JP2907399B2 - ハロゲン化銀写真用支持体 - Google Patents

ハロゲン化銀写真用支持体

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JP2907399B2 JP2160891A JP2160891A JP2907399B2 JP 2907399 B2 JP2907399 B2 JP 2907399B2 JP 2160891 A JP2160891 A JP 2160891A JP 2160891 A JP2160891 A JP 2160891A JP 2907399 B2 JP2907399 B2 JP 2907399B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影、取扱いに便利な
コンパクトカメラに用いて好適なハロゲン化銀写真感光
材料の支持体に関し、詳しくは薄膜化が可能で、さら
に、スタチック特性や膜物性にも優れたハロゲン化銀写
真用支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】旅行先などで写真を撮りたい場合に、手
軽に撮影でき、取扱いや携帯にも便利な小型のポケット
カメラが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、携帯に便利で
手軽さを考えると、より一層の小型化が望まれるが、小
型化を追求する上で、内蔵される写真フィルムの収納ス
ペースのコンパクト化が不可欠である。通常、写真フィ
ルムとしては、ロール状フィルムをスプールに巻回した
状態のものが内蔵されるので、そのスペースをコンパク
ト化して、なおかつ一定の撮影枚数(例えば36枚撮
り)を確保するためには、写真フィルム自体の厚さを薄
くする必要がある。特に、写真フィルムの支持体の厚み
は現行でも120〜125μm程度あり、その上の感光
層の厚み(20μm程度)と比べてもかなり厚いもので
あるため、この支持体の厚みを薄くすることが、写真フ
ィルム全体の厚みを薄くする上で最も有効な手段と考え
られる。ところで、従来使用されているプラスチックフ
ィルム支持体としては、トリアセチルセルロース(TA
C)などのトリアセテートフィルムが代表的であるが、
TACフィルムはもともと機械的強度が弱いため現行よ
りも薄くすることは不可能である。
【0004】また、ポリエステル支持体は従来知られて
おり、Xrayフィルムや製版用フィルムに用いられて
きた。強度が優れていることから、カラーネガフィルム
への応用も考えられる。
【0005】一方、カラーネガフィルムは、処理の迅速
化等で、より一層強い物性(キズのつきにくさ、膜のは
がれやすさ)が求められ、さらにスタチック特性も要求
される。スタチック特性を改良するのには、導電性層を
支持体上に設ける方法が一般的であるが、従来のポリエ
ステル支持体に導電性物質を含有する導電性層を設けた
場合、スタチック特性を改良するにはある一定量以上の
導電性物質を含有させなければならず、このようにする
と支持体との膜付性が劣化してしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記従来の解決すべき課題に鑑み
なされたもので、その目的は、薄膜化が可能で、さらに
スタチック特性や膜物性にも優れた、コンパクトカメラ
に用いて好適なハロゲン化銀写真用支持体を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のハロゲン化銀写真用支持体は、帯電防止層
直接塗設したハロゲン化銀写真用支持体において、前
記帯電防止層はZnO,TiO2,SnO2,Al23
In23,MgO,BaO,MoO3から選ばれる金属
酸化物を該帯電防止層のバインダーに対し100〜600重量
%含有し、かつ前記支持体は少なくとも下記〜の化
合物を反応させて得られるポリエステルから構成されて
いることを特徴とする。 HO−(R)−H ここで、Rは−(CH2CH2O)n−を示し、nは2〜5
00の整数である。スルホン酸の金属塩を有する芳香族
ジカルボン酸又はそのエステル化合物テレフタル酸又
はそのエステル化合物エチレングリコール以下、本発
明をさらに詳細に説明する。
【0008】本発明のハロゲン化銀写真用支持体は、
電防止層を直接塗設してなり、該帯電防止層にZnO,
TiO2,SnO2,Al23,In23,MgO,Ba
O,MoO3から選ばれる金属酸化物を該帯電防止層の
バインダーに対し100〜600重量%含有する。これらの金
属酸化物はそれぞれ単独で用いてもよいし、併用しても
よい。本発明に使用される金属酸化物はその体積抵抗率
が107Ωcm以下、より好ましくは105Ωcm以下である。ま
たその粒子サイズは0.01〜0.7μ、特に0.02〜0.5μであ
ることが望ましい。
【0009】本発明に使用される金属酸化物の製造方法
については特公昭35-6616号、特開昭51-5300号、特開昭
54-18999号、特開昭56-143431号及び同60-258541号の明
細書に詳細に記載されている。これらの金属酸化物の中
に異種原子を含ませても良く、異種原子を含む例として
はZnOに対してAl、In等、TiO2に対してはN
b、Ta等、SnO2に対してはSb、Nb、ハロゲン
元素等が挙げられる。異種原子の添加量は0.01〜30mol
%の範囲が好ましいが、0.1〜10mol%であれば特に好ま
