JPH06123932A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH06123932A
JPH06123932A JP4300306A JP30030692A JPH06123932A JP H06123932 A JPH06123932 A JP H06123932A JP 4300306 A JP4300306 A JP 4300306A JP 30030692 A JP30030692 A JP 30030692A JP H06123932 A JPH06123932 A JP H06123932A
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JP
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silver halide
film
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gelatin
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JP4300306A
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English (en)
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Masato Takada
昌人 高田
Eiichi Ueda
栄一 上田
Hiromitsu Araki
弘光 荒木
Toru Kobayashi
徹 小林
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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    • GPHYSICS
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    • G03C1/00Photosensitive materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シネ型自動現像機により現像する際に汚れが
発生するのを防止すること、カールを防止して焼き付け
時にプリンターによりバック層にすり傷が発生するのを
防止しさらに解像度の低下を防止する。 【構成】 ポリエステルフィルム支持体の一方の側に少
なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、他方の側に
少なくとも1層のバック層を有するハロゲン化銀写真感
光材料であって、該支持体の巾方向がバック層側に凹状
にカールしており、かつ、上記ハロゲン化銀乳剤層を有
する側の単位面積当たりの全ゼラチン量に対する、上記
バック層を有する側の単位面積当たりの全ゼラチン量の
比率が0.05以上0.7以下の範囲であることを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はハロゲン化銀写真感光
材料に関し、さらに詳しくは、シネ型自動現像機により
現像する際に汚れが発生するのを防止することができ、
しかも、プリント時のバック層のすり傷や解像度の低下
を防止したハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】現在、小
型カメラが一般市場において汎用されている。この小型
カメラを携帯に便利なようにその手軽さを考慮すると、
小型カメラは今よりも一層小型化することが望まれる。
この小型カメラのより一層の小型化を追求するには、内
蔵される写真用フィルムの収納スペースのコンパクト化
が不可欠である。
【0003】通常、写真用フィルムは、ロール状にスプ
ールに巻いた状態で小型カメラ内に収納されているの
で、小型カメラにおける収納スペースを更にコンパクト
化しつつ、なおかつ一定の撮影枚数を確保するには、そ
の写真用フィルム自体の厚さを薄くする必要がある。特
に、写真用支持体の厚みは、現行においては120〜125μ
m程度であり、その表面に形成された感光層の厚み(20
〜30μm)と比べると、かなり厚い。したがって、この
写真用支持体の厚みを更に薄くすることが、写真フィル
ム全体の厚みを薄くする上でもっとも有効である。
【0004】ところで、従来使用されている写真用支持
体としては、トリアセテートセルロース(TACと略称
されることがある。)フィルムが代表的である。ところ
が、このTACフィルムはもともと機械的強度が弱いの
で、このTACフィルムを更に薄くすると、撮影装置や
その後の現像処理工程での搬送性や取り扱い性が著しく
悪くなってしまう。したがって、この写真用支持体とし
てのTACフィルムは、その厚みを現行の写真用支持体
以上に薄くすることは得策ではない。
【0005】一方、ポリエチレンテレフタレートは、従
来からX線フィルムや製版用フィルムに用いられてきて
おり、しかも機械的強度に優れているので、これを写真
用支持体に応用することにより、写真フィルムの厚さを
薄くすることが考えられている。
【0006】とくに、特開平2-120857号公報および特開
平1-244446号公報等により、ポリエステルを親水化する
技術が開発され、巻きぐせを改良することが可能になっ
たことにより、近時、ポリエステル系樹脂を写真用支持
体に用いた、厚みの薄い写真用フィルムの開発が行なわ
れるようになってきている。
【0007】かかるポリエステル系樹脂を写真用支持体
に用いる場合、厚みの薄い写真フィルムが得られるもの
の、支持体における一方の面に積層した吸質膨張率の高
い乳剤層の影響で、写真フィルムがカールしてしまうと
いう問題が生ずる。そこで、写真フィルムのカールバラ
ンスを適正にすることが必要となり、その方法として、
バック層に乳剤層側と同じようにゼラチンを用いる方法
がある。
【0008】しかしながら、バック層にゼラチンを用い
た場合シネ型自動現像機で処理したところ、バック層に
ロール跡の汚れが発生し、程度の強い汚れはプリントの
画質を著しく落とすという致命的な問題が生ずることが
判明した。
【0009】前記問題に対し、バック層のゼラチンを減
少すれば、バック層のロール跡の汚れの発生も起こりに
くくなるが、しかしながらこの方法では、写真フィルム
のカールのバランスが不十分となり、乳剤層側に強いカ
