JP2901414B2 - ディジタル無線通信方式 - Google Patents

ディジタル無線通信方式

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JP2901414B2
JP2901414B2 JP4110146A JP11014692A JP2901414B2 JP 2901414 B2 JP2901414 B2 JP 2901414B2 JP 4110146 A JP4110146 A JP 4110146A JP 11014692 A JP11014692 A JP 11014692A JP 2901414 B2 JP2901414 B2 JP 2901414B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はディジタル無線通信方式
に関し、特にディジタル多値多相変復調方式を用いる無
線通信回線に適用される、ディジタル無線通信方式の改
良に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、ディジタル多値多相変復調方式
を用いる無線通信回線においては、受信側において位相
復調する場合、CN比(Carrier Noise
Ratio)の改善を意図して同期検波方式が採用され
ているが、この同期検波方式においては、同期検波のた
めに必要とされる搬送波再生時に、搬送波再生用位相同
期系における引込位相に不確定性が介在し、結果とし
て、受信側における位相検波器出力の段階において、P
およびQの両チャネルのデータ信号が、相互に交差して
出力される交差復調および前記データ信号の極性が反転
して出力される反転復調等の事態が生起し、位相検波器
出力のデータ信号は、送信側における原データ信号とは
全く異なるデータ信号として出力される。上記の交差復
調または反転復調等の異常復調状態を、位相検波器出力
のデータ信号が原データ信号に対応して正しく出力され
る正常復調状態に回復させる補償手段として、従来のデ
ィジタル無線通信方式においては、送信側および受信側
の双方において、それぞれ和分操作および差分操作によ
る差動論理変換を行う方式(詳細は、特開昭52−10
9811および特願昭53−122235等を参照)、
および前記差動論理変換を全く行わない方式(詳細は、
本出願人による特願昭54−120308を参照)等が
行われ、または提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】通常ディジタル無線通
信方式においては、周波数有効範囲利用の観点より、送
信周波数スペクトラムに対してロールオフ整形が行われ
ており、この操作は、変調部および復調部のベースバン
ド帯にそれぞれロールオフ・フィルタの特性として理論
値に近いものが得られるとよいのであるが、現実には非
常には困難であり、理論値よりは或るずれがあり、しか
も、その値はばらついている。 【0004】これに対して、前述のように、受信側の搬
送波再生用位相同期ループにおける引込位相の不確定性
により、前述した交差復調が生じると、変調部と復調部
に用いられているロールオフ・フィルタの組合せが変化
することになり、両者の特性の理論値からのずれが同一
方向である場合には、総合的なロールオフ整形が理論値
より大きくずれる結果となる。このようにロールオフ・
フィルタが理論値どおりに実現されないために、線形歪
が存在し、正常復調では比較的ロールオフ整形に近くて
も(両者の特性の理論値からのずれが逆方向で補償され
ている場合)、交差復調になった時には、ロールオフ整
形から大きくずれることになる場合がある。 【0005】前述した反転復調においては、交差復調ほ
どには大きな影響を受けないが、線形歪が存在して波形
が歪んでいる状態において正常復調された波形を識別整
形するために、直流レベルおよびリタイミングが最良状
態に調整されていても、反転復調状態においては、当該
最良調整状態が必ずしも最良の調整状態ではなくなる場
合がある。以上のような欠点も、通常、64値程度の比
較的低い多値数に止まる場合においては、ベースバンド
伝送系の回路調整または等価器等の使用により、前記異
常復調の影響を最小限にとどめているが、伝送容量の増
大にともない、256値多値多相変復調方式を用いる無
線通信回線等においては、前記引込位相の不確定性によ
って生ずる前記ベースバンド伝送系の線形歪の影響は極
めてセンシブルとなり、上記のベースバンド伝送系の回
路調整および等価器等による対策では、前記異常復調に
対する解決策とはなり得ず、従って、異常復調の生起に
より、復調データ信号のビット誤り率特性が大きく変動
し、ディジタル無線通信回線を正常に運用維持すること
ができないという問題点がある。 【0006】上記問題はA/D変換後の論理操作によっ
て補償する従来の差動論理変換を用いる方式あるいは用
いない方式では解決できない。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のディジタル無線
通信方式は、ディジタル多値多相変復調方式を用いる無
線通信回線において、PおよびQの両チャネルに対応す
る第1および第2の位相検波器復調信号出力のA−D変
換信号出力を介して、PおよびQの両チャネルにおける
引込位相を検出する引込位相判別手段と、前記引込位相
判別手段による所定の判別信号を介して、復調系の搬送
波再生用位相同期系に含まれる電圧制御発振器の出力端
に対して、当該搬送波再生用位相同期系が応答できない
時間でnπ/2ラジアン(nは1あるいは3までの自然
数)の位相シフトを付与し、その後当該位相シフトを
該搬送波再生用位相同期系が応答できる時間で復帰させ
るnπ/2位相補正手段と、を受信側に備えている。 【0008】 【実施例】以下、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。 【0009】図1は、本発明の一実施例の主要部を示す
ブロック図である。図1に示されるように、本実施例
は、分岐回路1と、位相検波器2および3と、A−D変
換器4および5と、フレーム同期回路6と、引込位相判
別回路7と、AND回路8および9と、位相補正回路1
0および11と、位相補正用発振器12と、論理回路1
3および電圧制御発振器1と、論理回路13および電
圧制御発振器14を含む搬送波再生回路15と、4相位
相変調器16と、π/2位相器17とを備えている。 【0010】図1において、受信変調信号101は分岐
回路1により2分岐されて、それぞれ位相検波器2およ
び3において直交位相検波される。直位相検波のため
に、位相検波器2,に送られる搬送波再生信号を生成
する搬送波再生回路42の動作については、特願昭60
−150410号と同様である。 【0011】位相検波器2および3から出力される復調
信号102および103は、それぞれPチャネルのA−
D変換器4およびQチャネルのA−D変換器5において
A−D変換され、前者のA−D変換器4からは、データ
信号X1,X2,X3およびX4と、誤差信号X5とが
出力され、後者のA−D変換器5からは、データ信号Y
1,Y2,Y3およびY4と、誤差信号Y5とが出力さ
れる。 【0012】A−D変換器5から出力されるデータ信号
Y2はフレーム同期回路6に送られ、フレーム同期回路
6からは、所定フレーム同期パルス104が出力されて
引込位相判別回路7に入力される。位相引込判別回路7
の一具体例は図2に示されるとおりで、1ビットの遅延
回路21、Dタイプ・フリップフロップ22〜24およ
びEX−OR回路25〜26により形成される。図2に
おいて、フレーム同期回路6から送られてくるフレーム
同期パルス104と、A−D変換器4および5から送ら
れてくるデータ信号X1およびX2とY1との入力に対
応して、EX−OR回路25および26からは、引込位
相を判別する状態信号105および106が出力され
る。 【0013】図4には、フレーム同期回路6および引込
位相判別回路7の動作説明に関連するデータ信号のフレ
ーム構成が示されているが、図2に内部構成が示される
引込位相判別回路7においてはビット遅延回路21に
より1ビット分の時間補正されたデータ信号X2と、デ
ータ信号X1およびY1とは、Dタイプ・フリップフロ
ップ22〜24を介して、フレーム同期パルス104に
よってリタイミングされ、フレーム・パルスが抽出され
る。Dタイプ・フリップフロップ22〜24の出力はE
X−OR回路25および26に送られて、引込位相を判
別する状態信号105および106が出力される。な
お、図4に示されるデータ信号のフレーム構成を含む、
フレーム同期回路6および引込位相判別回路7の動作内
容については、本出願人によるディジタル多値多相変復
調装置(特願昭54−120308)に詳記されている
ので、ここでは説明を省略する。 【0014】引込位相判別回路7から出力される上述の
状態信号105および106は、それぞれAND回路8
および9に送られる。前記特願昭54−120308に
示されているように、引込位相が、0ラジアン、π/2
ラジアン、πラジアンおよび3π/2ラジアンの各場合
に対応して、上述の引込位相判別回路7から出力される
状態信号105および106のレベルの組合せは、それ
ぞれ(0,0)、(1,0)、(1,1)および(0,
1)となる。AND回路8および位相補正回路10と、
AND回路9および位相補正回路11と作用は、特願昭
60−150410号と同様である。 【0015】従って、上記の状態信号105および10
6の組合せ、すなわち、引込位相の各状態に対応して、
AND回路8および位相補正回路10と、AND回路9
および位相補正回路11とを介して4相位相変調器16
に入力される制御信号113および114の組合せは四
通りの状態が存在する。上述の状態信号105および1
06のレベルの組合せより明らかなように、引込位相が
0ラジアンの場合には、位相補正用発振器12から出力
される位相補正信号107は、AND回路8および9に
おいて遮断され、搬送波再生回路15において生成され
る搬送波再生信号110は、4相位相変調器16におい
て無変調のままで位相検波器2および3に送られる。す
なわち引込位相が正常であるために搬送波再生信号11
0に対する位相補正は行われない。 【0016】次に、引込位相判別回路7から出力される
状態信号105および106のレベルの組合せが(1,
0)の場合、すなわち引込位相がπ/2ラジアンの場合
には、図3(a)に示される位相補正信号107はAN
D回路8を介して位相補正回路10に入力され、図3
(b)に示されるような制御信号113が生成されて4
相位相変調器16に入力される。同様に、引込位相がπ
ラジアンの場合には、位相補正信号107は、AND回
路8および位相補正回路10と、AND回路9および位
相補正回路11とを介して4相位相変調器16に入力さ
れ、搬送波再生信号110はπラジアン位相シフトされ
て、引込位相は正常状態に復帰される。引込位相が3π
/2ラジアンである場合には、位相補正信号107は、
AND回路9および位相補正回路11を介して4相位相
変調器16に入力され、搬送波再生信号110は3π/
2ラジアン位相シフトされて、引込位相は正常状態に復
帰される。以上本発明の説明においては、交差復調およ
び反転復調ともに補償するように4相位相変調器16を
用いたが、この4相位相変調器16の代りに、2相位相
変調器を用いて交差復調のみを補償する構成としてもよ
い。 【0017】なお、上記の本発明の一実施例の説明にお
いては、256値多値多相変復調方式による無線通信回
線に本発明を適用する場合について説明を行ったが、本
発明は、256値以外の多値多相変復調方式による無線
通信回線に対しても有効に適用できることは言うまでも
ない。下記の表1に示されるのは、16値、64値、2
56値および1024値の多値多相変復調方式に対応す
る、送信側のD−A変換器に入力される主信号Xiおよ
びYiと、受信側のA−D変換器から出力される主信号
Xi,Yiおよび誤差信号Xi,Yiとの対照表である
が、図1において、256値の場合の主信号および誤差
信号を、表1を参照して他の多値数の場合の主信号およ
び誤差信号に置き換えることにより、256値以外の他
の多値多相変復調方式に対応する本発明の一実施例が実
現される。 【0018】 【表1】【0019】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のデ
ィジタル無線通信方式は、ディジタル多値多相変復調方
式を用いる無線通信回線に適用されて、受信復調系にお
ける引込位相の不確定性が的確に排除され、従来帯域制
限特性等のデータ伝送系における直線歪の存在により生
起した、ビット誤り率特性の分散が圧縮されて、ディジ
タル無線通信回線の品質が常時正常に保持されるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の主要部を示すブロック図。 【図2】引込位相判別回路の実施例の要部を示すブロッ
ク図。 【図3】位相補正信号および制御信号の波形図。 【図4】データ信号X1,Y1,X2およびY2のフレ
ーム構成図。 【符号の説明】 1 分岐回路 2,3 位相検波器 4,5 A−D変換器 6 フレーム同期回路 7 引込位相判別回路 8,9 AND回路 10,11 位相補正回路 12 位相補正用発振器 13 論理回路 14 電圧制御発振器 15 搬送波再生回路 16 4相位相変調器 17 π/2位相器

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ディジタル多値多相変復調方式を用いる無線通信回
    線において、PおよびQの両チャネルに対応する第1お
    よび第2の位相検波器復調信号出力のA−D変換信号出
    力を介して、PおよびQの両チャネルにおける引込位相
    を検出する引込位相判別手段と、前記引込位相判別手段
    による所定の判別信号を介して、復調系の搬送波再生用
    位相同期系に含まれる電圧制御発振器の出力端に対し
    て、当該搬送波再生用位相同期系が応答できない時間で
    nπ/2ラジアン(nは1あるいは3までの自然数)の
    位相シフトを付与し、その後当該位相シフトを当該搬送
    波再生用位相同期系が応答できる時間で復帰させるnπ
    /2位相補正手段と、を受信側に備えることを特徴とす
    るディジタル無線通信方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5451363A (en) * 1977-09-29 1979-04-23 Fujitsu Ltd Regenerative circuit for carrier wave
JPS59186453A (ja) * 1983-04-08 1984-10-23 Hitachi Ltd Qpsk基準位相選択装置

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