JP2904120B2 - 揺動選別籾摺機の操作装置 - Google Patents

揺動選別籾摺機の操作装置

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JP2904120B2
JP2904120B2 JP13777096A JP13777096A JP2904120B2 JP 2904120 B2 JP2904120 B2 JP 2904120B2 JP 13777096 A JP13777096 A JP 13777096A JP 13777096 A JP13777096 A JP 13777096A JP 2904120 B2 JP2904120 B2 JP 2904120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動式の籾(も
み)玄米選別装置を備えてなる揺動選別籾摺(すり)機
に係り、特に、揺動選別籾摺機の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の揺動選別籾摺機において
は、前記籾・玄米の選別装置に対して、常に一定流量の
籾・玄米の混合米を供給することが必要である。そのた
め、前記選別装置の供給部に流量調整用のタンクを設
け、運転開始当初、前記タンクから供給される混合米が
選別装置の選別板全体に広がって選別状態が安定するま
では、籾玄米選別装置の仕上玄米を排出することなく機
内へ循環させるように「循環排出切換バルブ」を循環側
にしておき、仕上玄米中に籾の混入のないことを確認し
たうえでこのバルブを排出側に切換えている。また、前
記タンクを吊タンクとなし、このタンクが混合米の貯留
量に応じて上下動する作動に連動して、脱ぷロール真上
に設けた供給バルブの開度を変更するよう形成し、前記
タンク内にほぼ一定量の混合米を貯留するようにしてあ
るが、運転開始当初は吊タンクが空であるため、前記供
給バルブがほぼ全開状態になっているので、安全運転の
点からこの供給バルブを半開(定常運転時に近い開度)
状態にして原料を投入し、脱ぷ率や選別板の調整を行う
必要がある。
【0003】そこで、これらの煩わしい操作をできるだ
け解消するため、前記選別板の揺動駆動部に設けた可動
テンションプーリを断・続させる遠隔操作レバーに、前
記供給バルブを全閉させる手段を設けるとともに、前記
循環排出切換バルブを切換作動させるためのモータに設
けたアームと供給バルブ軸に固着した半開用係止片とを
前記モータの駆動に連動して係合・離脱させることによ
って供給バルブの全開・半開を行うようにしたものが、
実開平2−147236号により知られている。また、
仕上玄米を機内循環又は機外排出させるための切換バル
ブや籾摺部の供給バルブ等を作動させるための駆動源と
してモータを採用し、これらのモータを選別板の駆動モ
ータと共にセンサやリレーおよび検出スイッチやタイマ
等から成る電気回路で制御して籾摺選別機の待機時,起
動時,定常運転時等における各部のバルブの開閉状態や
選別板の動作状態を調整するようにした発明が特公昭6
3−63025号として提案されているしかしなが
ら、このものは、各部のバルブの開閉動作のために各バ
ルブ毎個別に開閉動作用のモータを配備する必要があ
り、更に、各部のモータの動作切替えを行うために電気
的な制御回路も必要とするので、籾摺選別機の操作の単
純化や自動化といった所期の目的は達成されるものの、
装置の製造コスト等の面で問題が残るまた、起動時に
おいては、所定時間経過後に籾摺部の供給バルブのモー
タが駆動してバルブが完全閉鎖位置から完全開放位置ま
で一気に開くので、作業開始の初期段階に脱ぷロールに
大量の籾が投入されて脱ぷロールの駆動モータに過負荷
が生じるといった可能性があり、また、供給バルブ自体
は、リミットスイッチを検出手段として完全開放位置も
しくは完全閉鎖位置の何れか一方に移動される構成であ
るので、半開等の中間位置に止め置くことができないと
いった不都合がある
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、循環
排出切換バルブは、運転再開時には循環側に切り替わっ
ている必要がある。例えば、運転終了時に循環排出切換
バルブが排出のままになっていると、次回運転開始時
に、原料籾が投入され運転が開始されると、選別状態が
安定しないまま仕上玄米が排出されることになり、この
仕上米に多量の籾が混入することになる。また、運転停
止時は、供給バルブは閉じた状態になければならない、
開の状態であると、運転を再開しようとして原料籾が投
入されると、主電動機の過負荷や機内の穀物流路におけ
る詰まり事故などが発生しやすく、加えて、脱ぷ率の調
整・確認においても、定常時よりもはるかに多い流量が
脱ぷロール間隙(げき)を通過しているので適切な調整
・確認はできない。
【0005】そこで、本発明の目的は、モータや電気的
な制御回路等の複雑でコストの高い構成要素を使用する
ことなく、一つの操作手段で選別板の揺動を開始/停止
の切換と循環排出の切換バルブの切換ができる操作装置
を提供することにある。さらに、本発明の目的は、一つ
の操作手段で供給バルブの開度の調整と循環排出の切換
バルブの切換ができる操作装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の揺動選別籾摺機の操作装置は、揺動選別板を駆
動する駆動源と揺動選別板との接続/非接続を切り換え
る切換手段と、前記揺動選別板の排出口に近接して設け
た排出樋内に、仕上玄米を機内循環又は機外排出させる
ための切換バルブを設けてなる揺動選別籾摺機におい
て、一端を手動操作レバーとなしたレバー軸と、該レバ
ー軸と前記切換手段及び切換バルブとをそれぞれ機械的
なリンケージで連結する連結手段とを設け、前記レバー
軸の移動位置に応じて一方の連結手段は、前記切換手段
を接続状態か非接続状態に切り換えると共に、他方の連
結手段は前記切換バルブを機内循環側かは機外排出側に
切り換えるようにして、運転停止時には揺動選別板の揺
動を停止させると共に機内循環又は機外排出させるため
の切換バルブを機内循環側に切換え、レバー軸を移動さ
せ、その位置によって揺動選別板の揺動を開始させ、ま
た切換バルブを機内循環側から機外排出側に切り換える
ようにした。
【0007】特に、前記切換手段を揺動選別板を駆動す
る駆動源と揺動選別板との接続/非接続を切り換える可
動テンションプーリで構成し、前記連結手段は前記レバ
ー軸に連結され該レバー軸の回動と共に回動し、該回動
中心を挟んで両側に孔を有する回動部材と、一端に係止
端部を備え前記各孔に挿通された各ワイヤで構成し、一
方のワイヤの他端は前記可動テンションプーリに連結さ
れ、他方のワイヤの他端は前記切換バルブに連結され、
前記レバー軸が第1の位置に回動し前記回動部材が対応
する位置に回動すると前記可動テンションプーリを接続
状態に切換え、前記レバー軸が第2の位置に回動し前記
回動部材が対応する位置に回動すると、前記可動テンシ
ョンプーリを接続状態に保持すると共に、切換バルブを
機外排出側に切り換えるようにした。
【0008】また、一端を手動操作レバーとなしたレバ
ー軸と、該レバー軸ど前記供給バルブ及び切換バルブと
をそれぞれ機械的なリンケージで連結する連結手段を設
け、前記レバー軸の移動位置に応じて一方の連結手段は
前記供給バルブを全閉、半開、又は全開位置に切り換え
ると共に、他方の連結手段は前記切換バルブを機内循環
側か機外排出側に切り換えるようにした。この場合、前
記レバー軸を前記供給バルブが取付けられたバルブ軸の
近傍に設け、前記レバー軸と供給バルブを連結する一方
の連結手段は前記バルブ軸に軸着した係合板と該係合板
と係合する前記レバー軸に軸着された押圧片で構成さ
れ、前記レバー軸の回動により前記供給バルブを全閉、
半開又は全開位置に切換え、前記レバー軸と切換バルブ
とを連結する他方の連結手段は供給バルブが全閉時及び
半開時の前記レバー軸の回動位置では前記切換バルブを
機内循環側とし、前記供給バルブが全開時の前記レバー
軸の回動位置では前記切換バルブを機外排出側に切り換
えるようにした。さらに、前記レバー軸と切換バルブと
を連結する他方の連結手段は、前記レバー軸に連結され
該レバー軸の回動と共に回動し、該回動中心から偏心し
