとに、log(I1/I2)がほぼ一定になり、そのときの照射光波長は数式2で表されることが記載されている。
【0005】
【数2】
λ=a0log(I1/I2)+a1 (a0,a1は定数〔nm〕)
【0006】
図10は上記原理に基づく波長測定システムの構成図であり、31はレーザ光源、32は回転式偏光プリズム、33はビームスプリッタ、34は前述の一対のフォトダイオードA1C,A2Cからなるダイオード装置、35は光出力測定器、36は上記数式1、数式2を演算する演算器である。
【0007】
図11は、図10と同一の原理に基づき、波長測定部にアレイ導波路回折格子(AWG)を用いて構成された温度分布測定システムの従来技術を示している。この構成は、特願平10−352249号に開示されている。
上記AWGは、論文「Wavelength Multiplexer Based on SiO2-Ta2O5 Arrayed -Waveguide Grating (Takahashi, et.al, Journal of Lightwave Technology Vol.12, No.6, 1994)」等に記載されているように、所定の曲率半径のアレイ導波路と、その入力側、出力側にそれぞれ形成されたスラブ導波路と、これらのスラブ導波路にそれぞれ連続する複数チャンネルの入力導波路及び出力導波路とを有する構造であり、入力光を1〔nm〕以下の分解能で弁別可能な素子である。
【0008】
図11の温度分布測定システムでは、光ファイバ20の長手方向に4つの光ファイバブラッグ回折格子FBG1〜FBG4が形成されているものとし、広帯域光源4から照射した光の各回折格子FBG1〜FBG4からの反射光(便宜的に中心波長をλ1〜λ4としてある)を、温度分布測定部1A内のAWGに入力する。そして、AWGの隣接する二つの出力チャンネルのフォトダイオードPDの光電流(前述のI1,I2に相当)を各々除算器DIV1〜DIV4に入力し、その出力をCPUに入力して数式2の演算を行うことにより、各ブラッグ回折格子FBG1〜FBG4の位置における温度等の物理量に対応する波長を高分解能で検出可能としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このAWGを用いた波長計測システムにおいて、課題となるのは、波長の測定点数(センサ数)である。
図12に、ブラッグ回折格子からの反射光波長とAWGの各出力チャンネルの透過特性との関係を示す。
反射光波長λ1に対しては、AWGの透過出力であるチャンネルCH1,CH2の出力のlog比から、数式2によって波長を求めることができる。
【0010】
しかし、反射光波長λ3を求める場合、チャンネルCH4のフォトダイオードPDの出力は、図12の透過特性によればλ3とλ4とを合わせた出力となるので、数式2から波長を決定することができない。
つまり、図12の波長λ3,λ4のように、AWGの同一出力チャンネルにおいてその中心波長の短波長側及び長波長側の両方にブラッグ回折格子からの反射波長が存在する場合でも波長測定が可能なようには設計できないことになる。
このため、AWGを用いた測定部では、図13の網掛け部分(チャンネルCH1,CH2に跨る領域、チャンネルCH3,CH4に跨る領域)しか波長計測ができないため、波長の測定点数は、
{(AWGのチャンネル数)/2}/2
となる。
このように、図11のシステムでは、AWGのチャンネル数の1/4の点数しか波長を計測することができないという問題があった。
【0011】
そこで本発明は、AWGや後述する回折格子型分波器を使用した波長計測装置において、同一チャンネルの中心波長から長波長側と短波長側の両方に光ファイバブラッグ回折格子からの反射波長が存在する場合にも、これらの波長を計測可能として波長の測定点数を増加させた波長計測装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、広帯域光源としてのスーパールミネッセンスダイオードからの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて前記反射光の波長を測定する波長計測装置において、
