JP2901529B2 - 冷凍機油組成物 - Google Patents

冷凍機油組成物

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JP2901529B2 JP8001560A JP156096A JP2901529B2 JP 2901529 B2 JP2901529 B2 JP 2901529B2 JP 8001560 A JP8001560 A JP 8001560A JP 156096 A JP156096 A JP 156096A JP 2901529 B2 JP2901529 B2 JP 2901529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境保護の観点から塩
素を全く含まないか、含んでも水素と置き換えるなど含
有量を低減した代替フロンを冷媒とする冷凍機に用いら
れる冷凍機油組成物に関する
【0002】
【従来の技術】フロンガスによる成層圏のオゾン層破壊
の問題から、分子中に塩素を含むフロン(クロロフルオ
ロカーボン類)が使用規制の対象になっている。規制の
対象となっているフロンは、フロン11、フロン12、
フロン113、フロン114、フロン115等で、例え
ば冷蔵庫など冷凍機器の冷凍サイクルに用いられてきた
フロン12も規制の対象となっている。
【0003】その代替品としては、フロン22に代表さ
れる分子中に水素元素を含んだハイドロクロロフルオロ
カーボン系やフロン502(フロン22,48.8%と
フロン115の共沸混合冷媒)等が検討されているが、
これらはフロン12を1としたときのオゾン破壊係数が
フロン22で0.05、フロン502が0.3であり、恒
久的には分子中に塩素を含まないハイドロフルオロカー
ボン系が採用される気運にある。フロン134aはその
代表的冷媒である。すなわち、フロン134aはオゾン
破壊係数が0であり、不燃性で、熱力学的特性がフロン
12と近似しており、冷蔵庫、除湿機などの冷凍装置や
冷媒圧縮機の構造を大巾に変更することなく実用化でき
る利点がある。
【0004】しかしながら、フロン134a(CH2
CF3)は化学構造が特異なため非常に特徴的な性質を
有しており、フロン12の冷凍システムで使用されてき
た冷凍機油である鉱油(ナフテン系油、パラフィン系
油)や合成油のアルキルベンゼンとは全く相溶しないた
め、冷凍サイクル中に油が流出した場合には油戻りが悪
くなり、熱交換機器内に油が滞留して伝熱性能を低下さ
せるとともに、最悪の場合には圧縮機内の油が不足し、
潤滑不良により摺動部の焼付きや異常摩耗を生じるとい
う問題がある。したがって、フロン134a用の新たな
冷凍機油の開発が必要となっている。
【0005】フロン134aとの相溶性のある冷凍機油
としては、ポリグリコール系油やエステル系油などが知
られている。例えば特公平1−259093号公報には
「フロン圧縮機用冷凍機油」として、プロピレングリコ
ールモノエーテルを基油とするものでフロン134aの
圧縮に使用する方法が開示されている。この他に、特公
平1−259094号公報ではプロピレングリコールの
末端をエーテル化したジエーテルタイプの化合物が、特
公平1−259095号公報ではプロピレングリコール
とエチレングリコール共重合体のモノエーテルタイプ化
合物などが開示されている。また、雑誌「冷凍 第65
巻、第756号、第47〜52頁(1990年10月
号)」には「代替フロンR−134a用冷凍機油につい
て」としてエステル油が紹介されている。また、鉱油系
や合成系冷凍機油の熱安定性を向上させるためには、フ
ェニルグリシジルエーテルやアルキレンオキシド化合物
を添加することが知られている。この種の冷凍機油組成
物として関連するものには例えば特開昭57−1069
4号公報を挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ハ
イドロフルオロカーボンのフロン134a用冷凍機油の
場合、ポリグリコール油では(1)吸湿性が大きい(飽
和水分量10000〜30000ppm)、(2)電気
絶縁抵抗値が低い(体積抵抗率1012Ω・cm以下)、
(3)酸化劣化性が大きい、という欠点があり、駆動源
であるモータが一体となった密閉形圧縮機を用いる場合
には、モータコイルや端子部等の絶縁特性を低下させる
恐れがあり、信頼性の点で問題があった。
【0007】一方、エステル系油ではポリグリコール系
油に比べて、電気絶縁特性(体積抵抗率1012Ω・c
m)及び吸湿特性(飽和水分量1000〜5000pp
m)が改善されるが、それでもフロン12システムで使
用される冷凍機油である鉱油やアルキルベンゼンの飽和
水分量50〜100ppmに比べると吸湿性が大きく、
エステル油の分子構造上、加水分解は避けられない。
【0008】したがって、水分濃度の高いエステル油を
冷凍機油として用いると、冷凍システム内で最も高温に
なる圧縮機摺動部周辺でエステル油が加水分解して有機
酸を生成し、冷凍機油の全酸価が上昇する。これによ
り、圧縮機摺動材料の腐食、損傷あるいは銅メッキの生
成、さらには粘稠な金属石けんを生成し摺動部が固渋す
る、冷凍サイクルのキャピラリーチューブ内を閉塞する
等、圧縮機および冷凍装置としての長期信頼性を著しく
損うことになり改善が望まれていた。
【0009】また、冷媒としてハイドロクロロフルオロ
カーボン系のフロン22やフロン502を用い、冷凍機
油として鉱油やアルキルベンゼンを使用する冷凍サイク
ルにおいては、圧縮機摺動部材料表面への銅メッキの発
生があり、圧縮機の信頼性の点で問題があった。
【0010】すなわち、本発明の課題は要約すると、上
記のようにハイドロクロロフルオロカーボン系冷媒に鉱
油/アルキルベンゼン油を用いた場合には、摺動部の腐
食摩 耗や銅メッキにより冷凍装置(圧縮機)の長期信頼
性が損なわれ、また、ハイドロフルオロカーボン系にエ
ステル油を用いた場合には、摺動部の腐食摩耗や銅メッ
キ、さらには金属石鹸による摺動部の固渋やキャピラリ
チューブの閉塞により冷凍装置(圧縮機)の長期信頼性
が損なわれる点にある。
【0011】したがって、本発明の目的は、上記課題を
解決することにあり、具体的にはフロン12の代替冷媒
であるハイドロフルオロカーボン系およびハイドロクロ
ロフルオロカーボン系の少なくとも1種の共存下におい
ても、耐熱安定性,耐摩耗性に優れた冷凍機油組成物
提供することにあり、これにより長期信頼性に優れた冷
凍装置が実現できる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、臨界温度4
0℃以上のハイドロフルオロカーボン系およびハイドロ
クロロフルオロカーボン系の少なくとも1種の冷媒と組
み合わせて用いられる冷凍機油組成物であって、この冷
凍機油組成物は、エステル油、アルキルベンゼン油及び
鉱油からなる群から選択される少なくとも1種の基油
と、0.05〜10重量%のエポキシ基を2個以上保有
するアルキレングリコールジグリシジルエーテル及び脂
肪族環状エポキシ化合物の少なくとも1種を主成分とす
るグリシジルエーテル化合物(以下、エポキシ化合物と
云う)と、0.01〜5重量%のフェノール系酸化防止
剤とを含有して成る冷凍機油組成物により達成される。
【0013】本発明においては、ハイドロフルオロカー
ボン又はハイドロクロロフルオロカーボン系冷媒が臨界
温度40℃以上の相当に高い温度条件下で使用されて
も、油と冷媒あるいは油と水の反応を抑止するため、十
分に安定した状態で駆動可能な冷媒圧縮機が実現でき
る。
【0014】特に、エステル油は、多価アルコールと有
機(脂肪)酸のエステル反応により得られるヒンダード
エステル油及び多価アルコールと多塩基酸と有機(脂
肪)酸より得られるコンプレックスエステル油などを対
象とするもので、これらを単独もしくは複合して基油と
するものである。
【0015】なお、上記アルキレングリコールジグリシ
ジルエーテル及び脂肪族環状エポキシ化合物の少なくと
も1種を主成分として含有するエポキシ化合物の好まし
い含有量は0.05〜10重量%であり、また、好まし
いアルキレングリコールジグリシジルエーテル及び脂肪
族環状エポキシ化合物の例としては、以下に示すような
化合物を挙げることができる。
【0016】上記アルキレングリコールジグリシジルエ
ーテルとしては、例えば、下記一般式1(ただし、式中
1はアルキレン基、R2はH又はアルキル基)、式2
(ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル)、式
3(1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル)
及び式4(ソルビトールポリグリシジルエーテル)の少
なくとも一つで表わされるグリシジルエーテル化合物を
含有して成るものが望ましい。
【0017】
【化17】
【0018】
【化18】
【0019】
【化19】
【0020】
【化20】
【0021】上記脂肪族環状エポキシ化合物としては、
例えば下記式5で表わされる3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル(3,4−エポキシ)シクロヘキサンカル
ボキシレート、式10で表される環内エポキシ系化合
物、式110で表される環内エポキシ基とグリシジルエ
ーテルとからなる化合物、式12で表されるグリシジル
エステル系化合物、式13で表されるヒダントイン系化
合物を挙げることができる。
【0022】
【化21】
【0023】
【化22】
【0024】
【化23】
【0025】
【化24】
【0026】
【化25】
【0027】また、上記一般式1の中ではR1がCH2
2がHもしくはCH3から成り、下記式6(エチレン・
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル)もしく
は式7(プロピレン・ポリプロピレングリコールジグリ
シジルエーテル)で表わされるエポキシ化合物を含有し
て成るものが特に好ましい。
【0028】
【化26】
【0029】
【化27】
【0030】本発明におけるエポキシ化合物は上記のと
おり分子中に2個以上のエポキシ基を保有しているとこ
ろに特徴があり、例えばフェニルグリシジルエーテルの
如く分子中にエポキシ基を1個しか保有しないモノエポ
キシ化合物に比べて酸補捉効果が良好である。また、エ
ステル油、アルキルベンゼン油、鉱油の単独もしくは混
合油の基油に対するエポキシ基を2個以上保有するエポ
キシ化合物は、プロピレン・ポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテルもしくは3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル(3,4−エポキシ)シクロヘキサンカ
ルボキシレートが好ましく、基油への混合量は前述した
ように0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜1重
量%である。
【0031】前述したように酸化防止剤としてフェノー
ル系化合物を0.01〜5重量%添加すること有効
で、油の変質、劣化を防止して耐久性を保持することが
できる。この種のフェノール系化合物の好ましい例とし
ては、下記式8、9で表される化合物を挙げることがで
きる。これらは単独でも混合しても良い。
【0032】
【化28】
【0033】
【化29】
【0034】また、ここに使用する基油は目的に応じた
