JP2906990B2 - 楽音信号形成装置 - Google Patents

楽音信号形成装置

Info

Publication number
JP2906990B2
JP2906990B2 JP6063940A JP6394094A JP2906990B2 JP 2906990 B2 JP2906990 B2 JP 2906990B2 JP 6063940 A JP6063940 A JP 6063940A JP 6394094 A JP6394094 A JP 6394094A JP 2906990 B2 JP2906990 B2 JP 2906990B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
output
tone
circuit
interpolation coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6063940A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07271379A (ja
Inventor
岳志 駒野
利文 国本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP6063940A priority Critical patent/JP2906990B2/ja
Publication of JPH07271379A publication Critical patent/JPH07271379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2906990B2 publication Critical patent/JP2906990B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自然楽器の発音メカ
ニズムをシミュレートしたモデルを動作させて楽音を形
成する楽音信号形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電子楽器は、特に、管楽器の楽
音を形成するのに適しており、トランペット、トロンボ
ーン等の楽音を電子的に形成する場合に用いられる。こ
の電子楽器は、フィルタ回路、非線形回路を有しマウス
ピース部の動作をシミュレートした励振回路と、遅延回
路、フィルタ回路を有し共鳴管の動作をシミュレートし
たループ回路とから構成されている。そして、発生楽音
のピッチ(音高)は、励振回路内のフィルタ回路の共振
周波数とループ回路の共振周波数との相関関係に基づい
て決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、ポルタメントと
いう演奏法がある。この演奏法は第1の楽音から第2の
楽音までその間の音を順次発音しつつ移行する演奏法
である。従来の電子楽器においては、このポルタメント
の自動演奏の際、補間係数レジスタにポルタメントタイ
ムに応じた補間係数をセットし、この補間係数に基づい
て遅延回路の遅延時間を逐次変化させ、これによってル
ープ回路の共振周波数を変化させ、発生楽音のピッチを
逐次変化させていた。しかしながら、従来の電子楽器は
このポルタメント演奏の際、励振回路のフィルタの時定
数までは補間していなかったので、ポルタメント演奏中
において、ループ回路の共振周波数と励振回路のフィル
タの共振周波数とが一致しない状態が生じていた。
【0004】図9(イ)〜(ハ)はポルタメント演奏中
におけるループ回路の共振周波数の特性(符号A)と、
励振回路のフィルタ特性(符号B)を示す図であり、
(イ)はポルタメント開始時点、(ロ)はポルタメント
中のある時点、(ハ)はポルタメント終了時点を各々示
している。これらの図から明らかなように、ポルタメン
ト途中の時点においてループ回路の共振周波数と励振回
路のフィルタの共振周波数とが一致しない状態が生じて
いた。そして、このような状態が生じると、発音が非常
に不安定になり、音がくすんだり、裏がえったりし、ス
ムーズなポルタメント演奏ができなくなるという問題が
あった。
【0005】また、従来の電子楽器においては、ポルタ
メント演奏時に使用される補間係数レジスタに一定の補
間係数しかセットできなかったため、第1、第2楽音の
ピッチが大きく変化した場合等において、ノイズが生じ
る問題があった。
【0006】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、スムーズなポルタメントの自動演奏をするこ
とができる楽音形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
遅延手段を含む信号伝送手段に、フィルタ手段と非線形
手段を有する励振手段の出力信号を印加して楽音信号を
形成する楽音信号形成装置であって、前記遅延手段の補
間係数と、前記フィルタ手段の補間係数とに基づき、第
1の楽音から第2の楽音へその間の音高を逐次発音しつ
つ移行する機能を備え、前記フィルタ手段の補間係数と
前記遅延手段の補間係数とを比較する比較手段と、前記
比較手段の比較の結果、前記フィルタ手段の補間係数が
前記遅延手段の補間係数より大であった場合に前記フ
ルタ手段の補間係数を前記遅延手段の補間係数に一致さ
せる手段とを設けてなるものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、遅延手段を
含む信号伝送手段に、フィルタ手段と非線形手段を有す
る励振手段の出力信号を印加して楽音信号を形成する楽
音信号形成装置であって、前記遅延手段の補間係数と、
記フィルタ手段の補間係数とに基づき、第1の楽音か
ら第2の楽音へその間の音高を逐次発音しつつ移行する
機能を備え、指定された音高に対応する前記遅延手段の
遅延時間を指定する手段を有し、前記第1、第2の楽音
の音高差と、前記第1、第2の楽音それぞれの音高に対
応して指定された遅延時間の差との双方に基づいて前記
遅延手段の補間係数を決定することを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明は、フィルタ手段の補間係
数と遅延手段の補間係数とを比較し、フィルタ手段の補
間係数が遅延手段の補間係数より大であった場合にフ
ルタ手段の補間係数を遅延手段の補間係数に一致させ
る。これにより、フィルタ手段の共振周波数の変化速度
が、励振手段および信号伝送手段を含むループ回路の共
振周波数の変化速度に等しいか、より遅くなり、この結
