JP3556539B2 - 暖房機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油ファンヒータ等の暖房機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、冬季の暖房機器として石油ファンヒータが一般家庭などに広く用いられている。図9は従来の石油ファンヒータの一例の概略的な一部省略正面断面図である。図10はその側面断面図である。図9に示すように、石油ファンヒータ本体101内部側方には、灯油などの液体燃料104を予め注入して備蓄しておくための給油タンク102が配設されており、該給油タンク102の下方に連結された燃料タンク103に充分な量の液体燃料104が供給される。
【0003】
前記燃料タンク103に収容された液体燃料104は、燃料圧送用電磁ポンプ105により送油パイプ106を経由して気化器107に導かれる。ここで気化器107に設けた気化器ヒータ(図示せず)により、送られてきた液体燃料104を気化させる。109は燃焼室であり、その底部には、バーナ108が支持固定されている。
【0004】
前記気化器107により気化された燃料ガスは、ノズルから勢い良く噴射されて燃焼用の空気と共に前記バーナ108に導入され炎口108aで燃焼し、燃焼室109内の空気が加熱される。そして、図9の矢印で示すように、本体101背面に設けられた単相誘導モータなどからなるファンモータ110に取付けた送風ファン111により、フィルター112を介して吸い込んだ室内の空気を燃焼室109内の加熱された空気や燃焼ガスととともに温風として吹出口113から室内に吹き出される。
【0005】
一方、炎口108aのやや上方に設けたフレームセンサ114は燃焼炎による炎電流を検知するもので、予め設定した値以上の炎電流を検知すると、前記ファンモータ110に通電し、これに伴い送風ファン111が回転して、室内から吸い込んだ空気を温風として吹出口113から室内に吹き出される。このとき、室温サーミスタ115で室温を検知し、室温と設定温度との温度差に基づいて制御装置(図示せず)が前記燃料圧送用電磁ポンプ105の駆動を制御することにより、液体燃料104の気化器107への供給量を調節してバーナ108での燃焼炎の火力を調節する。従って、例えば、室温の低い時に石油ファンヒータの運転を開始すれば、気化器107へ液体燃料104の供給量を多くして室温を急速に設定温度まで上昇させ、その後は液体燃料104の供給量を調節して設定温度付近で一定に維持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の石油ファンヒータでは、吹出し口から温風が吹出すだけであって、手や足などの体の一部が冷えている場合など輻射熱による暖房感に欠けるという問題があった。このような不都合をなくすために、温風を吹き出す吹出し口とは別に輻射による放射部を設ける暖房機器もあるが、温風吹き出し部分と、輻射による放射部分とは離れて位置しているため、輻射による放射熱と温風による暖房感とを同時に得られる暖房機器はなかった。また、従来の石油ファンヒータは温風がかなりの風速で常時吹き出されているため、温風が直接人体に当るような場合、不快な思いをする人が高齢者を中心に多く、さらには石油ファンヒータの運転時にファンモータの駆動音、送風ファンの回転音、温風の吹き出し音等による騒音が耳障りであった。
【0007】
そこで、本発明は温風の吹出し部分を兼ねた輻射熱による放射部分を設けることにより、快適な暖房感を得ることができ、特に室内の温度が上昇すれば、温風の風量を抑え、主として発熱手段からの輻射による放射熱を利用し、不快感を伴わない低騒音な暖房機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は液体燃料を気化して燃焼する燃焼室と、輻射熱を放射する発熱手段と、吹出口を開口している前板と、外部の空気を吸気してその空気を該吹出口より排出する送風手段とを有する暖房機器において、該燃焼室を通過することなく外部空気を吸込んで該吹出口へと導く空気導入路を設け、該空気導入路の排出口と該前板との間に該発熱手段を設け、該発熱手段は該燃焼室からの温風により受熱することで発熱することを特徴とする暖房機器である。また、液体燃料を気化して燃焼する燃焼室と、輻射熱を放射する発熱手段と、吹出口を開口している前板と、外部の空気を吸気してその空気を該吹出口より排出する送風手段とを有する暖房機器において、該燃焼室を通過することなく外部空気を吸込んで該吹出口へと導く空気導入路を設け、該空気導入路の排出口と該前板との間に該発熱手段を設けたことを特徴とする暖房機器である。
【0009】
