JP2899782B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2899782B2
JP2899782B2 JP4646194A JP4646194A JP2899782B2 JP 2899782 B2 JP2899782 B2 JP 2899782B2 JP 4646194 A JP4646194 A JP 4646194A JP 4646194 A JP4646194 A JP 4646194A JP 2899782 B2 JP2899782 B2 JP 2899782B2
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元二 江川
明央 吉田
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロッピーディスクド
ライブ装置に用いられる磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ヘッドの一例として図3ない
し図4に示す磁気ヘッドがある。図において、1は記録
再生用コア体、2は消去用コア体である。記録再生用コ
ア体1は基部3に記録再生用脚部4、記録再生側共通脚
部5の2つの脚部を形成して略コ字形になっている。基
部3には、記録再生用ギャップ6が設けられている。
【0003】消去用コア体2は、基部7に消去用脚部
8、消去側共通脚部9の2つの脚部を形成して略コ字形
になっている。基部7には、消去用ギャップ10が設けら
れており、前記記録再生用ギャップ6によって記録され
た情報信号トラックをトンネルイレーズするようになっ
ている。図中、11はガラスであり、磁気的な絶縁を図る
ようにしている。
【0004】記録再生用コア体1及び消去用コア体2
は、記録再生側共通脚部5及び消去側共通脚部9を接合
させて一体的に形成されて磁気ヘッドコア12を成してい
る。記録再生用脚部4及び消去用脚部8には、それぞれ
記録再生用コイル13、消去用コイル14が嵌着されてい
る。
【0005】図中、15,16は第1、第2のアウトリガー
である。第1のアウトリガー15は、基板17の一面側に矩
形の第1板部18及びL字形の第2板部19を空間部を空け
て形成したものになっている。第1板部18には、磁性材
料製のバックコア体20がエポキシ系樹脂にて接着されて
いる。第2のアウトリガー16は、軸部21と、軸部21の両
端にこの軸部21と直交して設けられた第1、第2の直交
軸22,23とからなり、略エ字形に形成されている。
【0006】バックコア体20を接着した第1のアウトリ
ガー15及び第2のアウトリガー16は、前記記録再生用コ
イル13、消去用コイル14を取り付けた磁気ヘッドコア12
を挟むように位置されて、エポキシ系樹脂にて磁気ヘッ
ドコア12に接着されており、磁気ヘッドコア12と共にス
ライダー24を構成している。この場合、バックコア体20
が、記録再生用脚部4、記録再生側共通脚部5、消去側
共通脚部9、及び消去用脚部8に架橋したものになって
おり、これにより記録再生用、消去用閉磁路25,26が形
成されている。
【0007】さらに、記録再生用脚部4に嵌着された記
録再生用コイル13及び消去側共通脚部9に嵌着された消
去用コイル14を囲むようにして外部磁界遮断部材(シー
ルドリング)50が設けられており、記録再生用コイル13
及び消去用コイル14への外部磁界の影響を遮断するよう
にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した磁
気ヘッドでは、製造工数の低減を図り作業性を向上する
ことが望まれている。また、近年フロッピーディスクド
ライブ装置の低価格化が進み、これに伴って磁気ヘッド
のコストダウン化が望まれている。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、作業性の向上及び低廉化を図ることができる磁気ヘ
ッドを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、記録再生用コイル及び消去用コイルを嵌
着する第1、第2の脚部、該第1、第2の脚部間に位置
する第3の脚部を有すると共に、第1、第2の脚部に嵌
着された記録再生用コイル及び消去用コイルを囲む環状
の外部磁界遮断部材を一体的に設けたバックコアと、記
録再生用ギャップを有する記録再生用コア体及び消去用
ギャップを有する消去用コア体を接合し、前記バックコ
アと共に記録再生用、消去用閉磁路を形成するコア組立
体に、表面側が該コア組立体と共に記録媒体に対する摺
動面を形成するアウトリガーを接合して構成されたフロ
ントコアとを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の構成とすれば、外部磁界遮断部材を一
体的に備えたバックコアとフロントコアとを接合するこ
とにより、磁気ヘッドが構成されるので、外部磁界遮断
部材を別個に取り付ける場合に比して製造が簡略化され
る。また、バックコアとフロントコアとを接合する際
に、フロントコアとバックコアとの間の磁気抵抗を測定
することにより、接合位置及び密着度を調整できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。図において、30A は磁性材料製のバッ
クコア本体部である。バックコア本体部30A は矩形の基
部31を有している。この基部31の中央部には、記録再生
用コイル13及び消去用コイル14を嵌着する第1、第2の
脚部32,33が形成されている。この第1、第2の脚部3
2,33間に位置するようにして基部31には、第3の脚部3
4が形成されている。
【0013】図中60は、外部磁界遮断部材である。この
外部磁界遮断部材60は、長方形環状を成し、第1、第2
の脚部32,33に嵌着された記録再生用コイル13及び消去
用コイル14を取り囲み、記録再生用コイル13及び消去用
コイル14に対する外部磁界の影響を遮断するようになっ
ている。また、この外部磁界遮断部材60は、2つの長辺
部60a ,60b を前記基部31の一辺部31a 及びこの一辺部
31a に対向する他辺部31b に対向させ、Mn −Zn フェ
ライト材またはNi −Zn フェライト材等の磁性材にて
バックコア本体部30A に接合させたものになっており、
バックコア本体部30A と共にバックコア30を構成してい
る。
【0014】また、図中、36は、記録再生用ギャップ6
を有する記録再生用コア体である。この記録再生用コア
体36は、図3及び図4に示す記録再生用コア体1に比し
て高さが低く設定されている。37は、消去用ギャップ10
を有する消去用コア体である。消去用コア体37は、高さ
を記録再生用コア体36の高さと同等寸法に設定したもの
になっている。消去用コア体37は、消去用ギャップ10を
有することにより、記録再生用ギャップ6によって記録
された情報信号トラックをトンネルイレーズするように
なっている。
【0015】記録再生用コア体36及び消去用コア体37は
接合されてコア組立体38を構成している。コア組立体38
は、第1、第2、第3の脚部32,33,34の頂部に接合す
ることによりバックコア本体部30A と共に記録再生用、
消去用閉磁路25,26を形成する。
【0016】図中、39,40はコア組立体38の長さと同等
の長さを有する第1、第2のアウトリガー39,40であ
る。第1のアウトリガー39は、コア組立体38の長さと同
等の長さを有する矩形の基台41を有し、この基台41の一
面部(記録媒体の摺動面側)における一辺側部分に長手
方向に延びる溝42を形成したものになっている。
【0017】第2のアウトリガー16は、コア組立体38の
長さと同等の長さを有する軸部材から構成されている。
第1、第2のアウトリガー39,40は、コア組立体38の両
側を挟むように位置され、エポキシ系樹脂にてこのコア
組立体38に接着されており、コア組立体38と共にフロン
トコア43を構成している。図中43a はフロントコア43の
一面側に形成される、記録媒体に対する摺動面を示す。
【0018】前記バックコア30にエポキシ系樹脂、紫外
線硬化樹脂(UV系樹脂)等の接着剤にてフロントコア
43が接合されている。この場合、フロントコア43とバッ
クコア30との間の磁気抵抗を測定して接合されている。
【0019】上述したように外部磁界遮断部材60を一体
的に備えたバックコア30とフロントコア43とを接合する
ことにより、磁気ヘッド44が構成される。このため、外
部磁界遮断部材60を別個に取り付ける場合に比して製造
が簡略化されることになって製造工数の低減を図ること
ができ、ひいては低廉化を図ることができる。
【0020】上述したようにバックコア30とフロントコ
ア43とを接合する際に、フロントコア43とバックコア30
との間の磁気抵抗を測定するので、接合位置及び密着度
を調整でき、これにより安定した磁気特性を有する磁気
ヘッドを構成することが可能となる。
【0021】また、上述した図3及び図4に示す従来技
術では、記録媒体の摺動面と外部磁界遮断部材50の上端
部までの距離Hを所望の長さに設定する上で、外部磁界
遮断部材50の取り付けに際しその高さ方向の位置を十分
管理して行う必要があった。これに比して、上述した実
施例では、あらかじめ寸法設定してバックコア30に外部
磁界遮断部材60を設けておくことにより所望の長さの距
離Hを確保でき、寸法管理しやすくなる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、外部磁界遮断部材を一
体的に備えたバックコアとフロントコアとを接合するこ
とにより、磁気ヘッドが構成され、外部磁界遮断部材を
別個に取り付ける場合に比して製造が簡略化されること
になるので、製造工数の低減を図ることができ、ひいて
は低廉化を図ることができる。
【0023】また、バックコアとフロントコアとを接合
する際に、フロントコアとバックコアとの間の磁気抵抗
を測定することにより、接合位置及び密着度を調整で
き、これにより安定した磁気特性を有する磁気ヘッドを
構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気ヘッドの一部を模式的
に示す分解斜視図である。
【図2】同磁気ヘッドを示す斜視図である。
【図3】従来の磁気ヘッドの一例を示す分解斜視図であ
る。
【図4】同磁気ヘッドを示す斜視図である。
【符号の説明】
6 記録再生用ギャップ 10 消去用ギャップ 13 記録再生用コイル 14 消去用コイル 25 記録再生用閉磁路 26 消去用閉磁路 30 バックコア 31 基部 32 第1の脚部 33 第2の脚部 34 第3の脚部 36 記録再生用コア体 37 消去用コア体 38 コア組立体 39 第1のアウトリガー 40 第2のアウトリガー 43 フロントコア 43a 摺動面 44 磁気ヘッド 60 外部磁界遮断部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生用コイル及び消去用コイルを嵌
    着する第1、第2の脚部、該第1、第2の脚部間に位置
    する第3の脚部を有すると共に、第1、第2の脚部に嵌
    着された記録再生用コイル及び消去用コイルを囲む環状
    の外部磁界遮断部材を一体的に設けたバックコアと、記
    録再生用ギャップを有する記録再生用コア体及び消去用
    ギャップを有する消去用コア体を接合し、前記バックコ
    アと共に記録再生用、消去用閉磁路を形成するコア組立
    体に、表面側が該コア組立体と共に記録媒体に対する摺
    動面を形成するアウトリガーを接合して構成されたフロ
    ントコアとを備えたことを特徴とする磁気ヘッド。
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