果、安定したポルタメント演奏を行うことができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、指定された
音高に対応する前記遅延手段の遅延時間を指定する手段
を有し、前記第1、第2の楽音の音高差と、前記第1、
第2の楽音それぞれの音高に対応して指定された遅延時
間の差との双方に基づいて前記遅延手段の補間係数を決
する。これにより、第1、第2の楽音の音高差が大き
い場合にも安定したポルタメント演奏を行うことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例の
説明を行う。 <第1実施例>図1はこの発明の第1実施例による電子
楽器の構成を示すブロック図である。まず、この図の楽
音合成部18を説明し、その後に全体の説明を行う。
【0012】A:楽音合成部18の構成 図2は楽音合成部18の構成を示すブロック図である。
この図において、B1は励振回路であり、管楽器のマウ
スピース(リード)の動きをシミュレートした回路であ
る。また、B3およびB4は管楽器の共鳴管をシミュレ
ートした信号伝送回路である。ここで、信号伝送回路B
3、B4は各々別個の共鳴管をシミュレートしている。
すなわち、この実施例は2個の共鳴管を有する管楽器を
シミュレートしている。B2は、励振部B1、信号伝送
回路B3およびB4の信号の合成を行う合成回路であ
る。また、B5はジャンクション回路であり、管楽器の
トーンホールをシミュレートする。
【0013】次に、励振回路B1において、加算器A3
は息圧を示す息圧情報PRESと、管からマウスピース
へ帰還される空気振動波の圧力を示す信号S1とを加算
し、その加算結果をリードRFフィルタ20へ出力す
る。リードRFフィルタ20はリードの周波数特性をシ
ミュレートするローパスフィルタであり、外部から供給
されるカットオフ周波数f0および選択度情報Qによっ
てその特性が決定される。同フィルタ20の出力は加算
器A4へ供給される。加算器A4はリードRFフィルタ
20の出力と外部から供給されるアンブシュール情報E
MBとを加算し、その加算結果を出力する。ここで、ア
ンブシュール情報とは管楽器演奏時における唇の構え、
締め等を表す情報である。21および22はその入力を
非線形の特性で変換する非線形回路(ROM)であり、
共に加算器A4の出力を入力し、変換結果を乗算器M2
へ出力する。ここで、非線形回路21、22は各々、リ
ードの外力に対する曲げ(変位量)の特性およびマウス
ピース内の差圧に対する流速の特性をシミュレートする
回路である。乗算器M2は非線形回路21および22の
各出力を乗算し、その乗算結果を合成回路B2へ出力す
る。
【0014】次に、合成回路B2において、加算器A5
は励振回路B1および加算器A9(後述)の出力を加算
し、その加算結果を加算器A6、A7およびA8へ出力
する。加算器A6は、加算器A5およびA9の出力を加
算し、その加算結果を上述の信号S1として励振回路B
1へ出力する。加算器A7は、信号伝送回路B3の出力
と、加算器A5の出力とを加算し、その加算結果を信号
伝送回路B4へ供給すると共に楽音信号OUTとして外
部へ出力する。加算器A8は加算器A5の出力と信号伝
送回路B4の出力とを加算し、その加算結果を信号伝送
回路B3へ出力する。また、加算器A9は信号伝送回路
B3およびB4の出力を加算し、加算結果を加算器A5
およびA6へ出力する。
【0015】これにより、励振回路B1の出力は、B1
→A5→A7→B4→A9→A6→B1なる経路でルー
プし、同時に、B1→A5→A8→B3→A9→A6→
B1なる経路でループし、これら両ループ信号の合成信
号が楽音信号OUTとして出力される。
【0016】信号伝送回路B3は、遅延回路23、ロー
パスフィルタ24、乗算器M3を直列接続したもであ
る。ここで、遅延回路23はその入力に対し外部から供
給される管長補正係数DRATE、クロスフェードスタ
ート信号XFST、遅延データDL1、P−DL1に従
って遅延を行う回路であり、その詳細は後述する。ロー
パスフィルタ24は、外部から供給されるカットオフ周
波数LPFC1によって決まる特性で、その入力の炉波
をおこう。また、乗算器M3はその入力と外部から供給
される係数LG1とを乗算し、乗算結果を出力する。こ
こで、遅延回路23は共鳴管の空気の流れをシミュレイ
トし、また、ローパスフィルタ24および乗算器M3は
共鳴管の端部をシミュレイトしている。
【0017】図3は上記遅延回路23の構成図である。
この図において30は遅延ユニットであり、例えば、フ
リップフロップ(FF)によって構成される16ビット
nステージのシフトレジスタと各ステージの出力を遅延
データDL1、P−DL1に従って選択し出力する第
1、第2の選択回路からなる。
【0018】ここで、遅延データDL1は整数部D1と
小数部d1とからなり、上記第1の選択回路は整数部D
1に基づいて選択を行う。同様に、遅延データDL2は
整数部D2と小数部d2とからなり、上記第2の選択回
路は整数部D2に基づいて選択を行う。第1の選択回路
によって選択されたステージのデータは出力端子F1か
ら、また、同ステージの次のステージのデータが出力端
子F1+1から出力される。同様に、第2の選択回路に
よって選択されたステージのデータは出力端子F2か
ら、また、同ステージの次のステージのデータが出力端
子F2+1から出力される。
【0019】符号31は小数部処理回路であり、遅延デ
ータDL1の小数部d1に対応する遅延を直線補間によ
って得る回路である。この小数部処理回路31におい
て、M8は出力端子F1のデータと小数部d1とを乗算
する乗算器、M7は小数部d1に-1を乗算する乗算
器、A13は乗算器M7の出力に+1を加算する加算
器、M9は出力端子F1+1のデータに加算器A13の
出力を乗算する乗算器、A14は乗算器M9の出力に乗
算器M8の出力を加算する加算器である。
【0020】そして、例えば、d1=0.2の場合、乗
算器M8には「0.2」がそのまま乗算係数として供給
される。また、小数部d1は乗算器M7において−1倍
され、さらに加算器A13において「1」が加算された
結果「0.8」(1−d1)となり、乗算器A9に乗算
係数として供給される。乗算器M8およびM9は、以上
の乗算係数と出力端子F1およびF1+1のデータを乗
算し、それぞれ加算器A13へ乗算結果を出力する。加
算器A14は乗算器M8、M9の出力を加算し、その加
算結果を出力する。これにより、出力F1よりも「0.
