JP2905287B2 - 熱可塑性エラストマー状組成物 - Google Patents
熱可塑性エラストマー状組成物Info
- Publication number
- JP2905287B2 JP2905287B2 JP30832290A JP30832290A JP2905287B2 JP 2905287 B2 JP2905287 B2 JP 2905287B2 JP 30832290 A JP30832290 A JP 30832290A JP 30832290 A JP30832290 A JP 30832290A JP 2905287 B2 JP2905287 B2 JP 2905287B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- component
- parts
- rubber
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
特に、各種樹脂および金属に対して熱接着性に優れると
ともに、ゴム弾性、柔軟性、耐熱性、耐油性に優れた熱
可塑性エラストマー組成物に関する。
加工方法即ち、射出成型、中空成型、回転成型、押出成
型等の方法を用いることが出来、且適切なるゴム様の柔
軟性を持った種々の熱可塑性エラストマー組成物が上市
され、従来の架橋ゴムと比較して加工能率の良さおよび
再生の容易さから種々の用途に用いられている。
温度においてゴム状の性質を示すソフトセグメントと、
結晶やガラスその他の疑似架橋点とみなされるハードセ
グメントを適切に配置され、使用温度においては架橋ゴ
ムと同様の挙動をし、加工温度においては一般の熱可塑
性樹脂と同様の挙動を示すように分子設計されたエラス
トマーである。各種の熱可塑性エラストマーの中でもポ
リオレフィン系の熱可塑性エラストマーは他の系のそれ
に比し抜群の耐候性、および適度の耐熱性のため自動車
分野、電線分野に主として用いられている。
ネルギー、省資源型のゴム代替のエラストマーとして公
知である。特にポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピ
レン−非共役ジエン共重合ゴム等を主成分とし、ゴム成
分が部分的にまたは完全に架橋されているオレフィン系
熱可塑性エラストマーはすでに公知であり(特公昭55-1
8448、特公昭61-18581、特公昭53-34210等)広く用いら
れている。
び金属との接着には適していない。
ゴムをクラフト変性する方法(特開昭59-27935)、上記
組成物を有機過酸化物を用い無水マレイン酸等を共存さ
せて動的に熱処理する方法(特開昭63-270754)あるい
は不飽和酸無水物等で変性されたポリオレフィン樹脂と
部分架橋されたゴムとの組成物(特開昭59-1561)等が
提案されている。
るためにゴム弾性、耐油性の点で不十分であるという欠
点を有していた。
塑性エラストマーにおいてゴム弾性、成形性、耐油性等
の諸物性において優れた特性を有し、しかも、樹脂や金
属との接着に優れた熱可塑性エラストマーを供すること
を目的とする。
プレン−イソブチレン共重合体系ゴム成分から選ばれる
ゴム成分、 (b) C2〜C8αモノオレフィンを単独重合あるいは
共重合して得られるポリオレフィン系樹脂またはそれら
の混合物、 (c) C2〜C8αモノオレフィンを単独重合または共
重合して得られるポリオレフィン系樹脂をα、β不飽和
カルボン酸および/またはその誘導体により変性された
変性ポリオレフィン樹脂または該変性ポリオレフィン樹
脂より誘導される樹脂(変性ポリオレフィン系樹脂) からなる配合物において、成分(a)、成分(b)およ
び成分(c)合算成分の100重量部あたり、成分(a)
が20〜80重量部及び成分(b)1〜99.5重量%と成分
(c)99〜0.5重量%との合算成分が80〜20重量部であ
る配合物を架橋剤の存在下で成分(b)および成分
(c)の樹脂を軟化させるに十分な温度以上で動的に熱
処理し、該組成物中の成分(a)がp−キシレンによる
6時間の沸点抽出残が95重量%以上に架橋されているこ
とを特徴とする熱可塑性エラストマー状組成物及び (a) エチレン−αオレフィン共重合体系ゴム、イソ
プレン−イソブチレン共重合体系ゴム成分から選ばれる
ゴム成分、 (b) C2〜C8αモノオレフィンを単独重合あるいは
共重合して得られるポリオレフィン系樹脂またはそれら
の混合物からなる混合物を架橋剤の存在下で成分(b)
の樹脂を軟化させるに充分な温度以上で、該組成物の成
分(a)がp−キシレンによる6時間の沸点抽出残が95
重量%以上に架橋されるように動的に熱処理し、ついで (c) 変性ポリオレフィン系樹脂(上記成分(c)と
同じ)を、成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合
算成分の100重量部あたり、成分(a)が20〜80重量部
及び成分(b)1〜99.5重量%と成分(c)99〜0.5重
量%との合算成分が、80〜20重量部になるように混合し
てなる熱可塑性エラストマー組成物に関するものであ
る。
共重合体系ゴム、イソプレン−イソブチレン共重合体系
ゴムから選ばれるゴム成分、(以下ゴム成分と略す)は
ゴム弾性、柔軟性を担う成分であり、またこの成分は動
的に熱処理される過程で架橋されることにより耐熱性も
発現される。
としては、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合
体ゴム(以下EPDMと略す)、エチレン−プロピレン共重
合体ゴム(EPM)、エチレン−ブテン共重合体ゴム(EB
M)を例示する事ができる。
下、IIRと略す)としては公知の手法で得られる実質的
に非晶性のイソプレン−イソブチレン系共重合体ゴムを
挙げることができる。IIRとしては0.5〜10重量%好まし
くは1〜4重量%のイソプレンを含有するイソプレン−
イソブチレン共重合体ゴム、および0.1〜10重量%好ま
しくは0.5〜3.0重量%が塩素、臭素などによって部分的
に置換あるいは付加されたゴムを包含する。
に非晶性のエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム
またはエチレン−αオレフィン共重合体ゴムである。こ
れらはX線回折測定によって求めた結晶化度が20%以下
である部分的に結晶性を有するゴムを用いることも可能
である。
共役ジエン、例えば1,4−ペンタジエン、1,4−および1,
5−ヘキサジエン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキサジエン
および1,4−オクタジエンなど、環状ジエンとしては、
例えばシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シク
ロオクタジエンおよびジシクロペンタジエン、またアル
ケニルノルボルネンとしては、例えば5−エチリデン−
および5−ブチリデン−2−ノルボルネン、2−メタリ
ル−および2−イソプロペニル−5−ノルボルネンなど
を用いたものが例示される。これらの中で5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン又はジシクロペンタジエンを用い
たものが好ましい。
オレフィンを単独重合または共重合して得られるポリオ
レフィン系樹脂と成分(c)の変性ポリオレフィン樹脂
の合算成分(以下樹脂成分という)とゴム成分の合算成
分100重量部あたり20〜80重量部である。
必要とされる物性により異なるが、一般にゴム量を多く
すると柔軟になりゴム弾性に優れたものが得られるよう
になる。しかしながら、ゴムの量が多い場合には熱可塑
性エラストマーの流動性は低下する傾向にある。80重量
部よりゴム成分が多くなると流動性が著しく低下し、20
重量部より少ないとエラストマーとしての柔軟性に乏し
くなる。特にゴム成分の配合量が50重量部以上では、熱
可塑性エラストマーとしての流動性を改善する目的で軟
化剤を配合することが好ましい。
よびまたは共重合して得られるポリオレフィン系樹脂と
しては、1種またはそれ以上のモノオレフィンの高圧
法、中圧法または低圧法いずれかによる重合から得られ
る結晶性の高分子量の固体生成物を包含する。満足すべ
きオレフィンの例は、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、2−メチル−1−プ
ロペン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、5−メチル−1−ヘキセン等の単独重合体あ
るいはそれらの共重合体又はそれらの混合物である。
シンジオタクチックホモポリプロピエンまたはエチレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1等のα−オレフィンとプ
ロピレンのランダムあるいはブロック共重合体などのポ
リプロピレン系樹脂であって、ポリマー中にポリプロピ
レンの結晶を含むものである。
の耐熱性、機械的強度及び流動性の向上に寄与するもの
である。この目的のために、DSCで測定した融点(融解
の最大ピーク温度)が155℃以上に少くとも1つ存在す
るものが好ましい。230℃のメルトフローインデックス
(MFI)は0.01〜100g/10分、好ましくは0.1〜20g/10分
のものである。
脂は、熱可塑性エラストマーと接合する各種樹脂および
金属に対しての接着性を向上させる成分でありかつ耐熱
性、機械的強度及び流動性の向上に寄写する成分として
作用する。
ィンを原料として単独重合または共重合して得られるポ
リオレフィン系樹脂を不飽和カルボン酸および/または
その誘導体によって変性したポリオレフィン系樹脂およ
び/または該変性ポリオレフィン樹脂から誘導される樹
脂である。
成分(b)として例示したポリオレフィン系樹脂であ
る。
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール
酸、イタコン酸、シトラコン酸などのα、β不飽和カル
ボン酸、テトラヒドロフタル酸、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−2−エン5,6−ジカルボン酸等の不飽和ジカルボ
ン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸等のα、β不飽和カルボン酸無水物、テトラヒドロ
無水フタル酸、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン5,6
−ジカルボン酸無水物等の不飽和ジカルボン酸無水物、
酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキ
シル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、アク
リル酸ベンジル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メ
タクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ポリプロピ
レングリコール、メタクリル酸ポリプロピレングリコー
ル、メタクリル酸ポリエチレングリコールポリプロピレ
ングリコール、メタクリル酸ポリエチレングリコールポ
リテトラメチレングリコール、メタクリル酸メトキシポ
リエチレングリコール、メタクリル酸グリセロール、フ
マル酸メチル、フマル酸エチル、フマル酸プロピル、フ
マル酸ブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、
フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロ
ピル、フマル酸ジブチル、マレイン酸メチル、マレイン
酸エチル、マレイン酸イソプロピル、マレイン酸−s−
ブチル、マレイン酸−t−ブチル、マレイン酸ラウリ
ル、マレイン酸ステアリル、マレイン酸シクロヘキシ
ル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイ
ン酸ジプロピル、マレイン酸ジブチル等の不飽和カルボ
ン酸エステル、マレイン酸モノアニリド、マレイン酸モ
ノベンジルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N,N′−ジ(ヒドロキシメチル)(メタ)
アクリルアミド、N−ヒドロキシエチルマレイミド等の
不飽和カルボン酸アミドを例示することができる。
る変性ポリオレフィン系樹脂としては、上述の酸無水物
等により変性された変性ポリオレフィン系樹脂をアニリ
ン、ベンジルアミンなどのアミンでアミド化またはイミ
ド化した変性樹脂、上述の酸無水物等により変性された
変性ポリオレフィン系樹脂をメタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール等のア
ルコールでエステル化した変性樹脂等を例示することが
できる。
%以上配合することが必要である。好ましくは、1重量
%以上であり、さらに好ましくは、5重量%以上であ
る。
またはその誘導体によって変性される重量%は、変性前
のポリオレフィン系樹脂に対して0.01重量%以上含有す
ることが必要であり、更に好ましくは0.05重量%以上で
ある。
軟性を改善するために添加されるものである。パラフィ
ン系、ナフテン系、芳香族系、ポリブテン系等がある
が、本発明の目的には、パラフィン系、ナフテン系、ポ
リブテン系が好ましい。軟化剤は必須ではないが、樹脂
成分とゴム成分の合算重量100重量部に対してゴム成分
が50重量部以上の場合は、流動性を改善する目的でオイ
ルを配合する必要がある。しかしながら、必要以上にオ
イルを配合することは好ましくなく、ゴム成分の100重
量部に対してオイルが200重量部を越えるとエラストマ
ーとしての強度を保持することが困難になる。
ができる。例えば、硫黄、フェノール樹脂、ハロゲン化
フェノール樹脂、キノンジオキシム、ビスマレイミドま
たは特開昭61-120841に開示されているようなハロゲン
化メラミンを用いることができる。
脂であり、これらの使用にあたっては特開昭58-46138号
に開示されている技術を参考にすることが出来る。
用いることも可能である。架橋助剤としては、例えば硫
黄、P−キノンジオキシム、P,P′−ジベンゾイルキノ
ンジオキシム、エチレングリコールジメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、1,3−ブチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリ
ルテレフタレート、ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、1,2−ポリブタジエン、N,N′−m−フェニレン
ビスマレイミド、無水マレイン酸、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、グリシジルメタクリレートなどを
挙げることができる。
フィン系樹脂、ゴム成分、さらに必要に応じて軟化剤か
らなる配合物は、架橋剤を用いて動的に熱処理されるこ
とが必須である。
ち、樹脂成分を軟化させるに充分な温度で、またはより
一般には樹脂が結晶性の場合はその融点以上の温度で混
合する。樹脂成分及びゴム成分、必要に応じて軟化剤か
らなる配合物の混合中、もしくは混合後に架橋剤および
必要に応じて架橋反応触媒を加え、ついでこのフレンド
を動的に熱処理温度で架橋が完了するまで、通常の素練
り装置、例えばバンバリーミキサー、ブラベンダーミキ
サー、ニーダー、連続ミキサーあるいは混合押出機を使
用することで本発明の組成物を得る。たとえば、同方向
2軸スクリュータイプの押出機を用いることも可能であ
る。
のが重要であり、ここで言う混合とは該ブレンド物が剪
断を受けている状態にあることである。また、本発明に
於ても、特開昭59-58043に開示されているごとく剪断速
度を2000cm-1以上の剪断速度で混合することが可能であ
る。
全に架橋される。完全に架橋されるとは、以下の式で定
義される抽出残(%)が95%以上、好ましくは97%以上
であることを言う。
ンで抽出可能な非架橋成分を除いて補正し、架橋された
ゴムの重量は後述の方法で求めた抽出物の乾燥後の重量
からゴム以外の不溶性成分、例えば充填剤、ゴムとポリ
オレフィン系樹脂又はゴムと変性ポリオレフィン系樹脂
とのグラフト生成物、架橋反応に用いられた架橋剤等の
重量を考慮し実質的にゴム成分のみからなる沸騰p−キ
シレン不溶成分の値に補正して用いる。ここで抽出物の
乾燥後の重量は以下のように求める。
片を製造する。この試験片を約1.5gを精秤し、これを30
0メッシュの金網に入れ、約250mlのp−キシレンを用い
て6時間ソックスレー沸点抽出を行なう。抽出後のサン
プルを一昼夜真空乾燥器中で乾燥し、抽出残の重量を秤
量する。
ク、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、マイカ、ケイ酸カルシウム等の充填剤を配合
することができる。更に、必要に応じて酸化防止剤、紫
外線吸収剤、金属劣化防止剤等の安定剤、滑剤、帯電防
止剤、電気特性改良剤、難燃化剤、加工性改良剤、顔料
等の添加剤を配合することができる。
る。なお、実施例における測定方法及び使用した原材料
は下記の通りである。
伸長し、10分間回復後の残留歪% (ショアーA硬度) ASTM D−676−49 (変性樹脂中の官能基含量) 赤外線吸収スペクトル法による。
ccを用いて、架橋剤以外の成分を混合ししたのち、架橋
剤、触媒等を加え180℃、130rpmにて9分間溶融混練を
続けた後にサンプルをとり出し、230℃でホットプレス
することにより、各試験片を作成した。
ルミニウム箔(昭和アルミニウム(株)製、厚さ50ミク
ロン)と230℃、5min、200kg/cm2で熱融着した。
した。
水マレイン酸0.1重量%、MFI 20) 《変性PP−2》 アクリル酸グラフト変性ポリプロピレン樹脂(アクリ
ル酸6重量%、MFI 12) 《変性PP−3》 無水マレイン酸グラフト変性ポリプロピレン樹脂(無
水マレイン酸0.72重量%、MFI 300)をベンジルアルコ
ールで更に変性したもの。
脂(メタクリル酸ヒドロキシエチル0.4wt%、MFI 20) 《EPDM》 ムーニー粘度65、ヨウ素価24、第三成分としてエチリ
デンノルボルネン 《IIR》(ブチルゴム) 日本合成ゴム社製JSR Buty1365 《軟化剤》 PW380(出光興産製パラフィン系オイル) 《架橋剤−1》 アルキルフェノール樹脂(昭和高分子社製ショウノー
ルCRM0803) 《架橋剤−2》 カヤヘキサAD{カヤクアクゾ(株)製},2,5−ジメチ
ル−2,5・ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン 《無機フィラー》 ホモカルD(白石カルシウム社製炭酸カルシウム) (実施例1) PP〈11重量部〉、変性PP−1〈11重量部〉、EPDM〈35
重量部〉、軟化剤〈43重量部〉からなる配合物をもと
に、上記手法により熱可塑性エラストマー状組成物を得
た。なお、このときゴム成分100に対して架橋剤−1を1
0phr、亜鉛華を2phr、塩化第一錫(触媒)を1.7phr配合
した。
部〉、無機フィラー〈14重量部〉よりなる配合物を上記
手法により動的に熱処理した後、変性PP−1〈5重量
部〉を配合し熱可塑性エラストマーを得た。
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
更した以外は実施例1と同様である。
た以外は実施例1と同様である。
実施例1と同様である。
重量部〉、軟化剤〈43重量部〉とし、フィラー15重量部
を新たに加えた以外は実施例1と同様にして熱可塑性状
エラストマー組成物を得た。
PP〈22重量部〉を用いた以外は実施例1と同様である。
重量部〉、軟化剤〈43重量部〉からなる配合物をもとに
上記手法により熱可塑性エラストマーを得た。なお、こ
のときゴム成分100に対して架橋剤−2を0.5phr、トリ
アリルイソシアヌレート0.5phrを配合した。
イソプレン−イソブチレン共重合体系のゴム成分、ポリ
オレフィン系樹脂、変性ポリオレフィン系樹脂および架
橋剤を用い、また必要に応じて軟化剤を用いて動的に熱
処理して得られる実質的にゴム成分が完全架橋された熱
可塑性エラストマーであり、これによって従来より高流
動性で高強度をもち、かつ柔軟性、ゴム性に優れた、か
つ各種樹脂および金属に対して熱接着性に優れる熱可塑
性エラストマーをあたえるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】(a) エチレン−αオレフィン共重合体
系ゴム、イソプレン−イソブチレン共重合体系ゴム成分
から選ばれるゴム成分、 (b) C2〜C8αモノオレフィンを単独重合あるいは
共重合して得られるポリオレフィン系樹脂またはそれら
の混合物、 (c) C2〜C8αモノオレフィンを単独重合または共
重合して得られるポリオレフィン系樹脂をα、β不飽和
カルボン酸および/またはその誘導体により変性された
変性ポリオレフィン樹脂または該変性ポリオレフィン樹
脂より誘導される樹脂(変性ポリオレフィン系樹脂) からなる配合物において、成分(a)、成分(b)およ
び成分(c)合算成分の100重量部あたり、成分(a)
が20〜80重量部及び成分(b)1〜99.5重量%と成分
(c)99〜0.5重量%との合算成分が80〜20重量部であ
る配合物を架橋剤の存在下で成分(b)および成分
(c)の樹脂を軟化させるに十分な温度以上で動的に熱
処理し、該組成物中の成分(a)がp−キシレンによる
6時間の沸点抽出残が95重量%以上に架橋されているこ
とを特徴とする熱可塑性エラストマー状組成物。 - 【請求項2】(a) エチレン−αオレフィン共重合体
系ゴム、イソプレン−イソブチレン共重合体系ゴム成分
から選ばれるゴム成分、 (b) C2〜C8αモノオレフィンを単独重合あるいは
共重合して得られるポリオレフィン系樹脂またはそれら
の混合物からなる混合物を架橋剤の存在下で成分(b)
の樹脂を軟化させるに充分な温度以上で、該組成物の成
分(a)がp−キシレンによる6時間の沸点抽出残が95
重量%以上に架橋されるように動的に熱処理し、ついで (c) 変性ポリオレフィン系樹脂(請求項1と同じ)
を、成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合算成分
の100重量部あたり、成分(a)が20〜80重量部及び成
分(b)1〜99.5重量%と成分(c)99〜0.5重量%と
の合算成分が80〜20重量部になるように混合してなる熱
可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項3】(d) 軟化剤を(a)エチレン−αオレ
フィン共重合体系ゴム、イソプレン−イソブチレン共重
合体系ゴム成分から選ばれるゴム成分の100重量部に対
して多くとも200重量部以下配合されている特許請求の
範囲第1項及び第2項の熱可塑性エラストマー状組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30832290A JP2905287B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 熱可塑性エラストマー状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30832290A JP2905287B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 熱可塑性エラストマー状組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04180945A JPH04180945A (ja) | 1992-06-29 |
JP2905287B2 true JP2905287B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=17979661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30832290A Expired - Fee Related JP2905287B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 熱可塑性エラストマー状組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905287B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001049132A (ja) * | 1999-08-12 | 2001-02-20 | Mitsui Chemicals Inc | 軟質重合体組成物、該組成物からなる部分を有する複合成形体および該複合成形体の製造方法 |
TWI300425B (en) * | 2001-06-28 | 2008-09-01 | Kaneka Corp | Thermoplastic elastomer composition |
JP7419826B2 (ja) * | 2020-01-15 | 2024-01-23 | Mcppイノベーション合同会社 | 動的架橋オレフィン系重合体組成物、それよりなる成形体及び自動車用部品 |
JP2022158661A (ja) * | 2021-04-02 | 2022-10-17 | 住友化学株式会社 | 水性分散体 |
-
1990
- 1990-11-14 JP JP30832290A patent/JP2905287B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04180945A (ja) | 1992-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4985502A (en) | Thermoplastic elastomer | |
EP0930337B2 (en) | Thermoplastic elastomer composition | |
WO2005063876A1 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法並びに成形品 | |
JP3322066B2 (ja) | 射出融着性に優れた熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP3601185B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP2905287B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー状組成物 | |
JP3333251B2 (ja) | オレフィン系樹脂組成物 | |
JPH0733916A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
US5602203A (en) | Olefin resin composition | |
JPH11269325A (ja) | 熱可塑性エラストマ―組成物 | |
JP3606254B2 (ja) | 熱融着用熱可塑性エラストマー組成物および成形品 | |
JPS63270754A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP2898702B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー | |
JP2796848B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー | |
JP2628874B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法 | |
JPH11269329A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP2655899B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP2000143896A (ja) | 官能化エラストマー組成物の製造方法 | |
JP2630849B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー | |
JPH04114046A (ja) | 熱可塑性エラストマーの製造方法 | |
JP2002338781A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP2000073016A (ja) | オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法 | |
JPH0236243A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JPS62131044A (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
JPH073091A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |