JP2006004107A - Cad変更管理システムとその方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 接続図の変更箇所とその変更内容を理解しやすい形で明示した変更指示図を自動的に作成可能とする。
【解決手段】 変更前データ保管部20は、接続図変更要求が発生した場合に変更前接続図データ71を変更前データ格納部21に保管する。接続図変更部30は、接続図を変更し、変更後接続図データ72を得て変更後データ格納部31に保管する。変更箇所判定部40は、変更前接続図データ71と前記変更後接続図データ72から変更箇所を検出して変更箇所データ73を得る。変更指示図作成部50は、変更後接続図データ72を元データとして変更箇所データ73を反映させて変更指示図データ74を作成する。変更指示図出力部60は、変更指示図データ74を用いてディスプレイ等の表示装置82上に変更指示図を表示するとともに、プリンタ83により紙面に変更指示図を印刷する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電用プラントや産業用プラントなどの制御盤設計・組立の際に使用する電気用品と配線の関係を表す接続図に関するものであり、特に、上流設計にて変更が発生して接続図の変更も必要となった場合に、接続図の変更に関する情報を管理して下流の製造作業担当者等に提供するための技術に関する。
近年のCAD(Computer Aided Design)/CAM(Computer Aided Manufacturing)技術の著しい進歩に伴い、発電用プラントや産業用プラントなどの制御盤設計・組立において、電気用品と配線の関係を表す接続図は、接続図用CADで作成されている。この接続図は、上流設計における変更の発生に伴い、それに応じた何らかの変更が必要となる場合も多いが、このように接続図の変更が必要となった場合、従来は、図11に示すような手順で接続図の変更に関する情報を管理していた。
すなわち、この図11に示すように、接続図用CADによる接続図変更作業(S01)で接続図を変更した後、この変更後の接続図を印刷し(S02)、印刷した接続図に対して、設計担当者が変更前の接続図と変更後の接続図との目視チェックを行い(S03)、変更箇所を朱丸や雲マークで記入していた(S04)。そして、このように変更箇所を記入した接続図は、変更指示図として下流の製造担当者に提供され、変更指示図に従って配線の変更作業が行われていた。
しかしながら、上記のような従来の接続図に係る変更管理手法には、次のような問題点がある。まず、接続図の作成に携わる設計担当者は、接続図用CADでの変更と変更指示図面作成の二重作業が必要となり、変更に伴う作業に多くの時間と労力を必要としていた。また、変更前の接続図図面と変更後の接続図図面とのチェックを目視で行なっていたため、変更箇所の見落とし等により、製造担当側での変更作業ミスにより後戻り作業が発生しており、このことは、制御盤設計・組立に係る工程全体の効率の低下につながっていた。
これに対し、接続図からリスト形式のCAM情報を生成する接続図CAD装置において、接続図の変更があった場合に、接続図の変更前と変更後のCAM情報とを対比して、変更箇所のCAM情報を抽出生成するように構成した装置等も提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、この従来技術においては、多数の文字列情報を列挙したリスト形式のCAM情報中で変更箇所を示すだけである。このリスト形式のCAM情報において、各変更箇所とその変更内容を正確に把握するためには、変更箇所のデータに含まれる多数の文字列情報の組み合わせを正確に理解する必要があるが、類似した記号や数字からなる多数の文字列情報を一目で正確に理解することは困難であるため、錯誤による作業ミスを生じる可能性がある。
特開平9−134382号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続図の変更箇所とその変更内容を理解しやすい形で明示した変更指示図を自動的に作成可能なCAD変更管理システムと方法、およびプログラムを提供することである。
本発明は、上記のような目的を達成するために、変更前接続図データと変更後接続図データから変更箇所を判定して、この変更箇所を示すデータを反映させた接続図を変更指示図として作成することにより、接続図の変更箇所とその変更内容を理解しやすい形で明示した変更指示図を自動的に作成可能としたものである。
本発明のCAD変更管理システムは、電気用品と配線の関係を表す接続図を作成する接続図用CADで作成された接続図の変更に関する情報を管理するCAD変更管理システムにおいて、変更前データ保管手段、接続図変更手段、変更箇所判定手段、変更指示図作成手段、を備えたことを特徴としている。ここで、変更前データ保管手段は、接続図の変更要求が発生した場合に、変更前の接続図を示す変更前接続図データを保管する手段であり、接続図変更手段は、変更要求に従って接続図を変更し、変更後の接続図を示す変更後接続図データを得る手段である。また、変更箇所判定手段は、変更前データ保管手段で保管された変更前接続図データと接続図変更手段で得られた変更後接続図データから変更箇所を判定してこの変更箇所を示す変更箇所データを得る手段である。さらに、変更指示図作成手段は、変更前接続図データまたは変更後接続図データを元データとして、この元データに対し変更箇所判定手段で得られた変更箇所データを反映させて変更指示図データを作成する手段である。
また、本発明のCAD変更管理方法およびCAD変更管理プログラムは、上記のCAD変更管理システムの特徴を、方法およびプログラムの観点からそれぞれ把握したものである。
本発明によれば、接続図の変更箇所とその変更内容を理解しやすい形で明示した変更指示図を自動的に作成可能なCAD変更管理システムと方法、およびプログラムを提供することができる。
以下には、本発明を適用したCAD変更管理システムの1つの実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係るCAD変更管理システムを示すブロック図である。この図1に示すように、CAD変更管理システは、変更要求受付部10、変更前データ保管部20、変更前データ格納部21、接続図変更部30、変更後データ格納部31、変更箇所判定部40、変更指示図作成部50、変更指示図データ格納部51、変更指示図出力部60、等を備えている。各部の機能は次の通りである。
変更要求受付部10は、接続図変更要求を受け付ける。変更前データ保管部20は、接続図変更要求が発生した場合に、変更前の接続図を示す変更前接続図データ71を変更前データ格納部21に保管する。接続図変更部30は、接続図変更要求に従って接続図を変更し、変更後の接続図を示す変更後接続図データ72を得て変更後データ格納部31に保管する。この場合、接続図変更部30による接続図の変更は、入力装置81と表示装置82を通じてユーザである設計担当者と対話することにより、ユーザからの指示に応じて行う。
変更箇所判定部40は、変更前接続図データ71を読込む変更前データ読込み部41、変更後接続図データ72を読込む変更後データ読込み部42、読込まれた変更前接続図データ71と前記変更後接続図データ72から変更箇所を検出して変更箇所データ73を得る変更箇所検出部43を備えており、変更箇所データ73を変更指示図作成部50に渡す。
変更指示図作成部50は、変更後接続図データ72を元データとして、この元データに対し変更箇所データ73を反映させて変更指示図データ74を作成する。なお、変形例として、変更前接続図データ71を元データとして変更箇所データ73を反映させて変更指示図データ74を作成するようにしてもよい。変更指示図作成部50は、作成した変更指示図データ74を変更指示図データ格納部51に格納する。
変更指示図出力部60は、変更指示図データ74を用いてディスプレイ等の表示装置82上に変更指示図を表示するとともに、プリンタ83により紙面に変更指示図を印刷する。また、ユーザとの対話により、ユーザからの指示に応じて変更指示図の表示・印刷を行うようにしてもよい。
なお、このようなCAD変更管理システムは、具体的には、コンピュータのメインメモリとそれに記憶されたCAD変更管理用として特化されたプログラム、そのプログラムによって制御されるCPUなどの処理部、必要なデータを格納する補助記憶装置などの格納部、等により実現される。また、入力装置81は、マウスやキーボード等の入力装置であり、CAD変更管理システムは、入力装置81によるユーザの操作に応じた指示を入力するようになっている。ここで挙げたハードウェア資源は、コンピュータが一般的に備えている基本的な構成要素であるため、これ以上の説明は省略する。
[動作]
図2は、以上のような構成を有する本実施形態に係るCAD変更管理システムの動作の概略を示すフローチャートである。
図2に示すように、CAD変更管理システムの動作は、変更要求受付部10により接続図変更要求を受け付けた時点(S10のYES)で開始する。すなわち、上流設計にて変更が発生し、変更要求受付部10により接続図変更要求を受け付けた場合(S10のYES)には、変更前データ保管部20により、変更前データ保管処理として、変更前の接続図を示す変更前接続図データ71を変更前データ格納部21に保管する(S20)。
次に、接続図変更部30により、接続図変更処理として、入力装置81と表示装置82を通じてユーザである設計担当者と対話することにより、ユーザからの指示に応じて接続図を変更し、変更後の接続図を示す変更後接続図データ72を得て変更後データ格納部31に保管する(S30)。なお、この接続図変更処理において、接続図が変更された場合(S35のYES)には、そのまま変更箇所判定処理(S40)に進むが、接続図の変更作業が途中で中止された場合等、接続図が変更されていない場合(S35のNO)には、動作を終了する。
変更箇所判定処理(S40)において、変更箇所判定部40は、変更前データ読込み処理として、変更前データ読込み部41により変更前接続図データ71を読込む(S41)と共に、変更後データ読込み処理として、変更後データ読込み部42により変更後接続図データ72を読込む(S42)。変更箇所判定部40は、続いて、変更箇所検出処理として、変更箇所検出部43により変更前接続図データ71と前記変更後接続図データ72から変更箇所を検出して変更箇所データ73を得て、この変更箇所データ73を変更指示図作成部50に渡す(S43)。なお、この変更箇所検出処理において、変更箇所が検出され、変更箇所データ73が得られた場合(S45のYES)には、そのまま変更指示図作成処理(S50)に進むが、変更箇所が検出されず、接続図の変更なしと判定した場合(S45のNO)には、動作を終了する。
変更指示図作成処理(S50)において、変更指示図作成部50は、変更後接続図データ72を元データとして、この元データに対し変更箇所データ73を反映させて変更指示図データ74を作成し、この変更指示図データ74を変更指示図データ格納部51に格納する。
最後に、変更指示図出力部60は、変更指示図出力処理として、変更指示図データ74を用いてディスプレイ等の表示装置82上に変更指示図を表示するとともに、プリンタ83により紙面に変更指示図を印刷する(S60)。
[接続図の具体例]
図3は、実際の電気用品の配置と各電気用品間の接続構成の一例を示す図である。この図3において、「A1」〜「A2」、「B1」〜「B3」は、個々の電気用品を表す電気用品番号である。また、各電気用品「A1」〜「A2」、「B1」〜「B3」を示すボックス中の番号「1」〜「4」は、電線を接続するための個々の端子を表す端子番号であり、「L1」〜「L3」は、個々の電線を表す電線番号である。
この例では、電気用品「A1」の端子「1」と電気用品「A2」の端子「1」とが電線「L1」で接続されている。同様に、電気用品「A1」の端子「2」と電気用品「B1」の端子「1」が電線「L2」で接続され、さらに、同一電線「L2」で電気用品「B2」の端子「2」とも接続されている。また、電気用品「A1」の端子「4」と電気用品「B3」の端子「1」とが電線「L3」で接続されている。
図4は、図3の電気用品の配置と各電気用品間を接続する電線の関係を表現する接続図の一例を示す図である。この図4において、「101」は電気用品を1つのブロックとして表す電気用品画像要素である。各電気用品画像要素101内にはまず、当該電気用品に関する基本的なデータを表す画像要素102〜105が配置されている。ここで、「102」は電気用品定格を表す電気用品定格画像要素であり、「103」は電気用品形式を表す電気用品形式画像要素であり、「104」は電気用品番号を表す電気用品番号画像要素である。また、「105」は電気用品の各端子「1」〜「4」の端子番号を表す端子番号画像要素である。これらの画像要素101〜105は、各電気用品が基本的に有する属性に関するデータを示す固定的な要素である。
また、各端子番号画像要素105の近傍には、当該端子の接続に関する接続データを表す画像要素として、電線番号を表す電線番号画像要素106と、接続先を表す接続先画像要素107が横方向に直線的に順次配置されている。ここで、電線番号画像要素106は、当該端子にどの電線が接続されるかというデータを示す要素であり、接続先画像要素107は、その電線の接続先がどの電気用品のどの端子であるかというデータを示す要素である。これらの画像要素106,107は、接続の変更に応じて変更される可変的な要素であり、接続図の変更における変更対象となる要素である。
例えば、電気用品「A1」について説明すると、端子「1」を表す端子番号画像要素105の近傍には、端子「1」に電線「L1」が接続されていることを表す電線番号「L1」を表す電線番号画像要素106と接続先「A2,1」を表す接続先画像要素107が順次配置されている。この場合、電線「L1」を表す電線番号画像要素106は、電気用品「A1」の端子「1」に電線「L1」が接続されているというデータを示しており、接続先「A2,1」を表す接続先画像要素107は、その電線「L1」の接続先が電気用品「A2」の端子「1」であるというデータを示している。
また、電気用品「A1」の端子「2」を表す端子番号画像要素105の近傍には、電線「L2」を表す電線番号画像要素106と接続先「B1,1」を表す接続先画像要素107が順次配置されている。この場合、電線「L2」を表す電線番号画像要素106は、電気用品「A1」の端子「2」に電線「L2」が接続されているというデータを示しており、接続先「B1,1」を表す接続先画像要素107は、その電線「L2」の接続先が電気用品「B1」の端子「1」であるというデータを示している。
さらに、電気用品「A1」の端子「4」を表す端子番号画像要素105の近傍には、電線「L3」を表す電線番号画像要素106と接続先「B3,1」を表す接続先画像要素107が順次配置されている。この場合、電線「L3」を表す電線番号画像要素106は、電気用品「A1」の端子「4」に電線「L3」が接続されているというデータを示しており、接続先「B3,1」を表す接続先画像要素107は、その電線「L3」の接続先が電気用品「B3」の端子「1」であるというデータを示している。
また、他の電気用品「A2」、「B1」〜「B3」についても、同様の画像要素により、同様のデータが表現されている。
なお、以下の説明においては、実際の電気用品の端子、電線、接続先と、接続図中においてそれらを示す画像要素とを区別する観点から、実際の端子、電線、接続先を意味する場合には、「端子」、「電線」、「接続先」と称し、接続図中の端子番号画像要素105、電線番号画像要素106、接続先番号画像要素107を意味する場合には、「端子番号」、「電線番号」、「接続先番号」と称するものとする。
[処理手順の具体例]
以下には、図4に示す接続図に対して図5に示すような変更を行う必要が発生した場合の具体的な処理手順の一例について順次説明する。
[変更前データ保管処理]
図4の接続図を変更する場合の変更前データ保管処理(S20)においては、変更前データ保管部20により、図4の接続図を示す接続図データが、変更前接続図データ71として変更前データ格納部21に保管される。
[接続図変更処理]
次に、接続図変更処理(S30)においては、接続図変更部30により、図4の接続図が、図5に示すような変更操作を通じて、図6に示すような接続図に変更される。この場合、図5において、「201」は、接続図中における電気用品「A1」の端子番号「1」について、この端子に接続されている電線の電線番号「L1」と接続先番号「A2,1」を削除(電線番号削除)するCAD操作を示している。また、「202」は、接続図中における電気用品「A1」の端子番号「4」について、この端子に接続されている電線「L3」の接続先番号を「B3,1」から「B2,3」へ変更(接続先変更)するCAD操作を示している。
ここで、図5に示す電線番号削除201のCAD操作として、電気用品「A1」の端子番号「1」について、この端子に接続されている電線の電線番号「L1」と接続先番号「A2,1」を削除する操作を行うと、データを整合させるために、接続先の電気用品「A2」の端子番号「1」についても、電線番号「L1」と接続先番号「A1,1」を削除することとなる。これらのCAD操作の結果、図6中に電線番号削除結果211として示すように、電気用品「A1」の端子番号「1」の接続データと電気用品「A2」の端子番号「1」の接続データの両方が接続図から削除された状態となる。
次に、図5に示す接続先変更202のCAD操作として、電気用品「A1」の端子番号「1」について、この端子に接続されている電線「L3」の接続先番号を「B3,1」から「B2,3」へ変更するCAD操作を行うと、データを整合させるために、元の接続先と新たな接続先の両方についても、接続データの削除または追加を行うこととなる。すなわち、元の接続先の電気用品「B3」の端子番号「1」については、電線番号「L3」と接続先番号「A1,4」を削除すると共に、新たな接続先の電気用品「B2」の端子番号「3」については、電線番号「L3」と接続先番号「A1,4」を追加することとなる。これらのCAD操作の結果、図6中に接続先変更結果212として示すように、接続図は、電気用品「A1」の端子番号「1」の接続データが変更されると共に、電気用品「B3」の端子番号「1」の接続データが削除され、電気用品「B2」の端子番号「3」の接続データが追加された状態となる。
そして、以上のような接続図に対する一連のCAD変更作業が完了すると、図6の変更後接続図を示す接続図データが変更後接続図データ72として変更後データ格納部31に保存される。
[変更箇所判定処理]
次に、変更箇所判定処理(S40)においては、変更箇所判定部40の変更前データ読込み部41と変更後データ読込み部42により、図4の変更前接続図を示す変更前接続図データ71と図6の変更後接続図を示す変更の地接続図データ72が読込まれる。すなわち、図7に示すような、電線番号単位のデータからなるテーブル形式の変更前接続図データ71Tと変更後接続図データ72Tが、CAD変更管理システムを実現しているコンピュータのメインメモリ上に作成される。ここで、変更前接続図データ71Tと変更後接続図データ72T中の個々のデータは、電線番号α1、接続元電気用品(FROM電気用品)α2、接続元端子番号(FROM端子番号)α3、接続先電気用品(TO電気用品)α4、接続先端子番号(TO端子番号)α5、という5項目から構成されている。
続いて、変更箇所判定部40の変更箇所検出部43により、変更前接続図データ71Tと変更後接続図データ72Tを用いて、電線番号単位での項目比較チェックが行われ、検出された変更箇所から変更箇所検出データ73が作成される。すなわち、図7に示すような、変更箇所単位のデータからなるテーブル形式の変更箇所検出データ73Tが作成される。ここで、変更箇所検出データ73T中の個々の各データは、変更フラグβ1、電気用品β2、端子番号β3、変更電線番号β4、変更接続先電気用品β5、変更接続先端子番号β6、という6項目から構成されている。
図7の例では、変更前接続図データ71T中の電線番号「L1」に関するデータα10が変更後接続図データ72T中に存在しないため、「電線削除データ」と判定され、変更箇所検出データ73T中に削除データβ10が作成される。この削除データβ10は、電気用品「A1」の端子番号「1」と電気用品「A2」の端子番号「1」のそれぞれについて、電線番号「L1」が削除されたことを表している。
また、変更前接続図データ71T中の電線番号「L3」に関するデータα11については、接続先を示すTO電気用品α4、TO端子番号α5が、変更後接続図データ72T中のデータと異なるため、「接続先変更データ」と判定され、変更箇所検出データ73T中に変更データβ11が作成される。この接続先変更データβ11としては、電気用品「A1」の端子番号「4」について、接続先が電気用品「B2」の端子番号「3」に変更となり、電気用品「B2」の端子番号「3」について、電線番号「L3」と接続先の電気用品「A1」の端子番号「4」が追加となり、電気用品「B3」の端子番号「1」について、電線番号「L3」が削除になる、という3件のデータが作成される。
[変更指示図作成処理]
次に、変更指示図作成処理(S50)においては、変更指示図作成部50により、図6の変更後接続図を示す変更後接続図データ72を元データとして、この元データに対して図7の変更箇所データ73Tを反映させて変更指示図データ74を作成し、変更指示図データ格納部51に保管する。この場合、具体的には、図8に示すような作図データの処理を行うことになる。
すなわち、各電気用品の作図データは、図8の接続図構成表301に示すように、基準座標(x1,y1)、構成表段高さh、端子作図幅w1、電線番号作図幅w2、接続先取消し作図幅w3、接続先作図幅w4、等の位置データを予め持っている。したがって、これらの各位置データを用いた計算を行うことにより、削除になった場合の取消し線の作図302や、接続先が変更になった場合の変更前接続先の取消し線と変更後接続先を示す接続先変更の作図303を実行することが可能となる。
図9は、図6の変更後接続図を示す変更後接続図データと図7の変更箇所データ73T図7から作成された変更指示図を示している。この図9において、「401」は図5における電線番号削除201のCAD操作で削除された電線番号画像要素106と接続先番号画像要素107の組み合わせを「2重線」で示す電線削除表示要素であり、「402」は図5における接続先変更202のCAD操作による変更前と変更後の接続先画像要素107の組み合わせを「縮小文字+2重線」と「拡大強調文字」で示す接続先変更表示要素である。
また、「403」は、図5の接続先変更202に伴って削除された電線番号画像要素106と接続先番号画像要素107の組み合わせを「2重線」で示す電線削除表示要素であり、「404」は、図5の接続先変更202に伴って追加された電線番号画像要素106と接続先番号画像要素107の組み合わせを「拡大強調文字」で示す電線追加表示要素である。
なお、変更箇所を示すこれらの表示要素401〜404を、非変更箇所と区別して明示するための具体的な表現形式は適宜選択可能であり、例えば、2重線や文字の縮小・拡大・強調などの他に、非変更箇所を黒、変更箇所を赤で示すといった色分け手法、さらに、矢印や雲マークなどの付加的な画像表要素を加える手法、などを使用することが考えられる。
[変更指示図出力処理]
変更指示図出力処理(S60)においては、変更指示図出力部60により、変更指示図データ74を読込み、図9に示す変更指示図をディスプレイ等の表示装置82上に表示するとともに、プリンタ83により紙面に印刷する(S60)。このように印刷された変更指示図は、下流の製造担当者に渡される。
図9に示すような変更指示図を受け取った製造担当者は、変更指示図を参照しながら、図10に示す変更作業を行うことができる。ここで、図10は、電気用品「A1」の端子「1」と電気用品「A2」の端子「1」とを接続していた電線「L1」を取り外すと共に、電気用品「A1」の端子「4」と電気用品「B3」の端子「1」とを接続していた電線「L3」を電気用品「B3」の端子「1」側から取り外し、新たに電気用品「B2」の端子「3」に接続する、という内容の作業を表している。
[効果]
以上述べたように、本実施形態によれば、電気用品と配線の関係を表す接続図を接続図用CADで変更する毎に変更前接続図データを保管しておき、変更前接続図データと変更後接続図データを比較チェックすることにより、変更箇所を自動的に検出し、その変更箇所が、追加・変更・削除のいずれであるかを各々明示した接続図を変更指示図として作成できる。
そして、このように変更箇所を明示した変更指示図を製造担当者に渡すことにより、製造担当者は、変更指示図を参照して、配線の撤去、接続先変更、配線の追加等の作業を行うことができる。この場合、上記のように、変更指示図を自動的に作成できるため、接続図変更に伴う設計時間が大幅に短縮できる。また、人間系での目視による比較チェックを行わないため、変更指示ミスをなくすことができる。
さらに、製造担当者側においては、リスト形式の情報のように多数の文字列情報の組み合わせを理解する必要なく、実際の電気用品の配置や配線を視覚的に表現した接続図データ中の変更箇所データとして変更箇所を視覚的に容易に理解することができる。その結果、製造担当側での変更作業ミスやそれによる後戻り作業をなくすことができるため、制御盤設計・組立に係る工程全体の効率を向上することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。例えば、図面に示したシステム構成は、一例にすぎず、具体的な機能構成は適宜選択可能である。また、図面に示した接続図の構成やデータ構成、変更指示図における変更箇所の表現形式、なども一例にすぎず、適宜選択可能である。同様に、図面に示したフローチャートは、一例にすぎず、具体的な動作手順や各処理の詳細は適宜選択可能である。
本発明の実施形態に係るCAD変更管理システムを示すブロック図。 図1に示すCAD変更管理システムの動作の概略を示すフローチャート。 図1に示すCAD変更管理システムに係る実際の電気用品の配置と各電気用品間の接続構成の一例を示す図。 図3に示す電気用品の配置と各電気用品間を接続する電線の関係を表現する変更前接続図の一例を示す図。 図4に示す変更前接続図を変更するためのCAD操作を示す図。 図4に示す変更前接続図を図5に示すCAD操作により変更した後の変更後接続図を示す図。 図1に示すCAD変更管理システムによる変更箇所データの作成方法の一例を示す図。 図1に示すCAD変更管理システムによる変更指示図の作成方法の一例を示す図。 図6に示す変更後接続図と図7に示す変更箇所データから作成された変更指示図の一例を示す図。 図9に示す変更指示図に従って行われる実際の変更作業を示す図。 従来の接続図の変更管理方法を示すフローチャート。
符号の説明
10…変更要求受付部
20…変更前データ保管部
21…変更前データ格納部
30…接続図変更部
31…変更後データ格納部
40…変更箇所判定部
41…変更前データ読込み部
42…変更後データ読込み部
43…変更箇所検出部
50…変更指示図作成部
51…変更指示図データ格納部
60…変更指示図出力部
71…変更前接続図データ
72…変更後接続図データ
73…変更箇所データ
74…変更指示図データ
81…入力装置
82…表示装置
83…プリンタ

Claims (6)

  1. 電気用品と配線の関係を表す接続図を作成する接続図用CADで作成された接続図の変更に関する情報を管理するCAD変更管理システムにおいて、
    前記接続図の変更要求が発生した場合に、変更前の接続図を示す変更前接続図データを保管する変更前データ保管手段と、
    前記変更要求に従って前記接続図を変更し、変更後の接続図を示す変更後接続図データを得る接続図変更手段と、
    前記変更前データ保管手段で保管された前記変更前接続図データと前記接続図変更手段で得られた前記変更後接続図データから変更箇所を判定してこの変更箇所を示す変更箇所データを得る変更箇所判定手段と、
    前記変更前接続図データまたは前記変更後接続図データを元データとして、この元データに対し前記変更箇所判定手段で得られた前記変更箇所データを反映させて変更指示図データを作成する変更指示図作成手段、
    を備えたことを特徴とするCAD変更管理システム。
  2. 前記変更箇所判定手段は、
    前記変更前データ保管手段で保管された前記変更前接続図データを読込む変更前データ読込み手段と、
    前記接続図変更手段で変更された前記変更後接続図データを読込む変更後データ読込み手段と、
    前記変更前データ読込み手段と前記変更後データ読込み手段とで読込まれた前記変更前接続図データと前記変更後接続図データから前記変更箇所を検出して前記変更箇所データを得る変更箇所検出手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のCAD変更管理システム。
  3. 前記変更指示図作成手段は、前記元データにより示される元の接続図中に、前記変更箇所判定手段で得られた前記変更箇所データを示す画像要素として、非変更箇所と異なる表現形式の変更箇所画像要素を作図することにより、前記変更指示図データを作成するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のCAD変更管理システム。
  4. 前記接続図は、前記電気用品の実際の配置に対応させた配置で各電気用品を示す個別の電気用品画像要素と、各電気用品の各端子を示すために各電気用品画像要素中に配置される端子画像要素と、各端子に接続される電線とその接続先を示すために各端子画像要素の近傍に配置される電線画像要素、接続先画像要素を含み、
    前記変更箇所画像要素は、削除された前記電線画像要素と前記接続先画像要素の組み合わせを示す電線削除表示要素と、変更前と変更後の接続先画像要素の組み合わせを示す接続先変更表示要素と、追加された前記電線画像要素と前記接続先画像要素の組み合わせを示す電線追加表示要素を含む、
    ことを特徴とする請求項3記載のCAD変更管理システム。
  5. データを格納する格納部とデータを処理する処理部を備えたコンピュータを用いて、電気用品と配線の関係を表す接続図を作成する接続図用CADで作成された接続図の変更に関する情報を管理するCAD変更管理方法において、
    前記処理部により、前記接続図の変更要求が発生した場合に、変更前の接続図を示す変更前接続図データを前記格納部に保管する変更前データ保管ステップと、
    前記処理部により、前記変更要求に従って前記接続図を変更し、変更後の接続図を示す変更後接続図データを得る接続図変更ステップと、
    前記処理部により、前記変更前データ保管ステップで保管された前記変更前接続図データと前記接続図変更ステップで得られた前記変更後接続図データから変更箇所を判定してこの変更箇所を示す変更箇所データを得る変更箇所判定ステップと、
    前記処理部により、前記変更前接続図データまたは前記変更後接続図データを元データとして、この元データに対し前記変更箇所判定ステップで得られた前記変更箇所データを反映させて変更指示図データを作成する変更指示図作成ステップ、
    を行うことを特徴とするCAD変更管理方法。
  6. データを格納する格納部とデータを処理する処理部を備えたコンピュータを制御して、電気用品と配線の関係を表す接続図を作成する接続図用CADで作成された接続図の変更に関する情報を管理するCAD変更管理プログラムにおいて、
    前記処理部により、前記接続図の変更要求が発生した場合に、変更前の接続図を示す変更前接続図データを前記格納部に保管する変更前データ保管ステップと、
    前記処理部により、前記変更要求に従って前記接続図を変更し、変更後の接続図を示す変更後接続図データを得る接続図変更ステップと、
    前記処理部により、前記変更前データ保管ステップで保管された前記変更前接続図データと前記接続図変更ステップで得られた前記変更後接続図データから変更箇所を判定してこの変更箇所を示す変更箇所データを得る変更箇所判定ステップと、
    前記処理部により、前記変更前接続図データまたは前記変更後接続図データを元データとして、この元データに対し前記変更箇所判定ステップで得られた前記変更箇所データを反映させて変更指示図データを作成する変更指示図作成ステップ、
    を前記コンピュータに行わせることを特徴とするCAD変更管理プログラム。
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