2」遅れたデータが加算器A14から出力される。
【0021】符号32は上述した小数部処理回路31と
同一構成による小数部処理回路であり、遅延データDL
2の小数部d2に対応する遅延を直線補間によって得る
回路である。
【0022】符号33はクロスフェード制御回路であ
る。このクロスフェード制御回路33は、常時は小数部
処理回路31の出力を出力データOUT1として出力
し、図2のローパスフィルタ24へ供給する。また、ク
ロスフェードスタート信号XFSTが”1”に立ち上が
った時は、まず、出力データOUT1が小数部処理回路
32の出力と同一データとなり、以後、出力データOU
T1が徐々に小数部処理回路31の出力データ値に向か
って変化していく。そして、所定時間後には出力データ
OUT1が小数部処理回路31の出力データと同一にな
る。
【0023】このクロスフェード制御回路33におい
て、34はクロスフェード信号発生回路であり、図4
(b)に示す特性を持つ回路である。図4において、
(a)はクロスフェードスタート信号XFSTの波形を
示し、(b)は出力されるクロスフェード信号XFDの
波形を示す。クロスフェード信号XFDは、図に示すよ
うに、常時は「1」であるが、クロスフェードスタート
信号XFSTが”1”になると「0」となり、その後指
数関数的に順次「1」まで増加していく。この増加の割
合は管長補間係数DRATEによって決まり、管長補間
係数DRATEが大きくなると信号XFDの増加の割合
が大きくなる(図4(b)破線参照)。このクロスフェ
ード信号XFDは乗算器M15に供給され、また、同信
号XFDは乗算器M13において−1倍され、さらに加
算器A17において「1」が加算された後、乗算器M1
4へ供給される。つまり、乗算器M14へ供給される乗
算係数は通常「0」であり、クロスフェード信号XFD
が「0」から「1」へ順次増加すると、逆に「1」から
「0」へ逐次減少していく。加算器A18は乗算器M1
4、M15の出力を加算し、その加算結果を遅延回路2
3の出力データOUT1として出力する。
【0024】次に、図2の信号伝送回路B4において、
25は上述した遅延回路23と同一構成の遅延回路であ
り、遅延データDL2、P−DL2、管長補間係数DR
ATE、およびクロスフェードスタート信号XDSTに
従って、合成回路B2の出力信号の遅延を行い、その遅
延結果をジャンクションB5へ出力する。
【0025】ジャンクションB5において、遅延回路2
5の出力は乗算器M4および減算器A10に供給され
る。乗算器M4は、遅延回路25の出力に外部から供給
されるトーンホール係数TH1を乗算して、その乗算結
果を加算器A11へ出力する。減算器A10は加算器A
11の出力から遅延回路25の出力を減算し、その減算
結果を信号伝送回路B4の出力として合成回路B2へ供
給する。また、ジャンクションB5の他の入力S2は、
減算器A12および乗算器M5に供給される。乗算器M
5は、信号S2に外部から供給されるトーンホール係数
TH2を乗算して、その乗算結果を加算器A11へ出力
する。加算器A11は乗算器M4、M5の出力を加算
し、その加算結果を減算器A10、A12へ出力する。
減算器A12は、加算器A11の出力から上記信号S2
を減算し、その結果を遅延回路26へ出力する。
【0026】遅延回路26は上述した遅延回路23、2
5と同一構成の遅延回路であり、遅延データDL3、P
−DL3、管長補間係数DRATE、およびクロスフェ
ードスタート信号XDSTに従ってその入力の遅延を行
い、その結果をローパスフィルタ27へ供給する。ロー
パスフィルタ27は、外部から供給されるカットオフ周
波数LPFC2によって決まる特性で、その入力の炉波
をおこない、その結果を乗算器M6に供給する。また、
乗算器M6はその入力と外部から供給される係数LG2
とを乗算し、乗算結果を信号S2としてジャンクション
B5へ出力する。ここで、ローパスフィルタ27および
乗算器M6は、信号伝送回路B4がシミュレートする管
の端部をシミュレートしている。
【0027】B:全体の構成 次に、全体の説明を行う。図1において、1は演奏操作
子であり、鍵盤等により発音の指示が行われる。2は音
色設定操作子であり、管楽器の種類等の音色設定および
ポルタメントの設定が行われる。3は制御部であり、演
奏操作子1、音色設定操作子2の出力に基づいて、キー
コードKC、キーオン信号KON、音色コードTC、息
圧情報PRES、アンブシュール情報EMB、およびポ
ルタメント情報PONを出力する。ここで、キーオン信
号KONは演奏操作子1の鍵盤キーがオンとされた時”
1”となり、オフとされた時”0”となる信号である。
また、ポルタメント情報PONは、ポルタメントの有効
/無効を示し、有効の場合には”1”を出力し、無効の
場合には”0”を出力する。また、息圧情報PRES、
アンブシュール情報EMBはそのまま楽音合成部18の
励振回路B1(図2)へ供給される。
【0028】また、図1の4は音高制御データ発生部で
あり、キーコードKCを入力し、このデータに基づい
て、トータルディレイTD、トーンホール開閉情報OP
S、カットオフ周波数RFf0 を出力する。ここで、ト
ータルディレイTDは、楽音合成部18の各ループ回路
の遅延時間の合計を示すデータであり、トーンホール開
閉情報OPSは、音高に対応するトーンホールの開閉状
態を示すデータである。また、カットオフ周波数RFf
0 はリードRFフィルタ20のカットオフ周波数であ
る。
