JP2906720B2 - 車両用発電機の出力制御装置 - Google Patents
車両用発電機の出力制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用発電機の出力制御
装置に関し、詳しくは車両に搭載され固定子巻線と界磁
巻線とを有して該界磁巻線が車両の機関を駆動源として
回転駆動されると共に該界磁巻線が通電されると該固定
子巻線から交流を出力する車両用発電機の出力制御装置
に関する。
装置に関し、詳しくは車両に搭載され固定子巻線と界磁
巻線とを有して該界磁巻線が車両の機関を駆動源として
回転駆動されると共に該界磁巻線が通電されると該固定
子巻線から交流を出力する車両用発電機の出力制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の機関を駆動源とする発電機
の出力を制御する装置の一つとして、車両の定速走行時
には、発電機の界磁巻線を通電して発電機の交流出力を
電源として車両各部への給電及びバッテリへの充電を行
い、車両の加速時や登坂時など機関に大きな出力が要求
されるときには、界磁巻線への通電を遮断することで電
機子巻線の回転抵抗を低減して発電機から機関に加わる
負荷を軽減すると共に、発電機の代わりにバッテリから
車両各部へ給電するように構成された装置が知られてい
る(実公昭54−31610号)。
の出力を制御する装置の一つとして、車両の定速走行時
には、発電機の界磁巻線を通電して発電機の交流出力を
電源として車両各部への給電及びバッテリへの充電を行
い、車両の加速時や登坂時など機関に大きな出力が要求
されるときには、界磁巻線への通電を遮断することで電
機子巻線の回転抵抗を低減して発電機から機関に加わる
負荷を軽減すると共に、発電機の代わりにバッテリから
車両各部へ給電するように構成された装置が知られてい
る(実公昭54−31610号)。
【0003】この種の装置では、車両の加速直後におい
ては放電によりバッテリの内部インピーダンスが小さく
なっているために発電機からバッテリへ流れ込む充電電
流が大きくなるので、界磁巻線の通電量を急増すること
で発電機の出力を上げる。あるいは、車両の減速時には
車両駆動系のイナーシャを発電機の回転駆動に利用する
ことができるので、界磁巻線の通電量を急増することで
発電機の出力を増大させる。
ては放電によりバッテリの内部インピーダンスが小さく
なっているために発電機からバッテリへ流れ込む充電電
流が大きくなるので、界磁巻線の通電量を急増すること
で発電機の出力を上げる。あるいは、車両の減速時には
車両駆動系のイナーシャを発電機の回転駆動に利用する
ことができるので、界磁巻線の通電量を急増することで
発電機の出力を増大させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では車
両に搭載される電気電子機器が非常に増えたことから発
電機が大型になり、当然機関にかかる負荷も相当大きく
なっている。そのため上記装置では、加速から定速走行
への移行に際して界磁巻線の通電量を急増させると、発
電機から機関にかかる負荷が低レベルから高レベルへと
一気に増大するといった問題が生じる。また、このよう
な急激な負荷変動が機関の動作や車両の安定走行に様々
な悪影響を与えることも予想される。
両に搭載される電気電子機器が非常に増えたことから発
電機が大型になり、当然機関にかかる負荷も相当大きく
なっている。そのため上記装置では、加速から定速走行
への移行に際して界磁巻線の通電量を急増させると、発
電機から機関にかかる負荷が低レベルから高レベルへと
一気に増大するといった問題が生じる。また、このよう
な急激な負荷変動が機関の動作や車両の安定走行に様々
な悪影響を与えることも予想される。
【0005】もちろん、上記通電量を漸増して負荷の変
動を抑制することもが考えられるが、この場合、上記通
電量が一定レベル以上に増えるまでに時間を要するの
で、車両減速時に車両イナーシャを有効利用して発電機
の出力を上げることができなくなるといった問題が生
じ、簡単には採用できない。
動を抑制することもが考えられるが、この場合、上記通
電量が一定レベル以上に増えるまでに時間を要するの
で、車両減速時に車両イナーシャを有効利用して発電機
の出力を上げることができなくなるといった問題が生
じ、簡単には採用できない。
【0006】そこで、本発明は車両の走行状態に応じて
発電機の出力を適切に制御することができる車両用発電
機の出力制御装置を提供することを目的とする。
発電機の出力を適切に制御することができる車両用発電
機の出力制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、図1に例示するように、車両に搭載され固定子巻
線と界磁巻線とを有して該界磁巻線が車両の機関を駆動
源として回転駆動されると共に該界磁巻線が通電される
と該固定子巻線から交流を出力する車両用発電機の出力
制御装置であって、車両の走行状態を検出する検出手段
と、該検出手段の検出結果に基づき車両が加速、定速又
は減速の何れの走行状態にあるかを判定する判定手段
と、上記界磁巻線を通電する通電手段と、上記判定手段
により判定される車両の走行状態に応じて上記通電手段
による上記界磁巻線の通電量を制御する手段であって、
車両が加速の走行状態から定速の走行状態に変化した場
合、加速の走行状態から減速の走行状態に変化した場
合、ならびに定速の走行状態から減速の走行状態に変化
した場合の3つの場合に、上記通電量を増加させる通電
量制御手段と、車両が加速の走行状態から定速の走行状
態に変化した場合の前記通電量制御手段による上記通電
量の増加を、車両が加速の走行状態から減速の走行状態
に変化した場合、ならびに定速の走行状態から減速の走
行状態に変化した場合の前記通電量制御手段による上記
通電量の増加より緩やかに漸増させる通電量漸増手段
と、を備えたことを特徴とする車両用発電機の出力制御
装置にある。
ろは、図1に例示するように、車両に搭載され固定子巻
線と界磁巻線とを有して該界磁巻線が車両の機関を駆動
源として回転駆動されると共に該界磁巻線が通電される
と該固定子巻線から交流を出力する車両用発電機の出力
制御装置であって、車両の走行状態を検出する検出手段
と、該検出手段の検出結果に基づき車両が加速、定速又
は減速の何れの走行状態にあるかを判定する判定手段
と、上記界磁巻線を通電する通電手段と、上記判定手段
により判定される車両の走行状態に応じて上記通電手段
による上記界磁巻線の通電量を制御する手段であって、
車両が加速の走行状態から定速の走行状態に変化した場
合、加速の走行状態から減速の走行状態に変化した場
合、ならびに定速の走行状態から減速の走行状態に変化
した場合の3つの場合に、上記通電量を増加させる通電
量制御手段と、車両が加速の走行状態から定速の走行状
態に変化した場合の前記通電量制御手段による上記通電
量の増加を、車両が加速の走行状態から減速の走行状態
に変化した場合、ならびに定速の走行状態から減速の走
行状態に変化した場合の前記通電量制御手段による上記
通電量の増加より緩やかに漸増させる通電量漸増手段
と、を備えたことを特徴とする車両用発電機の出力制御
装置にある。
【0008】
【作用】上記のように構成された本発明の車両用発電機
の出力制御装置によれば、発電機では、界磁巻線が通電
され界磁巻線と固定子巻線との間のリラクタンスに抗し
て界磁巻線が車両の機関により回転駆動されると、固定
子巻線から交流が出力される。界磁巻線の通電量が増せ
ばリラクタンスも増して界磁巻線の回転抵抗が大きくな
る。
の出力制御装置によれば、発電機では、界磁巻線が通電
され界磁巻線と固定子巻線との間のリラクタンスに抗し
て界磁巻線が車両の機関により回転駆動されると、固定
子巻線から交流が出力される。界磁巻線の通電量が増せ
ばリラクタンスも増して界磁巻線の回転抵抗が大きくな
る。
【0009】ここで、車両が定速走行から加速走行に入
り、再び定速走行に戻ったとする。最初の定速走行のと
きには、判定手段により車両が定速の走行状態にあると
判定され、通電量制御手段が通電手段による界磁巻線の
通電量を所定の基準量に制御する。加速走行のときに
は、判定手段により車両が加速の走行状態にあると判定
されると、通電制御手段が上記通電量を上記基準量より
小さな量に制御する。したがって、車両が加速走行して
いるときには、界磁巻線の回転抵抗が定速走行のときよ
り低減するので、発電機から車両の機関にかかる負荷も
定速走行のときより小さくなる。
り、再び定速走行に戻ったとする。最初の定速走行のと
きには、判定手段により車両が定速の走行状態にあると
判定され、通電量制御手段が通電手段による界磁巻線の
通電量を所定の基準量に制御する。加速走行のときに
は、判定手段により車両が加速の走行状態にあると判定
されると、通電制御手段が上記通電量を上記基準量より
小さな量に制御する。したがって、車両が加速走行して
いるときには、界磁巻線の回転抵抗が定速走行のときよ
り低減するので、発電機から車両の機関にかかる負荷も
定速走行のときより小さくなる。
【0010】再び定速走行に戻り、判定手段の判定結果
が加速判定から定速判定へと変わると、通電量漸増手段
が界磁巻線の通電量を加速走行のときの通電量から上記
基準量へ漸増させる。つまり、車両の走行状態が加速か
ら定速に変わったときには、界磁巻線の回転抵抗は徐々
に増すので、発電機から車両の機関にかかる負荷も徐々
に増す。
が加速判定から定速判定へと変わると、通電量漸増手段
が界磁巻線の通電量を加速走行のときの通電量から上記
基準量へ漸増させる。つまり、車両の走行状態が加速か
ら定速に変わったときには、界磁巻線の回転抵抗は徐々
に増すので、発電機から車両の機関にかかる負荷も徐々
に増す。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図2は本発明が適用された実施例の出力制御
装置を表す電気回路図である。
る。まず、図2は本発明が適用された実施例の出力制御
装置を表す電気回路図である。
【0012】図に示すように、車両用の交流発電機(以
下、単に発電機という)Gは、Y結線された3相の固定
子巻線LS及び界磁巻線LRを備え、界磁巻線LRが通
電され且つエンジン(図示略)により回転駆動されると
固定子巻線LSから交流を出力し、上記通電量の増減に
よって交流出力が増減するように構成されている。出力
された交流は、発電機Gに付設された整流器Recにより
全波整流されて直流に変換され、この直流が切り換えス
イッチSW1を介して電気的負荷Lへ供給される。ま
た、バッテリBTは発電機の出力電圧がバッテリBTの
起電圧より高いときには整流器Recからの直流により充
電される。
下、単に発電機という)Gは、Y結線された3相の固定
子巻線LS及び界磁巻線LRを備え、界磁巻線LRが通
電され且つエンジン(図示略)により回転駆動されると
固定子巻線LSから交流を出力し、上記通電量の増減に
よって交流出力が増減するように構成されている。出力
された交流は、発電機Gに付設された整流器Recにより
全波整流されて直流に変換され、この直流が切り換えス
イッチSW1を介して電気的負荷Lへ供給される。ま
た、バッテリBTは発電機の出力電圧がバッテリBTの
起電圧より高いときには整流器Recからの直流により充
電される。
【0013】なお、以下では整流器Recの直流出力を発
電機Gの出力として見なす。また、バッテリBTの正極
側は整流器Recの正極側に直結されているので、発電機
Gの出力電圧とバッテリ電圧VBTとは等しい。
電機Gの出力として見なす。また、バッテリBTの正極
側は整流器Recの正極側に直結されているので、発電機
Gの出力電圧とバッテリ電圧VBTとは等しい。
【0014】出力制御装置10は、キースイッチSW2
がONするとバッテリBTから給電されて作動し発電機
Gの出力を増減制御する装置であって、界磁巻線LRを
通電するための通電部20と、通電部20による通電を
制御する電子制御部30とを主要部として構成されてい
る。
がONするとバッテリBTから給電されて作動し発電機
Gの出力を増減制御する装置であって、界磁巻線LRを
通電するための通電部20と、通電部20による通電を
制御する電子制御部30とを主要部として構成されてい
る。
【0015】なお、本実施例では通電部20が通電手段
に相当する。通電部20は、パワー・トランジスタTrP
を中心とする周知のスイッチング回路であって、パワー
・トランジスタTrPによって整流器Recから界磁巻線L
Rへの通電が断続され、そのON−OFFデューティの
増減によって界磁巻線LRに流れる電流の平均が増減制
御されるように構成されている。なお、界磁巻線LRに
はフライホイール・ダイオードDFWが並列接続されてお
り、パワー・トランジスタTrPがOFFしたときに界磁
巻線LRに電流が流れ続けることができるように電流ル
ープを形成する。
に相当する。通電部20は、パワー・トランジスタTrP
を中心とする周知のスイッチング回路であって、パワー
・トランジスタTrPによって整流器Recから界磁巻線L
Rへの通電が断続され、そのON−OFFデューティの
増減によって界磁巻線LRに流れる電流の平均が増減制
御されるように構成されている。なお、界磁巻線LRに
はフライホイール・ダイオードDFWが並列接続されてお
り、パワー・トランジスタTrPがOFFしたときに界磁
巻線LRに電流が流れ続けることができるように電流ル
ープを形成する。
【0016】電子制御部30は、相互にバス30aで接
続された周知のCPU30b、ROM30c、RAM3
0d及びI/Oポート30eを中心に論理演算回路とし
て構成され、I/Oポート30eにはパワー・トランジ
スタTrPを駆動するためのスイッチング・トランジスタ
TrSを中心とする出力回路30fやアナログ信号をディ
ジタル・データ信号へ変換するA/Dコンバータ30g
などが接続されている。また電子制御部30には、各素
子に供給される動作電源電圧VCCをバッテリ電圧VBTか
ら生成する安定化電源回路30hが備えられている。
続された周知のCPU30b、ROM30c、RAM3
0d及びI/Oポート30eを中心に論理演算回路とし
て構成され、I/Oポート30eにはパワー・トランジ
スタTrPを駆動するためのスイッチング・トランジスタ
TrSを中心とする出力回路30fやアナログ信号をディ
ジタル・データ信号へ変換するA/Dコンバータ30g
などが接続されている。また電子制御部30には、各素
子に供給される動作電源電圧VCCをバッテリ電圧VBTか
ら生成する安定化電源回路30hが備えられている。
【0017】ROM30cには、車両の加速走行時・定
速走行時・減速走行時の夫々において発電機Gの目標出
力電圧Vreg として設定される電圧値VL・VM・VH
(VL<VM<VH)などの定数や、上記目標出力電圧
Vreg とバッテリ電圧VBTとの差ΔV(Vreg −VBT)
に対応するONデューティ比(以下、単にデューティ比
という)Duty の補正値データd(後述する)のテーブ
ルTBが格納されている。RAM30dには、周知の初
期化処理によって、加速フラグACC(後述する)や目
標出力電圧Vreg などのデータ処理のためのワークエリ
アWAが設定されると共に、加速フラグACCには0が
(ACC←0)、目標出力電圧Vreg には標準電圧であ
る電圧値VMが(Vreg ←VM)、それぞれ初期値とし
てセットされる。なお、電圧値VMが標準電圧として設
定され、この電圧値VMのとき発電機Gの出力が標準の
出力となる。
速走行時・減速走行時の夫々において発電機Gの目標出
力電圧Vreg として設定される電圧値VL・VM・VH
(VL<VM<VH)などの定数や、上記目標出力電圧
Vreg とバッテリ電圧VBTとの差ΔV(Vreg −VBT)
に対応するONデューティ比(以下、単にデューティ比
という)Duty の補正値データd(後述する)のテーブ
ルTBが格納されている。RAM30dには、周知の初
期化処理によって、加速フラグACC(後述する)や目
標出力電圧Vreg などのデータ処理のためのワークエリ
アWAが設定されると共に、加速フラグACCには0が
(ACC←0)、目標出力電圧Vreg には標準電圧であ
