JP7298689B2 - 光分離装置、光伝送システム及び光伝送方法 - Google Patents

光分離装置、光伝送システム及び光伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数波長の各光信号を多重化して1本の光ファイバに送信し、受信側で多重化信号を波長毎の光信号に分割して受信する光分離装置、光伝送システム及び光伝送方法に関する。
現在、通信ノード間で複数波長の各光信号を送受信する場合、各光信号を多重化して光ファイバで送信し、受信側のノードで多重化信号を波長毎の光信号に分割して受信する光伝送システムがある。
多くの光伝送システムでは、通信ノードの1トランスポンダに1波長の光信号を割り当てるColoredなネットワークが使われている。このネットワークでは、光伝送路としての光ファイバで接続された遠隔地のトランスポンダにおいて、設定波長を変更する場合、現地にて変更作業を行う必要があった。
そこで、近年では、ネットワークの柔軟性や拡張性を向上させる方法の一つとして、ネットワークのColorless化が普及している。このColorless化とは、遠隔地からの指示により、トランスポンダで光信号の波長を変更可能とし、現地作業を削減できる方法である。
この種の光伝送システムとして、例えば図10に示すスター構成のものがある。図10に示す光伝送システム10は、TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重方式)と、WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重方式)とのハイブリッド方式であるTWDM(Time and Wavelength Division Multiplexing)が適用されている。
光伝送システム10は、遠隔地に離間して配置され、1本の光ファイバ11で接続された2つの光カプラ12a,12bと、この内、一方の光カプラ12aに個別の光ファイバ13で接続された複数(n個)の送信ノード14a,14b,14c,…,14nとを備える。更に、光伝送システム10は、他方の光カプラ12bに個別の光ファイバ15で接続されたn個のTフィルタ(チューナブルフィルタ)16a,16b,16c,…,16nと、n個のTフィルタ16a~16nに個別の光ファイバ17で接続されたn個の受信ノード18a,18b,18c,…,18nとを備えて構成されている。
但し、送信ノード14a~14nは、本例では情報の送信を行うが、情報の受信も可能となっている。受信ノード18a~18nは、情報の受信を行うが、情報の送信も可能となっている。
送信ノード14aは、トランスポンダ21a、光受信機22a及び光送信機23aを備える。送信ノード14bは、トランスポンダ21b、光受信機22b及び光送信機23bを備える。送信ノード14cは、トランスポンダ21c、光受信機22c及び光送信機23cを備える。送信ノード14nは、トランスポンダ21n、光受信機22n及び光送信機23nを備える。
受信ノード18aは、トランスポンダ25a、光送信機27a及び光受信機26aを備える。受信ノード18bは、トランスポンダ25b、光送信機27b及び光受信機27bを備える。受信ノード18cは、トランスポンダ25c、光送信機27c及び光受信機26cを備える。受信ノード18nは、トランスポンダ25n、光送信機27n及び光受信機26nを備える。
但し、トランスポンダ21a~21n,25a~25nは同機能である。光送信機23a~23n,27a~27nはバースト送信等を行う同機能となっているが、後述のように送信可能な光信号の波長が異なっている。光受信機22a~22n,26a~26nは同機能であるが、後述のように受信可能な光信号の波長が異なっている。
送信ノード14aのトランスポンダ21aは、ユーザ等の通信端末機(図示せず)から送信されてきた情報を、光信号と電気信号との相互変換を伴う中継処理を行って中継する。光送信機23aは、トランスポンダ21aで中継された情報を波長λ1の光信号に重畳し、重畳後の波長λ1の光信号(光信号λ1ともいう)をタイムスロットt1に格納し、光ファイバ13を介して光カプラ12aへ送信する。
送信ノード14bの光送信機23bは、トランスポンダ21bで中継された情報を波長λ1の光信号に重畳し、この光信号λ1をタイムスロットt2に格納し、光ファイバ13を介して光カプラ12aへ送信する。
送信ノード14cの光送信機23cは、トランスポンダ21cで中継された情報を波長λ2の光信号に重畳し、この重畳後の波長λ2の光信号(光信号λ2ともいう)をタイムスロットt1に格納し、光ファイバ13を介して光カプラ12aへ送信する。
送信ノード14nの光送信機23nは、トランスポンダ21nで中継された情報を波長λnの光信号に重畳し、この重畳後の波長λnの光信号(光信号λnともいう)をタイムスロットt1に格納し、光ファイバ13を介して光カプラ12aへ送信する。
光カプラ12aは、各送信ノード14a~14nからの光信号λ1~λnをTWDMにより多重化する。この多重化されたTWDM信号としての光信号λ1~λnは、光ファイバ11を介して他方の光カプラ12bへ伝送される。なお、多重化光信号λ1~λnを、多重化光信号λ1~λnと称す。
光カプラ12bは、光ファイバ11から伝送されてくる多重化光信号λ1~λnをn個に分岐し、光ファイバ15を介してアクティブフィルタであるn個のTフィルタ16a~16nへ伝送する。
Tフィルタ16a~16nは、各光信号λ1~λnから所定波長の光信号のみを透過し、光ファイバ17を介して該当する受信ノード18a~18nの光受信機26a~26nへ送信する。Tフィルタ16a~16nが所定波長の光信号のみを透過する際の透過帯域の変更は、遠隔指示によって行われる。
Tフィルタ16aは、各光信号λ1~λnから光信号λ1のみを透過させて光ファイバ17を介し、受信ノード18aの光受信機26aへ送信する。本例では、タイムスロットt1の光信号λ1と、タイムスロットt2の光信号λ1が透過されて光受信機26aへ送信される。Tフィルタ16bは、タイムスロットt1の光信号λ2のみを透過させて光受信機26bへ送信する。Tフィルタ16nは、タイムスロットt1の光信号λnのみを透過させて光受信機26nへ送信する。