【0029】5および6は各々ラッチであり、音高制御
データ発生部4から供給されるトータルディレイTD、
そして制御部3から供給されるキーコードKCをそれぞ
れ入力し、同じく制御部3から供給されるキーオン信号
KONの立上りで、各々の入力をラッチ(保持)する。
そして、ラッチ5はそのラッチ結果をプレトータルディ
レイP−TDとして出力し、ラッチ6はそのラッチ結果
をプレキーコードP−KCとして出力する。
【0030】ディレイ分配器7は、ROMによって構成
され、音高制御データ発生部4から出力されるトータル
ディレイTDと同トータルディレイTDの変化前の値で
あるラッチ5の出力プレトータルディレイP−TD、そ
れに制御部3から供給される音色コードTCを入力し、
それらの入力に基づいて遅延データDL1、DL2、D
L3、P−DL1、P−DL2、P−DL3を上述した
楽音合成部18の遅延回路23、25、26へ出力す
る。ここで、トータルディレイTDに対応して、遅延デ
ータDL1、DL2、DL3が決まり、プレトータルデ
ィレイP−TDに対応してプレ遅延データP−DL1、
P−DL2、P−DL3が決まる。
【0031】8はROMによって構成されているトーン
ホール係数発生器であり、音色コードTCに対応し、か
つ、トーンホール開閉情報OPSに対応するトーンホー
ル係数TH1,TH2を出力する。
【0032】9は比較器であり、キーコードKCと、ラ
ッチ6から出力されるプレキーコードP-KCを入力
し、これら2つの入力値が等しい場合には”0”を出力
し、等しくない場合に”1”を出力する。アンドゲート
10は、比較器9の出力、キーオン信号KONおよびポ
ルタメント信号PONが供給され、各信号が共に”1”
の場合に出力が”1”となれる。この出力はクロスフェ
ードスタート信号XFSTとして、楽音合成部18の遅
延回路23、25、26へ供給される。
【0033】ここで、上記クロスフェードスタート信号
XFSTについてさらに説明する。鍵盤キーが順次離間
してオンとされた場合、すなわち、1キーがオンとさ
れ、このキーがオフとされた後次のキーがオンとされる
演奏が繰り返された場合、制御部3から出力されるキー
コードKCとラッチ6から出力されるプレキーコードP
−KCは常に同一となり、したがって、アンドゲート1
0の出力は常時”0”となる。一方、鍵盤キーが重複し
てオンとされた場合、すなわち、1キーがオンとされて
いる時に重ねて他のキーがオンとされた場合、ラッチ6
には最初のキーコードKCが保持され、一方、制御部3
からは後にオンとされたキーのキーコードKCが出力さ
れる。この結果、比較器9の出力が”1”となり、ポル
タメント信号PONが”1”の場合にクロスフェードス
タート信号XFSTが”1”に立ち上がる。すなわち、
クロスフェードスタート信号XFSTが”1”となるの
は、ポルタメント信号PONが”1”の時で、かつ、鍵
盤キーが重複してオンとされた場合である。
【0034】なお、前述したトータルディレイTDとプ
レトータルディレイP−TDの関係も上述したキーコー
ドKCとプレキーコードP−KCの関係と同じである。
すなわち、鍵盤キーが順次離間してオンとされた場合に
トータルディレイTDとプレトータルディレイP−TD
とが常に同一となり、一方、鍵盤キーが重複してオンと
された場合に、トータルディレイTDとプレトータルデ
ィレイP−TDとが異なったデータとなる。
【0035】12はパラメータデータ発生器(ROM)
であり、制御部3から供給される音色コードTCに基づ
いて、ポルタメント係数PRATE、リード係数RRA
TEを補間係数発生部H2へ出力する。また、選択度情
報Q、乗算係数LG1、LG2、カットオフ周波数LP
FC1、およびLPFC2を楽音合成部18へ出力す
る。
【0036】補間係数発生部H2は管長補間係数DRA
TE(図3参照)およびリードフィルタ補間係数RFR
ATEを発生する回路である。この補間係数発生部H2
において、ゲート回路13は制御部3から出力されるポ
ルタメント信号PONとパラメータデータ発生器12か
ら出力されるポルタメント係数PRATEを受け、ポル
タメント信号PONが”1”の場合に、ポルタメント係
数PRATEを出力し、ポルタメント信号PONが”
0”の場合には”0”を出力する。
【0037】14は管長補間係数発生部(ROM)であ
り、ゲート回路10の出力と音色コードTCとを入力
し、ポルタメント時における管長の連続的な変化の割合
を示す管長補間係数DRATEを出力する。
【0038】15はリードフィルタ補間係数発生部(R
OM)であり、音色コードTCと、パラメータデータ発
生部9の出力であるリード係数RRATEとを入力し、
リードRFフィルタ24(図2)のカットオフ周波数f
0 の変化の割合を示すリードフィルタ補間係数RFRを
出力する。比較器16は、管長補間係数DRATEおよ
びリードフィルタ補間係数RFRが供給され、管長補間
係数DRATEがリードフィルタ補間係数RFRより小
さい場合には”1”を出力し、大きい場合には”0”を
出力する。
【0039】17はセレクタであり、比較器16の出力
が”1”の場合には、管長補間係数DRATEを出力
し、比較器13の出力が”0”の場合には、リードフィ
ルタ補間係数RFRを出力する。すなわち、このセレク
タ17は、リードフィルタ補間係数RFRが管長補間係
数DRATEより小の時は、リードフィルタ補間係数R
FRをそのまま補間係数RFRATEとして出力する
が、リードフィルタ補間係数RFRが管長補間係数DR
ATEより大の時は、リードフィルタ補間係数RFRに
代えて管長補間係数DRATEを補間係数RFRATE
として出力する。
【0040】このように構成している理由は次の通りで
ある。すなわち、ポルタメント演奏時において、発生楽
音が第1の楽音から第2の楽音に順次変化する際、管長
の変化速度(ループ回路の遅延量の変化速度)は管長補
間係数DRATEで決定され、また、リードRFフィル
タ20(図2)のカットオフ周波数の変化速度はリード
フィルタ補間係数RFRに基づいて決定される。ところ
で、リードのカットオフ周波数の変化速度が管長の変化
速度より遅い場合は問題ないが、早い場合は発音が不安
定となり、スムーズなポルタメント演奏を行うことがで
きない。そこで、上記のように構成し、これによって、
リードのカットオフ周波数の変化速度が管長の変化速度
を越えないようにしている。
【0041】次に、リードフィルタ周波数補間部H1
は、加算器A1、A2、乗算器M1、および遅延素子1
1(D型フリップフロップ)により構成され、リードフ
ィルタ周波数f0 の変化時の補間を行う。加算器A1は
音高制御データ発生部4から供給されるリードフィルタ
周波数RFf0 と遅延素子11の出力とを加算し、この
加算結果を乗算器M1へ出力する。乗算器M1は、加算
器A1の出力と補正係数発生部H3の出力であるリード
フィルタ補間係数RFRATEを乗算し、この乗算結果
を加算器A2に出力する。加算器A2には乗算器M1の
出力と遅延素子11の出力とを加算し、この加算結果を
遅延素子11へ出力する。遅延素子11はその入力をシ
ステムクロックφの1タイミング遅延させ、その結果を
カットオフ周波数f0 として楽音合成部18のリードR
Fフィルタ20へ出力すると共に、加算器A1、A2へ
帰還させる。
【0042】このような構成において、リードフィルタ
周波数RFf0 が変化すると、カットオフ周波数f0
は、リードフィルタ補間係数RFRATEに従って、リ
ードフィルタ周波数RFf0 の変化前の値から変化後の
値まで順次、指数関数的に変化する。
【0043】C:全体の動作説明 次に、上述した電子楽器の動作を説明する。まず、音色
設定操作子2(図1)内の音色スイッチを操作すること
によって音色を設定すると、制御部3から設定された音
色に対応する音色コードTCが出力され、パラメータデ
ータ発生部12へ供給される。これにより、パラメータ
データ発生部12から各種のパラメータが出力される。
【0044】次に、音色設定操作子2内のポルタメント
スイッチがオフとされたとする。この場合、制御部3か
ら出力されるポルタメント信号PONが”0”となり、
したがって、アンドゲート10から出力されるクロスフ
ェードスタート信号XFSTが”0”となる。この結
果、図3のクロスフェード信号発生回34の出力が
「1」となり、以後、小数部処理回路31の出力データ
が乗算器M15を介して遅延回路23から出力される。
【0045】ここで、演奏者が演奏操作子1の鍵盤キー
を操作すると、制御部3からキーコードKC、キーオン
信号KON、アンブシュール情報EMB、息圧情報PR
ESが出力される。制御部3からキーコードKCが出力
され、音高制御データ発生部4へ出力されると、音高制
御データ発生部4からキーコードKCに対応するトータ
ルディレイTD、トーンホール開閉情報OPS、リード
フィルタ周波数RFf0 が出力される。これにより、デ
ィレイ分配器7からキーコードKCに対応する遅延デー
タDL1、DL2、DL3が出力され、また、トーンホ
ール係数発生器8からキーコードKCに対応するトーン
ホール係数TH1、TH2が出力される。また、リード
フィルタ周波数補間部H1は最初に初期データ「0」を
出力し、以後、リードフィルタ周波数RFf0 まで逐次
変化するカットオフ周波数f0 を出力する。
【0046】また、制御部3からアンブシュール情報E
MBおよび息圧情報PRESが出力され、励振回路B1
(図2)へ供給されると、励振回路B1の加算器A3に
出力データが発生し、このデータに基づき、励振回路B
1、合成回路B2、信号伝送回路B4によって形成され
るループおよび励振回路B1、合成回路B2、信号伝送
回路B3によって形成されるループにそれぞれ循環楽音
データが発生し、これらの循環楽音データを合成したデ
ータが楽音データOUTとして出力される。出力された
楽音データOUTは、D/A変換器(図示略)によって
アナログ信号に変換され、サウンドシステム(図示略)
へ供給される。
【0047】次に、演奏者によってポルタメントスイッ
チがオンとされると、制御部3からポルタメント信号P
ON”1”が出力される。ポルタメント信号PONが”
1”となり、この”1”信号がアンドゲート10へ供給
されると、以後、アンドゲート10が能動状態となる。
また、ポルタメント信号PON”1”がアンドゲート1
3へ供給されると、同アンドゲート13が開となり、パ
ラメータデータ発生部12から出力されるポルタメント
係数PRATEが同アンドゲート13を介して管長補間
係数発生部14へ供給される。管長補間係数発生部14
は、このポルタメント係数PRATEを受け、音色コー
ドTCに対応し、かつ、ポルタメント係数PRATEに
対応する管長補間係数DRATEを出力する。
【0048】この状態において、演奏者が鍵盤キーを重
複して操作すると、クロスフェードスタート信号XFS
Tが”1”に立ち上がり、クロスフェード信号発生回路
34(図3)から出力されるクロスフェード信号XFD
が「0」となる。これにより、乗算器M14へ係数