前記ブラッグ回折格子から前記アレイ導波路回折格子に至るまでの間に、フィルタ手段として第1、第2の光フィルタを挿入し、これらの光フィルタを通過する所定の中心波長であって前記アレイ導波路回折格子の透過特性における隣接した出力チャンネルの交差部分に属する波長の測定時には、その波長を透過させる第1または第2の光フィルタに切り換え、第1の光フィルタの透過光と第2の光フィルタの透過光とを交互に前記アレイ導波路回折格子に入射させることにより、前記アレイ導波路回折格子の同一の出力チャンネルにおいてその中心波長の短波長側及び長波長側の反射波長が同時に計測されるのを回避するものである。
【0013】
請求項2に記載した発明は、広帯域光源としてのスーパールミネッセンスダイオードからの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて前記反射光の波長を測定する波長計測装置において、
出射光の中心波長が異なる第1、第2の広帯域光源を備え、これらの第1、第2の広帯域光源を交互に点灯させて各ブラッグ回折格子からの反射光を前記アレイ導波路回折格子に入射させることにより、前記アレイ導波路回折格子の同一の出力チャンネルにおいてその中心波長の短波長側及び長波長側の反射波長が同時に計測されるのを回避するものである。
【0014】
請求項3に記載した発明は、広帯域光源としてのスーパールミネッセンスダイオードからの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて前記反射光の波長を測定する波長計測装置において、
前記光源から前記ブラッグ回折格子に至るまでの間に、フィルタ手段として第1、第2の光フィルタを挿入し、これらの光フィルタを通過する所定の中心波長であって前記アレイ導波路回折格子の透過特性における隣接した出力チャンネルの交差部分に属する波長の測定時には、その波長を透過させる第1または第2の光フィルタに切り換え、第1の光フィルタの透過光と第2の光フィルタの透過光とを交互に前記アレイ導波路回折格子に入射させることにより、前記アレイ導波路回折格子の同一の出力チャンネルにおいてその中心波長の短波長側及び長波長側の反射波長が同時に計測されるのを回避するものである。
【0015】
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の波長計測装置において、
前記アレイ導波路回折格子の温度検出信号に基づいて温度制御素子を制御することにより、前記アレイ導波路回折格子の温度を一定に保つものである。
【0016】
請求項5に記載した発明は、請求項1または3記載の波長計測装置において、
前記フィルタ手段の温度検出信号に基づいて温度制御素子を制御することにより、前記フィルタ手段の温度を一定に保つものである。
【0017】
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の波長計測装置において、
前記アレイ導波路回折格子の代わりに回折格子型分波器を用いるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す構成図である。この実施形態は、請求項1に記載した発明の実施形態に相当する。
図1において、4Bは波長が1.55〔μm〕の光を発生するスーパールミネッセンスダイオード等の広帯域の光源であり、光ファイバ20の長手方向に形成された4つの光ファイバブラッグ回折格子FBG1〜FBG4に光を照射する。光源4Bから照射した光の各ブラッグ回折格子FBG1〜FBG4からの反射光(中心波長(1.55〔μm〕前後)をλ1〜λ4としてある)を、測定部1B内の光スイッチ21に入力する。
【0020】
測定部1Bは、光ファイバ20に接続された光スイッチ21と、その出力側にそれぞれ接続されたフィルタ手段としての第1、第2の光フィルタ22,23と、その出力側に接続された光結合器24と、その後段のAWG25、フォトダイオードPD1〜PD5、除算器DIV1〜DIV4、CPU26とを備えている。
ここで、AWG25以後の構成及び動作は図11と同様である。
なお、図1における(a)〜(e)はそれぞれ図2の(a)〜(e)に対応する。
【0021】
光フィルタ22,23は、何れも特定の中心波長を持つ光を通過させるものであり、光ファイバブラッグ回折格子によって構成されている。すなわち、第1のフィルタ22は図2(d)に示すごとく中心波長λ1,λ3の光を通過させ、第2のフィルタ23は図2(e)に示すごとく中心波長λ2,λ4の光を通過させるようになっている。このような光フィルタには、例えば加Innovative Fibers社製の「DWDMファイバーブラッググレーティング」を使用することができる。
【0022】
この実施形態では、光スイッチ21に入力される各ブラッグ回折格子FBG1〜FBG4からの反射光の波長分布が図2(a)のとおりであるとすると、図2(b)に示すように、AWG25の透過特性におけるチャンネルCH1,CH2の交差部分、及び、チャンネルCH3,CH4の交差部分を使用した波長λ1,λ3の測定時には光スイッチ21を第1の光フィルタ22側に切り替え、また、図2(c)に示すように、チャンネルCH2,CH3の交差部分、及び、チャンネルCH4,CH5の交差部分を使用した波長λ2,λ4の測定時には光スイッチ21を第2の光フィルタ23側に切り替える。
すなわち、光スイッチ21の切替により、波長λ1,λ3及びλ2,λ4をタイミングをずらして測定するものである。
【0023】
これにより、例えば図12におけるチャンネルCH4のように、中心波長の短波長側及び長波長側の両方にブラッグ回折格子からの反射波長λ3,λ4が同時に存在する場合には、図2(b)及び(c)の特性に基づいて第1及び第2の光フィルタ22,23を切り替えて使用すれば、チャンネルCH4について見ると1種類の波長λ3を測定している場合(図2(b))と同じく1種類の波長λ4を測定している場合(図2(c))とに分離することができる。
従って、図12のごとく同一出力チャンネルCH4において中心波長の短波長側及び長波長側の両方に反射波長が同時に計測されることはなくなり、波長λ3,λ4の測定を支障なく行うことができる。その結果、波長の測定点数を従来の2倍に増加させることが可能である。
【0024】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。この実施形態は請求項2に記載した発明の実施形態に相当し、AWGにおける透過特性の周期性に着目したものである。ここで、透過特性の周期性とは、図4(a),(b)に示すように、ある中心波長(例えば図4(a)では1.3〔μm〕前後、図4(b)では1.55〔μm〕前後)の光がAWGに入力されると、各チャンネルの出力信号が波長に対し一定の周期で繰り返し現れることをいう。
【0025】
そこで、本実施形態では、図3に示すように、広帯域光源として中心波長及び半値全幅が互いに異なる1.55μm光源4B及び1.3μm光源4Cを備え、これらの光源4B,4Cを光結合器27、光分岐器2を介してブラッグ回折格子側に接続する。
なお、ブラッグ回折格子はFBG1,……,FBGn,FBGn+1,……,FBG2nとして示してあり、FBG1,……,FBGnは中心波長が1.3〔μm〕前後、FBGn+1,……,FBG2nは中心波長が1.55〔μm〕前後であるとする。
また、測定部1Cは図11の測定部1Aと実質的に同一の構成であるが、ブラッグ回折格子FBG1〜FBG2nの数に対応する中心波長λ1〜λ2nが入力されるAWG25を備えている。
【0026】
その動作を説明すると、この実施形態では、1.55μm光源4B及び1.3μm光源4Cを交互に点灯し、測定を行う。例えば、1.3μm光源4Cを点灯すると、ブラッグ回折格子FBG1,……,FBGnからの反射光が測定部1CのAWG25に入力され、その出力チャンネルCH1〜CHnからの出力信号は図4(a)のようになる。また、1.55μm光源4Bを点灯すると、ブラッグ回折格子FBGn+1,……,FBG2nからの反射光がAWG25に入力され、その出力チャンネルCH1〜CHnからの出力信号は図4(b)のようになる。
【0027】
ここで、図4(a),(b)は、見方を変えると、ある出力チャンネルに着目した場合、その透過特性の中心波長より短波長側(図4(a))と長波長側(図4(b))とにブラッグ回折格子からの反射波長が存在すること(図12におけるチャンネルCH4の特性)に相当する。
従って、波長の異なる二つの光源4B,4Cを切り替えて測定することにより、図2(b),(c)のごとく光フィルタ22,23を切り替えて使用した場合と同様に、同一出力チャンネルにおいて中心波長の短波長側及び長波長側の両方の反射波長が同時に計測される状態を回避でき、波長の測定点数を従来の2倍に増加させることができる。
なお、この実施形態を第1実施形態と組み合わせる(図3の測定部1Cの代わりに図1の測定部1Bを用いる)ことにより、波長の測定点数を4倍にすることも可能である。
