JP2000073016A - オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法 - Google Patents

オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法

Info

Publication number
JP2000073016A
JP2000073016A JP10241957A JP24195798A JP2000073016A JP 2000073016 A JP2000073016 A JP 2000073016A JP 10241957 A JP10241957 A JP 10241957A JP 24195798 A JP24195798 A JP 24195798A JP 2000073016 A JP2000073016 A JP 2000073016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic elastomer
olefin
elastomer composition
bonding
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10241957A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Uchida
健輔 内田
Shinichi Shibayama
伸一 柴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP10241957A priority Critical patent/JP2000073016A/ja
Publication of JP2000073016A publication Critical patent/JP2000073016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便で、強固な強度で接着し得るオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法の提供。 【構成】 (A)オレフィン系エラストマー 10
〜90重量部、および(B)オレフィン系熱可塑性樹脂
90〜10重量部[(A)と(B)の合計量が100
重量部]と場合によりアルキルアミン系化合物とからな
る混合物を部分的または完全に動的架橋させてなる熱可
塑性エラストマー組成物を、組成物がアルキルアミン系
化合物を含まない場合には該化合物で前処理した後、シ
アノアクリレート系接着剤で接着することを特徴とする
オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン系熱可
塑性エラストマー組成物の接着方法に関するものであ
る。更に詳しくは、簡便な方法で強固な強度で接着し得
るオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー組成物は、柔軟性に富み、各種成形加工が可能であ
り、かつリサイクルができることから、架橋ゴム等の代
替として多岐の分野で広く使用されている。
【0003】中でも、ラジカル架橋性のエラストマーと
ポリプロピレン等のラジカル架橋性のない熱可塑性樹脂
とをラジカルの存在下、連続式あるいはバッチ式混練機
中で溶融混練させながら架橋する、いわゆる動的架橋に
よる組成物は、公知のものであり、エラストマー成分を
架橋させることにより耐熱性、耐油性、圧縮永久歪等が
格段に向上するため、自動車部品等の用途等に使用され
ている。
【0004】ところが、オレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物は、その構造内に極性基を有していないた
め、一般に接着性に劣り、適した接着剤がないため、用
途展開の障害となってきている。
【0005】オレフィン系樹脂あるいはオレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物に接着性を付与するため種々
の方法が試みられてきている。
【0006】表面をコロナ放電処理や放射線処理する
方法は、大がかりな装置が必要となり汎用性に乏しい。
【0007】プライマー(表面処理剤)として、塩素
化ポリエチレンや塩素化ポリプロピレンを用いる方法
は、密着性が不十分であり、割れが生じやすい(特公昭
49−40864等)。
【0008】カルボキシル基で変性したハロゲン化ポ
リプロピレンを用いる方法は、密着性が不十分である
(特開昭60−99138等)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、種々検討した結果、特定のプライマー(表
面処理剤)ないしは特定の添加剤と特定の接着剤との組
み合わせが、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
の接着方法として非常に有効であることを見出したもの
であり、簡便な方法で強固な強度で接着し得るオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(A)オ
レフィン系エラストマー 10〜90重量部、および
(B)オレフィン系熱可塑性樹脂 90〜10重量部
[(A)と(B)の合計量が100重量部]とからなる
混合物を部分的または完全に動的架橋させてなる熱可塑
性エラストマー組成物をアルキルアミン系化合物で前処
理した後、シアノアクリレート系接着剤で接着すること
を特徴とするオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
の接着方法、もしくは(A)オレフィン系エラストマー
10〜90重量部、および(B)オレフィン系熱可塑
性樹脂 90〜10重量部[(A)と(B)の合計量が
100重量部]とアルキルアミン系化合物とからなる混
合物を部分的または完全に動的架橋させてなる熱可塑性
エラストマー組成物をシアノアクリレート系接着剤で接
着することを特徴とするオレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物の接着方法である。
【0011】本発明のオレフィン系エラストマーとは、
ラジカル架橋性のあるオレフィン系エラストマーであ
り、代表的なものとして、エチレンおよび少なくとも1
種以上の炭素数が3〜12のα−オレフィンからなる共
重合体、エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が
3〜12のα−オレフィンと非共役ジエンとの共重合体
等がある。
【0012】エチレンとα−オレフィンと非共役ジエン
との共重合体としては、エチレン−プロピレン−非共役
ジエン共重合体(EPDM)やエチレン−ブテン−非共
役ジエン共重合体等がある。非共役ジエンとしては、エ
チリデンノルボルネン、メチレンノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタ
ジエン等があるが、これらに限定されるわけではない。
このジエン成分は架橋性を向上するために必要である
が、このジエン成分のために耐環境劣化性が不十分とな
る場合がある。
【0013】また、本発明にて用いられるオレフィン系
エラストマーのメルトインデックスは特に限定はされな
いが、0.01〜100g/10分(ASTMD123
8、190℃、2.16kg荷重)の範囲のものが好ま
しく用いられ、更に好ましくは0.1〜50g/10分
である。
【0014】オレフィン系エラストマーとして、エチレ
ンおよび少なくとも1種以上の炭素数が6〜12のα−
オレフィンからなる共重合体を用いたものは、機械的強
度に優れ、ジエン成分を含まないため、上記耐環境劣化
性の問題がない。
【0015】特に、オレフィン系エラストマー成分とし
て、エチレンおよび少なくとも1種以上の炭素数が6〜
12のα−オレフィンからなり、密度が0.85〜0.
92g/cm3の範囲であり、かつゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)により算出される重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比であ
る分子量分布(Mw/Mn)が3.0未満である共重合
体を用いたものは、動的架橋による熱可塑性エラストマ
ー組成物製造時の架橋部位が比較的均一であり、組成物
の機械的物性及びゴム的特性に一般に優れ、かつ均一性
にも優れているため好ましい。
【0016】上記のような分子量分布の狭い均一性に優
れた共重合体はメタロセン系触媒を用いて製造すること
ができる。
【0017】また、メタロセン系触媒に修飾を加えるこ
とで、長鎖分岐を有した共重合体を得ることができる。
長鎖分岐を有した共重合体は、柔軟性に富み、また架橋
が効率的に進むため架橋後の組成物の特性として、反撥
弾性、圧縮永久歪み等に優れており、より好ましい。
【0018】本発明において、オレフィン系熱可塑性樹
脂とは、少なくとも1種以上の炭素数が2〜15のアル
ケンからなる重合体である。アルケンの具体的な例とし
ては、エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、ヘ
キセン、オクテン等がある。中でも、プロピレンを50
モル%以上含有するプロピレン系樹脂は耐熱性、機械的
強度、加工性等のバランスが優れており望ましい。プロ
ピレン系樹脂の具体例を示すと、ホモのアイソタクチッ
クポリプロピレン、プロピレンとエチレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1等の他のα−オレフィ
ンとのアイソタクチック共重合樹脂(ブロック、ランダ
ムを含む)等が挙げられる。
【0019】また、本発明にて用いられるオレフィン系
熱可塑性樹脂のメルトインデックスは特に限定はされな
いが、0.01〜100g/10分(ASTMD123
8、230℃、2.16kg荷重)の範囲のものが好ま
しく用いられ、更に好ましくは0.2〜50g/10分
である。
【0020】本発明のオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー組成物は、(A)ラジカル架橋性エラストマー 10
〜90重量部、および(B)熱可塑性樹脂 90〜10
重量部[(A)と(B)の合計量が100重量部]とか
らなる動的架橋された熱可塑性エラストマー組成物であ
る。
【0021】ラジカル架橋性エラストマーは、10重量
部未満では組成物の衝撃強度、柔軟性が大きく低下し、
望ましくない。90重量部を越えると組成物の流動性、
加工性が大きく低下し、望ましくない。
【0022】本発明にて提供される熱可塑性エラストマ
ー組成物は、その組成物を有機過酸化物等のラジカル発
生剤あるいはラジカル発生剤および架橋助剤により架橋
させることが必要である。ラジカル発生剤としては有機
過酸化物が広く用いられ、例えば、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、α,
α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼン、等があるが、これらに限定されるわけではない。
【0023】架橋助剤としては、ジビニルベンゼン、ト
リアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、
ダイアセトンジアクリルアミド、ポリエチレングリコー
ルジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジ
メタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、ジイソプロペニルベンゼン、P−キノンジオキシ
ム、P,P’−ジベンゾイルキノンジオキシム、フェニ
ルマレイミド、アリルメタクリレート、N,N’−m−
フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テト
ラアリルオキシエタン、1,2−ポリブタジエン等があ
るが、これらに限定されるわけではない。これらの架橋
助剤は複数のものを併用して用いてもよい。
【0024】動的架橋による熱可塑性エラストマー組成
物の製造には、一般に、バンバリーミキサー、ニーダ
ー、ミキシングロール等のバッチ式混練機、単軸押出
機、2軸押出機、等の連続式混練機が用いられる。
【0025】その他、本発明の組成物には、以下のよう
なポリマーを特徴を損ねない程度に加えてもよい。具体
的には、ビニル芳香族と共役ジエンとからなるブロック
共重合体、ビニル芳香族と共役ジエンとからなるブロッ
ク共重合体の水素添加物、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のエチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体等のエチレン−不飽和カル
ボン酸エステル共重合体、エチレン−ビニルアルコール
共重合体、等がある。
【0026】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物には、その特徴を損ねない程度に無機フィラーおよび
軟化剤、可塑剤を含有することが可能である。ここで用
いる無機フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、シリカ、カーボンブラック、ガラス
繊維、酸化チタン、クレー、マイカ、タルク、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム等が挙げられる。ま
た、軟化剤、可塑剤としては、例えば、パラフィン系、
ナフテン系などのプロセスオイル、ポリエチレングリコ
ール、ジオクチルフタレート(DOP)等のフタル酸エ
ステル等が挙げられる。また、その他の添加剤、例え
ば、有機・無機顔料、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、難燃剤、シリコンオイル、アンチブロ
ッキング剤、発泡剤、帯電防止剤、抗菌剤等も好適に使
用される。
【0027】本発明において用いられるアルキルアミン
系化合物としては、以下のようなものがある。
【0028】(1)炭素数が3〜20の直鎖状アルキルア
ミン、(2)炭素数が3〜20の直鎖状アルキレンジアミ
ン、(3)1本の直鎖の炭素数が3〜20の直鎖状ジアル
キルアミン、(4)1本の直鎖の炭素数が3〜20の直鎖
状トリアルキルアミン、(5)直鎖の炭素数が3〜20の
直鎖状アルキルジメチルアミン、(6)直鎖の炭素数が3
〜20の直鎖状アルキレンジアミン−N,N,N’,
N’−テトラメチル、(7)直鎖の炭素数が3〜20の直
鎖状アルキルジエチルアミン、(8)直鎖の炭素数が3〜
20の直鎖状アルキレンジアミン−N,N,N’,N’
−テトラエチル(9)直鎖の炭素数が1〜10の直鎖状ア
ルキルジエタノールアミン、(10)1本の直鎖の炭素数が
1〜10の直鎖状ジアルキルアミノエタノール、等があ
る。2本以上の直鎖を持つアミンの直鎖の長さは異なっ
ていても構わない。
【0029】これらのアルキルアミン系化合物を適切な
溶剤に溶かして、プライマー(表面処理剤)として用い
る。溶剤には、アルキルアミン系化合物を溶解しうるこ
と、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物と良くな
じみ、表面付近を適度に膨潤させること、揮発性を有す
ること、毒性が少ないこと等が求められる。具体例とし
ては、炭素数が5〜10の直鎖状炭化水素、炭素数が6
〜10の指環状炭化水素、テトラヒドロフラン、1本の
直鎖の炭素数が2〜5の直鎖状ジアルキルエーテル、1
本の直鎖の炭素数が1〜5の直鎖状ジアルキルケトン、
等がある。これらの混合物であっても構わない。
【0030】上記アルキルアミン系化合物を(A)オレ
フィン系エラストマー 10〜90重量部、および
(B)オレフィン系熱可塑性樹脂 90〜10重量部
[(A)と(B)の合計量が100重量部]からなる混
合物に添加して、部分的または完全に動的架橋させてな
る熱可塑性エラストマー組成物を作成するとき、アルキ
ルアミン系化合物の添加量は、良好な接着強度を得るた
めには、0.01〜5重量部が好ましい。
【0031】本発明において用いられる接着剤として
は、シアノアクリレート系接着剤が有効である。メチル
−2−シアノアクリレート、エチル−2−シアノアクリ
レート等の2−シアノアクリレートモノマーを主成分と
する接着剤である。他の反応性モノマー、反応促進剤、
増粘剤等が添加されていても良い。
【0032】オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
の表面に、まず、アルキルアミン系化合物を溶剤に溶か
したプライマーで前処理する。この時点でアルキルアミ
ン系化合物がオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
の表面から表面層内部に一部浸透する。その後溶剤をほ
とんど揮発させた後、シアノアクリレート系接着剤を塗
布すると、アルキルアミン系化合物が硬化促進剤として
機能して、シアノアクリレートの重合が起こり、表面付
近に接着剤の塗膜を形成される。その過程で塗膜の重合
物がオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の表面層
付近にしっかりと固着されて、強固な接着効果をもたら
すものと考えられる。予めアルキルアミン系化合物がオ
レフィン系熱可塑性エラストマー組成物の内部に添加さ
れているときも、上記と同様に強固な接着効果をもたら
すものと考えられる。
【0033】オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
と接着される材料としては、シアノアクリレート系接着
剤が接着力を有する種々の材料を持ってくることができ
る。例えば、種々の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴ
ム、金属、セラミクス、木材等であり、特に制約はな
い。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、これら実施例および比較例において、各種
物性の評価に用いた試験法は以下の通りである。
【0035】(1)表面硬度 2mm厚シートを4枚重ねて、ASTM D2240に
準じ、AタイプもしくはDタイプにて23℃雰囲気下に
て評価した。
【0036】(2)接着強度[kgf/cm2] 厚さ2mm、幅25mm、長さ100mmの試料を作成
し、JIS K6850に準じて引張せん断接着強さを
測定した。
【0037】(3)環境テスト後の接着強度[kgf/
cm2] 接着後の試料を70℃×95%RHの環境下に72時間
暴露させる。その後23℃×60%RHに24時間置い
てから引張せん断接着強さを測定した。
【0038】実施例、比較例で用いる試料は以下のもの
を用いた。
【0039】オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
の製造 (1)オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の原料
成分 (イ)オレフィン系エラストマー エチレンとオクテン−1との共重合体(EORと称す
る) メタロセン系触媒を用いた方法により製造した共重合体
のエチレン/オクテン−1の組成比;75/25(重量
比)、密度;0.87g/cm3、MFR;0.5(1
90℃×2.16kg)、Mw/Mn=2.3、長鎖分
岐を有する エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重
合体(EPDMと称する) チーグラー系触媒を用いた方法により製造した。プロピ
レン含有量;28重量%、ヨウ素価15、密度:0.8
7g/cm3、MFR;0.4(190℃×2.16k
g) (ロ)オレフィン系熱可塑性樹脂 ポリプロピレン(PPと称する) ホモのアイソタクチックポリプロピレン、MFR15
(230℃×2.16kg) (ハ)軟化剤 パラフィン系オイル(MOと称する) ダイアナプロセスオイル PW−380(出光興産
(株)製) (ホ)ラジカル発生剤(POXと称する) 2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン (ヘ)架橋助剤 ジビニルベンゼン(DVBと称する) (ホ)アルキルアミン系化合物 n−ドデシルアミン(AMと称する) (2)オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の組成
(重量部) 組成物EOR/PP/MO/POX/DVB=100
/40/50/0.5/1.0 組成物EPDM/PP/MO/POX/DVB=10
0/40/50/0.5/1.0 組成物EOR/PP/MO/POX/DVB/AM=
100/40/50/0.5/1.0/1.0 (3)オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の製造
方法 押出機として、バレル中央部に注入口を有した2軸押出
機(ZSK−40、40mmφ、L/D=47)を用い
た。スクリューとしては注入口の前後にニーディングデ
ィスクによる混練部を有した2条スクリューを用いた。
【0040】所定量のオレフィン系エラストマーとPP
とをまず二軸押出機で溶融混練してペレットを作成し
た。次にこのペレットにPOXとDVBとを付着させた
ものを再び上記押出機のホッパーより投入した。バレル
中央部の注入口からMOさらにAMを添加し、溶融混練
と架橋反応とを実施して、ペレタイズして熱可塑性エラ
ストマー組成物、およびを作成した。それぞれの
表面硬度は、組成物;72、組成物;71、組成物
;72であった。
【0041】被着体として、さらに、ホモのアイソタク
チックポリプロピレン(MFR15、230℃×2.1
6kg)からなる試料、HDPE(MFR5、190℃
×2.16kg)からなる試料を作成する。
【0042】接着方法 プライマーおよび接着剤 (イ)プライマー 1,6−ヘキサンジアミン−N,N,N’,N’−テト
ラメチルをn−ヘキサンに10%濃度で希釈したもの。
【0043】(ロ)シアノアクリレート系接着剤 エチル−2−シアノアクリレートを主成分とするもの。
【0044】被着体のそれぞれの表面を清浄にして、刷
毛でプライマーを塗布し、約15分間室温に置いて溶剤
を揮発させた。その後シアノアクリレート系接着剤を刷
毛で塗布し、すぐに被着体同士を貼り合わせ、200g
の荷重を載せ、12時間置いて養生させた。プライマー
を使用しないときは、プライマー塗布操作を除く以外は
上記と同様に行った。
【0045】実施例1〜8、比較例1〜4
【0046】
【表1】
【0047】本発明の実施例はいずれも良好な接着強度
を有していることが分かる。
【0048】
【発明の効果】本発明のオレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物の接着方法では、簡便な方法で優れた接着強
度を有しており、オレフィン系熱可塑性エラストマー組
成物の用途展開を図る上で非常に有効なものである。
【0049】本発明の接着方法は、自動車用部品、自動
車用内装材、エアバッグカバー、機械部品、電気部品、
ケーブル、ホース、ベルト、玩具、雑貨、日用品、建
材、シート、フィルム等を始めとする用途に幅広く使用
可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/16 C08L 23/16 Fターム(参考) 4F071 AA10B AA14B AA33A AC12A AF19 AG05 AH19 CA01 CA06 CB01 CC01 CD01 4F073 AA01 BA06 BA48 EA24 4J002 BB00W BB00X BB12W BB14W BB15W BB15X EN026 EN036 FD206 GN00 GQ00 4J040 FA121 LA06 MA11 PA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)オレフィン系エラストマー 10
    〜90重量部、および(B)オレフィン系熱可塑性樹脂
    90〜10重量部[(A)と(B)の合計量が100
    重量部]とからなる混合物を部分的または完全に動的架
    橋させてなる熱可塑性エラストマー組成物をアルキルア
    ミン系化合物で前処理した後、シアノアクリレート系接
    着剤で接着することを特徴とするオレフィン系熱可塑性
    エラストマー組成物の接着方法。
  2. 【請求項2】 (A)オレフィン系エラストマー 10
    〜90重量部、および(B)オレフィン系熱可塑性樹脂
    90〜10重量部[(A)と(B)の合計量が100
    重量部]とアルキルアミン系化合物とからなる混合物を
    部分的または完全に動的架橋させてなる熱可塑性エラス
    トマー組成物をシアノアクリレート系接着剤で接着する
    ことを特徴とするオレフィン系熱可塑性エラストマー組
    成物の接着方法。
JP10241957A 1998-08-27 1998-08-27 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法 Pending JP2000073016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10241957A JP2000073016A (ja) 1998-08-27 1998-08-27 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10241957A JP2000073016A (ja) 1998-08-27 1998-08-27 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000073016A true JP2000073016A (ja) 2000-03-07

Family

ID=17082101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10241957A Pending JP2000073016A (ja) 1998-08-27 1998-08-27 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000073016A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005155908A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Mitsuboshi Belting Ltd Vリブドベルト
JP2005155906A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Mitsuboshi Belting Ltd 歯付ベルト
JP2005155905A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Mitsuboshi Belting Ltd 動力伝動ベルト
JP6211153B1 (ja) * 2016-08-08 2017-10-11 株式会社森武工務店 パイプの接続構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005155908A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Mitsuboshi Belting Ltd Vリブドベルト
JP2005155906A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Mitsuboshi Belting Ltd 歯付ベルト
JP2005155905A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Mitsuboshi Belting Ltd 動力伝動ベルト
JP4624753B2 (ja) * 2003-10-31 2011-02-02 三ツ星ベルト株式会社 Vリブドベルト
JP4624747B2 (ja) * 2003-10-31 2011-02-02 三ツ星ベルト株式会社 動力伝動ベルト
JP4624748B2 (ja) * 2003-10-31 2011-02-02 三ツ星ベルト株式会社 歯付ベルト
JP6211153B1 (ja) * 2016-08-08 2017-10-11 株式会社森武工務店 パイプの接続構造
JP2018025215A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 株式会社森武工務店 パイプの接続構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960002299B1 (ko) 우수한 도장성을 가진 올레핀계 수지 조성물
JP2009510250A (ja) 過酸化物で硬化された熱可塑性加硫ゴムとその製造方法
EP0336780B1 (en) Thermoplastic resin or elastomer composition having excellent paint adhesion and laminate comprising layer of said thermoplastic elastomer and polyurethane layer
JPH08269404A (ja) 熱可塑性エラストマーブレンドをポリエステル支持体に接着する方法
JP2007211059A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3322066B2 (ja) 射出融着性に優れた熱可塑性エラストマー組成物
JP2010215684A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法、熱可塑性エラストマー組成物、発泡体及び積層シート
JP2006282827A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物、これを用いた複合部材及びウェザストリップ
EP0612800B1 (en) Propylene polymer compositions
KR100275977B1 (ko) 올레핀계 수지 조성물
JP2000073016A (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の接着方法
JP2007112921A (ja) 連続有機過酸化物架橋ゴム成形体への加工法およびその架橋ゴム成形体
US5602203A (en) Olefin resin composition
JP3985547B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及び成形品
JP2000143896A (ja) 官能化エラストマー組成物の製造方法
JP2001323172A (ja) 低臭気熱可塑性重合体組成物
JP5498207B2 (ja) 架橋組成物、架橋組成物の製造方法、成形体
JPH04154850A (ja) オレフィン系樹脂組成物
JP2000063732A (ja) 床被覆材料
JP4758588B2 (ja) 架橋オレフィン系ゴム組成物
JP3359505B2 (ja) 熱可塑性重合体組成物
JPH06128429A (ja) プロピレン系重合体組成物
JPH04114046A (ja) 熱可塑性エラストマーの製造方法
JP3155304B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH11181174A (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法