JP2907405B2 - ハロゲン化銀写真用支持体 - Google Patents

ハロゲン化銀写真用支持体

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JP2907405B2
JP2907405B2 JP23865991A JP23865991A JP2907405B2 JP 2907405 B2 JP2907405 B2 JP 2907405B2 JP 23865991 A JP23865991 A JP 23865991A JP 23865991 A JP23865991 A JP 23865991A JP 2907405 B2 JP2907405 B2 JP 2907405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影、取扱いに便利な
小型カメラに用いて好適なハロゲン化銀写真感光材料の
支持体に関し、詳しくは薄膜化が可能で、膜物性にも優
れ、さらに塗設する乳剤層の塗布性が改良されたハロゲ
ン化銀写真用支持体に関するものである。
【0002】
【発明の背景】手軽に撮影でき、取扱いや携帯にも便利
な小型カメラが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、携帯に便利で
手軽さを考えると、より一層の小型化が望まれるが、小
型化を追求する上で、内蔵される写真フィルムの収納ス
ペースのコンパクト化が不可欠である。通常、写真フィ
ルムとしては、ロール状フィルムをスプールに巻回した
状態のものが内蔵されるので、そのスペースをコンパク
ト化して、なおかつ一定の撮影枚数(例えば36枚撮り)
を確保するためには、写真フィルム自体の厚さを薄くす
る必要がある。特に、写真フィルムの支持体の厚みは現
行でも120〜125μm程度あり、その上の感光層の厚み(2
0μm程度)と比べてもかなり厚いものであるため、この
支持体の厚みを薄くすることが、写真フィルム全体の厚
みを薄くする上で最も有効な手段と考えられる。
【0004】ところが、支持体を薄膜化すると、フィル
ム同志のくっつきが一般に発生しやすくなる。また、カ
ール防止等の目的で支持体に親水性を持たせる技術が知
られている(例えば特開平2-120857号公報など)が、こ
のような支持体の親水化によってもフィルム同志のくっ
つきが生じやすくなる。従来、フィルム同志のくっつき
を防止するためにマット剤を使用する技術はよく知られ
ているが、その効果を発揮せしめるのに必要な量を添加
すると失透してネガフィルムとしては使用出来なくなる
という問題がある。
【0005】本発明は上記従来の解決すべき課題に鑑み
なされたもので、その目的は、薄膜化が可能で、失透
フィルム同志のくっつきがなく膜物性に優れ、さらに塗
設する乳剤層の塗布性が改良された、小型カメラに用い
て特に好適なハロゲン化銀写真用支持体を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のハロゲン化銀写真用支持体は、支持体の少
なくとも一方の面にマット剤を含有する下引層を有する
ハロゲン化銀写真用支持体において、前記支持体の厚さ
は50μm〜100μmであり、前記下引層に含有されている
マット剤の粒度分布が2つのピークを有することを特徴
とする。
【0007】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】本発明のハロゲン化銀写真用支持体は、マ
ット剤を含有する下引層を有し、該マット剤はその粒度
分布において2つのピークを有している。
【0009】本発明に使用するマット剤は無機化合物、
有機化合物のどちらでもよい。例えば、硫酸バリウム、
減感したハロゲン化銀亜鉛末、マンガンコロイド、二酸
化チタン、硫酸ストロンチウムバリウム、二酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、酸化カリウム、酸化ナトリウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウムなどの無機物の
微粉末があるが、さらに例えば湿式法やケイ酸のゲル化
より得られる合成シリカ等の二酸化ケイ素やチタンスラ
ッグと硫酸により生成する二酸化チタン(ルチル型やア
ナタース型)等が挙げられる。また、粒径の比較的大き
い、例えば20μm以上の無機物から粉砕した後、分級す
ることによっても得られる。
【0010】又、ポリテトラフルオロエチレン、セルロ
ースアセテート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリプロピルメタクリレート、ポリメチルアクリ
レート、ポリエチレンカーボネート、澱粉等の有機高分
子化合物の粉砕分級物もあげられる。
【0011】あるいは又懸濁重合法で合成した高分子化
合物、スプレードライ法あるいは分散法等により球型に
した高分子化合物、または無機化合物を用いることがで
きる。
【0012】粒度分布において2つのピークを有するマ
ット剤は、それぞれ平均粒径の異なる2種類のマット剤
を混合して得られる。本発明の効果を発揮せしめる上
で、一方のマット剤の平均粒径は2μm〜10μm、より好
ましくは2.5〜7μmの範囲が好ましく、他方のマット剤