ールを起こす。これにより、たとえば、現像処理後にも
カールが解消していないために、焼き付け時にプリンタ
ー等によりバック層にすり傷が発生し易くなる。さらに
は、このカールのためにピンボケし、プリントの画質を
著しく落とすといった致命的な問題が発生する。
【0010】この発明の目的は、前記問題点を解消し、
シネ型自動現像機により現像する際に汚れが発生するの
を防止することができ、しかも、プリント時のバック層
のすり傷や解像度の低下を防止したハロゲン化銀写真感
光材料を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、ポリエステルフィルム支持
体の一方の側に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を
有し、他方の側に少なくとも1層のバック層を有するハ
ロゲン化銀写真感光材料において、該支持体がバック層
側に凹状に巾方向がカールしており、かつ、上記ハロゲ
ン化銀乳剤層を有する側の単位面積当たりの全ゼラチン
量に対する、上記バック層を有する側の単位面積当たり
の全ゼラチン量の比率が0.05以上 0.7以下の範囲である
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料であり、前
記請求項2に記載の発明は、ポリエステルフィルム支持
体の巾方向のカール度が23℃、20%RHにおいて、IS
O4330による1/Rの値で−1〜−40 1/mの範囲
である請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料であ
り、前記請求項3に記載の発明は、ポリエステルフィル
ム支持体が、2層以上のポリエステル層を積層してなる
フィルムである請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光
材料であり、前記請求項4に記載の発明は、ポリエステ
ルフィルム支持体が、2層以上のポリエステル層を積層
してなるフィルムである請求項2に記載のハロゲン化銀
写真感光材料であり、前記請求項5に記載の発明は、ポ
リエステルフィルム支持体の巾方向のカール度と、ハロ
ゲン化銀乳剤層を有する側の単位面積当たりの全ゼラチ
ン量に対する、上記バック層を有する側の単位面積当た
りの全ゼラチン量の比率が以下の条件式を満たす請求項
2に記載のハロゲン化銀写真感光材料である。
【0012】
【数2】 (ただし、式中Kはポリエステルフィルム支持体の23
℃、20%RHにおけるISO4330による1/Rの値
(単位:1/m)を表し、Xはハロゲン化銀乳剤層を有
する側の単位面積当たりの全ゼラチン量に対する、上記
バック層を有する側の単位面積当たりの全ゼラチン量の
比率を表す。)
【0013】以下、この発明について詳述する。
【0014】この発明に係るハロゲン化銀写真感光材料
(以下、適宜に「感材」と称することがある。)は、特
定の厚みを有するポリエステルフィルム支持体(1)の
一方の側に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層(2)
を有すると共に、他方の側に少なくとも1層のバック層
(3)を有する。
【0015】−ポリエステルフィルム支持体(1)− この発明に用いられるポリエステルフィルムとしては、
写真用支持体としての十分な強度があれば特に制限はな
く、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
およびナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸
と、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
および1,4−ブタンジオール等のグリコール類との縮
合物のポリマーであるポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ジナフタレート、ポリプロピレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の共重
合ポリエステルを挙げることができる。
【0016】なお、この発明においては、巻きぐせ回復
性の観点から含水率の高いポリエステルが好ましく、共
重合成分に金属スルホネート基を有するジカルボン酸を
用いるものが好ましく、さらに好ましくはポリエチレン
グリコールを用いるものである。これらの樹脂の例とし
ては例えば、米国特許第3,052,543号明細書、特公昭57-
28336号公報、同59-33894号公報、特開平1-244446号公
報、米国特許第5,138,024号明細書等に示された含水率
の高いポリエステルが好ましい。
【0017】この発明における写真用支持体に用いられ
るポリエステルは、フェノール/1,1,2,2−テト
ラクロロエタン(60/40重量比)の混合液中、20℃で測
定した固有粘度が、0.4〜1.0であることが好ましく、よ
り好ましくは0.5〜0.8である。
【0018】前記ポリエステルフィルム支持体は、リン
酸、亜リン酸およびそれらのエステル、並びに、シリ
カ、カオリン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、二
酸化チタン等の無機粒子、マット剤、帯電防止剤、滑
剤、界面活性剤、安定剤、分散剤、可塑剤、UV吸収
剤、導電性物質、粘着性付与剤、軟化剤、流動性付与
剤、増粘剤、酸化防止剤等の種々の添加剤を含有するこ
とができる。
【0019】さらに、前記ポリエステルフィルム支持体
は、ハロゲン化銀乳剤層等の写真乳剤層を塗設した支持
体のエッジから光が入射したときに起こるライトパイピ
ング現象(ふちかぶり)を防止する目的で、染料を含有
することが好ましい。このような目的で配合される染料
としては、その種類に特に限定があるわけではないが、
フィルムの製膜工程上、耐熱性に優れた染料が好まし
く、例えばアンスラキノン系化学染料などを挙げること
ができる。
【0020】また、ポリエステルフィルム支持体の色調
としては、一般の感光材料に見られるようにグレー染色
が好ましく、一種類もしくは二種類以上の染料を混合し
て用いることもできる。これらの染料として、住友化学
(株)製のSUMIPLAST、三菱化成(株)製のD
iaresin、Bayer社製のMACROLEX等
の染料を単独で、あるいは適宜に混合して用いることが
できる。
【0021】この発明のポリエステルフィルム支持体の
製造方法としては、溶融重合、または溶融重合で得られ
たポリマーを固相重合するなどの公知の合成方法により
製造することができる。
【0022】この発明のポリエステルフィルム支持体
は、例えば前記共重合ポリエステルを十分に乾燥した後
に、260〜320℃の温度範囲に制御された押出機、フィル
ターおよび口金などを通じてシート状に溶融押出し、溶
融ポリマーを回転する冷却ドラム上で冷却固化し、未延
伸フィルムを得る。その後に、その未延伸フィルムを縦
方向および横方向に二軸延伸し、熱固定することにより
製造することができる。
【0023】フィルムを二軸延伸する方法としては、例
えば、次の(A)〜(C)の方法を挙げることができ
る。 (A)未延伸フィルムをまず縦方向に延伸し、次いで横
方向に延伸する方法。 (B)未延伸フィルムをまず横方向に延伸し、次いで縦
方向に延伸する方法。 (C)未延伸フィルムを1段または多段で縦方向に延伸
した後、再度縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸する
方法。
【0024】前記延伸は、ポリエステルフィルム支持体
の機械的強度、寸法安定性等を満足させるために、面積
比で4〜16倍の範囲で行なわれることが好ましい。
【0025】この発明のポリエステルフィルム支持体
は、前記のような手法により形成された単層のフィルム
ないしシートであっても良く、また、共押出法ないしラ
ミネート法により他の材質のフィルムないしシートと前
記手法により形成されたフィルムないしシートとの積層
された重層構造であってもよい。得られたポリエステル
フィルム支持体は、特にロール状にして用いられる写真
フィルムの支持体として好適である。
【0026】ポリエステルフィルム支持体の厚みとして
は、特に限定されず、用途により任意のものが使用でき
るが、好ましくは125μm以下であり、さらに好ましく
は50〜115μmであり、更に好ましくは75〜100μmであ
る。本発明の効果は支持体が薄くなるほど、顕著になる
傾向があるが、また、薄すぎると機械的強度が低下する
ため写真用支持体として使用することが不利になること
がある点で好ましくない。
【0027】次に、本発明のポリエステルフィルム支持
体のカールについて説明すると次のとおりである。支持
体のカールとは、支持体自体が有するカール(湾曲)の
ことをいい、その程度は、国際標準ISO4330に従
って測定でき、該国際標準記載の1/R表示(単位1/
m)にて表す。また、乳剤側にカールしている場合を+
(プラス)、バック層側にカールしている場合を−(マ
イナス)で表示する。
【0028】本発明において、支持体のカールはバック
層側に巾方向に凹状にカールしていることが好ましく、
更に好ましくは、1/R表示にて−1〜40 1/mの範囲
である。
【0029】本発明のポリエステルフィルム支持体にあ
らかじめ巾方向のカールを設ける方法としては、単層の
フィルムの場合は、たとえば特開昭64-70748号公報等に
示されるポリエステルフィルムの延伸時に一方の側の面
と他方の側の面とを異なる表面温度になるように加熱
し、フィルムの表面から他の表面に温度勾配を存在させ
て延伸して設ける方法、あるいは、支持体の下引加工時
に、ポリエステルフィルムの溶剤または膨潤剤であるフ
ェノールもしくはクレゾール等の有機溶剤を加えて作ら
れる下引組成物を塗設してカールを設ける方法等があ
る。
【0030】また、2層以上のポリエステルを積層して
なるフィルムの場合は、ポリエステルフィルムに巾方向
のカールを付与するには、二層構成の場合は、好ましく
は該フィルムを形成する二層はポリエステル層からなる
ことが好ましく、厚みは同じであっても異なってもよい
が、更に好ましくは該積層フィルムの上下層のポリエス
テル種が主構成成分もしくは、主構成成分量が異なると
か、共重合成分又は共重合成分量が異なることが好まし
い。例えば、特に限定されないがポリエステル層と共重
合ポリエステル層、共重合ポリエステル層と共重合ポリ
エステル層とからなっていてもよい。共重合成分として
は金属スルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸を含
有することが好ましく、更に、ポリアルキレングリコー
ル及び/又は飽和脂肪族ジカルボン酸を含有することが
好ましい。この場合、用いられる共重合ポリエステル中
の共重合成分としては、金属スルホネート基を有する芳
香族ジカルボン酸を全エステル結合に対して2〜7モル
%含有して、さらに共重合成分としてポリアルキレング
リコールおよび/又は飽和脂肪族ジカルボン酸を該共重
合成分の全重量に対して3〜10重量%含有することが特
に好ましい。二層からなる場合はこれら上記項目を適宜
調節することによって、該積層フィルムに巾方向のカー
ルを付与することができる。
【0031】三層構成の場合は外層二層はポリエステル
層からなることが好ましいが、本発明の効果を損なわな
ければ中央の層はポリエステル層であっても、他の素
材、特に限定されないがポリカーボネート、ポリエーテ
ル、ポリアミド、ポリイミド、ポリフタルアミド、ポリ
フタルイミドなどであってもよい。好ましくは三層全て
がポリエステル層からなることが好ましい。層構成とし
て好ましくは、外層の厚みは異なることが好ましく、外
層のそれぞれの層の厚みを厚いほうからdA 、dB とし
た場合、好ましくは、その比dA /dB は、とくに限定
されないが、 1.1≦dA /dB ≦5、好ましくは 1.3≦
A /dB ≦3である。又、三層構成の場合は、外層の
厚みは同じであっても異なってもよいが、該積層フィル
ムの外層である上下層のポリエステル種が主構成成分も
しくは、主構成成分量が異なるとか、共重合成分又は共
重合成分量が異なる、さらには固有粘度が異なることが
好ましい。この場合、用いられる共重合ポリエステル中
の共重合成分としては、金属スルホネート基を有する芳
香族ジカルボン酸を全エステル結合に対して2〜7モル
%含有して、さらに共重合成分としてポリアルキレング
リコールおよび/又は飽和脂肪族ジカルボン酸を該共重
合成分の全重量に対して3〜10重量%含有することが特
に好ましい。三層からなる場合はこれら上記の項目を適
宜調節することによって、該積層フィルムに巾方向のカ
ールを付与することができる。固有粘度の差ΔIVが0.
02〜 0.5、好ましくは0.05〜 0.4、特に好ましくは 0.1
〜 0.3である。
【0032】また、前述の二層、三層を含め、かつ四層
以上の構成の場合は、本発明の該フィルムに巾手カール
を付与する為に必要なことは、該フィルムの全厚みを半
分に分割する面に対して、その面の上下で層構成が非対
称であれば巾手カールを付与することができる。
【0033】ここでいう非対称とは特に限定されない
が、例えばポリエステル層または他の素材からなる層の
構成順序、ポリエステル層または他の素材からなる層の
厚さ、半分に分割する面の上下でのポリエステル種の主
構成成分量が異なるとか、共重合成分又は共重合成分量
が異なるとか、さらには固有粘度が異なることも含まれ
る。
【0034】これら積層フィルムの非対称性を測定する
方法としては、各種分析機器を用いて行うことができ、
特に限定されないが、層構成についてはフィルムの断面
を顕微鏡観察、顕微鏡写真を撮影することができる。ま
た、該フィルムを顕微鏡観察を行いながら、各層を削り
取るか、フィルムを半分に分割する面まで、それぞれ上
下から削り取り上下の層それぞれの分析対象物を得て、
加水分解をおこない液体クロマトグラフィーとかNMR
とかの各種測定装置で測定してもよいし、分析対象物を
溶媒に溶解後にNMR、GPC(ゲルパーミションクロ
マトグラフィー)等、固有粘度を測定してもよいし、分
析対象物をそのまま粉末でX線分光機器、もしくはKB
r等に混ぜてIR(赤外分光機器)等の測定をすること
ができ、結果として絶対量、もしくはそれに相当する測
定結果のピークの位置、強度の違い等でも非対称性を測
定することができる。
【0035】本発明のフィルムは、二層の積層構成から
なる場合には、ポリエステル層と共重合ポリエステル層
の場合は通常共重合ポリエステル層側が凹面の巾方向の
カールを有するし、共重合ポリエステル層同士の場合は
膜厚、組成量を適宜調節することで巾方向のカールを調
節することができる。三層構成の場合には、外層に共重
合ポリエステル層の場合には通常は前述のdA 側が凹面
の巾方向のカールを付与することができるし、内層に共
重合ポリエステル層、外層にポリエステル層の場合に
は、通常dB 側が凹面の巾手カールを付与することがで
きる。また、本発明のフィルムは二層、三層、四層以上
であっても、これらに限定されるわけでなく、適宜本発
明の前述の層構成、膜厚、共重合成分量等の前述の項目
を適宜調節して巾手カールを付与することができる。
【0036】−ハロゲン化銀乳剤層(2)− ハロゲン化銀乳剤層は、ハロゲン化銀およびその他の成
分を含有するハロゲン化銀乳剤を、ポリエステルフィル
ム支持体の一方または両方の面における表面に、直接ま
たは間接的に種々の方法により塗設することにより形成
することができる。
【0037】なお、前記ハロゲン化銀乳剤はポリエステ
ルフィルム支持体上に直接に塗設されるか、あるいは他
の層例えばハロゲン化銀乳剤を含まない親水性コロイド
層を介して塗設されることができ、さらにハロゲン化銀
乳剤層の上には、保護層としての親水性コロイド層を塗
設しても良い。また、ハロゲン化銀乳剤層は、異なる感
度、例えば高感度および低感度の各ハロゲン化銀乳剤層
に分けて塗設しても良い。この場合、各ハロゲン化銀乳
剤層の間に、中間層を設けても良い。すなわち、必要に
応じて親水性コロイドからなる中間層を設けても良い。
また、ハロゲン化銀乳剤層と保護層との間に、中間層、
保護層、アンチハレーション層、バック層などの非感光
性親水性コロイド層を設けても良い。
【0038】ハロゲン化銀乳剤に使用するハロゲン化銀
としては、任意の組成のものを使用することができる。
例えば、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、純臭化銀もし
くは沃臭化銀等を挙げることができる。
【0039】また、このハロゲン化銀乳剤は、バインダ
ー、増感色素、可塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、硬膜
剤等のその他の成分を含有することができる。
【0040】前記ハロゲン化銀乳剤層を塗設する方法と
しては、ディップコート、エアーナイフコート、カーテ
ンコート、エクストルージョンコート等種々の方法を用
いて、一層づつまたは多層同時に塗布することができ
る。
【0041】親水性コロイドの乳剤層における含有量と
しては0.5〜30g/m2である。
【0042】−バック層(3)− バック層は、ゼラチンとその他の成分とを含有するバッ
ク層用塗料を、ポリエステルフィルム支持体のハロゲン
化銀乳剤層が形成されている面とは反対側の面に、単数
または複数の層に塗設することにより、形成することが
できる。
【0043】なお、この発明においては、前記バック層
における最外層にフッ素系アニオン性界面活性剤とフッ
素系カチオン性界面活性剤とを含有してもよい。
【0044】前記ゼラチンとしては、石灰処理ゼラチ
ン、酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼラチン、また、ゼ
ラチンの加水分解や酵素分解物その他のゼラチンから誘
導されるゼラチンも用いることができる。
【0045】この発明におけるバック層は、更にその他
の成分として、親水性コロイド、マット剤、滑り剤、界
面活性剤、硬膜剤、染料、増粘剤、ポリマーラテックス
等のそれ自体公知の化合物を含有することができる。
【0046】前記親水性コロイドとしては、ゼラチンと
同様の性質を有するような化合物、例えば、天然または
合成の親水性ポリマーを挙げることができる。親水性コ
ロイドのバック層における含有量としては乳剤層に対す
る本発明の比率であれば特に限定されないが、好ましく
は0.1〜15g/m2である。
【0047】更に好ましくは、乳剤層を有する側の単位
面積当たりの全ゼラチン量に対する、バック層を有する
側の単位面積当たりの全ゼラチン量の比率Xが以下の条
件式を満たす場合である。
【0048】
【数3】 (ただし、式中Kはポリエステルフィルム支持体の23
℃、20%RHにおけるISO4330による1/Rの値
(単位:1/m)を表し、Xはハロゲン化銀乳剤層を有
する側の単位面積当たりの全ゼラチン量に対する、上記
バック層を有する側の単位面積当たりの全ゼラチン量の
比率を表す。)
【0049】前記マット剤、滑り剤、界面活性剤、硬膜
剤については、例えば、リサーチディスクロージャー
(Research Disclosure),17643号(1978)における、
XVI項、XII項、XI項およびX項にそれぞれ記載され
ている化合物を使用することができる。
【0050】この発明におけるバック層の厚みとして
は、フィルム全体の厚み、逆カール防止、カールバラン
ス等を考慮して、通常、0.5〜15μmであり、好ましく
は2〜10μmである。また、バック層は2種以上で形成
されていてもよい。
【0051】−ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理− この発明に係るハロゲン化銀写真感光材料を現像処理す
るには、例えばT.H.ジェームズ著、セオリィー オ
ブ ザ フォトグラフィック プロセス 第4版(The
Theory of The Photographic Process, Fourth Editio
n)第291頁〜第334頁およびジャーナル オブ ザ ア
メリカン ケミカル ソサエティ(Journal of the Ame
rican Chemical Society)第73巻から第3,100頁(195
1)に記載されている、それ自体公知の現像剤を使用す
ることができる。
【0052】
【実施例】以下に、この発明の実施例について説明す
る。 A.ポリエステルフィルム支持体の製造 (支持体1の作成)Tダイスから280℃でフィルム状に
溶融押出したポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.
65)を冷却ドラム上で急冷固化させて未延伸フィルムを
作成し、75℃でタテ方向に3倍延伸し、さらに100℃で
ヨコ方向に3倍延伸した後に、220℃で熱固定して厚み8
0μmのポリエステルフィルム支持体1を得た。
【0053】(支持体2の作成)支持体1の作成におい
て、タテ方向の延伸時に支持体の乳剤側の表面温度が85
℃、支持体のバック層側の表面温度が75℃となるように
3倍に延伸した他は、支持体1と同様にして支持体2を
作成した。
【0054】(支持体3〜6の作成)テレフタル酸ジメ
チル 100重量部、エチレングリコール64重量部、および
エステル交換触媒として酢酸カルシウムの水和物 0.1重
量部を添加して、常法によりエステル交換反応を行っ
た。
【0055】得られた生成物に、5−ナトリウムスルホ
−ジ(β−ヒドロキシエチル)イソフタル酸(略号;S
IP)のエチレングリコール溶液(濃度35重量%)28重
量部、およびポリエチレングリコール(略号;PEG)
(数平均分子量:3000) 8.1重量部を添加し、次いで、
三酸化アンチモン0.05重量部、リン酸トリメチルエステ
ル 0.13重量部を添加した。次いで徐々に昇温、減圧に
し、280℃、0.5mmHgの条件で重合を行ない固有粘度0.5
5の共重合ポリエステルを得た。
【0056】この共重合ポリエステルと、ポリエステル
層として用いる写真用のポリエチレンテレフタレート
(固有粘度:0.65)とを用いて、以下のようにして写真
用支持体を得た。
【0057】前記共重合ポリエステルおよびポリエチレ
ンテレフタレートを、各々 150℃で真空乾燥した後に、
3台の押出機を用いて、 285℃で溶融押出し、支持体の
乳剤層塗設側から、共重合ポリエステル/ポリエチレン
テレフタレート/共重合ポリエステルの厚さの比率が表
1に示す層構成となるようにTダイス内で層状に接合
し、冷却ドラム上で急冷固化させてポリエステル積層未
延伸フィルムを作成した。この積層未延伸フィルムを、
85℃でタテ方向に 3.5倍延伸し、さらに95℃でヨコ方向
に3.5倍延伸した後に、210℃で熱固定して厚み80μmの
ポリエステルフィルム支持体3〜6を得た。
【0058】B.感光材料の作成 前記ポリエステルフィルム支持体1〜6の両面に、8W
/(m2・min)のコロナ放電処理を施し、一方の面に下
記下引塗布液B−3を乾燥膜厚が 0.8μmになるように
塗布して下引層B−3を形成し、またこの支持体の他方
の面に下記下引塗布液B−4を乾燥膜厚が 0.8μmにな
るように塗布して下引層B−4を形成した。
【0059】 <下引塗布液B−3> ブチルアクリレート30重量%、t−ブチルアクリレート20重量%、スチ レン25重量%、および2−ヒドロキシエチルアクリレート25重量%の共 重合体ラテックス液(固形分30%) 270 g 化合物(UL−1) 0.6 g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.8 g 水で仕上げる 1000ml
【0060】 <下引塗布液B−4> ブチルアクリレート40重量%、スチレン20重量%およびグリシジルアク リレート40重量%の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270 g 化合物(UL−1) 0.6 g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.8 g 水で仕上げる 1000ml
【0061】更に、下引層B−3および下引層B−4の
上に8W/(m2・min)のコロナ放電を施し、下引層B
−3の上には、下記塗布液B−5を乾燥膜厚が 0.1μm
になるように塗布して下引層B−5を形成し、下引層B
−4の上には、下記塗布液B−6を乾燥膜厚が 0.8μm
になるように塗布して帯電防止機能を持つ下引層B−6
を形成した。
【0062】 <塗布液B−5> ゼラチン 10 g 化合物(UL−1) 0.2 g 化合物(UL−2) 0.2 g 化合物(UL−3) 0.1 g シリカ粒子(平均粒径:3μm) 0.1 g 水で仕上げる 1000ml
【0063】 <塗布液B−6> 水溶性導電性ポリマー(UL−4) 60 g 化合物(UL−5)を成分とするラテックス液(固形分20%) 80 g 硫酸アンモニウム 0.5 g 硬化剤(UL−6) 12 g ポリエチレングリコール(重量平均分子量600) 6 g 水で仕上げる 1000ml 使用した化合物(UL−1〜6)の構造は、まとめて後
掲する。
【0064】前記下引層B−5の上に25W/(m2・mi
n)のコロナ放電を施し、又、下引層B−6の上に8W
/(m2・min)のコロナ放電を施した。さらに下記の乳
剤層等を前記下引き層B−5の表面に、および下記のバ
ック層を下引き層B−6の表面に、順次に形成してハロ
ゲン化銀写真感光材料を作成した。
【0065】このとき、バック層の各層のゼラチン量を
同率比率で全付量を表1のように変化させて順次に形成
して、ハロゲン化銀写真感光材料試料001〜022を
作成した。
【0066】以下にゼラチン付量6g/m2の時の<バッ
ク層>、および<乳剤層>の処方を示す。なお、以下の
<バック層>および<乳剤層>における数量の表示は、
m2当たりの量を示す。
【0067】 <バック層> 第1層; ゼラチン 4.5 g ナトリウム−ジ−(−2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 1.0 g トリポリ燐酸ナトリウム 76mg クエン酸 16mg カルボキシアルキルデキストラン硫酸エステル 49mg ビニルスルホン型硬膜剤 23mg
【0068】 第2層(最外層); ゼラチン 1.5 g ポリマービーズ (平均粒子径:3μm、ポリメチルメタアクリレート) 24mg ナトリウム−ジ−(−2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 15mg カルボキシアルキルデキストラン硫酸エステル 12mg ビニルスルホン型硬膜剤 30mg フッ素系アニオン界面活性剤(化合物FA−1)およびフッ系カチオン 界面活性剤(化合物FK−1)の混合物(モル比1:1) 20mg 化合物(化合物A) 250mg
【0069】 <乳剤層> 第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15 g UV吸収剤(UV−1) 0.20 g 化合物(CC−1) 0.02 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 g ゼラチン 1.6 g
【0070】 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3 g 第3層;低感度赤感性乳剤層(RL) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.3μm、平均ヨウド含有量 2.0モル%) 0.4 g 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.4μm、平均ヨウド含有量 8.0モル%) 0.3 g 増感色素(S−1) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.2×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50 g シアンカプラー(C−2) 0.13 g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07 g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.01 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55 g ゼラチン 1.0 g
【0071】 第4層;高感度赤感性乳剤層(RH) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.7μm、平均ヨウド含有量 7.5モル%) 0.9 g 増感色素(S−1) 1.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 1.6×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.1×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23 g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03 g DIR化合物(D−2) 0.02 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25 g ゼラチン 1.0 g
【0072】 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8 g 第6層;低感度緑感性乳剤層(GL) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.4μm、平均ヨウド含有量 8.0モル%) 0.6 g 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.3μm、平均ヨウド含有量 2.0モル%) 0.2 g 増感色素(S−4) 6.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5) 0.8×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.17 g マゼンタカプラー(M−2) 0.43 g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10 g DIR化合物(D−3) 0.02 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7 g ゼラチン 1.0 g
【0073】 第7層;高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.7μm、平均ヨウド含有量 7.5モル%) 0.9 g 増感色素(S−6) 1.1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−7) 2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−8) 0.3×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.30 g マゼンタカプラー(M−2) 0.13 g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04 g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35 g ゼラチン 1.0 g
【0074】 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 g 添加剤(HS−1) 0.07 g 添加剤(HS−2) 0.07 g 添加剤(SC−1) 0.12 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 g ゼラチン 1.0 g
【0075】 第9層;低感度青感性乳剤層(BL) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.3μm、平均ヨウド含有量 2.0モル%) 0.25 g 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.4μm、平均ヨウド含有量 8.0モル%) 0.25 g 増感色素(S−9) 5.8×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6 g イエローカプラー(Y−2) 0.32 g DIR化合物(D−1) 0.003g DIR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 g ゼラチン 1.3 g
【0076】 第10層;高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤 (平均粒径 0.8μm、平均ヨウド含有量 8.5モル%) 0.5 g 増感色素(S−10) 3×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11) 1.2×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.18 g イエローカプラー(Y−2) 0.10 g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 g ゼラチン 2.0 g
【0077】 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm) 0.3 g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07 g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10 g 添加剤(HS−1) 0.2 g 添加剤(HS−2) 0.1 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 g ゼラチン 0.8 g
【0078】 第12層;第2保護層(PRO−2) 化合物(化合物A) 0.04 g 化合物(化合物B) 0.004g ポリメチルメタアクリレート(平均粒径:3μm) 0.02 g メチルメタアクリレート:エチルメタアクリレート:メタアクリル酸 =3:3:4(重量比)の共重合体(平均粒径:3μm) 0.13 g ゼラチン 0.7 g
【0079】―沃臭化銀乳剤の調製― 第10層に使用した沃臭化銀乳剤は以下の方法で調整し
た。
【0080】平均粒径が0.33μmの単分散沃臭化銀粒子
(沃化銀含有率2mol%)を種結晶として、沃臭化銀乳
剤をダブルジェット法により調製した。
【0081】下記組成の溶液<G−1>を温度70℃、
pAg 7.8、pH 7.0に保ち、よく撹拌しながら0.34モ
ル相当の種乳剤を添加した。
【0082】(内部高沃度相−コア相−の形成)その
後、下記組成の溶液<H−1>と下記組成の溶液<S−
1>とを1:1の流量比を保ちながら、加速された流量
(終了時の流量が初期流量の 3.6倍)で86分をかけて
添加した。
【0083】(外部低沃度相−シェル相−の形成)続い
て、pAg10.1、pH 6.0に保ちながら、<H−2>と
<S−2>とを1:1の流量比で加速された流量(終了
時の流量が初期流量の 5.2倍)で65分を要して添加し
た。
【0084】粒子形成中のpAgとpHとは、臭化カリ
ウム水溶液と56%酢酸水溶液とを用いて制御した。粒
子形成後に、常法のフロキュレーション法によって水洗
処理を施し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃
にてpHおよびpAgをそれぞれ 5.8および8.06に調製
した。
【0085】得られた乳剤は、平均粒径0.80μm、分布
の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5mol%の八面体沃臭化
銀粒子を含む単分散乳剤であった。
【0086】 <G−1>溶液 オセインゼラチン 100.0 g 下記化合物−Iの10重量%メタノール溶液 25.0ml 28%アンモニア水溶液 440.0ml 56%酢酸水溶液 660.0ml 水で仕上げる 5000.0ml *化合物−I:ポリプロピレンオキシ・ポリエチレンオ
キシ・ジ琥珀酸・ナトリウム
【0087】 <H−1>溶液 オセインゼラチン 82.4 g 臭化カリウム 151.6 g 沃化カリウム 90.6 g 水で仕上げる 1030.5ml
【0088】 <S−1>溶液 硝酸銀 309.2 g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 1030.5ml
【0089】 <H−2>溶液 オセインゼラチン 302.1 g 臭化カリウム 770.0 g 沃化カリウム 33.2 g 水で仕上げる 3776.8ml
【0090】 <S−2>溶液 硝酸銀 1133.0 g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 3776.8ml
【0091】第10層以外の乳剤層に使用される沃臭化
銀乳剤についても、同様の方法で、種結晶の平均粒径、
温度、pAg、pH、流量、添加時間、およびハライド
組成を変化させて、平均粒径および沃化銀含有率が異な
る前記各乳剤を調製した。
【0092】いずれも分布の広さ20%以下のコア/シ
ェル型単分散乳剤であった。各乳剤は、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸およびチオシアン酸アンモニウムの存在
下にて最適な化学熟成を施し、増感色素、4−ヒドロキ
シ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデ
ン、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを加え
た。
【0093】なお、上述の感光材料は、さらに、化合物
Su−1、Su−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−
2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、AF−2
(重量平均分子量10,000のもの及び 1,100,000のも
の)、染料AI−1,AI−2および化合物DI−1
( 9.4mg/m2)を含有する。
【0094】<試料023〜026の作成>支持体1を
用いて、バック層側の<下引塗布液B−4>と<塗布液
B−6>に変えて、下記<下引塗布液B−7>を塗布し
た以外は、試料003〜006作成と同様にして試料0
23〜026を作成した。 <下引塗布液B−7> 化合物(UL−7) 0.5 g レゾルシン 4 g メタノール 95ml 水 5ml
【0095】
【化1】
【0096】
【化2】
【0097】
【化3】
【0098】
【化4】
【0099】
【化5】
【0100】
【化6】
【0101】
【化7】
【0102】
【化8】
【0103】
【化9】
【0104】
【化10】
【0105】
【化11】
【0106】(評価方法)以上のように作成した写真感
光材料001〜026について、以下に記載したような
評価を行い、これらの結果を表1に示した。
【0107】《カール度》感光材料001〜026につ
いて、乳剤層とバック層をパンクレアチンを用いて剥離
後、23℃,20%RHの環境下(24hr調湿後)で、国際
標準ISO4330に従って測定し、それを支持体のカ
ール度とした。
【0108】支持体のカール度は、乳剤層とバック層の
塗布の前後において変わらなかった。
【0109】《すり傷》感光材料001〜026につい
て、現像処理したカラーネガフィルム試料を23℃,20%
RH雰囲気にあるプリンターを通して解像力チャートが
0.061倍の倍率になるように焼き付けしたプリントを、
目視でプリンター部で生じたバック面のすり傷の程度を
以下の基準に従って評価した。 ○:すり傷の発生全くなし △:すり傷の発生わずかにあり ×:すり傷の発生かなりあり △ランク以上であれば実用上問題ないレベルである。
【0110】また、この際82×117mmの大きさに焼き付
けしたプリントを目視で観察した場合の解像度(空間周
波数が本/mmまで判別可能か)を同時に測定した。
【0111】《汚れ》感光材料001〜026につい
て、シネ型自動現像機NCV−60(ノーリツ鋼機(株)
製)にてそれぞれ現像処理を施し、フィルム長(117c
m)に対するバック層の汚れの比率を以下の基準で評価
した。 A:1%未満 B:1%以上10%未満 C:10%以上50%未満 D:50%以上100%未満 Bランク以上であれば実用上問題ないレベルである。
【0112】
【表1】
【0113】表1から明らかなように、バック層側にカ
ールしている支持体を用いて、バック層/乳剤層のゼラ
チン付量比を0.05以上 0.7以下の範囲にある場合は、す
り傷、解像度も良好で、かつシネ型自動現像機による汚
れも良好である。上記範囲外の場合は、すり傷、解像
度、あるいはシネ型自動現像機による汚れも劣る。カー
ル度−45の支持体も作成したが、カールバランスを適正
に合わせることができなかった。
【0114】
【発明の効果】この発明によると、シネ自動現像機によ
り現像する際に汚れが発生するのを防止することがで
き、しかも、プリント時のバック層のすり傷や解像度の
低下を防止したハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 徹 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルム支持体の一方の側
    に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、他方の
    側に少なくとも1層のバック層を有するハロゲン化銀写
    真感光材料であって、該支持体がバック層側に凹状に巾
    方向がカールしており、かつ、上記ハロゲン化銀乳剤層
    を有する側の単位面積当たりの全ゼラチン量に対する、
    上記バック層を有する側の単位面積当たりの全ゼラチン
    量の比率が0.05以上 0.7以下の範囲であることを特徴と
    するハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルム支持体の巾方向の
    カール度が23℃、20%RHにおいて、ISO4330に
    よる1/Rの値で−1〜−40 1/mの範囲である請求項
    1に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルム支持体が、2層以
    上のポリエステル層を積層してなるフィルムである請求
    項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフィルム支持体が、2層以
    上のポリエステル層を積層してなるフィルムである請求
    項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 ポリエステルフィルム支持体の巾方向の
    カール度と、ハロゲン化銀乳剤層を有する側の単位面積
    当たりの全ゼラチン量に対する、上記バック層を有する
    側の単位面積当たりの全ゼラチン量の比率が以下の条件
    式を満たす請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料。 【数1】 (ただし、式中Kはポリエステルフィルム支持体の23
    ℃、20%RHにおけるISO4330による1/Rの値
    (単位:1/m)を表し、Xはハロゲン化銀乳剤層を有
    する側の単位面積当たりの全ゼラチン量に対する、上記
    バック層を有する側の単位面積当たりの全ゼラチン量の
    比率を表す。)
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