JP2903334B2 - ネットワークフォロー式のラジオ受信機 - Google Patents

ネットワークフォロー式のラジオ受信機

Info

Publication number
JP2903334B2
JP2903334B2 JP16474790A JP16474790A JP2903334B2 JP 2903334 B2 JP2903334 B2 JP 2903334B2 JP 16474790 A JP16474790 A JP 16474790A JP 16474790 A JP16474790 A JP 16474790A JP 2903334 B2 JP2903334 B2 JP 2903334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
coincidence
tuners
broadcast
tuner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16474790A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0454732A (ja
Inventor
三利 佐々木
一男 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP16474790A priority Critical patent/JP2903334B2/ja
Publication of JPH0454732A publication Critical patent/JPH0454732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2903334B2 publication Critical patent/JP2903334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 同じネットワークに属する2局から2台のチューナで
同じ内容の放送を受信し、受信品質の良い局の放送を再
生するネットワークフォロー式のラジオ受信機に関し、 放送内容の一致検出部が無音状態で不確かな出力を出
させないようにすることを目的とし、 2台のチューナの一方で受信、再生中の放送と同じ内
容を放送中の他の放送局を他方のチューナでサーチし、
該2台のチューナの出力が同一であるか否かを検出し一
致または不一致信号を出力する一致検出部を備え、該一
致検出部の出力が所定時間以上出力され続けることを検
出することにより2台のチューナで受信中の放送が同一
か否かを判断し、前記一方の放送チューナで受信中の受
信レベルが低下またはノイズが増加したとき、前記他方
のチューナでサーチされた前記一方の放送と同一の放送
を受信して再生するネットワークフォロー式のラジオ受
信機において、前記2台のチューナ出力が所定レベル以
下の無音になったことを検出する無音検出部を設け、前
記2台のチューナ出力が共に無音になったときは、前記
一致検出部の該無音期間の出力を、2台のチューナで受
信中の放送が同一か否かの判断材料に採用しないよう構
成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、同じネットワークに属する2局から2台の
チューナで同じ内容の放送を受信し、受信品質の良い局
の放送を再生するネットワークフォロー式のラジオ受信
機に関する。
車載用のラジオ受信機は車両の走行に伴ない受信地点
が大きく移動すると、それまで受信していた放送局から
の電波が弱くなるため受信品質が低下する。この場合で
も同じ内容の放送を流す放送局(ネットワーク局)が近
くにあれば、そこからの電波を受信するように同調し直
すことで同じ放送を常に良好な品質で聞くことができ
る。ネットワークフォロー式のラジオ受信機はこれを自
動化したものである。
〔従来の技術〕
第7図は一般的なネットワークフォロー式ラジオ受信
のブロック図である。この受信機は独立して動作可能な
2台のチューナ1,2を用い、一方のチューナ1で或る放
送を受信しているとき、他方のチューナ2は他のネット
ワーク局から同じ内容の放送を予備的に受信している。
アンテナANTは共通の場合もあれば、個別に設けられる
場合もある。制御部5はチューナ1,2用のPLL(位相同期
ループ)61,62を制御してチューナ1,2の受信周波数を個
々に設定する。チューナ1の受信周波数はユーザが希望
(例えばキー入力)した値にすればよい。これに対して
チューナ2の受信周波数はサーチ動作によって決定す
る。但し、制御部5はチューナ2がサーチ停止した周波
数でチューナ1と同じ内容の放送が受信されているかは
判別できないので、両チューナ1,2のオーディオ出力a,b
を比較する一致検出部3が必要になる。4は両チューナ
1,2の受信品質提示信号c,dからいずれの受信品質(信号
