JP2907238B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2907238B2
JP2907238B2 JP3029214A JP2921491A JP2907238B2 JP 2907238 B2 JP2907238 B2 JP 2907238B2 JP 3029214 A JP3029214 A JP 3029214A JP 2921491 A JP2921491 A JP 2921491A JP 2907238 B2 JP2907238 B2 JP 2907238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置に関し、
特に原稿の幅方向に対応させた一次元ラインセンサを有
し、その一次元ラインセンサ上に対して密着させた状態
で画像読み取りに係る原稿を相対的に移動させつつ画像
情報を読み取るファクシミリ装置、イメージリーダ、デ
ィジタル複写装置等に好適に用いられる画像読取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ、イメージリーダ等
の小型化、高性能化のために、光電変換装置として、等
倍光学系をもつ長尺ラインセンサの開発が行われてい
る。さらに、小型化、低コスト化のため等倍ファイバー
レンズアレイを用いずに、薄板ガラス等の透明スぺーサ
を介して原稿からの反射光をセンサで直接検知する画像
読取装置が開発されている。
【0003】図11および図12は、日経エレクトロニ
クス1987.11.16(No.434)207〜2
21頁あるいは特開昭63−226064号公報等にお
いて本出願人らが提案した上述の画像読取装置の模式図
である。
【0004】図11は、従来の画像読取装置の光電変換
素子アレイの主走査方向から見た模式的断面図であり、
図12は、光電変換素子アレイの原稿側から見た模式的
平面図である。なお、図11は図12のA−A′断面図
を示している。
【0005】従来の画像読取装置では、a−Si:H
(非晶質水素化シリコン)を用いて光電変換素子部1、
蓄積コンデンサ部2、TFT(薄膜トランジスタ)部
3、マトリクス信号配線部5およびゲート駆動配線部6
等を透光性絶縁基板10上に簡便なプロセスにより一体
的に形成している。透光性絶縁基板10上には、Crか
らなる第1の導電体層24、SiN等からなる絶縁層2
5、a−Si:Hからなる光導電性半導体層26、n+
a−Si:Hからなるオーミックコンタクト層27、A
lからなる第2の導電体層28が形成されている。
【0006】さらに、第2の導電体層28上には、主と
して光電変換素子部1およびTFT部3の半導体層26
表面の保護安定化をはかるために窒化シリコン膜あるい
は、酸化シリコン膜等の無機薄膜材料からなるパッシベ
ーション層11及び、不純物イオン等の含有量の極めて
少ないポリイミド等の有機材料からなる衝撃緩和層1
2、さらにその上には原稿搬送ローラTによって搬送さ
れる原稿Pとの摩擦から光電変換素子等を保護するため
にマイクロシートガラス等からなる耐摩耗層8が接着層
9およびITOなどの透光性導電体からなる静電シール
ド層15を介して形成されている。
【0007】なお、図12に示すように、衝撃緩和層1
2上の耐摩耗層8の端部近傍には、硬化前の接着剤がボ
ンデングパット部17へ流れ込むことを防止するために
流れ止め16を設けている。
【0008】図13、図14、図15は、従来の画像読
取装置の静電シールド層を、いわゆるグランド電極に接
続する状態を示す模式的斜視図及び断面図を示す。図1
3は導電性ゴムを用いたグランド電極との接続状態を示
す模式的斜視図である。図14は、図13中のA−A′
断面図である。
【0009】図13、図14に示すように、マイクロシ
ートガラス等からなる耐摩耗層8の下面にITO等から
なる透光性導電層15が形成され、耐摩耗層8の端部よ
り耐摩耗層上面に回り込む、耐摩耗層上面の透光性導電
層回り込み部14と導電性ゴム19がステンレス板20
等の金属にて機械的に押圧され、電気的に接続される。
また、このステンレス板20は図13に示すように画像
読取装置の筐体21にネジ29により固定される。更
に、ステンレス板20はファクシミリ等の装置に組み込
まれる際に装置のグランド電極と機械的に接続される。
【0010】図15は、導電樹脂を用いたグランド電極
との接続状態を示す模式的斜視図である。
【0011】図15に示すように、耐摩耗層8上面の透
光性導電層回り込み部14と透光性基板10を保持して
いる画像読取装置の筐体21とをデスペンサーにより導
電樹脂49をポッテングすることで、グランド電極との
電気的接続を行う。
【0012】このように形成した従来の画像読取装置で
は、光源Sを透光性基板10上の原稿P配置側とは反対
の面側に配置している。そして光源Sから出射した照明
光Lは透光性基板10を透過して原稿Pを照明し、その
反射光L′を光電変換素子部1に受容している。光電変
換素子部1に入射した光情報は光電流に変換され、蓄積
コンデンサ部2に電荷として蓄えられた後、TFT部3
のスイッチ動作によりマトリクス信号配線部5に転送さ
れ、原稿Pとの摩擦から生じる静電気の影響を受けず、
外部へ読み出される。
【0013】図16〜図18は、特開平1−12857
8号公報に開示される従来の画像読取装置の製造方法を
示す工程図であり、特に光電変換素子上への耐摩耗層の
貼り合わせ方法を示す。
【0014】まず、図16に示すように、大判のガラス
基板60上に光電変換素子部1およびTFT部3等を主
走査方向(図中のX方向)に1728ビット配列した光
電変換アレイを副走査方向(図中のY方向)に複数アレ
イ形成し、その上にはポリイミド樹脂からなる衝撃緩和
層12を形成する。次に、図17に示すように、不図示
の外部回路と電気的接続をするためのボンディングパッ
ドを設けたボンディングパッド部17以外の基板上にエ
ポキシ樹脂からなる接着剤9を塗布し、下面に透光性導
電層が形成されたマイクロシートガラスからなる耐摩耗
層8をその上に載せる。そして、図18に示すように、
ボンディングパッド部17側のマイクロシートガラスの
端部から走査方向に加圧ローラーRを用いて、加圧移動
させ、マイクロシートガラスからなる耐摩耗層8を光電
変換素子上に貼り合わせる。なお、衝撃緩和層12上の
耐摩耗層8の端部近傍には、硬化前の接着剤がボンデン
グパット部17へ流れ込むことを防止するために流れ止
め16を設けている。
【0015】さらに、接着層9を硬化させた後、分割ラ
イン59に沿ってスライスし、光電変換アレイを形成す
る。
【0016】
【発明が解決しようとしている課題】しかし上述したよ
うな、静電シールド層を一定電位に保持するための電極
間接続方法として、導電樹脂や導電性ゴム等を用いる方
法においては、次のような欠点があった。
【0017】まず、図13及び図14に示した導電性ゴ
ムを用いる接続方法では、 導電性ゴム等の接続材料
や接続保持部材が、原稿走行面より突出することとな
り、原稿走行の大きな障害になる。また構成部材が増え
るためコストアップ要因となる。
【0018】 透光性導電層回り込み部14を広くと
る必要があり、またステンレス板20を設け、且つネジ
等で固定するため、製品外形が大型化してしまう。
【0019】また、図15に示した導電樹脂を用いる接
続方法では、 筐体に、導電樹脂をポッテングして接
続するための領域が必要となって筐体が大きくなり、製
品外形が大型化してしまう。
【0020】 導電樹脂と筐体との熱膨張係数の差等
から電気的接続の信頼性が問題となる。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、透光性基体上に複数の光電変換手段と、該複数の光
電変換手段上に設けられた複数層からなる透光性保護層
とを有し、原稿を前記光電変換手段と対向させて前記透
光性保護層上に配置し、前記透光性基体の原稿配置面と
は反対の面側に配置した光源から光を出射し原稿からの
光信号を前記複数の光電変換手段に受容する画像読取装
置であって、前記透光性保護層の原稿側の上に耐摩耗層
が透光性導電層あるいは窓を有する不透光性導電層を介
して形成された画像読取装置において、前記透光性保護
層の少なくとも一層に開口部を設け、前記透光性導電層
又は窓を有する不透光性導電層と前記透光性基体上の配
線とを電気的に接続することを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明は、透光性保護層の少なくとも一層に開
口部を設け、透光性導電層又は窓を有する不透光性導電
層と透光性基体上の配線とを電気的に接続することで、
電気接続のための特別な電極領域及び構成部材を必要を
せず、導電性ゴム等の接続材料が原稿走行面より大きく
突出することがなくなるので、製品の小型化、製造プロ
セスの簡略化、良好な原稿走行面を持つ画像読取装置を
提供することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0024】図1、図2及び図3は、本発明の画像読取
装置の第1の実施例の構成を示す主走査方向断面図、平
面図及び副走査方向断面図である。なお、図1及び図3
は、それぞれ図2のA−A′断面図及びC−C′断面図
を示す。
【0025】本実施例では、半導体層としてa−Si:
Hを用いて、光電変換素子部1、蓄積コンデンサ部2、
TFT部3および4、マトリクス信号配線部5およびゲ
ート駆動配線部6(かかる構成で光電変換手段を構成す
る)等が透光性基体たる透光性絶縁基板10上に同一プ
ロセスにより一体的に形成されている。
【0026】透光性絶縁基板10上には、Crの第1の
導電体層24、SiNの第1の絶縁層25、a−Si:
Hの光導電性半導体層26、n+ a−Si:Hのオーミ
ックコンタクト層27、Alの第2の導電体層28が形
成されている。
【0027】光電変換素子部1において、30および3
1は上層電極配線である。原稿Pで反射された信号光
L′はa−Si:Hからなる光導電性半導体層26の導
電率を変化させ、くし状に対向する上層電極配線30,
31間に流れる電流を変化させる。なお、32は金属の
遮光層であり、適宜の駆動源に接続して、主電極30
(ソース電極あるいはドレイン電極)および31(ドレ
イン電極あるいはソース電極)に対向する制御電極(ゲ
ート電極)となるようにしてもよい。
【0028】蓄積コンデンサ部2は、下層電極配線33
と、この下層電極配線33上に形成された第1の絶縁層
25と光導電性半導体層26と、光導電性半導体層26
上に形成され光電変換素子部1の上層電極配線31に連
続した配線とから構成される。この蓄積コンデンサ部2
の構造はいわゆるMISコンデンサの構造である。バイ
アス条件は正負いずれでも用いることができるが、下層
電極配線33を常に負にバイアスする状態で用いること
により、安定な容量と周波数特性を得ることができる。
【0029】TFT部3は、ゲート電極たる下層電極配
線34と、ゲート絶縁層をなす第2の絶縁層25と、半
導体層26と、ソース電極たる上層電極配線35と、ド
レイン電極たる上層電極配線36等とから構成される。
【0030】マトリクス信号配線部5においては、基板
10上に第1の導電層からなる個別信号配線22、個別
信号配線を被う絶縁層25、半導体層26、そして個別
信号配線と交差して第2の導電層からなる共通信号配線
37が順次積層されている。38は、個別信号配線22
と共通信号配線37とオーミックコンタクトをとるため
のコンタクトホールである。
【0031】TFT駆動用ゲート線の配線部6において
は、透光性絶縁基板10上に第1の導電層24からなる
個別ゲート配線40、個別ゲート配線を被う絶縁層2
5、半導体層26、オーミックコンタクト層27、そし
て個別ゲート配線40と交差して、第2の導電層28か
らなる共通ゲート配線41が順次積層されている。42
は個別ゲート配線40と共通ゲート配線41とのオーミ
ックコンタクトを取るためのコンタクトホールである。
【0032】以上のように本実施例の画像読取装置は、
光電変換素子部、蓄積コンデンサ部、TFT部、マトリ
クス信号配線部およびゲート駆動配線部のすべてが光導
電性半導体層および絶縁層、導電体層等の積層構造を有
するので、各部を同一プロセスにより同時形成されてい
る。
【0033】更に、第2の導電層28上には、主として
光電変換素子部1およびTFT部3の半導体層表面の保
護安定化のためにSiNの無機薄膜からなるパッシベー
ション層11、またパッシベーション層11上にはポリ
イミド樹脂からなる衝撃緩和層12が形成され、さらに
その上には原稿Pとの摩擦から光電変換素子等を保護す
るためにマイクロシートガラス等からなる耐摩耗層8が
接着層9を介して接着されている。
【0034】なおパッシベーション層11と耐摩耗層8
との間には、ITO等を用いたの透光性導電層からなる
静電気対策層15が形成され、静電気対策層15と基板
10上のいわゆるグランド電極51とは、導電樹脂50
によって電気的に接続され、グランド電極51は基板1
0上の導電体層28によって電極52に配線され、電極
52と外部の配線回路を接続することによって一定電位
に保持されている。ここで、パッシベーション層11、
衝撃緩和層12、接着層9は透光性保護層を構成する。
【0035】前記構成を実現するためには、グランド電
極51は、電極表面が露出するように、グランド電極上
のパッシベーション層11及び衝撃緩和層12には開口
部を設けておく必要がある。開口部形成の手段として
は、RIE,CDE等のドライエッチング法あるいはウ
エットエッチング法のどちらでも良い。また、導電樹脂
50は、ディスペンサー等によるポッティング、あるい
はスクリーン印刷法等の手段により、グランド電極ある
いは透光性導電層のグランド電極と対向する部分のどち
らか一方、あるいは双方に塗布しておく必要がある。
【0036】さらにグランド電極を有する透光性基板と
保護層としてのマイクロシートガラスを貼り合わせるが
導電樹脂が硬化していなければ、貼り合わせの際の加圧
力により該導電樹脂50はつぶれ大きく広がることにな
る。導電樹脂50の含有する導電性の粒子(たとえば、
C,Ag,Cu,Ni,Ti,ITO etc.)は、
数μm程度の粒子径あるいは粒子群径をもっているため
貼り合わせの圧力が加わることによりパッシベーション
層11のような薄膜(厚さ1μm以下)だけでは膜自身
にキズ、クラックなどの欠陥を生じやすい。そのためポ
リイミド樹脂のような衝撃緩和層12をパッシベーショ
ン層11の上に形成し、導電樹脂中の導電粒子を比較的
軟らかく粘弾性を持つ衝撃緩和層12で制限し、パッシ
ベーション層11に欠陥を生じさせることなく、グラン
ド電極および透光性導電層との電気的接続を保つことが
可能となる。さらに耐摩耗層の原稿面側へ回り込ませる
ように成膜していた透光性導電層(図14の透光性導電
層回り込み部14)も必要なくて良い。
【0037】次に、具体的に本発明の画像読取装置の製
造方法を説明する。
【0038】まず、ガラス等の大型の絶縁基板上にCr
を厚さ1000Åスパッタ法で堆積し、その後所望の形
状にパターニングして第1の導電体層24を形成する。
その後、SiNの第1の絶縁層25、a−Si:Hの半
導体層26、n+ a−Si:Hのオーミックコンタクト
層27をプラズマCVD法によって連続的に堆積させ
る。
【0039】然る後に、ソース、ドレイン電極となる導
電材料であるAlを5000Åスパッタ法で堆積させ
て、その後所望の形状にパターニングして、第2の導電
体層28を形成する。その後、不要なオーミックコンタ
クト層をエッチングで除去し、光電変換素子部1及びT
FT部3のチャネルを形成する。オーミックコンタクト
層の除去は、リアクティブ・イオン・エッチングによっ
て行う。
【0040】その後、光電変換素子間の半導体層をエッ
チングで除去し、光電変換素子の分離を行う。さらにそ
の後、パッシベーション層11としてSiN層をプラズ
マCVD法によって光電変換素子が形成された大型の基
板の全面に厚さ6000Å程度堆積する。
【0041】その後、ボンディングパッド部17及び、
グランド電極接続用パッド部51,52等の電気的接続
が必要とされる箇所は、エッチングによりパッシベーシ
ョン層を除去する。続いて、SiNのパッシベーション
層11上にポリイミド樹脂をスピンナーにより厚さ3μ
m程度塗布し、加熱硬化させ、衝撃緩和層12を形成す
る。この際、SiNのパッシベーション層11と同様に
電気的接続を要する部分は、マスキングテープにより衝
撃緩和層12を形成させない。
【0042】グランド電極上に導電樹脂50をスクリー
ン印刷しさらに、エポキシ樹脂からなる接着剤をディス
ペンサで塗布し、薄板ガラス8をその上に載せ、既に図
16〜図18を用いて説明したように加圧接着させ、導
電樹脂50および接着層9を同時に加熱硬化させる。そ
して、光電変換アレイごとにスライサーにより分割す
る。このようにして本発明の画像読取装置を作製する。
【0043】前記第1の実施例においては、静電気対策
層15をITO等の透光性導電層で構成したが、窓を有
する不透光性導電層で構成することもできる。
【0044】図4は、このような実施例を示す本発明の
第2の実施例である。なお、同図は第1実施例の図3に
対応する部分を示す。図1〜図3に示した構成部材と同
一構成部材については同一符号を付して説明を省略する
(以下に説明する他の実施例についても同様とす
る。)。
【0045】本実施例では、上層電極の上にパッシベー
ション層が形成され、その上に不透光性導電層15′、
そして、その上に耐摩耗層8が配置されている。パッシ
ベーション層11,衝撃緩和層12は、第1の実施例と
同様の目的で設けられたものである。不透光性導電層1
5′は、光源Sから原稿Pに達しその反射光が光電変換
素子部1に至る光路Lに当る部分は形成されず、いわゆ
る窓を形成している。本実施例の構造においても前記第
1の実施例と同様の効果が得られるとともに、さらに、
静電気対策層が不透明であることから、不要な乱反射光
が遮光される。さらには、下部各素子により近い距離に
位置させることにより、よりいっそうクロストークが低
減できる。
【0046】図5は、本発明による第3の実施例であ
る。図5は、図4と同様に本発明にかかわる静電気対策
層とグランド電極との接続部分近傍の断面図を示す。
【0047】接続用材料として、第2の実施例では導電
性樹脂を用いたが、本実施例では、スタッドバンプのよ
うな微小な突起を有する材料を用いている。スタッドバ
ンプ53は、直径20〜25μm程度のAu,Al,C
u等のワイヤーを用いて形成する。ボンディング後の高
さバラツキは、±3μm程度に制御可能で、かつ接点材
料としてAuを用いるための信頼性の高い電気的接続が
得られる。グランド電極の領域としては、100×10
0μm程度の微小なスペースで接続可能でバンプ形成時
間も0.1msec/point以下と短時間のため作
業性に優れ自動化にも適している。
【0048】図6は、本発明による第4の実施例で図4
と同様に断面図を示す。
【0049】本実施例では、接続用材料として、プラス
ティックスビーズ表面にAuメッキ、Niメッキ等の表
面処理を施したマイクロビーズ54を用いている。
【0050】マイクロビーズ54は、グランド電極近傍
で、かつ原稿からの反射光が光電変換素子部1への入射
を妨げない部分に選択的に散布しておく。耐摩耗層8を
エポキシ樹脂9で固着する際の圧力およびエポキシ樹脂
自身の硬化時の収縮力によって、静電気対策層とグラン
ド電極とをマイクロビーズを介して接続することができ
る。衝撃緩和層12が粘弾性層として働くためグランド
電極からはずれたマイクロビーズが、他の配線や電極と
接触することのない信頼性の高い接続が可能となる。
【0051】図7は、本発明による第5の実施例で図4
と同様に断面図を示す。
【0052】本実施例では、接着層9を導電粒子55と
してITO,SnO2 等の透光性粒子を用いた導電性樹
脂で構成し、かかる導電性樹脂で耐摩耗層8を接着して
おり、静電気対策層15とグランド電極51とを接続す
る導電樹脂を兼ねている。本実施例においても、衝撃緩
和層12が緩衝層として作用している。
【0053】本実施例では静電気対策層15とグランド
電極51とを接続する導電樹脂のみを別工程で塗布する
必要がないため、製造工程が簡略化できる。なお、透光
性導電樹脂の接続抵抗値が材料特性上低くできなけれ
ば、接続点数を複数個設けることにより接続抵抗値を下
げることも可能になる。
【0054】なお、以上説明した実施例は、静電気対策
層15とグランド電極51とを接続する開口部をボンデ
ングパッド部(接続電極部)17側に設けているが、開
口部を設ける位置はかかる位置に限定されるものではな
い。
【0055】図8び図9は、本発明による第6の実施例
を説明するための平面図及び副走査方向断面図である。
なお、図9は、図8のC−C′断面図を示す。
【0056】本実施例では静電気対策層15とグランド
電極51とを接続する開口部をボンデングパッド部(接
続電極部)17配置側と反対側に設けている。
【0057】図10は、本発明の画像読取装置を用いて
構成したファクシミリ装置の一例を示す。ここで、10
2は原稿Pを読み取り位置に向けて給送するための給送
ローラ、104は原稿Pを一枚ずつ確実に分離給送する
ための分離片である。106は画像読取装置(センサユ
ニット100)に対して読み取り位置に設けられて原稿
Pの被読み取り面を規制するとともに原稿Pを搬送する
プラテンローラである。
【0058】Rは図示の例ではロール紙形態をした記録
媒体であり、画像読取装置により読み取られた画像情報
あるいは外部から送信された画像情報が形成される。1
10は当該画像形成をおこなうための記録ヘッドで、サ
ーマルヘッド、インクジェット記録ヘッド等種々のもの
を用いることができる。また、この記録ヘッド110
は、シリアルタイプのものでも、ラインタイプのもので
もよい。112は記録ヘッド110による記録位置に対
して記録媒体Pを搬送するとともにその被記録面を規制
するプラテンローラである。120は、操作入力を受容
するスイッチやメッセージその他、装置の状態を報知す
るための表示部等を配したオペレーションパネルであ
る。130は、システムコントロール基板であり、各部
の制御を行なう制御部や、画像情報の処理回路部、送受
信部等が設けられる。140は、装置の電源である。
【0059】本発明の画像読取装置をファクシミリ等の
システムの画像入力部として用いることにより、システ
ム側の画像処理が簡易な手段で行なうことができるよう
になり、システム全体としてのコストを大幅に低減する
ことができた。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明をしたように、本発明に
よれば光電変換手段上の透光性保護層を複数層で構成
し、かつ該複数層の透光性保護層は、透光性基体上に設
けられた配線上に開口部を有し、該配線と静電気対策層
とを電気的に接続することによって、原稿表面に接続部
が突出しない平滑な面を形成することができ、電気接続
のための特別な電極領域及び構成部材を必要とせず、製
造プロセスが簡略化でき、小型化された信頼性の高い画
像読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1の実施例の構成を
示す主走査方向断面図である。
【図2】本発明の画像読取装置の第1の実施例の構成を
示す平面図である。
【図3】本発明の画像読取装置の第1の実施例の構成を
示す副走査方向断面図である。
【図4】本発明の画像読取装置の第2の実施例の断面図
である。
【図5】本発明の画像読取装置の第3の実施例の断面図
である。
【図6】本発明の画像読取装置の第4の実施例の断面図
である。
【図7】本発明の画像読取装置の第5の実施例の断面図
である。
【図8】本発明の画像読取装置の第6の実施例を説明す
るための平面図である。
【図9】本発明の画像読取装置の第6の実施例を説明す
るための副走査方向断面図である。
【図10】本発明の画像読取装置を用いて構成したファ
クシミリ装置の一例を示す構成図である。
【図11】従来の画像読取装置の光電変換素子アレイの
主走査方向から見た模式的断面図である。
【図12】光電変換素子アレイの原稿側から見た模式的
平面図である。
【図13】導電性ゴムを用いたグランド電極との接続状
態を示す模式的斜視図である。
【図14】図13中のA−A′断面図である。
【図15】導電樹脂を用いたグランド電極との接続状態
を示す模式的斜視図である。
【図16】特開平1−128578号公報に開示される
従来の画像読取装置の製造方法を示す工程図である。
【図17】特開平1−128578号公報に開示される
従来の画像読取装置の製造方法を示す工程図である。
【図18】特開平1−128578号公報に開示される
従来の画像読取装置の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 光電変換素子部、 2 蓄積コンデンサ部、 3
TFT部、 4 TFT部、 5 マトリクス信号配線
部、 6 ゲート駆動配線部、 8 耐摩耗層、9 接
着層、 10 透光性絶縁基板、 11 パッシベーシ
ョン層、 12衝撃緩和層、 15 静電気対策層、
15′ 不透光性導電層、 17 ボンディングパッド
部、 22 個別信号配線、 24 第1の導電体層、
25第1の絶縁層、 26 光導電性半導体層、 2
7 オーミックコンタクト層、 28 第2の導電体
層、 30 上層電極配線、 31 上層電極配線、3
2 遮光層、 33 下層電極配線、 34 下層電極
配線、 35 上層電極配線、36 上層電極配線、
37 共通信号配線、 38 コンタクトホール、 4
0 個別ゲート配線、 41 共通ゲート配線、 42
コンタクトホール、 50 導電樹脂、 51 グラ
ンド電極、 52 電極、 53 スタッドバンプ、
54 マイクロビーズ、 55 導電粒子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−71173(JP,A) 特開 平4−88744(JP,A) 特開 平4−90657(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/146 H04N 1/028

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性基体上に複数の光電変換手段と、
    該複数の光電変換手段上に設けられた複数層からなる透
    光性保護層とを有し、原稿を前記光電変換手段と対向さ
    せて前記透光性保護層上に配置し、前記透光性基体の原
    稿配置面とは反対の面側に配置した光源から光を出射し
    原稿からの光信号を前記複数の光電変換手段に受容する
    画像読取装置であって、前記透光性保護層の原稿側の上
    に耐摩耗層が透光性導電層あるいは窓を有する不透光性
    導電層を介して形成された画像読取装置において、前記
    透光性保護層の少なくとも一層に開口部を設け、前記透
    光性導電層又は窓を有する不透光性導電層と前記透光性
    基体上の配線とを電気的に接続することを特徴とする画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記透光性導電層又は窓を有する不透光性導電層と前記
    透光性基体上の配線とを接続することで前記透光性導電
    層又は窓を有する不透光性導電層を一定電位に保持する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の画像読取装
    置において、前記複数の光電変換手段に接続するための
    配線を前記透光性基体以外の配線に接続するための複数
    個からなる接続用電極部が、前記複数の光電変換手段の
    端部近傍に配置され、該接続用電極部と該光電変換部の
    端部との間に、前記透光性導電層又は窓を有する不透光
    性導電層と前記透光性基体上の配線とを接続する開口部
    を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の画像読取装
    置において、前記複数の光電変換手段に接続するための
    配線を前記透光性基体以外の配線に接続するための複数
    個からなる接続用電極部が、前記複数の光電変換手段の
    一方の端部近傍に配置され、該複数個からなる接続用電
    極部を近傍に有さない前記複数の光電変換手段の他方の
    端部近傍に、前記前記透光性導電層又は窓を有する不透
    光性導電層と前記透光性基体上の配線とを接続する開口
    部を設けたことを特徴とする画像読取装置。
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