又、該発熱手段は熱により遠赤外線を放出する塗料を該前板側の表面に塗布することを特徴とする暖房機器である。
【0010】
又、該燃焼室から該吹出口への通路の一部に該発熱手段を設けたことを特徴とする暖房機器である。
【0011】
又、該通路の通路幅は略一定となるように該発熱手段を取り付けることを特徴とする暖房機器である。
【0013】
、該発熱手段の一部に該排出口から該前面との間に開放部を設けたことを特徴とする暖房機器である。
【0014】
又、該開放部を多数の小孔により構成したことを特徴とする暖房機器である。
【0015】
又、該前板において該吹出口以外の面に小孔を設けたことを特徴とする暖房機器である。
【0016】
又、温風の送風量を調節するように前記送風手段に通電する制御装置を有することを特徴とする暖房機器である。
【0017】
又、輻射熱の発熱量を調節するように前記発熱手段に通電するとともに、前記発熱量に基づき温風の送風量を調節するように前記送風手段に通電する制御装置を有することを特徴とする暖房機器である。
【0018】
又、外部の温度を検出する温度センサと、該温度センサにより検出された外部の温度が設定温度に達した後は前記発熱手段から放射される輻射熱の発熱量を小さくするとともに前記送風手段によって送風される温風の送風量を少なくするように調節する制御装置を有することを特徴とする暖房機器である。
【0019】
又、器体内に設けた輻射熱を放射する発熱手段と、室内空気を吸気しその吸気した空気を器体前面下部に設けた吹出口より室内に排出する送風手段と、前記吸気した空気を途中前記発熱手段から受熱し温風として、前記吹出口より室内へ排出するように器体内に設けた導風ダクトとを有する暖房機器において、多数の小孔を設けてなる前面板と運転状態を操作する外部空間に臨ませた操作部との空間に遮蔽板を設け、前記遮敝板の表面に凸部を設けたことを特徴とする暖房機器である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る暖房機器の一例である石油ファンヒータの正面図であり、図2はその側面断面図である。
【0021】
石油ファンヒータ本体1は、着脱可能に設けられた前板2(図6参照)と、側面と一体に形成した天板6とから構成し、万一、液体燃料が漏れたときにこれを受ける置台5に載置固定されている。
【0022】
また、本体1前面には、その上方に形成されたキー入力操作をすることにより所望のモードでの運転や室内温度の設定等を行う操作部3と、高さ方向の略中央よりやや下方に幅方向に伸びて開口が形成され温風が吹き出される吹出口4とが設けられている。燃焼室9は、前壁17と奥壁18および幅方向の側壁(図示せず)によって画成されており、上方に開口部を有する構造となっている。この前壁17と奥壁18は、燃焼炎による輻射熱により高温となるために、耐熱材料を用いたり、耐熱塗装を施すことにより、長期間の使用に対する耐久性の向上を図っている。また燃焼室9の下方は下部遮熱板31により仕切られ、該下部遮熱板31にはバーナ7を内蔵するバーナボックス32が懸架支持されている。
【0023】
バーナ7の炎口7aの上方には、燃焼炎の炎電流を検知するフレームセンサ8が設けられており、該フレームセンサ8は制御装置16に接続されている。また、28は本体1の背面の適宜位置に配設した室温を検出する室温サーミスタである
。制御装置16は、汎用のマイクロコンピュータを搭載し、図3に示すように、室温サーミスタ28とフレームセンサ8からの出力信号により、ファンモータ10と燃料圧送用電磁ポンプ22の出力を制御する。尚、暖房制御関係の回路は省略する。
【0024】
11aは、本体1内部の燃焼室9とその上部とを仕切る上部仕切板であり、奥方から前方へ略水平に伸びて燃焼室の上方で区切られて入る。また、本体前方に略水平に伸び、途中の屈曲部から前方へ一定の傾斜をもって垂下した形状の上部仕切板前11とで仕切板の上部を構成する構造となっている。そして、上部仕切板11aの下方には、該上部仕切板11aと対向するような配置で上部遮熱板11が支持固定されている。よって、上部仕切板11a、上部仕切板前11と上部遮熱板11との間に挟まれた空間には空気導入路13が形成されている。上部仕切板前11と上部遮熱板11とが組合わされて一体化になり、上部仕切板11aに組み込まれる構成でも構わない。また、前記上部仕切板11aの前方には、前記操作部3の一部をなし運転モードや室内温度などを表示する表示部15と、前記操作部3からの入力を受けて機器の動作を制御したり、前記表示部15に各種情報を表示させるマイクロコンピュータを搭載した制御装置16が配設されている。本体1背面の燃焼室9に対向する位置には、送風ファン10aを有するファンモータ10が取付けられており、フィルター29を介して室内の空気を取り入れる構成となっている。
【0025】
一方、前記燃焼室9の前方には、ルーバー取付板19が立設されている。図4は、このルーバー取付板19の前方からの外観斜視図である。ルーバー取付板19は、燃焼室9に対向する部分に開口部14を有し、この開口部14の高さは70〜80mmであり、その上方の70〜80mmの部分を覆うように放射保護板12が勘着され、放射保護板12の上方部には多数の小穴部26(縦5mmX30mmのスリット穴が2列)が設けられている。放射保護板12の下方部は、本体前方に下方向に向かって突き出ていて、『コ』の字形に形成された遮風部25となっており、放射保護板12全体を表面に黒色の遠赤外線を放射する耐熱塗料が塗装されている。
【0026】
ルーバー取付板19にルーバー4a、4a・・を溶着後に、その表面には耐熱性の黒系統の塗装が施されている。よって、本体1前方から該本体1内を透視しても、暗くてその内部の構造を判読されにくくなっている。
【0027】
また、放射保護板12の下方の前記開口部14の部分は温風の吹出口となっており、この部分を含めルーバー取付板19の幅方向に伸びて複数枚(この図では2枚)のルーバー4a、4a・・・が配設されている。
【0028】
図6は、前板の外観斜視図である。前板2は、金属製で、プレス加工によって形成されており、下方には吹出口4が開口し、また、上方には、操作部3と勘合する開口部37を有し、該開口部37を除いて全面にわたって多数の小穴部23(直径2〜3mmの丸穴)が開いた前パネル24が配設されている。また、前パネル24の下部の裏面にはパネル補強板34が設けられ、このパネル補強板34は縁を除いた中央部分に穴をあけた形状で、前パネル24側に『コ』字形で取付けられ、前パネル24の下部の補強の役目をしている。
【0029】
また、図7および図8に示すように、前記前パネル24を前板2の内側から外側に向かって挿入し、この前板2の内側に折り返えし部分2aに形成されているツメ部2bに、前記前パネル24の絞加工された縁部24aのスリット穴24bを嵌入させて、前板の折り返えし部分2aのツメ部2bを折り曲げて取付ける。この前板2に前パネル24を取付ける方法をつめの折曲げ方式でなく、螺子での取付け方法での代替えもできる。
【0030】
図5は、本発明に係る石油ファンヒータから前板2およびルーバー取付板19を取り去った状態を示す正面図である。本体1内の上方には、前パネル24の小穴23から細い針金などを入れて、制御回路の充電部に触れて感電するのを防止するために遮蔽板35を設け、この遮蔽板35の表側には、横長の幅が約20〜30mmの凸状のビート部36を設け、表面は黒色で塗装し、内部の構造を見えにくくしている。前パネル24は薄い鋼板を使用し、また小穴23も設けているため、押さえるとベコツキを生じ易いので、遮蔽板35の凸状のビート部36で、前パネル24を受けることで、前パネル24のがたつきを防止できる。
【0031】
また本体1には、給油タンク(図示せず)から灯油等の液体燃料の供給を受けて所定量の液体燃料を備蓄する燃料タンク21を有し、燃料圧送用電磁ポンプ22および送油パイプ27を介して気化器20に接続されている。
【0032】
以上の構成につき、その動作を説明する。石油ファンヒータの操作部3の運転スイッチ(図示せず)を操作して電源をONにすると、気化器20に取り付けられた気化器ヒータ(図示せず)により、気化器20が加熱される。このとき、気化器サーミスタ(図示せず)により前記気化器20の温度を検出しており、所定温度まで気化器20が加熱されると、燃料圧送式電磁ポンプ22が駆動して燃料タンク21内の液体燃料を吸み上げ、送油パイプ27を経由して前記気化器20に送る。加熱された気化器20により液体燃料はガス化し、バーナ7の炎口7aから吹き出され、該炎口7aにおいて点火されて燃焼室9内で燃焼する。このとき、室温サーミスタ28により検知した室温と、操作部3から設定した設定温度との差に基づき制御装置16が前記燃料圧送式電磁ポンプ22の駆動を制御して気化器20へ送る液体燃料の量を変化させることにより、燃焼による発熱量を適切に調節する。
【0033】
燃焼が開始し、フレームセンサ8が予め設定した電流値以上の炎電流を検出すると、ファンモータ10に通電されて送風ファン10aが回転し室内の空気を吸い込む。なお、その回転速度は前記制御装置16によって制御される。吸い込まれた室内の空気は、燃焼室9内で、得られる輻射熱を奪い、燃焼ガスとともに温風として吹出し口4より本体1の外部(室内)へ吹き出し、室内温度が上昇していく。
【0034】
次に、図2を参照して本体1内の空気の流れについて説明する。室温が非常に低いときに、石油ファンヒータの運転スイッチ(図示せず)を入れた直後は、室内の温度は設定温度よりかなり低く、急速に室内の温度を上昇させる必要がある。
【0035】
このため、室温サーミスタ28で検出した温度と設定温度が入力された制御装置16は、燃料圧送式電磁ポンプ22の駆動出力を上げ、気化器20へ送る液体燃料を多くすることによりバーナ7での燃焼炎の火力を強くするとともに、前記燃料圧送式電磁ポンプ22と連動しているファンモータ10の出力も上げて送風ファン10aの回転速度を速くする。これにより、図中の矢印Aの如く吹出し口から130〜180℃の温風が勢いよく室内に吹き出され、室内の温度を速やかに設定温度まで立ち上げることができる。
【0036】
室内の温度が設定温度に到達したことを室温サーミスタ28が検知すると、制御装置16は燃料圧送式電磁ポンプ22の駆動出力を下げ、気化器20へ送る液体燃料を少なくすることによりバーナ7での燃焼炎の火力を弱くするとともに、前記燃料圧送式電磁ポンプ22と連動して制御されるファンモータ10の出力も下げて送風ファン10aの回転速度を遅くする。これにより、放射保護板12に沿って通過する温風と、燃焼室9からの直接の輻射熱により、放射保護板12が加熱され、放射保護板12に塗装されている遠赤外線塗料から放射される遠赤外線と輻射熱が、前パネル24の多数の小穴23を通して室内に放射され、特に遠赤外線は採暖者の体内深部に浸透し身体を芯から温める効果を持つもので、吹出口4から吹き出る微風とで快適な暖房を得ることができる。また、放射保護板12の遮風部25を斜め下向きの形状にして、燃焼室との風の流通路の断面積を略同じにすることで、空気の流れの抵抗がなく、吹出口4からの温風がスムーズに吹き出されるので、フィルタ29からの空気の吸込み量が減少することなく燃焼性に支障をきたすことがない。
【0037】
また、放射保護板12や前パネル24は金属材料で形成されているため、これらを通過する温風や輻射熱の熱伝導により蓄熱して高温になりやすい。本発明に係る石油ファンヒータでは、本体1内の燃焼室上方に空気導入路13が形成され、本体1の背面のフィルタ29から吸い込まれた室内の空気の一部は、燃焼による輻射熱の影響を受けることなく低い温度のまま、図中の点線矢印の如く前記空気導入路13を通過して絶えず、ルーバー取付板19の放射保護板12の上方の多数の小穴部(スリット穴)26から燃焼による輻射熱の影響を受けることない低い温度のまま空気が流れ、また、一部は、放射保護板12の裏面に沿って流れるので、前パネル24、放射保護板12を効率よく冷却して表面温度を下げることができる。これにより、前パネル24は、70〜80℃に維持されるため、室内に臨んで設けられた前パネル24の表面温度の異常な上昇を回避でき、採暖者が前パネル24に触れて火傷の事故を防止できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、器体内に設けた輻射熱を放射する発熱手段と、室内空気を吸気しその吸気した空気を器体前面下部に設けた吹出口より室内に排出する送風手段と、前記吸気した空気を途中前記発熱手段から受熱し温風として、前記吹出口より室内へ排出するように器体内に設けた導風ダクトとを有する暖房機器において、
前記発熱手段に対向し、前記導風ダクトを隔てた器体前面板に、複数の小穴を配設し、導風ダクト表面部分に、遠赤外線を出す黒色の耐熱塗料を塗布した構成とする。この構成によると、小穴を通して、やわらかい輻射熱を得ることができ、さらに遠赤外線による体の芯から温まる暖房を得ることができる。
【0039】
また、少なくとも前記小穴に対向した導風ダクト部分を別部品である放射板で、この放射板に耐熱塗料を塗布した構成とする。この構成によると、高価な耐熱塗料を塗布する面積が少なく、また、材質や厚さを変更することにより蓄熱量ひいては遠赤外線放射量の持続時間なども調整できる。
【0040】
また、前記送風手段により吸気した空気を前記前面板と導風ダクトの間に排出するようにバイパス路を形成した構成とする。この構成によると、バイバス路からの風により、前面板を冷やして火傷などの危険性をなくする。
【0041】
また、前記バイパス路は、前記導風ダクトに隣接して設けた構成とする。この構成によると、バイパス路の風が隣接する熱い導風ダクトの熱をもらい、程よくした温度が上昇し前面板も適度の温度となり快適な暖房となる。
【0042】
また、輻射熱の発熱量を調節するように前記発熱手段に通電するとともに、前記発熱量に基づき温風の送風量を調節するように前記送風手段に通電する制御装置を有し、外部の温度を検出する温度センサと、該温度センサにより検出された外部の温度が設定温度に達した後は前記発熱手段から放射される輻射熱の発熱量を小さくするとともに前記送風手段によって送風される温風の送風量を少なくするように調節する制御で、温風暖房と輻射暖房との間の暖房形態の切換えが、温度センサが検出した外部の温度に基づいて行われる。
【0043】
また、前記前パネルと運転状態を操作する外部空間に臨ませた操作部との空間に遮蔽板を設け、前記遮敝板の表面に凸部を設けたことにより、外部からの異物が直接、制御装置にタッチすることがなく、電気的な危険性がなくベコツキのない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る石油ファンヒータの正面断面図である。
【図2】図1の石油ファンヒータの概略的な側面断面図である。
【図3】本発明に係る石油ファンヒータの制御装置のブロック図である。
【図4】本発明に係る石油ファンヒータのルーバー取付板の前方からの外観斜視図である。
【図5】本発明に係る石油ファンヒータから前板およびルーバー取付板を取り去った状態の概略的な斜視図である。
【図6】本発明に係る石油ファンヒータの前板の外観斜視図である。
【図7】図6の前板のAーA断面図である。
【図8】図6の前板と前パネルのに取付け状態図である。
【図9】従来の石油ファンヒータの一例の一部省略正面断面図である。
【図10】図9の石油ファンヒータの概略的な側面断面図である。
【符号の説明】
1 石油ファンヒータ本体
2 前板
3 操作部
4 吹出口
4a ルーバー
5 置台
6 上側板
7 バーナ
7a 炎口
8 フレームセンサ
9 燃焼室
10 ファンモータ
10a 送風ファン
11a 上部仕切板
11b 上部仕切板前
11c 上部遮熱板
12 放射保護板(導風ダクト)
13 空気導入路(バイパス路)
13a 空気導入路の排出口
14 開口部
15 表示部
16 制御装置
19 ルーバー取付け板
20 気化器
21 燃料タンク
22 燃料圧送用電磁ポンプ
24 前パネル(前面板)
25 遮風部(放射板)
26 小穴部
27 送油パイプ
28 室温サーミスタ(温度センサ)
29 フィルタ
34 パネル補強板
35 遮蔽板
37 開口部

Claims (5)

  1. 液体燃料を気化して燃焼する燃焼室と、輻射熱を放射する発熱手段と、吹出口を開口している前板と、外部の空気を吸気してその空気を該吹出口より排出する送風手段とを有する暖房機器において、該燃焼室を通過することなく外部空気を吸込んで該吹出口へと導く空気導入路を設け、該空気導入路の排出口と該前板との間に該発熱手段を設け、該発熱手段は該燃焼室からの温風により受熱することで発熱することを特徴とする暖房機器。
  2. 液体燃料を気化して燃焼する燃焼室と、輻射熱を放射する発熱手段と、吹出口を開口している前板と、外部の空気を吸気してその空気を該吹出口より排出する送風手段とを有する暖房機器において、該燃焼室を通過することなく外部空気を吸込んで該吹出口へと導く空気導入路を設け、該空気導入路の排出口と該前板との間に該発熱手段を設けたことを特徴とする暖房機器。
  3. 該燃焼室から該吹出口への通路の一部に、該発熱手段の表面に熱により遠赤外線を放出する塗料を塗布した発熱手段を該通路幅を略一定となるように取り付けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の暖房機器。
  4. 外部の温度を検出する温度センサと、該温度センサにより検出された外部の温度が設定温度に達した後は前記発熱手段から放射される輻射熱の発熱量を小さくするとともに前記送風手段によって送風される温風の送風量を少なくするように調節する制御装置を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の暖房機器。
  5. 器体内に設けた輻射熱を放射する発熱手段と、室内空気を吸気しその吸気した空気を器体前面下部に設けた吹出口より室内に排出する送風手段と、前記吸気した空気を途中前記発熱手段から受熱し温風として、前記吹出口より室内へ排出するように器体内に設けた導風ダクトとを有する暖房機器において、多数の小孔を設けてなる前面板と運転状態を操作する外部空間に臨ませた操作部との空間に遮蔽板を設け、前記遮敝板の表面に凸部を設けたことを特徴とする暖房機器。
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WO2022212331A1 (en) * 2021-03-30 2022-10-06 Milwaukee Electric Tool Corporation Portable heater

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