JP2902001B2 - インクリボン - Google Patents
インクリボンInfo
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- ink ribbon
- ink
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Description
インパクト式印字用インクリボンに関するものである。
ヤドット式プリンターに用いる単色または多色のインク
リボンとして、エンドレスリボンにインクを含浸させた
ものが広く使われている。
マルチフィラメント糸やポリエステルマルチフィラメン
ト糸を用いて平織りし、該平織り織布を経糸方向がリボ
ンの長さ方向となるように所定巾にカットすると共に、
両端を接合してエンドレスとすることにより作製され
る。
ため接合部は2mm巾ほどフィルム化して平坦になってい
るため、この部分のインク含浸量が小になって印字が不
鮮明となることがある。これを防止するため、製造技術
的には高度となるが、本出願人が、袋織り法によりチュ
ーブ状の継ぎ目のない(つまりシームレスの)平織り織
布を得た後、これを径方向に溶断したシームレスリボン
を製造している。この場合は、前記平織り織布からエン
ドレスリボンを得る場合とは逆に、織布の緯糸方向がリ
ボンの長さ方向となる。
造に用いる経糸、緯糸としては、通常ナイロン(場合に
よりポリエステル)の40d/34f、30d/26f、30d/12fなど
のマルチフィラメント糸が用いられている。製織に際し
ての平均糸密度は、たとえば次のように設定される。
を緯糸密度と同等にしたり、経糸密度を緯糸密度よりも
若干大にしたり、逆に小にしたりするなど、自在性があ
る。
定の限界があるため、緯糸密度は経糸密度よりも小さく
ならざるをえない。
000mmあるいはそれ以上までというように、任意に設定
できる。
度あるいはそれ以上というように、種々の巾のものが用
いられている。単色の場合は巾が狭く、色数が多くなる
につれてそれに見合った巾とする。
のうち、ヘッドにさしかかったところでプリンタ針の打
撃を受け、他の部分では含浸インクが拡散均一化する。
コンパクト化したカセットを用いたときは、インクリボ
ンは該カセット内にジグザグ状に屈曲された状態で収容
される。
あきマスク、インクリボン、ヘッドがこの順に配置し、
ヘッドから突出させたドットプリンタ針をインクリボン
に向けて突出させると共に、マスクの孔を通してインク
リボンを用紙に打ちつけ、その衝撃をプラテンが受ける
ようにしている。
の印字あるいは16ドット以下のヘッドピン数の少ない印
字の場合にはそれほど支障はないが、高速印字あるいは
24ドット以上というようにヘッドピン数の多い印字にあ
っては、印字の鮮明度が低下するため、リボン製織時に
経糸・緯糸密度を高くしたり、生地を薄くしたりするな
どの工夫がなされている。
の巾方向に向かう糸(エンドレスリボンにあっては製織
時の緯糸、シームレスリボンにあっては製織時の経糸)
がインクリボンの長さ方向に向かう糸(エンドレスリボ
ンにあっては製織時の経糸、シームレスリボンにあって
は製織時の緯糸)から突き出た状態にあるため、その突
き出た部分にマスクの孔の角が引っかかり、円滑な印字
ができないことがある。このようなトラブルを防ぐた
め、リボン製織時に糸密度を上げたり、生地の厚さを調
整したり、製織後の精錬およびセット条件を工夫したり
することが行われている。
の目的で、糸密度を大きくしたり生地を薄くしたりする
ことにはおのずから限界があるので、超高速印字あるい
はヘッドピン数の多い印字にあっては、このような対策
によっても上記トラブルを必ずしも解消しえない。
は時代の趨勢でもあり、このような時代の要求に応える
ことが急務となっている。
グザグ状に屈曲された状態で収容されているときに、圧
迫力が相対的に小さい屈曲先端部にインクが高含浸され
やすく、使用開始時にヘッドがその高含浸の個所に差し
かかるたびに印字が濃くなる現象が見られる。この現象
(通常ハイスポットという)はインクリボンが1周する
と消失するが、印字開始時のハイスポットを有効に防止
する適当な手段は見い出されていない。
げると共に、インクリボンのマスクの孔の角への引っか
かりを防止し、さらにはハイスポット現象を防止したイ
ンクリボンを提供することを目的になされたものであ
る。
浸させるためのインパクト式印字用インクリボンであっ
て、該インクリボンが、 (イ)斜文織り組織、朱子織り組織またはこれらの変化
組織から選ばれた非平織り組織の織布から形成されてい
ること、 (ロ)その織布は、緯糸を往復させる間に両端のみが接
結した2枚の重なった織物を織る袋織り法により得たチ
ューブ状の継ぎ目のないシームレス織布であること、お
よび (ハ)そのシームレス織布の緯糸密度が170本/inch以上
であること、 の条件を全て満足するものであることを特徴とするもの
である。
またはこれらの変化組織があげらえる。
斜文線または綾線と呼ばれる畝を形成しているものであ
る。斜文織り組織には、 などがある。上記の記号は1循環の浮沈の状態を数字で
表わしたものであり、横線を組織図の最下端の緯糸と考
え、経糸を左から数えて、この緯糸の上に浮く数を分子
に書き、その緯糸の下に沈む数を分母に書く。
の、殊に、分子の数字と分母の数字が2以上異なる。
文織り、緩斜文織り、曲がり斜文織り、飛び斜文織り、
撚れ斜文織り、網代斜文織り、重ね斜文織り、昼夜斜文
織り、山形斜文織り、飾り斜文織りなども採用できる。
用できる。朱子織りの変化組織、たとえば、変則朱子織
り、重ね朱子織り、みかげ織り、昼夜朱子織りなども採
用できる。
を、袋織り法によりチューブ状の継ぎ目のない織布を得
た後、これを径方向に溶断してシームレスリボンとする
ことにより得る。ここで袋織りとは、緯糸を往復させる
間に両端のみが接結した2枚の重なった織物を織る方法
である。
より、エンドレスリボンとした場合には、継ぎ目を有す
るので、その継ぎ目が引っかかりの原因やインク含浸量
の低下の原因となり、シームレスリボンに比し性能的に
劣る。
ト糸、ポリエステルマルチフィラメント糸などが用いら
れる。従来汎用されている40d/34f、30d/26f,30d/12fな
どのほか、種々の太さあるいはフィラメント数のものが
用いられる。そのほか、1フィラメント当りの太さが0.
1デニール前後あるいはそれ以下の極細繊維で作られた
糸を用いることもできる。
ることが多いが、緯糸密度は従来のそれよりも顕著に大
きくする。すなわち、たとえば、緯糸密度の上限が従来
の平織り組織では1インチ当り160本強である場合、非
平織り組織を採用することにより、170本/inch、180本/
inch、さらには190本/inchあるいはそれ以上というよう
に高密度にすることができる。
り、製品インクリボンが得られる。インクの色は任意で
あるが、多色インクリボンとするときは、ブラックおよ
びレッドの2色のほか、ブラック、シアン、マゼンダお
よびイエローの計4色とすることが多い。
向にボーダーラインを設け、各ボーダーラインではさま
れた領域にそれぞれの色のインクを含浸させる。
ロセッサー等のプリンターに用いるインクリボンとして
有用である。
図で表わされる。(1)はヘッド、(2)はインクリボ
ン、(3)はマスク、(4)は用紙、(5)はプラテン
である。
(2)の緯糸から突き出た状態にあるので、この経糸が
マスク(3)の孔の角に引っかかりやすい。
り組織となっているので、浮きのある糸の存在により経
糸の突き出た状態は緩和されかつ滑りやすくなってお
り、上記の如き引っかかりは顕著に抑制される。ただ
し、エンドレスリボンにおいては継ぎ目の部分は依然と
して存在するので、シームレスリボンの方が有利であ
る。
に比しゆるい組織となっているためインクの含浸量が多
くなり、リボンカセットにジグザグ状に収容したときの
圧迫部もインクが充分に含浸された状態にあり、先に述
べたハイスポットの防止に貢献している。
で繰り入れることができるので、従来に比し格段に糸密
度を上げることができ、印字の高速化、超高速化、ある
いはヘッドピン数の多い印字ドットに対応することがで
きる。
ール/34フィラメント)を用いて袋織り法により周長160
0mmの筒状のシームレス織布を製織した。
る。
(160本強)をはるかに越える180本/inch(ただし約190
本/inchまで可能)とした。
トした後、径方向に8mm巾に溶断し、シームレスリボン
とした。
の高速印字におけるインクリボン性能を調べた。結果は
次の通り好ましいものであった。
なかった。
ール/26フィラメント)を用いて袋織り法により周長800
mmの筒状のシームレス織布を製織した。
(160本強)をはるかに越える185本/inch(ただし約200
本/inchまで可能)とした。
トした後、ボーダーラインを設けてから径方向に35mm巾
に溶断し、シームレスリボンとした。
ット高速印字におけるインクリボン性能を調べた。印字
の鮮明度は良好であり、マスクの孔の角へのリボンの引
っかかりは認められず、印字開始時のハイスポット現象
も認めれらなかった。
ール/34フィラメント)を用いて袋織り法により周長800
mmの筒状のシームレス織布を製織した。
(ただし約190本/inchまで可能)とした。
トした後、ボーダーラインを設けてから径方向に8mm巾
に溶断し、シームレスリボンとした。
高速印字におけるインクリボン性能を調べた。印字の鮮
明度は良好であり、マスクの孔の角へのリボンの引っか
かりは認められず、印字開始時のハイスポット現象も認
められなかった。
式的説明図である。 第2図は、実施例1で採用した斜文織り組織の組織図で
ある。 第3図は第2図の矢視図である。 (1)……ヘッド、(2)……インクリボン、(3)…
…マスク、(4)……用紙、(5)……プラテン
Claims (1)
- 【請求項1】インクを含浸しているか含浸させるための
インパクト式印字用インクリボンであって、該インクリ
ボンが、 (イ)斜文織り組織、朱子織り組織またはこれらの変化
組織から選ばれた非平織り組織の織布から形成されてい
ること、 (ロ)その織布は、緯糸を往復させる間に両端のみが接
結した2枚の重なった織物を織る袋織り法により得たチ
ューブ状の継ぎ目のないシームレス織布であること、お
よび、 (ハ)そのシームレス織布の緯糸密度が170本/inch以上
であること、 の条件を全て満足するものであることを特徴とするイン
クリボン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1209896A JP2902001B2 (ja) | 1989-08-14 | 1989-08-14 | インクリボン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1209896A JP2902001B2 (ja) | 1989-08-14 | 1989-08-14 | インクリボン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0373378A JPH0373378A (ja) | 1991-03-28 |
JP2902001B2 true JP2902001B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=16580439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1209896A Expired - Lifetime JP2902001B2 (ja) | 1989-08-14 | 1989-08-14 | インクリボン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2902001B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0692002A (ja) * | 1992-09-10 | 1994-04-05 | Toray Ind Inc | インクリボン用基布 |
WO1995013193A1 (fr) * | 1993-11-10 | 1995-05-18 | Toray Industries, Inc. | Textile de base de ruban encreur et son procede de realisation |
-
1989
- 1989-08-14 JP JP1209896A patent/JP2902001B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0373378A (ja) | 1991-03-28 |
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