「1」が供給され、小数部処理回路32の出力(遅延デ
ータP−DL1に対応する出力)が同乗算器M14およ
び加算器A18を介して遅延回路23から出力される。
なお、この場合、遅延データP−DL1は先の押鍵の遅
延データであり、したがって、上記の過程で発生楽音に
変化はない。またこの時、遅延データDL1は後の押鍵
の遅延データとなっている。
【0049】以後、クロスフェード信号XFDが順次指
数関数に従って大となると、それに伴い、遅延回路23
の遅延時間も、遅延データP−DL1に対応する遅延時
間から遅延データDL1に対応する遅延時間に順次変化
していく。またこの時、リードRFフィルタ20(図
2)へ供給されるカットオフ周波数f0 も先の押鍵に対
応するデータから後の押鍵に対応するデータへ逐次変化
していく。この結果、発生楽音が先の押鍵の楽音から逐
次後の押鍵の楽音に変わっていく。そして、クロスフェ
ード信号XFDが「1」になると、発生楽音が後の押鍵
の楽音となり、ポルタメント演奏が終了する。
【0050】なお、上記実施例においては、簡単化のた
め管の共振周波数とリードの共振周波数(カットオフ周
波数)のディメンジョンを一致させていない。このた
め、同じ補間係数をセットしても共振周波数、カットオ
フ周波数の変化の割合が異なってしまう。そこで、同一
ディメンジョンとするため、補間係数を周波数とする方
法がある。
【0051】管長lとこの時の共振周波数flとの関係
は、 fl=Fs/l(Fsはサンプリング周波数) リードRFフィルタの係数aとこの時のカットオフ周波
数fcとの関係は、 fc=Fs*a/2π である。管長補間係数を一旦周波数に変換して制御部へ
与える。制御部は、 l=Fs/fl a=2π*fc/Fs なる計算を行って管長補間係数、フィルタ係数とすれば
よい。
【0052】<第2実施例>図5はこの発明の第2の実
施例の構成を示すブロック図である。この図において、
符号41は励振回路、42は合成回路であり、図2にお
ける励振回路B1、合成回路B2と同様に構成されてい
る。43は加算器、44は入力されるデータに係数αを
乗算する乗算器、45は入力されるデータに係数βを乗
算する乗算器である。46、47は各々同一構成による
信号伝送回路であり、図2の信号伝送回路B4と同様に
構成されている。ただし、信号伝送回路46へは制御回
路(図示略)からトータルディレイTDが供給される
が、信号伝送回路47へは制御回路からプレトータルデ
ィレイP−TDが供給される。
【0053】48は加算器、49は入力されるデータに
係数αを乗算する乗算器、50は入力されるデータに係
数βを乗算する乗算器である。51、52は各々同一構
成による信号伝送回路であり、図2の信号伝送回路B3
と同様に構成されている。ただし、この場合も信号伝送
回路51へは制御回路(図示略)からトータルディレイ
TDが供給されるが、信号伝送回路52へは制御回路か
らプレトータルディレイP−TDが供給される。
【0054】図6はポルタメント制御部であり、ポルタ
メント演奏時における補間係数を発生する補間係数発生
回路55と、クロスフェード信号発生回路56とから構
成されている。補間係数発生回路55の詳細を図7に示
す。この図において、60はキーコードKCとプレキー
コードP−KCとの差をとる減算器、61は減算器60
の出力の絶対値をとる絶対値変換回路、62は絶対値変
換回路61の出力に係数k1を乗算する乗算器である。
【0055】63はトータルディレイTDとプレトータ
ルディレイP−TDとの差をとる減算器、64は減算器
63の出力の絶対値をとる絶対値変換回路、65は絶対
値変換回路64の出力に係数k2を乗算する乗算器であ
る。66はエクスクルーシブオアゲートであり、トーン
ホール開閉情報OPSとプレトーンホール開閉情報P−
OPSが一致していない時に”1”信号を出力し、アン
ドゲート67を開状態とする。ここで、プレトーンホー
ル開閉情報P−OPSとは、ポルタメント演奏時におけ
る先の押鍵に対応するトーンホール開閉情報である。
【0056】68は補正量テーブルであり、次に説明す
るクロスフェード係数XFDDを補正する補正データが
音色コードTC毎に記憶されている。この補正テーブル
68内の補正データは、トーンホール開閉情報OPSと
プレトーンホール開閉情報P−OPSが一致していない
時に、アンドゲート67を介して出力され、クロスフェ
ード係数XFDDの補正に使用される。
【0057】クロスフェード係数テーブル69はクロス
フェード係数XFDDのデフォルト値が音色コードTC
毎に記憶されているテーブルである。重み係数テーブル
70は、音色コードTCに対応する重み係数k1、k2 が
記憶されているテーブルであり、このテーブル70から
読み出された係数k1、k2 は各々乗算器62、65へ供
給される。
【0058】72は加算器であり、乗算器62、65の
出力を加算し、加算結果を加算器73へ出力する。加算
器73は加算器72の出力にアンドゲート67から出力
される補正データを加算し、その結果を加算器74へ出
力する。加算器74はクロスフェード係数XFDDと加
算器73の出力とを加算し、その結果を管長補間係数D
RATEとしてクロスフェード信号発生回路56(図
6)へ出力する。
【0059】このような構成によれば、クロスフェード
係数XFDDが、キーコードKCとプレキーコードP−
KCとの差に応じて、かつ、トータルディレイTDとプ
レトータルディレイP−TDとの差に応じて、さらに、
トーンホール開閉情報OPSとプレトーンホール開閉情
報P−OPSが一致しているかいないかに応じて補正さ
れ、補正された結果が管長補間係数DRATEとして出
力される。
【0060】次に、図6のクロスフェード信号発生回路
56は、図5の乗算係数α、βを発生する回路であり、
クロスフェードスタート信号XFSTが”0”の時はα
=1、β=0を出力し、クロスフェードスタート信号X
FSTが”1”に立ち上がると、以後、図8に示すよう
に、係数αとして「0」から順次「1」まで立ち上がる
係数を、また、係数βとして「1」から順次「0」まで
立ち下がる係数を発生する。そして、この場合の立ち上
がり、立ち下がりの傾きが上述した管長補間係数DRA
TEによって決定される。
【0061】以上の構成において、通常時はα=1、β
=0であることから、信号伝送回路46、51が励振回
路41、合成回路42と共にループ回路を形成し、この
ループ回路によって楽音形成が行われる。一方、ポルタ
メントスイッチがオンとされ、かつ、鍵盤キーの重複操
作が行われると、クロスフェードスタート信号XFST
が”1”に立ち上がる。これにより、α=0、β=1と
なり、先の押鍵の楽音が信号伝送回路47、52におい
て形成され、以後、管長補間係数DRATEに応じた速
度で、楽音形成の主体が順次信号伝送回路46、51へ
移っていく。これにより、発生楽音も順次後の押鍵に基
づく楽音へ移っていく。そして、α=1、β=0になる
と、以後、信号伝送回路46、51において、後の押鍵
に基づく楽音が形成される。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、励振手段が有するフィルタ手段の補間係数と信号伝
送手段が有する遅延手段の補間係数とを比較し、フィル
タ手段の補間係数が遅延手段の補間係数より大であった
場合にフィルタ手段の補間係数を遅延手段の補間係数に
一致させる。これにより、フィルタ手段の共振周波数の
変化速度が、励振手段および信号伝送手段を含むループ
回路の共振周波数の変化速度に等しいか、より遅くな
り、この結果、安定したポルタメント演奏を行うことが
できる。
【0063】また、この発明によれば、指定された音高
に対応する前記遅延手段の遅延時間を指定する手段を有
し、前記第1、第2の楽音の音高差と、前記第1、第2
の楽音それぞれの音高に対応して指定された遅延時間の
差との双方に基づいて前記遅延手段の補間係数を決定
る。これにより、第1、第2の楽音の音高差が大きい場
合も安定したポルタメント演奏を行うことができる効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による楽音合成装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の楽音合成部18の構成を示すブロック図
である。
【図3】図2の遅延回路23の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】図3のクロスフェード信号発生回路の入出力信
号を示す波形図である。
【図5】この発明の第2実施例による楽音合成装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】図5のポルタメント制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6の補間係数発生部55の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】図6における乗算係数αおよびβの変化の様子
を示す図である。
【図9】従来のポルタメント演奏におけるループ回路の
共振周波数の特性(符号A )と、励振回路のフィルタ特
性(符号B )を示す図であり、(イ)はポルタメント開
始時点、(ロ)はポルタメント中のある時点、(ハ)は
ポルタメント終了時点を示す。
【符号の説明】
1 演奏操作子 2 音色設定操作子 3 制御部 4 音高制御データ発生部 5、6 ラッチ 7 ディレイ分配器 8 トーンホール係数発生器 9、17 比較器 11 遅延素子 12 パラメータデータ発生器 14 管長補間係数発生部 15 リードフィルタ補間係数発生部 17 切換器 18 楽音合成部 H1 リードフィルタ周波数補間部 H2 補間係数発生部 B1 励振回路 B2 合成回路 B3、B4 信号伝送回路 B5 ジャンクション 30 遅延ユニット 33 クロスフェード制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 7/08 G10H 1/043 G10H 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延手段を含む信号伝送手段に、フィル
    タ手段と非線形手段を有する励振手段の出力信号を印加
    して楽音信号を形成する楽音信号形成装置であって、 前記遅延手段の補間係数と、前記フィルタ手段の補間係
    数とに基づき、第1の楽音から第2の楽音へその間の音
    高を逐次発音しつつ移行する機能を備え、 前記フィルタ手段の補間係数と前記遅延手段の補間係数
    とを比較する比較手段と、 前記比較手段の比較の結果、前記フィルタ手段の補間係
    数が前記遅延手段の補間係数より大であった場合に前
    ィルタ手段の補間係数を前記遅延手段の補間係数に一
    致させる手段と、 を具備してなる楽音信号形成装置。
