JPH11256177A - 冷媒循環システム - Google Patents

冷媒循環システム

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JPH11256177A
JPH11256177A JP10082620A JP8262098A JPH11256177A JP H11256177 A JPH11256177 A JP H11256177A JP 10082620 A JP10082620 A JP 10082620A JP 8262098 A JP8262098 A JP 8262098A JP H11256177 A JPH11256177 A JP H11256177A
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Japan
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refrigerant
oil
circulation system
refrigerant circulation
refrigerating machine
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Application number
JP10082620A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Shirafuji
好範 白藤
Noboru Masuda
昇 増田
Hideto Nakao
英人 中尾
Makoto Tsukiji
真 築地
Shinsuke Miki
伸介 三木
Takeshi Izawa
毅司 井沢
Shin Sekiya
慎 関屋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、塩素を含まない冷媒を用いた冷媒循環
システムにおいては、冷凍機油としてエステル油が用い
られているが、水分による加水分解劣化してスラッジを
生成するという問題点があった。 【解決手段】 この発明は圧縮機1、凝縮器5、膨張機
構6、蒸発器3を具備して一連の冷媒回路を構成し、塩
素を含まない冷媒を用いた冷媒循環システムにおいて、
冷凍機油としてエーテル結合を有するベンゼン環を基油
構造とする芳香族ポリエーテル油を用いた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍機、空調機
等の冷媒循環システムおよび冷媒圧縮機に係り、特にオ
ゾン層保護の観点から塩素を含まない代替冷媒に対して
適合し、冷媒との相溶性・低温流動性、熱・化学的安定
性、耐摩耗・焼付き性、電気絶縁性に優れた冷凍機油組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オゾン層保護の観点から冷凍機、
冷蔵庫、除湿機、空調機等に用いられてきた塩素を含む
CFC、HCFC等のフロン系冷媒が使用規制の対象と
なっている。そこで、代替冷媒として塩素を含まづオゾ
ンとの反応性が小さく、大気中での分解期間の短いハイ
ドロフルオロカーボン(HFC)や、ハイドロカーボン
(HC)が検討、実用化されている。しかしながら、こ
れら分子内に塩素を含まない代替冷媒はいずれも極性が
高く、従来の塩素を含む冷媒の冷凍サイクルで使用され
てきた鉱油やアルキルベンゼン油等の冷凍機油では、冷
媒との相溶性が悪いため、新たな冷凍機油の開発が進め
られている。
【0003】図10は、特開平8−240351号公報
に示された従来の代替冷媒対応冷媒循環システムの構造
図である。図11は従来の代替冷媒対応冷媒循環システ
ムに用いられる一般的な冷媒圧縮機の断面図である。図
について、1は冷媒圧縮機、2はこの圧縮機の密閉容
器、3は蒸発器、4は凝縮器、5は膨張弁、毛細管等の
膨張機構を示し、吸入管6と吐出管7によって冷媒循環
システムに連結されて冷媒回路を構成している。この回
路内には塩素を含まない水素化弗素化炭素(HFC)が
封入されて冷媒循環システムが構成されている。前記冷
媒圧縮機1の密閉容器2内には、電動要素8と圧縮要素
9が収納され、また底部に冷凍機油10が貯溜されてい
る。また、前記電動要素8は固定子11、回転子12か
らなり、前記圧縮要素9は前記固定子11に連結された
主軸13とこの主軸13の編心部に係合されたローリン
グピストン14、圧縮室9aを形成するシリンダ15と
シリンダ15の端面を閉塞するとともに主軸13を支持
する主軸受16、副軸受17、ローリングピストン15
外周と摺接して圧縮室9aを高低圧に仕切るベーン18
から構成されている。
【0004】次に従来の冷媒循環システムの動作につい
て説明する。圧縮機を運転すると、電動要素8の回転力
は固定子11に連結された主軸13により圧縮要素9に
伝達され、シリンダー13内で主軸13の偏心部に係合
されたローリングピストン15が偏心回転する。シリン
ダ15内を高低圧に仕切るベーン18は、背圧とバネ力
により先端をローリングピストン15外周に接して往復
運動を行なう。冷媒は吸入管6よりシリンダ7内へ導か
れ、ローリングピストン15の偏心回転により圧縮され
てシリンダー13より密閉容器2内へ吐出され、電動要
素8を冷却した後に吐出管7より外部の冷凍サイクルへ
導かれる。
【0005】そして、冷媒圧縮機1を出た高圧、高温の
過熱冷媒ガスは凝縮器4にて外気と熱交換して潜熱を奪
われて高圧、高温の冷媒液となり、膨張機構5によって
減圧されて低圧の飽和冷媒液となり、さらに蒸発器3に
よって外気と熱交換し潜熱を奪われて冷媒ガスとなる。
ここで、冷媒圧縮機1の密閉容器2の底部に貯溜された
冷凍機油10は主軸13の下端より給油され、圧縮要素
9の各摺動部を潤滑した後、大部分は密閉容器2の底部
へ戻されるが、一部は冷媒ガスと一緒に吐出管7より冷
媒圧縮機1外部へ吐出され冷凍サイクルを循環して、再
び吸入管6より冷媒圧縮機1へ戻される。
【0006】このため、冷媒循環システムに用いられる
冷凍機油10には冷媒と共に循環するため、低温から高
温まで広い温度範囲において冷媒と相溶性が高く、低温
流動性に優れることが第一に要求される。またクロロフ
ルオロカーボン(CFC)やハイドロクロロフルオロカ
ーボン(HCFC)等、塩素を含む従来の冷媒において
は、摺動部表面で塩素分子が極圧剤として機能し、潤滑
性が極めて良好であったのに対し、オゾン層を破壊しな
い塩素を含まない代替冷媒においては、冷媒自身の極圧
効果が期待できないことから、冷凍機油10として、高
温・高圧化で摺動部を潤滑するために、耐摩耗・焼付き
性、熱安定性、化学安定性に優れていることが要求され
る。更に、冷凍機油10は電動要素8と共に密閉容器2
内部で使用されることから絶縁特性についても優れてい
ることが要求される。
【0007】また、特開平1−259093号公報にお
いて、水素化弗素化炭素(HFC)冷媒に適合する冷凍
機油の一般式(4)にて表されるプロピレングリコール
モノエーテル(以下、PAGと称す)を基油とするもの
が、
【0008】
【化2】
【0009】ここで、Rはアルキル基を示す。また、特
開平1−259094号公報では、プロピレングリコー
ルの末端をエーテル化してジエーテルタイプの化合物が
示されている。しかしながら、PAG油については電気
絶縁性、吸湿性、耐摩耗・焼付性において劣っており密
閉型の冷媒圧縮機では実用的でないことが一般に知られ
ている。
【0010】また、特開平8−240351号公報にお
いては、水素化弗素化炭素(HFC)冷媒に適合する冷
凍機油として分子中にエステル結合(−O−CO−)を
少なくとも2ヶ保有する脂肪酸のエステル油を基油とす
る、下記一般式(5)(6)(7)(8)によることが
示されており、多価アルコールと炭素数6〜8の脂肪酸
を用いた分岐構造を有するヒンダード系エステル、コン
プレクス系エステルの例が示されている。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】ここで、R1はHまたは炭素数1〜3のア
ルキル基。R2は炭素数5〜12のアルキル基で炭素数
の異なる複数種を混合することができる。
【0016】また、特開平8−151590号公報では
ポリオールエステルを基油とし、基油に対してリン酸エ
ステルを7.0〜15.0質量%と1.2−エポキシア
ルカン及び/又はビニールシクロヘキセンジオキシドを
0.2〜3.0質量%配合して成る冷凍機油組成物が示
されている。これらエステル油は電気絶縁性、吸湿性に
優れることから代替冷媒対応の冷凍機油として現在最も
広く検討されている。また、最近では一般式(9)で示
されるポリビニルエーテル油についても検討が進んでい
る。
【0017】
【化7】
【0018】ここで、 R1、R2、R3、R4はそれぞれ
炭素数の異なるアルキル基。n、mは1以上の整数。こ
のことは、The Int. Symp. On HC
FC Aiternative Refeigernt
s(1996)141 高木実著[HCFCs代替冷媒
用新規エーテル油の実用性能について」に開示されてい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、従来はエ
ステル系合成油、ポリビニルエーテル系合成油などの含
酸素炭化水素系合成油について検討されて来ており、エ
ステル系合成油は、ポリエーテル系合成油に比べて潤滑
特性が良好でさらに電気絶縁性が優れ、吸湿性が低いと
いう特徴から最も広く検討が進められている。
【0020】しかしながら、エステル油は脂肪酸とアル
コールの脱水縮合反応からなる合成油であり、この反応
が可逆的であるため、水が存在すると加水分解を起こ
す。そして加水分解により酸が遊離した場合には腐蝕摩
耗を生じることが下記に示すよう知られている。 RCOOR’+H2O → RCOOH+ROH FeO+2RCOOH → Fe(OCOR)2+H
2O’ そして、金属との反応は、摩耗により新生面が発生する
と早くなることから、密閉容器2内が高温・高圧に保持
され、またベーン先端とピストン外周の様に流体潤滑が
確保出来にくい摺動部をもつロータリ形圧縮機では、加
水分解反応が促進されやすい。また、加水分解による摩
耗や冷凍機油の劣化は、冷凍サイクルにおいて毛細管や
膨張弁等の膨張機構にスラッジを堆積させ、膨張機構の
閉塞を引き起こして冷却不良や正常な運転が出来なくな
るという課題があった。
【0021】これに対し、加水分解を考慮した分岐鎖を
持つ基油構造や加水分解後の遊離脂肪酸の捕捉と中和を
目的としたエポキシ等の添加剤の検討、加水分解を加速
する摩耗の低減を目的とした極圧添加剤の種類、添加量
の検討が成されているが、分子中にエステル構造を有す
るために加水分解はどうしても避けられない。また、空
調機の場合は、据え付け工事時に室外機と室内機を連結
するため、据え付け工事において冷凍サイクル内に水分
が混入する可能性があり、水分量を生産工場内のみで厳
密に管理することが出来ず、冷凍機油としてエステル油
を使用することは膨張機構を閉塞させ、冷却不良を生じ
る可能性があった。
【0022】一方、エーテル油はこれらエステル油の欠
点である加水分解を生じないものの、エーテル結合であ
るが故に、酸化劣化しやすく潤滑性が劣り摺動条件の厳
しいベーン先端とローリングピストン外周部等で摩耗や
スカッフを生じるという欠点があった。
【0023】また、冷媒圧縮機用冷凍機油として必要な
絶縁特性が悪いという欠点があった。
【0024】この発明は、以上に述べた問題点を解決す
るために、冷媒循環システムおよび冷媒圧縮機の実製造
現場の生産工程から据え付け工事、市場での実使用状態
に対する分析調査により、これら従来検討されている代
替冷媒対応の冷媒循環システムに用いられる冷凍機油の
課題を解決する新規の冷凍機油を用いた信頼性の高い冷
媒循環システムを提供することを目的とする。
【0025】次に、冷媒循環システムおよび冷媒圧縮機
が冷凍、冷蔵、空調、除湿等一般に運転される使用条件
において、冷媒循環システムおよび圧縮機の信頼性およ
びエネルギー効率に決定的な影響をおよぼす、冷凍機油
の粘度グレードに対して最適な粘度範囲を規定すること
を目的とする。
【0026】さらに、冷凍機油にとって過酷な使用環境
となる冷媒圧縮機の中で高圧式のロータリー形圧縮機を
用いた場合や、コンタミ物質を多量に含む配管長の長い
既設配管を用いた場合、についても信頼性の高い冷媒循
環システムを提供できる新規冷凍機油の添加剤処方によ
る改善や絶縁特性の改善、冷媒循環システムの構成の改
善方法を提供することを目的とする。
【0027】さらに、現行の塩素を含む冷媒を使用した
冷媒循環システムを塩素を含まない冷媒に変更するレト
ロフィットを実施する場合についてもより信頼性の高い
方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明の冷媒循環シス
テムは、以上のような問題点を解決するために成された
ものであり、冷媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を
具備して一連の冷媒回路を形成し、冷媒を用いた冷凍サ
イクルにおいて、冷凍機油としてエーテル結合を有する
ベンゼン環を基油構造に持つ芳香族ポリエーテル油を用
いたものである。
【0029】また、この発明の冷媒循環システムは、芳
香族ポリエーテル油の基油構造が下記の一般式(1)で
表されるものである。
【0030】
【化8】
【0031】R0、R1、R2は炭素数が0〜7のアルキ
ル基を示す。但し、R0については1〜3個の範囲で付
加してもよい。Oは酸素原子。nは重合度を示し、1〜
48の整数である。
【0032】また、この発明の冷媒循環システムは、冷
媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を具備して一連の
冷媒回路を形成し、塩素を含まない冷媒を用いた冷凍サ
イクルにおいて、冷凍機油としてエーテル結合を有する
ベンゼン環を基油構造に持つ芳香族ポリエーテル油をア
ルキルベンゼン、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油等
の炭化水素系油の少なくとも一種の油と混合させて用い
るものである。
【0033】また、この発明の冷媒循環システムは、芳
香族ポリエーテル油もしくはその混合油である冷凍機油
の粘度が40℃において5〜50cStであって、蒸発
温度範囲が−40〜0℃ととなる冷凍、冷蔵用に用いる
ものである。
【0034】また、この発明の冷媒循環システムは、芳
香族ポリエーテル油もしくはその混合油である冷凍機油
の粘度が40℃において20〜80cStであって、冷
凍サイクルの蒸発温度範囲が−20〜+20℃となる空
調、除湿用のとしたものである。
【0035】また、この発明の冷媒循環システムは、冷
媒が、臨界温度40℃以上で、しかも塩素を含まないハ
イドロフルオロカーボン(HFC)の単一もしくは混合
冷媒であって、R134a、R32、R125のうち少
なくとも一種のハイドロフルオロカーボンを含むもので
ある。
【0036】また、この発明の冷媒循環システムは、冷
媒が、臨界温度40℃以上で、しかも塩素を含まな含フ
ッ素アルコール、含フッ素エーテル、含フッ素アミン、
含フッ素アルコキシシラン等の含フッ素ヘテロ化合物で
あるものである。
【0037】また、この発明の冷媒循環システムは、冷
媒回路に水分除去のための乾燥材を備えたものである。
【0038】また、この発明の冷媒循環システムは、芳
香族ポリエーテル油もしくはその混合油に極圧添加剤、
油性剤、酸化防止剤、酸捕捉剤、消泡剤、金属不活性剤
のうち少なくとも一種の添加剤を添加してなる冷凍機油
を用いたものである。
【0039】また、この発明の冷媒循環システムは、水
分除去のために乾燥剤を備え、該乾燥剤はの成分に活性
アルミナを含まないものである。
【0040】また、この発明の冷媒循環システムは、冷
媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を具備して一連の
冷媒回路を形成し、塩素を含むクロロフルオロカーボン
(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCF
C)等を冷媒として封入して成る冷媒循環システムよ
り、冷媒を排除し、ハイドロフルオロカーボン(HF
C)、ハイドロカーボン(HC)、含フッ素ヘテロ化合
物等の塩素を含まない冷媒に入れ替えるとともに、冷媒
圧縮機に封入された冷凍機油を,該基油構造をもつ芳香
族ポリエーテル油もしくはその混合油に交換したもので
ある。
【0041】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明に
よる冷媒循環システムの構造図、図2はこの発明による
冷媒循環システムに用いられる冷媒圧縮機の縦断面図で
ある。図において従来の冷媒循環システム、冷媒圧縮機
と同じ構造、作用については同じ番号を付し説明を省略
する。冷媒圧縮機1の密閉容器2底部に冷凍機油10が
貯溜されている。ここで冷凍機油10は、エーテル結合
を有するベンゼン環を基油構造とし、下記一般式(1)
にて示される芳香族ポリエーテルが用いられる。
【0042】
【化9】
【0043】R0、R1、R2は炭素数が0〜7のアルキ
ル基を示す。但し、R0については1〜3個の範囲で付
加してもよい。Oは酸素原子。nは重合度を示し、1〜
48の整数である。
【0044】具体的には実用的な基油構造式(2)とし
て、
【0045】
【化10】
【0046】R2:−CH3 and/or −H。 R3:R1 or R2。 O:酸素原子。 n:重合度は粘度により変わり2〜24。
【0047】この冷媒は、塩素分子を含まない臨界温度
40℃以上のハイドロフルオロカーボン(HFC)であ
り、空調用の場合R32とR125がそれぞれ50%の
擬似共沸混合冷媒であるR410AもしくはR134a
とR32、R125の非共沸混合冷媒であるR407
C、R407Eが封入される。冷凍・冷蔵用としてはR
134aの単一冷媒やR125、R134a、R143
の擬似共沸混合冷媒であるR404A等が封入される。
【0048】ここで、冷凍機油10として上記基油構造
の芳香族ポリエーテル油を用いたため、そのエーテル結
合により、これら極性の高いハイドロフルオロカーボン
(HFC)系冷媒との相溶性が良好で、冷凍機油10が
冷媒圧縮機1の密閉容器2から吐出冷媒と一緒に流出し
た場合においても、冷媒に溶解して容易に冷凍サイクル
内を循環し密閉容器2内に返油される。図3に相溶性の
比較のために芳香族ポリエーテル油および従来のポリオ
ールエステル油とハイドロフルオロカーボン(HFC)
冷媒との限界溶解度曲線を示す。芳香族ポリエーテル油
はポリオールエステル油に比較し極めて広い温度範囲で
HFC冷媒と溶解することがわかる。
【0049】また、芳香族ポリエーテル油は、前記一般
式(2)に示すようにエーテル結合で分子中にエステル
基を含有しない構造のため、エステル油のように水分の
存在により加水分解を生じない。このため冷媒循環シス
テム内にて、摩擦面で劣化が促進され金属と反応し金属
石鹸を生成し、膨張機構5の閉塞を生じる危険性が無
い。このため、空調機の様に室外機と室内機が据付工事
によって連結される製品において、雨中での工事や従来
の既設配管を利用した工事の様に水分を多量に混入する
ような市場での最悪ケースを想定した場合においても、
極めて信頼性の高い冷媒循環システムを提供することが
できる。
【0050】この実施の形態1では、システム中に凝縮
器、蒸発器、膨張機構が各1個設けられる冷媒循環シス
テムの場合について示したが、近年増加している1台の
室外機に対して複数台の室内機を持つマルチタイプのエ
アコンの様に凝縮器、蒸発器、膨張機構を複数個持つ冷
媒循環システムであっても良く、この場合は冷媒循環シ
ステム全体の配管長が長くなることから、冷媒との相溶
性が良好であることで冷凍機油の流動性、油戻りがより
有利となる。また、この場合は混入する水分等のコンタ
ミ量も相対的に多くなることから、エステル油に比べて
冷凍機油の劣化の危険性は著しく低下するといえる。
【0051】以上は、密閉形圧縮機として高圧容器ロー
タリの場合について述べたが、低圧容器タイプのレシプ
ロ圧縮機、スクロール圧縮機の場合も同様の作用を奏す
る。
【0052】次に、冷凍機油10の粘度グレードの選定
は冷媒圧縮機1の潤滑性および冷媒圧縮機1から流出し
た冷凍機油10の流動性、油戻り特性において重要とな
る。これは、冷凍機油10の基油構造によって決まる粘
度指数、溶解特性および冷媒圧縮機1の形式と密閉容器
2内の圧力、温度、冷媒循環システムの使用温度条件を
考慮して最適な粘度グレードを選定する必要がある。す
なわち、冷媒圧縮機1の密閉容器2内部の圧力、温度範
囲において冷媒が溶解した状態において摺動部で必要な
粘度が維持でき過大摩耗や焼付きを生じることが無く、
且つ、粘性による過大な摺動損失を生じてシステムの効
率を低下させることのない適切な粘度であること。次
に、冷凍機油10が冷媒圧縮機1から流出した場合にお
いて、冷媒循環システムの低温部で冷媒と冷凍機油10
が溶解して運転条件によって決まる冷媒流速によって流
動でき、冷媒圧縮機1内へ返油でき、冷媒圧縮機1の潤
滑油不足を生じることのない粘度でなければならない。
【0053】図4に芳香族ポリエーテル油の粘度グレー
ドによる摩擦係数μへの影響を示す。また図5に芳香族
ポリエーテル油の粘度グレードによる圧縮機効率ηへの
影響を示す。これらは前述の基油構造と粘度指数、溶解
特性に基づいてきまるが、冷媒循環システムの使用温度
範囲と冷媒圧縮機1の形式により、冷凍・冷蔵用途の場
合と、空調・除湿用途の場合とで最適粘度範囲が異な
り、最適粘度範囲を下記の様に設定することができる。
【0054】つぎに、冷凍、冷蔵用の冷媒循環システム
においては、R134a、R404A、R407C等の
冷媒が用いられ、冷凍サイクルの冷媒蒸発温度範囲が−
45〜0℃となるため、低温での流動性が必要であるこ
とから、40℃の粘度で5〜50cStの粘度グレード
の芳香族ポリエーテルの使用が最適であり、空調、除湿
機用の冷媒循環システムにおいては、R410A、R4
07C等の冷媒が用いられ、冷凍サイクルの蒸発温度範
囲が−20〜+20℃となるため、40℃の粘度で20
〜80cStと設定することにより効率、信頼性の面で
適切な冷凍機油を得ることができる。
【0055】次に、図6に芳香族ポリエーテル油と従来
のポリビニルエーテル油、ポリオールエステル油、PA
G油の潤滑特性の比較を示す。比較はFALEX摩耗試
験により得られた比摩耗量にて示している。芳香族ポリ
エーテル油は、潤滑特性において、従来のポリビニルエ
ーテル油やPAG油の様なエーテル系の冷凍機油に比べ
て格段に優れているのみならず、エステル油に対しても
優れていることがわかる。これにより、ハイドロフルオ
ロカーボン(HFC)の様に塩素を含まない代替冷媒を
使用する場合においても、冷媒圧縮機の圧縮要素部に過
大な摩耗や焼付きを生じることがない。
【0056】また、潤滑条件が最も厳しい高圧式のロー
タリ形冷媒圧縮機のベーン先端とローリングピストン外
周の様に摺動条件の厳しい部分においても、極圧添加剤
や油性剤等の潤滑性を向上させる添加剤の添加無しで過
大な摩耗やスカッフを生じること無く、良好な摺動特性
を得ることができる。
【0057】上記実施の形態1においては、冷媒として
塩素を含まないハイドロフルオロカーボン(HFC)の
場合を示したが、これは冷媒が、臨界温度40℃以上
で、しかも塩素を含まない含フッ素アルコ−ル((CH
33COH、CF3CF2(OH)CF3等)、含フッ素
エーテル(CF3CH2OCHF3、CHF2CF2OC
3、CF3CH2OCF3、CF3CF2OCH3等)、含
フッ素アミン((CF32NCH3等)、含フッ素アル
コキシシラン((CH32Si(OCH2CF2CF32
等)等の含フッ素ヘテロ化合物のように、塩素を含ま
ず、より温暖化係数が小さい、いわゆる第三世代冷媒と
呼ばれる物質であっても、さらにアンモニア等の場合に
ついても、同様の効果を奏する。
【0058】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、冷凍機油として芳香族ポリエーテル油を用いたが、
該基油構造の芳香族ポリエーテルをアルキルベンゼン油
と混合させて用いた場合の作用について次に説明する。
冷媒圧縮機1は密閉容器2の内部に電動要素8と圧縮要
素9が収納され、電動要素8は密閉容器2内底部に貯留
される冷凍機油10に浸漬またはミスト状の吹き付け環
境下にさらされている。冷媒圧縮機1の電動要素8は冷
凍機油10を溶解した冷媒ガスの流れによって冷却され
ている。また、冷媒圧縮機1の電動要素8は冷凍機油1
0を溶解した冷媒ガスの流れによって冷却されている。
さらに、冷媒圧縮機1の停止時には液冷媒が冷媒圧縮機
1内部に溜まり、冷凍機油10の溶解した液冷媒中に電
動要素8が浸漬した状態におかれる。このため冷凍機油
10の体積抵抗率が小さい場合、冷媒圧縮機1の絶縁不
良や漏洩電流の増加、さらには電動要素8の焼損に至る
場合がある。
【0059】一般にエーテル結合の場合、エステル結合
に比べて電気絶縁性に劣る。特開平1−259093号
公報に示されるプロピレングリコールモノエーテル(P
AG)を基油とするもの、また特開平1−259094
号公報にジエーテルタイプのものの体積抵抗率が109
程度であり、電動要素7を密閉容器2内にもつ密閉型圧
縮機用の冷凍機油10として実用化が難しいのは、体積
抵抗率が低いためである。芳香族ポリエーテルについて
は基油構造に芳香族構造を持ち、電子配列が異なるため
絶縁特性が改善され、その絶縁抵抗は1012〜101
3程度を示し電動要素7を密閉容器内にもつ密閉型圧縮
機の冷凍機油8として実用化を可能としている。しかし
ながら、従来のパラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油、ア
ルキルベンゼン油等の炭化水素系油の体積抵抗率は10
14〜1015程度であり、やや劣っている。
【0060】該基油構造をもつ芳香族ポリエーテル油
に、絶縁特性の高いアルキルベンゼン油を混合させて粘
度調整することで、より体積抵抗率が高く絶縁特性の優
れた冷凍機油8を提供することが出来る。アルキルベン
ゼンの混合は冷媒との相溶性を悪化させるものの、混合
割合で10〜60wt%の範囲であれば、ハイドロクロ
ロフルオロカーボン(HFC)等の冷媒との相溶性を冷媒
循環システムの運転範囲内で確保し、体積抵抗率で10
14レベルを確保できると想定される。
【0061】ここでは、芳香族ポリエーテル油とアルキ
ルベンゼン油を混合させて冷凍機油として使用する場合
の例を示したが、混合する油は絶縁特性の高い他の炭化
水素系油であっても良く、適度に精製したパラフィン系
鉱油、ナフテン系鉱油等たの炭化水素系油を単独あるい
は混合して用いても、同様の効果を奏する。
【0062】実施の形態3.上記実施の形態2において
は、冷凍機油として芳香族ポリエーテル油もしくはその
混合油を用いる場合について示したが、冷凍機油に各種
添加剤を添加することで潤滑性、熱安定性、化学安定性
をさらに高めることができる。潤滑性の向上は芳香族ポ
リエーテル油に極圧添加剤を添加することにより達成さ
れる。極圧剤としては下記一般式(3)で示される燐酸
エステル(トリクレジルフォスフェート等)が挙げられ
る。
【0063】
【化11】
【0064】ここでRはアルキル基を示す。そして、ハ
イドロフルオロカーボン(HFC)等塩素を含まない冷
媒を用いた冷凍サイクルにおいて極圧添加剤の添加は耐
摩耗、耐焼付き性を改善するものの、摩擦面において金
属表面と反応し、リン酸鉄塩等の金属石鹸を生成し、こ
れがスラッジとして膨張機構に堆積して膨張機構の閉塞
の原因となることである。このため極圧添加剤の種類と
添加剤については十分な検討が必要となる。
【0065】前記基油構造の芳香族ポリエーテル油およ
びその混合油を冷凍機油として使用した場合、極圧添加
剤として、リン酸エステルとアルキルホスフォロチオネ
ートが有効であり、リン酸エステルとしては、トリクレ
ジルホスフェート、トリフェニルホスフェート、フェニ
ルイソプロピルフェニルホスフェート、ジフェニルイソ
プロピルフェニルホスフェート、トリス(イソプロピル
フェニル)ホスフェートとすることが効果的である。ア
ルキルホスフォロチオネートとしてはトリメチルホスフ
ォロチオネート、トリエチルホスフォロチオネート、ト
リブチルホスフォロチオネート、トリオクチルホスフォ
ロチオネート、トリデシルホスフォロチオネートが挙げ
られ、アリールホスフォロチオネートとしてはトリフェ
ニルホスフォロチオネートが挙げられる。また、これら
の添加剤の最適添加量がそれぞれ冷凍機油基油に対して
0.1〜2質量%の範囲にあることも実験的にあきらか
とした。
【0066】次に酸化防止剤は、油の流通過程や保管中
での酸化劣化の防止、また高温高圧化で使用される冷凍
機油の酸化劣化の防止に有効であり、ヒンダードフェノ
ール系、アミン系、硫黄系等のもの、例えば2、2’−
チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
アルキルフェノチアジン−1−カルボキシレート、フェ
ニル−2−ナフチルアミン、2、6−ジ−t−ブチル−
2−ジメチル−p−クレゾール、アルキルジサルファイ
ドが挙げられ、同じく0.05〜1質量%の範囲が最適
添加量である。
【0067】また、酸補足剤は、冷凍機油の熱・化学的
劣化の防止に有効であり、エポキシ化合物の内でフェニ
ルグリシジルエーテル、アルキルフェニルグリシジルエ
ーテル、1.2−エポキシアルカン、ビニールシクロヘ
キセンジオキシドが挙げられ、同じく0.05〜1質量
%の範囲が最適添加量である。
【0068】次に、金属不活性剤としては、冷媒圧縮機
内の摺動部表面や冷媒回路の銅配管表面との反応を抑制
する効果が有り、アリザ二ン、キリザニン、ベンゾトリ
アロール、油溶性ベンゾトリアゾール、メルカプトベン
ゾトリアゾール等が挙げられ、同じく0.01〜0.5
質量%の範囲が最適添加量である。
【0069】また、冷媒圧縮機が長時間停止した場合に
は、冷媒圧縮機内部に液冷媒が溜まり、冷凍機油と溶解
している状態となる。この状態から再起動する場合、液
冷媒が蒸発して急激に発泡する。この様な「寝込み起
動」時における冷凍機油の発泡を緩和する目的で消泡剤
を添加することも考えられる。
【0070】実施の形態4.上記の実施の形態3では、
冷凍サイクルとして、冷媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、
蒸発器、を具備して成る冷媒回路に該基油構造をもつ芳
香族ポリエーテル油もしくはその混合油を冷凍機油とし
て用いた場合の実施例を示した。図7に冷媒回路内部に
混入した水分を除去する目的で乾燥材を用いた場合の実
施の形態を示す。図8にドライヤの断面図を示す。図7
において、19は乾燥材を内部に収納したドライヤを示
し、通常冷凍サイクル内で膨張機構5と蒸発器3の間の
液冷媒ラインに設置される。20はドライヤ容器であ
り、21はこのドライヤ容器内に収納された乾燥材、2
2はストレーナを示す。前記乾燥材21の材料としては
活性アルミナ以外である必要が有り、モレキュラーシー
ブスや合成ゼオライト等が使用される。
【0071】また、芳香族ポリエーテル油は水分混入に
より、加水分解を起こさず、冷凍機油が劣化し、スラッ
ジ化する危険性は無いものの、冷凍機油自身の飽和水分
量は従来のアルキルベンゼンやパラフィン系鉱油、ナフ
テン系鉱油が数百ppmレベルであるのに対して、20
00〜3000ppmと高く、冷媒循環システムの製造
状態や据えつけ状態によって、冷媒回路内に多くの水分
が混入した場合において冷凍機油自身に多くの水分を含
有することが考えられる。この水分は、冷媒回路内に使
用される有機材料を劣化させたり、冷媒回路内の低温部
分で凍結して運転状態を変化させたり、膨張機構を閉塞
させたりする危険性がある。この様な点から冷凍サイク
ル内に水分を除去する乾燥剤を装着することは、本冷凍
機油を用いる冷媒循環システムの場合極めて有効とな
る。
【0072】従来一般的に使用されている乾燥材を装着
し、この冷凍機油にて実機加速試験を行った後の冷凍機
油の劣化状況をまとめたものを表1に示す。ここで、従
来の乾燥材のうち最も一般的である活性アルミナを用い
た場合に冷凍機油添加剤残存量のうち極圧添加剤残存量
が著しく低下していることがわかる。これは活性アルミ
ナ内部に本冷凍機油の極圧添加剤が吸着されていること
を示し、長期運転によって冷凍機油の潤滑性向上のため
に添加した極圧剤が枯渇して摩耗、焼付き生じる危険性
が有ることを示している。活性アルミナ以外の乾燥材を
使用した場合においては、添加剤残存量の低下は少な
く、市場での本冷媒循環システムの必要寿命に対してラ
イフエンドまで添加剤が枯渇することは無く、信頼性の
高い機器を提供することができる。
【0073】
【表1】
【0074】実施の形態5.上記の実施の形態4では、
塩素を含まない冷媒を封入した冷媒循環システムに芳香
族ポリエーテル油やその混合油を冷凍機油として用いた
冷媒循環システムの場合について示したが、塩素を含ん
だクロロフルオロカーボン(CFC)やハイドロクロロ
フルオロカーボン(HCFC)等を冷媒として用い、既
に生産出荷され、据えつけ稼動している冷媒循環システ
ムから、塩素を含んだ冷媒を排出して、ハイドロフルオ
ロカーボン(HFC)等の塩素を含まない冷媒に交換す
る(いわゆるレトロフィット)場合について適用して良
く、既に封入されているアルキルベンゼン、パラフィン
系鉱油やナフテン系鉱油、もしくはそれらの混合油等の
クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフ
ルオロカーボン(HCFC)用の冷凍機油を前述の基油
構造の芳香族ポリエーテル油もしくはその混合油に交換
する場合、もしくは冷媒圧縮機を芳香族ポリエーテル油
もしくはその混合油を冷凍機油として封入した冷媒圧縮
機に交換する場合についても同様な効果奏することがで
き、極めて信頼性の高い冷媒循環システムを提供するこ
とができる。
【0075】図9に、既設の冷媒循環システムより冷媒
を塩素を含まない代替冷媒に交換するレトロフィット手
順のフローチャートを示す。
【0076】レトロフィット手順としては、まず、ステ
ップS1において、装置の運転状態をチエックする。次
に、ステップS2において、封入されている塩素を含む
冷媒を排出するための冷媒レシーバを装置に取り付け
る。次にステップS3において、塩素を含む冷媒を冷媒
レシーバへ送り込んで装置より冷媒を排出する。そし
て、ステップS4において、封入されている冷凍機油を
圧縮機底部より排出する。次にステップS5において、
芳香族ポリエーテルもしくはその混合油を冷媒圧縮機に
封入する。ステップS6においては、塩素を含まない代
替冷媒を装置に封入し、短時間運転する。次にステップ
S7において、冷媒を回収し、冷凍機油中に残留する従
来の冷凍機油割合をチエックしてステップS8に進む。
【0077】ステップS8おいては、残留する従来の冷
凍機油割合の割合は既定値以下かを判断し、既定値以下
でない場合は、ステップS9に進み、混ざり合った冷凍
機油を排出しステップS5に戻り、ステップS6、ステ
ップS7へと進む。また、ステップS8おいて、残留す
る従来の冷凍機油割合の割合は既定値以下かを判断し、
既定値以下の場合は、ステップS10に進み、ステップ
S10において冷凍機油を排出する。ステップS10に
おいて冷凍機油を排出しおえたら、ステップS11にお
いて、フィルター・ドライヤを代替冷媒に適したものに
交換する。ステップS12では、全真空を引いて漏れを
チェックし、ステップS13において代替冷媒をチャー
ジする。最後に、ステップS14において、装置を運転
し運転状態をチェックし最適化して終わる。
【0078】この図9に示すレトロフィット手順からも
わかる様に、レトロフィットの場合は、従来の塩素を含
む冷媒やその冷媒用の従来の冷凍機油を装置内から完全
に排除することが出来ず、微量の塩素を含んだ冷媒や冷
凍機油が冷媒循環システム内へ残存した状態にて運転さ
れるため、本冷凍機油の様にコンタミ耐力が高く、熱・
化学的に安定な冷凍機油の場合には、従来の代替冷媒対
応の冷凍機油に比較して水分が混入した場合において
も、極めて優れた信頼性を有する。
【0079】また、上記実施の形態5では、塩素を含ん
だ冷媒を用いた冷媒循環システムより、冷媒を塩素を含
まない冷媒に交換する場合について示したが、ハイドロ
フルオロカーボン(HFC)等の塩素を含まない冷媒を
用いた冷媒循環システムで、既に生産出荷もしくは据え
つけ稼動している冷媒循環システムから、エステル油等
の塩素を含まない冷媒対応の冷凍機油を排出し、該基油
構造を有する芳香族ポリエーテル油もしくはその混合油
に交換する場合であっても良く、前述の様にエステル油
等の従来の塩素を含まない冷媒対応冷凍機油に比較し、
塩素が微量に混入した場合においても、優れた特性を有
するために機器の信頼性を大幅に向上させることができ
る。
【0080】
【発明の効果】この発明による冷媒循環システムは、冷
媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を具備して一連の
冷媒回路を形成し、塩素を含まない冷媒を用いた冷凍サ
イクルにおいて、冷凍機油としてエーテル結合を有する
ベンゼン環を基油構造に持つ芳香族ポリエーテル油を用
いた構成としたから、水分を多量に混入するような最悪
なケースを想定した場合においても、極めて信頼性の高
い冷媒循環システムを提供することができる効果があ
る。
【0081】また、この発明による冷媒循環システム
は、芳香族ポリエーテル油は、その基油構造が下記の一
般式(1)で表される構成としたから、極性の高いハイ
ドロフルオロカーボンとの相溶性が良好で冷媒圧縮機か
ら吐出冷媒と一緒に流出した場合においても、冷媒に溶
解して容易に冷凍サイクル内を循環し、圧縮機および冷
凍サイクルの性能および信頼性を著しく向上させる効果
がある。
【0082】
【化12】
【0083】R0、R1、R2は炭素数が0〜7のアルキ
基を示す。但し、R0については1〜3個の範囲で付加
してもよい。Oは酸素原子。nは重合度を示し、1〜4
8の整数である。
【0084】また、この発明による冷媒循環システム
は、圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を具備して一連
の冷媒回路を形成し、塩素を含まない冷媒を用いた冷凍
サイクルにおいて、冷凍機油としてエーテル結合を有す
るベンゼン環を基油構造に持つ芳香族ポリエーテル油を
冷凍機油アルキルベンゼン、パラフィン系鉱油、ナフテ
ン系鉱油等の炭化水素系油の少なくとも一種の油と混合
させて用いた構成としたから、粘度調整することで、よ
り体積抵抗率が高く絶縁特性の優れた冷凍機油を提供す
ることができる効果がある。
【0085】また、この発明による冷媒循環システム
は、芳香族ポリエーテル油もしくはその混合油である冷
凍機油の粘度が、40℃のとき、5〜50cStであっ
て、冷凍サイクルの蒸発温度範囲が−45〜0℃となる
冷凍、冷蔵用に用いられる構成としたから、冷凍、冷蔵
用の圧縮機および冷凍サイクルの性能効率および信頼性
の面で適切な冷凍機油を得る効果がある。
【0086】また、この発明による冷媒循環システム
は、芳香族ポリエーテル油もしくはその混合油である冷
凍機油の粘度が40℃のとき、20〜80cStであっ
て、冷凍サイクルの蒸発温度範囲が−20〜+20℃と
なる空調・除湿用に用いられる構成としたから、空調・
除湿用の圧縮機および冷凍サイクルの性能効率および信
頼性の面で適切な冷凍機油を得る効果がある。
【0087】また、この発明による冷媒循環システム
は、冷媒が、臨界温度40℃以上で、しかも塩素を含ま
ないハイドロフルオロカーボン(HFC)の単一もしく
は混合冷媒であって、R134a、R32、R125の
うち少なくとも一種のハイドロフルオロカーボンを含む
構成としたから、地球環境保護で問題となっているオゾ
ン破壊係数(OPP)がゼロの冷凍サイクルにおいて
も、極めて信頼性の高い冷媒循環システムを提供するこ
とができる効果がある。
【0088】また、この発明による冷媒循環システムは
冷媒が、臨界温度40℃以上で、しかも塩素を含まな
い含フッ素アルコール((CH33COH、CF3CF2
CH(OH)CF3等)、含フッ素エーテル(CF3CH
2OCHF3、CHF2CF2OCH3、CF3CH2OC
3、CF3CF2OCH3等)、含フッ素アミン((CF
32NCH3等)、含フッ素アルコキシシラン((C
32Si(OCH2CF2CF32等)等の含フッ素ヘ
テロ化合物である構成としたから、地球環境保護で問題
となっているオゾン破壊係数(OPP)がゼロに、かつ
地球温暖化係数(GWP)がゼロの冷凍サイクルにおい
ても、極めて信頼性の高い冷媒循環システムを提供する
ことができる効果がある。
【0089】また、この発明による冷媒循環システム
は、冷媒回路に水分除去のために乾燥材を備えた構成と
したから、従来の代替冷媒対応の冷凍機油に比較して、
水分が混入した場合においても、極めて優れた信頼性を
有する効果がある。
【0090】また、この発明による冷媒循環システム
は、芳香族ポリエーテル油もしくはその混合油に極圧添
加剤、油性剤、酸化防止剤、酸補足剤、消泡剤、金属不
活性剤のうち少なくとも一種の添加剤を添加してなる冷
凍機油を用いた構成としたから、市場での冷媒循環シス
テムの必要寿命に対してライフエンドまで添加剤が枯渇
することなく、信頼性の高い機器として提供できる効果
がある。
【0091】また、この発明による冷媒循環システム
は、冷媒回路に水分除去のために乾燥材を備え、該乾燥
材は主成分が活性アルミナでない構成としたから、従来
の代替冷媒対応の冷凍機油に比較して、水分が混入した
場合においても、極めて優れた信頼性を有する効果があ
る。
【0092】また、この発明による冷媒循環システム
は、冷媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を具備して
一連の冷媒回路を形成し、クロロフルオロカーボン(C
FC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)
等の塩素を含む冷媒を封入して成る冷媒循環システムよ
り、冷媒を排出し、ハイドロフルオロカーボン(HF
C)、含フッ素ヘテロ化合物等の塩素を含まない冷媒に
入れ替える(いわゆるレトロフィット)とともに、冷媒
圧縮機に封入された冷凍機油を該基油構造をもつ芳香族
ポリエーテル油もしくはその混合油に交換した構成とし
たから、従来の塩素を含まない冷媒対応冷凍機油に比較
し、塩素が微量に混入した場合においても、優れた特性
を有するため、機器の信頼性を大幅に向上させる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷媒循環シス
テムを示す回路構造図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による冷媒循環シス
テムに使用する冷媒圧縮機の縦断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による冷媒循環シス
テムに使用する冷凍機油の限界溶解度を示す特性図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1による冷媒循環シス
テムに使用する冷凍機油の粘度グレードによる摩擦係数
を示す特性図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による冷媒循環シス
テムに使用する冷凍機油の粘度グレードによる圧縮機効
率を示す特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による冷媒循環シス
テムに使用する冷凍機油の潤滑性を示す特性図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による冷媒循環シス
テムを示す回路構造図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による冷媒循環シス
テムに使用するドライヤを示す断面図である。
【図9】 この発明による冷媒循環システムのレトロフ
ィット手順を示すフローチャートである。
【図10】 従来の冷媒循環システムの回路構造図であ
る。
【図11】 従来の冷媒循環システムに用いられる冷媒
圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 冷媒圧縮機、 2 密閉容器、 3 蒸発器、 4
凝縮器、 5 膨張機構、 6 吸入管、 7 吐出
管、 8 電動要素、 9 圧縮要素、 10冷凍機
油、 11 電動機固定子、 12 電動機回転子、
13 主軸、14 ローリングピストン、 15 シリ
ンダ、 16 主軸受け、 17 副軸受け、 18
ベーン、 19 ドライヤ、 20 ドライヤ容器、
21乾燥材、 22 ストレーナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 築地 真 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会 社内 (72)発明者 三木 伸介 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会 社内 (72)発明者 井沢 毅司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会 社内 (72)発明者 関屋 慎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会 社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器
    を具備して一連の冷媒回路を形成し、塩素を含まない冷
    媒を用いた冷凍サイクルにおいて、冷凍機油としてエー
    テル結合を有するベンゼン環を基油構造に持つ芳香族ポ
    リエーテル油を用いたことを特徴とする冷媒循環システ
    ム。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリエーテル油は、その基油構造
    が下記の一般式(1)で表されることを特徴とする請求
    項1記載の冷媒循環システム。 【化1】 0、R1、R2は炭素数が0〜7のアルキ基を示す。但
    し、R0については1〜3個の範囲で付加してもよい。
    Oは酸素原子。nは重合度を示し、1〜48の整数であ
    る。
  3. 【請求項3】 圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を具
    備して一連の冷媒回路を形成し、塩素を含まない冷媒を
    用いた冷凍サイクルにおいて、冷凍機油としてエーテル
    結合を有するベンゼン環を基油構造に持つ芳香族ポリエ
    ーテル油をアルキルベンゼン、パラフィン系鉱油、ナフ
    テン系鉱油等の炭化水素系油の少なくとも一種の油と混
    合させて用いたことを特徴とする冷媒循環システム。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリエーテル油もしくはその混合
    油である冷凍機油の粘度が、40℃のとき、5〜50c
    Stであって、冷凍サイクルの蒸発温度範囲が−45〜
    0℃となる冷凍、冷蔵用に用いられることを特徴とする
    請求項1又は請求項3記載の冷媒循環システム。
  5. 【請求項5】 芳香族ポリエーテル油もしくはその混合
    油である冷凍機油の粘度が40℃のとき、20〜80c
    Stであって、冷凍サイクルの蒸発温度範囲が−20〜
    +20℃となる空調・除湿用に用いられることを特徴と
    する請求項1又は請求項3記載記載の冷媒循環システ
    ム。
  6. 【請求項6】 冷媒が、臨界温度40℃以上で、しかも
    塩素を含まないハイドロフルオロカーボン(HFC)の
    単一もしくは混合冷媒であって、R134a、R32、
    R125のうち少なくとも一種のハイドロフルオロカー
    ボンを含む請求項1又は請求項3記載の冷媒循環システ
    ム。
  7. 【請求項7】 冷媒が、臨界温度40℃以上で、しかも
    塩素を含まない含フッ素アルコール((CH33CO
    H、CF3CF2CH(OH)CF3等)、含フッ素エー
    テル(CF3CH2OCHF3、CHF2CF2OCH3、C
    3CH2OCF3、CF3CF2OCH3等)、含フッ素ア
    ミン((CF32NCH3等)、含フッ素アルコキシシ
    ラン((CH32SI(OCH2CF2CF32等)等の
    含フッ素ヘテロ化合物であることを特徴とする請求項1
    又は請求項3に記載の冷媒循環システム。
  8. 【請求項8】 冷媒回路に水分除去のために乾燥剤を備
    えたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の冷媒
    循環システム。
  9. 【請求項9】 芳香族ポリエーテル油もしくはその混合
    油に極圧添加剤、油性剤、酸化防止剤、酸補足剤、消泡
    剤、金属不活性剤のうち少なくとも一種の添加剤を添加
    してなる冷凍機油を用いたことを特徴とする請求項1又
    は請求項3記載の冷媒循環システム。
  10. 【請求項10】 冷媒回路に水分除去のために乾燥剤を
    備え、該乾燥剤は主成分が活性アルミナでないことを特
    徴とする請求項1又は請求項3記載の冷媒循環システ
    ム。
  11. 【請求項11】 冷媒圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発
    器を具備して一連の冷媒回路を形成し、クロロフルオロ
    カーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン
    (HCFC)等の塩素を含む冷媒を封入して成る冷媒循
    環システムより、冷媒を排出し、ハイドロフルオロカー
    ボン(HFC)、含フッ素ヘテロ化合物等の塩素を含ま
    ない冷媒に入れ替える(いわゆるレトロフィット)とと
    もに、冷媒圧縮機に封入された冷凍機油を該基油構造を
    もつ芳香族ポリエーテル油又はその混合油に交換したこ
    とを特徴とする冷媒循環システム。
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