JP2017010345A - 制御盤設計支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】重複する図面を排除しつつ、制御盤製作図を手間無く作成することが可能な制御盤設計支援システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の制御盤設計支援システムは、回路図から制御盤製作図を作成する制御盤製作図作成部と、電気回路図作成部が作成した編集前の回路図と、電気回路図編集部が編集して作成した編集後の回路図との差分を抽出する差分抽出処理部と、を備える。差分抽出処理部は、ユニットセル領域線の内部に含まれる機器情報と、予め登録されているユニットセル領域線の属性情報が同一の制御盤製作図に記載されている機器情報とを比較する。制御盤製作図作成部は、差分抽出処理部の比較結果が不一致のユニットセルについて、属性情報の単位に格納されている制御盤製作用雛形図面に、差分があった機器情報を転写して制御盤製作図を作成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、制御盤設計支援システムに関し、特に各種プラントにおける制御盤設計のための制御盤設計支援システムに関する。
火力発電プラントや原子力発電プラント等の各種プラントにおける各種制御システムの制御盤の設計、製作を行う場合、制御盤の製作に関わる複数の図面及び仕様書等の設計図書を作成する。設計図書には、制御用コントローラや計測機器、リレー、ヒューズ、アクチュエータ等の各種機器の電気的な接続関係を表す展開接続図等の各種電気回路図と、当該各種機器を配置、実装する制御盤を製作するための制御盤製作図とがある。
制御盤を設計する際、設計対象となる制御システムに求められる機能を実現するために、先ず、展開接続図等の回路図を作成する。次に、作成した回路図を参照して、制御盤への機器の配置や取付け方法等を設計し、各種の制御盤製作図を作成する。そして、制御盤の設計進捗に従って、機器を配置する制御盤に付番される盤番号や、端子台やコネクタ等を含む制御盤内の機器に配置位置を表す盤内座標、機器同士を繋ぐ電線の情報を回路図に追記する。
制御盤製作図の具体的な例として、制御盤とその構成部材の組立方法を記載した組立図面がある。この他に、電子回路基板を格納するための制御盤へ実装するスロット位置や、制御盤に実装される機器の取付け位置を記載する盤内機器配置図等がある。このように、制御盤の製作に関わる図面の種類は多岐に亘る。そして、それらを矛盾無く調整して発行しないと、制御盤の製作工程において、図面の過誤や矛盾に起因する製品の不良が発生することがある。
制御盤製作図を矛盾無く調整するための技術として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、「制御盤を識別する盤識別情報、制御盤内に収容されるその機器を識別する機器識別情報、及び制御盤内での機器同士の配線に関する配線情報を、少なくとも展開接続図に記載するようにした。」と記載されている。
特開2010−55571号公報
ところで、受注生産方式の制御盤の製作においては、顧客の要望や最新の技術を取り入れるための変更、部品の改廃による変更、あるいは作りやすさを考慮し原価低減を図るための変更などが必ず発生する。したがって、同じ制御盤を作成するというケースは非常に稀である。特許文献1に記載の従来技術では、発生した変更を含めて自動で制御盤製作図を作成することは可能であるものの、変更箇所だけでなく、変更がない重複する図面も含めて制御盤製作図の作成が行われることになる。このように、特許文献1に記載の従来技術では、重複する図面については考慮されていない。
そこで、本発明は、重複する図面を排除し、必要な図面のみを漏れなく見つけ出して制御盤製作図を手間無く作成することが可能な制御盤設計支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
電気回路CADデータベースに予め登録されている機能毎に分割された回路セルを組み合わせて回路図を作成する電気回路図作成部と、
電気回路図作成部が作成した回路図における、制御盤内に収容される機器の範囲を指定する盤領域線を含む制御盤に関する機器情報を編集する電気回路図編集部と、
電気回路図作成部が作成した回路図から制御盤製作図を作成する制御盤製作図作成部と、
電気回路図作成部が作成した編集前の回路図と、電気回路図編集部が編集して作成した編集後の回路図との差分を抽出する差分抽出処理部と、を備える。
回路セルには、ひとつの構造としてまとめたセルユニットに実装される機器及び配線の範囲を指定するユニットセル領域線が予め登録されている。
そして、差分抽出処理部は、ユニットセル領域線の内部に含まれる機器情報と、予め登録されているユニットセル領域線の属性情報が同一の制御盤製作図に記載されている機器情報とを比較し、その比較結果が一致のユニットセルについて既に登録されている制御盤製作用図面の図面番号を出力する。
制御盤製作図作成部は、差分抽出処理部の比較結果が不一致のユニットセルについて、属性情報の単位に格納されている制御盤製作用雛形図面に、差分があった機器情報を転写して制御盤製作図を作成する。
本発明によれば、重複する図面を排除し、必要な図面のみを漏れなく見つけ出して制御盤製作図を手間無く作成することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る制御盤設計支援システムの構成を示すブロック図の例である。 本実施形態に係る制御盤設計支援システムの機能構成をより具体的に示したブロック図の例である。 電気回路図編集部の機能を用いて電気回路設計者及び制御盤設計者の共同作業によって作成された回路図の一例を示す回路図の例である。 図3の回路図における回路図描画領域の回路部分を拡大表示した回路図の例である。 盤内機器配置図の一例を示す図の例である。 盤内機器配置図の雛形図面の一例を示す図の例である。 回路セルデータベースに登録されている回路セルの一例を示す回路図の例である。 回路図の作成から差分情報抽出までの全体の処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。 機器情報抽出処理、差分抽出処理及び図面一覧表生成処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。 ユニットセル内機器情報一覧表の具体例を示す図の例である。 セルコード一覧表及び作業指示用の図面番号一覧表の具体例を示す図の例である。 機器情報抽出及び機器情報一覧表作成の処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。 新規ユニットセルの追加処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本発明は実施形態に限定されるものではない。また、本明細書および図面において、同一の構成要素又は実質的に同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付することとし、重複する説明は省略する。
[本発明の一実施形態に係る制御盤設計支援システム]
本発明の一実施形態に係る制御盤設計支援システムについて、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る制御盤設計支援システムの構成を示すブロック図の例である。図2は、本実施形態に係る制御盤設計支援システムの機能構成をより具体的に示したブロック図の例である。
図1に示すように、本実施形態に係る制御盤設計支援システム1は、ハードウェア的には、例えば2台の端末装置3-1,3-2と、これら端末装置3-1,3-2とLAN(Local Area Network)5を介して接続された例えば2つのデータサーバ7-1,7-2とから構成されている。以下では、端末装置3-1と端末装置3-2とを区別する必要がないときはこれらを総称して端末装置3と記述し、データサーバ7-1とデータサーバ7-2とを区別する必要がないときはこれらを総称してデータサーバ7と記述する。ここでは、端末装置3を2台としているが、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。データサーバ7についても同様である。
上記構成の制御盤設計支援システム1では、制御用コントローラや計測機器、リレー、ヒューズ、アクチュエータ等の各種機器の電気的な接続関係を表す展開接続図等の回路図と、当該各種機器を配置、実装する制御盤を製作するための制御盤製作図との作成が行われる。回路図は、電気系CAD(Computer Aided Design)ソフトを搭載した設計端末3により作成される。制御盤製作図は、機械系CADソフトを搭載した設計端末3により作成される。
《設計端末のハードウェア構成》
設計端末3は、パーソナルコンピュータ又はエンジニアリングワークステーションで構成されている。そして、設計端末3は、図2に示すように、記憶装置3a、CPU3(中央演算処理装置)b、表示部3c、入力手段であるキーボード3dやマウス3e、プリンタ3fを備えている。設計端末3は更に、入出力インターフェース3g、メモリ手段であるROM(Read Only Memory)3hやRAM(Random Access Memory)3i等を備えている。表示部3cは、液晶表示装置等のディスプレイからなる。記憶装置3aには、電気系CADプログラム11、機械系CADプログラム12、制御盤設計支援プログラム13が格納されている。CPU3bは、それらのプログラムを記憶装置3aからRAM3iに読み出して実行する。
《データサーバの説明》
図2に示すように、データサーバ7-1には、電気回路CADデータベース14、雛形図面データベース15及び回路セルデータベース16が格納されている。また、データサーバ7-2には、制御盤製作用図面データベース17及びユニットセル内機器情報データベース18が格納されている。
(電気回路CADデータベース)
電気回路CADデータベース14の中には、記憶装置3aに格納されている電気系CADプログラム11が実現するCPU3bの機能ブロックである電気回路図作成部21または電気回路図編集部22において作成、編集された各種電気回路図が登録されている。電気回路CADデータベース14には、電気回路図作成部21または電気回路図編集部22で作成、編集された後述する接続展開図等の回路図50(図3参照)が、例えばプラント毎にセクション分けされて登録される。
(雛形図面データベース)
雛形図面データベース15は、各種制御盤の製作図面、例えば、盤内機器配置図211(図5参照)の雛形図面211BASE(図6参照)を格納する。盤内機器配置図211及び雛形図面211BASEには、それぞれを識別するために製作図面雛形図面番号が付されている。
(回路セルデータベース)
回路セルデータベース16の中には、電気系CADプログラム11が実現する機能ブロックである電気回路図作成部21において使用される回路セル(図7参照)が登録されている。回路セルは、回路の機能毎に分割(分類)されて登録されている。この回路セルを組み合わせることによって回路図50を作成することができる。
(制御盤製作用図面データベース)
制御盤製作用図面データベース17は、記憶装置3aに格納されている制御盤設計支援プログラム13が実現するCPU3bの機能ブロックの1つである制御盤製作図作成部23を用いる。すなわち、制御盤製作用図面データベース17は、制御盤製作図作成部23により、電気回路CADデータベース14に格納された処理対象の回路図50(図3参照)から、制御盤製作のための各種の製作図面を自動生成して、その製作図面を登録格納したものである。
(ユニットセル内機器情報データベース)
ユニットセル内機器情報データベース18は、後述する差分抽出処理部24(図2参照)による差分抽出処理の際に用いられる。
以下では、制御盤製作のための各種の製作図面を、特に断る必要が無いときは、総称して「制御盤製作図」と称する。
《設計端末の機能説明》
設計端末3は、電気回路図作成部21と、電気回路図編集部22と、制御盤製作図作成部23と、差分抽出処理部24と、の各機能部を有している。ここで、電気回路図作成部21、電気回路図編集部22、制御盤製作図作成部23及び差分抽出処理部24は、CPU3bが、記憶装置3aから制御盤設計支援プログラム13を読み出し、実行することによって実現される機能ブロック(機能部)である。
(電気回路図作成部)
電気回路図作成部21は、回路セルデータベース16に回路の機能毎に分類されて登録されている回路セル(図7参照)を組み合わせて、回路図50(図3参照)を作成する機能を有する。回路セルには、回路セルに含まれる機器を表すシンボルが記載されている。シンボル以外にもシンボル間を結ぶパスが記載されており、パスは機器と機器の間をつなぐ配線を表現している。また、回路セルには、制御盤内に収容される機器の機能の類似性、製造する際の作業性、異なる用途の制御盤に使用することができる汎用性を考慮してひとつの構造としてまとめたセルユニットに実装される機器及び配線の範囲を示すユニットセル領域線が予め登録されている。
(電気回路図編集部)
電気回路図編集部22は、電気回路図作成部21が回路セルを組み合わせて作成した回路図50を編集し、その編集結果をデータサーバ7_1の電気回路CADデータベース14に格納する機能を有する。電気回路図編集部22は、一般的な電気系CADが備えるリレー、コイル、ヒューズ等の基本的な構成部品(機器)の描画図形やツイスト線や、シールド線などの配線の描画図形を提供する。また、電気回路図編集部22は、切り取り、コピー、貼り付け等、図面編集を支援する機能も有する。
更に、電気回路図編集部22は、回路図50の作成編集の機能を実現するために、回路図50に制御盤の製作に関係する種々の情報を入力できる機能を有する。電気回路図編集部22は、例えば、ある制御盤にリレー、コイル、ヒューズ等の構成部品を組み付ける設計に対して各種の情報を入力可能としている。具体的には、設計対象の制御盤を識別する盤番号(盤識別情報)と、構成部品の型式を示す機器型式番号(機器の型式情報)及びそれぞれを個別に識別するための機器番号(機器識別情報)と、制御盤への取付け位置を示す盤内座標(機器配置情報)等の機器の属性情報を入力可能としている。また、電気回路図編集部22は、各種ケーブル等の配線に対して、配線を識別するための配線番号や、回路区分、配線の芯数、配線の発点、着点等を含む配線情報や、配線自体の製作情報が記載されるケーブル組図の図番情報等を配線の属性情報として入力可能としている。
(差分抽出処理部)
差分抽出処理部24は、電気回路図編集部22及び電気回路図作成部21で作成、編集した回路図50に記載されているユニットセル領域線単位に、ユニットセル領域線の内部に含まれる機器情報を出力する機能を有する。また、差分抽出処理部24は、ユニットセル領域線単位の機器情報と、制御盤製作用図面データベース17に登録されている制御盤製作図に記載されている機器情報とを比較する機能を有する。そして、差分抽出処理部24は、その比較結果が一致の場合は、制御盤製作用図面の図面番号を出力する機能を有する。また、差分抽出処理部24は、その比較結果が不一致の場合は、ユニットセルコードと、機器識別名、機器の型式、配置情報と、各情報単位の一致または不一致の差分情報、ユニットセル内機器差分情報とをデータとしてデータサーバ7_2に出力する機能を有する。ユニットセルコードは、ユニットセル領域線の属性情報である。
(制御盤製作図作成部)
制御盤製作図作成部23は、電気回路CADデータベース14から編集の完了した回路図50を読み出して制御盤製作図を自動生成し、制御盤製作用図面データベース17に格納する機能を有する。具体的には、制御盤製作図作成部23は、差分抽出処理部24から出力されたユニットセル内機器差分情報をデータサーバ7_2から取得し、これに記載されているユニットセルコードから、ユニットセルコード単位に格納されている制御盤製作用雛形図面を取得する。そして、制御盤製作図作成部23は、取得した制御盤製作用雛形図面にユニットセル内機器差分情報の中で差分があった機器情報を転写して制御盤製作図を自動で作成する。また、制御盤製作図作成部23は、差分があった機器情報を転写した箇所の表示色を、「変更あり」を示す「変更色」に変更した後データとし、プリンタ3fで印刷して出力する、または表示部3cに表示出力する機能を有する。この機能により、差分があった機器情報を転写した箇所を制御盤設計者に明示できる。
《回路図、雛形図面及び回路セル》
ここで、展開接続図等の回路図50、盤内機器配置図211の雛形図面211BASE、及び、電気回路図作成部21において使用される回路セルについて、一具体例を挙げて説明する。
(回路図)
図3は、電気回路図編集部22の機能を用いて電気回路設計者及び制御盤設計者の共同作業によって作成された回路図の一例を示す回路図の例である。図3に示すように、回路図50には、図面名称欄50aが設定されている。図面名称欄50aには、図面がいかなるプラントのいかなる系統の回路図50であるかを示す文字表記の図面タイトル51Aや、図面を識別する図面番号とその図面番号中の何枚目の図面であるかを示す通番番号とを組み合わせたシート番号51Bや、その図面の改定番号51Cが記載される。必要に応じて、図面名称欄50aの横に、作成者名や図面チェック者名が入力される欄が用意される場合がある。
また、図3に示すように、回路図描画領域50bには、電気回路の構成部品同士の接続関係を示す図が描かれ、例えば、閉じた二点鎖線で示された盤領域線80によってその構成部品がどの制御盤に配置されるものかを指定できるようになっている。そして、個々の盤領域線80と関係付けられて制御盤の識別情報である盤番号(盤識別情報)81が、制御盤設計者による操作入力によって記載されてある。また、回路図描画領域50bには、必要に応じて、図3に示すように、仕様付記欄50c,50d等が追加される。
因みに、回路図50を含む電気回路図には、図面の枠線の外側に図面の縦座標及び横座標を示す符号が付されているが、図3ではその記載を省略してある。
回路図描画領域50b内に記載される各種情報については、図4を用いて詳細に説明する。図4は、図3の回路図50における回路図描画領域50bの回路部分(盤領域線80の部分)を拡大表示した回路図の例である。
図3に示した回路図50の回路図描画領域50bには、例えば図4に示すように、リレーを示す円形の機器表示図形(シンボル)52A,52B,52C,52D,52D,52E,52F(以下、代表的に説明する場合には、単に機器表示図形52と称する)が表示されている。また、機器表示図形52の中には、「B00−K301」、「B00−K302」、「B00−K303」、「B00−K304」、「B00−K305」、「B00−K306」とそれぞれの機器番号52aが表示されている。
そして、機器表示図形52A,52B,52C,52D,52E,52Fの右下には、それぞれ「(MY4Z−D)」、「(MY4Z−D)」、「(MY4Z−D−CBG)」、「(MY4Z−D−CBG)」、「(MY4Z−D−CBG)」、「(MY4Z−D−CBG)」と機器型式番号52bが表示されている。また、機器表示図形52A,52B,52C,52D,52E,52Fの右上には、それぞれ「(ADD1)」、「(ADD2)」、「(RAB3)」、「(RAB4)」、「(RAB5)」、「(RAB6)」と制御盤内の配置位置を示す盤内座標52cが表示されている。また、機器表示図形52A,52B,52C,52D,52E,52Fの左上下には、配線接続に用いられるリレーソケットの端子番号が表示されている。図4の例では、各リレーにおいて、リレーソケットの端子番号「13」、「14」が配線接続に用いられることが分かる。
なお、以下の説明では、特別断る必要がない限り、構成部品そのものの名称と上記した機器表示図形とを区別せず同一の符号で呼称する。例えば、機器表示図形52Aの代わりに、機器表示図形52Aが示すものの名称で「リレー52A」と称する。
その他に、図4の下端側には、機器番号(機器識別情報)53aとして、「B00−RA−C2−1」と表示されたディジタル信号入力用のプリント基板53が、長方形の実線枠の機器表示図形(シンボル)で図示されている。また、図4中の右端側には、機器番号(機器識別情報)54aとして「PFDCL2」と表示された産業用パソコンの一種である電子装置54が、長方形の実線枠の機器表示図形(シンボル)で図示されている。
また、図4には、コネクタ55A,55B,56、端子台58及びラッピングポスト59が図示されている。コネクタ55Aは雌のコネクタであり、「受け」を示すY字状の表示記号を含み、それを四角枠で囲った機器表示図形(シンボル)で図示されている。コネクタ55Bは雄のコネクタであり、「差込み」を示す矢印状の表示記号を含み、四角枠で囲った機器表示図形(シンボル)で図示されている。コネクタ56は、小さい実線の四角枠の機器表示図形(シンボル)で図示されている。端子台58は、数字を付加された○印を含み、それを実線の四角枠で囲った機器表示図形(シンボル)で図示されている。ラッピングポスト59は、端子台58に対応し、同様に数字を付加された○印を含み、それを実線の四角枠で囲った機器表示図形(シンボル)で図示されている。
図4に示した回路図50では、コネクタ55A,55B,56、端子台58及びラッピングポスト59では、機器番号は、図面が見にくくなるので、入力時に非表示の設定を行い、非表示の状態になっている。
なお、「B00−RA−C2−1」と表示されたディジタル信号入力用のプリント基板53及び「PFDCL2」と表示の電子装置54の盤内座標は、実際には入力されているが、非表示となっている。因みに、「B00−RA−C2−1」は、更に具体的に説明すると、プリント基板実装用ユニット(機器番号:B00−RA−C2)の1スロット目に実装されるプリント基板という意味である。また、この例では、プリント基板53への接続コネクタが1つであるため、盤内座標の表示を省略しているが、コネクタが複数ある場合には、別途コネクタの盤内座標を入力して表示させる。「B00−RA−C2−1」の表示の下の「(DB610)」の表示は、プリント基板53の電気回路図を示すシート番号85(上記した図面番号と通番番号の組み合わせ)である。
プリント基板53、電子装置54、コネクタ55A,55B,56、端子台58、ラッピングポスト59等には、本回路図50の表示上煩雑になることから、その機器型式番号が入力時に非表示のオプションを設定して表示を省略されている。
ここで、雌雄のコネクタ55A,55Bの例として、例えば、図4の盤番号81が「H11−P701」と表示の制御盤内の、同図中右上の四角枠線のユニットセル領域線57で囲まれたコネクタプレートに関係するものを例に挙げて説明する。このコネクタプレートにおいて、「CON−P0001−0000」はコネクタプレートの盤内座標57aを表し、「CNP1」はユニット識別名57bを表している。
雌雄のコネクタ55A,55Bを示す四角枠の機器表示図形(シンボル)の右側に、それぞれ「YB31#」、「YYB31#」と盤内座標55a,55aが表示される。ここで、「YB31#」、「YYB31#」の末尾の「#」はこの後にコネクタの端子番号が続くことを意味し、四角枠内の「27」、「28」との表示がコネクタの端子番号55cである。そして、この雌のコネクタ55Aの例えば端子番号「27」の盤内座標は「YB31#」と「27」を組み合わせて「YB31−27」となる。
例えば、図4の盤番号81が「H11−P701」と表示された盤領域線80内に含まれる端子台58の盤内座標58aは「YB39#」で表示される。また、その端子番号「1」,[2],[3]に対応する盤内座標は、「YB39#」と「1」,[2],[3]のいずれかを組み合わせて表示される。例えば、端子番号「1」の盤内座標は、「YB39#」と「1」との組み合わせから「YB39−1」と表示される。
同様に、端子台58とセットになるラッピングポスト59の盤内座標59aは「YYB39#」で表示される。また、その端子番号「1」,[2]に対応する盤内座標は、「YYB39#」と「1」,[2]のいずれかを組み合わせて表示される。例えば、端子番号「1」の盤内座標は、「YYB39#」と「1」との組み合わせから「YYB39−1」と表示される。
因みに、端子台58の端子番号「3」からは、後述する「E80」と表示の接地端子番号62が付された接地線が、「E−BUS#」と盤内座標62aで表示された接地用銅BUSに接続されている。
更に、盤番号81が「H11−P701」と記載の盤領域線80において、端子番号56cが表示され、離散的に横一列に並んだ小さな四角枠のシンボルの左側に打たれているコネクタ56の盤内座標56a、56bは、「YXB31#」,「XB31#」である。盤番号81が「H14−P651B」と記載の盤領域線80において、端子番号56cが表示され、離散的に横一列に並んだ小さな四角枠のシンボルの左側に打たれているコネクタ56の盤内座標56bは、「XD11#」である。それぞれのコネクタの端子の盤内座標は、上記したようにコネクタの盤内座標56a,56bに端子番号を組み合わせて定義される。因みに、「XD11」盤内座標56bが表示されたコネクタは、相手方との接続がスロットであるため、相手側のコネクタが表示されていない。