光受信機26aは、タイムスロットt1,t2の光信号λ1,λ1を受信する。トランスポンダ25aは、その受信されたタイムスロットt1,t2の光信号λ1,λ1を通信端末機へ中継する。光受信機26bは、タイムスロットt1の光信号λ2を受信し、トランスポンダ25bは、その受信された光信号λ2を通信端末機へ中継する。光受信機26nは、タイムスロットt1の光信号λnを受信し、トランスポンダ25nは、その受信された光信号λnを通信端末機へ中継する。
このように、送信ノード14a~14nから送信された各波長λ1~λnの光信号が、光ファイバ11を介して遠隔地の受信ノード18a~18nで受信される。
この光伝送システム10では、Tフィルタ16a~16nを用いたが、図11に示す光伝送システム10Aのように、アクティブフィルタであるWSS(Wavelength Selective Switch:波長選択スイッチ)30を用いてもよい。
WSS30は、一端が光カプラ12aに接続された光ファイバ11の他端と、各光受信機26a~26nとの間に接続されている。WSS30の各出力ポートは、光受信機26a~26n毎に接続されている。
WSS30は、光ファイバ11に伝送されるTWDM処理された光信号λ1~λnを、波長λ1~λn毎に異なる出力ポートに接続する波長合分波機能に加え、遠隔制御により波長と出力ポートとの組合せを変更可能な機能を有する光スイッチである。つまり、WSS30を用いれば、遠隔制御により、どの波長λ1~λnの光信号を、どの光受信機26a~26nへ送信するかを指示可能となっている。
上述した種の光伝送システム10,10Aを構成する技術として、非特許文献1,2,3に記載の技術がある。
岡田 他,"波長伝達マトリクス法を用いたWDMネットワークにおける波長ルーティング機能の確認,"成蹊大学理工学研究報告 Fac. Sci. Tech., Seikei Univ. Vol.43 No.2 (2006), pp75-81. Emile Archambault et al.,"Design and Simulation of Filterless Optical Networks: Problem Definition and Performance Evaluation," J. OPT. COMMUN. NETW. /VOL.2, No.8 /AUG.2010. Marija Furdek et al.,"Programmable Filterless Network Architecture Based on Optical White Boxes," 20th International Conference on Optical Network Design and Modeling (ONDM 2016), May 9-12, 2016, Cartagena, Spain.
しかし、上述した光伝送システム10,10Aにおいては、Tフィルタ16a~16nやWSS30のアクティブフィルタが用いられている。アクティブフィルタは、経年劣化や故障により、後述のように透過帯域がシフト又は狭帯域化し、透過波長の変動が生じる。このため、目的波長(例えば波長λ1)の光信号を適正に透過できず、通信断が発生する問題があった。
図12にTフィルタ16aの透過帯域がシフトする例を示す。Tフィルタ16aに劣化や故障が無い場合、Tフィルタ出力側に示すように、Tフィルタ16aは、透過帯域λ1a~λ1dで目的波長λ1の光信号を透過する。しかし、劣化や故障により、矢印Y1で示すように、Tフィルタ16aの透過帯域λ1a~λ1dの中心λ1が、λ1aまでシフトした場合、透過帯域幅がλ0~λ1となるため、目的波長λ1の光信号を適正に透過できなくなる。
図13にTフィルタ16aの狭帯域化の例を示す。Tフィルタ16aの劣化や故障により、対向矢印Y2,Y3で示すように、Tフィルタ16aの目的波長λ1の光信号を透過する透過帯域λ1a~λ1dが、目的波長λ1の帯域幅よりも狭い透過帯域λ1b~λ1cに狭まったとする。例えば、目的波長λ1の帯域の1/2に狭まった場合、目的波長λ1の光信号を適正に透過できなくなる。
ところで、フレキシブルネットワークでは、図14に示すように、Tフィルタ16aの透過帯域λa,λb,λc,λdの幅(グリッド間隔)が、より狭くなる。この場合に、Tフィルタ16aの透過帯域のシフト又は狭帯域化によって、矢印Y4で示す破線枠71から破線枠72のように、透過帯域がシフトしたとする。このシフトによって、所定波長の光信号を例えば1/10しか透過できなくなった場合、目的波長λ1の光信号の透過が、より厳しくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動を無くし、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の光分離装置は、
時間単位で1波長の光信号を透過するON動作と、光信号を遮断するOFF動作を行い、複数波長の各光信号が時分割多重で多重化された多重化光信号の入力時に、時分割多重を行った際の所定時刻のタイムスロットの間のみON動作を行って、当該タイムスロットに格納された1波長の光信号を分離する複数の光ゲートスイッチと、