粘度範囲のものでよく、本発明の目的を阻害しない範囲
であれば極圧剤、消泡剤等を配合しても差し支えない。
【0035】本発明における臨界温度40℃以上のハイ
ドロフルオロカーボン系冷媒の例としては、ジフルオロ
メタン(フロン32)、ペンタフルオルエタン(フロン
125)、1,1,2,2−テトラフルオロメタン(フ
ロン134)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(フロン134a)、1,1,2−トリフルオロエタン
(フロン143a)、1,1−ジフルオロエタン(フロ
ン152a)、モノフルオロエタン(フロン161)等
が挙げられる。
【0036】また、ハイドロクロロフルオロカーボン系
の例としては、ジクロロモノフルオロメタン(フロン2
1)、モノクロロジフルオロメタン(フロン22)、モ
ノクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(フ
ロン124)、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフ
ルオロエタン(フロン124a)、ペンタフルオロエタ
ン(フロン125)、1−クロロ−1,1−ジフルオロ
エタン(フロン142b)、モノクロロジフルオロメタ
ン(フロン22)とモノクロロペンタフルオロエタン
(フロン115)の共沸混合物(フロン502)等が挙
げられる。
【0037】これらの中で特に1,1,2,2−テトラ
フルオロエタン(フロン134)、1,1,1,2−テ
トラフルオロエタン(フロン134a)、1,1,2−
トリフルオロエタン(フロン143)、1,1,1−ト
リフルオロエタン(フロン143a)は従来のジクロロ
フルオロメタン(フロン12)に近い沸点を持ってお
り、代替冷媒として好ましい。
【0038】また、モノクロロジフルオロメタン(フロ
ン22)、モノクロロジフルオロメタン(フロン22)
とモノクロロペンタフルオロエタン(フロン115)の
共沸混合物(フロン502)は、オゾン破壊係数が0で
はないが冷媒としての実用実績があり、ジクロロフルオ
ロメタン(フロン12)の短期的な代替冷媒として有効
である。
【0039】また、これらハイドロフルオロカーボン又
はハイドロクロロフルオロカーボン系冷媒を単独で用い
る他に2種以上の混合物として用いることも可能であ
る。ところで、冷媒の臨界温度を40℃以上としたのは
凝縮器での凝縮温度として40℃以上の冷凍装置を必要
としたことによる。
【0040】
【作用】エステル油、アルキルベンゼン、鉱油の単独も
しくは混合油にエポキシ基を2個以上保有するエポキシ
化合物を添加することにより、エステル油の場合、加水
分解により生成する有機酸をエポキシ基が補捉し全酸価
の上昇を抑制することにより、圧縮機摺動材料の腐食摩
耗や銅メッキ現象および金属石けんの生成を防止して圧
縮機の正常な性能を確保するものである。すなわち、エ
ステル油が加水分解すると有機酸とアルコールに変る
が、そこにエポキシ基が存在するとそれが開環し有機酸
を補捉するものである。その反応機構は下記の式14に
示す如くである。
【0041】
【化30】
【0042】また、アルキルベンゼンおよび鉱油とハイ
ドロクロロフルオロカーボン系冷媒の組合せの場合、過
酷な条件下では冷媒が油と反応して塩酸を生成し圧縮機
摺動部材料の腐食摩耗や銅メッキ現象を生じるが、同様
にエポキシ基が開環し塩酸を捕捉して圧縮機の正常な性
能を確保するものである。
【0043】エポキシ基を分子内に1個保有するモノグ
リシジルエーテルでも同様の効果が認められるが、エポ
キシ基を2個以上保有するグリシジルエーテルの方がそ
の効果が顕著である。エポキシ基を2個以上保有するエ
ポキシ化合物の添加量は0.05〜10重量%が好まし
く、より好ましくは0.1〜1.0重量%であり、0.
05%未満では酸捕捉効果が十分ではなく、10%を越
えると基油の冷凍機油としての機能を阻害する恐れがあ
り実用的でなくなる。
【0044】
【実施例】以下に本発明の代表的な一実施例を示し、更
に具体的に説明する。
【0045】 〈実施例1〜6及び15〜18〉 この例は冷凍機油の一例を示すものである。
【0046】表1に本発明の冷凍機油組成物及び従来品
の比較例について耐冷媒安定性試験結果を示す。ここで
の耐冷媒安定性は次の方法により調べた。
【0047】内径6mm、内厚2mmの耐圧ガラス製試
験管中に、供試油を0.5ml採取し、この中に触媒と
して鉄片、銅片、アルミニウム片を入れ、これをドライ
アイスで冷却して0.5mlのフロン冷媒を採取し溶封
したものを175℃又は200℃で960時間加熱し
た。加熱後、ガラス試験管内の油・冷媒混合溶液の色を
ASTM標準色と比較して、油・冷媒間の化学反応の進
行度を評価した。また、鉄片表面に銅が付着するいわゆ
る銅メッキ現象の度合を5段階で目視評価し、銅メッキ
微少(+)〜鉄片全周銅メッキ(5+)として表わし
た。さらに、油・冷媒間の化学反応により生成する析出
物の有無を評価した。
【0048】
【表1】
【0049】表1で明らかな如く、本発明の冷凍機油組
成物であるヒンダードタイプエステル油に、式7に示し
ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(エ
ポキシと表わす)を0.25重量%添加した実施例1
および式5に示した3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル(3,4−エポキシ)シクロヘキサンカルボキシレ
ート(エポキシと表わす)を0.25重量%添加した
実施例2は、フロン134aとの共存状態において油の
変色が少なく、銅メッキおよび析出物がなく、比較例1
で示した同一のヒンダードエステルの上記エポキシ添加
剤を加えないものの欠点である銅メッキや析出物の生成
を抑制し、油の耐冷媒安定性が大巾に改善されている。
【0050】また、アルキルベンゼン及びナフテン系鉱
油に上記エポキシ、エポキシをそれぞれ0.25重
量%添加した実施例3〜6は、フロン22との共存状態
において、銅メッキおよび析出物がなく、比較例2、3
で示した従来油に比べて耐冷媒安定性が向上しているこ
とが明白である。
【0051】更にまた、式8に示したフェノール系酸化
防止剤の一つである2,6ジターシャリブチル・パラク
レゾール(以下DBPCと略称)を0.25重量%添加
した実施例15〜18は、エポキシおよびエポキシ
を単独で添加したものに比べて、油の耐冷媒安定性がさ
らに向上した。また、この表中には示してないが、式9
で示したフェノール系酸化防止剤も略同等の作用効果を
示した。
【0052】 〈実施例7〜9及び19〜22〉 表2に本発明の冷凍機油組成物の加水分解性試験結果を
示す。ここでの加水分解性は次の方法により調べた。
【0053】内径10mm、肉厚2mmの耐圧ガラス制
試験管中に水分量を3000ppmに調整した供試油5
mlを採取し、この中に触媒として鉄片、銅片、アルミ
ニウム片を入れ、これをドライアイスで冷却して2ml
のフロン134aを採取し溶封したものを150℃で7
日及び21日間加熱した。加熱終了後、ガラス管内の
油、冷媒混合溶液の色、銅メッキの度合を評価したの
ち、ガラス管を開封し、油・冷媒混合溶液の全酸価をJ
IS.K2501「石油製品中和価試験方法」に準拠し
て測定した。
【0054】
【表2】
【0055】表2で明らかな如く、実施例7〜8で示す
本発明の冷凍機油組成物であるヒンダードエステル油に
式7で示したポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル(エポキシ)及び式5で示した3,4−エポキ
シシクロヘキシルメチル(3,4−エポキシ)シクロヘ
キサンカルボキシレート(エポキシ)を、それぞれ
0.25重量%添加したものは、フロン134a共存下
での加熱後の全酸価が比較例4、5に示す添加剤を入れ
ない油に比べて明らかに低い値を示している。これはエ
ステル油が加水分解してできる有機酸を、上記エポキシ
化合物が有効に捕捉している証拠であり、耐加水分解性
が大巾に改善されている。
【0056】更にまた、式8に示したフェノール系酸化
防止剤の一つである2,6ジターシャリブチル・パラク
レゾール(DBPC)を0.25重量%添加した実施例
19〜22は、エポキシおよびエポキシを単独で添
加したものに比べて、エステル油の耐加水分解性がさら
に向上した。また、この表中には示してないが、式9で
示したフェノール系酸化防止剤も略同等の作用効果を示
した。
【0057】 〈実施例10〜13〉 表3に本発明の冷凍機油組成物の酸化安定度試験結果を
示す。酸化安定度試験はJIS.K2514「潤滑油酸
化安定度試験方法」に準拠した。
【0058】
【表3】
【0059】アルキルベンゼン又はナフテン系鉱油に
プロピレングリコールジグリシジルエーテル(エポキ
シ)及び3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
(3,4−エポキシ)シクロヘキサンカルボキシレート
(エポキシ)を、それぞれ0.5重量%添加したもの
は、実施例10〜13に示すごとく酸化安定度試験後の
全酸価の上昇が比較例6、7で示す従来油に比べて、約
1/10以下であり、酸化劣化に対しても有効に作用す
ることが確認できた。
【0060】 〈実施例14〉 図1は、冷媒圧縮機の要部断面正面図を、図2は、この
冷媒圧縮機を備えた冷凍サイクルを模式的に示した冷凍
装置の概略図を示したものである。図1において、1は
油溜めを兼ねた密閉容器に係るケースであり、このケー
ス1内に電動機部22と圧縮機部23とが収納されてい
る。電動機22は、固定子19と回転子20とからな
り、回転子20には鋳鉄製の回転軸4Aが嵌着されてい
る。回転軸4Aは、偏心部3を有し、一端側に中空状に
軸穴17が形設されている。
【0061】前記固定子19の巻線部19aは、その芯
線がエステルイミド被膜で覆われ、固定子のコア部と巻
線部の間にポリエチレンテレフタレートの電気絶縁フィ
ルムが挿着され、また回転軸4Aの表面は研削加工によ
り仕上げられている。
【0062】圧縮機部23は、鉄系焼結体のシリンダ
2、前記回転軸4Aの偏心部3に嵌入されシリンダ2の
内側に沿って偏心回転する鋳鉄製ローラ7、このローラ
7に先端が当接し他端がばね9に押されながらシリンダ
2の溝8内を往復運動する高速度鋼製ベーン10、前記
回転軸4Aの軸受とシリンダ2の側壁とを兼ね前記シリ
ンダの両端に配設されている鋳鉄又は鉄系焼結体の主軸
受5および副軸受6を主要機構要素としている。
【0063】副軸受6には、吐出弁27が具備されてお
り、サイレンサ28を形成するように吐出カバー25が
取付けられ、主軸受5、シリンダ2、副軸受6をボルト
21で締結している。ポンプ室12は、前記ベーン10
の背面11と、シリンダ2の溝8と、主軸受5、副軸受
6とで囲まれて構成されている。主軸受5には、ケース
1内の底部に貯溜した冷媒フロンガスの溶解した冷凍機
油13をポンプ室12内へ吸入できる吸込ピース14が
あり、副軸受6には、ポンプ室12から冷凍機油13を
送油管15へ吐出できる吐出ポート16がある。前記送
油管15は、回転軸4Aの軸穴17へ冷凍機油13を供
給し、さらに軸穴17から分岐穴18を通して所要の摺
動部へ給油できるようになっている。
【0064】このようにして構成したロータリ圧縮機の
作用について説明する。
【0065】圧縮機を運転し、鋳鉄製回転軸4Aが回転
すると、それに伴って調質鋳鉄製ローラ7が回転し、高
速度鋼製ベーン10は、ばね9によって押され、ローラ
7に先端を当接しながら鋳鉄又は鉄系焼結体のシリンダ
2の溝8内を往復運動し、冷媒吸込口(図示せず)から
流入した冷媒を圧縮し、冷媒は冷媒吐出口24を介して
吐出パイプ29から圧縮機外に吐出される。固定子19
の巻線部19a及び電気絶縁フィルム(図示せず)は、
冷媒が溶解した冷凍機油中に浸漬もしくは、ミストによ
り吹付けの環境に暴される。
【0066】上記冷凍機油13として、前記実施例1〜
13に例示した組成の冷凍機油を用いて運転したとこ
ろ、油が熱安定性、耐熱性、耐酸化劣化性に優れている
ことから、過酷な条件下で運転しても油劣化による圧縮
機摺動部の損傷、例えば軸受の腐食、焼き付き、電気系
統の絶縁不良の問題等が無くなり、長期にわたり信頼性
の高い運転を可能とする冷媒圧縮機を実現することがで
きた。
【0067】図2は、冷凍装置の冷凍サイクル構成図を
示したものである。同図において、40は冷媒圧縮機、
41は凝縮、45は乾燥器、42は膨張器、43は蒸
発器を、それぞれ示す。図示のように、冷媒圧縮機40
は、上記実施例の冷凍機油を充てんしたものであり、低
温、低圧の冷媒ガスを圧縮し、高温、高圧の冷媒ガスを
吐出して凝縮器41に送る。凝縮器41に送られた冷媒
ガスは、その熱を空気中に放出しながら高温、高圧の冷
媒液となり乾燥器45で水分を除去されつつ、膨張機構
(例えば膨張弁またはキャピラリチューブ)42に送ら
れる。膨張機構を通過する高温、高圧の冷媒液は絞り効
果により低温、低圧の湿り蒸気となり蒸発器43へ送ら
れる。蒸発器43に入った冷媒は周囲から熱を吸収して
蒸発し、蒸発器43を出た低温、低圧の冷媒ガスは圧縮
機40に吸込まれ、以下同じサイクルが繰り返される。
【0068】この冷凍サイクルの一例として家庭用電気
冷蔵庫に適用したところ、図1に示した冷媒圧縮機40
の性能が発揮され、冷凍サイクル内の蒸発器から冷媒圧
縮機40への油戻りが良く、長期使用に耐え得る信頼性
の高い電気冷蔵庫を実現することができた。すなわち、
以上述べてきたように本発明によれば下記の如き冷凍サ
イクルでの寿命試験により、良好な結果を確認してい
る。
【0069】 寿命試験条件: モータコイル温度125℃、圧縮機の吐出圧力13Kg
/cm2G、冷凍サイクルのキャピラリーチューブ内径
0.65mm、冷媒R−134a、周囲温度40℃、冷
凍機油としては、実施例15及び17に記載のものを使
用した。なお、この試験は冷蔵庫の実運転の10年分に
相当する。
【0070】 試験結果: 比較例としてエポシキ化合物を含有しない冷凍機油を使
用した場合は、約30日で、キャピラリーチューブ内に
金属石ケンが析出し、流路を閉塞することが確認され
た。一方、本実施例の場合は、90日でも何ら異常が認
められなかった。
【0071】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
冷凍機油組成物は、ハイドロフルオロカーボンやハイ
ドロクロロフルオロカーボン系冷媒との組合せに対し
て、優れた熱安定性、耐加水分解性、耐酸化劣化性を有
している。したがって、この冷凍機油組成物を冷凍装置
に用いれば、フロン規制に対応した信頼性の高い状態で
長期間冷凍装置の性能を維持することができ、長期信頼
性に優れた冷凍装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】密閉形ロータリ冷媒圧縮機の要部縦断正面図で
ある。
【図2】冷凍装置の冷凍サイクル構成図である。
【符号の説明】
1…ケース、 2…シリン
ダ、 3…偏心部、 4…回転軸、 5…主軸受、 6…副軸受、 7…ローラ、 8…シリンダ
の溝、 9…ばね、 10…ベー
ン、 13…冷凍機油、 17…軸穴、 19…固定子、 19a…巻
線、 20…回転子、 22…電動
機、 23…圧縮機部、 40…圧縮
機、 41…凝縮器、 42…膨張機
構、 43…蒸発器、 45…乾燥
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C10N 30:00 30:06 30:08 30:10 30:12 40:02 40:30 (72)発明者 畠 裕章 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所 栃木工場内 (72)発明者 権守 仁彦 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所 栃木工場内 (72)発明者 本間 吉治 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 平5−17792(JP,A) 特開 昭57−63395(JP,A) 特開 昭60−130696(JP,A) 特開 平3−275799(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 129/18 C09K 5/04 C10M 129/10 C10M 133/44 F25B 1/00 395 C10N 40:30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】臨界温度40℃以上のハイドロフルオロカ
    ーボン系およびハイドロクロロフルオロカーボン系の少
    なくとも1種の冷媒と組み合わせて用いられる冷凍機油
    組成物であって、 この冷凍機油組成物は、エステル油、アルキルベンゼン
    油及び鉱油からなる群から選択される少なくとも1種の
    基油と、 0.05〜10重量%のエポキシ基を2個以上保有する
    アルキレングリコールジグリシジルエーテル及び脂肪族
    環状エポキシ化合物の少なくとも1種を主成分とするエ
    ポキシ化合物と、 0.01〜5重量%のフェノール系酸化防止剤とを含有
    して成る冷凍機油組成物。
  2. 【請求項2】上記フェノール系酸化防止剤が、下記一般
    式8及び一般式9の少なくとも一方を満足するフェノー
    ル系化合物から成る請求項記載の冷凍機油組成物。 【化1】 【化2】
  3. 【請求項3】上記一般式8のフェノール系酸化防止剤
    2,6ジターシャリブチル・パラクレゾール(DBP
    C)から成る請求項記載の冷凍機油組成物
  4. 【請求項4】上記アルキレングリコールジグリシジルエ
    ーテルが下記一般式1(ただし、式中R1はアルキレン
    基、R2はH又はアルキル基)、式2、式3及び式4の
    少なくとも一つで表わされるエポキシ化合物を含有して
    成る請求項1記載の冷凍機油組成物。 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】
  5. 【請求項5】上記脂肪族環状エポキシ化合物が、下記式
    5で表わされる3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
    (3,4−エポキシ)シクロヘキサンカルボキシレー
    ト、式10で表される環内エポキシ系化合物、式11で
    表される環内エポキシ基とグリシジルエーテルとからな
    化合物、式12で表されるグリシジルエステル系化合
    物、及び式13で表されるヒダントイン系化合物からな
    る群から選択される少なくとも1種のエポキシ化合物か
    ら成る請求項記載の冷凍機油組成物。 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】
  6. 【請求項6】上記一般式1のR1がCH2,R2がHもし
    くはCH3から成り、下記式6もしくは式7で表わされ
    グリシジルエーテル化合物を含有して成る請求項
    載の冷凍機油組成物。 【化12】 【化13】
  7. 【請求項7】臨界温度40℃以上のハイドロフルオロカ
    ーボン系およびハイドロクロロフルオロカーボン系の少
    なくとも1種の冷媒と組み合わせて用いられる冷凍機油
    組成 物であって、 この冷凍機油組成物は、エステル油、アルキルベンゼン
    油及び鉱油からなる群から選択される少なくとも1種の
    基油と、 0.05〜10重量%のエポキシ基を2個以上保有する
    アルキレングリコールジグリシジルエーテル及び脂肪族
    環状エポキシ化合物の少なくとも1種を主成分とするエ
    ポキシ化合物と、 0.01〜5重量%の下記一般式8を満足するフェノー
    ル系酸化防止剤とを含有して成る冷凍機油組成物。 【化14】
  8. 【請求項8】臨界温度40℃以上のハイドロフルオロカ
    ーボン系およびハイドロクロロフルオロカーボン系の少
    なくとも1種の冷媒と組み合わせて用いられる冷凍機油
    組成物であって、 この冷凍機油組成物は、エステル油、アルキルベンゼン
    油及び鉱油からなる群から選択される少なくとも1種の
    基油と、 0.05〜10重量%のエポキシ基を2個以上保有し下
    記一般式5を満足する脂肪族環状エポキシ化合物と、 0.01〜5重量%の下記一般式8を満足するフェノー
    ル系酸化防止剤とを含有して成る冷凍機油組成物。 【化15】 【化16】
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