JP2904102B2 - 汚水浄化槽 - Google Patents

汚水浄化槽

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JP2904102B2
JP2904102B2 JP8061244A JP6124496A JP2904102B2 JP 2904102 B2 JP2904102 B2 JP 2904102B2 JP 8061244 A JP8061244 A JP 8061244A JP 6124496 A JP6124496 A JP 6124496A JP 2904102 B2 JP2904102 B2 JP 2904102B2
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信義 片貝
淳 日比野
力 石垣
裕二 小泉
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭等から排
出される合併排水を浄化するために、粒状担体を用いた
好気濾床法を取り入れた汚水浄化槽に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の汚水浄化槽を図4に基づいて詳細
に説明する。図4は、従来一般的に用いられてきた汚水
浄化槽の1の構造を示す断面図であり、図に示すよう
に、汚水浄化槽1は、仕切壁A1、A2、A3及びA4
により仕切られた嫌気濾床槽第1室2、嫌気濾床槽第2
室3、接触ばっ気槽4、沈澱槽5、及び消毒槽6から構
成され、流入口9から供給された被処理水7が嫌気濾床
槽第1室2から順次移流し、最後に消毒槽6を経て、流
出口10より処理水8として放流されるものである。
【0003】前記嫌気濾床槽第1室2、嫌気濾床槽第2
室3、及び接触ばっ気槽4夫々には、有機汚物質を分
解する微生物を着床させるために接触材C1、C2及び
C3が充填されている。これら接触材C1〜C3は、比
表面積(m2/m3)の大きいことが望ましいため、波板
状、ハニカム状、又はネットリング状等の形状をしたも
のが用いられている。
【0004】接触ばっ気槽4では、有機汚物質から転
換した生物性汚泥あるいは接触材C3からの生物膜剥離
汚泥(これらを総称して以後SSという)が生じ、該S
Sは後段の沈澱槽5において沈澱法によって比重分離さ
れる。
【0005】また、他の従来例として図4に示す従来浄
化槽を改良した特開昭64−75095号公報に開示さ
れた浄化槽がある。この浄化槽は、図4を用いて説明す
ると、接触ばっ気槽4を粒状担体によって充填した生物
膜濾過槽とし、また沈澱槽5を処理水槽として用い、接
触材C3を濾過材としても使用するものである。
【0006】前記生物膜濾過槽において、被処理水7に
含まれる有機汚物質は、接触材C3に付着した微生物
によってSSへ転換され、C3内の粒状担体に捕捉され
る。このように有機汚物質は、生物膜濾過槽において
好気的に生物分解される。尚、いま述べたような方法に
より有機汚物質を分解する方法は、水処理分野におい
て通常生物濾過法と呼ばれている。
【0007】前記生物膜濾過槽を用いた汚水浄化槽は、
被処理水7の流量変動に対処するために、嫌気濾床槽に
は流量調整機能が備えられている。被処理水7は、流入
口9から嫌気濾床槽第1室2に入り、大きなゴミや挾雑
物が取り除かれた後、嫌気濾床槽第2室3に入る。ここ
で、前記嫌気濾床槽第1室2及び嫌気濾床槽第2室3
は、流量変動に見合った容量を濾床上部で確保できる水
深の位置に連通口(図示省略)が設けられている。
【0008】次に被処理水7は、嫌気濾床槽第2室3か
ら定量ポンプ11により生物膜濾過槽に移流され、この
生物膜濾過槽にて生物分解される。散気管12は、空気
吐出用に設けられたもので、好気的に処理するために設
けてある。生物膜濾過槽にて処理された被処理水7は処
理水槽に至り、更に消毒槽6で殺菌され、処理水8とし
て流出口10から放流される。
【0009】この状態で運転を継続すると、生物膜濾過
槽では、捕捉したSSと接触材C3に付着した生物膜と
の蓄積により、濾過抵抗が大きくなり、所定の濾過水量
が得られなくなるために、定期的に接触材C3の逆洗が
行なわれる。逆洗方法は、処理水槽の処理水を逆洗ポン
プ13により生物膜濾過槽の底部に噴出し、その逆洗水
を槽上部から取りだして嫌気濾床槽第1室2に返送(図
示省略)するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
てきた従来浄化槽では、以下のような問題点がある。 (1)汚水浄化槽1における沈澱槽5では、被処理水7
の流量変動、あるいは季節的な水温変化による影響に対
応できず、処理水8の水質が不安定である。 (2)特開昭64−75095号公報に開示された汚水
浄化槽1では、生物膜濾過槽が生物的分解機能と物理的
濾過機能を具備するために5mm程度の粒状セラミック
スの接触材C3を充填しているが、そのために目詰りが
生じやすく、濾過を継続できる時間が短い。 (3)前記目詰りを解消するために逆洗作業を行なう
が、濾過槽全体を良好に逆洗するためには、大きな動力
を有した水中ポンプが必要となる。 (4)更に、通常逆洗に必要な水量は濾過槽と同等容量
以上の容量が必要とされるため、その逆洗水を貯留する
処理水槽が必ず必要となり、どうしても汚水浄化槽1全
体が大きくなってしまう。 そこで、本発明においては上記問題点に鑑み、良好な処
理水が継続、安定して得られると共に、所要動力の低減
と装置の小型化を図った汚水浄化槽を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、図3に示すよ
うに、槽内を仕切壁で仕切って、複数の処理槽を形成
し、該処理槽に被処理水を順次移流して浄化を行なう汚
水浄化槽28において、複数の処理槽は、上流側から嫌
気濾床槽第1室33、嫌気濾床槽第2室35、好気濾床
41、処理水槽22、消毒槽37の順に配列され、前
記好気濾床槽41は、上下に多孔部材を配し、該多孔部
材よって形成された空間部に濾床層を設け、該濾床層
上下に分割するための多孔部材16を前記空間部に設
け、前記分割された上下濾床層の各々の下方に散気部材
18、19を設置し、前記下濾床層の下多孔部材下部と
前記嫌気濾床槽第1室33上部とを移送ポンプ20を有
した洗浄排水排出管21及び洗浄排水移送管42によっ
て接続したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、粒状物を充填床とした好気
濾床槽による排水の処理方法について、図1を用いて説
明する。図1において、(a)は好気濾床槽の通常の処
理状態を示す図であり、(b)は好気濾床槽処理槽の洗
浄状態を示した図である。
【0013】図1(a)の通常の処理方法について述べ
ると、好気濾床槽41には、粒状担体14を好気濾床層
として充填してあり、その好気濾床層を上下の2区画に
分け、上区画Rゾーン及び下区画Fゾーンを形成し、上
区画Rゾーン及び下区画Fゾーンの上下部に粒状担体1
4を通過させない多孔部材15、17を水平横断的に設
けると共に、上区画Rゾーン及び下区画Fゾーンを区分
する多孔部材16を設けてある。また、上区画Rゾーン
及び下区画Fゾーンの粒状担体14の下方に散気部材1
8及び19を設け、下区画Fゾーン下部の多孔部材17
の下部から被処理水を嫌気濾床槽第1室へ移送ポンプ2
0を介して洗浄排水として引き抜く洗浄排水排出管21
を設けている。23は、好気濾床槽41下部と処理水槽
22とを連通する開口部である。尚、このとき上区画R
ゾーン下方の散気部材18は、多孔部材16の上側或は
下側(18’)のどちらの形態で設けてもよい。洗浄排
水を移送する移送ポンプ20についても、図面ではエア
リフトポンプを使用しているが、動力を用いた通常の水
中ポンプを使用してもよい。更に、好気濾床槽41下部
と処理水槽22とを連通する開口部23は、洗浄排水排
出管21の径より小さい径であることが望ましい。ま
た、図2(a)に示すように、開口部23を洗浄排水排
出管21とは隔離するように設け、管口径を小さくした
開口部23’としてもよく、図2(b)に示すように処
理水槽22からの逆流を防止する逆止弁24を設けても
よい。
【0014】以上のような構成の排水処理は、次に述べ
るように行なわれる。嫌気濾床槽第2室から出た被処理
水25は、好気濾床槽41の上区画Rゾーンに入る。R
ゾーンの粒状担体14は、散気部材18からの空気泡に
よって多孔部材15及び16内で流動する程度に充填し
てある。尚、散気部材18は溶存酸素が散気によってR
ゾーン全域に拡散されるように設置されるのが望まし
い。Rゾーンに入った被処理水25は、粒状担体14に
生息する好気性微生物によって処理され、BODの分解
やアンモニアの硝化が進行する。Rゾーンでは、粒状担
体14が流動しているためSSの捕捉は充分ではなく、
SSを含んだ通過水は、Rゾーンを下降し下区画Fゾー
ンに入る。Fゾーンの粒状担体14は、後述する洗浄時
にだけ散気部材19から散気される空気泡によって流動
する程度に充填してある。
【0015】Fゾーンに達した通過水は、粒状担体14
が静止して濾過層として形成されているため、通過水に
含まれるSSは前記濾過層にて捕捉除去される。また、
Fゾーンでは、Rゾーンから溶存酸素も持ち込まれるた
め好気性微生物が付着生息し、Rゾーンにて分解しきれ
なかった残留BODの分解や残留アンモニアの硝化が行
なわれる。
【0016】このように被処理水25は、上区画Rゾー
ンにて主にBODの分解及びアンモニアの硝化をされ、
下区画FゾーンにてSSが除去される。Fゾーンを通過
した後は、開口部23から処理水槽22に至り、その上
部から処理水26として排出される。好気濾床槽41
は、処理を継続していると捕捉したSSによって粒状担
体14間が徐々に閉塞するようになる。この傾向は、前
述したように多くのSSを捕捉する下区画のFゾーンで
著しい。そのため好気濾床槽41の洗浄を行なう必要が
でてくる。
【0017】次に好気濾床槽41の洗浄方法を図1
(b)を用いて説明すると、通常の処理から洗浄に移行
する場合は、下区画Fゾーンの多孔部材17の下方にあ
る散気部材19から散気を開始する。散気によって生じ
る空気泡によりFゾーンの粒状担体14は流動を開始
し、担体間に捕捉されたSSは遊離するようになる。こ
の時洗浄排水排出管21に接続させた移送ポンプ20を
作動させ、SSを含んだ槽内水を嫌気濾床槽第1室へ洗
浄排水27として引き抜く。この洗浄排水の戻りによっ
て嫌気濾床槽第1室の槽内水は順次押し出され、嫌気濾
床槽第2室を介し、好気濾床槽41の上部へ被処理水2
5として入る。即ち、嫌気濾床槽第2室の処理水が洗浄
用水として供給される。
【0018】洗浄の終了は、散気部材19からの散気停
止すると共に、移送ポンプ20を停止することにより完
了し、通常の処理状態に戻る。以上のような洗浄を行な
うと、極めて少ない空気量にてFゾーンをバブリングで
き、且つFゾーンの槽内水を引き抜く方式であるため、
少ない洗浄水量でSSを洗い出すことができ、所要動力
も小さいものでことたりる。また、洗浄用水を確保する
ための処理水槽22が実質的に不要となり、槽全体の容
量を小さくできる。
【0019】好気濾床槽41に充填する粒状担体14に
ついて述べると、担体に必要な特性は、微生物の付着量
(保持量)が大きく、また洗浄が容易に行なえ、物理化
学的、機械的耐久性がある必要がある。好気濾床槽41
では、処理効率を高めるため担体への微生物付着量(保
持量)が大きいほうが好ましく、そのためには内部に細
孔を持ち、且つ細孔が連通している粒状物あるいは繊維
間のような空隙を持つ繊維塊が望ましい。この様なもの
に、無機系担体には、パーライト、シラスバルーン、発
泡コンクリート、活性炭、多孔質セラミック、多孔質硝
子等がある。合成樹脂系担体には、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリビニ
ルアルコールのアセタール化物等の発泡成形物、繊維を
不規則に絡めた繊維塊、繊維を不規則に積層した不織
布、繊維を結束した繊維塊等が挙げられる。
【0020】但し、好気濾床槽の洗浄においては、バブ
リングや水流によって、付着した過剰の微生物や担体間
に捕捉したSSが担体から容易に剥離することが必要で
ある。これには、担体の比重が大きく影響し、その比重
が大きすぎても小さすぎても好ましいものではない。担
体に使用するのに好適な比重は、概ね0.9〜1.1程
度のものである。
【0021】比重の点を考えると、無機系担体は多きす
ぎるものが多く、合成樹脂系担体では好適なものが多
い。特にポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルア
ルコールのアセタール化物、前述した繊維でポリエステ
ル、ナイロン等の各種繊維塊は適度な比重を有してい
る。ポリエチレンはその点、僅かながら比重が小さい。
但し、ポリエチレン(連通気泡体)は、微生物が付着す
ると比重が高まり、1.005程度の適度な比重にな
る。従って、ポリエチレン連通気泡体は予め微生物を付
着させたものを使用することもできる。或は、別の比重
調整を行なったものも使用できる。具体的には、エマル
ジョンペイントを連通気泡体に含浸乾燥して得たもの、
発泡成形時に炭酸カルシウムや硫酸バリウムその他比重
調整剤を添加して得たもの、更には発泡成形時にポリエ
チレングリコール系エステルやグリセリン脂肪酸エステ
ルなどの親水性物質を添加して得たもの等である。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図3を用いて説明すると、
汚水浄化槽28は、仕切壁29、30、31及び32に
よって仕切られ、嫌気濾床槽第1室33は、接触材34
が収納され粗大固形物の除去と嫌気性微生物による有機
物の低分子化が行なわれる。嫌気濾床槽第2室35には
同様に接触材36が収納されており、更なる有機物の分
解を促す。好気濾床槽41には図1にて述べた構成を具
備しており、前述した粒状担体14が収納され、該槽4
1内を上区画Rゾーンと下区画Fゾーンとに機能分画さ
せている。各ゾーンにおける主な作用は、前述している
ためここでは省略する。散気部材18は、通常の処理状
態及び洗浄時でも常時空気が挿入され、また散気部材1
9には、洗浄時のみ空気が挿入される。そして処理水槽
22は、好気濾床槽41と開口部23を介して連通して
いる。前記処理水槽22は、洗浄排水排出管21と移送
ポンプ20を収納するためと処理水を消毒槽37へ移流
するために設けられている。
【0023】以上のような汚水浄化槽28において、B
ODやSSの除去以外に、更に窒素を除去する場合に
は、循環用移送ポンプ38を処理水槽22に設置し処理
水の一部を嫌気濾床槽第1室に返送することで可能とな
る。
【0024】汚水浄化槽28の通常の処理工程及び作用
について説明すると、被処理水39は、流入口から供給
され、嫌気濾床槽第1室33に入り、粗大固形物が接触
材34により除去されると同時に、嫌気性及び通性嫌気
性微生物によって有機物の分解が行なわれる。硝化の進
んだ処理水の一部が循環用移送ポンプ38を介して返送
される場合には、ここで脱窒素も行なわれる。次に嫌気
濾床槽第1室33を通過した移流水は、嫌気濾床槽第2
室35の上部へ至り該槽35に入る。ここで更なる有機
物の分解や脱窒素が行なわれる。嫌気濾床槽第2室35
を通過した移流水25は好気濾床槽41の上部へ入り、
該槽41で好気的生物分解が行なわれる。即ち、好気濾
床槽41では、上区画Rゾーンにおいて散気部材18か
ら供給される空気によって、粒状担体14に付着した好
気性微生物による有機物の分解及びアンモニアの硝化が
行なわれる。続いて下区画Fゾーンでは粒状担体層が停
止状態にあるため、SSの捕捉を行なう。併せて、Rゾ
ーンより持ち越される溶存酸素によって好気的雰囲気が
維持され、やはり好気的生物分解も行なわれる。この工
程までに被処理水39は、有機物及びSS、必要に応じ
て窒素も除去されるため、透視度のよい高度な処理水と
なり、処理水槽22へ移行し消毒槽37で滅菌された
後、放流水40として系外に排出される。
【0025】ここで被処理水39に大きな流量変動があ
る場合には、好気濾床槽41と処理水槽22を結ぶ開口
部23に適度な移流水の通過抵抗を持たせることで、各
槽の急激な移流の防止、即ち流量調節の機能を持たせる
ことができる。
【0026】次に洗浄工程について説明すると、洗浄の
指令は、好気濾床槽41の水位が所定水位まで上昇する
か、又はタイマー設定にて所定時間が経過することによ
って開始される。尚、タイマー設定の場合は、被処理水
39流入の少ない深夜に設定することが好ましい。
【0027】洗浄工程は、散気部材19から散気を開始
し、Fゾーンをバブリングすると同時に移送ポンプ20
を作動して、バブリングにより剥離させたSSを槽内水
とともに洗浄排水排出管21から引き抜き、洗浄排水移
送管42から嫌気濾床槽第1室33へ移送する。この洗
浄排水の戻りによって、嫌気濾床槽第1室33及び嫌気
濾床槽第2室35の槽内水は順次押し出され、嫌気濾床
槽第2室35の処理水が好気濾床槽41の上部へ供給さ
れる。換言すれば、好気濾床槽41のFゾーンの洗浄排
水をその下方より引き抜くことで、Rゾーンより洗浄用
水が供給され洗浄が行なわれる。
【0028】ここで、洗浄時は各槽の水位がほとんど同
じになるため、洗浄に伴って移送ポンプ20を稼働して
も処理水槽22からの開口部23を介しての逆流が少な
く、Fゾーンの洗浄排水を効率的に引き抜くことが可能
となる。その効果をより大きくするためには、開口部2
3に逆止弁24を設けることが好ましい。
【0029】一方、この洗浄操作を行なってもRゾーン
及びFゾーンの粒状担体14は、両者を分画する多孔部
材16によって行き来できないため、各ゾーンの担体量
は変化しない。洗浄の終了は、散気部材19からの散気
を停止すると共に、移送ポンプ20を停止することによ
り完了する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
効率的なBOD及びSSの除去が可能であり、且つアン
モニアの硝化も行なわれるので透明感のある高度な処理
水を安定して得ることができる。また好気濾床槽に、比
重が1に近い粒状担体を充填させた場合には、洗浄にか
かる所要動力を著しく小さくすることが可能となる。更
には、好気濾床槽を洗浄するための処理水を貯留する処
理水槽が実質的に不要となり、汚水浄化槽全体を小さく
するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す好気濾床槽の概略断面図
であり、(a)は通常の処理状態を、(b)は洗浄状態
を示す。
【図2】本発明の実施例を示す好気濾床槽と処理水槽を
連通させる開口部の拡大図である。
【図3】本発明の実施例を示す汚水浄化槽であり、
(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A断面図を
示す。
【図4】従来例による汚水浄化槽の概略断面図を示す。
【符号の説明】
1.汚水浄化槽 2.嫌気濾床槽第1室 3.嫌気濾床
槽第2室 4.接触ばっ気槽 5.沈澱槽 6.消毒槽
7.被処理水 8.処理水 9.流入口 10.流出
口 11.定量ポンプ 12.ばっ気用散気管 13.
逆洗ポンプ 14.粒状担体 15.多孔部材 16.
多孔部材 17.多孔部材 18.散気部材 19.散
気部材 20.移送ポンプ 21.洗浄排水排出管 2
2.処理水槽 23.開口部 24.逆止弁 25.被
処理水 26.処理水 27.洗浄排水 28.汚水浄
化槽 29.仕切壁 30.仕切壁 31.仕切壁 3
2.仕切壁 33.嫌気濾床槽第1室 34.接触材
35.嫌気濾床槽第2室 36.接触材 37.消毒槽
38.循環用移送ポンプ 39.被処理水 40.放
流水 41.好気濾床槽 42.洗浄排水移送管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 裕二 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立 化成工業株式会社 結城工場内 (56)参考文献 特開 平6−285484(JP,A) 特開 昭64−75095(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 3/00 - 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】槽内を仕切壁で仕切って、複数の処理槽を
    形成し、該処理槽に被処理水を順次移流して浄化を行な
    う汚水浄化槽において、複数の処理槽は、上流側から嫌
    気濾床槽第1室、嫌気濾床槽第2室、好気濾床槽、処理
    水槽、消毒槽の順に配列され、前記好気濾床槽は、上下
    に多孔部材を配し、該多孔部材よって形成された空間部
    濾床層を設け、該濾床層を上下に分割するための多孔
    部材を前記空間部に設け、前記分割された上下濾床層
    各々の下方に散気部材を設置し、前記下濾床層の下多孔
    部材下部と前記嫌気濾床槽第1室上部とを移送ポンプを
    有した洗浄排水排出管及び洗浄排水移送管によって接続
    したことを特徴とする汚水浄化槽。
JP8061244A 1996-03-18 1996-03-18 汚水浄化槽 Expired - Lifetime JP2904102B2 (ja)

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JP27142598A Division JP3024638B2 (ja) 1998-09-25 1998-09-25 汚水浄化槽の処理方法
JP33663498A Division JP3054821B2 (ja) 1998-11-27 1998-11-27 汚水浄化槽用好気濾床槽
JP36594598A Division JP3072287B2 (ja) 1998-12-24 1998-12-24 汚水浄化槽用好気濾床槽の運転方法

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