JPH0775145A - 波長ルーチング型クロスコネクト回路 - Google Patents

波長ルーチング型クロスコネクト回路

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JPH0775145A
JPH0775145A JP21754193A JP21754193A JPH0775145A JP H0775145 A JPH0775145 A JP H0775145A JP 21754193 A JP21754193 A JP 21754193A JP 21754193 A JP21754193 A JP 21754193A JP H0775145 A JPH0775145 A JP H0775145A
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wavelengths
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JP21754193A
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Hitoshi Obara
仁 小原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の入出力ポートを有し、入力ポートから
入力された光の波長に応じて、その光の出力ポートが定
まる波長ルーチング型クロスコネクト回路に関し、光信
号の分配損失がなく、かつ使用する光デバイスの種類が
少なく構造が簡単で良好な特性を得ることを目的とす
る。 【構成】 入出力伝達特性が波長軸上で周期性を有し、
入力された光信号を所定の動作波長域に応じた複数の波
長グループに多重分離する波長多重分離手段を複数個並
列に配置し、この並列配置の波長多重分離手段を1段と
して、各段ごとに動作波長域が異なる並列配置の波長多
重分離手段を多段配置し、入力ポートから入力された光
信号を各段の波長多重分離手段で多重分離を繰り返し、
所定の出力ポートにルーチングさせる配線パターンで各
段間を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の入出力ポートを
有し、入力ポートから入力された光の波長に応じて、そ
の光の出力ポートが定まる波長ルーチング型クロスコネ
クト回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の波長ルーチング型クロ
スコネクト回路の構成例を示す。図において、波長ルー
チング型クロスコネクト回路は、入力ポート101〜1
04および出力ポート111〜114の間に、各入力ポ
ートの波長の異なる光信号を入力し、波長多重して出力
ポート数分に分配出力するスターカップラ120と、ス
ターカップラ120から出力される波長多重光信号か
ら、それぞれ出力ポート対応の波長の光信号を選択して
各出力ポートに送出する帯域通過フィルタ131〜13
4とを配置した構成である。
【0003】なお、一般にN入力N出力のスターカップ
ラは、2入力2出力の光カップラの多段構成で実現され
るが、ここではその内部構成を省略して表示する。ま
た、帯域通過フィルタは、例えばファイバファブリペロ
ーフィルタその他が用いられる。ここで、各出力ポート
111〜114にλ1 〜λ4 の波長を割り当てるものと
すると、各帯域通過フィルタ131〜134はそれぞれ
λ1 〜λ4 の波長の光信号を選択するように設定され
る。
【0004】波長可変光源141〜144は、それぞれ
伝送信号151〜154によって変調された光信号を各
入力ポート101〜104に与える。このとき、各波長
可変光源141〜144の発振波長を出力ポート111
〜114に対応する波長λ1〜λ4 にチューニングする
ことにより、対応する入出力ポート間を接続することが
できる。すなわち、伝送信号によって変調された光信号
を対応する出力ポートにルーチングすることができる。
【0005】なお、各入力ポート101〜104にλ1
〜λ4 の2波長以上の波長多重光信号を入力した場合で
も、各波長ごとにそれぞれ対応する出力ポートに分離出
力させることができる。また、各出力ポート111〜1
14に対応する帯域通過フィルタ131〜134は、1
つの波長多重分離回路に置き換えることが可能である。
あるいは、波長λ1 〜λ4 が波長軸上で等間隔に並んで
いる場合には、図12に示すように、マッハツェンダ型
の周期フィルタ161〜163を組み合わせたものに置
き換えることも可能である。
【0006】図12において、マッハツェンダ型の周期
フィルタ161は、λ1 〜λ4 の波長多重光信号を