しい。
【0010】本発明では、金属酸化物として、特にSn
2を用いるのが好ましい。金属酸化物の使用量は、帯
電防止層のバインダーに対して250〜500重量%程度であ
るのが好ましい。また、帯電防止層のバインダーとして
は、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース等のセルロース化合物、合成親水性
ポリマー例えばポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、ポリアクリル
アミドまたはこれらの共重合体等が用いられる。帯電防
止層には、前記金属酸化物の他に、他の機能性素材を含
有しても構わない。
【0011】帯電防止層は、公知の塗設手段を用いて帯
電防止層用塗布液を支持体上に塗布することによって形
成出来る。帯電防止層の膜厚は10μm以下であることが
好ましい。10μmを越えると感材の厚みが厚くなり、薄
膜化を達成する上で好ましくない。帯電防止層は、支持
体の感光性乳剤層塗設側とは反対側に設けられるのが望
ましい。
【0012】本発明のハロゲン化銀写真用支持体は、少
なくとも、HO−(R)−H(ここで、Rは−(CH
2CH2O)n−を示し、nは2〜500の整数である。)、
スルホン酸の金属塩を有する芳香族ジカルボン酸又は
そのエステル化合物、テレフタル酸又はそのエステル
化合物、エチレングリコール、を反応させて得られる
ポリエステルから構成される。
【0013】本発明に用いる支持体の化学的成分として
好ましいものは、芳香族二塩基酸特に、テレフタル酸と
グリコールを主要な構成成分とするコポリエステル系で
ある。テレフタル酸成分、グリコール成分と共重合する
成分としては、スルホン酸の金属塩を有する芳香族ジカ
ルボン酸及びポリエチレングリコールが好ましい。
【0014】スルホン酸の金属塩を有する芳香族ジカル
ボン酸としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、
2−ナトリウムスルホテレフタル酸、6−ナフタレンジ
カルボン酸及びこれらのナトリウムを他の金属例えば、
カリウム、リチウムなどで置換した化合物、そのエステ
ル化合物などが挙げられ、本発明では、特に、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸又はそのエステル化合物が好
ましい。ポリエチレングリコールとしては、エチレング
リコールの繰り返し単位が、2〜500のものが好まし
いが、特に好ましくは50〜150のものである。
【0015】これらの化合物以外に、酸成分としては、
例えばイソフタル酸、又は、そのエステル化合物、アジ
ピン酸又は、そのエステル化合物など、また、アルコー
ル成分としては例えば、プロピレングリコール、ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘ
キサンジオール、ジエチレングリコールなどの化合物を
含んでいても良い。スルホン酸の金属塩を有する芳香族
ジカルボン酸は、主原料であるテレフタル酸成分に対し
て好ましくは、2〜20mol%、特に好ましくは4〜15
mol%、添加されるのがよい。また、ポリエチレングリコ
ールは、アルコール成分の主原料である。エチレングリ
コール成分に対して、好ましくは1〜15wt% 、特に好
ましくは3〜10wt%添加されるのがよい。
【0016】少なくとも上記〜の化合物を反応させ
てポリエステルを得るには、公知の合成方法を用いて行
なうことが出来る。得られたポリエステルから本発明の
支持体を形成するには、次のようにして行なう。
【0017】すなわち、得られた樹脂を乾燥後、溶融押
し出しして、未延伸シートとし次いでたて延伸及びよこ
延伸及び熱固定することにより目的とするフィルムにす
る。延伸倍率は特に限定されないが、通常は2〜5倍が
適当である。延伸時の温度は特に限定されないが50〜
140℃が適当である。熱固定温度は、特に限定されな
いが150〜220℃が適当である。
【0018】本発明のハロゲン化銀写真用支持体の膜厚
は、特に40μm〜80μmの範囲であることが好まし
く、さらには60μm〜75μmの範囲が好ましい。支
持体の膜厚が80μmを越えると、一定枚数以上の撮影
枚数を確保しかつ写真フィルム全体の厚さを薄くしてコ
ンパクト化することが困難であり、一方、膜厚が40μ
m未満になると、機械的強度が低下し腰もなくなるため
支持体として使用することが困難になる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
する。
【0020】2軸延伸ヒートセット後のポリエチレンテ
レフタレート(PET)の厚さ100μのフィルムを支持
体Aとする。
【0021】ジメチルテレフタレート:エチレングリコ
ール:5−ナトリウムスルホイソフタル酸:ポリエチレ
ングリコール(分子量約3500)=95:5:99.5:0.5(m
ol比)の割合で仕上り重合体となるようにして重合した
ポリエステルを2軸延伸しさらに熱固定して得た厚さ10
0μのフィルムを支持体Bとする。
【0022】これらの支持体A,Bに、下記組成のバッ
ク層を塗設した。
【0023】(酸化スズ−酸化アンチモン複合物分散液
の調製)塩化第二スズ水和物230重量部と三塩化アンチ
モン23重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を前
記溶液のpHが3になるまで滴下し、コロイド状酸化第
二スズと酸化アンチモンの共沈澱を得た。得られた共沈
澱を50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱を得
た。
【0024】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。
【0025】過剰イオンを除去したコロイド状沈澱200
重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に加熱した焼
成濾に噴霧し、青味がかった平均粒径0.2μの酸化スズ
−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を得た。この微粒
子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
【0026】上記微粒子粉末40重量部と水60重量部の混
合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、横型サン
ドミル(商品名ダイノミル;WILLY A. BACHOFEN AG製)
で滞留時間が30分になるまで分散して調製した。
【0027】(バック層の塗設)下記処方A1〜A5を
乾燥膜厚が0.3μになるように塗布し、130℃で30秒間乾
燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布液Bを乾燥膜
厚が0.1μになるように塗布し、130℃で2分間乾燥し
た。 処方A1 金属酸化物微粒子分散液 1.25重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部 処方A2 金属酸化物微粒子分散液を3.75重量部とした他は処方1
と同じ。 処方A3 金属酸化物微粒子分散液を7.5重量部とした他は処方1
と同じ。 処方A4 金属酸化物微粒子分散液を10重量部とした他は処方1と
同じ。 処方A5 金属酸化物微粒子分散液を16.25重量部とした他は処方
1と同じ。 被覆層用塗布液B セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 さらに、乳剤層を塗設する側(バック層の反対側)に下
記の塗布液C,Dをそれぞれ乾燥膜厚が0.8μ、0.1μに
なるように塗布乾燥した。塗布液C(1リットル中に下
記成分を含んでいる塗布液) ブチルアクリレート 30wt%┐ t−ブチルアクリレート 20wt%│ の共重合体ラテックス液 スチレン 25wt%│ (固形分30%) 270g 2−ヒドロキシエチルアクリレート 25wt%┘
【0028】
【化1】 ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 塗布液D(1リットル中に下記成分を含んでいる塗布液) ゼラチン 10g
【0029】
【化2】 平均粒径3μのシリカ粒子 0.1gかくして得られ
た支持体に以下に示す乳剤層を順次設けた。 第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15g UV吸収剤(UV−1) 0.20g 化合物(CC−1) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20g ゼラチン 1.6g 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3g 第3層;低感度赤感性乳剤層(R−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均沃度含有量2.0モル%) 0.4g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均沃度含有量8.0モル%) 0.3g 増感色素(S−1)3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2)3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3)0.2×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50g シアンカプラー(C−2) 0.13g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.01g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55g ゼラチン 1.0g 第4層;高感度赤感性乳剤層(R−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均沃度含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−1)1.