の平均粒径は0.3μm〜1.3μm、より好ましくは0.3〜0.8
μmの範囲が好ましい。なお、本発明でいう粒径とは、
試料を電子顕微鏡で撮影し個々の粒子の直径を測定した
ものである。
【0013】下引層は、公知の塗布手段を用いて下引層
用ラテックスを支持体上に塗布することによって形成出
来る。一般に溶剤系下引き、水性下引きがあるが、後者
の方が好ましい。水性下引き素材としては特に限定しな
いが、ポリ塩化ビニリデン系、水性コポリエステル系、
ポリオレフィン系、ビニル系等のものを用いることがで
きる。該下引層用ラテックスの塗布量は0.05〜2.0g/m2
の範囲であることが好ましい。2.0g/m2を越えると感材
の厚みが厚くなり薄膜化を達成する上で好ましくない。
また、0.05g/m2未満であると、下引層としての機能を
十分発揮せしめることが出来ない。該下引層は支持体の
二軸延伸後に塗布形成してもよいが、特に未延伸又は一
軸延伸された支持体に下引層を塗布形成した後、二軸延
伸を行なうのが好ましい。また、該下引層は、支持体の
どちらか一方の面に形成されてもよいし、支持体の両面
に形成されてもよい。なお、上記マット剤は下引層中、
大粒子が0.05〜7mg/m2、好ましくは0.3〜6mg/m2
小粒子が7〜19mg/m2、好ましくは8〜17mg/m2の範囲
で含有されるのが望ましい。
【0014】本発明に用いる支持体としては、機械的強
度が優れ薄膜化できることから、ポリエステル支持体が
好ましく、特に親水性を持たせた支持体がカール防止の
点から好ましい。
【0015】本発明に用いる支持体の化学的成分として
好ましいものは、芳香族二塩基酸特に、テレフタル酸と
グリコールを主要な構成成分とするコポリエステル系で
ある。テレフタル酸成分、グリコール成分と共重合する
成分としては、スルホン酸の金属塩を有する芳香族ジカ
ルボン酸及びポリエチレングリコールが好ましい。
【0016】スルホン酸の金属塩を有する芳香族ジカル
ボン酸としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、
2−ナトリウムスルホテレフタル酸、6−ナフタレンジ
カルボン酸及びこれらのナトリウムを他の金属例えば、
カリウム、リチウムなどで置換した化合物、そのエステ
ル化合物などが挙げられ、本発明では、特に、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸又はそのエステル化合物が好
ましい。ポリエチレングリコールとしては、エチレング
リコールの繰り返し単位が、2〜500のものが好ましい
が、特に好ましくは50〜150のものである。
【0017】これらの化合物以外に、酸成分としては、
例えばイソフタル酸、又は、そのエステル化合物、アジ
ピン酸又は、そのエステル化合物など、また、アルコー
ル成分としては例えば、プロピレングリコール、ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘ
キサンジオール、ジエチレングリコールなどの化合物を
含んでいても良い。スルホン酸の金属塩を有する芳香族
ジカルボン酸は、主原料であるテレフタル酸成分に対し
て好ましくは、2〜20mol%、特に好ましくは4〜15mol
%、添加されるのがよい。また、ポリエチレングリコー
ルは、アルコール成分の主原料である。エチレングリコ
ール成分に対して、好ましくは1〜15wt%、特に好まし
くは3〜10wt%添加されるのがよい。
【0018】上記の化合物を反応させてポリエステルを
得るには、公知の合成方法を用いて行なうことが出来
る。得られたポリエステルから本発明の支持体を形成す
るには、次のようにして行なう。
【0019】すなわち、得られた樹脂を乾燥後、溶融押
し出しして、未延伸シートとし次いでたて延伸及びよこ
延伸及び熱固定することにより目的とするフィルムにす
る。延伸倍率は特に限定されないが、通常は面積比で4
〜16倍が適当である。延伸時の温度は特に限定されない
が50〜140℃が適当である。熱固定温度は、特に限定さ
れないが150〜240℃が適当である。
【0020】本発明のハロゲン化銀写真用支持体の膜厚
は、50μm〜100μmの範囲であり、特に50μm〜75μmの
範囲が好ましい。支持体の膜厚が100μmを越えると、一
定枚数以上の撮影枚数を確保しかつ写真フィルム全体の
厚さを薄くしてコンパクト化することが困難であり、一
方、膜厚が50μm未満になると、機械的強度が低下し腰
もなくなるため支持体として使用することが困難にな
る。
【0021】本発明のハロゲン化銀写真用支持体の少な
くとも一方の側にハロゲン化銀乳剤層を塗設してハロゲ
ン化銀写真感光材料が得られる。本発明の支持体の下引
層は、この上に塗設する乳剤層の塗布性を改良し、特に
高速塗布のときの塗布性が良好で、支持体と乳剤層との
膜付きも優れている。
【0022】
【実施例】以下、実施例を示して、本発明をさらに具体
的に詳述する。
【0023】実施例1 Tダイから280℃でフィルム状に溶融押出したポリエチ
レンテレフタレートを冷却ドラム上で急冷して得られた
未延伸フィルム(厚さ720μm)を75℃に予熱しタテ延伸
(3倍)後、両面にコロナ放電し、表1の実施例1に示
すような含有量になるようにマット剤を添加した塗布液
Aを表面処理した支持体面に塗布し、ステンター内にて
乾燥100℃でヨコ延伸(3倍)し、さらに220℃で熱固定
して膜厚0.3g/m2(乾燥状態)の下引処理した厚さ80μ
のポリエチレンテレフタレートフィルム(支持体1)を
得た。
【0024】塗布液Aの調製 ジカルボン酸成分としてテレフタル酸ジメチル40モル
%、イソフタル酸ジメチル33モル%、5−スルホイソフ
タル酸ジメチルのナトリウム塩7モル%、アジピン酸20
モル%、グリコール成分としてエチレングリコール65モ
ル%、ジエチレングリコール35モル%を共重合した。
【0025】得られた共重合体を分析したところ固有粘
度は0.55dl/g、ガラス転移温度は約26℃であった。
【0026】このポリエステル共重合体を95℃の熱水中
で3時間攪拌し、15重量%水溶液とした後、水で希釈し
てわずかに白濁した8重量%水溶液を得た。
【0027】実施例2 ポリエチレンテレフタレートのかわりに、ジメチルテレ
フタレート:5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチ
ル:ポリエチレングリコール(分子量約3500):エチレ
ングリコール=95:5:0.5:99.5(モル比)の重合体
を用い、タテ延伸温度80℃、ステンタ内乾燥温度90℃、
熱固定200℃で行なった以外は実施例1と同様の条件で
支持体2を作成した。
【0028】比較例1〜4 表1に示すようにマット剤を使用したこと以外は実施例
2と同様にして支持体3〜6を得た。
【0029】かくして得られた支持体1〜6について透
明性及びブロッキング性の評価を行なった。結果を表1
に示す。
【0030】<ブロッキング性>直径50mmのコアに2枚
のフィルム(巾35mm、長さ100mm)の処理面同士を重合
わせ、1kgの荷重をかけて、巻きつける。23℃、RH55
%の雰囲気下で24時間放置後、剥離し、その状況を5段
階評価する。 (基準) ○ :全く抵抗なく剥離できる。 ○△:軽い音がして剥離できる。 △ :剥離できるが押され様の跡が残る。 △×:剥離できるが部分的に粘着している。 × :粘着して剥離不能。
【0031】<透明性>下引層塗布後のフィルムの透明
性は、東京電色社製TURBIDIMETER MODEL T-2600DAでヘ
イズを測定した。
【0032】ヘイズ値の小さいほど透明性が良いことを
示し、本発明に係わる写真感光材料にとって好ましいこ
とを示す。
【0033】次に、支持体1の片面に25W/(m2・mi
n)のコロナ放電を施し、また、反対面に8W/(m2・m
in)のコロナ放電を施した。更に、25W/(m2・min)
のコロナ放電を施した面に下記の乳剤層を、8W/(m2
・min)のコロナ放電を施した面に下記のバッキング層
を順次支持体側から形成して、多層カラー写真感光材料
試料101を作成した。
【0034】試料101と同様に支持体2〜6に乳剤層及
びバッキング層をそれぞれ塗設して多層カラー写真感光
材料試料102〜106を作製した。 第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15g UV吸収剤(UV−1) 0.20g 化合物(CC−1) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20g ゼラチン 1.6g 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3g 第3層;低感度赤感性乳剤層(R−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均沃度含有量2.0モル%) 0.4g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均沃度含有量8.0モル%) 0.3g 増感色素(S−1)3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2)3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3)0.2×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50g シアンカプラー(C−2) 0.13g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.01g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55g ゼラチン 1.0g 第4層;高感度赤感性乳剤層(R−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均沃度含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−1)1.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2)1.6×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3)0.1×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03g DIR化合物(D−2) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25g ゼラチン 1.0g 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8g 第6層;低感度緑感性乳剤層(G−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均沃度含有量8.0モル%) 0.6g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均沃度含有量2.0モル%) 0.2g 増感色素(S−4)6.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5)0.8×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.17g マゼンタカプラー(M−2) 0.43g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10g DIR化合物(D−3) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7g ゼラチン 1.0g 第7層;高感度緑感性乳剤層(G−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均沃度含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−6)1.1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−7)2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−8)0.3×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.30g マゼンタカプラー(M−2) 0.13g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35g ゼラチン 1.0g 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1g 添加剤(HS−1) 0.07g 添加剤(HS−2) 0.07g 添加剤(SC−1) 0.12g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15g ゼラチン 1.0g 第9層;低感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均沃度含有量2.0モル%) 0.25g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均沃度含有量8.0モル%) 0.25g 増感色素(S−9)5.8×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6g イエローカプラー(Y−2) 0.32g DIR化合物(D−1) 0.003g DIR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18g ゼラチン 1.3g 第10層;高感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.8μm)(平均沃度含有量8.5モル%) 0.5g 増感色素(S−10)3×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11)1.2×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.18g イエローカプラー(Y−2) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05g ゼラチン 1.0g 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀(平均粒径0.08μm) 0.3g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10g 添加剤(HS−1) 0.2g 添加剤(HS−2) 0.1g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07g ゼラチン 0.8g 第12層;第2保護層(PRO−2) 化合物A 0.04g 化合物B 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02g メチルメタクリレート:エチルメタアクリレート:メタアクリル酸=3:3: 4(重量比)の共重合体(平均粒径3μm) 0.13g 第10層に使用した沃臭化銀乳剤は以下の方法で調整し
た。
【0035】平均粒径0.33μmの単分散沃臭化銀粒
子(沃化銀含有率2mol%)を種結晶として、沃臭化銀乳
剤をダブルジェット法により調製した。
【0036】溶液〈G−1〉を温度70℃、pAg 7.
8、pH7.0に保ち、よく攪拌しながら、0.34モル
相当の種乳剤を添加した。
【0037】(内部高沃度相−コア相−の形成)その
後、〈H−1〉と〈S−1〉を1:1の流量比を保ちな
がら、加速された流量(終了時の流量が初期流量の3.
