JP3509690B2 - 車両用交流発電機、車両用交流発電機の制御装置及び車両用交流発電機の制御方法 - Google Patents

車両用交流発電機、車両用交流発電機の制御装置及び車両用交流発電機の制御方法

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JP3509690B2
JP3509690B2 JP2000081610A JP2000081610A JP3509690B2 JP 3509690 B2 JP3509690 B2 JP 3509690B2 JP 2000081610 A JP2000081610 A JP 2000081610A JP 2000081610 A JP2000081610 A JP 2000081610A JP 3509690 B2 JP3509690 B2 JP 3509690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用交流発電機に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機のアイドル状態の回転
数(以下、アイドル回転数と称する)を低下させるとエ
ンジン発生トルクが減少するため、電気負荷の投入、た
とえば車両空調用コンプレッサ駆動モ−タの大起動電流
によりエンジンから見たオルタネ−タ駆動トルク(以
下、負荷トルクともいう)が増大し、その結果、アイド
ル回転数が安定せずにふらつくハンチング現象が発生す
る。
【0003】このようなエンジン回転数のハンチング
は、バッテリ電圧の変動増大による種々の不具合を招
き、また、アイドル維持困難などの問題も派生させる。
【0004】この種の車両用交流発電機のハンチング抑
止のために回転数変化に応じてその調整電圧を調整する
種々の技術が従来より提案されている。
【0005】特開昭54ー7111号公報は、エンジン
の減速時(エンジン回転数の速度微分値が負)には発電
機の調整電圧を速度変化率(微分値)に応じて降下さ
せ、エンジンの加速時(エンジン回転数の速度微分値が
正)にはそれを速度変化率(微分値)に応じて上昇させ
ることを提案している。
【0006】本出願人の出願になる特開昭60ー876
36号公報は、電気負荷増大時点からアイドル回転数が
回復するのに必要な時間を超える一定時間の間、発電量
を所定値以下に制限することを提案する。
【0007】本出願人の出願になる特公平6ー5504
0号公報は、エンジン回転数増加に対して所定時間遅延
しつつエンジン回転数増加(加速)時に加速度合に比例
して調整電圧を増加させることを提案している。
【0008】特開平9ー327199号公報は、エンジ
ンの加速時に目標電圧を定常目標電圧より低い一定の低
値に設定し、エンジンの減速期間に目標電圧を定常目標
電圧より高い一定の高値に設定することを提案してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た種々の従来技術にもかかわらず以下のような問題が派
生することがわかった。
【0010】まず、これらのハンチング抑止技術は、エ
ンジン回転数の変化に応じてレギュレ−タの調整電圧を
変化させるものであり、バッテリ、電気負荷、オルタネ
−タを構成回路要素とする電気回路系の状態に無関係に
エンジン回転数変化と調整電圧変化とを連動させるた
め、電気回路系の状態を加味できず、そのため適切性に
欠ける場合があった。たとえば、加速中にもバッテリ電
圧が早期に回復した場合や、加速がほぼ終了しているに
もかかわらず放電が深く回復が遅い場合などに適切に対
処することが容易でなかった。若しくは、上記エンジン
回転数に加えてバッテリ電圧などの信号も制御パラメ−
タとして追加せねばならず回路処理が複雑となった。
【0011】また、上記種々の従来技術では、エンジン
回転数の変動状態、たとえば定常モ−ドから減速モ−ド
への移行、減速モ−ドから加速モ−ドへの移行、加速モ
−ド終了時点近傍などにおいて、オルタネ−タの出力変
化すなわちオルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)の変
動が急激であった。このようなオルタネ−タ出力変化の
急変は、トルクの急変によりショックを生じ易く、また
大出力発生時におけるバッテリの大電流充電や大電流放
電を生じ易く、充電効率の低下や送電ロスの増大を招く
という問題があった。
【0012】本発明は、エンジン回転数のハンチング現
象を抑えることを目的とする。
【0013】本発明は、バッテリの充電状態を適正に維
持しながらエンジン回転数のハンチング現象を抑えるこ
とを目的とする。
【0014】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、電気負荷投入によるエンジン回転数の一時的
な低下及びその後の自律回復時に、エンジンからみたオ
ルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)の変動を円滑化
し、バッテリの過大な充放電を抑止し、ハンチングも抑
止可能な車両用交流発電機を提供することをその解決す
べき課題としている。
【0015】
【課題を解決する手段】請求項1記載の車両用交流発電
機では、回転数が所定値以下のアイドル状態でかつ回転
数の増加率が所定値以上である低速時加速期間に、バッ
テリ電圧より高く、かつ、定常調整電圧より低い範囲内
にてバッテリ電圧よりも所定電圧差ΔV1だけ高い値を
確保しつつ前記加速による前記バッテリ電圧の増加に追
従して増加する加速時調整電圧に前記調整電圧を設定す
加速時調整電圧に調整電圧を設定する。この制御はバ
ッテリ電圧増加率抑制モ−ド、あるいは、充電抑制モー
ドと呼びうるものである、このような制御は、定常調整
電圧を調整電圧とする制御に優先して実行することによ
り好適に実現される。
【0016】すなわち、本制御によれば、電気負荷投入
によりエンジン回転数、バッテリ電圧が低下し、その後
に生じるエンジン制御系の燃料噴射量増大によりエンジ
ン回転数が増加するエンジン回転数回復過程において、
調整電圧はバッテリ電圧よりも所定電圧差ΔV1だけ高
くされる。なお、所定電圧差ΔV1は0.02〜0.1
Vの範囲で、この低速時加速期間中一定値に保持しても
よく、又は、たとえば低速時加速期間の初期から終期へ
向けて増加してもよい。
【0017】このようにすれば、電気負荷投入によるエ
ンジン回転数の一時的な低下及びその後の自律回復時
に、エンジンからみたオルタネ−タ駆動トルク(負荷ト
ルク)の変動を円滑化し、バッテリの過大な充放電を抑
止し、ハンチングも抑止することができる。
【0018】したがって、請求項2記載の構成によれば
請求項1記載の車両用交流発電機において更に、前記所
定電位差ΔV1は、0.02〜0.1Vの範囲の一定値
とされる。請求項記載の構成によれば請求項1記載の
車両用交流発電機において更に、上記低速時加速期間の
直前に生じる低速時減速期間のうち、エンジン回転数が
第一の所定回転数値N1以下に低下した後に、バッテリ
電圧よりも所定電圧差ΔV2だけ低く設定する。このよ
うな制御は、バッテリ電圧低下調整モードあるいはバッ
テリからの放電を抑える程度であることを意味する放電
抑制モードと呼びうる。そして、定常調整電圧値を調整
電圧とする制御に優先して実行されることが望ましい。
【0019】なお、所定電圧差ΔV2は0.01〜0.
1Vの範囲で、この低速時減速期間中一定値に保持して
もよく、又は、たとえばエンジン回転数の低下又はバッ
テリ電圧の低下に連動して増加してもよい。
【0020】すなわち、この構成では、発電出力及びエ
ンジン発生トルクとも弱くなる上記低速時減速期間の後
期において、上記請求項1における加速時調整電圧と同
様に減速時調整電圧の緩慢な低下を採用する。これによ
り、低速時減速期間の初期であってエンジン回転数の落
ち込みが少なくまだ発電余力があるうちは調整電圧を維
持してバッテリの放電を抑止し、それ以上に落ち込む場
合には調整電圧をバッテリ電圧低下に連動して低下させ
てバッテリの放電を要求する。なお、この構成では、た
とえエンジン回転数が第一の所定回転数値N1以下に低
下した後でも調整電圧を一挙に引き下げないので、エン
ジンからみたオルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)が
急変することがない。
【0021】請求項記載の構成によれば請求項1記載
の車両用交流発電機において更に、低速時減速期間から
低速時加速期間に切り替わる最低回転数値Nminか
ら、その後、エンジン回転数が第二の所定回転数値N2
以上となるまでの間の所定電圧差ΔV1を、その後の低
速時加速期間の所定電圧差ΔV1より小さく設定する。
このため、エンジン回転数回復過程の初期のエンジント
ルク及びオルタネ−タ出力がまだ弱い段階では発電さら
にはバッテリ充電を抑制して、エンジン回転数の増加を
図るとともに、低速時減速期間から低速時加速期間への
移行に際してのエンジンからみたオルタネ−タ駆動トル
ク(負荷トルク)の急増を抑止し、バッテリ充電電流の
急増も抑止し、円滑なエンジン負荷トルクの増加を実現
することができる。
【0022】請求項記載の構成によれば請求項1記載
の車両用交流発電機において更に、低速時加速期間の初
期よりもその後期において所定電圧差ΔV1を増大する
ので、請求項3と同様の作用により請求項3よりも更に
円滑なエンジンからみたオルタネ−タ駆動トルク(負荷
トルク)の増加を実現することができる。
【0023】なお、この所定電圧差ΔV1の増大はエン
ジン回転数の増加の増加に連動して連続的に行うことに
よりエンジンからみたオルタネ−タ駆動トルク(負荷ト
ルク)のトルク変化を一層円滑化することができる。
【0024】請求項記載の構成によれば請求項1記載
の車両用交流発電機において更に、エンジン回転数の増
加直前における回転数が所定値以下でかつ回転数の減少
率が所定値以上である低速時減速期間に、バッテリ電圧
よりも所定電圧差ΔV2だけ低い減速時調整電圧に調整
電圧を設定する。
【0025】このため、エンジンからみたオルタネ−タ
駆動トルク(負荷トルク)の急増を良好に抑止できると
ともに、低速時減速期間の初期よりもその後期において
所定電圧差ΔV2を増大するので、エンジン回転数低下
がまだ小さい低速時加速期間の初期すなわちエンジント
ルク及びオルタネ−タ出力がまだ弱くなっていない段階
では相対的に大きいオルタネ−タ発電を行ってバッテリ
放電を抑止し、エンジン回転数低下がまだ小さい低速時
加速期間の後期すなわちエンジントルク及びオルタネ−
タ出力が弱くなった段階ではオルタネ−タ発電を相対的
に強く抑止し、不足電力はバッテリ放電で負担するの
で、エンジン回転数の急減を抑止することができる。
【0026】なお、この所定電圧差ΔV2の増大はエン
ジン回転数の減少に連動して連続的に行うことによりエ
ンジンからみたオルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)
のトルク変化を一層円滑化することができる。
【0027】上記目的を達成するために、調整電圧に向
けてバッテリ電圧を接近させる制御装置を、所定の定常
調整電圧に前記調整電圧を設定する第1設定手段と、エ
ンジンの回転数が所定値以下のアイドル状態でかつ当該
回転数の増加率が所定値以上である低速加速期間に、前
記バッテリ電圧より高くかつ前記定常調整電圧より低い
範囲にて前記バッテリ電圧よりも所定電位差ΔV1だけ
高い値を確保しつつ前記加速による前記バッテリ電圧の
増加に追従して増加する加速時調整電圧に前記調整電圧
を設定する加速時調整電圧に前記調整電圧を設定する第
2設定手段とを備えて構成することができる。
【0028】かかる構成では、第2設定手段によって加
速時調整電圧が調整電圧とされる時には、調整電圧が定
常調整電圧にあるときに比べて抑制された発電が実行さ
れる。その結果、バッテリを充電しつつ、発電機がエン
ジンに与える負荷を定常調整電圧の下で与えられる負荷
より抑えることができる、上記目的を達成するために、
調整電圧に向けてバッテリ電圧を接近させるように界磁
電流を調節する車両用交流発電機の制御方法において、
エンジンの回転数が所定値以下のアイドル状態でかつ当
該回転数の増加率が所定値以上である低速加速期間に、
前記バッテリ電圧より高くかつ前記定常調整電圧より低
い範囲にて前記バッテリ電圧よりも所定電位差ΔV1だ
け高い値を確保しつつ前記加速による前記バッテリ電圧
の増加に追従して増加する加速時調整電圧に前記調整電
圧を設定する加速時調整電圧に前記調整電圧を設定する
という制御方法を採用することができる。
【0029】かかる制御方法によれば、エンジンの回転
数が所定値以下でかつ当該回転数の増加率が所定値以上
である低速加速期間には、調整電圧が定常調整電圧にあ
るときに比べて抑制された発電を実行することができ
る。その結果、バッテリを充電しつつ、発電機がエンジ
ンに与える負荷を定常調整電圧の下で与えられる負荷よ
り抑えることができる。
【0030】請求項記載の構成によれば請求項1又は
2記載の車両用交流発電機において、複数電位出力型の
抵抗分圧回路を用いて加速時調整電圧及び減速時調整電
圧を形成し、それを複数のスイッチ(アナログマルチプ
レクサでもよい)により選択するので、ハ−ドウエア回
路により構成が簡単で耐ノイズ性に優れた回路を構成す
ることができる。
【0031】請求項10記載の構成によれば請求項
載の車両用交流発電機において、スイッチ制御回路が、
電機子コイルの一出力端から出力される一相電圧に基づ
いて検出したエンジンの回転数に基づいて複数のスイッ
チの選択動作を決定するので、回路構成を簡素化するこ
とができる。
【0032】請求項1記載の構成によれば請求項
10記載の車両用交流発電機において、低速時加速期
間の制御応答遅れ時間を低速時減速期間の制御応答遅れ
時間より大きく設定したので、加速期間においてオルタ
ネータの出力電流の急減すなわちオルタネータのトルク
急減を防止することにより加速期間におけるバッテリの
急速充電を回避でき、エンジン回転数の安定化を一層向
上することができる。
【0033】請求項1記載の構成によれば請求項1
記載の車両用交流発電機において、低速時加速期間の制
御応答遅れ時間を決定する遅延回路を有し、この遅延回
路を低速時減速期間にオフするので、簡素な回路構成で
低速時加速期間において特別に上記制御動作遅れを発生
させることができる。
【0034】請求項1記載の構成によれば請求項
び1記載の車両用交流発電機において、スイッチ制御
回路による前記スイッチの開閉と連動して遅延回路のオ
フを行うので、回路構成を簡素化することができ、確実
にバッテリの急速充電を防止することができる。
【0035】請求項1記載の構成によれば請求項1乃
のいずれかに記載の車両用交流発電機において、加
速時調整電圧又は減速時調整電圧に、振幅が所定電圧差
よりも大きい交流電圧を重畳させるので、急激なトルク
変動を抑止することができる。
【0036】請求項1記載の構成によれば請求項1
記載の車両用交流発電機において、交流電圧は、三角波
又は鋸波形状を有する波形を有するので、回路構成が簡
素となる。
【0037】
【発明の実施形態】本発明の車両用交流発電機の好適な
実施態様を実施例に基づいて説明する。
【0038】以下に述べる実施態様では、オルタネ−タ
は、この加速過程で調整電圧がバッテリ電圧より僅かに
高いので励磁電流を増加し、発電出力を増加させようと
する。けれども、バッテリ電圧と調整電圧との差ΔV1
が小さく、かつ、バッテリ電圧が調整電圧に回帰するに
は所定時間ΔT1遅れるためにバッテリ電圧は、これら
所定電圧差ΔV1、所定遅延時間ΔT1、エンジン回転
数の増加による発電出力の増加、バッテリ性能、電気負
荷の大きさなどで規定される増加率で増加することにな
る。なお、上記所定遅延時間ΔT1とは、たとえばフィ
−ドバック制御系で生じる制御系の応答遅れを含む。
【0039】したがって、この発電出力の緩やかな増加
によりバッテリ電圧も緩やかに増加し、エンジンからみ
たオルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)の増大も緩や
かに進行し、この加速期間すなわちエンジン回転数自律
回復期間(低速時加速期間)においてエンジンへの負荷
トルクの増大は急激に生じることがなく、その結果とし
てエンジン回転数が定常回転数(たとえばアイドル回転
数)に回復した後、エンジン制御系のレスポンス遅れな
どにより生じるエンジン回転数のオ−バ−シュ−トも大
きくなることがない。
【0040】結局、エンジンからみたオルタネ−タ駆動
トルク(負荷トルク)及びエンジン回転数のオ−バ−シ
ュ−ト(ハンチング)を良好に抑止することができるわ
けである。
【0041】なお、電気負荷投入による上記一時的減速
期間の終期における発電出力の不足により生じたオルタ
ネ−タの発電電流(発電出力)の不足は、この低速時加
速期間の開始時点のバッテリ電圧の最小値から元の定常
目標値まで回復する過程でほとんど再充電されるわけで
あるが、上述したように本構成では、この低速時加速期
間各時点における発電出力は、エンジン回転数の回復の
度合ではなくバッテリ電圧の回復の度合に連動する調整
電圧の増加により、バッテリ電圧の回復に応じて増加
し、それに応じてバッテリ再充電が行われるので、エン
ジン回転数に依存するオルタネ−タの発電可能出力だけ
でなく、電気負荷の大きさや、バッテリ放電の度合に応
じて、落ち込みが激しい場合はゆっくりと、落ち込みが
少ない場合には早期に回復させることができ、どちらに
せよ急激なバッテリ再充電を回避することができ、バッ
テリ再充電完了までのこの急激なバッテリ再充電(すな
わちバッテリ電圧の急激な増加)に伴うエンジンからみ
たオルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)の急増を回避
することができ、円滑なエンジンからみたオルタネ−タ
駆動トルク(負荷トルク)の増加を実現できるわけであ
る。
【0042】以下、上述したハンチング現象について更
に説明する。
【0043】アイドル回転数において電気負荷の投入す
ればエンジン負荷トルクの増加によりエンジン回転数が
アイドル回転数よりも低下するが、その後、エンジン制
御装置によるアイドル回転数一定制御によりエンジン回
転数は増加し、その後、アイドル回転数を超え、このエ
ンジン回転数の超過検出によりエンジン制御装置はエン
ジン回転数を低下させ、エンジン回転数はこのような波
動を繰り返しつつ次第にアイドル回転数に収束してい
く。
【0044】上記エンジン回転数の変化と車両用交流発
電機(以下オルタネータと称する)の駆動トルク(以
下、単に負荷トルクともいう)の変化との関係を図18
を参照して説明する。
【0045】座標A1ーC1を結ぶ特性線(破線)Xは
ある発電出力Wを所定の一定値W1とした場合のエンジ
ン回転数と負荷トルクとの関係を示す。座標A2ーC2
を結ぶ特性線(実線)Yは発電出力WをW1より大きい
一定値W2とした場合のエンジン回転数と負荷トルクと
の関係を示す。座標C1、C2は発電出力W1、W2を
出力可能な最小回転数値とした場合の負荷トルク値とを
示す。
【0046】発電出力WがW1またはW2の場合にオル
タネータがC1又はC2より低回転となると、オルタネ
ータの発電出力Wだけでは電気負荷への給電をまかなう
ことができず、バッテリが放電してそれを補う。
【0047】今、例えば常用負荷(イグニッションや燃
料インジェクションバルブ駆動やその制御コンピュータ
の駆動電力など車輌運行上最低限必要な電気負荷量)時
に、動作点はアイドル回転数の領域にある座標A1で安
定しているものとする。
【0048】次に、新たな電気負荷を投入すると、オル
タネータはその出力を増加すべく励磁電流を増加して出
力を増加させ、オルタネータの駆動トルクは増大して動
作点はA1点からA2点に移動する。このとき、エンジ
ンはA1で安定状態に保つだけの燃料を噴射しているた
め、エンジン回転数が低下し、動作点は特性点Y上のB
点まで移動する。
【0049】また、エンジン回転数が低下するとオルタ
ネータ駆動トルク(負荷トルク)が増加するので、動作
点はB点を越えて更に低下する。
【0050】このとき、エンジン制御系は回転数の低下
を検知して動作点A2点に維持すべく燃料噴射量を増加
させるもののエンジン回転数がA2に戻るには一定の制
御遅れ時間が発生するため、動作点は,D点にまで落ち
込み、バッテリの放電を招く。
【0051】しばらくしてエンジンの制御が効き始め回
転数は上昇に転じるが、オルタネータは先のバッテリ放
電を補うためにバッテリを充電する。このとき、オルタ
ネータは電気負荷が要求する電流に加えてバッテリへの
充電電流を出力するのでエンジンからみたオルタネ−タ
駆動トルク(負荷トルク)が増大して動作点はE点を経
由して座標Fにまで達する。
【0052】その後、バッテリの充電が完了するので、
オルタネータの出力電流が電気負荷の要求値にまで低下
し、負荷トルクが低下して、動作点は座標Gに達する。
【0053】このとき、エンジン側は一旦D点まで下が
った回転数を増加させるべく、燃料を増加するもののF
点を越えると一気にエンジンの負荷トルクが減少するた
め動作点はG点まで下がる。このとき、制御系はこの回
転上昇を検知して燃料噴射量を減らして動作点をA2点
に維持すべく制御するが、上述したオルタネータの駆動
トルク(負荷トルク)の変動や上述した制御遅れのため
にエンジン回転数はN1〜N2で変動を繰り返す。この
現象の時間変化を図19に示す。回転数の変動周期とは
異なる急激なトルク変化が発生しているのがわかる。オ
ルタネ−タ出力を増大すればバッテリの放電を抑制し、
ハンチング問題を改善することができるが、搭載スペー
スやコスト、騒音などの点からはその採用は容易でな
い。
【0054】この問題は、本発明によりバッテリ電圧に
基づいて調整電圧を形成するという簡素かつ電気回路系
の状態を加味した制御により解決される。
【0055】すなわち、低速時加速期間の初期(たとえ
ば図18のDからF)においてむやみに大きな発電を行
うことがなく、このため、バッテリ充電が早期に(たと
えばFで)終了して、その後(FからG)、エンジンの
負荷が軽くなってエンジン回転数がN2まで伸びるの
を、すなわちエンジン回転数のアイドル回転数を超える
オ−バ−シュ−トを抑止することができ、エンジン回転
数波動の最高周波数N2を低下させることができる。
【0056】また、低速時加速期間中であっても、バッ
テリ電圧が定常調整電圧に達したら通常の制御(調整電
圧を定常調整電圧としてバッテリ電圧を定常調整電圧に
収束させる制御)に移行するので、バッテリ電圧が異常
に上昇することも防止することができる。
【0057】制御装置は、演算増幅器等を組み合わせた
回路によって、あるいはマイクロコンピュータとそのプ
ログラムとによって実現することができる。入力手段
は、エンジン回転数を検出するセンサとその信号処理回
路とによって、あるいは更にプログラムによって実現さ
れる入力処理ステップを加えて実現することができる。
制御手段は、調整電圧とバッテリ電圧との差に応じて出
力を与えるフィードバック制御系として構成することが
できる。車両用交流発電機の出力を制御する入力として
の界磁コイルの界磁電流は、例えば電源から界磁コイル
への給電を断続するスイッチング素子を用いて実現で
き、そのスイッチング素子への制御信号を制御手段の出
力信号とすることができる。例えばスイッチング素子と
してはパワートランジスタを用いることができる。ま
た、制御信号としてのベース信号は調整電圧とバッテリ
電圧との差に応じてPWM変調されたパルス信号により
行うことができる。また、第1設定手段と第2設定手段
とは、例えば演算増幅器の入力電圧を設定する抵抗分圧
回路により、あるいはマイクロコンピュータの記憶手段
に記憶されたデータと、演算処理における変数パラメー
タにこのデータを代入する処理ステップとにより実現す
ることができる。ここで、定常調整電圧は、一定値ある
いはエンジンの運転状態や車両の運転状態に応じて変更
される値とすることができる。また、ある時刻における
加速時調整電圧は、例えば同時刻におけるバッテリ電圧
に基づいて時間遅れなく、あるいは所定の時間遅れをも
って設定することができる。なお、加速時調整電圧は、
低速加速期間の全域にわたってバッテリ電圧に対して完
全に追従することが好ましい。例えば、バッテリ電圧が
徐々に上昇する場合には加速時調整電圧は徐々に上昇
し、電気負荷が大きくバッテリ電圧が上昇しない場合に
は加速時調整電圧も上昇しない。なお、低速時加速期間
におけるバッテリ電圧の変化を推定値などにより模擬し
て加速時調整電圧を設定するといった構成及び手法を用
いることができ、例えば低速加速期間の初期から一定の
関数に基づいて上昇するランプ電圧として加速時調整電
圧を設定する等の構成及び手法によっても類似の効果を
得ることができる。
【0058】なお、エンジン回転数を検出するセンサ
が、オルタネ−タの電機子巻線の1相出力電圧波形を加
工してエンジン回転数を検出できることは周知であり、
詳細な説明は省略する。
【0059】
【実施例1】本発明の実施例1に用いた車両用交流発電
機のブロック図を図1を参照して以下に説明する。
【0060】オルタネータ2は、エンジン1からベルト
3を介して動力の供給を受けている。オルタネータ2の
出力端子20はバッテリ5及び車載電気負荷6に給電し
ている。したがって、オルタネータ2の回転数(エンジ
ン回転数に比例)により決定されるその最大発電出力
(最大発電電流)はエンジン回転数に依存し、運転状態
によっては、特にエンジン回転数がアイドル回転数のよ
うに低値である場合にはオルタネータ2から車載電気負
荷6への給電が不足してバッテリ5が車載電気負荷6に
給電する場合が生じる。
【0061】オルタネータ2には、励磁電流を制御して
バッテリ5への発電出力を適正レベルに調整するために
バッテリ電圧を調整電圧にPWM制御する制御装置4が
装着されている。
【0062】制御装置4は、オルタネータ2の回転数を
検出する手段41、オルタネータ2の発電状態を、通常
時にバッテリ5の充電を通常に実施する通常モ−ドと、
低速時加速期間にバッテリ5への充電を抑制する充電抑
制モ−ドとのどちらかに切り替えるモ−ド切替手段4
2、バッテリ5への供給電圧の上限値としての調整電圧
を設定する調整電圧設定手段43、及び、調整電圧とバ
ッテリ電圧との比較結果に基づいて励磁電流を断続して
PWM制御するスイッチ手段44とを有している。
【0063】この実施例におけるオルタネータ2の回転
数とオルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)との関係を
図2に示す。
【0064】アイドル回転数における定常状態A1点で
は、調整電圧、すなわち、バッテリ5への供給電圧の上
限値は14.5Vに設定されており、オルタネータ2の
出力電圧も略14.5Vになっている。このとき、オル
タネータ2は通常モ−ドで発電している。
【0065】電気負荷が投入されると発電出力が増加す
るためオルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)も増大
し、動作点は安定点A1から安定点A2に推移しようと
する。
【0066】しかし、エンジン側にすれば負荷が急激に
重くなったため回転数が低下し、動作点は既述したよう
にA1→B→C2→Dと推移する。C2からDに至る期
間では調整電圧(定常調整電圧)は14.5Vに設定さ
れているものの、オルタネータ2は負荷要求出力を発生
することができず、出力電圧は徐々に低下してゆく。つ
まり、バッテリ5への印加電圧が徐々に低下してゆき、
この間、バッテリ5の充電分極が解消され、放電が進行
する。
【0067】この間、エンジン側では回転数を上昇させ
るべくフィ−ドバック制御を実行しており、エンジン回
転数は最低点Dから上昇に転じる。
【0068】このとき、オルタネータ2の制御装置は、
回転数の上昇をP端子波形などから検出して、調整電圧
を通常時(14.5V)すなわち本発明でいう定常調整
電圧よりも低く、かつ、バッテリ5の開放端子電圧(略
12.5V)バッテリ電圧よりも高い範囲内において、
バッテリ電圧より所定電圧差ΔV1だけ高い加速時調整
電圧に設定する。
【0069】ただし、バッテリ電圧を検出してから、こ
の加速時調整電圧により発電出力を発生する回路系は制
御が高速化しないための遅延系が存在し、制御レスポン
スはある程度緩慢となっている。この制御遅れは、加速
時調整電圧である調整電圧とバッテリ電圧とを比較して
界磁コイルへの励磁電流通電デュ−ティ比を調節するコ
ンパレ−タの前段において加速時調整電圧を遅延させる
遅延回路系を設けてもよく、あるいは、その他の回路イ
ンピ−ダンスにより生じさせてもよい。
【0070】バッテリ電圧が元の定常目標値14.5V
に達したら、元の制御に復帰する。
【0071】すなわち、この実施例の低速時加速期間に
調整電圧をバッテリ電圧より所定電圧差ΔV1だけ高い
レベルに設定することにより、既述したように、充電を
抑制して従来より緩慢にバッテリ充電、エンジン回転数
上昇を行わせるのでエンジンからみたオルタネ−タ駆動
トルク(負荷トルク)の円滑な変化を実現することがで
きる。
【0072】これに対して、従来の制御(調整電圧が定
常調整電圧14.5Vで一定)であれば、オルタネータ
2の出力上限電圧は14.5Vであり、従って、動作点
Eの時点でもまだバッテリの充電が完了していないので
出力電圧が上限値に至っておらず、出力電圧が14.5
Vになるまでフル発電を継続し、動作点はF点にまで到
達する。つまり、本制御を実施することでオルタネータ
の駆動トルクの上昇を△τだけ抑制することができる。
【0073】また、エンジン制御系がハンチングするの
を抑止することができ、バッテリ電圧の変動が緩慢であ
るので、ランプ輝度の変動もめだたない。
【0074】図2に示す電気負荷投入後のエンジン回転
数とオルタネ−タ駆動トルクの変化、バッテリ電圧及び
調整電圧の変化を図3に示すタイミングチャ−トに示
す。
【0075】制御装置4の一例として調整電圧をマイコ
ン処理により形成する回路例を図4に示す。
【0076】100は、三相電機子コイル101、三相
全波整流器102、界磁コイル103をもつ車両用交流
発電機であり、104は励磁電流断続用のスイッチング
トランジスタ、105はフライホイルダイオ−ド、10
6はスイッチングトランジスタ104を制御するコンパ
レ−タ、107はバッテリ電圧を分圧してコンパレ−タ
106の−入力端に入力する抵抗分圧回路、108は三
相電機子コイル101から入力した一相発電電圧の周波
数(エンジン回転数に連動)をエンジン回転数を示すア
ナログ電圧に変換するf/Vコンバ−タ、109はf/
Vコンバ−タ108から出力される上記アナログ電圧を
デジタル信号に変換するA/Dコンバ−タ、110はバ
ッテリ電圧をデジタル信号に変換するA/Dコンバ−
タ、111は、入力されるエンジン回転数及びバッテリ
電圧に基づいて調整電圧を形成するマイコン、112は
マイコン出力をアナログ電圧に変換してコンパレ−タの
+入力端子に入力するD/Aコンバ−タである。
【0077】マイコン111の調整電圧形成動作を表す
フロ−チャ−トを図5に示す。
【0078】まずエンジン回転数が所定値(アイドル回
転数又はそれよりわずかに小さい値)かどうかを調べ
(1000)、以下であればエンジン回転数の増加率が
所定値以上かどうかを調べ(1002)、以上であれば
低速時加速期間と判定して、調整電圧をバッテリ電圧に
所定電圧差ΔV1だけ加えて形成し(1004)、バッ
テリ電圧Vが定常調整電圧(14.5V)まで回復した
かどうかを調べ(1006)、回復していなければ所定
遅延時間ΔT1だけ待機して(1008)、調整電圧V
refを出力し(1010)、回復していれば1012
に進む。1000、1002で判定条件から外れれば調
整電圧Vrefを14.5Vすなわち定常調整電圧とし
て(1012)、1010に進む。
【0079】なお、1000は、エンジン回転数Nが所
定値以下かどうかではなく、バッテリ電圧Vが所定値以
下かどうかを判定してもよい。また、1002は、エン
ジン回転数増加率が所定値以上かどうかではなく、バッ
テリ電圧Vの増加率が所定値以上かどうかを判定しても
よい。
【0080】
【実施例2】本発明の車両用交流発電機の他の実施例を
図6に示すフロ−チャ−トを参照して説明する。なお、
このフロ−チャ−トは図5のステップ1002でNと判
定された後に実行される。
【0081】まずエンジン回転数の減少率が所定値以上
かどうかを調べ(2002)、以上であれば低速時減速
期間と判定して、調整電圧Vrefをバッテリ電圧Vか
ら所定電圧差ΔV1を差し引いて形成し(2004)、
バッテリ電圧Vがバッテリ電圧の最低電圧Vmin(1
2.5V)まで低下したかどうかを調べ(2006)、
低下したら調整電圧Vrefを12.5Vに固定し(2
007)、低下していなければ所定遅延時間ΔT2だけ
待機して(2008)、1010へ進む。
【0082】1000、1002で判定条件から外れれ
ば調整電圧Vrefを14.5Vすなわち定常調整電圧
として(21012)、1010に進む。
【0083】なお、2000は、エンジン回転数NがN
1以下かどうかではなく、バッテリ電圧Vが所定値以下
かどうかを判定してもよい。また、2002は、エンジ
ン回転数減少率が所定値以上かどうかではなく、バッテ
リ電圧Vの減少率が所定値以上かどうかを判定してもよ
い。
【0084】
【実施例3】本発明の車両用交流発電機の他の実施例を
図7に示すフロ−チャ−トを参照して説明する。なお、
このフロ−チャ−トは図5のステップ1002の直後で
実行される。
【0085】まずエンジン回転数Nが所定値N2(アイ
ドル回転数よりある程度小さい値、低速時減速期間から
低速時加速期間に移行する時点の最低回転数よりはある
程度高い値)かどうかを調べ(3000)、以下であれ
ば調整電圧Vrefを上記最低回転数時のバッテリ電圧
すなわち最低バッテリ電圧に固定し(3002)、そう
でなければステップ1004へ進む。
【0086】なお、3000は、エンジン回転数NがN
2以下かどうかではなく、バッテリ電圧Vが所定値以下
かどうかを判定してもよい。
【0087】これにより、低速時加速期間初期における
バッテリ充電を禁止ないし強く抑止することができる。 (変形態様)図8に変形態様を示す。
【0088】この変形例では、図7におけるエンジン回
転数がN2未満の場合にステップ3002の代わりに所
定電圧差ΔV1を約半分に圧縮する。
【0089】これにより、低速時加速期間初期における
バッテリ充電を禁止ないし強く抑止することができる。
【0090】
【実施例4】本発明の車両用交流発電機の他の実施例を
図9に示すフロ−チャ−トを参照して説明する。なお、
このフロ−チャ−トは図5のステップ1002と100
4との間で実行される。
【0091】ステップ4000では、バッテリ電圧に応
じて内蔵マップにより所定電圧差ΔV1を決定する。な
お、この内蔵マップはバッテリ電圧が増加するほど所定
電圧差ΔV1が大きくなるようになっている。
【0092】このようにすれば、低速時加速期間初期に
おけるバッテリ充電を禁止ないし強く抑止することがで
きる。
【0093】
【実施例5】本発明の車両用交流発電機の他の実施例を
図10に示すフロ−チャ−トを参照して説明する。な
お、このフロ−チャ−トは図6のステップ2002と2
004との間で実行される。
【0094】ステップ5000では、バッテリ電圧に応
じて内蔵マップにより所定電圧差ΔV2を決定する。な
お、この内蔵マップはバッテリ電圧が減少するほど所定
電圧差ΔV2が大きくなるようになっている。
【0095】このようにすれば、低速時減速期間終期に
おけるバッテリ充電を禁止ないし強く抑止することがで
きる。 (変形態様)上記説明では、調整電圧Vrefの変更に
より電気負荷投入後のエンジン回転数及びバッテリ電圧
の低落及びその後の回復期間におけるエンジンからみた
オルタネ−タ駆動トルク(負荷トルク)の変動の円滑化
を、調整電圧Vrefの変更により行ったが、コンパレ
−タ106の−入力端に印加する信号電圧に上記調整電
圧Vrefの調整量に等しい量を逆算しても回路上、均
等であることは明白である。
【0096】以上に述べた実施態様に代えて、以下の構
成を採用することができる。例えば、エンジンの回転数
は、エンジンのクランクシャフトあるいはカムシャフト
等の回転部材の回転速度、あるいは車両用交流発電機の
回転数を検出して利用することができる。また、車両用
交流発電機の回転数は、当該発電機のシャフトの回転速
度を検出するセンサにより、あるいは当該発電機の発電
出力にあらわれる回転数に応じたリップル成分から検出
することができる。
【0097】
【実施例6】本発明の車両用交流発電機の他の実施例を
図11に示す制御装置4の回路図を参照して説明する。
【0098】図11は、実施例1の制御装置4のソフト
ウエア処理機能をハードウエアで実現した例を示し、具
体的には図1の回路に対してトランジスタ104のベー
ス入力回路部分のみが異なっている。これにより、安価
で高い信頼性、低ノイズ(耐EMC良好)な制御装置4
を実現できる。
【0099】601は、車載バッテリの電圧を検出する
検出端子でいわゆるS端子、602〜605は検出した
バッテリ電圧を分圧する抵抗素子であり、それぞれの抵
抗値はR1、R2、R3、R4に設定されている。抵抗
素子602〜605は、互いに直列接続されて複数電圧
出力型の抵抗分圧回路を構成している。R2、R3は、
R1、R4に比して小さい抵抗値に設定されている。
【0100】606は、抵抗素子602、603ととも
にローパスフィルタを構成するコンデンサであり、コン
デンサ606の高位端から出力されるバッテリ電圧の低
域成分はコンパレ−タ616の−入力端に出力される。
【0101】607は、上記抵抗分圧回路から出力され
る第一の分圧((R2+R3+R4)・VB/(R1+
R2+R3+R4))と、第二の分圧(R4・VB/
(R+R+R3+R4))の一方を選択するための
アナログマルチプレクサ回路である。アナログマルチプ
レクサ回路607は、入力端610から入力される選択
信号Sにより、加速時調整電圧VBHとして第一の分圧
を、減速時調整電圧VBLとして第二の分圧を選択して
出力する。つまり、アナログマルチプレクサ回路607
は、加速時にはバッテリ電圧に相当する第三の分圧VB
Mより抵抗素子603の電圧降下分だけ高い加速時調整
電圧VBHを、減速時にはバッテリ電圧に相当する第三
の分圧VBMより抵抗素子604の電圧降下分だけ低い
加速時調整電圧VBLを、調整電圧Vregとして選択
する。たとえば、R1=10KΩ、R4=20KΩ、R
2=100Ω、R3=20Ωに設定することができる。
【0102】611は、アナログマルチプレクサ回路6
07が出力する調整電圧Vregの上限値を設定するツ
ェナーダイオ−ドであって、この上限値はバッテリ電圧
に換算して14.5Vに設定される。
【0103】612は、ボルテ−ジホロワ回路であり、
電流増幅された調整電圧Vregは、遅延回路613を
通じてコンパレ−タ616の+入力端に出力され、コン
パレ−タ616は、トランジスタ104を断続して界磁
コイル103に流れる界磁電流を制御する。
【0104】遅延回路613は、遅延動作オフ機能を有
している。この実施例では、図11に示すように、遅延
回路613は、抵抗素子6130、積分コンデンサ61
32、エミッタ接地トランジスタ6134、ベ−ス電流
制限抵抗6136からなる。
【0105】選択信号Sがハイレベル電位となり、トラ
ンジスタ6134がオンすると、積分コンデンサ613
2は充放電可能となり遅延回路613は入力信号をCR
時定数に応じて決定される時間だけ遅延される。選択信
号Sがロ−レベル電位となり、トランジスタ6134が
オフすると、積分コンデンサ6132は充放電不能とな
り、抵抗素子6130と積分コンデンサ6132との接
続点の電位はボルテ−ジホロワ回路612の出力端に一
致する。
【0106】遅延動作オフ機能を有する遅延回路613
は、図12に示すように構成してもよい。すなわち、こ
の遅延回路613は、抵抗素子6130と並列接続され
たCMOSアナログスイッチ(トランスファゲ−ト)6
138を有している。図12のCMOSアナログスイッ
チ(トランスファゲ−ト)6138をオンすれば、この
遅延回路613の遅延動作はオフされ、CMOSアナロ
グスイッチ(トランスファゲ−ト)6138をオフすれ
ば、この遅延回路613の遅延動作が実現される。
【0107】遅延回路613のCR時定数はたとえば1
0秒(R5=100KΩ、C1=100μF)とされ
る。
【0108】npnバイポ−ラトランジスタ回路で構成
したアナログマルチプレクサ回路607の一例を図13
に示す。もちろん、このアナログマルチプレクサ回路6
07は図12に示すCMOSアナログスイッチ(トラン
スファゲ−ト)6138を2個設けてそれらを逆に動作
させても実現することができる。
【0109】図13に示すこのアナログマルチプレクサ
回路607は、実質的に2つの差動増幅回路A,Bを結
合してなる。トランジスタT1〜T3、T1’〜T3、
3つのコレクタ抵抗RC、2つのエミッタ抵抗RE、2
つのベ−ス電流制限抵抗rbも互いに特性が揃ったもの
を用いる。
【0110】加速時調整電圧VBHはトランジスタT1
のベ−ス電極に、減速時調整電圧VBLはトランジスタ
T1’のベ−ス電極に印加される。
【0111】選択信号Sがハイレベルとなると、トラン
ジスタT3がオンし、インバ−タINVがトランジスタ
T3’をオフし、差動増幅回路AのトランジスタT2の
コレクタ電圧VCが調整電圧Vregとして出力され
る。コレクタ電圧VCはトランジスタT1、T2の順方
向ベ−ス・エミッタ間電圧降下がほぼ等しいので、ほぼ
加速時調整電圧VBHに等しくなる。
【0112】選択信号Sがロ−レベルとなると、トラン
ジスタT3’がオンし、トランジスタT3をオフし、差
動増幅回路BのトランジスタT2’のコレクタ電圧V
C’が調整電圧Vregとして出力される。コレクタ電
圧VC’はトランジスタT1’、T2’の順方向ベ−ス
・エミッタ間電圧降下がほぼ等しいので、ほぼ減速時調
整電圧VBL加速時調整電圧VBLに等しくなる。
【0113】電機子巻線101の一相出力端からP端子
621に入力される信号電圧を用いて、図11に示すス
イッチ制御回路800を構成する回路例を図14に示
す。このスイッチ制御回路800は選択信号Sを発生す
る回路である。
【0114】通常の発電時には、デュ−ティ50パーセ
ントの矩形波電圧がP端子に入力され、この矩形波電圧
は回転数増大につれて周期が短くなる。この矩形波電圧
を抵抗素子622、623からなる抵抗分圧回路により
分圧し、F/Vコンバータ625で回転数に比例する大
きさのアナログ電圧に変換し、それを微分回路626で
微分してコンパレ−タ627で検波する。624は高周
波ノイズをカットするバイパスコンデンサである。この
微分回路626は、オペアンプを用いた周知のものであ
るがオペアンプを用いない周知の回路形式を採用しても
よいことはもちろんである。
【0115】この選択信号形成によれば、回転数が減少
している期間には、微分回路626の出力は負となり、
選択信号Sはロ−レベル電位となる。その結果、調整電
圧VregはR4/(R1+R2+R3+R4)で分圧
されたバッテリ電圧より低い値が選択されて、遅延回路
は解除される。
【0116】回転が上昇している期間には微分回路62
6の出力は正となり、選択信号Sはハイレベル電位とな
る。その結果、調整電圧Vregは(R2+R3+R
4)/(R1+R2+R3+R4)となり、遅延回路が
作動する。
【0117】このようにすればマイコン回路を用いる必
要がないので耐ノイズ性に優れた回路を実現することが
できる。
【0118】(変形態様)この実施例の変形態様を図1
5を参照して以下に説明する。
【0119】この態様は、図11に示す実施例6の回路
において、遅延回路613の出力端とコンパレ−タ61
6の+入力端との間に鋸歯波重畳回路700を介設した
点をその特徴としている。
【0120】この鋸歯波重畳回路700は、遅延回路6
13から出力される調整電圧Vreg’に鋸歯波電圧
(三角波電圧でもよい)を重畳させる回路であって、こ
の種の鋸歯波重畳回路自体は周知であるので図示説明は
省略する。ただし、この鋸歯波電圧は前述した電圧△V
1、△V2よりも振幅が大きく(例えば0.1V)、か
つ、界磁コイル103の時定数よりも十分に小さい周期
(例えば10msec)をもつものとする。
【0121】調整電圧Vreg’にこの鋸歯波電圧を重
畳させることによる効果を図16、図17を参照して以
下に説明する。
【0122】図16から判るように、定常状態に於いて
ほぼデュ−ティ50パーセント前後でスイッチングして
おり、減速時に調整電圧の中央値が下がる際にも急激に
デュ−ティが0パーセント、つまり発電停止にまで落ち
込むことを防止することができ、トルクの急激な変動を
抑制することができる。
【0123】図17に示すように、加速時においても急
激にデュ−ティが100パーセントになるのを抑制する
ことができる。つまり、調整電圧Vreg’の中央値の
変動に対して、発電デュ−ティを所定範囲内に抑制する
ことができるので、トルクの急変を抑制することができ
る。
【0124】なお、三角波電圧や鋸歯波電圧の代わりに
その他の交流電圧を調整電圧に重畳してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の車両用交流発電機を示すブロック回
路図である。
【図2】実施例1の車両用交流発電機のエンジン回転数
低下時におけるエンジン回転数とエンジンからみたオル
タネ−タ駆動トルク(負荷トルク)との関係を示す図で
ある。
【図3】実施例1の車両用交流発電機のエンジン回転数
低下時におけるエンジン回転数とエンジンからみたオル
タネ−タ駆動トルク(負荷トルク)との時間変化を示す
タイミングチャ−トである。
【図4】実施例1の車両用交流発電機の制御装置の一例
を示すブロック回路図である。
【図5】実施例1の車両用交流発電機の制御例を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図6】実施例2の車両用交流発電機の制御例を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図7】実施例3の車両用交流発電機の制御例を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図8】実施例3の車両用交流発電機の変形制御例を示
すフロ−チャ−トである。
【図9】実施例4の車両用交流発電機の制御例を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図10】実施例5の車両用交流発電機の制御例を示す
フロ−チャ−トである。
【図11】実施例6の車両用交流発電機の制御装置の一
例を示す回路図である。
【図12】実施例6の遅延回路の他例を示す回路図であ
る。
【図13】実施例6のアナログマルチプレクサ回路の一
例を示す回路図である。
【図14】実施例6の選択信号Sを形成する回路の一例
を示す回路図である。
【図15】実施例6の変形態様を示す回路図である。
【図16】図15に示す回路の各部電位を示す減速時の
タイミングチャ−トである。
【図17】図15に示す回路の各部電位を示す加速時の
タイミングチャ−トである。
【図18】従来の車両用交流発電機のエンジン回転数低
下時におけるエンジン回転数とエンジンからみたオルタ
ネ−タ駆動トルク(負荷トルク)との関係を示す図であ
る。
【図19】従来の車両用交流発電機のエンジン回転数低
下時におけるエンジン回転数とエンジンからみたオルタ
ネ−タ駆動トルク(負荷トルク)との時間変化を示すタ
イミングチャ−トである。
【符号の説明】
1はエンジン 4は制御装置 101は三相電機子コイル(電機子コイル) 103は界磁コイル 105は三相全波整流器(整流器) 108はf/Vコンバ−タ(回転数検出部) 607はアナログマルチプレクサ回路(スイッチ) 800はスイッチ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−322133(JP,A) 特開 平5−103433(JP,A) 特開 平4−172929(JP,A) 特開 平5−328799(JP,A) 特公 平6−55040(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/14 - 7/16 H02P 9/00 - 9/48

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより駆動され、 界磁コイル及び電機子コイル、 前記エンジンの回転数に連動する電気量に基づいて前記
    エンジンの回転数を検出する回転数検出部、 前記電機子コイルから発生する交流電圧を整流して出力
    電圧をバッテリ及び電気負荷に印加する整流器、及び、 所定の定常調整電圧に調整電圧を設定して、前記調整電
    圧と前記バッテリ電圧との差に基づいて界磁電流を制御
    して前記バッテリ電圧を前記調整電圧に収束させる制御
    装置、 を備える車両用交流発電機において、 前記制御装置は、 前記回転数が所定値以下のアイドル状態でかつ前記回転
    数の増加率が所定値以上である低速時加速期間に、前記
    バッテリ電圧より高く、かつ、前記定常調整電圧より低
    い範囲内にて前記バッテリ電圧よりも所定電圧差ΔV1
    だけ高い値を確保しつつ前記加速による前記バッテリ電
    圧の増加に追従して増加する加速時調整電圧に前記調整
    電圧を設定することを特徴とする車両用交流発電機の制
    御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両用交流発電機におい
    て、 前記所定電位差ΔV1は、0.02〜0.1Vの範囲の
    一定値とされることを特徴とする車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の車両用交流発電機におい
    て、 前記制御装置は、 前記回転数の減少率が所定値以上である低速時減速期間
    に、前記エンジン回転数が第一の所定回転数値N1以下
    に低下した後、前記バッテリ電圧よりも所定電圧差ΔV
    2だけ低い減速時調整電圧に前記調整電圧を設定するこ
    とを特徴とする車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の車両用交流発電機に
    おいて、 前記制御装置は、 前記低速時加速期間の開始時の最低回転数値Nminか
    ら、その後、前記エンジン回転数が第二の所定回転数値
    N2以上となるまでの間の前記所定電圧差ΔV1は、そ
    の後の前記低速時加速期間の前記所定電圧差ΔV1より
    小さく設定されることを特徴とする車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】請求項1記載の車両用交流発電機におい
    て、 前記制御装置は、 前記低速時加速期間の初期よりもその後期において前記
    所定電圧差ΔV1を増大することを特徴とする車両用交
    流発電機。
  6. 【請求項6】請求項1記載の車両用交流発電機におい
    て、 前記制御装置は、 前記エンジン回転数の増加直前における前記回転数が所
    定値以下でかつ前記回転数の減少率が所定値以上である
    低速時減速期間に、前記バッテリ電圧よりも所定電圧差
    ΔV2だけ低い減速時調整電圧に前記調整電圧を設定す
    るとともに、前記低速時減速期間の初期よりもその後期
    において前記所定電圧差ΔV2を増大することを特徴と
    する車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】エンジンの回転数に連動する電気量とバッ
    テリの電圧とを入力する入力手段と、界磁コイルの界磁
    電流を調整する出力信号を出力する出力手段と、調整電
    圧に向けて前記バッテリ電圧を接近させるように前記出
    力信号を変化させる制御手段と、所定の定常調整電圧に
    前記調整電圧を設定する第1設定手段と、エンジンの回
    転数が所定値以下のアイドル状態でかつ当該回転数の増
    加率が所定値以上である低速加速期間に、前記バッテリ
    電圧より高くかつ前記定常調整電圧より低い範囲にて前
    記バッテリ電圧よりも所定電位差ΔV1だけ高い値を確
    保しつつ前記加速による前記バッテリ電圧の増加に追従
    して増加する加速時調整電圧に前記調整電圧を設定する
    第2設定手段とを備えることを特徴とする車両用交流発
    電機の制御装置。
  8. 【請求項8】エンジンの回転数に連動する電気量とバッ
    テリの電圧とを入力し、調整電圧に向けて前記バッテリ
    電圧を接近させるように界磁電流を調節する車両用交流
    発電機の制御方法において、 所定の定常調整電圧に前記調整電圧を設定するステップ
    と、 エンジンの回転数が所定値以下のアイドル状態でかつ当
    該回転数の増加率が所定値以上である低速加速期間に、
    前記バッテリ電圧より高くかつ前記定常調整電圧より低
    い範囲にて前記バッテリ電圧よりも所定電位差ΔV1だ
    け高い値を確保しつつ前記加速による前記バッテリ電圧
    の増加に追従して増加する加速時調整電圧に前記調整電
    圧を設定するステップとを備えることを特徴とする車両
    用交流発電機の制御装置。
  9. 【請求項9】請求項1又は2記載の車両用交流発電機に
    おいて、 前記制御装置は、 多数の抵抗素子を直列接続して前記バッテリ電圧の複数
    の分圧を形成する抵抗分圧回路と、各前記分圧の一つを
    前記加速時調整電圧又は前記減速時調整電圧として選択
    するための複数のスイッチと、前記エンジン回転数に応
    じて各前記スイッチを開閉するスイッチ制御回路とを有
    することを特徴とす車両用交流発電機。
  10. 【請求項10】請求項記載の車両用交流発電機におい
    て、 前記スイッチ制御回路は、前記電機子コイルの一出力端
    から出力される一相電圧に基づいて検出した前記エンジ
    ンの回転数に基づいて前記スイッチの開閉を行うことを
    特徴とする車両用交流発電機。
  11. 【請求項11】請求項又は10記載の車両用交流発電
    機において、 前記制御手段は、前記低速時加速期間の制御応答遅れ時
    間を前記低速時減速期間の制御応答遅れ時間より大きく
    設定したことを特徴とする車両用交流発電機。
  12. 【請求項12】請求項1記載の車両用交流発電機にお
    いて、 前記制御手段は、前記低速時加速期間の制御応答遅れ時
    間を決定する遅延回路を有し、前記遅延回路は前記低速
    時減速期間にオフされることを特徴とする車両用交流発
    電機。
  13. 【請求項13】請求項及び1記載の車両用交流発電
    機において、 前記制御手段は、前記スイッチ制御回路による前記スイ
    ッチの開閉と連動して前記遅延回路のオフを行うことを
    特徴とする車両用交流発電機。
  14. 【請求項14】請求項1乃至のいずれかに記載の車両
    用交流発電機において、 前記制御手段は、前記加速時調整電圧又は前記減速時調
    整電圧に、振幅が前記所定電圧差よりも大きい交流電圧
    を重畳させることを特徴とする車両用交流発電機。
  15. 【請求項15】請求項1記載の車両用交流発電機にお
    いて、 前記交流電圧は、三角波又は鋸波形状を有する波形を有
    することを特徴とする車両用交流発電機。
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