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2)1.6×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3)0.1×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03g DIR化合物(D−2) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25g ゼラチン 1.0g 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8g 第6層;低感度緑感性乳剤層(G−L) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均沃度含有量8.0モル%) 0.6g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均沃度含有量2.0モル%) 0.2g 増感色素(S−4)6.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5)0.8×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.17g マゼンタカプラー(M−2) 0.43g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10g DIR化合物(D−3) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7g ゼラチン 1.0g 第7層;高感度緑感性乳剤層(G−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μm)(平均沃度含有量7.5モル%) 0.9g 増感色素(S−6)1.1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−7)2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−8)0.3×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.30g マゼンタカプラー(M−2) 0.13g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35g ゼラチン 1.0g 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1g 添加剤(HS−1) 0.07g 添加剤(HS−2) 0.07g 添加剤(SC−1) 0.12g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15g ゼラチン 1.0g 第9層;低感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μm)(平均沃度含有量2.0モル%) 0.25g 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μm)(平均沃度含有量8.0モル%) 0.25g 増感色素(S−9)5.8×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.6g イエローカプラー(Y−2) 0.32g DIR化合物(D−1) 0.003g DIR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18g ゼラチン 1.3g 第10層;高感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.8μm)(平均沃度含有量8.5モル%) 0.5g 増感色素(S−10)3×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11)1.2×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−1) 0.18g イエローカプラー(Y−2) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05g ゼラチン 1.0g 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀(平均粒径0.08μm) 0.3g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10g 添加剤(HS−1) 0.2g 添加剤(HS−2) 0.1g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07g ゼラチン 0.8g 第12層;第2保護層(PRO−2) 化合物A 0.04g 化合物B 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02g メチルメタクリレート:エチルメタアクリレート:メタアクリル酸=3:3: 4(重量比)の共重合体(平均粒径3μm) 0.13g 第10層に使用した沃臭化銀乳剤は以下の方法で調整し
た。
【0030】平均粒径0.33μmの単分散沃臭化銀粒
子(沃化銀含有率2mol%)を種結晶として、沃臭化銀乳
剤をダブルジェット法により調製した。
【0031】溶液〈G−1〉を温度70℃、pAg 7.
8、pH7.0に保ち、よく攪拌しながら、0.34モル
相当の種乳剤を添加した。
【0032】(内部高沃度相−コア相−の形成)その
後、〈H−1〉と〈S−1〉を1:1の流量比を保ちな
がら、加速された流量(終了時の流量が初期流量の3.
6倍)で86分を要して添加した。
【0033】(外部低沃度相−シェル相−の形成)続い
て、pAg 10.1、pH6.0に保ちながら、〈H−2〉
と〈S−2〉を1:1の流量比で加速された流量(終了
時の流量が初期流量の5.2倍)で65分を要して添加
した。
【0034】粒子形成中のpAg とpHは、臭化ナトリウム
水溶液と56%酢酸水溶液を用いて制御した。粒子形成
後に、常法のフロキュレーション法によって水洗処理を
施し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃にてpH
及びpAg をそれぞれ5.8及び8.06に調整した。
【0035】得られた乳剤は、平均粒径0.80μm、
分布の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5mol%の八
面体沃臭化銀粒子を含む単分散乳剤であった。 〈G−1〉 オセインゼラチン 100.0g 化合物−1 25.0ml 28%アンモニア水溶液 440.0ml 56%酢酸水溶液 660.0ml 水で仕上げる 5000.0ml 〈H−1〉 オセインゼラチン 82.4g 臭化カリウム 151.6g 沃化カリウム 90.6g 水で仕上げる 1030.5ml 〈S−1〉 硝酸銀 309.2g 28%アンモニウム水溶液 当量 水で仕上げる 1030.5ml 〈H−2〉 オセインゼラチン 302.1g 臭化カリウム 770.0g 沃化カリウム 33.2g 水で仕上げる 3776.8ml 〈S−2〉 硝酸銀 1133.0g 28%アンモニウム水溶液 当量 水で仕上げる 3776.8ml 同様の方法で、種結晶の平均粒径、温度、pAg 、pH、流
量、添加時間、およびハライド組成を変化させ、平均粒
径および沃化銀含有率が異なる前記各乳剤を調製した。
【0036】いずれも分布の広さ20%以下のコア/シ
ェル型単分散乳剤であった。各乳剤は、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸及びチオシアン酸アンモニウムの存在下
にて最適な化学熟成を施し、増感色素、4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン、
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを加えた。
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】
【化6】
【0041】
【化7】
【0042】
【化8】
【0043】
【化9】
【0044】
【化10】
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】
【化13】
【0048】
【化14】
【0049】
【化15】 尚、上述の感光材料は、さらに、化合物Su−1、Su
−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、安定剤ST
−1、カブリ防止剤AF−1、AF−2(重量平均分子
量10,000のもの及び1,100,000のも
の)、染料AI−1、AI−2および化合物DI−1
(9.4mg/m2)を含有する。
【0050】
【化16】 かくして作られた試料について、接着度及びスタチック
発生度の評価を行った。
【0051】(接着度)生フィルムのバック層面にカミ
ソリの刃を用いて傷をつけ、その上に接着テープ(ニチ
バン社製セロテープ)を貼りつけ、瞬間的に剥離する。
この方法で、貼りつけた面積に対して剥離部分が0〜5
%の場合をA、5〜30%の場合をB、30〜80%の
場合をC、80〜100%の場合をDとする。
【0052】(スタチック発生度)暗室下で生フィルム
を23℃20%RH下で調湿し、この条件下で乳剤面に
ゴムローラをあてて数回しごく。その後以下の現像液を
用いて現像処理し、スタチックの発生を目視で観察し
た。 現像液組成 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N− (β−ヒドロキシルエチル) アニリン酸硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは20
%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0053】結果を表1に示す。
【0054】
【表1】 *金属酸化物の含有比率が650重量%のものは透明度が
低く、印画紙に焼きつける際に用いるフィルムとしては
不適当であった。
【0055】表1から明らかなように、本発明における
ポリエステル支持体は金属酸化物含有バインダーとの接
着性に優れ、しかも同じ含有率の金属酸化物を用いて
も、本発明におけるポリエステル支持体を用いると帯電
防止性能が向上することがわかる。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のハ
ロゲン化銀写真用支持体は、スタチック特性や膜物性に
優れ、しかも強度に優れ薄膜化が可能であるため、特に
コンパクトカメラに用いて好適である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電防止層を直接塗設したハロゲン化銀
    写真用支持体において、前記帯電防止層はZnO,Ti
    2,SnO2,Al23,In23,MgO,BaO,
    MoO3から選ばれる金属酸化物を該帯電防止層のバイ
    ンダーに対し100〜600重量%含有し、前記バインダーが
    ゼラチン、セルロース化合物及び合成親水性ポリマーの
    少なくとも1つから選ばれ、かつ前記支持体は、少なく
    とも下記〜の化合物を反応させて得られるポリエス
    テルから構成されていることを特徴とするハロゲン化銀
    写真用支持体。 HO−(R)−H ここで、Rは−(CH2CH2O)n−を示し、nは2〜5
    00の整数である。スルホン酸の金属塩を有する芳香族
    ジカルボン酸又はそのエステル化合物テレフタル酸又
    はそのエステル化合物エチレングリコール
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