て設けられた孔を有する回動部材と、一端に係止端部を
備え前記孔に挿通され他端が前記切換バルブに連結され
た構成とした。これによってレバー軸の移動位置(回転
位置)によって供給バルブの開度が調整されると共に切
換バルブを機内循環側か機外排出側に切り換える構成と
したから、供給バルブと切換バルブは、1つの手動操作
レバーによって連動して操作でき、運転停止時には供給
バルブを閉鎖すると共に切換バルブを機内循環側に切り
換えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。図1において符号1は揺動選別
籾摺機の全体を示し、該揺動選別籾摺機1は籾摺部2と
籾玄米選別部3とからなり、以下、順に詳述する。籾摺
部2において(図2参照)、張込ホッパ4の直下に接続
して脱ぷケース5を設け、脱ぷケース5の供給部にはバ
ルブ軸6に固着した供給バルブ7を設けるとともに、供
給バルブ7の直下に一対の脱ぷロール8,9を内装す
る。
【0010】前記脱ぷケース5の下方に振動コンベア1
0を横設し、振動コンベア10の搬送終端部を主風選装
置11に接続する。すなわち、脱ぷケース5の一側に形
成される主風選装置11は、底部に混合米受樋12を、
上端部にファン13を各々設け、この混合米受樋12と
ファン13の吸引口とを風路14によって連絡し、風路
14にはスクリューコンベア(図示せず)を備えた未熟
米受樋15を形成する。そして、未熟米受樋15の一端
は機外へ突設し、混合米受樋12の終端部は混合米スロ
ワ16に接続する。
【0011】前記混合米スロワ16の吐出口16aは、
機体背面側上部に設けた吊タンク17上方に臨ませ、該
吊タンク17は一側をピン18により枢支するととも
に、他側をばね19によって吊り下げた状態に支持して
ある。吊タンク17下方の混合米の流下路には棚板及び
風路により二次風選装置を形成するとともに、該流下路
を開閉する開閉バルブ20を設ける。前記流下路下端の
排出口21は、後述する揺動選別板22…の均分器(図
示せず)上に臨ませてある。
【0012】次に、籾玄米選別部3について説明する。
多段状に重設した複数の揺動選別板22…は、クランク
軸等からなる揺動機構(図示せず)によって揺動自在に
支持され、一側に上述の均分器を備えるとともに他側を
排出口となし、この排出口に近接して排出樋23を形成
する。排出樋23内には玄米仕切板24と籾仕切板25
とを仕切位置変更可能に設け、籾仕切板25の下端は籾
流路26の上方に、玄米仕切板24の下端は混合米流路
27の上方に各々位置させ、混合米流路27の下端は前
記混合米受樋12に接続する一方、籾流路26の下端
は、張込ホッパ4に連結した返り籾スロワ28に接続す
る。更に、前記混合米流路27の傾斜上方には玄米落下
口29を開口するとともに、仕上米スロワ32に接続す
る玄米流路30を分岐して設け、玄米落下口29には仕
上玄米を機内循環させるか又は機外排出させるための切
換バルブ31を設ける。
【0013】次に、前記供給バルブ7、開閉バルブ2
0、切換バルブ31並びに揺動選別板22…の揺動機構
の駆動・停止の操作装置について説明する。供給バルブ
7のバルブ軸6の近傍に平行状にレバー軸33を回動可
能に横設する(図2及び図3参照)。すなわち、籾摺機
1の前面側寄りと背面側寄りとに設けた一対の固定板3
4,35に前記レバー軸33を遊貫し、レバー軸33の
前面端にレバー36を、背面端に回動板37を各々固着
する。そして、回動板37の一側に円弧状の長孔(あ
な)38を設け、この長孔38と開閉バルブ20のバル
ブ軸41に固着したアーム42とは連結棒43によって
連結され、この連結棒43又は前記アーム42は、ばね
44によって上方、つまり開閉弁20を開く方向に付勢
される。
【0014】また、前記回動板37には互いに反対方向
へ突設する一対の引張用アーム39,40をレバー軸3
3を挟んで設け、この引張用アーム39,40には各々
係止孔39a,40aを設け、この係止孔39a,40
aにワイヤ45,46を各々挿通し、ワイヤ45又はワ
イヤ46引張時にはワイヤ45,46の係止端部45
a,46aと係止孔39a,40aとが互いに各々係止
するよう形成される。そして、前記ワイヤ45の他端
は、揺動機構のクランク軸に軸着したプーリ47と駆動
プーリ(仕上米スロワ軸に軸着)48とに掛け渡された
Vベルト49を緊張する可動テンションプーリ50の取
付体51に連結される。これにより、回動板37が回動
してワイヤ45が、ワイヤ45を被覆する被覆管52内
に沿って引張されると、取付体51が軸53を中心にば
ね54に抗して回動し、Vベルト49からテンションプ
ーリ50が引き離され、Vベルト49が緩んで揺動選別
板22…の揺動が停止し、回動板37を反対方向に回動
すると、ばね54によってテンションプーリ50がVベ
ルト49に引き付けられ、Vベルト49が緊張して揺動
選別板22…が揺動するよう形成される。
【0015】他方、ワイヤ46の他端は、切換バルブ3
1のバルブ軸57の一端に固着したアーム71に連結さ
れる。これにより、回動板37がワイヤ46を引張する
方向に回動すると、被覆管55内に沿ってワイヤ46が
引張され、アーム71がばね56に抗してバルブ軸57
を中心に回動し、切換バルブ31が機外排出側となり、
回動板37を反対方向へ回動させるとワイヤ46が緩
み、ばね56によってアーム71が反転し、切換バルブ
31が玄米落下口29を閉じて循環状態に切換わる。本
実施例においては、籾摺部の側方に設けた籾玄米選別部
に前記ワイヤ45,46を延長して設けるので、前記一
対の引張用アーム39,40は、引張しやすいように傾
斜状に設けてある。
【0016】前記回動板37の回動は、レバー軸33に
直結したレバー36により行うのであるが、図4に示す
ように、レバー36が水平状態の停止位置(A)、レバ
ー36が約45°の状態の運転開始位置(B)、レバー
36が垂直状態の運転位置(C)の3段階に切換わるよ
う形成される。そのため、本実施例においては、レバー
軸33に軸着した谷形咬合盤70と、固定板34に固着
した山形咬合盤72と、両者を咬み合せるためのばね7
3とからなる位置決めストッパ手段により、レバー36
を介してレバー軸33及び回動板37が約45°ずつ3
段階に回動するよう形成される。
【0017】また、供給バルブ7のバルブ軸6の前面側
端部には係合板58を固着し、この係合板58と、つま
み60によって固定板34に回動可能に設けた最大流量
規制用回転盤59の規制ピン61とが係合するよう形成
するとともに、レバー軸33に固着した板ばねからなる
押圧片62と前記係合板58とが係合するように形成さ
れる。更に、前記バルブ軸6の他端にアーム63を固着
し、アーム63に形成した円弧状の長孔64と吊タンク
17とを連結棒65によって連結する。なお、前記バル
ブ軸6は、ばね66により供給バルブ7を開く方向に常
時付勢される。
【0018】以下、上記実施例における具体的作動につ
いて説明する。図外のシュートパイプ等により張込ホッ
パ4内に原料籾を供給する。このとき、レバー36は図
4(A)の位置にあり、押圧片62により係合板58が
ばね66に抗して押圧され、バルブ軸6が回動して供給
バルブ7が全閉状態である。また、引張用アーム39に
より一方のワイヤ45のみが引張され、可動テンション
プーリ50がVベルト49から引き離されているので揺
動選別板22…は停止状態であるとともに、切換バルブ
31は、アーム71を介してバルブ軸57がばね56に
引っ張られて機内循環状態(図3において二点鎖線参
照)である。更に、回動板37の長孔38によって連結
棒43がばね44に抗して下方へ引き寄せられるため、
アーム42及びバルブ軸41を介して開閉バルブ20が
混合米の流下路を閉じているので、吊タンク17内に残
留する混合米が落下して、停止している揺動選別板22
…の供給部(均分器)に滞留することがない。
【0019】次に、レバー36を上方に回動すると、ば
ね73に抗して谷形咬合盤70が約45°回動し、山形
咬合盤72と再び咬合して係止され(図4−B参照)、
いわゆる中立状態となる。このとき、押圧片62が上方
へ回動するのに伴い、係合板58及びバルブ軸6がばね
66によって回動し、供給バルブ7を半開状態とし、張
込ホッパ4内の原料籾を徐々に脱ぷロール8,9間に供
給して籾摺が開始される。また、回動板37の回動によ
りワイヤ45が緩められ、可動テンションプーリ50が
取付体51を介してばね54に引っ張られてVベルト4
9を緊張させ、揺動機構を駆動させることによって揺動
選別板22…が揺動するとともに、開閉バルブ20がば
ね44によって開くことにより、吊タンク17内の混合
米が二次風選装置によって風選されながら流下し、均分
器を経て各揺動選別板22…に供給されて選別が行われ
る。しかし、この際、切換バルブ31は機内循環側のま
まであり、玄米仕切板24により分離させられた玄米
は、混合米流路27に流下し、混合米と共に混合米受樋
12及び混合米スロワ16により吊タンク17に還流す
る。吊タンク17に混合米がたまってくると、ばね19
に抗して吊タンク17が下方へ回動し、一定以上たまっ
た時点で連結棒65の下端がアーム63の長孔64の下
端に係合し、ばね66に抗してアーム63を押し下げ、
バルブ軸6を介して供給バルブ7を閉じる方向に漸次回
動させ、ついには全閉状態として張込ホッパ4からの原
料籾の供給を停止させる(この状態にあっても、揺動選
別板22…で選別された籾は返り籾スロワ28により脱
ぷロール8,9間に還流される)。
【0020】一方、揺動選別板22…においては、吊タ
ンク17から一定流量の混合米が供給されて選別状態が
安定してくるので、玄米仕切板24によって仕切られた
玄米流層中に籾の混入のないことを確認したうえで、レ
バー36を直立状態に回動して定常運転に移行する。こ
れにより(図4−C参照)、押圧片62と係合板58と
の係合が解除され、ばね66により付勢された係合板5
8は規制ピン61に係止されて供給バルブ7が全開状体
となるとともに、ワイヤ46が引張用アーム40によっ
て引っ張られ、ばね56に抗してアーム71及びバルブ
軸57を回動させ、切換バルブ31が機外排出側(図
中、実線で示す)に切換えられ、仕上玄米は玄米落下口
29から玄米流路30内へ流入し、仕上米スロワ32に
より機外に取出されることになる。なお、このとき、開
閉バルブ20の連結棒43並びに可動テンションプーリ
50側のワイヤ45は、共に引っ張られた状態になく、
揺動機構は駆動され、開閉バルブ20は開いたままであ
る。
【0021】こうして定常運転が続行されるが、原料籾
の性状の変化等によって脱ぷロール8,9への繰込量が
増加した場合は、吊タンク17の貯留量の増加にともな
う下方への回動により、連結棒65の下端がアーム63
の長孔64の下端を押下げ、供給バルブ7を閉方向に回
動させて繰込量を減少させて吊タンク17のオーバーフ
ロー等のトラブルを防止し、ほぼ一定量の混合米が吊タ
ンク17に貯留されることになる。
【0022】次に、図5及び図6を参照して、本発明の
別の実施例に付き説明する(先の実施例と同じ部材につ
いては同じ符号を用いた)。バルブ軸6に近く、かつ平
行に、一対の固定板34,35によって回動可能にレバ
ー軸80を横架し、該レバー軸80の一端にレバー36
を、他端に回動板81を各々軸着する。前記回動板81
には、上端を開閉バルブ20のアーム42に連結した連
結棒43の下端と係合する長孔38を設けるとともに係
合ピン85を固着する。一方、前記レバー軸80の近傍
で、かつ、レバー軸80と平行に従動軸82を横設す
る。この従動軸82は一対の固定壁83,83間に横架
され、一端に引張板84を軸着する。引張板84には前
記係合ピン85を遊嵌する長孔86を設けるとともに、
従動軸82を挟んで円弧状の一対の長孔87,88を設
ける。そして、一方の長孔87には切換バルブ31を作
動させるためのワイヤ46の係止端部46aを遊嵌し、
他方の長孔88には可動テンションプーリ50を作動さ
せるためのワイヤ45の係止端部45aを遊嵌する。
【0023】この実施例の場合は、レバー36によりレ
バー軸80及び回動板81を回動させ、係合ピン85が
長孔86に沿って摺(しゅう)動することにより、従動
軸82を中心に引張板84を回動させる。すなわち、図
5において、レバー36を実線で示す運転開始位置から
垂直側へ回動させると(運転位置)、係合ピン85が長
孔86の下線を押し下げながら摺動することにより引張
板84が図中右側へ回動し、一方のワイヤ46がばね5
6に抗して引っ張られ、切換バルブ31が機外排出側に
切換わる。逆に、実線で示す位置から水平側へ回動させ
ると(停止位置)、係合ピン85が長孔86の上縁を押
し上げながら摺動することにより引張板84が図中左側
へ回動し、他方のワイヤ45がばね54に抗して引っ張
られ、可動テンションプーリ50によるVベルト49の
緊張が解除されて揺動選別板22…の揺動が停止する。
このように、本実施例においては前記係合ピン85が長
孔86の一端部から他端部に移動することにより位置決
めストッパ手段となした。その他の部材の作用は先の実
施例と同様であるので説明を省略する。なお、係合ピン
85の摺動を滑らかにしてレバー36の操作性を円滑に
するため、長孔86の中ほどをややふくらませてだ円形
に形成するとよい。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように請求項1〜3記載の発
明によれば、モータや電気的な制御回路等の複雑でコス
トの高い構成要素を用いることなく、一つの手動操作
バーにより、運転停止時には揺動選別板の揺動を停止さ
せると共に切換バルブを機内循環側とすることができ、
運転再開時には揺動選別板の選別状態が安定しない間に
玄米が機外へ排出されることがない。しかも、1つの
動操作レバーで揺動選別板の揺動の開始/停止と切換バ
ルブの切換ができるので操作性が良くなる。
【0025】また、請求項4〜6記載の発明では、モー
タや電気的な制御回路等の複雑でコストの高い構成要素
を用いることなく、一つの手動操作レバーにより、供給
バルブの開度調整と、切換バルブの機内循環/機械排出
の切換ができることから、切換バルブの切換と供給バル
ブの全開とを連動させることができ操作性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す揺動選別籾摺機の
正面図である。
【図2】同上の要部拡大断面図である。
【図3】同上の要部拡大斜視図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】別の実施例を示す要部断面図である。
【図6】同上の正面図である。
【符号の説明】
1 揺動選別籾摺機 2 籾摺部 3 籾玄米選別部 4 張込ホッパ 5 脱ぷケース 6 バルブ軸 7 供給バルブ 8 脱ぷロール 9 脱ぷロール 10 振動コンベア 11 主風選装置 12 混合米受樋 13 ファン 14 風路 15 未熟米受樋 16 混合米スロワ 17 吊タンク 18 ピン 19 ばね 20 開閉バルブ 21 排出口 22 揺動選別板 23 排出樋 24 玄米仕切板 25 籾仕切板 26 籾流路 27 混合米流路 28 返れ籾スロワ 29 玄米落下口 30 玄米流路 31 切換バルブ 32 仕切米スロワ 33 レバー軸 34 固定板 35 固定板 36 レバー 37 回動板 38 長孔 39 引張用アーム 40 引張用アーム 41 バルブ軸 42 アーム 43 連結棒 44 ばね 45 ワイヤ 46 ワイヤ 47 プーリ 48 駆動プーリ 49 Vベルト 50 可動テンションプーリ 51 取付体 52 被覆管 53 軸 54 ばね 55 被覆管 56 ばね 57 バルブ軸 58 係合板 59 最大流量規制用回転盤 60 つまみ 61 規制ピン 62 押圧片 63 アーム 64 長孔 65 連結棒 66 ばね 70 谷形咬合盤 71 アーム 72 山形咬合盤 73 ばね 80 レバー軸 81 回動盤 82 従動軸 83 固定壁 84 引張板 85 係合ピン 86 長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B07B 13/00 - 13/18 B02B 5/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動選別板を駆動する駆動源と揺動選別
    板との接続/非接続を切り換える切換手段と、前記揺動
    選別板の排出口に近接して設けた排出樋内に、仕上玄米
    を機内循環又は機外排出させるための切換バルブとを設
    けてなる揺動選別籾摺機において、一端を手動操作レバ
    ーとなしたレバー軸と、該レバー軸と前記切換手段及び
    切換バルブとをそれぞれ機械的なリンケージで連結する
    連結手段とを設け、前記レバー軸の移動位置に応じて一
    方の連結手段は前記切換手段を接続状態か非接続状態に
    切り換えると共に、他方の連結手段は前記切換バルブを
    機内循環側か機外排出側に切り換えることを特徴とする
    揺動選別籾摺機の操作装置。
  2. 【請求項2】 前記レバー軸が運転停止状態の位置では
    前記切換手段は非接続状態となり、前記切換バルブは機
    内循環側に切り換えられ、前記レバー軸が第1の位置に
    移動すると前記切換手段を接続状態に切換え、前記レバ
    ー軸が第2の位置に移動すると、前記切換手段を接続状
    態に保持すると共に、切換バルブを機外排出側に切り換
    える請求項1記載の揺動選別籾摺機の操作装置。
  3. 【請求項3】 前記切換手段は揺動選別板を駆動する駆
    動源と揺動選別板との接続/非接続を切り換える可動テ
    ンションプーリで構成され、前記連結手段は前記レバー
    軸に連結され該レバー軸の回動と共に回動し該回動中心
    を挟んで両側に孔を有する回動部材と、一端に係止端部
    を備え前記各孔に挿通されたワイヤとで構成され、一方
    のワイヤの他端は前記可動テンションプーリに連結さ
    れ、他方のワイヤの他端は前記切換バルブに連結され、
    前記レバー軸が第1の位置に回動し前記回動部材が対応
    する位置に回動すると前記可動テンションプーリを接続
    状態に切換え、前記レバー軸が第2の位置に回動し前記
    回動部材が対応する位置に回動すると、前記可動テンシ
    ョンプーリを接続状態に保持すると共に、切換バルブを
    機外排出側に切り換える請求項1または請求項2記載の
    揺動選別籾摺機の操作装置。
  4. 【請求項4】 一対の脱ぷロールと主風選装置とを備え
    た籾摺部には前記一対の脱ぷロール上方に、バルブ軸に
    固着した供給バルブを設ける一方、揺動機構により駆動
    される揺動選別板を備えた籾玄米選別部の排出口に近接
    して設けた排出樋内に、仕上玄米を機内循環又は機外排
    出させるための切換バルブを設けてなる揺動選別籾摺機
    において、一端を手動操作レバーとなしたレバー軸と、
    該レバー軸と前記供給バルブ及び切換バルブとをそれぞ
    機械的なリンケージで連結する連結手段とを設け、前
    記レバー軸の移動位置に応じて一方の連結手段は前記供
    給バルブを全閉、半開、又は全開位置に切り換えると共
    に、他方の連結手段は前記切換バルブを機内循環側か機
    外排出側に切り換えることを特徴とする揺動選別籾摺機
    の操作装置。
  5. 【請求項5】 前記レバー軸を前記供給バルブが取付け
    られたバルブ軸の近傍に設け、前記一方の連結手段は前
    記バルブ軸に軸着した係合板と該係合板と係合する前記
    レバー軸に軸着された押圧片で構成され、前記レバー軸
    の回動により前記供給バルブを全閉、半開又は全開位置
    に切換え、前記他方の連結手段は供給バルブが全閉時及
    び半開時の前記レバー軸の回動位置では前記切換バルブ
    を機内循環側とし、前記供給バルブが全開時の前記レバ
    ー軸の回動位置では前記切換バルブを機外排出側に切り
    換える請求項4記載の揺動選別籾摺機の操作装置。
  6. 【請求項6】 前記他方の連結手段は、前記レバー軸に
    連結され該レバー軸の回動と共に回動し、該回動中心か
    ら偏心して設けられた孔を有する回動部材と、一端に係
    止端部を備え前記孔に挿通され他端が前記切換バルブに
    連結されている請求項5記載の揺動選別籾摺機の操作装
    置。
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