6倍)で86分を要して添加した。
【0038】(外部低沃度相−シェル相−の形成)続い
て、pAg 10.1、pH6.0に保ちながら、〈H−2〉
と〈S−2〉を1:1の流量比で加速された流量(終了
時の流量が初期流量の5.2倍)で65分を要して添加
した。
【0039】粒子形成中のpAg とpHは、臭化ナトリウム
水溶液と56%酢酸水溶液を用いて制御した。粒子形成
後に、常法のフロキュレーション法によって水洗処理を
施し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃にてpH
及びpAg をそれぞれ5.8及び8.06に調整した。
【0040】得られた乳剤は、平均粒径0.80μm、
分布の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5mol%の八
面体沃臭化銀粒子を含む単分散乳剤であった。 同様の方法で、種結晶の平均粒径、温度、pAg 、pH、流
量、添加時間、およびハライド組成を変化させ、平均粒
径および沃化銀含有率が異なる前記各乳剤を調製した。
【0041】いずれも分布の広さ20%以下のコア/シ
ェル型単分散乳剤であった。各乳剤は、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸及びチオシアン酸アンモニウムの存在下
にて最適な化学熟成を施し、増感色素、4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン、
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを加えた。
【0042】
【化1】
【0043】
【化2】
【0044】
【化3】
【0045】
【化4】
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【0049】
【化8】
【0050】
【化9】
【0051】
【化10】
【0052】
【化11】
【0053】
【化12】
【0054】
【化13】 尚、上述の感光材料は、さらに、化合物Su−1、Su
−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、安定剤ST
−1、カブリ防止剤AF−1、AF−2(重量平均分子
量10,000のもの及び1,100,000のも
の)、染料AI−1、AI−2および化合物DI−1
(9.4mg/m2)を含有する。
【0055】
【化14】 バッキング層 ゼラチン 8.0g/m2 メルクサポニン 2.0g/m2 平均粒径3μのシリカ粒子 20g/m2 コロイダルシリカ 60g/m2
【0056】
【化15】 得られた試料101〜106について乳剤塗布性及び接着性の
評価を行なった。結果を表1に示す。
【0057】<乳剤塗布性>乳剤層塗布後、塗布状態を
以下の基準で目視評価した。 ○ 均一にムラなく塗布されている。 △ 若干の塗布ムラあり。 × 均一に塗布できていない。
【0058】<接着性>フィルムの乳剤層に45℃の傾き
の切り傷を剃刀で入れ、セロテープを圧着し、急激に引
き剥しその時剥離した乳剤層の面積を5段階で評価し
た。 (基準) × :完全に剥離される(接着力は非常に弱い) △×:50%以上剥離 △ :10〜50%剥離 ○△:剥離10%未満(接着力はかなり強い) ○ :剥離0%(接着力は非常に強い) 評価○△以上ならば実用上充分な接着性であるとみなさ
れる。
【0059】
【表1】 表1の結果より、本発明の支持体を用いると、透明性及
びブロッキング性が良好で、しかも乳剤層を塗布した際
の乳剤塗布性や塗布した乳剤層の膜付が良好であること
がわかる。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、薄膜化が可能で、さらに失透やフィルム同志のく
っつきがなく、膜物性にも優れ、さらに塗設する乳剤層
の塗布性が改良された、小型カメラに用いて好適なハロ
ゲン化銀写真用支持体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/91 G03C 1/765 G03C 1/95

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の面にマット剤
    を含有する下引層を有するハロゲン化銀写真用支持体に
    おいて、前記支持体の厚さは50μm〜100μmであり、前
    記下引層に含有されているマット剤の粒度分布が2つの
    ピークを有することを特徴とするハロゲン化銀写真用支
    持体。
JP23865991A 1991-08-26 1991-08-26 ハロゲン化銀写真用支持体 Expired - Lifetime JP2907405B2 (ja)

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