JP2907690B2 - 放射線物体輸送用容器 - Google Patents

放射線物体輸送用容器

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JP2907690B2 JP5175017A JP17501793A JP2907690B2 JP 2907690 B2 JP2907690 B2 JP 2907690B2 JP 5175017 A JP5175017 A JP 5175017A JP 17501793 A JP17501793 A JP 17501793A JP 2907690 B2 JP2907690 B2 JP 2907690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線物体輸送用容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線物体輸送用容器(例えば乾
式貯蔵キャスク)には、図6に示すものがある。これ
は、放射線物体30を密封した内側の密封体31と、放
射線物体30からの放射線を遮蔽するための外側のコン
クリート製遮蔽体32とを有し、密封体31の外周面と
遮蔽体32の内周面との間に断熱用空間33を設け、こ
の断熱用空間33を介して遮蔽体32の下部に形成した
吸気口34と遮蔽体32の上部に形成した放熱口35と
が連通している。
【0003】この放射線物体輸送用容器において、吸気
口34から入った空気は、放射線物体30からの輻射熱
で熱せられ、自然対流によって放熱口35から放熱され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の放射線物体
輸送用容器において、放射線物体30から密封体31に
伝わった熱は、断熱用空間33から放熱口35を通って
外部に放熱される。しかし断熱用空間33内の対流だけ
では放熱が充分荷行われず、従って、遮蔽体32の温度
が上昇する。そうすると、遮蔽体32はコンクリート製
であって耐熱性に劣るので、ひび割れが生じてしまい放
射線遮蔽が充分に行えないといった課題がある。
【0005】そこで本発明は、上記課題を解決し得る放
射線物体輸送用容器の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、放射線物体を密封した密封体が、
前記放射線物体からの放射線を遮蔽するためのコンクリ
ート製遮蔽体に断熱用空間を介して内装され、前記コン
クリート製遮蔽体の下部に断熱用空間に連通された吸気
口が形成されるとともにコンクリート製遮蔽体の上部に
断熱用空間に連通された放熱口が形成され、前記密封体
の外周面と遮蔽体の内周面の中央に遮蔽面が位置するよ
う前記断熱用空間に放射線物体からの輻射熱をコンクリ
ート製遮蔽体に伝えるのを軽減するための遮熱板が密封
体に外嵌されている。
【0007】
【作用】上記構成において、放射線物体から発せられた
放射線は、コンクリート製遮蔽体で遮蔽される。また、
放射線物体から輻射熱が発せられると、断熱空間内の空
気が熱せられて上昇し、放熱口から遮蔽体の外部に放出
されて自然対流により新たな空気が吸気口から吸気され
ることにより放熱が行われるとともに、断熱空間に配置
された遮熱板により、放射線物体から発せられた輻射熱
が軽減された後、遮蔽体に伝えられ、遮蔽体の温度が高
温になるのを押さえる。
【0008】
【実施例】以下、本発明放射線物体輸送用容器の実施例
を図面に基いて説明する。本発明の実施例に係る放射線
物体輸送用容器は、円柱状のコンクリート製遮蔽体1の
内部に放射線物体を密封した銅製の密封体2を内装すた
めの内装空間3が形成され、前記密封体2は内装空間3
の底面に固定され、前記内装空間3の内壁面全周にキャ
スクライナー4が配置され、内装空間3はキャスク蓋5
によって閉じられている。
【0009】前記密封体2の外周面2aと遮蔽体1の内
周面1aとの間の環状空間が、前記放射線物体からの輻
射熱を断熱するための断熱空間6とされ、該断熱空間6
に筒状の鉄製遮熱板7が配置され、該遮熱板7は、前記
キャスクライナー4に取付け具11を介して固定される
とともに、前記密封体2の外周面2aと遮蔽体1の内周
面1aの中央に遮蔽面7aが位置するように密封体2に
外嵌されている。
【0010】前記遮蔽体1の側壁8下部の複数箇所に、
前記断熱空間6に連通した吸気口9が形成され、前記遮
蔽体1の側壁8上部の複数箇所に、前記断熱空間6に連
通した放熱口10が形成されている。
【0011】上記構成において、放射線物体から発せら
れた放射線は、コンクリート製遮蔽体1で遮蔽される。
ところで、放射線物体から輻射熱が発せられると、断熱
空間6内の空気Aが熱せられて上昇し、放熱口10から
遮蔽体1の外部に放出され、これとともに自然対流によ
り新たな空気Aが吸気口9から吸気されることにより放
熱が行われる。
【0012】ところで、断熱空間6には遮熱板7が配置
されているので、放射線物体から発せられた輻射熱は、
いったん遮熱板7で遮られて軽減された後、遮蔽体1の
内周面1aに伝えられる。これによって遮蔽体1の温度
が高温になるのを押さえることができ、従って遮蔽体1
にひび割れを生じるのを防止できるので、遮蔽体1は放
射線物体からの放射線を長期の間遮蔽することができ
る。
【0013】なお図3は、本発明のように遮熱板7を設
けた場合に遮蔽体1に発せられる温度を示すものであ
り、遮熱板7を設けることにより遮蔽体1に発せられる
温度は、図4に示すように遮熱板7を設けない場合に比
べて低くなり、熱量として3%〜5%軽減することがで
きる。
【0014】このように、密封体2の外周面2aと遮蔽
体1の内周面1aとの間に、遮熱板7を配置することに
より、放射線物体から発せられた熱量が軽減されて遮蔽
体1に伝わるので、遮蔽体1が高温になるのをおさえる
ことができ、遮蔽体1にひび割れが生じるのを防止で
き、放射線物体から発せられる放射線を長期にわたって
遮蔽できる。
【0015】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、図5に示すように遮熱板7に遮蔽体1の内周
面1aに上傾斜する流通孔を形成して断熱空間6内の気
流を清流するよう構成してもよい。この場合も上記実施
例と同様に遮熱板7によって放射線物体からの輻射熱を
遮蔽することができる。
【0016】さらに遮熱板7に、放射線物体から発せら
れる輻射熱を軽減するような塗料を塗布することによ
り、遮蔽体1の温度上昇をおさえることもできる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、密封体と遮蔽体との間に、遮熱板を配置するこ
とにより、放射線物体から発せられた熱量が軽減されて
遮蔽体に伝わるので、遮蔽体が高温になるのが押さえら
れ、従って、遮蔽体にひび割れが生じるのを防止でき、
放射線物体から発せられる放射線を長期にわたって遮蔽
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す放射線物体輸送用容器の
全体断面図である。
【図2】同じく要部簡略断面図である。
【図3】放射線物体輸送用容器に遮熱板を設けた場合に
遮蔽体に発せられる温度を示す温度変化図である。
【図4】放射線物体輸送用容器に遮熱板を設けない場合
に遮蔽体に発せられる温度を示す温度変化図である。
【図5】他の実施例を示す放射線物体輸送用容器の要部
断面図である。
【図6】従来の放射線物体輸送用容器の一部破断斜視図
である。
【符号の説明】
1 遮蔽体 2 密封体 3 内装空間 4 キャスクライナー 6 断熱空間 7 遮熱板 8 側壁 9 吸気口 10 放熱口
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21F 5/10 G21F 5/002 G21F 5/005

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線物体を密封した密封体が、前記放
    射線物体からの放射線を遮蔽するためのコンクリート製
    遮蔽体に断熱用空間を介して内装され、前記コンクリー
    ト製遮蔽体の下部に断熱用空間に連通された吸気口が形
    成されるとともにコンクリート製遮蔽体の上部に断熱用
    空間に連通された放熱口が形成され、前記密封体の外周
    面と遮蔽体の内周面の中央に遮蔽面が位置するよう前記
    断熱用空間に放射線物体からの輻射熱をコンクリート製
    遮蔽体に伝えるのを軽減するための遮熱板が密封体に外
    嵌されたことを特徴とする放射線物体輸送用容器。
JP5175017A 1993-07-15 1993-07-15 放射線物体輸送用容器 Expired - Fee Related JP2907690B2 (ja)

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JP4567839B2 (ja) * 2000-03-22 2010-10-20 株式会社竹中工務店 放射性物質貯蔵設備
JP6751637B2 (ja) * 2016-09-30 2020-09-09 日立造船株式会社 コンクリートキャスク

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