JP2903234B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

スプリンクラ消火設備

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JP2903234B2
JP2903234B2 JP2519790A JP2519790A JP2903234B2 JP 2903234 B2 JP2903234 B2 JP 2903234B2 JP 2519790 A JP2519790 A JP 2519790A JP 2519790 A JP2519790 A JP 2519790A JP 2903234 B2 JP2903234 B2 JP 2903234B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、水道配管等の給水配管の途中部に分岐継
手を介して閉鎖型スプリンクラヘッドを取付けているス
プリンクラ消火設備に関する。
(従来の技術) 住宅用や小規模ビル用等のスプリンクラ消火設備で
は、ビル用のスプリンクラ消火設備のごとく専用配管を
設けると、大容量の水タンクや給水ポンプ等も必要とな
って工事費および設備スペースも課題となるので、末端
に例えば台所の蛇口が設けられている水道配管の途中部
に、分岐継手を介して閉鎖型スプリンクラヘッドの接続
して、このスプリンクラヘッドが火災によって開弁する
と、水道配管の水を室内に散水する構造としている。
(発明が解決しようとする課題) かかる住宅用又は小規模ビル用のスプリンクラ消火設
備では、閉鎖型スプリンクラヘッドが生活用や衛生及び
作業用として常時使用される水道配管等の給水配管に接
続されているため、次の問題点が発生している。
(a)給水栓の使用中に閉鎖型スプリンクラヘッドが開
放動作するなどして蛇口放水動作と消火散水動作とが併
行している場合は、蛇口からの放水量が大きいと分岐継
手付近の水圧がかなり低下してこのため、閉鎖型スプリ
ンクラヘッドからの必要散水量と水圧の確保が困難とな
る。
(b)消火散水動作を報知するための流水検知器を設け
ることが困難となっている。
これは、蛇口が開かれる毎に流水が生じる水道配管に
流水検知器を設けても、無意味であり、また、水道配管
の元弁側と蛇口等が設けられる末端側にそれぞれ流量計
を設け、両者の流用差からスプリンクラヘッドが動作し
たかどうかを判別することが考えられるが、このように
すると構成が非常に複雑で高価となり、住宅用としては
実用的でない。
(c)蛇口が開かれたとき、水道配管内では水は流れる
が、分岐継手の分岐部分では流水は無く、この分岐部に
いわゆる死水が発生するので蛇口は上水道用としては使
用できなくなる。
水道管の途中部に、スプリンクラーと一般給水管と分
岐、接続した消火装置として、実開昭62-84464号の自動
切り替え消火装置が知られている。
この消火装置は、水道管をスプリンクラーと一般給水
管とに分岐している分岐部に、スプリンクラーへの流出
路と一般給水管への流出部のうちの、一方の流出路を閉
じて他方の流出路を開く2つの弁を持つ回動弁を設けて
いる。そしてスプリンクラーが動作しない平常時では上
記一の弁が一般給水管への流出路を開いて上記他の弁は
スプリンクラーへの流出路を閉じ、スプリンクラーの動
作による急激な背圧低下によって回動弁は一の弁が弁座
に押し付けられる迄回動し、これにより一の弁は一般給
水管への流出路を閉じて他の弁はスプリンクラーへの流
出路を開く構造である。従ってスプリンクラー動作時は
一般給水管に向かう流出路が閉鎖されるため、一般給水
はできない。
この発明は、水道管の途中部にスプリンクラーと一般
給水管との分岐継手を設けている構成のスプリンクラー
消火設備における上記問題を解決したものである。
すなわち、スプリンクラーヘッドへの分岐継手の分岐
部に設けた流水制御弁の弁体の前面と背面とに作用する
水流の圧力の釣合いにより、スプリンクラー動作時に一
般給水管への制限された水流を確保できる回動位置に上
記弁体が保持されるようにし、そしてスプリンクラー動
作時の流水検知が可能であり、しかも、分岐継手の分岐
部分の流水があり死水は出ず、分岐部分での流水ロスが
極めて少ない工夫されたスプリンクラー消火設備を提供
するものである。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため請求項1の発明は、分岐継手
7の一次側17が給水源に、二次側18が給水栓5、6に、
分岐部8が閉鎖型スプリンクラーヘッド9に、それぞれ
接続され、平板状の弁体15の中間部分を回転軸16にて分
岐部8の分岐基部付近に枢支して流水制御弁14に形成
し、閉鎖型スプリンクラーヘッド9の閉止時では一次側
17から二次側18に向かう水流の案内側壁の一部が弁体15
の上流側片15aと下流側片15bとで形成され、閉鎖型スプ
リンクラーヘッド9が開放されるときの上流側片15aの
背面に現われた急激な圧力低下により、下流側片15bが
二次側18への流水を阻止すべく弁体15は回動し、上記回
動位置は、給水栓5、6開放時の一次側17から分岐部8
に向かう水流w1と二次側18への水流w2により、上流側片
15aの前面と背面にそれぞれ圧力P1、P3が作用し、下流
側片15bの前面と背面には上流側片15aの上記前面圧力P1
および別の圧力P2がそれぞれ作用することで保持され、
上記回動位置で二次側18への上記水流w2を確保できる隙
間が、下流側片15bの回動先端部と分岐継手7の内側壁
と間に形成されるようにしている。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、
閉鎖型スプリンクラーヘッド9の閉止時における分岐継
手7の一次側17から二次側18に向かう上記水流により、
分岐継手7の水の一部を分岐部8に流入できる流入隙間
22が分岐継手7の内側壁と弁体15の下流側片15bとの間
に、かつ、分岐部8の水の一部を分岐継手7に流出でき
る流出隙間21が分岐継手7の内側壁と弁体15の上流側片
15aの回動先端部と間に、それぞれ形成され、或は、上
記流入隙間が分岐継手7の内側壁と上流側片15aの回動
先端部との間に、かつ、上記流出隙間が分岐継手7の内
側壁と下流側片15bの回動先端部との間に、それぞれ形
成されるようにしている。
さらに請求項3の発明は、分岐継手7の一次側17が給
水源に、二次側18が給水栓5、6に、分岐部8が閉鎖型
スプリンクラーヘッド9に、それぞれ接続され、平板状
の弁体15の中間部分を分岐部8の分岐基部付近に枢支し
て流水制御弁14に形成し、閉鎖型スプリンクラーヘッド
9の閉止時での給水栓5、6の開放による一次側17から
二次側18に向かう水流の案内側壁の一部が弁体15の上流
側片15aと下流側片15bとで形成される水流案内位置を保
つように、そして閉鎖型スプリンクラーヘッド9が開放
されるときでは給水栓5、6の開閉にかかわり無く上流
側片15aの背面に現われた急激な圧力低下により、下流
側片15bが二次側18への流水を制限する方向に弁体15が
回動するように構成された流水制御弁14を備え、給水栓
5、6の開放による上記水流により分岐継手7の水の一
部を分岐部8に流入できる流入隙間および、分岐部8の
水の一部を分岐継手7に流出できる流出隙間が、分岐継
手7の内壁に弁体15の回動先端部が当接して上記水流案
内位置を保つことでそれぞれ形成されるべく、分岐継手
7の一次側17の内壁に突出壁19を、二次側の内壁に突出
壁20を、それぞれ設け、一次側内壁の突出壁19に当接す
る島状の突起28を上流側片15aに形成し、或は二次側内
壁の突出壁20に当接する島状の突起を下流側片15bに形
成し、若しくは上流側片15aが当接する島状の突起30を
一次側内壁の突出壁19に形成し、又は下流側片15bが当
接する島状の突起を二次側内壁の突出壁20に形成される
ようにしている。
(作用) 請求項1及び請求項2の発明では、閉鎖型スプリンク
ラーヘッド9の閉止時では一次側17から二次側18に向か
う水流の案内側壁の一部が流水制御弁14の弁体15の上流
側片15aと下流側片15bとで形成され、二次側18に向かう
水流が給水栓5、6に供給される。
上記閉止時に給水栓5、6が開放されると分岐継手7
の一次側17から二次側18に向かう水流により、弁体15の
下流側片15bの回動端部と分岐継手7の内側壁と間に形
成される流入隙間22から分岐継手7の水の一部は分岐部
8に流入し、弁体15の上流側片15aの回動先端部と分岐
継手7の内側壁と間に形成される流出隙間21から分岐部
8の水の一部は分岐継手7に流出する。
或は分岐継手7の内側壁と上流側片15aの回動先端部
との間に形成される流入隙間から分岐継手7の水の一部
は分岐部8に流入し、かつ、分岐継手7の内側壁と下流
側片15bとの間に形成される流出隙間から分岐部8の水
の一部は分岐継手7に流出する。
かかる流入作用と流出作用とによって分岐部8内の死
水発生が防止される。
一次側17から二次側18に向かう上記水流は、流水制御
弁14の弁体15の上流側片15aと下流側片15bとで形成され
た案内側壁の一部により案内されるので、水流案内は滑
らかに行われて流水ロスは極めて少なくなっている。
閉鎖型スプリンクラーヘッド9が開放されたとき、流
水制御弁14の上流側片15aの背面に現われた急激な圧力
低下により、下流側片15bが二次側18への流水を阻止す
べく弁体15が回動し、上記回動位置は、給水栓5開放時
の一次側17から分岐部8に向かう水流w1と二次側18への
水流w2により、上流側片15aの前面と背面にそれぞれ圧
力P1、P3が作用し、下流側片15bの前面と背面には上流
側片15aの上記前面圧力P1および別の圧力P2がそれぞれ
作用することで保持される。上記回動位置で下流側片15
bと分岐継手7の内側壁と間に隙間が形成されて、この
隙間により二次側18に向かう制限された水流w2が確保さ
れる。
請求項3の発明では、給水栓5、6の開放による上記
水流により分岐継手7の水の一部を分岐部8に流入でき
る流入隙間および、分岐部8の水の一部を分岐継手に流
出できる流出隙間は、分岐継手7の上記のように形成さ
れた内壁に流水制御弁14の上記のように形成された弁体
15の回動先端部が当接することでそれぞれ形成されるの
で、流入隙間と流出隙間は確実に形成されて分岐部8内
の死水発生防止は、一層確実となっている。
(実施例) 次にこの発明の1実施例を、住宅に用いた場合につい
て図に基づいて説明する。
第3図はこの発明の一実施例における配管系統図で、
水道本管1の水は元弁2、水道メータ3を介して住宅内
に配設された給水配管としての水道配管4に供給され、
例えば台所の蛇口5や、水洗トイレの放水弁6等の給水
栓が水道配管4の下流側に接続されている。
水道配管4の途中部にT字型或いはY字型等の分岐継
手7を取付け、分岐継手7の分岐部8に閉鎖型スプリン
クラヘッド9を取付けている。
閉鎖型スプリンクラヘッド9の開放動作は、分岐継手
7に取り付けた流水検知器10によって検知されて、信号
線11を介して警報装置12に出力され、警報装置12により
非常ベル13が鳴るように構成されている。
第1図は分岐継手7の内部に設けている流水制御弁14
の一実施例を示す縦断面図、第2図は第1図の外観図で
ある。
例示した流水制御弁14は、板状の弁体15を、分岐継手
7の側壁を貫通する回転軸16によって水道配管4内の水
流wと平行な平面内で回転可能に軸支したものであり、
弁体15は、回転軸16から上流側となる上流側片15aの受
圧面積Aが、下流側となる下流側片15bの受圧面積Bよ
りも充分に大きくなるように、上流側片15aの長さlaが
下流側片15bの長さlbよりも長くなる偏倚した位置で回
転軸16に固定されている。
分岐継手7の水道配管4に接続されている一次側17と
二次側18に、突出壁19と20をそれぞれ内壁に設け、閉鎖
型スプリンクラヘッド9が閉弁しているために弁体14が
水流wにほぼ平行となっている第1図の実線で示す位置
では、上流側片15aの回動先端部と一次側17の突出壁19
との間に流出隙間としての上流側隙間21が、下流側片15
bの回動先端部と二次側18の突出壁20との間に流入隙間
としての下流側隙間22がそれぞれ形成されるようにす
る。
第2図に例示した流水検知器10は、回動軸16の分岐継
手7の外へ突出している端部に取付けられた作動片23
と、分岐継手7の外壁部分に取付けたマイクロスイッチ
24とによって構成されている。
次に動作を説明する。
蛇口5が開かれて水道配管4に水流wが生じ、閉鎖型
スプリンクラヘッド9は閉弁のままであるとき、流水制
御弁14は第1図の実線で示すように水流wとほぼ平行な
位置を保たれ、マイクロスイッチ24は開いたままとなっ
ている。
また、分岐継手7の二次側18の付近では、その水流w
の作用によってここを流れる水の一部は第1図の矢線の
ように弁体15の下流側片15bの回動先端部と二次側18の
突出壁20との間の下流側隙間22を通って分岐部8内に流
入し、一次側17の付近では水流wによって負圧が発生し
てこれにより、上流側片15aと一次側17の突出壁19との
間の上流側隙間21を通って分岐部8内の水が一次側17付
近に吸い出される。
二次側18に設けている突出壁20は、これに水流wが衝
突して下流側隙間22への水の流入を助け、一次側17に形
成された突出壁19は、流水wによる吸引作用を助長する
機能をもつ。
従って、蛇口5が開かれている間は、分岐継手7の一
次側17と二次側18を流れる水流wの作用によって分岐部
8内の水は水道配管4に流出して分岐部8に死水が発生
しない。
火災が発生して閉鎖型スプリンクラヘッド9が動作し
て開弁すると、水道配管4の水は分岐部8を通って閉鎖
型スプリンクラヘッド9に入って散水され、分岐部8を
通る水流の作用によって流水制御弁14の弁体15は回動し
て作動片23も回動し、マイクロスイッチ24の接点を閉成
して警報装置12に出力し、警報装置12はこの出力によっ
て非常ベル13を鳴らして消火設備が動作したことを報知
するとともに、図示しない表示灯を点灯させてどのヘッ
ドが動作したかを表示する。
前記開弁動作が、第5図のように蛇口5が開かれてい
ない状態で行われると、分岐継手7の一次側17付近では
閉鎖型スプリンクラヘッド9のヘッド給水口部25に向っ
て流れる大量の水流Wのみが発生するのでこの大きい水
流Wによって弁体15は水道配管4の管長方向に略直交す
る位置となってヘッド給水口部25への水路は全開状態と
なっている。
これに対して、前記開弁動作が、第6図のように蛇口
5の開放状態と併行して行われる場合では、一次側17付
近を流れる水流W1は、閉鎖型スプリンクラヘッド9のヘ
ッド給水口部25に向う水流W1と、蛇口5に向う水流W2
に分流され、この結果、弁体15には、上流側面に圧力P1
が作用するとともに下流側面では、下流側片15bに、蛇
口5への給水圧である圧力P2が、上流側片15aにはヘッ
ド給水圧である圧力P3が、それぞれ作用することにな
る。
この結果、弁体15は、その上流側面と下流側面とに作
用する前記圧力P1〜P3による力が釣合った第6図の位置
に保持される。
la>lbであるので、P3>P2となり、つまり、ヘッド給
水圧P3は、蛇口給水圧P2に比べて高く保たれる。
このように流水制御弁14の弁体15の下流側片15bは、
一次側17から二次側18へ向う蛇口5への水流w2を小さい
値に制限し、上流側片15aは、一次側17から分岐部8へ
向うヘッド給水口部25への水流w1を、必要量だけ確保す
るのである。
弁体15の上流側片15aの長さlaと下流側片15bの長さlb
との関係は、図示例とはちがってla=lb又はla<lbと
し、上流側片15aの横幅を下流側片15bの横幅よりも大き
く形成して、これにより弁体15がヘッド給水口部25側に
開くモーメントが大となるようにしても良い。
流水検知器10は、前記マイクロスイッチ24と作動片23
からなるものに限られず、第4図に例示したように、分
岐継手7の外壁に取付けられた近接スイッチ76と、流水
制御弁14の回転軸16の分岐継手7外壁突出端に取り付け
た磁石27とによって構成され、閉鎖型スプリンクラヘッ
ド9の開弁動作による前記弁体15の回動に伴い、実線位
置の磁石27が2点鎖線位置に移動して近接スイッチ26が
オン動作をするものでも良く、なお、この近接スイッチ
26を使用する場合、分岐継手7は例えば合成樹脂のよう
な非磁性材料で作り、弁体15には磁石を取付ける構造の
ものでも良い。
次ぎに、蛇口5を開いたときでの分岐部8内の前記流
水作用を一そう確実なものとするため、上流側隙間21と
下流側隙間22とが間違い無く現れるように工夫した2つ
の実施例を、第7図と第8図に示した。
第7図の実施例は、弁体15の上流側片15aの回動先端
部に島状の突起28を設けて、この突起28が一次側17の突
出壁19に当接することになり、上流側片15aの回動先端
部の全面が突出壁19に接しないように、又、下流側片15
bが二次側18の内壁に接しないように、工夫したもので
あり、図示は省略したが、内壁29に当接させるため島状
の突起を下流側片15bの下面に設けても良い。
第8図の実施例は、一次側17の突出壁19から下向きに
島状の突起30を形成して、弁体15の上流側片15aの回動
先端部がこの突起30に当接することになるようにしたも
のであり、図示は省略したが二次側18の突出壁20に、突
起30と同様な島状の突起を設けてもよい。
又、上記実施例は流水制御弁14の流出隙間21を流水制
御弁14の上流側に、流入隙間22を下流側に設けたが、逆
に流入隙間を上流側に、流出隙間を下流側に設けてもよ
い。
その場合、水流を分岐部8内へ取り込むための突出部
を上流側片15aの先端に設け、突出壁19、20を取除くよ
うにするとよい。
例示した閉鎖側スプリンクラヘッド9において、ヘッ
ド給水口部25はキャップ31によって閉止され、この閉止
動作はアーム支持板32およびリンク押さえ板33に係止さ
れる左右のアーム34がバランサ35を介してキャップ31を
上方に押し上げることによって行われている。
火災発生により感熱板36が受熱されると、ヒューズ37
が融けてアーム34による上記係止動作は解除され、アー
ム支持板32、感熱板36、リンク押え板33、アーム34、バ
ランサ35、キャップ31は何れも落下してヘッド給水口部
25は開放されるとともにデフレクタ38が降下して散水が
始まることになる。
なお、上記実施例では住宅に用いた場合について説明
したが、商店、小規模ビル等の小規模建物に用いること
もできる。
また非通水時に弁体15が回転しようとするのを防止す
るには回転を抑制するばね等を設けるとよい。
(発明の効果) 以上のようにこの発明によれば、閉鎖型スプリンクラ
ーヘッド9が開放されたときでは、流水制御弁14の上流
側片15aの背面に現われた急激な圧力低下により、下流
側片15bが二次側18への流水を阻止すべく弁体15は回動
し、この回動位置は、給水栓5開放時の一次側17から分
岐部8に向かう水流w1と二次側18への水流w2により、上
流側片15aの前面と背面にそれぞれ圧力P1、P3が作用
し、下流側片15bの前面と背面には上流側片15aの上記前
面圧力P1および別の圧力P2がそれぞれ作用することで保
持される。上記回動位置で下流側片15bと分岐継手7の
内側壁と間に隙間が形成されて、この隙間により二次側
18に向かう制限された水流w2が確保される。
スプリンクラーヘッド9開放時の流水制御弁14の上記
回動位置により、二次側18(給水線5、6)に向かう制
限された水流w2は確保されつつ、分岐部8(スプリンク
ラーヘッド9)に向かう十分な水流w1が得られる。
そして請求項2の発明によれば、スプリンクラーヘッ
ド9の閉止時に給水栓5、6が開放されると分岐継手7
の一次側17から二次側18に向かう水流により、弁体15の
回動端部と分岐継手7の内側壁と間に形成される流入隙
間から分岐継手7の水の一部は分岐部8に流入し、弁体
15の回動先端部と分岐継手7の内側壁と間に形成される
流出隙間から分岐部8の水の一部は分岐継手7に流出す
るので、かかる流入作用と流出作用とによって分岐部8
内の死水発生が防止される。
一次側17から二次側18に向かう上記水流は、流水制御
弁14の弁体15の上流側片15aと下流側片15bとで形成され
た案内側壁の一部により案内されるので、水流案内は滑
らかに行われて流水ロスは極めて少なくなっている。
さらに請求項3の発明によれば、給水栓5、6の開放
による分岐継手7の一次側17から二次側18に向かう水流
により分岐継手7の水の一部を分岐部8に流入できる流
入隙間および、分岐部8の水の一部を分岐継手に流出で
きる流出隙間は、分岐継手7の内壁に流水制御弁14の弁
体15の回動先端部が当接することでそれぞれ形成される
ので、流入隙間と流出隙間は確実に形成されて分岐部8
内の死水発生防止は、一層確実となっている。
しかも、上記水流は、流水制御弁14の弁体15の上流側
片15aと下流側片15bとで形成された案内側壁の一部によ
り案内されるので、水流案内は滑らかに行われて流水ロ
スは極めて少なくなっている。
これらのことによって、飲料用、衛生用、作業用等の
給水配管の途中部に分岐継手を介して閉鎖型スプリンク
ラヘッドを接続する構成の低廉な住宅等の小規模建物用
のスプリンクラ消火設備が、何等の問題も無く実用され
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における要部縦断正面図、
第2図は第1図の外観図、第3図は前記一実施例におけ
る配管系統図、第4図は流水検知器の他の実施例を示す
要部外観図、第5図と第6図は第1図の実施例における
流水制御弁のそれぞれの動作位置を示す要部縦断正面
図、第7図、第8図はこの発明のそれぞれ他の実施例を
示す要部縦断正面図である。 1……水道本管、2……元弁 3……水道メータ 4……水道配管(給水配管) 5……蛇口(給水栓) 6……放水弁(給水栓)、7……分岐継手 8……分岐部 9……閉鎖型スプリンクラーヘッド 10……流水検知器、11……信号線 12……警報装置、13……非常ベル 14……流水制御弁、15……弁体 15a……上流側片、15b……下流側片 16……回転軸、17……一次側 18……二次側、19、20……突出壁 21……上流側隙間(流出隙間) 22……下流側隙間(流入隙間) 23……作動片、24……マイクロスイッチ 25……ヘッド給水口部 26……近接スイッチ、27……磁石 28、30……突起、29……内壁 31……キャップ、32……アーム支持板 33……リンク押え板、34……アーム 35……バランサ、36……感熱板 37……ヒューズ、38……デフレクタ w……水流、A、B……受圧面積 P1、P2、P3……圧力 la、lb……長さ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分岐継手の一次側が給水源に、二次側が給
    水栓に、分岐部が閉鎖型スプリンクラーヘッドに、それ
    ぞれ接続され、平板状の弁体の中間部分を回転軸にて分
    岐部の分岐基部付近に枢支して流水制御弁に形成し、閉
    鎖型スプリンクラーヘッドの閉止時では一次側から二次
    側に向かう水流の案内側壁の一部が弁体の上流側片と下
    流側片とで形成され、閉鎖型スプリンクラーヘッドが開
    放されるときの上流側片の背面に現われた急激な圧力低
    下により、下流側片が二次側への流水を阻止すべく弁体
    は回動し、上記回動位置は、給水栓開放時の一次側から
    分岐部に向かう水流と二次側への水流により、上流側片
    の前面と背面にそれぞれ圧力が作用し、下流側片の前面
    と背面には上流側片の上記前面圧力および別の圧力がそ
    れぞれ作用することで保持され、上記回動位置で二次側
    への上記水流を確保できる隙間が、下流側片の回動先端
    部と分岐継手の内側壁と間に形成されるようにしたこと
    を特徴とするスプリンクラ消火設備。
  2. 【請求項2】閉鎖型スプリンクラーヘッドの閉止時にお
    ける分岐継手の一次側から二次側に向かう上記水流によ
    り、分岐継手の水の一部を分岐部に流入できる流入隙間
    が分岐継手の内側壁と弁体の下流側片との間に、かつ、
    分岐部の水の一部を分岐継手に流出できる流出隙間が分
    岐継手の内側壁と弁体の上流側片の回動先端部と間に、
    それぞれ形成され、或は、上記流入隙間が分岐継手の内
    側壁と上流側片の回動先端部との間に、かつ、上記流出
    隙間が分岐継手の内側壁と下流側片の回動先端部との間
    に、それぞれ形成されるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載のスプリンクラ消火設備。
  3. 【請求項3】分岐継手の一次側が給水源に、二次側が給
    水栓に、分岐部が閉鎖型スプリンクラーヘッドに、それ
    ぞれ接続され、平板状の弁体の中間部分を分岐部の分岐
    基部付近に枢支して流水制御弁に形成し、閉鎖型スプリ
    ンクラーヘッドの閉止時での給水栓の開放による一次側
    から二次側に向かう水流の案内側壁の一部が弁体の上流
    側片と下流側片とで形成される水流案内位置を保つよう
    に、そして閉鎖型スプリンクラーヘッドが開放されると
    きでは給水栓の開閉にかかわり無く上流側片の背面に現
    われた急激な圧力低下により、下流側片が二次側への流
    水を制限する方向に弁体が回動するように構成された流
    水制御弁を備え、給水栓の開放による上記水流により分
    岐継手の水の一部を分岐部に流入できる流入隙間およ
    び、分岐部の水の一部を分岐継手に流出できる流出隙間
    が、分岐継手の内壁に弁体の回動先端部が当接して上記
    水流案内位置を保つことでそれぞれ形成されるべく、分
    岐継手の一次側の内壁に突出壁を、二次側の内壁に突出
    壁を、それぞれ設け、一次側内壁の突出壁に当接する島
    状の突起を上流側片に形成し、或は二次側内壁の突出壁
    に当接する島状の突起を下流側片に形成し、若しくは上
    流側片が当接する島状の突起を一次側内壁の突出壁に形
    成し、又は下流側片が当接する島状の突起を二次側内壁
    の突出壁に形成したことを特徴とするスプリンクラ消火
    設備。
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