λ1 ,λ3 と、λ2 ,λ4 の2つのグループに分離し、
それぞれマッハツェンダ型の周期フィルタ162,16
3に送出する。マッハツェンダ型の周期フィルタ162
は、λ1 ,λ3 の波長多重光信号をλ1 とλ3 の光信号
に分離し、出力ポート111,113に送出する。マッ
ハツェンダ型の周期フィルタ163は、λ2 ,λ4 の波
長多重光信号をλ2 とλ4 の光信号に分離し、出力ポー
ト112,114に送出する。
【0007】図13は、アレイ格子導波路マルチプレク
サを用いた従来の波長ルーチング型クロスコネクト回路
の構成例を示す。図において、アレイ格子導波路マルチ
プレクサを用いた波長ルーチング型クロスコネクト回路
は、入力ポート101〜104および出力ポート111
〜114の間に、スターカップラ(スラブ導波路)17
1,172と、その間を結合するアレイ導波路173と
を配置した構成である。なお、アレイ導波路173は、
所定の光路長差を有する導波路の集合体である。すなわ
ち、入力ポート101〜104から入力された光信号
は、アレイ導波路173に所定の位相差を有するように
分配され、スターカップラ172で合波されるときに各
出力ポートごとに所定の光信号の位相が一致することに
より、波長による出力ポートの選択性が得られるように
なっている。
【0008】たとえば、入力ポート101から波長λ1
〜λ4 の光信号を入力すると、波長λ1 の光信号は出力
ポート114に取り出され、以下同様に、波長λ2 〜λ
4 の光信号はそれぞれ出力ポート111,112,11
3に取り出される。また、入力ポート102から波長λ
1 〜λ4 の光信号を入力すると、波長λ1 の光信号は出
力ポート113に取り出され、以下同様に、波長λ2
λ4 の光信号はそれぞれ出力ポート114,111,1
12に取り出される。
【0009】このように、アレイ格子導波路マルチプレ
クサは、波長によるルーチングが可能である。したがっ
て、各入力ポートに対応する波長可変光源141〜14
4の発振波長を適宜チューニングすることにより、同様
に対応する入出力ポート間を接続することができる。た
だし、図11,図12に示す波長ルーチング型クロスコ
ネクト回路のように、出力ポートと波長を対応させるこ
とはできない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11およ
び図12に示す従来の波長ルーチング型クロスコネクト
回路は、各入力ポートの光信号をスターカップラで波長
多重し、その波長多重光信号を各出力ポートに分配し、
その1波長を選択する構成となっている。したがって、
各波長単位の光パワーは波長多重数に応じて減少するこ
とになり、別途増幅手段が必要になっていた。また、ス
ターカップラを構成する実際の光デバイスの数を含める
と、使用される光デバイスの種類および個数が多くなる
ので、小型化することが困難であった。
【0011】一方、図13に示すアレイ格子導波路マル
チプレクサを用いた従来の波長ルーチング型クロスコネ
クト回路は、アレイ導波路を介して2つのスターカップ
ラを接続した構成であり、使用する光デバイスの個数が
少なく小型化が容易である。さらに、原理的に分配によ
る光信号の損失がない。しかし、長さの定まった多数の
導波路(アレイ導波路)が必要であり、しかも幾何学的
な配置の精度が要求される。したがって、構成が複雑化
するとともに、波長ごとの損失のばらつきが大きくなる
問題点があった。また、導波路長が長くなることによる
偏波依存性の補償が課題となっている。
【0012】本発明は、光信号の分配損失がなく、かつ
使用する光デバイスの種類が少なく構造が簡単で良好な
特性を有する波長ルーチング型クロスコネクト回路を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、入出力伝達特
性が波長軸上で周期性を有し、入力された光信号を所定
の動作波長域に応じた複数の波長グループに多重分離す
る波長多重分離手段を複数個並列に配置し、この並列配
置の波長多重分離手段を1段として、各段ごとに動作波
長域が異なる並列配置の波長多重分離手段を多段配置
し、入力ポートから入力された光信号を各段の波長多重
分離手段で多重分離を繰り返し、所定の出力ポートにル
ーチングさせる配線パターンで各段間を接続する。
【0014】
【作用】N入力N出力(Nは2のべき乗の数)の波長ル
ーチング型クロスコネクト回路の構成は、2入力2出力
の波長多重分離手段を用いる場合には、N/2個の波長
多重分離手段を並列に配置し、これらの波長多重分離手
段をlog2N段に多段配置し、各段間を所定の配線パター
ンで接続する。さらに、各段ごとに動作波長域が異なる