【0028】
上記第2実施形態では二つの光源4B,4Cを用いているが、光源の波長幅が十分に広ければ、図5(a)に示す第3実施形態のように、単一の1.55μm光源4Bを光分波器28によりフィルタリングし、光スイッチ29で切り替えながら使っても良い。ここで、光分波器28には、米FIBEROPTICS社製のMulti-Channel WDMを使用することができる。上述した光分波器28及び光スイッチ29からなるフィルタ手段Aは、図5(b)に示すように光スイッチ41、光フィルタ43,44,……及び光合波器45によって構成しても良い。ここで、光フィルタには、米FIBEROPTICS社製のNarrowband Filterを使用することができる。
なお、図6は、光分波器28の各チャンネルの出力または光フィルタ43,44の出力を示す特性図である。
【0029】
次に、図7は本発明の第4実施形態であり、請求項3に記載した発明の実施形態に相当する。この実施形態は、二つの1.55μm光源4B,4Dを備え、各光源4B,4Dにそれぞれフィルタ手段としての光フィルタ46,47を接続すると共に、その出力を光分岐器2を介して複数のブラッグ回折格子FBG1〜FBGnに入射させる。そして、各回折格子FBG1〜FBGnからの反射光を測定部1C内のAWG25に入射し、前記数式2により波長を測定する。
【0030】
この実施形態は、図1の実施形態における測定部1B内の光スイッチ21及び光フィルタ22,23を1.55μm光源4B,4D側の光フィルタ46,47により置き換えたものに相当しており、各光源4B,4Dのオン・オフを切り替えて光フィルタ46,47を介しブラッグ回折格子FBG1〜FBGnに光を入射させる。
図8(f),(g)は、光源4B,4Dのオン・オフによる光フィルタ46,47の出力(図7における(f),(g)の出力)を示し、図8(h)は測定部1Cに入射する反射光のパワー(図7における(h)の出力)を示す図であって図2の(d),(e)に相当する。
【0031】
本実施形態によれば、二つの光源4B,4Dのオン・オフを切り替えることで、図8(h)のように反射光の波長帯域を交互に切り替えることができ、実質的に第1実施形態の図2と同一の動作を実現することができる。
これにより、波長の測定点数を従来の2倍に増加させることができる。
【0032】
以上の各実施形態において、第1の実施形態(図1)ではフィルタ手段としての光フィルタ22,23及びAWG25、第2の実施形態(図3)ではAWG25、第3の実施形態(図5)ではフィルタ手段としての光分波器28、光フィルタ43,44,……及びAWG25、第4の実施形態(図7)ではフィルタ手段としての光フィルタ46,47及びAWG25の、それぞれ波長に対するフィルタリング特性が温度により変動するので、請求項4,5に記載するように、これらの光フィルタ手段の温度を検出し、その温度検出信号に基づいて例えばペルチェ素子等の温度制御素子を制御することにより温度を一定に保つようにすれば、波長測定精度が向上することは明らかである。
【0033】
なお、上記各実施形態において、請求項6に記載するように、AWGの代わりに回折格子型分波器(HOE)を用いても、AWGを使用した場合と全く同様の作用効果が得られることは自明である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、従来技術に対して光スイッチや光フィルタ、光源等を追加するだけで、波長の測定点数を簡単に増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す波長計測装置の構成図である。
【図2】第1実施形態の動作説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す波長計測装置の構成図である。
【図4】第2実施形態におけるAWGの周期性の説明図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す波長計測装置の構成図である。
【図6】第3実施形態における主要部の特性図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す波長計測装置の構成図である。
【図8】第4実施形態における主要部の特性図である。
【図9】波長測定原理の説明図である。
【図10】公知の波長測定システムの構成図である。
【図11】従来技術としての温度分布測定システムの全体構成図である。
【図12】図10におけるブラッグ回折格子からの反射光波長とAWGの透過特性との関係を示す図である。
【図13】図10におけるブラッグ回折格子からの反射光波長とAWGの透過特性との関係を示す図である。
【符号の説明】
FBG1〜FBG4 光ファイバブラッグ回折格子
PD,PD1〜PD5 フォトダイオード
DIV1〜DIV4 除算器
A フィルタ手段
1B,1C 測定部
2 光分岐器
4B,4D 1.55μm光源
4C 1.3μm光源
20 光ファイバ
21,29,41 光スイッチ
22,23,43,44,46,47 光フィルタ
24,27 光結合器
25 アレイ導波路回折格子(AWG)
26 CPU
28 光分波器
45 光合波器
Claims (6)
- 広帯域光源としてのスーパールミネッセンスダイオードからの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて前記反射光の波長を測定する波長計測装置において、
前記ブラッグ回折格子から前記アレイ導波路回折格子に至るまでの間に、フィルタ手段として第1、第2の光フィルタを挿入し、これらの光フィルタを通過する所定の中心波長であって前記アレイ導波路回折格子の透過特性における隣接した出力チャンネルの交差部分に属する波長の測定時には、その波長を透過させる第1または第2の光フィルタに切り換え、第1の光フィルタの透過光と第2の光フィルタの透過光とを交互に前記アレイ導波路回折格子に入射させることにより、前記アレイ導波路回折格子の同一の出力チャンネルにおいてその中心波長の短波長側及び長波長側の反射波長が同時に計測されるのを回避することを特徴とする波長計測装置。 - 広帯域光源としてのスーパールミネッセンスダイオードからの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて前記反射光の波長を測定する波長計測装置において、
出射光の中心波長が異なる第1、第2の広帯域光源を備え、これらの第1、第2の広帯域光源を交互に点灯させて各ブラッグ回折格子からの反射光を前記アレイ導波路回折格子に入射させることにより、前記アレイ導波路回折格子の同一の出力チャンネルにおいてその中心波長の短波長側及び長波長側の反射波長が同時に計測されるのを回避することを特徴とする波長計測装置。 - 広帯域光源としてのスーパールミネッセンスダイオードからの光を光ファイバを介して複数のブラッグ回折格子に導き、各ブラッグ回折格子からの反射光をアレイ導波路回折格子に入射させ、このアレイ導波路回折格子の複数の出力チャンネルにそれぞれ設けられた一対の受光素子による光電流の比の対数に基づいて前記反射光の波長を測定する波長計測装置において、
前記光源から前記ブラッグ回折格子に至るまでの間に、フィルタ手段として第1、第2の光フィルタを挿入し、これらの光フィルタを通過する所定の中心波長であって前記アレイ導波路回折格子の透過特性における隣接した出力チャンネルの交差部分に属する波長の測定時には、その波長を透過させる第1または第2の光フィルタに切り換え、第1の光フィルタの透過光と第2の光フィルタの透過光とを交互に前記アレイ導波路回折格子に入射させることにより、前記アレイ導波路回折格子の同一の出力チャンネルにおいてその中心波長の短波長側及び長波長側の反射波長が同時に計測されるのを回避することを特徴とする波長計測装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載の波長計測装置において、
前記アレイ導波路回折格子の温度検出信号に基づいて温度制御素子を制御することにより、前記アレイ導波路回折格子の温度を一定に保つことを特徴とする波長計測装置。 - 請求項1または3記載の波長計測装置において、
前記フィルタ手段の温度検出信号に基づいて温度制御素子を制御することにより、前記フィルタ手段の温度を一定に保つことを特徴とする波長計測装置。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の波長計測装置において、
前記アレイ導波路回折格子の代わりに回折格子型分波器を用いることを特徴とする波長計測装置。
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