JP2905370B2 - 水中探知装置 - Google Patents

水中探知装置

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JP2905370B2
JP2905370B2 JP5210646A JP21064693A JP2905370B2 JP 2905370 B2 JP2905370 B2 JP 2905370B2 JP 5210646 A JP5210646 A JP 5210646A JP 21064693 A JP21064693 A JP 21064693A JP 2905370 B2 JP2905370 B2 JP 2905370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中探知装置に関し、
特に自船を中心として広範囲の領域に対する探査結果を
平面画として表示できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自船を中心として主に水平方向の水中物
体を見る装置として従来より、スキャニングソナーやサ
ーチライトソナーがある。図1はこのスキャニングソナ
ーに用いられる送受波器を示しており、この送受波器に
よるビーム形成を述べる。この送受波器Tは、n個の振
動子T1,T2,T3,…Tnを円環状に並べたものをm段
積層した円筒体をなす。送波時においては、全振動子を
励起させることで全方位方向に超音波が送波され、それ
によるエコーの受波時には、縦方向の一列の振動子T
x1,Tx2,Tx3,…Txmを一群として、各振動子Txxに
所定量の遅延を与えることで、所望のチルト角θをなす
受波ビームが形成され、更に、例えば7組みの各振動子
列でそれぞれ形成された同じ俯角をなす受波ビーム相互
を、位相合成することにより、図2に示すように、中央
の振動子列の放射方向に1本の鋭い指向性を持つ受波ビ
ームBが形成される。この7組みの振動子列を1列づつ
順次シフトさせることで、図3に示したように、円錐体
表面に沿うようにして受波ビームBが連続的に形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4は、図3における
受波ビームの垂直断面図を示し、図5は、このときの海
底探査領域を示しており、自船Qを中心としてドーナツ
状の領域Sが探査される。図4におけるビーム角τは、
通常、10°前後と狭く、従ってそのビームから外れた
領域の探査漏れが生じる。この不具合を避けるために図
6のようにビーム角を広げれば、ビーム幅内のエコーに
対しては角度分解能がないため、自船を中心とした同一
半径円上に存在する物体Aと物体Bとは、PPI(平面)
画面上では重なって表示されてしまい、従って自船から
の水平距離ha,hbも不明である。又、自船直下の海底
までの距離より遠い距離にある物体Cは直下の海底より
の強いエコーに埋もれてしまい、認識できない。
【0004】これに対し、図7に示すように、振動子ア
レイを用いて、自船Qの直下方向を通る垂直断面に対し
て走査することで、半円状の領域S2を探査する半周型
スキャニングソナーや、垂直方向の広域領域に走査する
セクタースキャニングソナーやサーチライトソナーがあ
る。これによれば、広範囲の垂直断面表示が得られ、そ
の垂直断面に位置する物体の水平および垂直距離がわか
るが、表示器で表示されるのは特定の1方向であり、自
船の全周囲を表示するものではない。
【0005】特公昭59−4674号の「水中探知装
置」は、図7に用いられた送受波器を、1垂直断面を探
査する毎に旋回して全方位の探索を可能にするものであ
るが、その目的は、被探査物体を3次元表示するもので
あり、一目で全方位を認識するものではなかった。
【0006】又、特公開63−26876号の「水中物
体表示装置」は、上記のスキャニングソナーやサーチラ
イトソナーにおいて、円錐体表面に沿って探査する毎
に、そのチルト角を順次変化させることにより、自船を
中心とする同心円状に順次探索するものであるが、図1
に示した送受波器Tで電気回路によりチルト角を変える
ためには回路構成が複雑となり、又、そのチルト角はス
テップ状でしか変化できないため方位分解能が良くな
く、更には、送受波器Tの構成上、直下方向の探査はで
きない。しかも広範囲を探査するものの、図8に示した
ように、1画面に表示できるのは、“平面表示部”S4
と、該表示部に含まれた物体を通る任意の“断面表示
部”S5であり、この場合も、広範囲の領域を一目で確
認できるものではなかった。
【0007】尚、広い範囲の海底の地形図を作成するも
のとして実開昭64−30467号の「海底地形の等深
表示装置」があるが、この装置は自船が航行する過程
で、走査により、航行方向と直交する方向に対して海底
よりのエコーを検出して海底のみを表示するものである
が、魚群等を表示することはできず、又、自船(好まし
くは停止状態)を中心とした全方位方向の情報を得るこ
とはできなかった。
【0008】従って本発明は、自船を中心とした広範囲
の海底の深度並びに水中物体をPPI(平面)画として表
示できる水中探知装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、請求項1
にあるように、自船下方の広範囲領域に対してビームを
送波し、受波時には、狭ビームを1方向にスキャンする
ことにより、自船下方に扇形状に拡がる受波ビームを形
成する送受波器と、前記送受波器の送受波面を水底方向
に向けたまま、所定のステップ角で間欠的に送受波器を
旋回させる送受波器駆動部と、前記ステップ角で旋回さ
せる毎に前記送受波器で捕捉された各水中断面の信号に
基づき上記平面画を作成する平面画作成手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0010】本第2発明は、請求項11にあるように、
自船を中心とした広範囲の領域に対する探査結果を表示
器に平面画として表示器に表示するようにした水中探知
装置であって、全方位に超音波を送波し、そのエコーを
所望のチルト角θにして全方位に旋回する受波ビームを
形成する送受波器(Y1)と、深度方向に探査すべく、受
波ビームを1旋回する毎に、チルト角をθ1、θ2
θ3、…θnと順次増大させ、これを繰り返すことで水中
を三次元的に探査するに際し、初回のチルト角(θ1、θ
2、θ3、…θn)に対して、2回目以降の各チルト角θに
おいて、同一方位φでは同一深度が探査されるよう、
1'、θ2'、θ3'、…θn')、(θ1”、θ2”、θ3”、
…θn”)、…のチルト角のデータを発生するチルト角設
定データ発生部(Y2)とを備え、これにより得られる深
度別のデータに従って上記平面画を作成することを特徴
とする。
【0011】
【作用】請求項1に記した本第1発明では以下の実施例
でも詳しく述べるように、送受波器はアレイ型のものを
用い、この送受波器によって図9に示したように、自船
Qの下方を通り、かつ送受波器の振動子配列方向(矢印
A)に受波ビームをスキャンさせることで、帯状の領域
1(実際には側方でビームが拡がるために図10に示す
ように細長い扇形状となる)に対して例えば水底深度を
検出する。次に送受波器を僅かに旋回し(送受波器の振
動子配列方向の向きを変える)、探査領域を矢印B方向
に旋回した上で、図10に示したように、同様に扇形状
の領域S2に対して水底深度を検出する。このように扇
形状の領域を検出する毎に、表示器CRTに、検出領域
に対する水底深度が図10と同じように表示される。送
受波器を180°旋回した時点で、自船Qを頂点とし、
円形の探査領域S0を底面とする3次元の領域がくまな
く検出され、その検出結果に基づき、図11に示すよう
に、表示器CRTに自船から広範囲の水底を眺めた時の
ようなPPI画による水底Zの深度図が完成する。
【0012】図12に示すように、送受波器による受波
ビームを直下方向から一方の側方に向けて走査させるの
であれば、送受波器を360°旋回する必要がある。
【0013】ここでは、単に最大のエコーを検出するこ
とで水底を捕えたが、請求項2に記したように、水中物
体と水底とのデータを識別する手段(具体的には請求項
9に記したようにデータの読み出し範囲を設定する)を
備えれば、図13に示したように、水中物体Gのみを表
示したり、図14に示したように、水中物体Gの表示領
域外の背景部に対して水底Zを表示することができる。
【0014】図11の水底Zおよび図13の水中物体G
は、請求項3または4に記したように、それらの信号レ
ベルあるいは信号に含まれる深度情報に応じて色別に表
示したり、単色による濃淡表示することができる。これ
らの図11および図13の表示器CRTの右下に記した
Hは深度またはエコーレベルを示すカラーバーである。
【0015】又、図14のように、水中物体Gおよび水
底Wを同時に表示するのであれば、請求項5に記したよ
うに、水中物体は、その信号レベルに応じて色別表示
し、水底はその信号に含まれる深度情報に応じ、別色の
色にて濃淡表示すると見易い表示となる。
【0016】更に、請求項6に記したように、水中物体
Gを通る方向の垂直断面画Fを、図14のごとく、表示
器CRT上の表示Eに併記して表示すれば、水底Zと水
中物体Gとの深度関係を容易に把握することができる。
【0017】請求項11に記した第2発明では、超音波
振動子として図1に示したタイプのものを用い、この超
音波振動子にて図15に示したように、円錐体の表面を
沿うようにして受波ビームBが1旋回する毎に、そのチ
ルト角θを順次増大させることにより、垂直方向に探査
し、これを繰り返すことにより、水中を3次元的に探査
するものである。図中の矢印方向の水中断面における探
査ポイントの軌跡を破線で示した。
【0018】図16は、図15における垂直断面におけ
る探査軌跡の詳細図であるが、説明を簡単にするため
に、ここではチルト角は単にθ1、θ2の2段階に変化す
るものとした。受波ビームBのチルト角θ1、θ2時での
探査ポイントをP11、P12で示す。Q−P 11 長に比べて
Q−P 12 長が長くなっているのは、受波ビームBの1旋
回に要した時間のためである。ポイントP12を探査すれ
ば、チルト角をθ1に戻して次にポイントP21を探査
し、チルト角θ2ではポイントP22を探査する。
【0019】ところで、この図でわかるように、チルト
角が一定であっても、探査ポイントP11とP12とでは深
度が異なり、このままではこれらの検出データを3次元
表示用として供するには不便である。そこで本第2発明
では、2回目の垂直方向の探査時においては、探査ポイ
ントがポイントP11と同深度であるポイントP21'が探
査されるように、チルト角をθ1からθ1'に変化させて
いる。ここで、Q−P 21 Q−P 21 'である。同様に、
次の探査ポイントとしてポイントP12と同じ深度となる
ポイントP22'が探査されるよう、チルト角をθ2からθ
2'に変化させている。ここで、Q−P 22 Q−P 22 '
ある。ここで、請求項16に記したように、同深度のポ
イントP11、P21'のデータは一つの等深層メモリ(52
-1)に格納し、又、同深度のポイントP12、P22'はデー
タは別の等深層メモリ(52-2)に格納し、かつ、ポイン
トP11とP12は上下に位置するとして、それらのデータ
をメモリ(52-1)と(52-2)とで同じアドレスに格納
し、又、ポイントP21'とP22'のデータも、メモリ(5
2-1)と(52-2)とで同じアドレスに格納すれば、3次
元表示に好都合である。尚、これらの等深層メモリに記
憶したデータの表示法については以下の実施例にて詳し
く述べることとする。
【0020】この第2発明においても、請求項12ない
し14に記したように、第1発明と同様、信号レベルや
深度情報に応じて水底や水中物体を色別表示や濃淡表示
で表示することができる。
【0021】請求項16に係わる水中探知装置は、自船
を中心として広範囲を探査する装置において、水中の送
受波器を頂点とする円錐状の領域を探査する送受波手段
を備え、前記送受波手段により捕捉された受信信号に基
づきその深度情報に応じて色別に表示して上記平面画が
作成される。
【0022】
【実施例】図17は、本第1発明に係わる装置の一実施
例を示した制御ブロック図である。1は、超音波の送波
および受波を行う送受波器であり、図18に送受波1お
よびその旋回機構部2を示している。この図18におい
て、送受波器1は、平面図の図19に示すように、方形
状をなし、複数の振動子1Aがアレイ状に並べられてい
る。送受波器1は、減速ギアGを介しモータMにより、
旋回可能となっている。尚、この送受波器1において
は、各振動子1Aの受波信号に対して、隣接する振動子
間で一定の遅延量または移相量を与えることで、特定方
向よりエコー信号に対して、各振動子1Aの受波信号の
位相が揃う結果、その特定方向に受波ビームが形成され
る。従って、前記遅延量を連続的に変えることで、送受
波器1の直下方向を通り、かつ、送受波器1の振動子配
列方向に拡がる扇形状の領域に対して受波ビームを走査
することができる。
【0023】2aは、前記モータMを駆動するための送
受波器駆動部である。3は、送受波器1の各振動子1A
に対して超音波送信用の駆動信号を供給する送信部であ
り、広範囲の指向性を得ることのできる駆動信号を供給
する。4は、送受波器1で受波された信号を増幅・検波
すると共に、前述したように受波ビームを走査させるた
めに、各振動子1Aよりの各検波信号に所定の遅延量を
与える受信部である。5は、送信部3を制御すると共
に、前述した受信部での制御を司る送受信系制御部であ
る。
【0024】6は、受信部4より得られる受波信号をア
ナログからデジタルに変換するA/D変換器であり、そ
の変換されたデジタル信号はバッファメモリ7に格納さ
れる。8は、極座標系のデータD(r,θ)を直交座標系
のデータD(X,Y)に変換するための座標変換部であ
り、変換されたデータは、2次元配列の垂直断面画メモ
リ9および垂直断面画ビデオメモリ9aに格納される。
これらのA/D変換部6、バッファメモリ7および座標
変換部8は、前記の送受波系制御部5よりのクロックに
同期して動作する。
【0025】10は、サンプリング回路であり、前記垂
直断面画メモリ9に1垂直断面分のデータが格納される
と、その垂直断面画メモリ9から深度方向に1ラインづ
つデータを読み出し、各1ライン毎にデータのピーク値
(海底よりのエコー)を検出する。11は、サンプリング
回路10によるピーク値検出時の深度アドレスを記憶す
る海底データメモリである。
【0026】12は、表示系制御部であり、操作部13
より設定入力された表示用の各種データに基づき、前記
送受信系制御部5に対し、旋回範囲や深度等の設定デー
タを、サンプリング回路10に対してはサンプリングの
範囲(深度)をそれぞれ供給し、更に、海底データメモリ
11より受けた深度データをPPI画描画部14へ供給
し、そして、文字・記号描画部15に対しては後記の表
示器19で表示する文字や記号に対する信号を送出す
る。又、この表示系制御部12内には、前記設定データ
を記憶するメモリ12aを備える。16は、PPI描画
部14で作成されたPPI画の表示データを記憶するP
PI画ビデオメモリであり、17は、文字・記号描画部
で作成された文字および記号画のデータを記憶する文字
・記号画ビデオメモリである。
【0027】18は、ビデオ信号変換部であり、各ビデ
オメモリ9a,16,17よりのビデオデータを深度別
の色データ又は濃淡データに変換する。20は、各ビデ
オメモリ9a,16,17およびビデオ信号変換部18
に対してクロックを供給するビデオクロック部である。
【0028】上記構成になる装置の動作を、図20のフ
ローチャートに従って詳述する。まず、初期設定とし
て、ステップS1にて、操作部13により、探索する深
度範囲のL1ないしL2、送受波器1のステップ旋回角等
を設定する。ここで、海底を検出するのであれば、図2
1に示すように、L2としては、おおよわかっている海
底Zの深度L0より大き目の値L2を用いる。次のステッ
プS3では、送受波器1より広範囲にわたって超音波が
送波される。ステップS4では、図21に示したよう
に、自船Qの直下方向を通る扇形状領域に対して受波ビ
ームが走査されることで、この扇形状領域におけるエコ
ーが受波される。かかる走査により次々と受波される検
出データDは、座標変換部8にて、極座標系(r,θ)か
ら直交座標系(X,Y)に変換されつつ、垂直断面画メモ
リ9および垂直断面画ビデオメモリ9aに格納される。
この垂直断面画メモリ9に1垂直断面分のデータが格納
されると、ステップS5からステップS6に進む。
【0029】図22は、2次元配列の垂直断面画メモリ
9のメモリ内容を示している。ステップS6では、サン
プリング回路10によって、メモリ9におけるアドレス
1から順に深度方向(図中縦方向)に1ラインづつデータ
が読み出され、そしてステップS7で各ラインにおける
エコーピーク値の検出タイミングから深度が検出され
る。アドレス1ないし10までは、ピーク値として海底
Zのみが検出されるが、アドレス11に至ると、魚群の
エコーデータD2も検出されるが、海底Zよりのエコー
の方がレベルが強いため、ピーク値として海底Zよりの
エコーが検出される。ステップS8では、そのようにし
て検出された海底深度が海底データメモリ11に記憶さ
れる。
【0030】垂直断面画メモリ9から全ラインのデータ
が読み出されればステップS9からステップS10に進
み、1垂直断面画における海底が深度別に、色(又は濃
淡)表示とした描画手法でもって表示器19に表示され
る。今回、図10の領域S1を検出したのであれば、こ
の領域S1における深度が、図10と同じように細長い
扇形状に表示器19に表示される。
【0031】このようにして1垂直断面画に対する海底
が表示されると、次にステップS2に戻り、送受波器1
が所定のステップ角だけ旋回されることで、図10で示
した領域S2に対して上述と同じ動作が行われ、この動
作が繰替えされることで、表示器19に図11に示した
ように、自船Qから広範囲の海底を眺めた時のような海
底ZのPPI画が完成する。
【0032】但しこの表示では海底Zのみしか表示され
ず、魚群の存在を知ることはできない。そこで、垂直断
面画ビデオメモリ9aからビデオ信号変換部18へ直接
供給される、1垂直断面画による画像Fを、図14のご
とく、PPI表示Eに併記表示すれば、海底Zと魚群G
との位置関係を把握できる。尚、この1垂直断面画F中
の魚群Gは、カラーバーH’で示す色別でもってそのエ
コーレベルが表示される。又、この1垂直断面画Fは、
所望方向の方位であってもよく、あるいは最後に検出し
た最新のデータであってもよい。
【0033】上記実施例では、ステップS1にて深度L
2として海底深度L0より深い値とすることにより、海底
を検出してその深度を表示したが、L2として、図21
で示したL2'のように、海底深度L0より浅い値とすれ
ば、図22におけるメモリ読み出しの際に、L1−L2'
までのデータのみが読み出されるため、検出エコーのピ
ーク値として水中の魚群よりのエコーのみが検出され、
よって、海底データメモリ11には、魚群の深度データ
が記憶され、よって、表示器19には、PPI画とし
て、図13に示したように、魚群Gが深度別に色(又は
濃淡)表示される。尚、海底データメモリ11にピーク
検出時のエコーレベルを記憶するようにして、魚群G
を、エコーレベルの強弱に応じて色(又は濃淡)表示して
もよい。
【0034】又、この図13では魚群Gだけしか表示さ
れないため、海底との位置関係がわからない。そこで、
この場合にも、図13の表示に、図14で示したような
1垂直断面画Fを併記すれば、魚群と海底との位置関係
を知ることができる。
【0035】図17の装置にて魚群のみを表示するに
は、海底深度L0を予め知る必要があったが、魚群と海
底とを自動的に識別し、それ故、海底のみ、魚群のみ、
および(海底+魚群)の表示を可能にした装置の制御ブロ
ック図を図23に示している。この図23では、上記の
海底データメモリ11に替えて、データピーク値の深度
を記憶する海底データメモリ11Aおよび、水中におけ
るデータピーク値を記憶する水中データメモリ11Bの
二つを備えている。
【0036】この図23の装置において、海底のみを表
示する場合は図20のフローを実行すれば良く、ここで
は魚群のみを表示する制御動作を図24、図25のフロ
ーチャートに従って説明する。初期設定として、ステッ
プS21にて、操作部13により、探索する深度範囲L
1ないしL2、送受波器1のステップ旋回角等の情報を入
力する。ステップS22では海底深度L0が認識済か否
かが判定され、未認識の時はステップS23にて海底深
度が検出されるがその詳細を図25のフローに示してい
る。
【0037】図25において、ステップS41にて送波
が行われ、ステップS42にて受波された1垂直断面分
のデータが垂直断面画メモリ9に格納されれば、ステッ
プS43からステップS44に進み、深度範囲L1ない
しL2に従ってメモリ9から読み出され、深度方向の各
ライン毎にデータピーク値の深度が検出され、ステップ
S46で海底データメモリ11Aに記憶される。このよ
うにして全ラインのデータ読み出しが終了すれば、ステ
ップS47からステップS48に進み、自船Q直下の海
底深度L0が認識される。次のステップS49では、深
度L2として、L2=L0−α=L2'が採用される。ここ
でαは、図21に示したように、両側で深度方向に拡が
った海底Zが読み出されないように設定した値であり、
このように、両側で深度方向に拡がっているのは、受波
ビームの角度が一定であっても、海底への入射角が浅く
なる両側部では、受波ビームの拡がりにより、真の深度
より上にもエコーが出るためである。
【0038】ステップS49からは、図24のステップ
S28に進む。ここでは、再び垂直断面画メモリ9から
1ラインづつ深度方向に読み出されるが、その際の深度
範囲が、L1ないしL2'であるため、海底Zのエコーデ
ータを除くようにして水中物体よりのエコーデータが読
み出され、ステップS29にてそのデータピーク値が水
中データメモリ11Bに記憶される。
【0039】このようにして全ラインに対してデータ読
み出しが終了すればステップS31からステップS32
に進み、1垂直断面画に含まれる魚群のエコーレベル
が、色別又は単色による濃淡の描画手法を用いて、表示
器19にPPI描画され、その後はステップS24に戻
り、送受波器1がステップ角だけ旋回され、次の1垂直
断面画に対して上述と同じ動作が実行され、このように
してPPI描画が完成する。
【0040】尚、魚群をエコーレベルでもって表示する
場合には、魚群の深度が不明なため、その場合には、図
14で示したような、魚群を横切る方位の1垂直断面画
Fを併記すればよい。又、水中データメモリ11Bにデ
ータピーク値の深度を記憶すれば、魚群をその深度情報
でもって表示できる。
【0041】次に海底および魚群を同時に表示する時の
制御動作を図26のフローチャートに従って説明する。
初期設定として、ステップS51にて、操作部13によ
り、探索する深度範囲L1ないしL2、送受波器1のステ
ップ旋回角等の情報を入力する。次のステップ53にて
送波が行われ、ステップS54にて受波された1垂直断
面分のデータが垂直断面画メモリ9に格納されれば、ス
テップS55からステップS56に進み、深度範囲L1
ないしL2に従ってメモリ9から読み出され、深度方向
の各ライン毎にデータピーク値の深度が検出され、ステ
ップS58で海底データメモリ11Aに記憶される。
【0042】このようにして全ラインのデータ読み出し
が終了すれば、ステップS59からステップS60に進
み、この海底データメモリ11Aのデータに基づき表示
器19に1垂直断面画に含まれる海底がその深度情報で
もってPPI描画され、そしてステップS61では、こ
の海底データから自船Q直下の海底深度L0が認識され
る。次のステップS62では、深度L2として、L2
0−α=L2'が採用される。次のステップS63で
は、再び垂直断面画メモリ9から1ラインづつ深度方向
に読み出されるが、その際の深度範囲が、L1ないしL2
(=L0−α)であるため、水中物体よりのエコーデータ
のみが読み出され、ステップS65にてそのピーク値が
水中データメモリ11Bに記憶される。
【0043】このようにして全ラインに対してデータ読
み出しが終了すればステップS66からステップS67
に進み、表示器19に描画された1垂直断面画に対する
海底のPPI画に対して上から塗り潰すようにして、魚
群のエコーレベルの情報が優先して表示される。その後
はステップS68からステップS52に戻り、送受波器
1がステップ角だけ旋回され、次の1垂直断面に対して
上述と同じ動作が実行され、全PPU描画が完成するま
でこの動作が繰り返えされる。
【0044】ここで、魚群および海底の表示を両者で明
確に区別できるよう、例えば、魚群をそのエコーレベル
に応じて色別で表示し、海底を、その深度に応じて白−
灰−黒の濃度変化で表示するとよい。
【0045】図27は、本第2発明に係わる装置の制御
ブロックの1実施例を示している。30は、本装置を総
括的に制御する制御部である。31は、図1に示したタ
イプの送受波器であり、32a,32b,…32nは、
縦方向の振動子列を示し、これらが円環状に配列されて
いる。33は、制御部30から供給されるトリガ信号T
に応答して、個々の振動子に対して超音波送信用の駆動
信号を与える送信部である。34aないし34nは、各
振動子列32を構成する個々の振動子よりの受信信号に
所定の遅延量または移相量を与えて位相を揃えること
で、所望のチルト角度をなす受波ビームを形成する垂直
位相合成回路である。
【0046】これらの各垂直位相合成回路34により、
所望のチルト角にて各々法線方向に向かう受波ビームが
形成されるが、これらのn本の受波ビームから所望方位
の受波ビームに合成すべく、各所望方位毎に位相合成を
行う対象となる、連続するm組みの垂直位相合成回路3
4よりの信号を順次選択するのが切り替え回路35であ
る。36は、切り替え回路35で選択されたm個の受信
信号の位相を揃えることで所望方位でかつ所望チルト角
をなす受波ビームを形成する水平位相合成回路である。
【0047】37は、距離クロックカウンタであり、受
波ビームが旋回する毎に制御部30より出力される旋回
終了信号Sを受ける毎にカウントアップし、そのカウン
ト値Rを出力するが、前述のトリガ信号Tをリセツト信
号の入力によりそのカウント値がリセットされる。この
カウント値Rは、探知地点までの距離に比例する。38
は、チルト角設定データ発生部であり、図16に関して
述べたように、前記カウント値Rに対して、受波ビーム
先端(探知地点)が所望深度となるよう、当該受波ビーム
のチルト角θのデータを発生するチルト角設定データ発
生部である。39は、位相補正信号発生部であり、前記
チルト角設定データθに基づいて各垂直位相合成回路3
4に対して所定の遅延量を与える。
【0048】40は、水平位相合成回路36で得られる
受波ビームの信号を検波する検波回路であり、41は、
その検波信号が規定値より大きいか否かの判定によって
1または0を出力するコンパレータである。このコンパ
レータ41の出力は、図28の深度切り替えスイッチ5
1へ送給される。
【0049】図28において、切り替えスイッチ51
は、N組みのスイッチからなり、各スイッチには、等深
度層メモリ52-1ないし52-Nが接続される。53は、
各等深度層メモリ52に対するデータ書き込み回路であ
る。図27の距離カウンタ37よりの出力される、探知
地点迄の距離を表すRと、チルト角設定データ発生部3
8より出力されるチルト角θとにより、現在の探知地点
での深度DがD=Rsinθによりわかるが、深度セレ
クト54は、この深度Dに基づき、対応する深度の等深
度層メモリ52の一つが選択されるよう、切り替えスッ
チ51を駆動する。55は、前記の距離信号Rから、探
知地点までの水平距離LをL=Rcosθ/r0により
求める水平距離算出部である。ここでr0は、水平距離
Lを所望の値に規格化するためのものである。この水平
距離Lおよび図28の制御部30から出力される方位信
号φは、等深度層メモリ52への書き込みアドレスとし
て与えられる。
【0050】56は、等深度層メモリ52から等深度毎
にデータを読み出すデータ読み出し回路であり、最大深
度の等深度層メモリ52-Nから順にデータを読み出すよ
う、切り替えスイッチ57を駆動する深度セレクト58
と、選択された各等深度層メモリ52に対して方位φ及
び水平距離Lの読み出しアドレスを発生する読み出しア
ドレス回路59とを備える。60は、等深度層メモリ5
2から読み出されたデータを深度別の色データに変換
し、表示器61に供給するビデオ信号変換部である。
【0051】ここでチルト角設定データ発生部38で発
生するチルト角θについて述べる。図16に示した、P
11(チルト角θ1)→P122)→P211)→P222)の
ごとく探査する場合、チルト角設定データ発生部38の
出力を図29に示している。この図29では、受波ビー
ムBをn回旋回する間に、チルト角θが、θ1、θ2、…
θnと段階状にステップアップして探査ポイントが深度
方向に移動する(この一連の探査を1垂直探査サイクル
という)。以降の各垂直探査サイクルにおいても、これ
と同じ動作が繰返される。
【0052】一方、P11(チルト角θ1)→P122)→P
21'(θ1')→P22'(θ2')のごとく探査する本発明では、
図30に示したように、各垂直探査サイクル毎に、ステ
ップアップするチルト角θのデータが出力されるもの
の、各垂直探査サイクルで探査ポイントが等深度となる
ように、1垂直探査サイクル経過毎に、ステップアップ
量が次第に小さくなっている。
【0053】このように出力されるチルト角θにより、
図16に示した同一深度の探査ポイントP11、P21'…
における探査データD11、D21'…は、等深度層メモリ
52-1に格納され、又、1層下の同一深度の探査ポイン
トP12、P22'…における探査データD12、D22'…は、
等深度層メモリ52-2に格納され、かつ、探査ポイント
11とP12とは上下方向で同一地点としてそれぞれ共通
のアドレス(即ち、水平距離Lおよび方位φ)に格納され
る、又、探査ポイントP21'とP22'とに対して同じであ
る。
【0054】従って、このようにして等深度層メモリ5
2に格納された探査データを、切り替えスイッチ57に
より、等深度層メモリ52-Nから順に読み出して、その
深度別に色表示すれは、図11で示したような海底深度
図が表示され、又、途中の等深度層メモリ52-Xに魚群
のデータが格納されていたならば、図11の海底表示に
対して魚群が重ね表示される。その際の魚群の表示は、
そのエコーレベルまたは深度に応じた色別または濃淡表
示とすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明は、アレ
イ型の送受波器を所定の角度だけ順次旋回する毎に、自
船の下方を通り扇形状の垂直断面領域を探査することに
より自船を中心とした広範囲の領域を探査し、このよう
に3次元の領域を検出し、その検出データを平面画にし
て表示するようにしたので、自船を中心とした広範囲の
水底の深度を一目で認識することができる。第1発明に
おける探査情報に対して、水中データと水底データとを
検出データから区別して読み出すようにすれば、一つの
表示器に、水底深度と、魚群等の水中物体とを同時にP
PI表示することができる。第2発明では、円筒体状の
送受波器を用い、受波ビームを旋回する毎にチルト角を
増大して垂直方向に探査する際、各垂直方向の探査で等
深度となるようにチルト角をそれぞれ設定するようにし
たので、等深度層メモリに深度別に海底および水中デー
タを格納でき、このデータに基づき、第1発明と同様、
水底深度を表示したり、一つの表示器に、水底深度と、
魚群等の水中物体とを同時に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本第3発明に用いられる円筒状の送受波器の
外観図
【図2】 図1の送受波器の縦方向の各振動子列で形成
される受波ビームを示した図
【図3】 図1の送受波器で探査される円錐体表面の領
域を示した図
【図4】 図3の探査における垂直断面を示した図
【図5】 図3の探査における海底の探査領域を示した
【図6】 広いビーム幅の受波ビームを用いた場合に水
中物体を分離または識別できなくなることを示した図
【図7】 送受波器による垂直断面の探査領域を示した
【図8】 従来の平面表示と断面表示とを同時に表示す
る例を示した表示図
【図9】 本第1発明に用いたリニアアレイ型の送受波
器による探査領域を示した図
【図10】 図9で用いた送受波器を旋回した時の探査
領域を示した図
【図11】 本第1発明の装置で得られる海底の表示例
を示した表示図
【図12】 図9の探査方法の変形例を示し図
【図13】 本第1発明の装置で得られる魚群の表示例
を示した表示図
【図14】 海底および魚群のPPI表示に加えて1垂
直断面画を併記した表示例
【図15】 本第2発明における受波ビームの走査を示
した図
【図16】 図15の受波ビーム走査でなされる探査領
域の垂直断面を示した図
【図17】 本第1発明の水中探知装置の1実施例を示
した制御ブロック図
【図18】 図17の装置に用いられる送受波器とその
駆動部を示した図
【図19】 図18の送受波器における平面図
【図20】 図17の装置の制御動作を示したフローチ
ャート
【図21】 図17の送受波器による1走査で探査され
る水中の様子を示した図
【図22】 図17の垂直断面画メモリに記憶されたデ
ータの読み出しを示した図
【図23】 本第1発明の水中探知装置の第2実施例を
示した制御ブロック図
【図24】 図23の装置にて魚群のみをPPI表示す
る時の制御動作を示したフローチャート
【図25】 図24のフローチャートにおける海底深度
検出の詳細を示したフローチャート
【図26】 図23の装置にて海底および魚群をPPI
表示する時の制御動作を示したフローチャート
【図27】 本第2発明の水中探知装置の1実施例を示
した制御ブロック図
【図28】 本第2発明の水中探知装置の1実施例を示
した制御ブロック図
【図29】 図27,図28の装置にて図16に示した
11、P12、P21…を探査する場合のチルト設定角を示
した図
【図30】 図27,図28の装置にて図16に示した
11、P12'、P21'…を探査する場合のチルト設定角を
示した図
【符号の説明】 1 送受波器 2 送受波器旋回機構部 2a 送受波既駆動部 3 送信部 4 受信部 5 送受信系制御部 6 A/D変換器 7 バッファメモリ 8 座標変換部 9 垂直断面画メモリ 9a 垂直断面画ビデオメモリ 10 サンプリング回路 11 海底データメモリ 11A 海底データメモリ 11B 水中データメモリ 12 表示系制御部 13 走査部 14 PPI画描画部 15 文字・記号描画部 16 PPI画ビデオメモリ 17 文字・記号画ビデオメモリ 18 ビデオメモリ信号変換部 19 表示器 20 ビデオクロック部 32 振動子列 33 送信部 34 垂直位相合成回路 35 切り替え回路 36 水平位相合成回路 37 距離カウンタ 38 チルト角設定データ発生部 39 位相補正信号発生部 40 検波回路 41 コンパレータ 51 切り替えスイッチ 52 等深度層メモリ 53 データ書き込み回路 54 深度セレクト 55 水平距離演算部 56 データ読み出し回路 57 切り替えスイッチ 58 深度セレクト 59 アドレス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 源次 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (72)発明者 藤本 博康 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (72)発明者 冨永 義樹 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (72)発明者 林 辰男 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−104079(JP,A) 特開 平4−285883(JP,A) 特開 平5−172944(JP,A) 特開 平6−59028(JP,A) 特開 平5−288851(JP,A) 特開 昭60−33074(JP,A) 特公 昭63−26876(JP,B2) 特公 昭59−22913(JP,B2) 実公 平2−22711(JP,Y2) 実公 昭59−28380(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自船下方の広範囲領域に対してビームを
    送波し、受波時には、狭ビームを1方向にスキャンする
    ことにより、自船下方に扇形状に拡がる受波ビームを形
    成する送受波器と、 前記送受波器の送受波面を水底方向に向けたまま、所定
    のステップ角で間欠的に送受波器を旋回させる送受波器
    駆動部と、 前記ステップ角で旋回させる毎に前記送受波器で捕捉さ
    れた各水中断面の信号に基づき上記平面画を作成する平
    面画作成手段とを備えたことを特徴とする水中探知装
    置。
  2. 【請求項2】 送受波器が捕捉した信号に含まれる水中
    物体と水底とのデータを互いに識別する手段を備えるこ
    とで、水底のみ表示する、水中物体のみ表示する、もし
    くは水中物体を表示すると共に、その背景部に水底を表
    示する請求項1記載の水中探知装置。
  3. 【請求項3】 捕捉した信号に基づき、水底のみ、もし
    くは水中物体のみを、その信号レベルに応じて色別もし
    くは濃淡表示する請求項2記載の水中探知装置。
  4. 【請求項4】 捕捉した信号に基づき、水底のみ、もし
    くは水中物体のみを、その信号に含まれる深度情報に応
    じて色別もしくは濃淡表示する請求項2記載の水中探知
    装置。
  5. 【請求項5】 捕捉した信号に基づき、水底および水中
    物体を表示する際、水中物体は、その信号レベルに応じ
    て色別表示し、水底はその信号に含まれる深度情報に応
    じ、別色の色にて濃淡表示する請求項2記載の水中探知
    装置。
  6. 【請求項6】 水底と水中物体との位置関係を知るため
    に、上記平面画の表示に、任意方向の1垂直断面画を併
    記した請求項1ないし5のいずれかに記載の水中探知装
    置。
  7. 【請求項7】 上記送受波器が移動物体に装備される請
    求項1ないし6のいずれかに記載の水中探知装置。
  8. 【請求項8】 自船を中心とした広範囲の領域を探査し
    て表示器に平面画として表示するようにした水中探知装
    置であって、 複数個の振動子がアレイ状に配列された送受波器(1)
    と、 前記送受波器(1)の向きを変えるよう、送受波器(1)を
    旋回させる送受波器旋回機構部(2)と、 前記送受波器(1)により送信された超音波信号に対する
    受波信号に所定の遅延量または移相量を与えることで、
    自船の下方を通る扇形状の垂直断面に対して受波ビーム
    を形成する受信部(4)と、 前記受波ビームにより得られる受信信号のデータを、自
    船よりの水平方向および深度をアドレスとして格納する
    垂直断面画メモリ(9)と、 前記垂直断面画メモリ(9)から、深度方向に沿って1ラ
    インづつデータを読み出した時の各ラインでのデータピ
    ーク値の読み出しタイミングから海底深度を検出するサ
    ンプリング回路(10)と、 検出された海底深度を記憶する海底データメモリ(11)
    と、 前記海底データメモリ(11)から読み出した海底深度に
    基づき、表示器(19)に部分PPI画として海底を表示
    するPPI画描画部(14)と、 を備え、上記送受波器(1)を旋回する毎に部分PPI画
    を描画することで、PPI画を完成することを特徴とす
    る水中探知装置。
  9. 【請求項9】 上記垂直断面画メモリ(9)からのデータ
    読み出しに際し、読み出し深度範囲を指定することで、
    海底以外の水中物体のデータをサンプリングして、海底
    データメモリ(11)に記憶する請求項8記載の水中探知
    装置。
  10. 【請求項10】 自船を中心とした広範囲の領域を探査
    して平面画として表示器に表示するようにした水中探知
    装置であって、 複数個の振動子がアレイ状に配列された送受波器(1)
    と、 前記送受波器(1)の向きを変えるよう、送受波器(1)を
    旋回させる送受波器旋回機構部(2)と、 前記送受波器(1)により送信された超音波信号に対する
    受波信号に所定の遅延量または移相量を与えることで、
    自船の下方を通る扇形状の垂直断面に対して受波ビーム
    を形成する受信部(4)と、 前記受波ビームにより得られる受信信号のデータを、自
    船よりの水平方向および深度をアドレスとして格納する
    垂直断面画メモリ(9)と、 前記垂直断面画メモリ(9)から、深度方向に沿って1ラ
    インづつデータを読み出した時の各ラインでのデータピ
    ーク値の読み出しタイミングから海底深度を検出するサ
    ンプリング回路(10)と、 検出された海底深度を記憶する海底データメモリ(11
    A)と、 該海底データメモリ(11A)に記憶された海底深度に基
    づき、該海底を読み出さないよう、サンプリング回路
    (10)によって上記垂直断面画メモリ(9)から再度、読
    み出すことにより得た水中物体の深度又はピーク値を記
    憶する水中データメモリ(11B)と、 水中データメモリ(11B)から読み出した水中データの
    深度又はピーク値に基づき、表示器(19)に部分PPI
    画として水中物体を表示すると共に、水中物体の表示域
    以外の背景に対しては、海底データメモリ(11A)から
    読み出した海底深度に基づき、部分PPI画として海底
    を表示する、PPI画描画部(14)と、 を備え、上記送受波器(1)を旋回する毎に部分PPI画
    を描画することで、PPI画を完成することを特徴とす
    る水中探知装置。
  11. 【請求項11】 自船を中心とした広範囲の領域に対す
    る探査結果を表示器に平面画として表示器に表示するよ
    うにした水中探知装置であって、 全方位に超音波を送波し、そのエコーを所望のチルト角
    θにして全方位に旋回する受波ビームを形成する送受波
    器(Y1)と、 深度方向に探査すべく、受波ビームを1旋回する毎に、
    チルト角をθ1、θ2、θ3、…θnと順次増大させ、これ
    を繰り返すことで水中を三次元的に探査するに際し、初
    回のチルト角(θ1、θ2、θ3、…θn)に対して、2回目
    以降の各チルト角θにおいて、同一方位φでは同一深度
    が探査されるよう、(θ1’、θ2’、θ3’、…θn’)、
    1”、θ2”、θ3”、…θn”)、…のチルト角のデー
    タを発生するチルト角設定データ発生部(Y2)とを備
    え、 これにより得られる深度別のデータに従って上記平面画
    を作成することを特徴とする水中探知装置。
  12. 【請求項12】 深度範囲を指定することにより、水底
    のみ、もしくは水中物体のみを、その信号レベルに応じ
    て色別もしくは濃淡表示する請求項11記載の水中探知
    装置。
  13. 【請求項13】 深度範囲を指定することにより、水底
    のみ、もしくは水中物体のみを、その信号に含まれる深
    度情報に応じて色別もしくは濃淡表示する請求項11記
    載の水中探知装置。
  14. 【請求項14】 深度範囲を指定することにより、水中
    物体を、その信号レベルに応じて色別表示し、該表示領
    域以外の背景部に対して、別色の色にて水底を深度別に
    濃淡表示する請求項記載11の水中探知装置。
  15. 【請求項15】 複数個の振動子を円環状に並べた円環
    振動子を、複数段積層してなる円筒体状の送受波器と、 縦方向の振動子ブロックにおける各振動子よりの受波信
    号に対して所定の遅延量もしくは移相量を与えること
    で、所望のチルト角θをなす受波ビームを形成する垂直
    位相合成回路(34)と、 各垂直位相合成回路(34)よりの受波ビームの信号か
    ら、所望方位の受波ビーム形成に必要となるものを選出
    する切り替え回路(35)と、 切り替え回路(35)よりの信号に対して所定の遅延量も
    しくは移相量を与えることで、所望方位φでかつ前記チ
    ルト角θをなす受波ビームを形成する水平位相合成回路
    (36)とを具備し、受波ビームを1旋回する毎に、チル
    ト角を順次増大することにより、水中を3次元的に探査
    する水中探知装置であって、 初回のチルト角(θ1、θ2、θ3、…θn)に対して、2回
    目以降の各チルト角θにおいて、同一方位φでは同一深
    度が探査されるよう、(θ1’、θ2’、θ3’、…
    θn’)、(θ1”、θ2”、θ3”、…θn”)、…のチルト
    角のデータを発生するチルト角設定データ発生部(38)
    と、 これにより、上記水平位相合成回路(36)から得られる
    受信信号を、等深度別に記憶する等深度層メモリ(52)
    と、 を備え、等深度層メモリ(52)に記憶されたデータに基
    づき、平面画を作成することを特徴とする水中探知装
    置。
  16. 【請求項16】 自船を中心とした広範囲の領域を探査
    して表示器に平面画として表示するようにした水中探知
    装置であって、 送受波器を用いて超音波信号を送受波し、水中の送受波
    器を頂点とする円錐状の領域を探査する送受波手段と、 前記送受波手段により捕捉された受信信号に基づきその
    深度情報に応じて色別に表示して上記平面画を作成する
    ことを特徴とする水中探知装置。
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