波長多重分離手段を用いる。このような構成において、
入力ポートから入力された光信号を各段ごとに異なる波
長グループに多重分離を繰り返すことにより、光信号の
分配損失を伴うことなく、かつ所定の波長対応の出力ポ
ートにルーチングさせることができる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の波長ルーチング型クロスコ
ネクト回路の第一実施例の構成を示す。なお、本実施例
は8入力8出力の構成例を示す。
【0016】図において、波長ルーチング型クロスコネ
クト回路は、入力ポート11〜18および出力ポート2
1〜28の間に、第1段のマッハツェンダ型の周期フィ
ルタ31〜34、第2段のマッハツェンダ型の周期フィ
ルタ41〜44、第3段のマッハツェンダ型の周期フィ
ルタ51〜54を配置し、所定の配線パターンで接続し
た構成である。
【0017】マッハツェンダ型の周期フィルタ(以下
「周期フィルタ」という。)は、図1(2) に示すよう
に、入力ポート61,62および出力ポート71,72
に、それぞれ3dBカップラ81,82を接続し、その間
を経路長差のある2本のリンク91,92で結合した2
入力2出力構成である。なお、ここでは一方のリンク9
1に経路長を調整するためのヒータ93を挿入している
が、2本のリンクの経路長差が厳密に製作可能な場合は
省略される。
【0018】本実施例の配線パターンは、第1段の周期
フィルタ31,32,33,34の各入力ポート61,
62と、入力ポート11,15、入力ポート12,1
6、入力ポート13,17、入力ポート14,18を接
続する。さらに、第2段の周期フィルタ41,42,4
3,44の各入力ポート61,62と、周期フィルタ3
1,33の各出力ポート71、周期フィルタ31,33
の各出力ポート72、周期フィルタ32,34の各出力
ポート71、周期フィルタ32,34の各出力ポート7
2を接続する。さらに、第3段の周期フィルタ51,5
2,53,54の各入力ポート61,62と、周期フィ
ルタ41,43の各出力ポート71、周期フィルタ4
1,43の各出力ポート72、周期フィルタ42,44
の各出力ポート71、周期フィルタ42,44の各出力
ポート72を接続する。さらに、第3段の周期フィルタ
51,52,53,54の各出力ポート71,72と、
出力ポート21,22、出力ポート23,24、出力ポ
ート25,26、出力ポート27,28を接続する。
【0019】ここで、周期フィルタの機能について図2
を参照して説明する。図2(1),(2)は、周期フィルタの
各出力ポート71,72における入出力伝達特性を示
し、横軸は波長である。入力ポート61,62から波長
λ1 ,λ2 ,λ3 ,…の光信号を入力したときに、例え
ば出力ポート71に波長λ1 ,λ3 ,λ5 ,…の光信号
を出力し、出力ポート72に波長λ2 ,λ4 ,λ6 ,…
の光信号を出力するように設定することができる。この
ように、入力ポート61,62から入力した光信号をそ
の波長に応じて2つのグループに分離し、各出力ポート
71,72に出力させることができる。図2(3) は、各
出力ポート71,72における入出力伝達特性を合成し
て示したものであり、縦軸上方は出力ポート71に分離
される第1グループの波長を示し、縦軸下方は出力ポー
ト72に分離される第2グループの波長を示す。以下の
説明は、この表記法に基づいたものである。
【0020】各段の周期フィルタは2本のリンクの経路
長差が異なり、各段ごとに動作波長域(周期)が異なる
ように構成される。その一例について図3を参照して説
明する。図3(1) は、波長ルーチング型クロスコネクト
回路の出力ポート21〜28に設定される波長λ1 〜λ
8 を波長軸上に割り当てたものである。第1段の周期フ
ィルタ31〜34は、図3(2) に示すように、出力ポー
ト71に第1グループの波長λ1 〜λ4 、出力ポート7
2に第2グループの波長λ5 〜λ8 を波長多重分離す
る。このように、第1段の周期フィルタ31〜34は、
すべて同一の入出力伝達特性を有し、波長ルーチング型
クロスコネクト回路の出力ポート番号を2進表示した場
合の最上位ビット(MSB)の0または1に対応して、
各出力ポート21〜28に対応する波長を振り分ける。
【0021】第2段の周期フィルタ41〜44は、第1
段の周期フィルタ31〜34で分離された波長λ1 〜λ
4 と波長λ5 〜λ8 の2グループに対応して、動作波長
域がシフトした2タイプに分類される。波長λ1 〜λ4
のグループに対応する周期フィルタ41,43は、図3
(3) に実線で示すように、出力ポート71に第1グル
ープの波長λ1 ,λ2 、出力ポート72に第2グループ