  2. 【請求項2】 遅延手段を含む信号伝送手段に、フィル
    タ手段と非線形手段を有する励振手段の出力信号を印加
    して楽音信号を形成する楽音信号形成装置であって、 前記遅延手段の補間係数と、前記フィルタ手段の補間係
    数とに基づき、第1の楽音から第2の楽音へその間の音
    高を逐次発音しつつ移行する機能を備え、指定された音高に対応する前記遅延手段の遅延時間を指
    定する手段を有し、 前記第1、第2の楽音の音高差と、前記第1、第2の楽
    音それぞれの音高に対応して指定された遅延時間の差と
    の双方に基づいて前記遅延手段の補間係数を決定する
    とを特徴とする楽音信号形成装置。
JP6063940A 1994-03-31 1994-03-31 楽音信号形成装置 Expired - Fee Related JP2906990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6063940A JP2906990B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 楽音信号形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6063940A JP2906990B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 楽音信号形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07271379A JPH07271379A (ja) 1995-10-20
JP2906990B2 true JP2906990B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=13243856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6063940A Expired - Fee Related JP2906990B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 楽音信号形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2906990B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2678281B2 (ja) * 1988-02-23 1997-11-17 カシオ計算機株式会社 効果付与装置
JP2722947B2 (ja) * 1992-06-16 1998-03-09 ヤマハ株式会社 楽音波形信号形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07271379A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4909119A (en) Musical tone control system with a pedal for adding a musical effect to a musical tone
US6721711B1 (en) Audio waveform reproduction apparatus
US5308918A (en) Signal delay circuit, FIR filter and musical tone synthesizer employing the same
JP2722795B2 (ja) 楽音合成装置
JP2580821B2 (ja) 楽音波形信号形成装置
US5578780A (en) Sound synthesis system having pitch adjusting function by correcting loop delay
JPS6140119B2 (ja)
JP2833403B2 (ja) 電子楽器の音源装置
US5245127A (en) Signal delay circuit, FIR filter and musical tone synthesizer employing the same
JP2906990B2 (ja) 楽音信号形成装置
JP2508339B2 (ja) 楽音波形信号形成装置
JPH01198797A (ja) 電子楽器
JP3459948B2 (ja) 楽音合成装置
JP3428230B2 (ja) 電子楽器の繰返し波形の形成法及び繰返し波形形成装置
JP3433762B2 (ja) 電子楽器の音源装置
JP2572875B2 (ja) 楽音合成装置
JP2730420B2 (ja) 楽音合成装置
JP3727110B2 (ja) 楽音合成装置
JP2684833B2 (ja) 楽音信号発生装置
JP2502169B2 (ja) 楽音合成装置
JP3413846B2 (ja) 楽音合成装置
JP2841847B2 (ja) 楽音合成装置
JP2671648B2 (ja) ディジタルデータの補間装置
JPS5827519B2 (ja) デンシガツキ
JP2000105592A (ja) 楽音合成方法および楽音合成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990302

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees