JP2904991B2 - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JP2904991B2
JP2904991B2 JP4055194A JP5519492A JP2904991B2 JP 2904991 B2 JP2904991 B2 JP 2904991B2 JP 4055194 A JP4055194 A JP 4055194A JP 5519492 A JP5519492 A JP 5519492A JP 2904991 B2 JP2904991 B2 JP 2904991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチバスマスター方
式の数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチバスマスター方式の数値制
御装置が知られている。この数値制御装置は、図5に示
すように、システムバス3を有しており、システムバス
3には複数のマスター1、2…が接続されており、かつ
データ入出力回路4が接続されている。データ入出力回
路4は、デコーダ5及びI/O6を備えている。
【0003】従って、システムバス3に接続されるデー
タ入出力回路4のアドレスが複数のマスター1、2の共
通エリアにある場合、予め決められた所定のマスター1
以外のマスター2からのアクセスを禁止しなければなら
ない場合がある。このような場合、マスター2はデータ
入出力回路4のアドレスに相当する領域をアクセス禁止
領域としてソフトウエア的にまたは回路的にマスクする
ことにより、異常アクセスの発生を防止し、データ入出
力回路4を保護している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチバスマス
ター方式の数値制御装置においてはソフトウエア的にア
クセスを禁止している場合は、ソフトウエアの欠陥によ
りマスターが異常動作を起こすとアクセス禁止領域に対
するアクセスを阻止する手段がなく、データ入出力回路
を保護することができないという問題点があった。特
に、工作機械の数値制御装置においてはデータ入出力回
路は直接機械の動作をコントロールすることがあり、ソ
フトウエアの欠陥により機械が誤動作することは確実に
防止する必要がある。また、回路的にアクセスを禁止し
ている場合は、禁止領域の追加または削除等を行う度に
マスクのための回路を変更する必要があり、容易に機能
の追加または削除を行うことができないという問題点が
あった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、本発明の目的は、マスターの誤
動作によるデータ入出力回路への不正なアクセスを規制
してデータ入出力回路を保護する数値制御装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る数値制御装
置は、バスに接続される複数のマスターのそれぞれに設
けられマスター識別信号を発生させるマスター識別信号
発生手段と、マスター識別信号を識別するマスター識別
手段と、マスター識別手段の識別結果に基づき所定の制
御信号を生成する制御信号生成手段と、制御信号により
制御されるデータ入出力回路と、マスター識別手段の識
別結果に基づきアクセスが有効か否かをアクセスを行っ
たマスターに知らせる報知手段とを備えることを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明に係る数値制御装置は、マスター識別信
号発生手段が発生させるマスター識別信号をマスター識
別手段により識別している。さらに、マスター識別手段
の識別結果に基づき所定の制御信号を制御信号生成手段
により生成しデータ入出力回路を制御する一方で、アク
セスが有効か否かをアクセスを行ったマスターに知ら
せ、データ入出力回路への不正なアクセスを規制し、マ
スターの誤動作からデータ入出力回路を保護している。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る数値制御装置の
構成を示すブロック図である。この数値制御装置は、図
1に示すように、システムバス3を有しており、システ
ムバス3には複数のマスター1、2…が接続されてお
り、マスター1、2は、それぞれマスター識別信号を発
生するマスター識別信号発生回路7a、7bを有してい
る。また、システムバス3にはデータ入出力回路4が接
続されており、データ入出力回路4は、マスター識別信
号を識別するマスター識別回路8と、その識別結果に基
づき所定の制御信号を生成し、マスター1又は2による
アクセスが有効か否かをアクセスを行ったマスター1又
は2に知らせるデコーダ5及びI/O(例えばメモリま
たはI/O命令により動作する回路)6を備えている。
なお、マスター識別信号発生回路7a、7bは、予め設
定されているマスター特有の信号線の状態を変化させる
回路や、または予め設定されているマスター特有の信号
コードを出力する回路として実現されており、これによ
りそれぞれのマスターに特有なマスター識別信号を発生
する。また、マスター識別回路8は、図2に示すよう
に、システムバス3に接続された識別信号線9と、識別
信号線9から入力するデータをデコードしてその結果に
よりアクセス許可信号102を制御するデコーダ10と
から構成されている。
【0009】次に、本実施例の動作について説明する。
マスター1がデータ入出力回路4に対してアクセスを行
う場合、アクセス信号100と共にマスター識別信号発
生回路7aからマスター識別信号101を出力する。マ
スター識別信号発生回路7aより出力されたマスター識
別信号101は、システムバス3を介してデータ入出力
回路4へ入力され、データ入出力回路4のマスター識別
回路8により解釈される。マスター識別回路8は、マス
ター1からのアクセスであることを確認した後に、デコ
ーダ5に対してアクセス許可信号102を出力する。ア
クセス許可信号102を受けたデコーダ5は、このアク
セス許可信号102をデコード条件に加えアクセス信号
100の内容に応じたI/Oセレクト信号103を出力
すると共にシステムバス3にアクセスが正常に行われた
ことを示す応答信号104を出力する。更に、マスター
1はこの応答信号104を監視することによりアクセス
が正常に行われたことを検知する。一方、I/Oセレク
ト信号103を受けたI/O6はその信号の内容に従い
動作を行う。このようにして、マスター1からのアクセ
スは正常に終了する。
【0010】また、図3に示すように、マスター2がデ
ータ入出力回路4に対してアクセスを行う場合、アクセ
ス信号200と共にマスター識別信号発生回路7bから
マスター識別信号201を出力する。マスター識別信号
発生回路7bより出力されたマスター識別信号201
は、システムバス3を介してデータ入出力回路4へ入力
され、データ入出力回路4のマスター識別回路8により
解釈される。しかし、アクセスが禁止されているマスタ
ー2からのアクセスであるため、アクセス許可信号20
2は出力されず、アクセス許可信号202をデコード条
件としているデコーダ5においてデコード条件が成立し
なくなり、I/Oセレクト信号203は出力されない。
これにより、マスター2からのアクセスに対してI/O
6を保護する。また、この際、デコーダ5は正常にアク
セスが行われなかったことを示す応答信号204を生成
してシステムバス3へ出力する。そして、この応答信号
204を監視することによりマスター2はそのアクセス
が無効であったことを知る。なお、応答信号を全てのマ
スターが監視し得るように構成すると、応答信号とマス
ター識別信号とでどのマスターで異常動作が発生したか
を全てのマスターが検知できる。従って、この情報によ
りエラー表示を行うことも可能である。
【0011】また、上述実施例においては、マスター識
別回路8を、システムバス3に接続された識別信号線9
と、識別信号線9から入力するデータをデコードしてそ
の結果によりアクセス許可信号102を制御するデコー
ダ10とから構成したが、これに限らず、図4に示すよ
うに、それぞれのマスターに対応する信号線9a、9
b、9c及びその信号線9a、9b、9cの内のいずれ
の信号線をアクセス許可信号として使用するかを選択す
るスイッチ11で構成してもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスター識別信号発生手段によりマスター識別信号を発
生させマスター識別手段により識別し、データ入出力回
路の制御及びアクセスを行ったマスターへの報知を実行
するように構成したので、データ入出力回路への不正な
アクセスを規制して、マスターの誤動作からデータ入出
力回路を保護することができる。また、アクセスに対す
る有効、無効の判定をデータ入出力側で行うため、新機
能のデータ入出力回路が追加されても回路変更すること
なしに容易に機能追加を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る数値制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施例に係るマスター識別回路の構成を示す
ブロック図である。
【図3】本実施例の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るマスター識別回路の
構成を示すブロック図である。
【図5】従来の数値制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1,2 マスター 3 システムバス 4 データ入出力回路 5 デコーダ 6 I/O 7a,7b マスター識別信号発生回路 8 マスター識別回路 9 識別信号線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/414 G06F 13/36 520

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチバスマスター方式の数値制御装置
    において、 バスに接続される複数のマスターそれぞれに設けられマ
    スター識別信号を発生させるマスター識別信号発生手段
    と、 マスター識別信号を識別するマスター識別手段と、 マスター識別手段の識別結果に基づき所定の制御信号を
    生成する制御信号生成手段と、 制御信号により制御されるデータ入出力回路と、 マスター識別手段の識別結果に基づきアクセスが有効か
    否かをアクセスを行ったマスターに知らせる報知手段
    と、 を備えることを特徴とする数値制御装置。
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JPH05257516A JPH05257516A (ja) 1993-10-08
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