の波長λ3 ,λ4 を波長多重分離する。また、波長λ5
〜λ8 のグループに対応する周期フィルタ42,44
は、図3(3) に点線で示すように、出力ポート71に
第1グループの波長λ5 ,λ6 、出力ポート72に第2
グループの波長λ7 ,λ8 を波長多重分離する。このよ
うに、第2段の周期フィルタ41〜44は動作波長域が
シフトした2タイプの入出力伝達特性を有し、波長ルー
チング型クロスコネクト回路の出力ポート番号を2進表
示した場合のMSBの次のビットの0または1に対応し
て、各出力ポート21〜28に対応する波長を振り分け
る。なお、動作波長域がシフトした2タイプの周期フィ
ルタは、2本のリンク91,92の経路長がわずかに異
なるだけであり、ほぼ同一の構造とみなすことができ
る。
【0022】第3段の周期フィルタ51〜54は、第2
段の周期フィルタ41〜44で分離された波長λ1 ,λ
2 、波長λ3 ,λ4 ,波長λ5 ,λ6 、波長λ7 ,λ8
の4グループに対応して、動作波長域がシフトした4タ
イプに分類される。周期フィルタ51は、図3(4) に実
線で示すように波長λ1 ,λ2 を分離し、それぞれ出
力ポート21,22に送出する。また、周期フィルタ5
2は、図3(4) に点線で示すように波長λ3 ,λ4
分離し、それぞれ出力ポート23,24に送出する。ま
た、周期フィルタ53は、図3(4) に破線で示すよう
に波長λ5 ,λ 6 を分離し、それぞれ出力ポート25,
26に送出する。また、周期フィルタ54は、図3(4)
に一点鎖線で示すように波長λ7 ,λ8 を分離し、そ
れぞれ出力ポート27,28に送出する。このように、
第3段の周期フィルタ51〜54は動作波長域がシフト
した4タイプの入出力伝達特性を有し、波長ルーチング
型クロスコネクト回路の出力ポート番号を2進表示した
場合の最下位ビット(LSB)の0または1に対応し
て、各出力ポート21〜28に対応する波長を振り分け
る。なお、動作波長域がシフトした4タイプの周期フィ
ルタは、同様に2本のリンク91,92の経路長がわず
かに異なるだけであり、ほぼ同一の構造とみなすことが
できる。
【0023】以上示したように、各段ごとに動作波長域
(周期)が異なる周期フィルタを配置し、かつ所定の配
線パターンで接続することにより、光信号の分配損失を
生ずることなく、各波長ごとにそれぞれ対応する出力ポ
ートに分離出力させることができる。例えば、入力ポー
ト17から出力ポート23へのルーチングを行う場合に
は、入力ポート17への入力波長をλ3 とすることによ
り、入力ポート17→周期フィルタ33の出力ポート7
1→周期フィルタ41の出力ポート72→周期フィルタ
52の出力ポート71→出力ポート28の順にルーチン
グされる。
【0024】また、各入力ポート11〜18にλ1 〜λ
8 の2波長以上の波長多重光信号を入力した場合でも、
各波長ごとにそれぞれ対応する出力ポートに分離出力さ
せることができる。その一例を図4に示す。例えば、波
長λ1 ,λ3 ,λ8 の光信号を入力ポート17に入力す
ると、第1段の周期フィルタ33は、図3(2) に示すよ
うに出力ポート71に波長λ1 ,λ3 、出力ポート72
に波長λ8 を分離する。周期フィルタ33の出力ポート
71に接続される第2段の周期フィルタ41は、図3
(3) に実線で示すように出力ポート71に波長λ1
出力ポート72に波長λ3 を分離する。周期フィルタ3
3の出力ポート72に接続される第2段の周期フィルタ
42は、図3(3) に点線で示すように出力ポート72
に波長λ8を分離する。周期フィルタ41の出力ポート
71に接続される第3段の周期フィルタ51は、図3
(4) に実線で示すように出力ポート71に波長λ1
分離し、出力ポート21に送出する。周期フィルタ41
の出力ポート72に接続される第3段の周期フィルタ5
2は、図3(4) に破線で示すように出力ポート71に
波長λ3 を分離し、出力ポート23に送出する。周期フ
ィルタ42の出力ポート72に接続される第3段の周期
フィルタ54は、図3(4) に一点鎖線で示すように出
力ポート72に波長λ8 を分離し、出力ポート28に送
出する。
【0025】なお、本実施例では、図3に示すように周
期フィルタの入出力伝達特性を正弦波状のものとしたた
めに、第2段あるいは第3段の周期フィルタは、動作波
長域がシフトした2タイプあるいは4タイプを用意する
必要があった。しかし、図5に示すように、矩形波状の
入出力伝達特性を有する周期フィルタを用いることによ
り、第2段あるいは第3段の周期フィルタのタイプ分け
を不要とすることができる。さらに、このような周期フ
ィルタを用いた場合には、図6に示すように、第1段の
周期フィルタと第3段の周期フィルタを入れ替えること
が可能となる。この場合には、波長ルーチング型クロス
コネクト回路の出力ポート21〜28に設定される波長
λ1 〜λ8 をその順番で波長軸上に割り当てることがで
きる。いずれにしても、図4に示した波長ルーチングの
例はそのまま対応する。
【0026】ところで、周期フィルタを用いた波長分離
は、図12に示す従来の波長ルーチング型クロスコネク
ト回路と原理的には同じであるが、従来回路が一旦すべ
ての光信号を波長多重した後に分離するためにクロスト
ークが大きい。それに対しては、本実施例の構成は個々
の周期フィルタで分離処理が行われるのでクロストーク
が小さい。また、図13に示す従来の波長ルーチング型
クロスコネクト回路と比較すると、簡単な構造の2入力
2出力の周期フィルタで構成でき、その特性も2本のリ
ンクの経路長の設定でよいので、設計および製造が容易
であり、かつ希望の特性を容易に実現することができ
る。
【0027】第一実施例は、各段の配線パターンが同一
となるシャッフルパターンの例を示した。ここで、第1
段の周期フィルタ32,33および第3段の周期フィル
タ52,53をそれぞれ入れ替えることにより、図7に
示す第二実施例の波長ルーチング型クロスコネクト回路
が構成できる。また、第2段の周期フィルタ42,43
を入れ替えることにより、図8に示す第三実施例の波長
ルーチング型クロスコネクト回路が構成できる。また、
第1段の周期フィルタ32,33を入れ替えることによ
り、図9に示す第四実施例の波長ルーチング型クロスコ
ネクト回路が構成できる。
【0028】各実施例の構成は論理的に同等であるが、
光配線の交差数が異なる。各実施例における周期フィル
タ間の光配線の交差数はそれぞれ12、10、10、8とな
り、第四実施例の構成が最も少ない。光配線の交差は、
わずかであるが損失およびクロストークの原因となるの
で、第四実施例の構成は光配線の交差に起因する特性劣
化が最も少ないといえる。なお、入力ポートと第1段の
周期フィルタとの間の光配線の交差、あるいは第3段の
周期フィルタと出力ポートとの間の光配線の交差は、論
理的配置に起因するものであるので回避可能である。
【0029】本発明の波長ルーチング型クロスコネクト
回路の構成は、以上示したように、電気回路において2
入力2出力単位スイッチ回路をlog2N段構成(Nは入力
ポートおよび出力ポートの数)とした「自己ルーチング
回路」と同等の構造となっている。すなわち、図1(1)
に示す配線パターンは「オメガ網」として知られてお
り、図7および図8に示す配線パターンは「バンヤン
網」として知られている。このルーチング動作原理に関
して、従来の自己ルーチング回路では宛先の出力ポート
番号を2進表示したことに対応して、波長割り当て位置
を対応させて考えることができる。すなわち、本発明は
従来の電気回路で構成された自己ルーチング回路を波長
の次元で実現したものということができる。
【0030】この場合に、従来の電気回路の自己ルーチ
ング回路では、内部速度の上昇がないとすると、接続が
できない入出力ポートの組み合わせ(内部ブロック)が
できる。ここで、図1(1) の構成を電気回路の自己ルー
チング回路とみなすと、例えば入力ポート11と出力ポ
ート21の接続と、入力ポート15と出力ポート22の
接続は、入出力ポートが相違しているにも関わらず同時
に接続することは不可能であった。それは、単位スイッ
チ回路(周期フィルタ)31,41,51を接続するリ
ンクが1本しかないためである。このブロッキングを回
避するには、従来は自己ルーチング回路の前段にソーテ
ィング回路(例えば、Batcher のソーティング回路)を
付加する必要があった。これに対して、本発明の波長ル
ーチング型クロスコネクト回路では、入力ポート11と
出力ポート21の接続と、入力ポート15と出力ポート
22の接続は、異なる波長λ1 ,λ2 が割り当てられる
ために、内部衝突がなく同時接続が可能である。すなわ
ち、任意の接続が可能なノンブロック性を実現すること
ができる。
【0031】また、log2N段の自己ルーチング回路の構
成法とルーチング制御法はよく知られており、本実施例
における入力ポート数8および出力ポート数8を任意と
することができる。また、入力ポート数と出力ポート数
が異なっても、同様に本発明の波長ルーチング型クロス
コネクト回路を構成することができる。その一例とし
て、入力ポート数4、出力ポート数8の場合の構成例
(第五実施例)を図10に示す。
【0032】本実施例は、図9に示す第四実施例の構成
において、第1段の周期フィルタ32,34および第2
段の周期フィルタ43,44を取り除いた構成に相当す
る。本実施例においても図4に示した場合と同様に、各
入力ポート11〜14にλ1〜λ8 の2波長以上の波長
多重光信号を入力することにより、各波長ごとにそれぞ
れ対応する出力ポートに分離出力させることができる。
その一例も併せて図10に示す。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長ルー
チング型クロスコネクト回路は、波長多重分離手段とし
て例えば2入力2出力のマッハツェンダ型の周期フィル
タのみで構成することができる。すなわち、構造が簡単
で設計製造が容易な単一種類の光デバイスで構成するこ
とができるので、小型化が容易であるとともに、クロス
トークの小さい良好な特性を得ることができる。さら
に、原理的にも光信号の分配損失がなく、かつ出力ポー
トと波長を対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】周期フィルタの機能を説明する図。
【図3】出力ポートの波長割り当てと各段の周期フィル
タの入出力伝達特性を示す図。
【図4】第一実施例の動作例を示す図。
【図5】出力ポートの波長割り当てと各段の周期フィル
タの入出力伝達特性を示す図。
【図6】出力ポートの波長割り当てと各段の周期フィル
タの入出力伝達特性を示す図。
【図7】本発明の第二実施例の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第三実施例の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の第四実施例の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第五実施例の構成を示すブロック
図。
【図11】従来の波長ルーチング型クロスコネクト回路
の構成例を示すブロック図。
【図12】従来の波長ルーチング型クロスコネクト回路
の構成例を示すブロック図。
【図13】従来の波長ルーチング型クロスコネクト回路
の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
11〜18 入力ポート 21〜28 出力ポート 31〜34 第1段のマッハツェンダ型の周期フィルタ 41〜44 第2段のマッハツェンダ型の周期フィルタ 51〜54 第3段のマッハツェンダ型の周期フィルタ 61,62 入力ポート 71,72 出力ポート 81,82 3dBカップラ 91,92 リンク 93 ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力伝達特性が波長軸上で周期性を有
    し、入力された光信号を所定の動作波長域に応じた複数
    の波長グループに多重分離する波長多重分離手段を複数
    個並列に配置し、 この並列配置の波長多重分離手段を1段として、各段ご
    とに動作波長域が異なる並列配置の波長多重分離手段を
    多段配置し、 入力ポートから入力された光信号を各段の波長多重分離
    手段で多重分離を繰り返し、所定の出力ポートにルーチ
    ングさせる配線パターンで各段間を接続したことを特徴
    とする波長ルーチング型クロスコネクト回路。
JP21754193A 1993-09-01 1993-09-01 波長ルーチング型クロスコネクト回路 Pending JPH0775145A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6671430B2 (en) 1999-05-14 2003-12-30 Fujitsu Limited Optical device, terminal apparatus, and system for wavelength division multiplexing
JP2010219827A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Nagoya Univ 光パスネットワークの階層化光パスクロスコネクト装置
WO2022267540A1 (zh) * 2021-06-21 2022-12-29 华为技术有限公司 通信系统、发射机及通信方法

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JP2010219827A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Nagoya Univ 光パスネットワークの階層化光パスクロスコネクト装置
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