レベルやマルチパス等)が良いかを判定する回路であ
る。
制御部5は一致検出部3が一致出力eを出している状
態で、この受信品質判定部4がチューナ1の受信品質低
下を示す信号fを生じたら切換許可信号gを出してパワ
ーアンプ7の入力をチューナ1の出力aからチューナ2
の出力bに切換える。つまり、切換許可信号gがONにな
るとパワーアンプ入力段の切換回路8がチューナ1側か
らチューナ2側に切換わる。このような切換えの代りに
チューナ1の周波数をチューナ2で受信中の周波数に変
更する方式もある。
この様なネットワークフォロー式ラジオ受信機の性能
を左右する要因の1つに、一致検出部3の判別精度があ
る。一致検出部3は2つのオーディオ信号a,bの一致/
不一致を判別するもので、これには種々の方式がある。
最も簡単な方式は、信号a,bの差をとり、その差が一
定値以下であれば一致、そうでなければ不一致とする減
算方式である。
この他に、信号a,bの和と差を求め、和が差より一定
値以上大きければ一致、そうでなければ不一致とする加
減算方式もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した減算方式は無音部分になると常に一致出力を
出す。また、加減算方式はその部分で不一致出力を出
す。しかしながら、これらはいずれも正確ではない。何
故ならば無音部分が同じ放送内容で重なった場合と、偶
然異なる放送内容で重なった場合とがあるからである。
制御部5は無音部分であるか否かは問題とせずに、一
致検出部3の出力を基に切換えを行う。従って、一致検
出部3が無音部分で不確実な出力を出すことは好ましく
ない。
本発明はこの点を改善しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
第1図(a),(b)はそれぞれ本発明の第1及び第
2の原理図で、1,2はチューナ、3は一致検出部、10は
無音検出部、25は制御部である。チューナ1,2と一致検
出部3は第7図のラジオ受信機の一部であり、本発明の
第1の原理においてはこの構成に無音検出部10を追加し
たものである。また、本発明の第2の原理においてはこ
の構成に無音検出部10を追加し、制御部の制御内容を変
更したものである。尚、説明の便宜上無音検出部10を一
致検出部3とは別に示してあるが、一致検出部3の中に
含めて扱うこともできる。
〔作用〕
無音検出部10は一致検出部3で比較するチューナ1,2
の出力a,bが無音(一定値以下)か否かを判定する回路
であり、第1図(a)においては、無音検出部10は共に
無音になったときは一致検出部3に保持信号hを与えて
無音になる直前の判別出力を保持させる。
前述したように減算方式ではチューナ出力a,bが共に
無音になると一致検出部3は一致出力を出し、また加減
算方式では不一致出力を出す。しかし、これは有音時の
判別出力のような意味を持たず、しかも誤つている可能
性も強い。そこで本発明では無音区間になる直前の有音
時の判別出力を保持させる。このようにすると、制御部
は有音時(過去)の一致/不一致判別結果に基づいて無
音時(現在)の切換制御をするようになるが、無音区間
直前の有音時の判別結果はその直後の無音区間において
も十分に有効性を持つと考えられるので、従来のように
無音区間になると変化することがある一致検出部3の判
別出力に基いて切換制御をする場合より、誤動作の確率
は著しく減少する。
また、第1図(b)においては、制御部25は一致検出
部3からの一致出力eと無音検出部10からの無音出力
h′に基づいてチューナ1,2でそれぞれ受信中の放送内
容が同一か否かを判断する。制御部25は無音出力h′が
生じている場合、一致検出部3からの一致出力eを無音
出力h′が生じる前の状態として保持して、この無音期
間を放送内容が同一か否かの判断材料として採用しても
よく、またこの無音期間は一致検出部3からの一致出力
eを無視して、放送内容が同一か否かの判断材料として
採用しないようにしてもよい。そして、制御部25はチュ
ーナ1,2でそれぞれ受信中の放送内容が同一であると判
断した状態で、受信品質判定部4からの受信品質低下を
示す信号が生じると切換許可信号gを生じる。
従って、本原理に基づいても、従来より誤動作の確率
は著しく減少する。
〔実施例〕
第2図は本発明の無音検出部10の基本構成で、11,12
は入力1,2(チューナ出力a,b)のエンベロープを検出す
る回路、13,14は該回路11,12の出力を所定の基準値と比
較するコンパレータ、15と両コンパレータ13,14の出力
を合成するオア回路である。
エンベロープ検出回路11,12の出力は入力1,2の振幅に
応じて変化するので、無音状態では極めて小さい。そこ
で、基準値をこの無音状態のエンベロープより僅かに高
く設定しておくと、有音時にはコンパレータ13,14の出
力はそれぞれH(ハイ)になるが、無音時にはL(ロ
ー)になる。オア回路15は2入力が共にLの場合だけ無
音検出信号(第1図(a)の保持信号)をLにして一致
検出部3の出力eを保持させる。これ以外のとき、つま
り入力1,2が共に有音であったり、その一方だけが無音
のときは無音検出部3の出力hはHになり、一致検出部
3の出力eは自由に変化できる。
第3図は本発明の第1原理に基づく一実施例を示す構
成図である。本例の無音検出部10は、一致検出部3の出
力を保持するDラッチ16を備え、コンパレータ13の出
力(無音検出信号)がLとなったときはこのDラッチ
16の反転動作を禁止する。尚、本例ではエンベロープ検
出回路11,12の出力をワイアードオアで合成しているた
め、第2図のコンパレータ14は省略されている。また一
致検出部3としては入力1,2が共に無音のとき一致出力
を出す減算方式を例示している。
Dラッチ16はコンパレータ13の出力がHきのとき、
つまり入力1,2の少なくとも一方が有音のときだけ反転
動作可能であり、この期間に一致検出部3の出力が反
転すると、それに合わせて最終出力を反転させる。しか
し、コンパレータ13の出力がLになると、つまり入力
1,2が共に無音になると一致検出部3の出力が変化し
ても反転動作はしない。従って、Dラッチ16の出力は無
音区間直前の有音時の一致検出部3の出力のレベルを
保持する。
第4図本発明の第1原理に基づく他の実施例の回路図
である。本例は第3図のDラッチ16の部分をリレー17、
コンパレータ18および判別出力保持用のコンデンサC1
代えたものである。
リレー17はコンパレータ13の出力がHの期間だけオ
ンになり、一致検出部3の出力でコンデンサC1を充放
電させる。しかし、コンパレータ13の出力がLになる
とリレー17はオフになるので、コンデンサC1は直前の充
電状態を保持する。コンパレータ18はコンデンサC1の充
電電圧を基準値REF2と比較し、H,Lいずれかの判別出
力にする。この方式では第3図のようなラッチのタイミ
ングを考える必要がない。尚、本例の一致検出部3は入
力1,2が共に無音になると出力が不一致レベルとなる
減算方式を例としている。
第5図は以上2例の動作波形を示したもので、左半分
は入力1,2の一致状態、右半分は不一致状態である。無
音検出信号は入力1,2が共に無音になるとLになる。第
3図の実施例1では入力1,2が一致していると一致検出
部3の出力はH、不一致のときはLとなるが、入力1,
2が共に無音のときもLになる。しかし、Dラッチ16に
よって直前のレベルを保持すると一致状態における判別
出力の誤反転(破線で示す)を防止できる。
一方、第4図の実施例2では入力1,2が一致している
と一致検出部3の出力はL、不一致のときはH,Lの繰
り返しになるが、入力1,2が共に無音になると出力は
L固定になり、そのままでは一致出力と区別がつかな
い。しかし、コンデンサC1によって出力を積分してお
くと、不一致の無音時に判別出力が一致側へ反転するの
を防止できる。
第6図は本発明の第2原理に基づく一実施例を示す構
成図である。
本構成は、第7図の構成に無音検出部10を追加し、制
御部の制御内容を変更したものである。尚、無音検出部
10としては、第2図又は第3図に示した構成を用いれば
よいが、本例の場合は第2図におけるオア回路15の出
力、又は第3図におけるコンパレータ13の出力を制御部
25へ入力する。
制御部25は一致検出部3からの一致出力eと無音検出
部10からの無音出力h′に基づいて、チューナ1,2でそ
れぞれ受信中の放送内容が同一か否かを判断するが、こ
の場合、無音出力h′が生じている場合は、その期間の
一致出力eを放送内容が同一か否かの判断材料に採用し
ない。そして、チューナ1,2の少なくとも一方から出力
が生じている期間において、一致検出部3からチューナ
1,2の放送内容が同一であることを示す一致出力eが、
所定時間以上出力され続けると、制御部25はチューナ1,
2で現在受信中の放送内容が同一であると判断する。そ
の後、この状態で受信品質判定部4がチューナ1の受信
品質低下を示す信号fを生じたら、制御部25は切換許可
信号gを出してパワーアンプ7の入力をチューナ1の出
力aからチューナ2の出力bに切換える。
尚、本実施例では、2台のチューナ1,2の出力が共に
無音になったときは、この期間の一致検出部3の出力を
放送内容が同一か否かの判断材料に採用しないことによ
って、無音部分が偶然異なる放送内容で重なった場合
に、誤って放送内容が一致していると判断するのを防止
しているが、前述の実施例と同様に、一致検出部3から
の一致出力eを無音出力h′が生じる前の状態として保
持し、この無音期間を放送内容が同一か否かの判断材料
として採用するようにしてもよい。
以下、一致検出部3の具体例を説明する。
第8図は減算式一致検出部3の基本構成で、101は入
力1,2の差を求める引算器、102は引算器101の出力を0
に近い基準値と比較する比較器である。この方式では入
力1,2の波形が等しいと引算器101の出力が0になること
を利用して一致検出をする。
第9図は第8図の具体例1の回路図である。本例では
比較器102の後段に波形整形器103を配置している。引算
器101はOPアンプ(演算増幅器)OP1と抵抗R1,R2で差動
アンプを構成し、入力2の電圧e2から入力1の電圧e1
引算する。は引算出力である。
比較器102はコンパレータCMP1,CMP2を用い、引算出力
の振幅が抵抗R3〜R5で作成した2つの基準値a1,a2
範囲内(0を中心とした微小範囲)にあるか否かを判定
する。は判定出力である。
この判定出力は入力1,2が一致するとLになるが、
入力1,2が不一致でも偶然電圧が一致してLになる(誤
動作)こともある。そこで、後段の波形整形器103では
抵抗R6とコンデンサCによりローパスフィルタLPFを構
成し、判定出力の中高域をカットする。コンパレータ
CMP3はこのLPFを出力を再度抵抗R7,R8で作成した基準
値C1と比較して最終出力とする。
第10図は第9図の動作波形図で、左半分が入力1,2が
一致している場合、右半分が不一致の場合である。
第11図は第8図の具体例2の回路図である。本例は引
算器101と比較器102の間にエンベロープ検波器104を挿
入したものである。引算器101の構成は第9図と同じあ
る。比較器102は1つのコンパレータCMP4とその基準電
圧b1作成用の抵抗R4,R5からなる。これは前段にエンベ
ロープ検波器104を挿入しているからである。つまり、
検波器104はnpnトランジスタQを引算器出力でスイッ
チング動作させ、コンデンサCを充放電する(R3は放電
抵抗)。この結果コンデンサCの充電電圧は引算器出
力のエンベロープ(直流レベル)となり、比較器102
は1つの基準値b1だけで大小判別できる。
第12図はこの場合の動作波形図で、左半分は一致、右
半分は不一致の場合である。
第13図は加減算式一致検出部3の基本構成図で、105
は入力1,2の差をとる引算器、106は入力1,2を加算する
足算器、107は両演算器105,106の出力の一方を適当にレ
ベルシフトするレベルシフト器、108はレベルシフト器
7の2出力を比較する比較器である。
この加減算方式は減算方式の欠点、つまり入力1,2が
共に無音になると不一致なのに一致出力を出す点を改善
するものである。引算器105は入力1,2が一致すると出力
が0に近くなる。一方足算器106は入力1,2が共に無音に
なると出力が0に近くなる。従って、足算器106の出力
が0に近いとき引算器105の出力が0に近くなっても、
これは入力1,2の一致を正しく検出したものではなく、
それらが共に無音になったものとして排除できる。レベ
ルシフト回路107は例えば足算器106の出力をレベルシフ
トし、無音時に比較器108が不一致出力を出すようにす
る。尚、入力一致時は引算出力小、足算出力大となり、
また入力不一致時は引算出力、足算出力共に差はないの
で、前者を一致、後者を不一致と判別できる。つまり、
本例は無音を不一致として扱うようにレベルシフトする
ものである。
第14図は第13図の具体例の回路図である。引算器105
は入力1,2をOPアンプの−,+端子に入力するのに対
し、足算器106は入力1,2をOPアンプOP1の+端子に合成
して入力する。これは周知の構成である。本例ではこの
引算出力と足算出力をエンベロープ検波器104
A,104Bに入力し、引算出力のエンベロープはそ
のまま比較器108のコンパレータCMP4の−端子に入力す
る。一方、足算出力のエンベロープはダイオー
ドD1と抵抗R3からなるレベルシフト回路107でレベル低
下させてからコンパレータCMP4の+端子に入力する。エ
ンベロープ検波器104を用いるのは、前述したと同様に
比較器108の構成を簡単にするためである。
第15図は第14図の動作波形図で、左半分は一致、右半
分は不一致の場合である。
第16図は除算式一致検出部3の基本構成図で、109は
入力1を入力2で除算する割算器、110はその出力を基
準値と比較する比較器である。前述した減算方式では入
力1,2の変調内容が一致していてもチューナ1,2のゲイン
の違い等によりレベル差があると、不一致と誤判定する
可能性がある。これに対し除算方式では割算器109の出
力は入力1,2の比を示す直流成分を基本としているの
で、そこに変化(交流成分)が現われれば不一致、そう
でなければ一致と判別できる。
第17図は第16図の具体例を示す回路図である。割算器
109はOPアンプOP3の+端子に入力1の交流分を入力し、
−端子には掛算器×を通して入力2の交流分を入力す
る。この掛算器×はOPアンプOP3の出力と入力2を掛
算するものであり、入力1の電圧をe1、入力2の電圧を
e2、OPアンプの利得をG、出力の電圧をe0とする
と、 (e1−e0・e2)=e0 つまり が成り立つ。ここでG≫1に設定すると となり、入力1を入力2で割った出力が得られる。掛
算器×はトランジスタによるマルチプライヤ回路で構成
できる。また入力1,2の交流分を抵抗R8でプルアップす
る電圧VOFは上述した割算で分母が0Vになることを防止
している。また出力段のコンデンサC1,R1は出力の交
流レベルだけを出力するために直流カットするものであ
る。
比較器110はこのようにして得られた割算出力の交
流分が基準値a1,a2の範囲内(小さい)か否かを判定す
るもので、2つのコンパレータCMP1,CMP2を用いてい
る。この構成および後段の波形整形器11は第9図の構成
と同じである。
第18図は第17図の動作波形図で、左半分は一致、右半
分は不一致の場合を示している。
以上説明した減算式,加減算式、除算式はいずれも入
力1,2の変化に即応する即時判別型の一致検出である。
これらの方式は入力1,2に時間差があると不一致と判別
する欠点がある。一般にネットワーク局の場合、中継器
により同一放送内容でも10msec程度の時間差をもって受
信されることがある。10msecは100Hzの変調信号の周期
に相当するので、この時間差はかなり低い周波数でも不
一致周波数を生じさせる。
第19図はこのような時間差による不一致判別を防止す
る遅延判別型一致検出部3の基本構成図で、112,113は
入力1,2のエンベロープを検出するエンベロープ検出
器、100は各方式の演算・比較器である。入力1,2のエン
ベロープは周波数成分が低いので、これを基に各種の演
算をすれば、入力1,2に10msec程度の時間差があっても
演算結果に誤差を与える度合いは小さい。
第20図は演算・比較器100の構成を方式別に示したも
ので、(a)は減算式、(b)は加減算式、(c)は除
算式である。(d)はエンベロープ検出器112,113の前
段にハイパスフィルタ(HBF)114,115を挿入し、入力1,
2の中からエンベロープ成分と見分けできない低周波成
分(例えば100Hz以下)を除去している。演算・比較器1
00は(a)の減算式を例としているが、(b)の加減算
式にも(c)の除算式にも適用できる。
第21図(a)はエンベロープ検出器の具体例1を示す
回路図、(b)はその動作波形図である。この回路は入
力の低周波分をコンデンサC1と抵抗R1でカットし、それ
以上の成分をトランジスタQ1で検波してコンデンサC2
充放電する。R2は放電抵抗となる。
第22図(a)はエンベロープ検出器の具体例2を示す
回路図、(b)はその動作波形図である。この回路は自
乗検波器DETを用い、入力を全波整流してからその出力
aを抵抗RとコンデンサCで平滑する。bはこのように
して得られたエンベロープで、そのレベルは第21図の方
式より大きい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、ネットワークフォ
ロー式ラジオ受信機の一致検出部から、2台のチューナ
の出力が共に無音の状態で不正確な判別出力が生ずるこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、 第2図は無音検出部の基本構成図、 第3図は本発明の第1原理に基づく一実施例を示す回路
図、 第4図は本発明の第1原理に基づく他の実施例を示す回
路図、 第5図は第1原理に基づく各実施例の動作波形図、 第6図は本発明の第2原理に基づく実施例の構成図、 第7図はネットワークフォロー式ラジオ受信機のブロッ
ク図、 第8図は減算式一致検出部の基本構成図、 第9図は第8図の具体例1の回路図、 第10図は第9図の動作波形図、 第11図は第8図の具体例2の回路図、 第12図は第11図の動作波形図、 第13図は加減算式一致検出部の基本構成図、 第14図は第13図の具体例の回路図、 第15図は第14図の動作波形図、 第16図は除算式一致検出部の基本構成図、 第17図は第16図の具体例の回路図、 第18図は第17図の動作波形図、 第19図は遅延判別型一致検出部の基本構成図、 第20図は第19図の具体例のブロック図、 第21図はエンベロープ検出器の具体例1の回路図、 第22図はエンベロープ検出器の具体例2の回路図であ
る。 図中、1,2はチューナ、3は一致検出部、4は受信品質
判定部、5,25は制御部、ANTはアンテナ、SPはスピーカ
である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−47122(JP,A) 特開 昭60−143029(JP,A) 特開 昭64−55918(JP,A) 特開 平1−183967(JP,A) 特開 平2−114727(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2台のチューナ(1,2)の一方で受信、再
    生中の放送と同じ内容を放送中の他の放送局を他方のチ
    ューナでサーチし、該2台のチューナ(1,2)の出力が
    同一であるか否かを検出し一致または不一致信号を出力
    する一致検出部(3)を備え、該一致検出部(3)の出
    力が所定時間以上出力され続けることを検出することに
    より2台のチューナ(1,2)で受信中の放送が同一か否
    かを判断し、前記一方の放送チューナで受信中の受信レ
    ベルが低下またはノイズが増加したとき、前記他方のチ
    ューナでサーチされた前記一方の放送と同一の放送を受
    信して再生するネットワークフォロー式のラジオ受信機
    において、 前記2台のチューナ出力が所定レベル以下の無音になっ
    たことを検出する無音検出部(10)を設け、前記2台の
    チューナ出力が共に無音になったときは、前記一致検出
    部(3)の該無音期間の出力を、2台のチューナ(1,
    2)で受信中の放送が同一か否かの判断材料に採用しな
    いようにしたことを特徴とするネットワークフォロー式
    のラジオ受信機。
JP16474790A 1990-06-22 1990-06-22 ネットワークフォロー式のラジオ受信機 Expired - Fee Related JP2903334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16474790A JP2903334B2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 ネットワークフォロー式のラジオ受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16474790A JP2903334B2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 ネットワークフォロー式のラジオ受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0454732A JPH0454732A (ja) 1992-02-21
JP2903334B2 true JP2903334B2 (ja) 1999-06-07

Family

ID=15799150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16474790A Expired - Fee Related JP2903334B2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 ネットワークフォロー式のラジオ受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2903334B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0454732A (ja) 1992-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4380824A (en) Receiving reproducing system
JPS625381B2 (ja)
JPH06509691A (ja) ラジオ受信機用の隣接チャネル・コントローラ
EP0018608A2 (en) A noise removing apparatus
JP2903334B2 (ja) ネットワークフォロー式のラジオ受信機
JP4159964B2 (ja) オーディオ放送受信装置及び自動選局方法
JPS6111025B2 (ja)
JP2009273093A (ja) Fm受信機
JP3015392B2 (ja) Amラジオ受信機
JPS6223162Y2 (ja)
JPS6223161Y2 (ja)
JP2558653Y2 (ja) Rds受信機
JP3804189B2 (ja) 搬送信号選択受信装置
JP3138206B2 (ja) ラジオ受信機
JPH0685501B2 (ja) 同一放送局判別回路
JP3157283B2 (ja) 受信機
AU603216B2 (en) Tweet elimination, or reduction, in superheterodyne receivers
KR960013786B1 (ko) 라디오 채널 자동 탐색 장치 및 방법
JPH0879109A (ja) 受信機
JPH04247723A (ja) 無線通信波検出装置
JPH0352061Y2 (ja)
KR20010022472A (ko) 저주파 최저 레벨에서의 rds 주파수 대체 테스트
JPS62236218A (ja) 車両用ラジオ受信機
JPS5821448B2 (ja) シンセサイザfm受信機
JPS58151117A (ja) ラジオ受信機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees