JP2899070B2 - 結線図の設計支援方法及び装置 - Google Patents
結線図の設計支援方法及び装置Info
- Publication number
- JP2899070B2 JP2899070B2 JP2149983A JP14998390A JP2899070B2 JP 2899070 B2 JP2899070 B2 JP 2899070B2 JP 2149983 A JP2149983 A JP 2149983A JP 14998390 A JP14998390 A JP 14998390A JP 2899070 B2 JP2899070 B2 JP 2899070B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connection
- data
- connection diagram
- diagram
- failure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電気的結線図の設計支援方法及び装置、特
に、設計不具合のための点検範囲の拡張をはかってなる
設計支援方法及び装置に関する。
に、設計不具合のための点検範囲の拡張をはかってなる
設計支援方法及び装置に関する。
[従来の技術] 従来、膨大な回路図を効率良く設計,製図するための
各種のCADシステムが開発、市販されている。また、CAD
システム上で設計された回路図に対して、回路図中の要
素に未結線のものがないか、付番の重複や記入漏れ項目
がないかといった回路図の必要情報のチェック機能を備
えたCADシステムや、更にLSIやプラント配管レイアウト
等に関して、所定の設定仕様を満足しているか否かを検
証する技術も開発されている。検証技術の従来例には、
特開昭63−75975号及び特開昭62−203279号がある。
各種のCADシステムが開発、市販されている。また、CAD
システム上で設計された回路図に対して、回路図中の要
素に未結線のものがないか、付番の重複や記入漏れ項目
がないかといった回路図の必要情報のチェック機能を備
えたCADシステムや、更にLSIやプラント配管レイアウト
等に関して、所定の設定仕様を満足しているか否かを検
証する技術も開発されている。検証技術の従来例には、
特開昭63−75975号及び特開昭62−203279号がある。
[発明が解決しようとする課題] 電気系結線図においては、結線の妥当性は、回路を構
成する要素の、回路全体にわたる相対関係によって決ま
り、局所的な結線だけを取り出しても検証はできない。
その一方で、回路全体の結線について一旦正しい結線の
条件が定まれば、結線誤りの修正と修正後の図面に対す
る検証は、回路図の当該部分に対してだけで良く、回路
図全体に対する再検証は多くの無駄を含む。前記2つの
従来例は、この無駄を回避する手段を持たず、電気系結
線図に適用した場合、非効率的となる問題がある。ま
た、CADシステムの入力は、設計者ではなく使用者によ
って行われており、修正時、正しく作成されている部分
への介入は以後の検証にとって望ましくない。
成する要素の、回路全体にわたる相対関係によって決ま
り、局所的な結線だけを取り出しても検証はできない。
その一方で、回路全体の結線について一旦正しい結線の
条件が定まれば、結線誤りの修正と修正後の図面に対す
る検証は、回路図の当該部分に対してだけで良く、回路
図全体に対する再検証は多くの無駄を含む。前記2つの
従来例は、この無駄を回避する手段を持たず、電気系結
線図に適用した場合、非効率的となる問題がある。ま
た、CADシステムの入力は、設計者ではなく使用者によ
って行われており、修正時、正しく作成されている部分
への介入は以後の検証にとって望ましくない。
尚、配管系設計支援装置の従来例として特開昭61−18
0373号がある。この従来例は、設計変更後の配管図の制
約を計算するものであり、結線誤りは扱っていない。更
に、上記従来例は、変更によって生ずる配管図上の新た
な制約を生成し、周辺に伝播させていくことで計算す
る。従って結線誤りとその原因との関係の推定は行って
いない。
0373号がある。この従来例は、設計変更後の配管図の制
約を計算するものであり、結線誤りは扱っていない。更
に、上記従来例は、変更によって生ずる配管図上の新た
な制約を生成し、周辺に伝播させていくことで計算す
る。従って結線誤りとその原因との関係の推定は行って
いない。
本発明の目的は、検証の結果、不具合発生時には不具
合発生個所のみでなく、不具合の波及するその周辺まで
も点検範囲として拡張してなる結線図の設計支援方法及
び装置を提供するものである。
合発生個所のみでなく、不具合の波及するその周辺まで
も点検範囲として拡張してなる結線図の設計支援方法及
び装置を提供するものである。
更に、本発明の目的は、拡張した点検範囲のもとで結
線誤りの修正をはかってなる結線図の設計支援方法及び
装置を提供するものである。
線誤りの修正をはかってなる結線図の設計支援方法及び
装置を提供するものである。
更に、本発明の目的は、結線誤りの修正結線図の検証
を効率化してなる結線図の設計支援方法及び装置を提供
するものである。
を効率化してなる結線図の設計支援方法及び装置を提供
するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、1つの図面要素を挟んで相対する2つの接
続端子に関して、結線の不具合の波及の有無を相関表デ
ータとしてメモリに用意しておき、結線図検証の結果と
して結線の不具合発生時には、その不具合発生の等電位
網についての等電位網データを構成する各接続端子につ
いて、その接続端子と接続対象の図面要素とから上記相
関表データをみて結線の不具合の波及があるか否かをチ
ェックし、波及があれば、その図面要素及びそれに接続
された別の接続端子を、前記不具合発生の等電位網に付
加し、この等電位網と、付加した図面要素及びそれに接
続された上記別の接続端子とを不具合発生の点検範囲と
して設定させることとした(請求項1)。
続端子に関して、結線の不具合の波及の有無を相関表デ
ータとしてメモリに用意しておき、結線図検証の結果と
して結線の不具合発生時には、その不具合発生の等電位
網についての等電位網データを構成する各接続端子につ
いて、その接続端子と接続対象の図面要素とから上記相
関表データをみて結線の不具合の波及があるか否かをチ
ェックし、波及があれば、その図面要素及びそれに接続
された別の接続端子を、前記不具合発生の等電位網に付
加し、この等電位網と、付加した図面要素及びそれに接
続された上記別の接続端子とを不具合発生の点検範囲と
して設定させることとした(請求項1)。
更に、本発明は上記不具合発生の点検範囲を表示中の
結線図中に重ねて表示させ、結線図の修正に供せしめる
ようにした(請求項2)。
結線図中に重ねて表示させ、結線図の修正に供せしめる
ようにした(請求項2)。
更に本発明は、上記不具合発生の点検範囲が設定され
た場合、この点検範囲内に関するデタのみを修正用デー
タとして入力させ、修正用に供しめるようにした(請求
項3)。
た場合、この点検範囲内に関するデタのみを修正用デー
タとして入力させ、修正用に供しめるようにした(請求
項3)。
更に本発明は、修正後に、該修正結果を上記点検範囲
と同一範囲に限って再検証するようにした(請求項
4)。
と同一範囲に限って再検証するようにした(請求項
4)。
更に、本発明は図面要素毎に、種類,図面上での座
標,接続された接続端子番号(名)を持たせてなる図面
要素データと、等電位網毎に、該等電位網を構成する接
続端子番号(名)、接続対象の図面要素及び接続属性を
持たせてなる、等電位網データと、を結線図データとし
て格納する第1のメモリと、検証データを格納する第2
のメモリと、該第2のメモリの検証データに従って第2
のメモリの結線図を、検証する検証手段と、より成る結
線図の設計支援装置において、1つの図面要素を挟んで
相対する2つの接続端子に関して、結線の不具合の波及
の有無を相関表データとして格納する第3のメモリと、
上記結線図検証の結果として結線の不具合発生時には、
その不具合発生の等電位網についての等電位網データを
構成する各接続端子について、その接続端子と接続対象
の図面要素とから上記第3のメモリの相関表データをみ
て結線の不具合の波及があるか否かチェックするチェッ
ク手段と、波及があれば、その図面要素及びそれに接続
された別の接続端子を、前記不具合発生の等電位網に付
加し、この等電位網と、付加し図面要素及びそれに接続
された上記別の接続端子とを、不具合発生の点検範囲と
して設定する設定手段と、上記第1のメモリの結線図デ
ータを結線図として表示すると共に、この表示に重ねて
上記点検範囲を表示する表示手段と、より成る(請求項
5)。
標,接続された接続端子番号(名)を持たせてなる図面
要素データと、等電位網毎に、該等電位網を構成する接
続端子番号(名)、接続対象の図面要素及び接続属性を
持たせてなる、等電位網データと、を結線図データとし
て格納する第1のメモリと、検証データを格納する第2
のメモリと、該第2のメモリの検証データに従って第2
のメモリの結線図を、検証する検証手段と、より成る結
線図の設計支援装置において、1つの図面要素を挟んで
相対する2つの接続端子に関して、結線の不具合の波及
の有無を相関表データとして格納する第3のメモリと、
上記結線図検証の結果として結線の不具合発生時には、
その不具合発生の等電位網についての等電位網データを
構成する各接続端子について、その接続端子と接続対象
の図面要素とから上記第3のメモリの相関表データをみ
て結線の不具合の波及があるか否かチェックするチェッ
ク手段と、波及があれば、その図面要素及びそれに接続
された別の接続端子を、前記不具合発生の等電位網に付
加し、この等電位網と、付加し図面要素及びそれに接続
された上記別の接続端子とを、不具合発生の点検範囲と
して設定する設定手段と、上記第1のメモリの結線図デ
ータを結線図として表示すると共に、この表示に重ねて
上記点検範囲を表示する表示手段と、より成る(請求項
5)。
更に本発明は、表示手段で表示中の、点検範囲の結線
修正用に供する入力手段を設けた(請求項6)。
修正用に供する入力手段を設けた(請求項6)。
更に本発明は、上記入力手段からの入力データの中
で、上記点検範囲外のものを入力データから排除させて
なる排除手段を設けた(請求項7)。
で、上記点検範囲外のものを入力データから排除させて
なる排除手段を設けた(請求項7)。
[作用] 本発明によれば、検証の結果、結線の不具合発生時
に、その不具合発生の等電位網の他に、電気的に波及す
る恐れのある周辺の等電位網を算出する(請求項1,
5)。
に、その不具合発生の等電位網の他に、電気的に波及す
る恐れのある周辺の等電位網を算出する(請求項1,
5)。
更に本発明によれば、修正のために、波及する範囲を
含む点検範囲を、結線に重ねて表示でき、これにより修
正作業範囲が図面でわかる(請求項2,5)。
含む点検範囲を、結線に重ねて表示でき、これにより修
正作業範囲が図面でわかる(請求項2,5)。
更に本発明によれば、修正に際して、点検範囲内に関
するデータのみを修正用データとして入力でき、その他
の入力データの誤入力を防止する(請求項3,6,7)。
するデータのみを修正用データとして入力でき、その他
の入力データの誤入力を防止する(請求項3,6,7)。
更に本発明によれば、修正後の再検証時にも同一点検
範囲を与えている(請求項4)。
範囲を与えている(請求項4)。
[実施例] 第1図に本発明による設計支援システム(装置)の実
施例の全体構成を示す。この設計支援システムは、表示
装置1、入力装置2、装置1,2を制御する入出力制御装
置3、CADシステムの演算装置4、CADシステム用の記憶
装置5、CADシステム上の結線図のデータを検証用のデ
ータに変換するデータ変換装置6、装置6で変換された
データにより結線図の検証を行う検証装置7、検証用の
知識等を格納する記憶装置8、接続線の属性として表わ
された結線関係のデータに対して、1つの図面要素を挟
んで相対する2つの接続線の持つ属性値についての、2
接続線間の相関表を格納したテーブル9a、装置8での検
証で摘出した結線誤りの現象に対して、その現象の原因
である可能性を持つ接続線の候補の範囲を算出する手段
9b、手段9bで算出された範囲を表示装置に出力する形式
に変換する装置10より成る。
施例の全体構成を示す。この設計支援システムは、表示
装置1、入力装置2、装置1,2を制御する入出力制御装
置3、CADシステムの演算装置4、CADシステム用の記憶
装置5、CADシステム上の結線図のデータを検証用のデ
ータに変換するデータ変換装置6、装置6で変換された
データにより結線図の検証を行う検証装置7、検証用の
知識等を格納する記憶装置8、接続線の属性として表わ
された結線関係のデータに対して、1つの図面要素を挟
んで相対する2つの接続線の持つ属性値についての、2
接続線間の相関表を格納したテーブル9a、装置8での検
証で摘出した結線誤りの現象に対して、その現象の原因
である可能性を持つ接続線の候補の範囲を算出する手段
9b、手段9bで算出された範囲を表示装置に出力する形式
に変換する装置10より成る。
かかる実施例で、データ変換装置6からの結線図デー
タの検証は、検証用記憶装置8のデータを用いて検証装
置によって行う。この検証の具体例は、同一出願人にな
る特願平2−45565号「設計支援装置」に示す通りであ
る。
タの検証は、検証用記憶装置8のデータを用いて検証装
置によって行う。この検証の具体例は、同一出願人にな
る特願平2−45565号「設計支援装置」に示す通りであ
る。
記憶装置5に格納された結線図データ例を第2図に示
す。この結線図データとは、一応の設計完了したデータ
であり、この設計はCAD用の演算装置4を用いてなされ
たものである。一応とは、この設計完了後に結線の検証
を行い、誤りがあればその部分を修正して最終結線図を
得ることになっておるためである。
す。この結線図データとは、一応の設計完了したデータ
であり、この設計はCAD用の演算装置4を用いてなされ
たものである。一応とは、この設計完了後に結線の検証
を行い、誤りがあればその部分を修正して最終結線図を
得ることになっておるためである。
第2図で、結線図データは、図の上部に示す図面要素
データと、図の下部に示す等電位網データとより成る。
図面要素データは、図面要素(g100やm115と表示)毎に
区分され、各要素毎に、 種類(発電機とか計測器とか) 座標(結線上の座標位置) 結線端子(その要素に結合される結線端子名のこと。等
電位網データでは接続端子と呼んでいる。)及びその座
標と接続線属性(電気的属性のこと、例えば電流位相は
R相とか)(この結線端子は1つと限らない) なるデータ構成をなす。
データと、図の下部に示す等電位網データとより成る。
図面要素データは、図面要素(g100やm115と表示)毎に
区分され、各要素毎に、 種類(発電機とか計測器とか) 座標(結線上の座標位置) 結線端子(その要素に結合される結線端子名のこと。等
電位網データでは接続端子と呼んでいる。)及びその座
標と接続線属性(電気的属性のこと、例えば電流位相は
R相とか)(この結線端子は1つと限らない) なるデータ構成をなす。
第2図の等電位網データでの等電位網とは、図要素間
を結ぶ、等電位な配線を指すものである。例えば、1つ
の配線を介して3つの回転要素A,B,Cが電気的に結合し
ている場合、この1つの配線は1つの等電位網を形成し
たと定義する。また、1つの回路要素に対してループ状
の配線が形成されている場合も、この配線は等電位網を
形成したと定義してよい。
を結ぶ、等電位な配線を指すものである。例えば、1つ
の配線を介して3つの回転要素A,B,Cが電気的に結合し
ている場合、この1つの配線は1つの等電位網を形成し
たと定義する。また、1つの回路要素に対してループ状
の配線が形成されている場合も、この配線は等電位網を
形成したと定義してよい。
さて、第2図の等電位網データは、等電位網毎に区分
され、各等電位網毎に、 等電位網番号(E001とかE002とか)、 端子数(等電位網を構成する配線の端子数のこと、例え
ば1つの配線の一方と他方の両者に回路要素が結合して
いれば、端子数は2となる)、 接続端子(端子番号のこと、即ち端子につながっている
回路要素を特定するためのもの)、 なるデータ構造より成る。
され、各等電位網毎に、 等電位網番号(E001とかE002とか)、 端子数(等電位網を構成する配線の端子数のこと、例え
ば1つの配線の一方と他方の両者に回路要素が結合して
いれば、端子数は2となる)、 接続端子(端子番号のこと、即ち端子につながっている
回路要素を特定するためのもの)、 なるデータ構造より成る。
第3図に、第1図に示す設計支援システムによる処理
の概要を示す。
の概要を示す。
まず、記憶装置5に格納されている1枚の結線図につ
いてデータ変換装置6によりその結線関係のデータを検
証装置7に入力し、記憶装置8に格納されている結線図
設計の知識を用いて結線関係の検証を行う(処理21)。
結線図上に結線の誤り、即ち、設計知識から定まる正し
い結線の条件と矛盾した現象(即ち結線上の不具合)が
あれば(処理22)、結線関係のデータと検証結果が、そ
の原因となる接続線の範囲算出手段9bに送られ、メモリ
9a内の相関表を利用することにより、現象としての結線
誤りに対する原因となる接続線の存在する範囲が算出さ
れる(処理23)。
いてデータ変換装置6によりその結線関係のデータを検
証装置7に入力し、記憶装置8に格納されている結線図
設計の知識を用いて結線関係の検証を行う(処理21)。
結線図上に結線の誤り、即ち、設計知識から定まる正し
い結線の条件と矛盾した現象(即ち結線上の不具合)が
あれば(処理22)、結線関係のデータと検証結果が、そ
の原因となる接続線の範囲算出手段9bに送られ、メモリ
9a内の相関表を利用することにより、現象としての結線
誤りに対する原因となる接続線の存在する範囲が算出さ
れる(処理23)。
結線上の不具合点とは、例えば3相交流回路を対象と
した結線図では、同電位である各接続線についてそれぞ
れの電流位相が一致しない場合、或いはまた、接続線の
結線する図面要素は各相毎に同じでなければならない
が、その図面要素の種類が一部で異なる場合等である。
した結線図では、同電位である各接続線についてそれぞ
れの電流位相が一致しない場合、或いはまた、接続線の
結線する図面要素は各相毎に同じでなければならない
が、その図面要素の種類が一部で異なる場合等である。
算出された範囲は表示用変換装置10で検証装置内での
計算機データとしての表現から、人間が表示装置上で理
解しやすい表現、例えば図形表現に変換されて(処理2
4)入出力制御装置3に送られ、検証結果と共に表示装
置1に表示される(処理25)。使用者は、図形等で表示
された接続線の範囲を参考にして、結線図の誤りを修正
する(処理26)。これにより、使用者は結線図中の現象
的な誤りと共に、その原因となりうる接続線の範囲をあ
らかじめ正しく知ることができ、結線誤りの原因を正し
く突き止めることが容易になる。
計算機データとしての表現から、人間が表示装置上で理
解しやすい表現、例えば図形表現に変換されて(処理2
4)入出力制御装置3に送られ、検証結果と共に表示装
置1に表示される(処理25)。使用者は、図形等で表示
された接続線の範囲を参考にして、結線図の誤りを修正
する(処理26)。これにより、使用者は結線図中の現象
的な誤りと共に、その原因となりうる接続線の範囲をあ
らかじめ正しく知ることができ、結線誤りの原因を正し
く突き止めることが容易になる。
以下、結線誤りの検出された結線図から、その原因と
なりうる接続線の範囲を求める方法を、第4図,第5図
により説明する。
なりうる接続線の範囲を求める方法を、第4図,第5図
により説明する。
第4図は結線誤りの摘出された結線図の模式図、第5
図は接続線の範囲を求める処理のながれを示す処理フロ
ーである。
図は接続線の範囲を求める処理のながれを示す処理フロ
ーである。
第4図で、記号100〜106が回路要素であり、記号E0〜
E4が等電位網である。更に記号32〜35が等電位網におけ
る接続端子であり、この接続端子は、回路要素からみれ
ば結線端子となる(第2図参照)。
E4が等電位網である。更に記号32〜35が等電位網におけ
る接続端子であり、この接続端子は、回路要素からみれ
ば結線端子となる(第2図参照)。
今、第4図のE0で示した等電位網に結線誤りが検出さ
れたとする。このE0は、結線図設計の知識に基づいて、
この結線図で満たされなければならない制約条件に反す
る現象が起きている部分であって、必ずしもこの接続線
上に結線図設計上の誤りがあるとは限らない。現象とし
て制約条件と矛盾が生じているのはE0であっても、その
現象の原因となっている誤りは、また別の部分の結線に
由来していることもある。
れたとする。このE0は、結線図設計の知識に基づいて、
この結線図で満たされなければならない制約条件に反す
る現象が起きている部分であって、必ずしもこの接続線
上に結線図設計上の誤りがあるとは限らない。現象とし
て制約条件と矛盾が生じているのはE0であっても、その
現象の原因となっている誤りは、また別の部分の結線に
由来していることもある。
そこで、本実施例では、この結線図の結線関係を各接
続線の属性として表わすことにより、現象的な誤りか
ら、その原因となりうる接続線の範囲を算出できるよう
にしている。ここでは、まず第5図の処理フローで求め
る範囲Rの初期値として、検証によって摘出された部分
の等電位網(接続線のこと、以下では接続線と呼ぶ)E0
をとり、範囲Rと図面要素が結線される境界点たる接続
端子31,32,33を求める(処理41)。次に求めた各境界点
について、接続している回路要素に関する情報、更に、
その回路要素を挟んで接続する、Rと相対する接続線
E1,E2,E3,E4を求める(処理41A,41B)。次に相対す
る2つの接続線の属性に相互作用があるか否かを、メモ
リ9a内の接続線属性の相関表により、E0と接続線E1,
E2,E3,E4それぞれについて求める(処理42)。結線検
証によって摘出される結線誤りの現象は、すべて、接続
線の属性に制約条件と矛盾するものがあるという形で表
わすことができる。もし、回路要素を挟んで相対する接
続線の属性の影響があれば、摘出されたE0の結線誤りの
現象は、回路要素を挟んで相対する接続線の属性に起因
する可能性がある。そこで、これを範囲Rに加えていく
(処理43)。そのような影響を持たなければ(処理42
A)、そこから先の接続線によってE0に結線誤りが起き
ることはないので、その手前の境界点までで原因を考え
ればよい。各境界点の計算が終了すれば、再び新たな境
界点34,35から同様な計算を繰り返す(処理43A)。
続線の属性として表わすことにより、現象的な誤りか
ら、その原因となりうる接続線の範囲を算出できるよう
にしている。ここでは、まず第5図の処理フローで求め
る範囲Rの初期値として、検証によって摘出された部分
の等電位網(接続線のこと、以下では接続線と呼ぶ)E0
をとり、範囲Rと図面要素が結線される境界点たる接続
端子31,32,33を求める(処理41)。次に求めた各境界点
について、接続している回路要素に関する情報、更に、
その回路要素を挟んで接続する、Rと相対する接続線
E1,E2,E3,E4を求める(処理41A,41B)。次に相対す
る2つの接続線の属性に相互作用があるか否かを、メモ
リ9a内の接続線属性の相関表により、E0と接続線E1,
E2,E3,E4それぞれについて求める(処理42)。結線検
証によって摘出される結線誤りの現象は、すべて、接続
線の属性に制約条件と矛盾するものがあるという形で表
わすことができる。もし、回路要素を挟んで相対する接
続線の属性の影響があれば、摘出されたE0の結線誤りの
現象は、回路要素を挟んで相対する接続線の属性に起因
する可能性がある。そこで、これを範囲Rに加えていく
(処理43)。そのような影響を持たなければ(処理42
A)、そこから先の接続線によってE0に結線誤りが起き
ることはないので、その手前の境界点までで原因を考え
ればよい。各境界点の計算が終了すれば、再び新たな境
界点34,35から同様な計算を繰り返す(処理43A)。
第6図はメモリ9a内の相関表の構成を示す。この相関
表は、不具合の生じた接続線(等電位網)の属性と、図
面要素を挟んで相対する接続線属性との相関表である。
この相関表は接続線と電気的波及範囲との一般的な関係
を律するものであり、あらゆる接続線に成立つ。相関表
は、基点接続線属性50A,接続図面要素50B,接続線属性相
関50Cより成る。基点接続線属性50Aでの基点接続線と
は、不具合の生じた接続線(第4図ではE0)のことであ
り、その属性には、電流位相や接続端子等がある。ここ
で接続端子とは、第2図中の等電位網毎の接続端子を云
う。但し、第2図では、接続端子は属性として扱ってい
ないが、この相関表では属性として扱った。そして接続
端子にもその接続する相手たる回路要素があり、その回
路要素を介して波及するか否かをデータとして登録させ
たのである。接続図面要素50Bとは、その接続線に結合
するであろうと考えられるあらゆる図面要素より成り、
変圧器,遮断器等を指す。接続線属性相関50Cでの相関
とは、基点接続線からその図面要素をみた場合、電気的
な波及があるか否かを示すパラメータであり、波及があ
れば「有」,波及がなければ「無」との2つの状態より
成る。
表は、不具合の生じた接続線(等電位網)の属性と、図
面要素を挟んで相対する接続線属性との相関表である。
この相関表は接続線と電気的波及範囲との一般的な関係
を律するものであり、あらゆる接続線に成立つ。相関表
は、基点接続線属性50A,接続図面要素50B,接続線属性相
関50Cより成る。基点接続線属性50Aでの基点接続線と
は、不具合の生じた接続線(第4図ではE0)のことであ
り、その属性には、電流位相や接続端子等がある。ここ
で接続端子とは、第2図中の等電位網毎の接続端子を云
う。但し、第2図では、接続端子は属性として扱ってい
ないが、この相関表では属性として扱った。そして接続
端子にもその接続する相手たる回路要素があり、その回
路要素を介して波及するか否かをデータとして登録させ
たのである。接続図面要素50Bとは、その接続線に結合
するであろうと考えられるあらゆる図面要素より成り、
変圧器,遮断器等を指す。接続線属性相関50Cでの相関
とは、基点接続線からその図面要素をみた場合、電気的
な波及があるか否かを示すパラメータであり、波及があ
れば「有」,波及がなければ「無」との2つの状態より
成る。
さて、第4図で、回路要素中、□は変圧器、○は遮断
器を示すものとする。第4図において、接続線E0の属性
のうち“接続端子”に不具合点があると検証された場
合、境界点31から接続する図面要素の種類と、それを挟
んで相対する接続線E1を求める。この場合、要素の種類
は遮断器であるので、相関表を接続線E0の不具合である
属性“接続端子”と要素の種類“遮断器”で検索する。
相関表によれば、接続線の属性の相関が“有”であるの
で、摘出された接続線E0の不具合の原因の存在する範囲
に接続線E1を追加する。
器を示すものとする。第4図において、接続線E0の属性
のうち“接続端子”に不具合点があると検証された場
合、境界点31から接続する図面要素の種類と、それを挟
んで相対する接続線E1を求める。この場合、要素の種類
は遮断器であるので、相関表を接続線E0の不具合である
属性“接続端子”と要素の種類“遮断器”で検索する。
相関表によれば、接続線の属性の相関が“有”であるの
で、摘出された接続線E0の不具合の原因の存在する範囲
に接続線E1を追加する。
接続線E0の、他の境界点32,33、E1,E2からの境界点3
4,35についても同様である。
4,35についても同様である。
第7図は、本発明の他の実施例図である。本実施例
は、接続線の範囲が確定後に修正を行う際、接続線の範
囲以外の修正を、不注意によっても、させないようにし
たものである。そのために、本実施例では、結線図の検
証結果に基づいて算出した結線誤りの原因となりうる接
続線の範囲を新たなデータの入力範囲とした場合、範囲
外の領域に対する入力を阻止する手段10bを備えた。本
実施例では、算出された接続線の範囲は入力制御手段10
bに送られる。入力制御手段10bを経由した接続線の範囲
は、表示装置1の画面上の領域に変換され、修正時の入
力範囲として入出力制御装置に利用される。入出力制御
装置3は、入力域を10bから入力された範囲内に入力装
置2の動作を限定する。例えば、結線図のデータを指定
するためのカーソルが10bに指定された範囲内でしか動
かないようにする。
は、接続線の範囲が確定後に修正を行う際、接続線の範
囲以外の修正を、不注意によっても、させないようにし
たものである。そのために、本実施例では、結線図の検
証結果に基づいて算出した結線誤りの原因となりうる接
続線の範囲を新たなデータの入力範囲とした場合、範囲
外の領域に対する入力を阻止する手段10bを備えた。本
実施例では、算出された接続線の範囲は入力制御手段10
bに送られる。入力制御手段10bを経由した接続線の範囲
は、表示装置1の画面上の領域に変換され、修正時の入
力範囲として入出力制御装置に利用される。入出力制御
装置3は、入力域を10bから入力された範囲内に入力装
置2の動作を限定する。例えば、結線図のデータを指定
するためのカーソルが10bに指定された範囲内でしか動
かないようにする。
この実施例での処理の概略を第8図に示す。
処理21から処理23によって、第1図の実施例と同様に
1枚の結線図を検証し、結線誤りの原因になりうる接続
線の範囲を算出する。入力制御手段10bは、接続線の範
囲を算出手段9bから受け取ると、入出力制御装置3に信
号を送り、それまで無条件に入力を受け入れていた制御
装置3を入力制御手段10bの指定する入力範囲に従うよ
うに制御装置3を制御する(処理61)。制御装置3に接
続した制御手段10bは、算出手段9bから受け取った接続
線の範囲を結線図上の図形領域に変換し(処理62)、制
御装置3が遵守すべき入力域として指示する。入出力制
御装置は表示装置1の画面上に、修正すべき結線図と10
bの指示した領域を重ね、入力領域内の輝度或いは色彩
を変えて表示すると共に、入力装置のカーソル等を入力
域から散逸しないように制御する。そして、この範囲内
の結線に関し、修正を行う(処理63)。
1枚の結線図を検証し、結線誤りの原因になりうる接続
線の範囲を算出する。入力制御手段10bは、接続線の範
囲を算出手段9bから受け取ると、入出力制御装置3に信
号を送り、それまで無条件に入力を受け入れていた制御
装置3を入力制御手段10bの指定する入力範囲に従うよ
うに制御装置3を制御する(処理61)。制御装置3に接
続した制御手段10bは、算出手段9bから受け取った接続
線の範囲を結線図上の図形領域に変換し(処理62)、制
御装置3が遵守すべき入力域として指示する。入出力制
御装置は表示装置1の画面上に、修正すべき結線図と10
bの指示した領域を重ね、入力領域内の輝度或いは色彩
を変えて表示すると共に、入力装置のカーソル等を入力
域から散逸しないように制御する。そして、この範囲内
の結線に関し、修正を行う(処理63)。
第9図に、求めた波及範囲を修正領域として、元の回
路図に重ねて表示した画面例を示す。枠線51で囲んだ部
分が修正を受け付ける領域で、枠線51又はその内側は他
の部分と異なる色、或いは高輝度で表示する。
路図に重ねて表示した画面例を示す。枠線51で囲んだ部
分が修正を受け付ける領域で、枠線51又はその内側は他
の部分と異なる色、或いは高輝度で表示する。
この例での入出力機器の構成を第10図に示す。この例
では、表示装置1の画面上に修正の対象とする結線図を
表示し、入力装置としてマウス2a,キーボード2bを用い
る。表示装置1の画面上には結線誤りの原因となりうる
接続線の範囲が、第9図に示すように結線図上に領域と
して重ねて表示しており、修正入力は図面要素の選択を
キーボード2bからのコマンドの入力で、図面要素の配置
と要素間の結線はマウス2aもしくはキーボードのカーソ
ルによる画面上の位置の指定で行う。マウス2aを動かす
と、マウス制御部3mはマウスカーソルの画面上の位置を
算出して、入出力用演算装置3pに送るが、入力域制限手
段10bが指示した範囲51を超えると演算装置3pで判断さ
れた場合、演算装置3pは画面制御部3dにマウスカーソル
を表示装置1の画面上で入力域の境界線上に留まってい
るように表示させる。キーボードによる入力に対して
も、マウスと同様にして、カーソルの位置制御を演算装
置3pの指示でカーソル制御部3nが入力域内に限定する。
入力域制限手段が指示した範囲(51)を超えない場合に
は通常の入力制御により、カーソルの位置に応じた出力
をCADシステムの演算装置4に出力して、結線図の修正
を行う。
では、表示装置1の画面上に修正の対象とする結線図を
表示し、入力装置としてマウス2a,キーボード2bを用い
る。表示装置1の画面上には結線誤りの原因となりうる
接続線の範囲が、第9図に示すように結線図上に領域と
して重ねて表示しており、修正入力は図面要素の選択を
キーボード2bからのコマンドの入力で、図面要素の配置
と要素間の結線はマウス2aもしくはキーボードのカーソ
ルによる画面上の位置の指定で行う。マウス2aを動かす
と、マウス制御部3mはマウスカーソルの画面上の位置を
算出して、入出力用演算装置3pに送るが、入力域制限手
段10bが指示した範囲51を超えると演算装置3pで判断さ
れた場合、演算装置3pは画面制御部3dにマウスカーソル
を表示装置1の画面上で入力域の境界線上に留まってい
るように表示させる。キーボードによる入力に対して
も、マウスと同様にして、カーソルの位置制御を演算装
置3pの指示でカーソル制御部3nが入力域内に限定する。
入力域制限手段が指示した範囲(51)を超えない場合に
は通常の入力制御により、カーソルの位置に応じた出力
をCADシステムの演算装置4に出力して、結線図の修正
を行う。
以上のように、制御装置3の制御によって、結線図の
修正は常に結線誤りの原因となりうる接続線の範囲内だ
けで行われる。これによって、既に正しく結線されてい
る部分へは使用者による誤った入力ができなくなる。
修正は常に結線誤りの原因となりうる接続線の範囲内だ
けで行われる。これによって、既に正しく結線されてい
る部分へは使用者による誤った入力ができなくなる。
第11図に、算出範囲内の入力だけを選択的に許す入力
選択手段11を設けた実施例の全体構成を、第12図にその
処理の概略を示す。先の実施例と同様に処理21か処理25
によって、結線図上の誤りと、結線誤りの原因となりう
る接続線の範囲を求め、表示装置上の結線図と共に算出
範囲を表示して結線図の修正を受け付ける(処理26)。
入力選択手段11は例えば、結線図を構成する要素のう
ち、既に正しく結成されている要素を接続線の範囲算出
装置9bを介して受け取っておき、処理26での入力が範囲
内であるか否かを判定する(処理91)。入力が範囲外で
あれば、誤った部分への入力であるとして、警告音を発
し、表示装置1に示されている範囲内で修正するように
メッセージを出力する(処理92)。
選択手段11を設けた実施例の全体構成を、第12図にその
処理の概略を示す。先の実施例と同様に処理21か処理25
によって、結線図上の誤りと、結線誤りの原因となりう
る接続線の範囲を求め、表示装置上の結線図と共に算出
範囲を表示して結線図の修正を受け付ける(処理26)。
入力選択手段11は例えば、結線図を構成する要素のう
ち、既に正しく結成されている要素を接続線の範囲算出
装置9bを介して受け取っておき、処理26での入力が範囲
内であるか否かを判定する(処理91)。入力が範囲外で
あれば、誤った部分への入力であるとして、警告音を発
し、表示装置1に示されている範囲内で修正するように
メッセージを出力する(処理92)。
以上の各実施例に基づいて結線図修正を行った場合、
その修正結果が正しいか否かを再検証することも必要で
ある。この再検証にあっては、検証範囲は、先に修正時
に使った範囲に限定することが望ましい。かかる再検証
の処理例を第13図に示す。
その修正結果が正しいか否かを再検証することも必要で
ある。この再検証にあっては、検証範囲は、先に修正時
に使った範囲に限定することが望ましい。かかる再検証
の処理例を第13図に示す。
第13図において、まず最初に1枚の結線図全体につい
ての検証を行う。この時に、結線図の各図面要素とそれ
らの間の正しい結線の条件を生成する。結線の条件は各
要素間の結線についてそれぞれ求めるが、これらは直後
に結線される要素で決まる局所的な制約だけでなく、図
面要素全体の構成から決まる大局的な制約を反映して生
成する。この条件に矛盾する属性を持った接続線、即ち
結線誤りがあるか否かを判定して、結線図全体の検証と
する(処理101)。ここで摘出された現象としての結線
誤りについて、それぞれ原因となりうる接続線の範囲を
算出し(処理102)、処理101で求めた条件のうち、処理
102で求めた範囲に関連する条件を選択し、算出範囲の
それぞれについての再検証用の制約条件として検証用記
憶装置に格納しておく(処理103)。
ての検証を行う。この時に、結線図の各図面要素とそれ
らの間の正しい結線の条件を生成する。結線の条件は各
要素間の結線についてそれぞれ求めるが、これらは直後
に結線される要素で決まる局所的な制約だけでなく、図
面要素全体の構成から決まる大局的な制約を反映して生
成する。この条件に矛盾する属性を持った接続線、即ち
結線誤りがあるか否かを判定して、結線図全体の検証と
する(処理101)。ここで摘出された現象としての結線
誤りについて、それぞれ原因となりうる接続線の範囲を
算出し(処理102)、処理101で求めた条件のうち、処理
102で求めた範囲に関連する条件を選択し、算出範囲の
それぞれについての再検証用の制約条件として検証用記
憶装置に格納しておく(処理103)。
先に述べた実施例のような方法で結線図を修正して、
再検証の要求があれば(処理104)、接続線の範囲毎に
再検証する。再検証は、まず、1つの範囲内のデータだ
けをCAD用記憶装置から取り出し、結線関係を表わす検
証用のデータに変換する(処理105)。次に、あらかじ
め検証用記憶装置に格納しておいた当該範囲に適用され
る検証用の条件を取り出して(処理106)、CADデータか
ら抜き出した結線のデータが、条件に違反しているか判
定(処理107)、違反していれば再び結線図を修正する
モードに戻る。
再検証の要求があれば(処理104)、接続線の範囲毎に
再検証する。再検証は、まず、1つの範囲内のデータだ
けをCAD用記憶装置から取り出し、結線関係を表わす検
証用のデータに変換する(処理105)。次に、あらかじ
め検証用記憶装置に格納しておいた当該範囲に適用され
る検証用の条件を取り出して(処理106)、CADデータか
ら抜き出した結線のデータが、条件に違反しているか判
定(処理107)、違反していれば再び結線図を修正する
モードに戻る。
[発明の効果] 本発明によれば、電気的結線図の検証の結果、結線上
の不具合が発生した場合、その不具合発生の等電位網
(接続線)のみでなく、その電気的不具合の波及の可能
性のある周辺等電位網にまで点検範囲を拡大することが
できた。
の不具合が発生した場合、その不具合発生の等電位網
(接続線)のみでなく、その電気的不具合の波及の可能
性のある周辺等電位網にまで点検範囲を拡大することが
できた。
更に、本発明によればこれにより拡大した点検範囲に
ついて修正作業を特定することができ、修正作業の効率
化をはかれた。
ついて修正作業を特定することができ、修正作業の効率
化をはかれた。
更に、本発明によれば修正に際して、画面に表示して
その範囲を特定することができた。
その範囲を特定することができた。
更に、本発明によれば、拡大した点検範囲が得られた
場合、その点検範囲内のデータのみを修正作業で扱える
ようにしたので、誤修正は少なくなった。
場合、その点検範囲内のデータのみを修正作業で扱える
ようにしたので、誤修正は少なくなった。
更に、本発明によれば、修正後の再検証作業も可能と
なり、且つその再検証範囲は前記拡大点検範囲と同じと
したことにより、再検証の範囲逸脱をなくすることがで
きた。
なり、且つその再検証範囲は前記拡大点検範囲と同じと
したことにより、再検証の範囲逸脱をなくすることがで
きた。
第1図は本発明の設計支援装置の実施例図、第2図は結
線図データ例図、第3図は第1図の装置の処理フロー
図、第4図は本発明の点検範囲拡張のための回路模式
図、第5図は点検範囲拡張の処理フロー図、第6図は本
発明の相関表の具体例図、第7図は本発明の他の設計支
援装置の実施例図、第8図はその処理フロー図、第9図
は表示例図、第10図,第11図は本発明の他の設計支援装
置の実施例図、第12図,第13図はその処理フロー図であ
る。 5……CAD用記憶装置、8……検証用記憶装置、9a……
相関表メモリ。
線図データ例図、第3図は第1図の装置の処理フロー
図、第4図は本発明の点検範囲拡張のための回路模式
図、第5図は点検範囲拡張の処理フロー図、第6図は本
発明の相関表の具体例図、第7図は本発明の他の設計支
援装置の実施例図、第8図はその処理フロー図、第9図
は表示例図、第10図,第11図は本発明の他の設計支援装
置の実施例図、第12図,第13図はその処理フロー図であ
る。 5……CAD用記憶装置、8……検証用記憶装置、9a……
相関表メモリ。
Claims (7)
- 【請求項1】図面要素毎に、種類,図面上での座標,接
続された接続端子番号(名)を持たせてなる図面要素デ
ータと、等電位網毎に、該等電位網を構成する接続端子
番号(名)、接続対象の図面要素及び接続属性を持たせ
てなる、等電位網データと、で結線図を表現してなる結
線図データを検証する結線図の設計支援方法において、 1つの図面要素を挟んで相対する2つの接続端子に関し
て、結線の不具合の波及の有無を相関表データとしてメ
モリに用意しておき、結線図検証の結果として結線の不
具合発生時には、その不具合発生の等電位網についての
等電位網データを構成する接続端子について、その接続
端子と接続対象の図面要素から上記相関表データをみて
結線の不具合の波及があるか否かをチェックし、波及が
あれば、その図面要素及びそれに接続された別の接続端
子を、前記不具合発生の等電位網に付加し、この等電位
網と、付加した図面要素及びそれに接続された上記別の
接続端子とを不具合発生の点検範囲として設定してなる
結線図の設計支援方法。 - 【請求項2】請求項1の結線図の設計支援方法におい
て、上記不具合発生の点検範囲を表示中の結線図中に重
ねて表示させ、結線図の修正に供せしめてなる結線図の
設計支援方法。 - 【請求項3】請求項2の結線図の設計支援方法におい
て、上記不具合発生の点検範囲が設定された場合、この
点検範囲内に関するデータのみを修正用データとして入
力させ、修正用に供してなる結線図の設計支援方法。 - 【請求項4】請求項2の修正後に、該修正結果を上記点
検範囲と同一範囲に限って再検証してなる結線図の設計
支援方法。 - 【請求項5】図面要素毎に、種類,図面上での座標,接
続された接続端子番号(名)を持たせてなる図面要素デ
ータと、等電位網毎に、該等電位網を構成する接続端子
番号(名)、接続対象の図面要素及び接続属性を持たせ
てなる、等電位網データと、を結線図データとして格納
する第1のメモリと、検証データを格納する第2のメモ
リと、該第2のメモリの検証データに従って第2のメモ
リの結線図を、検証する検証手段と、より成る結線図の
設計支援装置において、 1つの図面要素を挟んで相対する2つの接続端子に関し
て、結線の不具合の波及の有無を相関表データとして格
納する第3のメモリと、 上記結線図検証の結果として結線の不具合発生時には、
その不具合発生の等電位網についての等電位網データを
構成する各接続端子について、その接続端子と接続対象
の図面要素とから上記第3のメモリの相関表データをみ
て結線の不具合の波及があるか否かをチェックするチェ
ック手段と、 波及があれば、その図面要素及びそれに接続された別の
接続端子を、前記不具合発生の等電位網に付加し、この
等電位網と、付加した図面要素及びそれに接続された上
記別の接続端子とを、不具合発生の点検範囲として設定
する設定手段と、 上記第1のメモリの結線図データを結線図として表示す
ると共に、この表示に重ねて上記点検範囲を表示する表
示手段と、 より成る結線図の設計支援装置。 - 【請求項6】請求項5の結線図の設計支援装置におい
て、表示手段で表示中の、点検範囲の結線修正用に供す
る入力手段を設けてなる結線図の設計支援装置。 - 【請求項7】請求項5の結線図の設計支援装置におい
て、上記入力手段からの入力データの中で、上記点検範
囲外のものを入力データから排除させてなる排除手段を
設けてなる結線図の設計支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2149983A JP2899070B2 (ja) | 1990-06-11 | 1990-06-11 | 結線図の設計支援方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2149983A JP2899070B2 (ja) | 1990-06-11 | 1990-06-11 | 結線図の設計支援方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0444173A JPH0444173A (ja) | 1992-02-13 |
JP2899070B2 true JP2899070B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=15486906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2149983A Expired - Lifetime JP2899070B2 (ja) | 1990-06-11 | 1990-06-11 | 結線図の設計支援方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2899070B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106295008A (zh) * | 2016-08-12 | 2017-01-04 | 许继集团有限公司 | 母线、非母线间隔绘制方法及装置与主接线绘制方法 |
-
1990
- 1990-06-11 JP JP2149983A patent/JP2899070B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106295008A (zh) * | 2016-08-12 | 2017-01-04 | 许继集团有限公司 | 母线、非母线间隔绘制方法及装置与主接线绘制方法 |
CN106295008B (zh) * | 2016-08-12 | 2019-05-14 | 许继集团有限公司 | 母线、非母线间隔绘制方法及装置与主接线绘制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0444173A (ja) | 1992-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101774878B1 (ko) | 수치지도 오류 검출 방법 | |
JPH03502381A (ja) | 有限エレメント解析のためのメッシュ生成方法及び装置 | |
US6615400B1 (en) | Optimizing dense via arrays of shrunk integrated circuit designs | |
CN114595657A (zh) | 芯片布局方法、装置及电子设备 | |
JP2899070B2 (ja) | 結線図の設計支援方法及び装置 | |
JP2000003379A (ja) | プロダクトモデルにおける図面作成装置 | |
JP2004220132A (ja) | 配線図形検証方法、プログラム及び装置 | |
JP3079936B2 (ja) | レイアウトの検証方法およびその装置 | |
JPH09171056A (ja) | テスト設計方法とその装置、並びにテスト方法とその装置 | |
JPH01133176A (ja) | 論理回路ブロック切出しシステム | |
JP3209387B2 (ja) | ノード最適配置方法および装置 | |
JP3019032B2 (ja) | 半導体集積回路のレイアウトデータにおけるデザインルールチェック方法および該方法を実施するための装置 | |
JP4071546B2 (ja) | 半導体装置の回路設計支援装置およびレイアウト変更方法 | |
JP3606777B2 (ja) | 過電圧解析支援システム | |
JPH04255075A (ja) | Vlsiレイアウト設計支援装置 | |
JP2006004107A (ja) | Cad変更管理システムとその方法およびプログラム | |
JP2886600B2 (ja) | 設計支援装置 | |
JPH07105251A (ja) | デザインルールチェック実行装置 | |
JPH0877241A (ja) | 回路図出力方法 | |
JP2001243084A (ja) | 電力系統監視制御装置とこれを実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体 | |
JP2019101819A (ja) | 差異画像生成装置及びプログラム | |
JP2000215217A (ja) | 論理合成方法及び装置 | |
JP2003085225A (ja) | 集積回路設計装置、集積回路設計方法及びコンピュータに集積回路設計処理を行わせるためのプログラム | |
JP2000206670A (ja) | 集積回路設計方法及び集積回路設計支援装置 | |
JPH06309391A (ja) | 図面作成時の図面情報チェック方法 |