る電圧値VMが(Vreg ←VM)、それぞれ初期値とし
てセットされる。なお、電圧値VMが標準電圧として設
定され、この電圧値VMのとき発電機Gの出力が標準の
出力となる。
【0018】I/Oポート30e及びA/Dコンバータ
30gには、車両各部に設けられた各種検出器(図示
略)からの検出信号が入力される。たとえば、I/Oポ
ート30eにはスロットル開度の検出信号STTが入力さ
れ、A/Dコンバータ30gには吸気管圧力の検出信号
SPR・車速検出信号SSPやバッテリ電圧VBT(発電機G
の出力電圧)が入力され、これらバッテリ電圧VBTや上
記検出信号STT及びSPR・SSPがディジタル・データの
パラメータとしてCPU30bによって読み込まれるよ
うに構成されている。また、I/Oポート30eは、C
PU30bからの命令によって、その出力レベルをHig
h −Lowに切り換えることで所定レートのパルス信号S
PLを出力すると共に、そのHigh 期間(パルス幅)を増
減してデューティ比Duty を調整する。
30gには、車両各部に設けられた各種検出器(図示
略)からの検出信号が入力される。たとえば、I/Oポ
ート30eにはスロットル開度の検出信号STTが入力さ
れ、A/Dコンバータ30gには吸気管圧力の検出信号
SPR・車速検出信号SSPやバッテリ電圧VBT(発電機G
の出力電圧)が入力され、これらバッテリ電圧VBTや上
記検出信号STT及びSPR・SSPがディジタル・データの
パラメータとしてCPU30bによって読み込まれるよ
うに構成されている。また、I/Oポート30eは、C
PU30bからの命令によって、その出力レベルをHig
h −Lowに切り換えることで所定レートのパルス信号S
PLを出力すると共に、そのHigh 期間(パルス幅)を増
減してデューティ比Duty を調整する。
【0019】なお、本実施例では各種検出器が検出手段
に相当するが、周知であるので詳細は省略する。出力回
路30fは、I/Oポート30eからの所定周波数(パ
ルス・レート)のパルス信号SPLに応じてパワー・トラ
ンジスタTrPを駆動するドライブ信号SDRを出力する。
パルス信号SPLのデューティ比が増減されることにより
スイッチング・トランジスタTrSの導通時間が、したが
ってパワー・トランジスタTrPの導通時間が増減する。
つまり、上記パルス幅の増減によって発電機Gの出力が
増減する。
に相当するが、周知であるので詳細は省略する。出力回
路30fは、I/Oポート30eからの所定周波数(パ
ルス・レート)のパルス信号SPLに応じてパワー・トラ
ンジスタTrPを駆動するドライブ信号SDRを出力する。
パルス信号SPLのデューティ比が増減されることにより
スイッチング・トランジスタTrSの導通時間が、したが
ってパワー・トランジスタTrPの導通時間が増減する。
つまり、上記パルス幅の増減によって発電機Gの出力が
増減する。
【0020】続いて、電子制御部30で実行される通電
制御処理について図3のフローチャートに沿って説明す
る。本処理は初期化処理に続いて実行され、所定周期で
繰り返し実行される。
制御処理について図3のフローチャートに沿って説明す
る。本処理は初期化処理に続いて実行され、所定周期で
繰り返し実行される。
【0021】処理が開始されると、まずステップ100
でスロットル開度、バッテリBTの電圧(発電機Gの出
力電圧)・吸気管圧力などのパラメータをI/Oポート
30e及びA/Dコンバータ30gから読み込み、続く
ステップ110では、ステップ100で読み込んだパラ
メータに基づいて当該車両が加速中であるか否かを判断
する。なお、ステップ110の加速についての判断処理
は車両の走行状態を判断するための処理として周知であ
るので、詳細は省略する。
でスロットル開度、バッテリBTの電圧(発電機Gの出
力電圧)・吸気管圧力などのパラメータをI/Oポート
30e及びA/Dコンバータ30gから読み込み、続く
ステップ110では、ステップ100で読み込んだパラ
メータに基づいて当該車両が加速中であるか否かを判断
する。なお、ステップ110の加速についての判断処理
は車両の走行状態を判断するための処理として周知であ
るので、詳細は省略する。
【0022】ステップ110で加速中であると肯定判断
されたときには、ステップ120へ進んで車両が加速中
であることを表す加速フラグACCに1をセットし、続
くステップ130で目標出力電圧Vreg に電圧値VLを
セットして、ステップ140へ進む。
されたときには、ステップ120へ進んで車両が加速中
であることを表す加速フラグACCに1をセットし、続
くステップ130で目標出力電圧Vreg に電圧値VLを
セットして、ステップ140へ進む。
【0023】一方、ステップ110にて加速中ではない
と否定判断されたときには、ステップ150へ進み、ス
テップ100で読み込んだパラメータに基づいて当該車
両が減速中か否かを判断する。なお、ステップ150の
減速についての判断処理は、車両の走行状態を判断する
ための処理として周知の処理であるので、詳細は省略す
る。ステップ150で減速中であると肯定判断されたと
きには、ステップ160へ進み、加速フラグACCに0
をリセットし、、続くステップ170では、目標出力電
圧Vreg に電圧値VHをセットして、ステップ140へ
進む。。
と否定判断されたときには、ステップ150へ進み、ス
テップ100で読み込んだパラメータに基づいて当該車
両が減速中か否かを判断する。なお、ステップ150の
減速についての判断処理は、車両の走行状態を判断する
ための処理として周知の処理であるので、詳細は省略す
る。ステップ150で減速中であると肯定判断されたと
きには、ステップ160へ進み、加速フラグACCに0
をリセットし、、続くステップ170では、目標出力電
圧Vreg に電圧値VHをセットして、ステップ140へ
進む。。
【0024】また、ステップ150にて当該車両が減速
中ではないと判断されたときには、ステップ180へ進
んで加速フラグACCが1にセットされているか否かを
判断する。ステップ180で加速フラグACCが1にセ
ットされていないと否定判断されたときには、すなわち
当該車両が加速中でも減速中でもなく且つ加速直後でも
ない定速走行の状態にあると判断されたときには、ステ
ップ190に進んで目標出力電圧Vreg に電圧値VMを
セットして、ステップ140へ進む。
中ではないと判断されたときには、ステップ180へ進
んで加速フラグACCが1にセットされているか否かを
判断する。ステップ180で加速フラグACCが1にセ
ットされていないと否定判断されたときには、すなわち
当該車両が加速中でも減速中でもなく且つ加速直後でも
ない定速走行の状態にあると判断されたときには、ステ
ップ190に進んで目標出力電圧Vreg に電圧値VMを
セットして、ステップ140へ進む。
【0025】ステップ190、ステップ170又はステ
ップ130からステップ140へ進み、目標出力電圧V
reg にセットされた電圧値{VM(ステップ190から
進んだとき),VH(ステップ170から進んだと
き),VM(ステップ130から進んだとき)}とバッ
テリ電圧VBT(発電機Gの出力電圧)との差ΔV(Vre
g−VBT)を算出し、この差ΔV(±)に対応する補正
値データdをデータ・テーブルTBから読みだしパルス
信号SPLのデューティ比Duty に加算して(Duty←Du
ty+d)、処理を一旦終了する。
ップ130からステップ140へ進み、目標出力電圧V
reg にセットされた電圧値{VM(ステップ190から
進んだとき),VH(ステップ170から進んだと
き),VM(ステップ130から進んだとき)}とバッ
テリ電圧VBT(発電機Gの出力電圧)との差ΔV(Vre
g−VBT)を算出し、この差ΔV(±)に対応する補正
値データdをデータ・テーブルTBから読みだしパルス
信号SPLのデューティ比Duty に加算して(Duty←Du
ty+d)、処理を一旦終了する。
【0026】一方、ステップ180にて加速フラグAC
Cが1にセットされていると肯定判断されたときには、
すなわち当該車両が加速終了直後の状態にあると判断さ
れたときには、ステップ200へ進む。ステップ200
では、デューティ比Duty に所定の微小値αを加算して
(α>0,Duty←Duty+α)、ステップ210へ進
む。ステップ210では、バッテリ電圧VBT(発電機G
の出力電圧)が定速走行時の目標出力電圧Vreg (=V
M)に等しくなったか否かを判定し、バッテリ電圧VBT
(発電機Gの出力電圧)がその電圧値VMに等しくなけ
れば、そのまま一旦処理を終了し、バッテリ電圧VBTが
その電圧値VMに等しくなれば、ステップ220へ進み
加速フラグACCを0にリセットして処理を一旦終了す
る。すなわち、ステップ200〜ステップ220の一連
の処理(以下、徐励制御処理という)では、バッテリ電
圧VBT(発電機Gの出力電圧)がその電圧値VMに達す
るまでデューティ比Duty を漸増させ(Duty←Duty+
α)、その電圧値VMに達したところで加速フラグAC
Cを0にリセットするのである。
Cが1にセットされていると肯定判断されたときには、
すなわち当該車両が加速終了直後の状態にあると判断さ
れたときには、ステップ200へ進む。ステップ200
では、デューティ比Duty に所定の微小値αを加算して
(α>0,Duty←Duty+α)、ステップ210へ進
む。ステップ210では、バッテリ電圧VBT(発電機G
の出力電圧)が定速走行時の目標出力電圧Vreg (=V
M)に等しくなったか否かを判定し、バッテリ電圧VBT
(発電機Gの出力電圧)がその電圧値VMに等しくなけ
れば、そのまま一旦処理を終了し、バッテリ電圧VBTが
その電圧値VMに等しくなれば、ステップ220へ進み
加速フラグACCを0にリセットして処理を一旦終了す
る。すなわち、ステップ200〜ステップ220の一連
の処理(以下、徐励制御処理という)では、バッテリ電
圧VBT(発電機Gの出力電圧)がその電圧値VMに達す
るまでデューティ比Duty を漸増させ(Duty←Duty+
α)、その電圧値VMに達したところで加速フラグAC
Cを0にリセットするのである。
【0027】なお、電子制御部30は、上記処理で設定
されたデューティ比Duty に基づいて、パルス信号SPL
の出力のための処理を別途実行するが、周知であるので
説明は省略する。また、本実施例ではステップ110及
びステップ150の処理が判定手段に相当する。
されたデューティ比Duty に基づいて、パルス信号SPL
の出力のための処理を別途実行するが、周知であるので
説明は省略する。また、本実施例ではステップ110及
びステップ150の処理が判定手段に相当する。
【0028】図4に示すように上記処理の結果、たとえ
ば車両の走行状態が加速から定速に変わった際には、目
標出力電圧Vreg が低い電圧値VLから標準の電圧値V
Mへと切り換えられると共にデューティ比が漸増するよ
うに設定され、その漸増に連れて発電機Gの出力も低レ
ベルから標準レベルに漸増する(図に破線で示した)。
ば車両の走行状態が加速から定速に変わった際には、目
標出力電圧Vreg が低い電圧値VLから標準の電圧値V
Mへと切り換えられると共にデューティ比が漸増するよ
うに設定され、その漸増に連れて発電機Gの出力も低レ
ベルから標準レベルに漸増する(図に破線で示した)。
【0029】一方、車両の走行状態が加速から減速に変
わった際には、目標出力電圧Vregが瞬時に低い電圧値
VLから高い電圧値VHに切り換えられると共にデュー
ティ比が電圧値VHに対応する大きさに設定される。そ
のため、発電機Gの出力も低レベルから高レベルへと急
上昇する。
わった際には、目標出力電圧Vregが瞬時に低い電圧値
VLから高い電圧値VHに切り換えられると共にデュー
ティ比が電圧値VHに対応する大きさに設定される。そ
のため、発電機Gの出力も低レベルから高レベルへと急
上昇する。
【0030】あるいは、車両の走行状態が定速から減速
に変わった際には、目標出力電圧Vreg が標準の電圧値
VMから高電圧VHに切り換えられて、発電機Gの出力
が標準レベルから高レベルへと急上昇する。また、車両
の走行状態が減速(定速)から加速に変わった際には、
目標出力電圧Vreg が高い電圧値VH(標準の電圧値V
M)から低い電圧値VLに切り換えられて、発電機Gの
出力が高レベル(標準レベル)から低レベルへと急減す
る。また、車両の走行状態が減速から定速に変わった際
には、目標出力電圧Vreg が高い電圧値VHから標準の
電圧値VMに切り換えられて、発電機Gの出力が高レベ
ルから標準レベルへと急減する。
に変わった際には、目標出力電圧Vreg が標準の電圧値
VMから高電圧VHに切り換えられて、発電機Gの出力
が標準レベルから高レベルへと急上昇する。また、車両
の走行状態が減速(定速)から加速に変わった際には、
目標出力電圧Vreg が高い電圧値VH(標準の電圧値V
M)から低い電圧値VLに切り換えられて、発電機Gの
出力が高レベル(標準レベル)から低レベルへと急減す
る。また、車両の走行状態が減速から定速に変わった際
には、目標出力電圧Vreg が高い電圧値VHから標準の
電圧値VMに切り換えられて、発電機Gの出力が高レベ
ルから標準レベルへと急減する。
【0031】以上説明したように、本実施例では車両の
走行状態が加速から減速に変わったときには、発電機G
の出力を低出力から高出力へと一気に上昇させ、加速か
ら定速へ変わったときには、発電機Gの出力を低出力か
ら標準出力へと漸増させる。
走行状態が加速から減速に変わったときには、発電機G
の出力を低出力から高出力へと一気に上昇させ、加速か
ら定速へ変わったときには、発電機Gの出力を低出力か
ら標準出力へと漸増させる。
【0032】このため、加速走行から定速走行に変わっ
た際に、発電機Gから機関にかかる負荷が低レベルから
標準レベルへと徐々に増大するので、機関の運転状態も
滑らかに低トルク運転から比較的高いトルク運転へと滑
らかに切り替わることができる。したがって、従来のよ
うに急激なトルク変動やその急変動に伴って機関の運転
や車両の安定走行に様々な悪影響がでることがない。加
えて、加速走行から減速走行に切り替わった際には、瞬
時に発電機Gの出力を低レベルから高レベルへと上昇さ
せるので、減速走行時に車両イナーシャを有効に利用し
て効率良く発電を行うことができる。
た際に、発電機Gから機関にかかる負荷が低レベルから
標準レベルへと徐々に増大するので、機関の運転状態も
滑らかに低トルク運転から比較的高いトルク運転へと滑
らかに切り替わることができる。したがって、従来のよ
うに急激なトルク変動やその急変動に伴って機関の運転
や車両の安定走行に様々な悪影響がでることがない。加
えて、加速走行から減速走行に切り替わった際には、瞬
時に発電機Gの出力を低レベルから高レベルへと上昇さ
せるので、減速走行時に車両イナーシャを有効に利用し
て効率良く発電を行うことができる。
【0033】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。図5は発電機の出力制御装置の電気回路図、図6は
基準電圧制御回路及び電子制御部の電気回路図である。
なお、発電機Gや発電機GとバッテリB・電気的負荷L
との結線は前述のの実施例と同じであるので、その説明
は省略する。
る。図5は発電機の出力制御装置の電気回路図、図6は
基準電圧制御回路及び電子制御部の電気回路図である。
なお、発電機Gや発電機GとバッテリB・電気的負荷L
との結線は前述のの実施例と同じであるので、その説明
は省略する。
【0034】図に示すように、出力制御装置50は、発
電機Gの界磁巻線LRの通電を制御する通電制御回路6
0と、通電制御回路60による通電量を増減制御するた
めの基準電圧Vref を生成する基準電圧制御回路70
と、電子制御部80とを主要部として構成されている。
電機Gの界磁巻線LRの通電を制御する通電制御回路6
0と、通電制御回路60による通電量を増減制御するた
めの基準電圧Vref を生成する基準電圧制御回路70
と、電子制御部80とを主要部として構成されている。
【0035】なお、通電制御回路60はレギュレータと
呼ばれる周知のもので、一般に車両用発電機に標準配備
されているものを採用することができる。通電制御回路
60は、界磁巻線LRの通電を行う通電回路60aと、
通電回路60aのパワー・トランジスタTrPの平均導通
率(デューティ比)を検出するための検出回路60b
と、検出回路60bからの検出信号と三角波発振回路O
Cからの三角波信号STAとからパルス信号SPLを生成す
る最大信号発生回路60cと、最大信号発生回路60c
からパワー・トランジスタTrPへのパルス信号SPLの出
力停止を制御する論理回路60dと、バッテリ電圧VBT
と基準電圧制御回路70からの入力電圧Vreg とを比較
判定する電圧比較回路60eとからなる。
呼ばれる周知のもので、一般に車両用発電機に標準配備
されているものを採用することができる。通電制御回路
60は、界磁巻線LRの通電を行う通電回路60aと、
通電回路60aのパワー・トランジスタTrPの平均導通
率(デューティ比)を検出するための検出回路60b
と、検出回路60bからの検出信号と三角波発振回路O
Cからの三角波信号STAとからパルス信号SPLを生成す
る最大信号発生回路60cと、最大信号発生回路60c
からパワー・トランジスタTrPへのパルス信号SPLの出
力停止を制御する論理回路60dと、バッテリ電圧VBT
と基準電圧制御回路70からの入力電圧Vreg とを比較
判定する電圧比較回路60eとからなる。
【0036】通電回路60aはパワー・トランジスタT
rPとフライホイール・ダイオードDFWとからなり、前述
の実施例の通電部20と同じ回路構成である。検出回路
60bは、パワー・トランジスタTrPがOFF−ONす
ると保護抵抗R1を介して充電−放電を行うコンデンサ
C1と、コンデンサC1の電圧に等しい電圧を一定の電
流レベルで出力する電圧フォロワ(電流バッファ)VF
と、降圧抵抗R2と定電流回路CCとからなり電圧フォ
ロワVFの出力電圧を一定レベル降圧する降圧回路RD
とからなる。たとえば、コンデンサC1の容量を0.2
[μF]、保護抵抗R1の値を約1[MΩ]、保護抵抗
R1とコンデンサC1とからなる積分回路の時定数を2
00[msec]、パワー・トランジスタTrPの平均導
通率100%〜0%のとき、コンデンサC1の電圧が0
〜4[V]となるように回路構成され、降圧抵抗R2の
値を約4[KΩ]、定電流回路CCを流れる定電流を1
00[μA]とすると、電圧低下量は上記導通率10%
に相当する0.4[V]となるように回路構成されてい
る。
rPとフライホイール・ダイオードDFWとからなり、前述
の実施例の通電部20と同じ回路構成である。検出回路
60bは、パワー・トランジスタTrPがOFF−ONす
ると保護抵抗R1を介して充電−放電を行うコンデンサ
C1と、コンデンサC1の電圧に等しい電圧を一定の電
流レベルで出力する電圧フォロワ(電流バッファ)VF
と、降圧抵抗R2と定電流回路CCとからなり電圧フォ
ロワVFの出力電圧を一定レベル降圧する降圧回路RD
とからなる。たとえば、コンデンサC1の容量を0.2
[μF]、保護抵抗R1の値を約1[MΩ]、保護抵抗
R1とコンデンサC1とからなる積分回路の時定数を2
00[msec]、パワー・トランジスタTrPの平均導
通率100%〜0%のとき、コンデンサC1の電圧が0
〜4[V]となるように回路構成され、降圧抵抗R2の
値を約4[KΩ]、定電流回路CCを流れる定電流を1
00[μA]とすると、電圧低下量は上記導通率10%
に相当する0.4[V]となるように回路構成されてい
る。
【0037】最大信号発生回路60cは、コンパレータ
OP1を中心とする周知のPWM信号発生回路であっ
て、検出回路60bからの検出信号が閾値電圧VTHとし
て入力される(マイナス入力端子)と共に三角波発振回
路OCからの三角波STAが入力される(プラス入力端
子)と、コンパレータOP1が閾値電圧VTHに応じたデ
ューティ比のパルス信号SPL(TTLレベル)を出力す
る。たとえば、三角波信号STAのピーク電圧を4
[V]、ボトム電圧を0[V]、周期を20[mse
c]とすると、上記平均導通率が50%のときには、コ
ンデンサC1の電圧が2[V]、閾値電圧VTHが1.6
[V]なり、このときパルス信号SPLのデューティ比D
は60%となる。つまり、パルス信号SPLのデューティ
比D=パワー・トランジスタTrPのデューティ比Duty
+α(10%)との関係になる。
OP1を中心とする周知のPWM信号発生回路であっ
て、検出回路60bからの検出信号が閾値電圧VTHとし
て入力される(マイナス入力端子)と共に三角波発振回
路OCからの三角波STAが入力される(プラス入力端
子)と、コンパレータOP1が閾値電圧VTHに応じたデ
ューティ比のパルス信号SPL(TTLレベル)を出力す
る。たとえば、三角波信号STAのピーク電圧を4
[V]、ボトム電圧を0[V]、周期を20[mse
c]とすると、上記平均導通率が50%のときには、コ
ンデンサC1の電圧が2[V]、閾値電圧VTHが1.6
[V]なり、このときパルス信号SPLのデューティ比D
は60%となる。つまり、パルス信号SPLのデューティ
比D=パワー・トランジスタTrPのデューティ比Duty
+α(10%)との関係になる。
【0038】論理回路60dは、コンパレータOP1か
らのパルス信号SPLと基準電圧制御回路70からの徐励
停止信号Sex(後述する)とが入力される論理和回路O
Rと、論理和回路ORの出力信号と電圧比較回路60e
からの判定信号SJDとが入力される論理積回路ANDと
からなる。電圧比較回路60eは、マイナス入力端子に
バッテリ電圧VBTがプラス入力端子に基準電圧制御回路
70からの入力電圧Vreg が夫々入力されるコンパレー
タOP1を中心として構成されている。
らのパルス信号SPLと基準電圧制御回路70からの徐励
停止信号Sex(後述する)とが入力される論理和回路O
Rと、論理和回路ORの出力信号と電圧比較回路60e
からの判定信号SJDとが入力される論理積回路ANDと
からなる。電圧比較回路60eは、マイナス入力端子に
バッテリ電圧VBTがプラス入力端子に基準電圧制御回路
70からの入力電圧Vreg が夫々入力されるコンパレー
タOP1を中心として構成されている。
【0039】このように構成された通電制御回路60で
は、基準電圧制御回路70からの徐励停止信号SexがL
owのときには、論理和回路ORの出力がデューティ比D
のパルス信号SPLとなる。そして、たとえば電気的負荷
Lが急増して発電機Sの出力電圧(=バッテリ電圧VB
T)が基準電圧Vreg 以下になると、すなわち判定信号
SJDがHigh となるので、論理積回路ANDの出力がデ
ューティ比Dのパルス信号SPLとなる。したがって、パ
ワー・トランジスタTrPはパルス信号SPLにより駆動さ
れると共に、通電回路60a→検出回路60b→最大信
号発生回路60c→論理回路60d(電圧比較回路60
e)→通電回路60aのループが正帰還回路として働
く。
は、基準電圧制御回路70からの徐励停止信号SexがL
owのときには、論理和回路ORの出力がデューティ比D
のパルス信号SPLとなる。そして、たとえば電気的負荷
Lが急増して発電機Sの出力電圧(=バッテリ電圧VB
T)が基準電圧Vreg 以下になると、すなわち判定信号
SJDがHigh となるので、論理積回路ANDの出力がデ
ューティ比Dのパルス信号SPLとなる。したがって、パ
ワー・トランジスタTrPはパルス信号SPLにより駆動さ
れると共に、通電回路60a→検出回路60b→最大信
号発生回路60c→論理回路60d(電圧比較回路60
e)→通電回路60aのループが正帰還回路として働
く。
【0040】その結果、パルス信号SPLのデューティ比
Dは、保護抵抗R1とコンデンサC1とからなる積分回
路の時定数によって決まる速さで徐々に増加するので、
発電機Gの出力電圧も徐々に増加する(以下、この動作
を徐励動作という)。発電機Sの出力電圧(=バッテリ
電圧VBT)が基準電圧Vreg を越えると、すなわち判定
信号SJDがLowに転じると、論理積回路ANDの出力は
常にLowになる。したがって、パワー・トランジスタT
rPがOFFして界磁巻線LRの通電が停止され、発電機
Gの出力電圧が抑えられる。つまり、コンパレータOP
2が電圧リミッタとして働いて発電機Gの出力電圧が基
準電圧Vreg にフィードバック制御される。
Dは、保護抵抗R1とコンデンサC1とからなる積分回
路の時定数によって決まる速さで徐々に増加するので、
発電機Gの出力電圧も徐々に増加する(以下、この動作
を徐励動作という)。発電機Sの出力電圧(=バッテリ
電圧VBT)が基準電圧Vreg を越えると、すなわち判定
信号SJDがLowに転じると、論理積回路ANDの出力は
常にLowになる。したがって、パワー・トランジスタT
rPがOFFして界磁巻線LRの通電が停止され、発電機
Gの出力電圧が抑えられる。つまり、コンパレータOP
2が電圧リミッタとして働いて発電機Gの出力電圧が基
準電圧Vreg にフィードバック制御される。
【0041】また、発電機Sの出力電圧(=バッテリ電
圧VBT)が基準電圧Vreg を越えているときには、すな
わち判定信号SJDがLowのときには、論理積回路AND
の出力はLowに保たれるので、その間パワー・トランジ
スタTrPがOFFして界磁巻線LRの通電が停止される
ので、発電機Gの出力電圧は基準電圧Vreg へと急減す
る。
圧VBT)が基準電圧Vreg を越えているときには、すな
わち判定信号SJDがLowのときには、論理積回路AND
の出力はLowに保たれるので、その間パワー・トランジ
スタTrPがOFFして界磁巻線LRの通電が停止される
ので、発電機Gの出力電圧は基準電圧Vreg へと急減す
る。
【0042】一方、徐励停止信号SexがHigh のときに
は、論理和回路ORの出力は常にHigh になるので、論
理積素子ADの出力は判定信号SJDのレベルに応じたレ
ベルとなる。たとえば、発電機Gの出力電圧が基準電圧
Vreg 以下の間は、判定信号SJDがHighの状態に保た
れパワー・トランジスタTrPがON状態を継続するの
で、徐励動作は行われず界磁巻線LSの通電量が急増し
発電機Gの出力が一気に基準電圧Vreg へと上昇する。
は、論理和回路ORの出力は常にHigh になるので、論
理積素子ADの出力は判定信号SJDのレベルに応じたレ
ベルとなる。たとえば、発電機Gの出力電圧が基準電圧
Vreg 以下の間は、判定信号SJDがHighの状態に保た
れパワー・トランジスタTrPがON状態を継続するの
で、徐励動作は行われず界磁巻線LSの通電量が急増し
発電機Gの出力が一気に基準電圧Vreg へと上昇する。
【0043】基準電圧制御回路70は、電子制御部80
からの電圧指定信号SVO(後述する)の信号状態を判定
するための判定回路70aと、判定回路70aの判定結
果に基づいて通電制御回路60の論理和回路ORへ徐励
停止信号Sexを出力する徐励停止回路70bと、判定回
路70aの判定結果に基づいて通電制御回路60のコン
パレータOP2へ高・標準・低の三段階の電圧VH・V
M・VLの何れかを基準電圧Veg として出力する基準
電圧出力回路70cとから構成されている。
からの電圧指定信号SVO(後述する)の信号状態を判定
するための判定回路70aと、判定回路70aの判定結
果に基づいて通電制御回路60の論理和回路ORへ徐励
停止信号Sexを出力する徐励停止回路70bと、判定回
路70aの判定結果に基づいて通電制御回路60のコン
パレータOP2へ高・標準・低の三段階の電圧VH・V
M・VLの何れかを基準電圧Veg として出力する基準
電圧出力回路70cとから構成されている。
【0044】判定回路70aは、2個のコンパレータO
P3,OP4を中心として構成され、電子制御部80か
ら入力端子TCを経て入力される電圧指定信号SVOのH
igh、無信号、Lowのそれぞれの状態に応じて、コンパ
レータOP3及びOP4の出力が、High 及びLow、L
ow及びLow、Low及びHigh となるように回路構成され
ている。
P3,OP4を中心として構成され、電子制御部80か
ら入力端子TCを経て入力される電圧指定信号SVOのH
igh、無信号、Lowのそれぞれの状態に応じて、コンパ
レータOP3及びOP4の出力が、High 及びLow、L
ow及びLow、Low及びHigh となるように回路構成され
ている。
【0045】徐励停止回路70bは徐励停止信号Sex
(High アクティブ)を出力するための周知の遅延回路
であって、インバータNOTと、論理積素子ADと、抵
抗R3及びコンデンサC3からなる積分回路RCとから
なる。徐励停止信号Sexは、コンパレータOP4の出力
がHigh に転じると共にHigh に転じ、一定時間(積分
回路RCの時定数)の後に再びLowに戻る。つまり徐励
停止回路70bは、電圧指定信号SVOがHigh になりコ
ンパレータOP4の出力がHighに転じたときに、一定
の期間High の徐励停止信号Sexを出力する。その結
果、一定の期間、上記徐励動作が停止される。
(High アクティブ)を出力するための周知の遅延回路
であって、インバータNOTと、論理積素子ADと、抵
抗R3及びコンデンサC3からなる積分回路RCとから
なる。徐励停止信号Sexは、コンパレータOP4の出力
がHigh に転じると共にHigh に転じ、一定時間(積分
回路RCの時定数)の後に再びLowに戻る。つまり徐励
停止回路70bは、電圧指定信号SVOがHigh になりコ
ンパレータOP4の出力がHighに転じたときに、一定
の期間High の徐励停止信号Sexを出力する。その結
果、一定の期間、上記徐励動作が停止される。
【0046】基準電圧出力回路70cは、コンパレータ
OP3からHigh の信号によって駆動されるトランジス
タTr1と、コンパレータOP4からのHigh の信号で駆
動されるトランジスタTr2及びトランジスタTr2により
駆動されるトランジスタTr3とを中心に構成された電圧
切り換え回路であって、電圧指定信号SVOのHigh 、無
信号、Lowのそれぞれの状態に応じて、高電圧VH、標
準電圧VM、低電圧VLのそれぞれをコンパレータOP
2へ基準電圧Vreg として出力する。
OP3からHigh の信号によって駆動されるトランジス
タTr1と、コンパレータOP4からのHigh の信号で駆
動されるトランジスタTr2及びトランジスタTr2により
駆動されるトランジスタTr3とを中心に構成された電圧
切り換え回路であって、電圧指定信号SVOのHigh 、無
信号、Lowのそれぞれの状態に応じて、高電圧VH、標
準電圧VM、低電圧VLのそれぞれをコンパレータOP
2へ基準電圧Vreg として出力する。
【0047】電子制御部80は、相互にバス80aで接
続された周知のCPU80b、ROM80c、RAM8
0d及びI/Oポート80eを中心に論理演算回路とし
て構成されている。I/Oポート80eには、電圧指定
信号SVOを出力する出力回路80fや、A/Dコンバー
タ80gなどが接続されている。また電子制御部30に
は、動作電源電圧VCC(TTLレベル)を生成する安定
化電源回路80hが備えられている。
続された周知のCPU80b、ROM80c、RAM8
0d及びI/Oポート80eを中心に論理演算回路とし
て構成されている。I/Oポート80eには、電圧指定
信号SVOを出力する出力回路80fや、A/Dコンバー
タ80gなどが接続されている。また電子制御部30に
は、動作電源電圧VCC(TTLレベル)を生成する安定
化電源回路80hが備えられている。
【0048】出力回路80fは、パワー・トランジスタ
TrPを駆動するためのスイッチング・トランジスタTr4
及びTr5を中心として構成され、I/Oポート80eか
らの二つの信号SP1,SP2に基づいて電圧指定信号SVO
の出力状態を切り換える。すなわち、信号SP1及びSP2
がHigh 及びHigh のときにHigh (TTLレベル)の
状態で、信号SP1及びSP2がHigh 及びLowのときに無
信号(入力端が開放状態)の状態、信号SP1及びSP2が
Low及びLowのときにLow(グランドレベル)の状態
で、それぞれ電圧指定信号SVOを出力する。
TrPを駆動するためのスイッチング・トランジスタTr4
及びTr5を中心として構成され、I/Oポート80eか
らの二つの信号SP1,SP2に基づいて電圧指定信号SVO
の出力状態を切り換える。すなわち、信号SP1及びSP2
がHigh 及びHigh のときにHigh (TTLレベル)の
状態で、信号SP1及びSP2がHigh 及びLowのときに無
信号(入力端が開放状態)の状態、信号SP1及びSP2が
Low及びLowのときにLow(グランドレベル)の状態
で、それぞれ電圧指定信号SVOを出力する。
【0049】なお、電子制御部80は、その出力回路8
0fが2個のトランジスタTr4,Tr5で構成されている
以外は前述の実施例と同じ構成であるので、詳細につい
て説明は省略する。
0fが2個のトランジスタTr4,Tr5で構成されている
以外は前述の実施例と同じ構成であるので、詳細につい
て説明は省略する。
【0050】続いて、電子制御部80で実行される基準
電圧設定処理について図7のフローチャートに沿って説
明する。本処理は初期化処理に続いて実行され、所定周
期で繰り返し実行される。なお、初期化処理の実行によ
りI/Oポート80eの出力信号SP1及びSP2は、Hig
h 及びLowの状態に設定されるものとする。
電圧設定処理について図7のフローチャートに沿って説
明する。本処理は初期化処理に続いて実行され、所定周
期で繰り返し実行される。なお、初期化処理の実行によ
りI/Oポート80eの出力信号SP1及びSP2は、Hig
h 及びLowの状態に設定されるものとする。
【0051】処理が開始されると、まずステップ300
でスロットル開度、バッテリBTの電圧(発電機Gの出
力電圧)、吸気管圧力などのパラメータをI/Oポート
80e及びA/Dコンバータ80gから読み、続くステ
ップ310では、ステップ300で読み込んだパラメー
タに基づいて当該車両が加速中であるか否かを判断す
る。ステップ310にて加速中であると肯定判断された
ときには、ステップ320へ進んでI/Oポート80e
の出力信号SP1及びSP2をLow及びLowの状態にセット
して、一旦処理を終了する。このステップ320の処理
の実行により、コンパレータOP2の基準電圧Vreg は
低電圧VLにセットされる。
でスロットル開度、バッテリBTの電圧(発電機Gの出
力電圧)、吸気管圧力などのパラメータをI/Oポート
80e及びA/Dコンバータ80gから読み、続くステ
ップ310では、ステップ300で読み込んだパラメー
タに基づいて当該車両が加速中であるか否かを判断す
る。ステップ310にて加速中であると肯定判断された
ときには、ステップ320へ進んでI/Oポート80e
の出力信号SP1及びSP2をLow及びLowの状態にセット
して、一旦処理を終了する。このステップ320の処理
の実行により、コンパレータOP2の基準電圧Vreg は
低電圧VLにセットされる。
【0052】また、ステップ310にて当該車両が加速
中でないと否定判断されたときには、ステップ330へ
進み、ステップ300で読み込んだパラメータに基づい
て当該車両が減速中であるか否かを判断する。ステップ
330にて減速中であると肯定判断されたときには、ス
テップ340へ進み、I/Oポート80eの出力信号S
P1及びSP2をHigh 及びHigh の状態にセットして、一
旦処理を終了する。このステップ340の処理の実行に
より、コンパレータOP2の基準電圧Vreg は高電圧V
Hにセットされる。
中でないと否定判断されたときには、ステップ330へ
進み、ステップ300で読み込んだパラメータに基づい
て当該車両が減速中であるか否かを判断する。ステップ
330にて減速中であると肯定判断されたときには、ス
テップ340へ進み、I/Oポート80eの出力信号S
P1及びSP2をHigh 及びHigh の状態にセットして、一
旦処理を終了する。このステップ340の処理の実行に
より、コンパレータOP2の基準電圧Vreg は高電圧V
Hにセットされる。
【0053】一方、ステップ330で当該車両が減速中
でないと否定判断されたときには、すなわち当該車両が
加速中でも減速中でもない定速走行の状態にあると判断
されたときには、ステップ350へ進み、I/Oポート
80eの出力信号SP1及びSP2をHigh 及びLowの状態
にセットして、一旦処理を終了する。このステップ35
0の処理の実行により、コンパレータOP2の基準電圧
Vreg は標準電圧VMにセットされる。
でないと否定判断されたときには、すなわち当該車両が
加速中でも減速中でもない定速走行の状態にあると判断
されたときには、ステップ350へ進み、I/Oポート
80eの出力信号SP1及びSP2をHigh 及びLowの状態
にセットして、一旦処理を終了する。このステップ35
0の処理の実行により、コンパレータOP2の基準電圧
Vreg は標準電圧VMにセットされる。
【0054】上記処理の結果、たとえば車両の走行状態
が加速(定速)から減速に変わった際には、基準電圧V
reg が低電圧VL(標準電圧VM)から高電圧VHに切
り換えられて、発電機Gの出力が低レベル(標準レベ
ル)から高レベルへと急上昇する(徐励停止信号Sexに
より徐励動作は停止される)。また、車両の走行状態が
減速(定速)から加速に変わった際には、基準電圧Vre
g が高電圧VH(標準電圧VM)から低電圧VLに切り
換えられて、発電機Gの出力が高レベル(標準レベル)
から低レベルへと急減する(判定信号SJDがLowになる
ので徐励動作は停止される)。あるいは、車両の走行状
態が減速から定速に変わった際には、基準電圧Vreg が
高電圧VHから標準電圧VMに切り換えられて、発電機
Gの出力が高レベルから標準レベル急減する(判定信号
SJDがLowになるので徐励動作は停止される)。
が加速(定速)から減速に変わった際には、基準電圧V
reg が低電圧VL(標準電圧VM)から高電圧VHに切
り換えられて、発電機Gの出力が低レベル(標準レベ
ル)から高レベルへと急上昇する(徐励停止信号Sexに
より徐励動作は停止される)。また、車両の走行状態が
減速(定速)から加速に変わった際には、基準電圧Vre
g が高電圧VH(標準電圧VM)から低電圧VLに切り
換えられて、発電機Gの出力が高レベル(標準レベル)
から低レベルへと急減する(判定信号SJDがLowになる
ので徐励動作は停止される)。あるいは、車両の走行状
態が減速から定速に変わった際には、基準電圧Vreg が
高電圧VHから標準電圧VMに切り換えられて、発電機
Gの出力が高レベルから標準レベル急減する(判定信号
SJDがLowになるので徐励動作は停止される)。
【0055】一方、車両の走行状態が加速から定速に変
わった際には、基準電圧Vreg が低電圧VLから標準電
圧VMに切り換えられて、発電機Gの出力電圧が低レベ
ルから標準出力レベル漸増する(徐励動作)。
わった際には、基準電圧Vreg が低電圧VLから標準電
圧VMに切り換えられて、発電機Gの出力電圧が低レベ
ルから標準出力レベル漸増する(徐励動作)。
【0056】以上説明したように本実施例では、車両の
走行状態が加速から定速に変わった際には、徐励動作を
行って発電機Gの出力を低レベルから標準出力レベルへ
と漸増させ、車両の走行状態が加速から減速に変わった
際には、徐励動作を停止して発電機Gの出力を低レベル
から標準レベルへと急増させるので、前述の実施例と同
様の効果を奏する。
走行状態が加速から定速に変わった際には、徐励動作を
行って発電機Gの出力を低レベルから標準出力レベルへ
と漸増させ、車両の走行状態が加速から減速に変わった
際には、徐励動作を停止して発電機Gの出力を低レベル
から標準レベルへと急増させるので、前述の実施例と同
様の効果を奏する。
【0057】また本実施例では、一般に車両用発電機に
装備されるレギュレータを通電制御回路60として用い
たので、電子制御部80による基準電圧設定処理の実行
によって電圧制御信号SVOの信号状態を切り換えること
で発電機Gの出力を制御する構成であるので、作製が容
易である。
装備されるレギュレータを通電制御回路60として用い
たので、電子制御部80による基準電圧設定処理の実行
によって電圧制御信号SVOの信号状態を切り換えること
で発電機Gの出力を制御する構成であるので、作製が容
易である。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、車
両の走行状態が加速から定速に変わったときには、界磁
巻線の通電量を加速走行のときの通電量から基準量へ漸
増させ、、発電機から車両の機関にかかる負荷も徐々に
増すので、機関の運転状態が滑らかに低トルク運転から
比較的高いトルク運転へと滑らかに切り替わることがで
きる。したがって、従来のように急激なトルク変動やそ
の急変動に伴って機関の運転や車両の安定走行に様々な
悪影響が出ることがない。
両の走行状態が加速から定速に変わったときには、界磁
巻線の通電量を加速走行のときの通電量から基準量へ漸
増させ、、発電機から車両の機関にかかる負荷も徐々に
増すので、機関の運転状態が滑らかに低トルク運転から
比較的高いトルク運転へと滑らかに切り替わることがで
きる。したがって、従来のように急激なトルク変動やそ
の急変動に伴って機関の運転や車両の安定走行に様々な
悪影響が出ることがない。
【図1】本発明の構成を例示する基本的構成図である。
【図2】実施例の出力制御装置の電気回路図である。
【図3】電子制御部で実行される通電制御処理のフロー
チャートである。
チャートである。
【図4】出力制御装置による発電機の出力制御の説明図
である。
である。
【図5】別の実施例の出力制御装置の電気回路図であ
る。
る。
【図6】基準電圧生成部及び電子制御部の電気回路図で
ある。
ある。
【図7】電子制御部で実行される基準電圧設定処理のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
10,50…出力制御装置 20…通電部 30,80
…電子制御部 60…通電制御回路 70…基準電圧制御回路 G…発電機 LR…界磁巻線 LS…固定子巻線 BT
…バッテリ
…電子制御部 60…通電制御回路 70…基準電圧制御回路 G…発電機 LR…界磁巻線 LS…固定子巻線 BT
…バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 繁利 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−106397(JP,A) 特開 昭61−207142(JP,A) 特開 昭59−213239(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02J 7/14 - 7/32
Claims (2)
- 【請求項1】 車両に搭載され固定子巻線と界磁巻線と
を有して該界磁巻線が車両の機関を駆動源として回転駆
動されると共に該界磁巻線が通電されると該固定子巻線
から交流を出力する車両用発電機の出力制御装置であっ
て、 車両の走行状態を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果に基づき車両が加速、定速又は減
速の何れの走行状態にあるのかを判定する判定手段と、 上記界磁巻線を通電する通電手段と、 上記判定手段により判定される車両の走行状態に応じて
上記通電手段による上記界磁巻線の通電量を制御する手
段であって、車両が加速の走行状態から定速の走行状態
に変化した場合、加速の走行状態から減速の走行状態に
変化した場合、ならびに定速の走行状態から減速の走行
状態に変化した場合の3つの場合に、上記通電量を増加
させる通電量制御手段と、 車両が加速の走行状態から定速の走行状態に変化した場
合の前記通電量制御手段による上記通電量の増加を、車
両が加速の走行状態から減速の走行状態に変化した場
合、ならびに定速の走行状態から減速の走行状態に変化
した場合の前記通電量制御手段による上記通電量の増加
より緩やかに 漸増させる通電量漸増手段と、 を備えたことを特徴とする車両用発電機の出力制御装
置。 - 【請求項2】 車両に搭載され固定子巻線と界磁巻線と
を有して該界磁巻線が車両の機関を駆動源として回転駆
動されると共に該界磁巻線が通電されると該固定子巻線
から交流を出力する車両用発電機の出力制御装置であっ
て、 車両の走行状態を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果に基づき車両が加速、定速又は減
速の何れの走行状態にあるかを判定する判定手段と、 上記界磁巻線を通電する通電手段と、 上記判定手段により車両が定速の走行状態にあると判定
されると上記通電手段による上記界磁巻線の通電量を所
定の基準量に制御し、上記判定手段により車両が加速の
走行状態にあると判定されると該通電量を該基準量より
小さな量に制御し、上記判定手段により車両が減速の走
行状態にあると判定されると該通電量を該基準量より大
きな量に制御する通電量制御手段と、車両が加速の走行状態から定速の走行状態に変化した場
合の前記通電量制御手段による上記通電量の増加を、車
両が加速の走行状態から減速の走行状態に変化した場
合、ならびに定速の走行状態から減速の走行状態に変化
した場合の前記通電量制御手段による上記通電量の増加
より緩やかに 漸増させる通電量漸増手段と、 を備えたことを特徴とする車両用発電機の出力制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8004291A JP2906720B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 車両用発電機の出力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8004291A JP2906720B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 車両用発電機の出力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04312326A JPH04312326A (ja) | 1992-11-04 |
JP2906720B2 true JP2906720B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=13707192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8004291A Expired - Fee Related JP2906720B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 車両用発電機の出力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2906720B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3509690B2 (ja) * | 1999-12-24 | 2004-03-22 | 株式会社デンソー | 車両用交流発電機、車両用交流発電機の制御装置及び車両用交流発電機の制御方法 |
JP2007215370A (ja) | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Fujitsu Ten Ltd | 発電制御装置、及び発電制御方法 |
JP6320604B1 (ja) | 2017-06-28 | 2018-05-09 | 三菱電機株式会社 | 車両用発電機の制御装置及び制御方法 |
-
1991
- 1991-04-12 JP JP8004291A patent/JP2906720B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04312326A (ja) | 1992-11-04 |
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Legal Events
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