JP2902753B2 - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JP2902753B2
JP2902753B2 JP2229332A JP22933290A JP2902753B2 JP 2902753 B2 JP2902753 B2 JP 2902753B2 JP 2229332 A JP2229332 A JP 2229332A JP 22933290 A JP22933290 A JP 22933290A JP 2902753 B2 JP2902753 B2 JP 2902753B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、水を加熱することで発生する蒸気により加
湿する加湿装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、この種加湿装置は、水を貯溜する水タンクと発
熱用パイプとを接続し、発熱用パイプ内の水を加熱する
ことで発生する蒸気により室内を加湿するようになって
おり、発熱用パイプの空炊を防止するため、発熱用パイ
プにサーモスタットを装着し、発熱用パイプが空炊状態
となり、発熱用パイプが異常温度上昇するとサーモスタ
ットが作動して発熱用パイプの通電を遮断するようにな
っている。
しかしながら、この構成では、発熱用パイプへの通電
遮断後しばらくすると発熱用パイプの温度が低下し、サ
ーモスタットが復帰して発熱用パイプに通電し、再び発
熱用パイプが異常温度上昇してサーモスタットの作動に
より発熱用パイプへの通電を遮断する。このように発熱
用パイプへの通電と遮断とを繰り返す欠点があった。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、水切れ状態
における発熱用パイプの通電と遮断の繰り返しを防止で
き、水切れ状態を明示できる加湿装置を提供することを
課題とする。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、水を貯溜する水タンクに接続される発熱用
パイプと、この発熱用パイプの空炊状態を検出する感熱
手段と、発熱用パイプの通電を指示する操作スイッチ
と、この操作スイッチと感熱手段からの出力信号に基づ
き前記発熱用パイプの通電と発熱用パイプの通電状態を
表示する表示手段とを制御する制御回路とを備え、前記
制御回路は、感熱手段からの発熱用パイプ空炊状態検出
信号に基づき、発熱用パイプの通電を遮断して表示手段
を点滅作動させる状態を維持せしめると共に、操作スイ
ッチの操作により発熱用パイプの通電遮断状態及び表示
手段の点滅作動状態を解除するようにしたものである。
(ホ)作用 感熱手段で発熱用パイプ空炊状態検出信号を検出した
場合に、発熱用パイプの通電を遮断して表示手段を点滅
作動され、この状態を再度操作スイッチが操作されるま
で維持したことで、時間が経過して発熱用パイプが空炊
状態より低い温度になっても、発熱用パイプへ通電され
ることがなく、再び空炊き状態となることがないと共
に、使用者へ水切れが生じていたことが報知され続け
る。そして、操作スイッチを再度操作することで、前述
の状態が解除され、加湿動作を再開する。
(ヘ)実施例 本発明の一実施例を図面に基づき以下に詳述する。
1は本体で、外観を、前面を構成する前パネル2、後
面を構成する後パネル3、両側面、上面、底面により形
成し、底面に脚体4が着脱自在に装着されるようになっ
ており、前記脚体4の平面形状を前後方向が短い本体1
と略同形状の略矩形状に形成している。5は前記本体1
内を前部空間と後部空間とに区画する基台で、前記両側
面、上面及び底面を基台5に一体形成している。
6は前記本体1の両側面に形成された吸気口で、フィ
ルタ7を下方から着脱自在に装着できるようになってお
り、前記吸気口6は本体1の前部空間に連通している。
8は前記本体1の前部空間に配設された帯電装置で、
針電極9と対向電極10とからなり、針電極9と対向電極
10との間で発生するコロナ放電により、後述する送風機
16の回転によって吸気口6から吸気される室内空気中に
含まれる塵埃を帯電させるようになっている。
11は前記本体1の前部空間内に配設され、前記帯電装
置8の下流側に位置する空気浄化フィルタで、所謂エレ
クトレットフィルタと称されるフィルタ、即ち、あらか
じめフィルタを構成する各繊維を分極させたものを用い
ており、前記帯電装置8により帯電された塵埃を付着さ
せるようになっている。前記空気浄化フィルタ11は前記
本体1の底面に形成された開口部から出没自在に構成さ
れており、空気浄化フィルタ11の本体1からの引き出し
により前記基台5に装着された安全スイッチ12を操作し
て帯電装置5、後述する送風機16、ヒータ18及び加湿装
置31への通電を停止するようになっている。
13は前記本体1後部空間側に基台5と一体に形成され
たファンケーシングで、先端を後パネル3に当接させて
おり、後述する送風機16の送風を本体1上部左側に開口
した吹出口から上方に向かって送風するようになってい
る。14は前記基台5に固着され、本体1後部空間に位置
するモータで、略水平方向に形成された回転軸に送風フ
ァンであるシロッコファン15が固着されている。前記モ
ータ14及びシロッコファン15により送風機16を構成して
おり、前記送風機16の駆動により吸気口6から本体1の
前部空間内に吸気した空気を、帯電装置8、空気浄化フ
ィルタ11、基台5に形成された開口部を介して本体1後
部空間のファンケーシング13内に導くようになってい
る。
53は前記基台5に装着され、本体1の前部空間内に位
置するサーミスタで、空気浄化フィルタ11を通過した空
気の温度を検出し、その空気の温度が所定温度以上の異
常温度になった際、本実施例では60℃以上の異常温度に
なった際作動するようになっている。
17は前記前パネル2上部左側に形成された排気口で、
前記基台5に装着されたセラミックヒータ18が排気口17
の下流側に位置するようになっており、前記本体1内
に、吸気口6→帯電装置8→空気浄化フィルタ11→基台
5に形成された開口部→送風機16→ファンケーシング13
で囲まれる空間→ヒータ18→排気口17へ至る送風路を形
成している。
19は前記送風路の偏向部で、前記本体1上面に固着さ
れ、ファンケーシング13の吹出口から上方に向かって送
風された空気を前パネル2に形成された排気口17に向け
て略直角方向に偏向するようになっている。
20は前記偏向部19に固着される偏向翼で、偏向部19の
上面及び後面との間に間隔を形成しており、送風機16に
よりファンケーシング13の吹出口から送風される送風空
気を、偏向翼20後端と偏向部19後面との間隔から偏向翼
20上面と偏向部19上面との間隔を通して、また、偏向翼
20下方の空間を通して、排気口17に向けて略直角方向に
案内し、ヒータ18に全面にわたり略均一に導くようにな
っている。
21は前記本体1上部右側の前記排気口14側方位置に排
気口17に隣接して形成された発光部で、前記セラミック
ヒータ18への通電時点灯する発光体22と、この発光体の
光を偏光板23を介して前方に反射する反射板24とから構
成されており、前記発光体22及び反射板24は基台5に、
偏光板23は前パネル2に装着されている。
25は前記排気口17及び発光部21の前方位置に前パネル
2に揺動自在に支持される風向偏向翼である。
26は前記本体1上面右側に形成されたスイッチパネル
で、電源供給を制御する電源スイッチ操作部、前記帯電
装置8及び送風機16を駆動する送風制御スイッチ操作
部、前記帯電装置8、送風器16及びヒータ18の通電制御
を行う温風制御スイッチ操作部、後述する加湿装置31の
通電制御を行う加湿制御スイッチ操作部等のスイッチ操
作部27を有している。
28は前記本体1上部右側後部空間内の、本体1上面と
ファンケーシング13とで囲まれる空間内に配設される制
御基板で、前記スイッチパネル26の各スイッチ操作部27
により操作されるスイッチ29、該スイッチ29の操作に応
じて点灯するLED30等を装着している。
31は前記本体1の後パネル3に装着される加湿装置
で、以下この加湿装置を説明する。
32は金属製取付板、33は前記取付板32に舌片34をネジ
固定して装着される合成樹脂製水タンクで、該水タンク
33下部には前記取付板32に向かって連結口35が膨出形成
されており、該連結口35は水タンク33より前方に、少な
くとも、前記加湿装置31を組み込んだ状態で、本体1を
後方に転倒させた際、水タンク33内の水位が連結口35よ
り低い位置になるように形成されている。
36は前記水タンク33の連結口35に第1連結管37及び第
2連結管38を介して連結される発熱用パイプ(特許請求
の範囲の蒸発室に相当)で、取付部材39により前記取付
板32に固着されており、前記発熱用パイプ36は銅製の中
空パイプ外周に絶縁紙を介してヒータ線を巻回して構成
されている。
前記発熱用パイプ36下端に連結される第1連結管37は
略L字状に形成され、端部を後述するカバー49から外部
に突出させ、排水口40を形成しており、該排水口40には
栓体41を着脱自在に装着して排水口40を閉成するように
なっている。前記水タンク33の連結口35に一端を連結し
た第2連結管38の他端は前記第1連結管37の排水口40近
傍に連結され、この第1連結管37と第2連結管38の連結
部が水タンク33の背面より後方に位置するように、少な
くとも、加湿装置31を本体1に組み込んだ状態で、本体
1を前方に転倒させた際、水タンク33内の水位が第1連
結管37と第2連結管38の連結部より低い位置になるよう
に形成されている。
また、前記第1連結管37の第2連結管38との連結部よ
り発熱用パイプ36側には、水タンク33及び発熱用パイプ
36内の水を排水口40から排水する際、発熱用パイプ36内
の水の排水を抑制するよう小径部42を形成し、この小径
部により、水タンク33から排水口40へ至るタンク排水流
路、即ち、第2連結管38を、発熱用パイプ36から排水口
40へ至るパイプ排水流路、即ち、第1連結管37より大径
に形成している。
43は前記発熱用パイプ36上端に耐熱ゴムからなる接続
管54を介して連結され、前記取付板32に装着される合成
樹脂製の受皿で、前記発熱用パイプ36に連結される筒体
44上方位置に、本体1後方側の側面を開口した第1キャ
ップ45を一体的に形成しており、この第1キャップ45は
前記水タンク33が満水の状態で本体1を前方に転倒させ
た際、発熱用パイプ36内の水位が開口部まで達しないよ
うに形成されている。
46は前記受皿43に一体的に形成され、前記第1キャッ
プ45を被う第2キャップで、前記本体1前方側の側面を
開口しており、前記水タンク33が満水の状態で本体1を
後方に転倒させた際、発熱用パイプ36内の水が第2キャ
ップ46の開口部に達しないように形成されている。
47は前記受皿43の上面開口部を開閉自在に被う合成樹
脂製の蓋体で、前記発熱用パイプ36にて発生した上記を
排出させる排出口48を形成している。
49は前記取付板32、水タンク33、発熱用パイプ36等を
被う合成樹脂製のカバーで、前記取付板32にネジ固定さ
れるようになっている。
50は前記水タンク33上部に形成された空気穴51と前記
受皿43に形成された排気穴52とを連結する排気パイプ
で、受皿43から発熱用パイプ36、第1連結管37、第2連
結管38を介して水タンク33内に給水する際、水タンク33
内の空気を空気穴51及び排気パイプ50を介して排気穴52
から排気するようになっている。
55は前記発熱用パイプ36を取付板33に固着する取付部
材39に固着され、発熱用パイプ36に接続管54を介して熱
的に接続される感熱手段となるサーモスタットで、前記
発熱用パイプ36が異常温度上昇して空炊状態となったこ
とを検出するようになっている。
以上の如く、前記加湿装置31は、前記水タンク33、発
熱用パイプ36、合成樹脂製カバー49等を前記取付板32に
固定して加湿ユニットを構成し、このユニットを本体1
内面側から後パネル3背面にネジ固定して装着されるよ
うになっている。この装着状態において、前記取付板32
はネジ固定される部分のみを本体1に向かって膨出形成
し、他の大部分が本体1との間に間隔を有するように形
成して発熱用パイプ36から取付部材39を介して取付板32
に伝導された熱を効率よく放熱するように構成してい
る。
次に、第1図に示す回路図に基づき回路を説明する。
56は前記電源スイッチ、送風制御スイッチ、温風制御
スイッチ、加湿制御スイッチ等の各スイッチ29の操作に
応じて信号を後述する制御回路60に出力するスイッチ回
路、57は前記サーモスタット55の発熱用パイプ36異常温
度上昇感知時に制御回路60に空炊信号を出力する空炊検
出回路、58は前記脚体4に配設された図示しない転倒ス
イッチによる本体1転倒検出時に制御回路60に転倒信号
を出力する転倒検出回路、59は前記サーミスタ53による
吸気温度の異常高温検出時に異常吸気温度信号を制御回
路60に出力する吸気温度検出回路、60は前記スイッチ回
路56、空炊検出回路57、転倒検出回路58、吸気温度検出
回路59からの各信号を入力し、この各信号に基づき前記
送風機16、発熱用パイプ36、ヒータ18、LED30を制御す
るLED制御回路61、帯電装置8に高電圧を供給する高圧
発生回路62を制御する制御回路である。
次に、組立てを説明すると、取付板32に水タンク33及
び発熱用パイプ36を固定し、水タンク33と発熱用パイプ
36とを第1連結管37及び第2連結管38により連結し、発
熱用パイプ36の上端に受皿43を連結すると共に、受皿43
と水タンク33とを排気パイプ50にて連結する。取付板3
2、発熱用パイプ36、第1連結管37、第2連結管38等を
カバー49にて被い、カバー49を取付板32にネジ固定して
加湿装置31を加湿ユニットとして形成する。この加湿ユ
ニットは後パネル3背面に取付板32を本体1内部側から
ネジ固定して装着する。
送風機16及び制御基板28等を装着した基台5を、前パ
ネル2及び後パネル3にて挟持し、前パネル2、基台5
及び後パネル3をネジ固定して本体1を組み立て、それ
と同時に加湿装置31を本体1に装着する。
次に、動作状態を説明すると、スイッチパネル26の電
源スイッチ操作部及び温風制御スイッチ操作部を操作す
ると、その操作に基づいて電源スイッチと温風制御スイ
ッチが作動し、帯電装置8、送風機16及びヒータ18に通
電される。送風機16の駆動により吸気口6から吸引され
た空気が本体1前部空間に導かれ、本体1内に吸引され
た空気中に含まれる塵埃等は帯電装置8により帯電さ
れ、空気浄化フィルタ11により吸着され、清浄な空気と
なって本体1後部空間に導かれる。そして、ヒータ18に
より加熱され、温風となって排気口17から排気される。
この排気口17からの温風は本体1上部から送風されるの
で、床面上の埃等を吹き上げることはなく、衛生的、且
清浄な温風を使用者に供給することができる。使用者は
必要に応じて排気口17の前方に配設された風向偏向翼25
を調整することにより温風の送風角度を調整することが
できる。
ファンケーシング13の吹出口から上方に向けて送風さ
れた空気は、偏向部19で排気口17に向けて略直角方向に
偏向されるが、この偏向部19には偏向翼20が配設されて
いるので、効率よく偏向されてヒータ18全面にわたって
略均一に案内され、ヒータ18全面の発熱を有効に利用し
て空気を加熱することができ、加熱効率を向上すること
ができる。
また、ヒータ18としてセラミックヒータを用いている
ため、ヒータ18への通電時においてもヒータが赤熱する
ことはなく、ヒータ18の通電状態の確認が困難である
が、排気口17に隣接して発光部21を設け、この発光部21
をヒータ18通電時に発光するよう構成したので、風向偏
向翼25を介して発光部21の発光を確認でき、ヒータ18の
通電状態を容易に確認することができ、電源切り忘れ等
の操作ミスを防止することができる。
排気口17を部屋の壁に近接対向させて使用したり、他
の暖房装置の温風吹出口近傍に本体1を設置した場合な
どの誤使用時には、吸気口6から高温の空気が吸気さ
れ、この高温の空気が60℃以上であれば、サーミスタ53
が作動し、吸気温度検出回路59が制御回路60に異常吸気
温度信号を出力する。
この時の動作を第3図に示すフローチャートに基づき
説明すると、ステップS1にて異常吸気温度信号が入力さ
れたか否か判断し、異常吸気温度信号が入力されていな
ければメインルーチンを継続実行する。ステップS1にて
異常吸気温度信号が入力されると、送風機16、ヒータ1
8、LED制御回路61及び高圧発生回路62に制御信号を出力
し、帯電装置8、送風機16及びヒータ18への通電を遮断
して運転を停止し、温風モードであることを表示するLE
D30を点滅制御する。
ステップS3において電源スイッチが操作されたか否か
判断し、電源スイッチが操作されるまで運転停止と温風
モード表示LEDの点滅を継続する。ステップS3において
電源スイッチが操作されると、ステップS4において異常
吸気温度信号が入力されているか否か判断し、異常状態
が解消されたか否か判断する。ステップS4において異常
吸気温度信号が入力されていなければ、異常状態が解消
されたと判断し、ステップS5において送風機16、ヒータ
18、LED制御回路61及び高圧発生回路62に制御信号を出
力し、帯電装置8、送風機16及びヒータ18へ通電して運
転を再開し、温風モードであることを表示するLED30を
点灯してメインルーチンを実行する。
ステップS4において異常吸気温度信号が入力される
と、異常状態が解消されていないと判断して、ステップ
S6において温風モード表示LED30が点滅しているか否か
判断し、温風モード表示LED30が点滅していれば、温風
モード表示LED30を消灯する。
ステップS6において温風モード表示LED30が点滅して
いなければ、即ち、ステップS7において温風モード表示
LED30を消灯させた状態で異常状態を解消しないまま再
度電源スイッチを操作すると、ステップS8において再度
温風モード表示LED30を点滅させ、以上状態が継続して
いることを表示する。
温風が必要ない場合は、スイッチパネル26の送風制御
スイッチ制御部を操作すると、帯電装置8及び送風機16
にのみ通電され、セラミックヒータ18への通電が遮断さ
れるので、空気浄化フィルタ11により浄化された空気が
排気口17から排気され、所謂空気清浄装置として使用さ
れる。
室内を加湿したい場合には、スイッチパネル26の加湿
制御スイッチ操作部を操作すると、加湿制御スイッチ操
作部の操作に応じて加湿制御スイッチが操作され、加湿
制御スイッチの作動に基づくスイッチ回路56からの信号
により制御回路60が発熱用パイプ36外周に巻回されたヒ
ータ線を通電制御し、発熱用パイプ36内の水を加熱して
蒸気を発生させ、この蒸気を排出口48から排出し、室内
を加湿する。
次に、加湿動作を第2図に示すフローチャートに基づ
きより詳細に説明する。
まず、ステップS1において加湿制御スイッチが操作さ
れたか否か判断し、加湿制御スイッチが操作されると、
ステップS2において空炊検出回路57から空炊信号が出力
されているか否か、換言すれば、サーモスタット55が発
熱用パイプ36の異常過熱を検出しているか否かを判断
し、空炊信号が入力されていなければ、ステップS3にお
いて発熱用パイプ36制御信号及び加湿モードを表示する
LED30制御信号を反転する。即ち、加湿運転停止状態で
あれば、発熱用パイプ36外周に巻回されたヒータ線に通
電すると共に加湿モード表示LED30を点灯させる。
ステップS3の実行の後、再びステップS1に移行し、加
湿制御スイッチの操作を判断し、ステップS1において加
湿制御スイッチの操作が成されていなければ、ステップ
S4に移行して現在発熱用パイプ36のヒータ線に通電中か
否か判断する。ステップS4において発熱用パイプ36のヒ
ータ線に通電中であれば、ステップS5において空炊検出
回路57から空炊信号が出力されているか否か判断し、空
炊信号が入力されなければ、この判断を繰り返して加湿
制御スイッチが操作されるか、あるいは空炊検出信号が
入力されるまで発熱用パイプ36に通電して加湿運転を継
続する。
ステップS5において空炊信号が入力されると、ステッ
プ6において発熱用パイプ36のヒータ線への通電を遮断
し、加湿モード表示LED30を点滅させ、水切れを使用者
に報知し、この状態を後述するごとく再度加湿制御スイ
ッチが操作されるまで継続する。
この状態で発熱用パイプ36を介して水タンク33に給水
すると、発熱用パイプ36が冷却され、空炊信号出力がな
くなる。
ここで加湿制御スイッチを操作すると、ステップS2に
おいて空炊信号が出力されていないので、ステップS3に
おいて発熱用パイプ36制御出力及び加湿モード表示LED3
0制御出力が反転し、加湿動作を開始すると共に加湿モ
ード表示LED30が点灯する。
水タンク33に給水しない状態で加湿制御スイッチを操
作すると、発熱用パイプ36が十分冷却されていない状態
であれば、ステップS2において空炊信号が出力されたま
まであるから、ステップS7に移行し、加湿モード表示LE
D30が点滅中であるか否か判断する。ステップS7におい
て加湿モードLED30が点滅状態であれば、ステップS8に
おいて加湿モードLED30を消灯する。
この状態で水タンク33に給水しないまま再度加湿制御
スイッチを操作すると、ステップS2、ステップS7からス
テップS9に移行して再度加湿モード表示LED30を点滅さ
せる。
ステップS8の状態で水タンク33に給水すると、空炊信
号出力がなくなり、この状態で加湿制御スイッチを操作
すると、ステップS2からステップS3に移行して加湿運転
を再開する。
また、加湿運転時には、発熱用パイプ36内の水は沸騰
状態となり、発熱用パイプ36内の熱湯中に発生する大き
な気泡が浮上して液面上で破裂し、熱湯が飛散して蒸気
と共に噴出する虞があるが、受皿43の発熱用パイプ36上
方位置に第1キャップ45及び第2キャップ46を形成して
いるので、熱湯が蒸気と共に排出口48から噴出すること
はなく、火傷を負ったりすることはない。
使用時、誤って本体1を転倒させる場合が考えられる
が、仮に、本体1を前方に転倒させた場合には、第1連
結管37と第2連結管38の連結部を水タンク33背面より後
方に位置させているので、本体1の前方への転倒時に
は、第1連結管37と第2連結管38との連結部が水タンク
33より高い位置に位置し、従って、水タンク33内の水が
第2連結管38、第1連結管37及び発熱用パイプ36を介し
て排出口48から流出することはない。また、受皿43に形
成された第1キャップ45は本体1後方側の側面に開口部
を形成しており、本体1の後方への転倒時には発熱用パ
イプ36内の水位が第1キャップ45の開口部より上方に位
置することはないので、発熱用パイプ36内の水が流出す
ることはない。
また、誤って本体1を後方に転倒させた場合には、水
タンク33の連結口35と第2連結管38との連結部を水タン
ク33前面より前方に膨出形成しているので、本体1の後
方への転倒時には水タンク33と第2連結管38との連結部
が水タンク33より高い位置に位置し、従って、水タンク
33内の水が第2連結管38、第1連結管37及び発熱用パイ
プ33を介して流出することはない。また、受皿43に形成
された第2キャップ46は本体1前方位置に開口部を形成
しているので、本体1の後方への転倒時には、発熱用パ
イプ33内の水位より第2キャップ46の開口部が上方に位
置し、発熱用パイプ36内の水が流出することはない。
また、運転中に誤って本体1を転倒させると、転倒ス
イッチが転倒を検出して転倒検出回路58から転倒信号が
出力され、制御回路60がこの転倒信号に基づいて送風機
16、発熱用パイプ36、ヒータ18、LED制御回路61、高圧
発生回路62への通電を遮断し、転倒時の運転継続による
危険性を解消するようになっている。
長期間、加湿装置を使用しない場合には、排水口40か
ら栓体41を取り外し、水タンク33及び発熱用パイプ36内
の水を排水する。この排水操作を加湿装置31使用直後に
行った場合には、発熱用パイプ36内の沸騰状態の熱湯が
水タンク33内の水と混合して排水口40から排水される
が、第1連結管37と第2連結管38の径が略同径である
と、排水口40から排水される排水の温度は比較的高温と
なり、飛散した排水に触れると熱く感じるものである。
しかし、本実施例では、第1連結管37に小径部42を形成
し、発熱用パイプ36からの排水量を減少させるようにな
しているので、排水口40の排水温度は低温となり、飛散
した排水に触れても熱さを感じることはない。
(ト)発明の効果 以上の如く本発明によれば、空炊状態後は操作スイッ
チを再度押すまで除湿動作が再開されないので、水切れ
状態における発熱用パイプの通電・遮断動作の繰り返し
を解消することができる。そして、水切れ状態が生じた
時から操作スイッチを操作するまで表示手段を点滅し続
けることで、水切れ状態を常に明示して給水を促すこと
ができるので、操作スイッチを再度押して除湿動作を再
開した時に空炊が再度行われるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
図面はいづれも本発明の一実施例を示し、第1図は回路
図、第2図は加湿動作を示すフローチャート図、第3図
は以上使用時の動作を示すフローチャート図、第4図は
縦断面図、第5図は第4図のA-A断面図、第6図は第4
図のB-B断面図、第7図は前パネルを取り外して前面か
ら見た正面図、第8図は第14図のC-C断面図、第9図は
第14図のD-D断面図、第10図は第5図のE-E断面図、第11
図は要部拡大斜視図、第12図は加湿装置のカバーを取り
外して裏面から見た正面図、第13図は側面図、第14図は
正面図である。 30……LED(表示手段)、33……水タンク、36……発熱
用パイプ、55……サーモスタット(感熱手段)、60……
制御回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水を貯溜する水タンクに接続される蒸発室
    と、該蒸発室の空炊状態を検出する感熱手段と、蒸発室
    の加熱を指示する操作スイッチと、該操作スイッチと感
    熱手段からの出力信号に基づき前記蒸発室の加熱と蒸発
    室の加熱状態を表示する表示手段とを制御する制御回路
    とを備え、前記制御回路は、感熱手段からの蒸発室空炊
    状態検出信号に基づき、蒸発室の加熱中止して表示手段
    を点滅作動させる状態を維持せしめると共に、操作スイ
    ッチの操作により蒸発室の加熱中止状態及び表示手段の
    点滅作動状態を解除するように成したことを特徴とする
    加湿装置。
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