複数の入力ポート及び複数の出力ポートを備え、前記光ゲートスイッチを透過した1波長の光信号を複数の入力ポートから入力し、入力された1波長の光信号を、複数の出力ポートから所定順に周回させて出力するcAWG(cyclic Arrayed Waveguide Gratings)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動を無くし、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る光分波装置を適用したスター構成の光伝送システムを示すブロック図である。 cAWGの動作原理図である。 cAWGの入出力動作を説明するための図である。 第1実施形態に係る光伝送システムのTDMによる第1動作を説明するためのブロック図である。 第1実施形態に係る光伝送システムのTWDMによる第2動作を説明するためのブロック図である。 上記第2動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態に係る光伝送システムのTWDMによる第3動作を説明するためのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る光分波装置を適用したリンク構成の光伝送システムを示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る光分離装置を適用したスター構成の光伝送システムを示すブロック図である。 従来のスター構成の光伝送システムにTフィルタを用いた構成を示すブロック図である。 従来のスター構成の光伝送システムにWSSを用いた構成を示すブロック図である。 Tフィルタの透過帯域がシフトする例を示す図である。 Tフィルタの狭帯域化の例を示す図である。 Tフィルタの透過帯域の幅(グリッド間隔)が、より狭くなる様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書の全図において機能が対応する構成部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
<第1実施形態の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る光分波装置を適用したスター構成の光伝送システムを示すブロック図である。
図1に示す光伝送システム10Bが、前述した従来の光伝送システム10(図10)と異なる点は、Tフィルタ16a~16n(図10)に代え、光分波装置40を用いたことにある。光分波装置40は、光カプラ12bの分岐数nと同数の光ゲートスイッチ41a,41b,41c,…,41nと、cAWG(cyclic Arrayed Waveguide Gratings:周回性アレイ導波路回折格子)42とを備えて構成されている。
光ゲートスイッチ41a~41nは、例えば、EO(電気光学)変調又はLN(位相)変調の強度変調を利用し、電界強度に応じて光信号をオン/オフ(ON/OFF)する。この光ゲートスイッチ41a~41nは、光カプラ12bからの各波長λ1~λnの光信号(光信号λ1~λn)をON時に透過、OFF時に遮断する。
cAWG42は、n×nの入出力ポートを備え、n個の入力ポートがn個の光ゲートスイッチ41a~41nの出力側に接続され、n個の出力ポートがn個の光受信機26a~26nに接続されている。
cAWG42について、図2を参照して説明する。図2に示すcAWG42は、n入力、m出力であり、内部が波長伝達マトリクスLmnの波長回路になったパッシブ部品である。但し、m出力のmは、nと同数であるとする。
In側から複数波長の各光信号(波長群)が入力された際に、cAWG42の波長伝達マトリクスLmnの波長回路で処理後に、Om側から、入力側Inの波長群と異なる配列の波長群が出力される。その波長伝達マトリクスLmnは、二次元行列となり次式(1)で定義される。
Om=Lmn×In …(1)
この式(1)において、Omは、m行I列の出力行列であり、Lmnは、波長回路のm行n列の波長伝達マトリクスであり、Inは、n行I列の入力行列である。
この波長伝達マトリクスLmnに基づく例として、図3に3×3のcAWG42の例を示して説明する。このcAWG42は、3つの入力ポートi1,i2,i3と、3つの出力ポートo1,o2,o3とを有する。
cAWG42は、矢印Y6で示す横方向において、入力ポートi1に、周波数が異なる各波長λa1,λa2,λa3の光信号が入力される。この入力に応じて、矢印Y7で示す縦方向において、出力ポートo1から波長λa1の光信号が出力され、出力ポートo2から波長λa2の光信号が出力され、出力ポートo3から波長λa3の光信号が出力される。
同様に、入力ポートi2に、周波数が異なる各波長λb1,λb2,λb3の光信号が入力される。この入力に応じて、出力ポートo1から波長λb2の光信号が出力され、出力ポートo2から波長λb3の光信号が出力され、出力ポートo3から波長λb1の光信号が出力される。
更に、入力ポートi3に、周波数が異なる各波長λc1,λc2,λc3の光信号が入力される。この入力に応じて、出力ポートo1から波長λc3の光信号が出力され、出力ポートo2から波長λc1の光信号が出力され、出力ポートo3から波長λc2の光信号が出力される。
このようにcAWG42は、1個の入力ポートから入力される複数波長の各光信号を分波し、この分波された光信号を、n個の出力ポートを周回しながら出力する処理(周回性処理又は波長ルーティング処理)を行う。この処理は、n個の入力ポートから入力される複数の光信号に対して同様に行われる。但し、波長ルーティング処理は、波長伝達マトリクスLmnの波長回路により行われる。
次に、図1に示す光伝送システム10Bにおいて、送信ノード14aのトランスポンダ21aは、ユーザ等の通信端末機(図示せず)から送信されてきた情報を中継して光送信機23aへ出力する。光送信機23aは、その中継された情報を波長λ1の光信号に重畳し、重畳後の波長λ1の光信号(光信号λ1)をタイムスロットt1に格納し、光ファイバ13を介して光カプラ12a(一方の光カプラ)へ送信する。この送信は、バースト送信である。つまり、送信ノード14aによって、通信端末機から受信した情報を重畳した光信号λ1をタイムスロットt1に格納し、光カプラ12aへ送信する。
同様に、送信ノード14b~14nも、光信号λ1,λ2,λnを光カプラ12aへ送信する。この際、送信ノード14bは、光信号λ1をタイムスロットt2に格納して送信し、送信ノード14cは、光信号λ2をタイムスロットt1に格納して送信し、送信ノード14nは、光信号λnをタイムスロットt1に格納して送信する。
光カプラ12aは、各送信ノード14a~14nからの光信号λ1~λnをTWDMにより多重化し、この多重化光信号(TWDM信号)λ1~λnを、光ファイバ11を介して他方の光カプラ12bへ送信する。
光カプラ12bは、光ファイバ11からの多重化光信号λ1~λnをn個に分岐し、光ファイバ15を介してn個の光ゲートスイッチ41a~41nへ送信する。
受信ノード18a~18nの光受信機26a~26nは、光ゲートスイッチ41a~41nのON/OFFに応じてcAWG42から出力される光信号を受信する。トランスポンダ25a~25nは、その受信された光信号を通信端末機へ中継する。
<第1実施形態の第1動作>
次に、図4に示す第1実施形態に係る光伝送システム10BのTDMによる第1動作を説明する。
各送信ノード14a~14nによって、通信端末機から受信した情報が重畳された光信号λ1,λ1,…,λ1を、光カプラ12aへ送信する。この際、送信ノード14aは、光信号λ1をタイムスロットt1に格納して送信し、送信ノード14bは、光信号λ1をタイムスロットt2に格納して送信し、送信ノード14cは、光信号λ1をタイムスロットt3に格納して送信し、送信ノード14nは、光信号λ1をタイムスロットtnに格納して送信する。
光カプラ12aは、送信ノード14a~14nからの各タイムスロットt1~tnの光信号λ1をTDMにより多重化し、この多重化された各タイムスロットt1~tnの光信号λ1を、光ファイバ11を介して他方の光カプラ12bへ伝送する。
光カプラ12bは、光ファイバ11からの多重化された各タイムスロットt1~tnの光信号λ1をn個に分岐し、光ファイバ15を介してn個の光ゲートスイッチ41a~41nへ伝送する。
ここで、全ての光ゲートスイッチ41a~41nがONであるとする。この場合、各光ゲートスイッチ41a~41nを、多重化された各タイムスロットt1~tnの光信号λ1が透過して、cAWG42の各入力ポートに入力される。
cAWG42は、各入力ポートから入力される各タイムスロットt1~tnの光信号λ1を、波長ルーティング処理を行って各出力ポートから各タイムスロットt1~tnの光信号λ1を出力する。この各タイムスロットt1~tnの光信号λ1は、受信ノード18a~18nの光受信機26a~26nで受信され、トランスポンダ25a~25nにより通信端末機へ中継される。
<第1実施形態の第2動作>
次に、図5に示す第1実施形態に係る光伝送システム10BのTWDMによる第2動作を、図6に示すフローチャートを併せて参照しながら説明する。
図6に示すステップS1において、図5に示す各送信ノード14a~14nによって、通信端末機から受信した情報が重畳された複数波長の各光信号λ1,λ2,…,λnを、光カプラ12aへ送信する。この際、送信ノード14aは、光信号λ1をタイムスロットt1に格納して送信し、送信ノード14bは、光信号λ1をタイムスロットt2に格納して送信し、送信ノード14cは、光信号λ2をタイムスロットt1に格納して送信し、送信ノード14nは、光信号λnをタイムスロットt1に格納して送信する。
ステップS2において、光カプラ12aは、各送信ノード14a~14nからの各タイムスロットt1~tnの光信号λ1をTWDMにより多重化する。このTWDMは、同一の2つの波長λ1の光信号がタイムスロットt1,t2でTDM処理され、且つ複数波長λ1,λ2,…,λnの光信号がWDM処理されて多重化される。この多重化された各タイムスロットt1~tnの光信号λ1は、光ファイバ11を介して他方の光カプラ12bへ伝送される。
ステップS3において、光カプラ12bは、光ファイバ11からの多重化された各タイムスロットt1~tnの光信号λ1をn個に分岐し、光ファイバ15を介してn個の光ゲートスイッチ41a~41nへ伝送する。
ここで、ステップS4において、各光ゲートスイッチ41a~41nがONであるか否かが判断される。この結果、全ての光ゲートスイッチ41a~41nがONでないOFFの場合、光信号の伝送動作は終了する。
一方、光ゲートスイッチ41aのみがONであると判断された場合、ステップS5において、光ゲートスイッチ41aは、光カプラ12bからの多重化された各タイムスロットt1,t2の光信号λ1,λ1,…,λnを透過し、cAWG42の1つ目の入力ポートに出力する。
ステップS6において、cAWG42は、1つ目の入力ポートから入力される多重化された各タイムスロットt1,t2の光信号λ1,λ1,…,λnを波長ルーティング処理する。この波長ルーティング処理によって、cAWG42は、受信ノード18aの光受信機26aに接続された出力ポートから、タイムスロットt1,t2の各光信号λ1を出力する。また、cAWG42は、受信ノード18bの光受信機26bに接続された出力ポートから、タイムスロットt1の光信号λ2を出力する。また、cAWG42は、受信ノード18nの光受信機26nに接続された出力ポートから、タイムスロットt1の光信号λnを出力する。
ステップS7において、受信ノード18a~18nにおいて、光受信機26aで受信したタイムスロットt1,t2の各光信号λ1を中継して通信端末機へ送信する。同様に、光受信機26bで受信したタイムスロットt1の光信号λ2と、光受信機26nで受信したタイムスロットt1の光信号λnを中継して、通信端末機へ送信する。
<第1実施形態の第3動作>
次に、図7に示す第1実施形態に係る光伝送システム10BのTWDMによる第3動作を、図6に示すフローチャートを併せて参照しながら説明する。
この第3動作は、図6に示すステップS1~S4までは同様の処理を行う。
ステップS4の判断結果、光ゲートスイッチ41bのみがONであると判断された場合、ステップS5において、光ゲートスイッチ41bは、光カプラ12bからの多重化された各タイムスロットt1,t2の光信号λ1,λ1,…,λnを透過し、cAWG42の2つ目の入力ポートに入力する。
ステップS6において、cAWG42は、2つ目の入力ポートから入力される多重化された各タイムスロットt1,t2の光信号λ1,λ1,…,λnを波長ルーティング処理する。この波長ルーティング処理によって、cAWG42は、光受信機26aに接続された出力ポートから、タイムスロットt1の光信号λ2を出力する。また、cAWG42は、光受信機26cに接続された出力ポートから、タイムスロットt1の光信号λnを出力する。また、cAWG42は、光受信機26nに接続された出力ポートから、各タイムスロットt1,t2の各光信号λ1を出力する。
ステップS7において、受信ノード18a~18nにおいて、光受信機26aで受信したタイムスロットt1の光信号λ2を中継して通信端末機へ送信する。同様に、光受信機26cで受信したタイムスロットt1の光信号λnと、光受信機26nで受信した各タイムスロットt1,t2の各光信号λnを中継して、通信端末機へ送信する。
このような光伝送システム10Bでは、単純なON/OFF動作のみを行う光ゲートスイッチ41a~41nと、この後段のパッシブ部品であるcAWG42を備えて構成された光分波装置40を用いた。このため、光分波装置40では、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動を無くし、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。また、このような処理を簡単な構成の光分波装置40で実現できるので、低コスト化を図ることができる。
<第2実施形態の構成>
図8は、本発明の第2実施形態に係る光分波装置を適用したリンク構成の光伝送システムを示すブロック図である。
図8に示す光伝送システム10Cは、2本のリング状の光ファイバ31,32を用いた2重リング構成となっている。外側の光ファイバ31には、複数の光カプラ31a,31b,31c,31d(第1の光カプラ)と、光アンプを含む中継器31e,31f,31gとが介挿されて接続されている。内側の光ファイバ32には、複数の光カプラ32a,32b,32c,32d(第2の光カプラ)と、光アンプを含む中継器32e,32fとが接続されている。
外側の光ファイバ31に接続された光カプラ31aには光信号の送受信及び所定の処理を行うノード50A(第1のノード)の送信装置51が接続されている。光カプラ31bにはノード50Bの送信装置51が接続され、光カプラ31cにはノード50Cの送信装置51が接続され、光カプラ31dにはノード50D(第2のノード)の送信装置51が接続されている。
内側の光ファイバ32に接続された光カプラ32aにはノード50Aの受信装置52が接続され、光カプラ32bにはノード50Bの受信装置52が接続され、光カプラ32cにはノード50Cの受信装置52が接続され、光カプラ32dにはノード50Dの受信装置52が接続されている(接続線の図示省略)。
送信装置51は、ノード50Aに代表して示すように、n個の光送信機51a,51b,…,51nを備えて構成されている。
受信装置52は、ノード50Dに代表して示すように、n個の光受信機52a,52b,…,52nと、上述した光分波装置40とを備えて構成されている。この光分波装置40の各光ゲートスイッチ41a~41nが光カプラ31dに接続されている。cAWG42の各出力ポートは、各光受信機52a,52b,…,52nに接続されている。但し、他のノード50A~50Cも、図示はしないが光分波装置40を同様に備えている。
外側の光ファイバ31は、矢印Y9で示すように、光信号を時計回り方向へ伝送する。内側の光ファイバ32は、その逆の反時計回り方向に光信号を伝送する。これらの伝送時に、各中継器31e,31f,31g及び32e,32fが光信号を増幅して中継する。光カプラ31a~31d及び光カプラ32a~32dは、光信号の結合(多重化)又は分岐を行う。
このような構成において、ノード50Aの光送信機51a,51b,…,51nから波長λ1~λnの光信号(光信号λ1~λn)がノード50Dへ向けて、次のように送信されたとする。
即ち、光送信機51aは、光信号λ1をタイムスロットt1に格納し、光カプラ31aへ送信する。光送信機51bは、光信号λ2をタイムスロットt2に格納して光カプラ31aへ送信し、光送信機51nは、光信号λnをタイムスロットt1に格納して光カプラ31aへ送信する。
光カプラ31aは、その送信されてきた光信号λ1,λ2,…,λnをTWDMにより多重化し、この多重化光信号λ1~λnを、外側の光ファイバ31を介して矢印Y9で示す時計回り方向へ伝送する。この際、多重化光信号λ1~λnは、中継器31f,31gで増幅されて中継される。
この中継される多重化光信号λ1~λnは、光カプラ31dで光ゲートスイッチ41a~41nの数(n個)に分岐され、光ファイバを介して各光ゲートスイッチ41a~41nへ伝送される。
ここで、光ゲートスイッチ41aのみがONであるとすると、光ゲートスイッチ41aは、光カプラ31dからの多重化光信号λ1~λnを透過し、cAWG42の1つ目の入力ポートに出力する。
cAWG42は、1つ目の入力ポートから入力される多重化された各タイムスロットt1,t2の光信号λ1,λ2,…,λnを波長ルーティング処理する。この波長ルーティング処理によって、cAWG42は、光受信機52aに接続された出力ポートから、タイムスロットt1の光信号λ1を出力する。受信装置52aは、その光信号λ1を受信する。
同様に、cAWG42は、光受信機52bに接続された出力ポートから、タイムスロットt2の光信号λ2を出力する。受信装置52bは、その光信号λ2を受信する。更に、cAWG42は、光受信機52nに接続された出力ポートから、タイムスロットt1の光信号λnを出力する。受信装置52nは、その光信号λnを受信する。このように、ノード50Aから送信された光信号λ1~λnが、ノード50Dで受信される。
この光伝送システム10Cでは、リング構成のネットワークに用いた光分波装置40が、単純なON/OFF動作のみを行う光ゲートスイッチ41a~41nと、この後段のパッシブ部品であるcAWG42のみで構成されている。このため、光分波装置40では、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動を無くし、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。また、簡単な構成の光分波装置40で実現できるので、低コスト化を図ることができる。
<第3実施形態の構成>
図9は、本発明の第3実施形態に係る光分離装置を適用したスター構成の光伝送システムを示すブロック図である。
図9に示す光伝送システム10Dが、第1実施形態の光伝送システム10B(図1参照)と異なる点は、光分波装置40に代え、光分離装置60を用いたことにある。光分離装置60は、高速にON/OFFを行うn個の光ゲートスイッチ61a,61b,61c,…,61nと、上述したcAWG42とを備えて構成されている。
光ゲートスイッチ61a~61nは、バースト単位(1パケット)で1波長の光信号を透過可能となっている。言い換えれば、光ゲートスイッチ61a~61nは、時間単位で光信号の波長λ1~λnの分離が可能となっている。例えば、光ゲートスイッチ61aは、タイムスロットt1の間のみONとなって、光カプラ12bから伝送されてきたTDMによる多重化光信号λ1,λ2,…,λnの内、タイムスロットt1の光信号λ1のみを透過する。
同様に、光ゲートスイッチ61bは、タイムスロットt2の間のみONとなって、タイムスロットt2の光信号λ1のみを透過する。光ゲートスイッチ61cは、タイムスロットt3の間のみONとなって、タイムスロットt3の光信号λ2のみを透過する。光ゲートスイッチ61nは、タイムスロットtnの間のみONとなって、タイムスロットtnの光信号λnのみを透過する。
cAWG42は、上記のように透過される光信号λ1,λ2,…,λnを、波長ルーティング処理する。この波長ルーティング処理によって、cAWG42は、光受信機26aに接続された出力ポートから、タイムスロットt1の各光信号λ1を出力する。また、cAWG42は、光受信機26bに接続された出力ポートから、タイムスロットt2の光信号λ2を出力する。また、cAWG42は、光受信機26nに接続された出力ポートから、タイムスロットtnの光信号λnを出力する。
このような構成において、まず、各送信ノード14a~14nによって、通信端末機から受信した情報が重畳された光信号λ1,λ1,λ2,…,λnを、光カプラ12aへ送信する。この際、送信ノード14aは、光信号λ1をタイムスロットt1に格納して送信し、送信ノード14bは、光信号λ1をタイムスロットt2に格納して送信し、送信ノード14cは、光信号λ2をタイムスロットt3に格納して送信し、送信ノード14nは、光信号λnをタイムスロットtnに格納して送信する。
光カプラ12aは、送信ノード14a~14nからの各タイムスロットt1~tnの光信号λ1~λnをTDMにより多重化し、この多重化された各タイムスロットt1~tnの光信号λ1~λnを、光ファイバ11を介して他方の光カプラ12bへ伝送する。但し、本例では、TDMより光信号λ1~λnの多重化を行っているが、TWDMで多重化を行ってもよい。
光カプラ12bは、光ファイバ11からの多重化された各タイムスロットt1~tnの光信号λ1~λnをn個に分岐し、光ファイバ15を介してn個の光ゲートスイッチ61a~61nへ伝送する。
各光ゲートスイッチ61a~61nは、次のように、所定のタイムスロットの間のみONとなって光信号を透過する。即ち、光ゲートスイッチ61aは、タイムスロットt1の間のみONとなって光信号λ1のみを透過し、光ゲートスイッチ61bは、タイムスロットt2の間のみONとなって光信号λ1のみを透過する。光ゲートスイッチ61cは、タイムスロットt3の間のみONとなって光信号λ2のみを透過する。光ゲートスイッチ61nは、タイムスロットtnの間のみONとなって光信号λnのみを透過する。
cAWG42は、上記のように透過される光信号λ1~λnを、波長ルーティング処理することにより、タイムスロットt1の光信号λ1を光受信機26aへ出力し、タイムスロットt2の光信号λ1を光受信機26bへ出力する。また、cAWG42は、タイムスロットt3の光信号λ2を光受信機26cへ出力し、タイムスロットtnの光信号λnを光受信機26nへ出力する。各光受信機26a~26nで受信された光信号λ1,λ2,…,λnは、トランスポンダ25a~25nにより通信端末機へ中継される。
このような光伝送システム10Dで用いた光分離装置60は、多重化光信号λ1~λnを1波長の光信号(1パケット)毎に透過して分離可能な、単純なON/OFF動作のみを行う光ゲートスイッチ61a~61nと、この後段のパッシブ部品であるcAWG42のみで構成されている。
このため、光分離装置60では、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動を無くし、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。また、簡単な構成の光分離装置60で実現できるので、低コスト化を図ることができる。このような効果がフレキシブルネットワークで可能となる。
但し、光分離装置60を、図8に示すリング構成の光伝送システム10Cの光分波装置40に代えて用いても、光伝送システム10Dと同様の効果が得られる。
<効果>
(1)光分波装置40は、複数波長の各光信号が時分割多重で多重化又は時分割多重に波長分割多重を加えて多重化された多重化光信号を、ON時に透過し、OFF時に遮断する複数の光ゲートスイッチ41a~41nと、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを備え、光ゲートスイッチ41a~41nを透過した多重化光信号を複数の入力ポートから入力し、入力された多重化光信号を波長毎に分波し、分波された光信号を、複数の出力ポートから所定順に周回させて出力するcAWG42とを備える構成とした。
この構成によれば、光分波装置40は、単純なON/OFF動作のみを行う光ゲートスイッチ41a~41nと、この後段のパッシブ部品であるcAWG42とを備えて構成できる。この光分波装置40によれば、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、光ネットワークの受信ノード18a~18nの入力側に光分波装置40を用いれば、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動を無くし、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。また、光分波装置40は、上記簡単な構成で実現できるので、低コスト化を図ることができる。
(2)光分離装置60は、時間単位で1波長の光信号を透過するON動作と、光信号を遮断するOFF動作を行い、複数波長の各光信号が時分割多重で多重化された多重化光信号の入力時に、時分割多重を行った際の所定時刻のタイムスロットの間のみON動作を行って、当該タイムスロットに格納された1波長の光信号を分離する複数の光ゲートスイッチ61a~61nと、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを備え、光ゲートスイッチ61a~61nを透過した1波長の光信号を複数の入力ポートから入力し、入力された1波長の光信号を、複数の出力ポートから所定順に周回させて出力するcAWG42とを備える構成とした。
この構成によれば、光分離装置60は、時間単位で1波長の光信号を透過するON動作と、光信号を遮断するOFF動作とによる単純なON/OFF動作のみを行う光ゲートスイッチ61a~61nと、この後段のパッシブ部品であるcAWG42とを備えて構成できる。この光分離装置60によれば、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、光ネットワークの受信ノード18a~18nの入力側に光分離装置60を用いれば、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動を無くし、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。
(3)上記(2)に記載の光ゲートスイッチ61a~61nは、複数波長の各光信号が時分割多重に波長分割多重を加えて多重化された多重化光信号の入力時に、時分割多重を行った際の所定時刻のタイムスロットの間のみON動作を行って、当該タイムスロットに格納された1波長の光信号を分離し、cAWG42は、光ゲートスイッチ61a~61nを透過した1波長の光信号を複数の入力ポートから入力し、入力された1波長の光信号を分波し、複数の出力ポートから所定順に周回させて出力する構成とした。
この構成によれば、多重化光信号は、複数波長の各光信号が時分割多重に波長分割多重を加えて多重化された信号であっても、光ゲートスイッチ41a~41nで1波長の光信号を分離し、cAWG42で多重化光信号の波長毎に分波できる。このため、光分離装置60から所定の1波長の光信号を出力できる。
(4)光伝送システム10Bは、複数波長の各光信号を送信する複数の送信ノード14a~14nと、複数の送信ノード14a~14nから送信された複数波長の各光信号を、時分割多重又は時分割多重に波長分割多重を加えて多重化する一方の光カプラ12aと、一方の光カプラ12aに光伝送路を介して接続され、当該光伝送路で伝送された多重化光信号を分岐する他方の光カプラ12bと、他方の光カプラ12bが接続される上記(1)に記載の光分波装置40に接続された複数の受信ノード18a~18nとを備え、他方の光カプラ12bで分岐された多重化光信号が、光分波装置40の光ゲートスイッチ41a~41nで透過され、透過された多重化光信号を光分波装置40で波長毎に分波した光信号が、受信ノード18a~18nで受信される構成とした。
この構成によれば、光分波装置40では、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、光伝送システムにおいて、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動が無くなり、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。
(5)光伝送システム10Cは、リング状の光伝送路(光ファイバ31,32)と、光伝送路に接続され、複数波長の各光信号を時分割多重又は時分割多重に波長分割多重を加えて多重化する第1の光カプラ31aと、光伝送路に接続され、第1の光カプラ31aで多重化された光信号を分岐する第2の光カプラ31dと、第1の光カプラ31aに接続され、複数波長の各光信号を送信する複数の光送信機51a~51nを有する第1のノード50Aと、第2の光カプラ31dに接続される上記(1)に記載の光分波装置40と、当該光分波装置40を介して複数の光送信機51a~51nからの光信号を受信する複数の光受信機52a~52nとを有する第2のノードとを備え、複数の光送信機51a~51nから送信された複数波長の各光信号が第1の光カプラで多重化され、当該多重化光信号が光分波装置40の光ゲートスイッチ41a~41nで透過され、透過された多重化光信号を光分波装置40で波長毎に分波した光信号が、光受信機52a~52nで受信される構成とした。
この構成によれば、リング構成の光伝送システムにおいても、(4)の光伝送システムと同様に、光分波装置40によって所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動が無くなり、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。
(6)光伝送システム10Dは、複数波長の各光信号を送信する複数の送信ノード14a~14nと、複数の送信ノード14a~14nから送信された複数波長の各光信号を、時分割多重で多重化した多重化光信号を送出する一方の光カプラ12aと、一方の光カプラ12aに光伝送路を介して接続され、当該光伝送路で伝送された多重化光信号を分岐する他方の光カプラ12bと、他方の光カプラ12bが接続された上記(2)に記載の光分離装置60に接続される複数の受信ノード18a~18nとを備え、他方の光カプラ12bで分岐された多重化光信号が、光分離装置60の光ゲートスイッチ61a~61nで透過され、透過した多重化光信号を光分離装置60でタイムスロット毎に分離した光信号が、受信ノード18a~18nで受信される構成とした。
この構成によれば、光伝送システムに用いた光分離装置60では、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、光伝送システムにおいて、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動が無くなり、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。
(7)光伝送システム10Dは、上記(3)に記載の光分離装置60を備え、複数波長の各光信号を送信する複数の送信ノード14a~14nと、複数の送信ノード14a~14nから送信された複数波長の各光信号を、時分割多重に波長分割多重を加えて多重化した多重化光信号を送出する一方の光カプラ12aと、一方の光カプラ12aに光伝送路を介して接続され、当該光伝送路で伝送された多重化光信号を分岐する他方の光カプラ12bと、他方の光カプラ12bが接続された光分離装置60に接続される複数の受信ノード18a~18nとを備え、他方の光カプラ12bで分岐された多重化光信号が、光分離装置60の光ゲートスイッチ41a~41nで透過され、透過した多重化光信号を光分離装置60でタイムスロット毎に分離後に分波した光信号が、受信ノード18a~18nで受信される構成とした。
この構成によれば、上記(6)に記載の光伝送システム10Dと同様に、光分離装置60では、アクティブフィルタのような透過帯域のシフトや狭帯域化が無くなる。従って、光伝送システムにおいて、所定波長の光信号を透過する際の透過波長の変動が無くなり、目的波長の光信号を適正に透過して通信断を抑制できる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
10B,10C,10D 光伝送システム
11,31,32 光ファイバ
12a,12b 光カプラ
14a~14n 送信ノード
18a~18n 受信ノード
21a~21n,25a~25n トランスポンダ
22a~22n,27a~27n 光受信機
23a~23n,26a~26n 光送信機
31a~31d,32a~32d 光カプラ
31e,31f,31g,32e,32f 中継器
50A~50D ノード
40 光分波装置
41a~41n,61a~61n 光ゲートスイッチ
42 cAWG
51 送信装置
51a~51n 光送信機
52 受信装置
52a~52n 光受信機
60 光分離装置

Claims (6)

  1. 時間単位で1波長の光信号を透過するON動作と、光信号を遮断するOFF動作を行い、複数波長の各光信号が時分割多重で多重化された多重化光信号の入力時に、時分割多重を行った際の所定時刻のタイムスロットの間のみON動作を行って、当該タイムスロットに格納された1波長の光信号を分離する複数の光ゲートスイッチと、
    複数の入力ポート及び複数の出力ポートを備え、前記光ゲートスイッチを透過した1波長の光信号を複数の入力ポートから入力し、入力された1波長の光信号を、複数の出力ポートから所定順に周回させて出力するcAWG(cyclic Arrayed Waveguide Gratings)
    を備えることを特徴とする光分離装置。
  2. 前記光ゲートスイッチは、複数波長の各光信号が前記時分割多重に波長分割多重を加えて多重化された多重化光信号の入力時に、時分割多重を行った際の所定時刻のタイムスロットの間のみON動作を行って、当該タイムスロットに格納された1波長の光信号を分離し、
    前記cAWGは、前記光ゲートスイッチを透過した1波長の光信号を複数の入力ポートから入力し、入力された1波長の光信号を分波し、複数の出力ポートから所定順に周回させて出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光分離装置。
  3. 複数波長の各光信号を送信する複数の送信ノードと、
    前記複数の送信ノードから送信された複数波長の各光信号を、時分割多重で多重化した多重化光信号を送出する一方の光カプラと、
    前記一方の光カプラに光伝送路を介して接続され、当該光伝送路で伝送された前記多重化光信号を分岐する他方の光カプラと、
    前記他方の光カプラが接続された請求項1に記載の光分離装置に接続される複数の受信ノードとを備え、
    前記他方の光カプラで分岐された多重化光信号が、前記光分離装置の光ゲートスイッチで透過され、透過した多重化光信号を前記光分離装置でタイムスロット毎に分離した光信号が、前記受信ノードで受信される
    ことを特徴とする光伝送システム。
  4. 複数波長の各光信号を送信する複数の送信ノードと、
    前記複数の送信ノードから送信された複数波長の各光信号を、時分割多重に波長分割多重を加えて多重化した多重化光信号を送出する一方の光カプラと、
    前記一方の光カプラに光伝送路を介して接続され、当該光伝送路で伝送された前記多重化光信号を分岐する他方の光カプラと、
    前記他方の光カプラが接続された請求項2に記載の光分離装置に接続される複数の受信ノードとを備え、
    前記他方の光カプラで分岐された多重化光信号が、前記光分離装置の光ゲートスイッチで透過され、透過した多重化光信号を前記光分離装置でタイムスロット毎に分離後に分波した光信号が、前記受信ノードで受信される
    ことを特徴とする光伝送システム。
  5. 前記光伝送路は、リング状に接続されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の光伝送システム。
  6. 光分離装置は、複数の光ゲートスイッチと、複数の入力ポート及び複数の出力ポートを備えるcAWGとを有しており、
    前記複数の光ゲートスイッチが、時間単位で1波長の光信号を透過するON動作と、光信号を遮断するOFF動作を行い、複数波長の各光信号が時分割多重で多重化された多重化光信号の入力時に、時分割多重を行った際の所定時刻のタイムスロットの間のみON動作を行って、当該タイムスロットに格納された1波長の光信号を分離するステップと、
    前記cAWGが、前記光ゲートスイッチを透過した1波長の光信号を複数の入力ポートから入力し、入力された1波長の光信号を、複数の出力ポートから所定順に周回させて出力するステップと
    を実行することを特徴とする光伝送方法。
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