図4の盤番号81が「H14−P651B」と表示の制御盤内の、リレー52A,52B、盤内座標55aが「YYD18#」で表示された雄のコネクタ55Bを含む四角枠線は、リレーユニットを示すユニットセル領域線68である。そして、リレーユニットを示すユニットセル領域線68の四角枠線の左下隅の直近の内側に「(FR062)」と表示のものはシート番号85を示し、リレーユニットの回路図50が、シート番号85が「FR062」の図面にも跨っていることを示す。
ユニットセル領域線68の四角枠線の右下隅直近の外側に記されている「RYU1」は、リレーユニットのユニットセル領域線68の属性情報であるユニット識別番号68aを示す。また、ユニット識別番号68aの下に記されている「RYU-B001-0000」と表示の文字列は、リレーユニットのユニットセル領域線68の属性情報であるユニットセルコード68bである。ユニットセルコード68bは、セルユニットの種類を表しており、後述する制御盤製作用雛形図面の管理番号と一致している。
なお、ユニットセル領域68が盤領域線80の内部に記載されていることは、盤領域線80の属性情報である盤番号81の「H14-P651B」の制御盤内には、ユニット領域線68の属性情報であるユニットセルコード68bのリレーユニット「RYU1」が実装されていることを示している。
同様に、図4の盤番号81が「H11−P701」と表示の制御盤内の左右に表示されたユニット識別名57b「CNP1」、ユニット識別名57b「CNP1」は、コネクタプレートを示すユニットセル領域線57の四角枠線の属性情報である。ユニットセル領域線57の四角枠線の下方の直近の内側に「(FR062)」と表示のものは、シート番号85を示す。そして、コネクタプレートが記載された回路図50が、シート番号85「FR062」の図面にも跨っていることを示す。
ユニットセル領域線57の四角枠線で囲まれたコネクタプレートは、回路図の表記上、2つに分割して記載されているが、両方とも盤番号81が「H11−P701」で、ユニット識別名57bが「CNP1」と一致していることから、実際の制御盤の構造では同一のユニットを示している。
ここで、ユニットセル領域線68の四角枠線で囲まれたリレーユニットやユニットセル領域線57の四角枠線で囲まれたコネクタプレートは、制御盤側面にリレーやタイマ、ノイズフィルタ等を取り付けるための箱または板である。
(雛形図面)
次に、制御盤製作図に含まれる製作図面の1つである盤内機器配置図211の雛形図面211BASEの一例について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、盤内機器配置図211の一例を示す図の例である。図6は、盤内機器配置図211の雛形図面211BASEの一例を示す図の例である。
図5に示すように、盤内機器配置図211は、制御盤の型式番号である盤型式番号(制御盤の型式情報)によって、筐体の外形寸法、筐体の扉配置、筐体内における機器配置が決まるように略標準化されている。したがって、回路図50に記載された1つの盤領域線80(図3、図4参照)に含まれる機器や配線は、盤内機器配置図211の雛形図面211BASEが予め雛形図面データベース15(図2参照)に登録されていれば、盤領域線80に関係付けて検索することができる。具体的には、盤領域線80に関係付けて回路図50に記載された盤番号または製作図面雛形図面番号を検索して、その盤型式番号に適合した雛形図面211BASEを雛形図面データベース15から読み出すことができる。そして、回路図50に記載されている対象の機器の機器番号に対して、その機器の属性情報として機器番号に関係付けられて記載されている機器型式番号、盤内座標等に基づいて、雛形図面211BASEの所定の盤内座標の位置に、機器番号や機器型式番号等を自動的に転記することができる。
図6に示す雛形図面211BASEの例は、制御盤のA視図を示すものである。図6中の実線で囲まれた1つの四角枠部分が1つの機器を配置するスペース212を示す。雛形図面211BASEには、縦方向の盤内座標211aと横方向の盤内座標211bとが対応付けられ、例えば、「ADA」という縦方向の盤内座標211aと、「1」という横方向の盤内座標211bとの組み合わせで決まる「ADA1」が、回路図50に記載されたスペース212に対する盤内座標の表示となっている。なお、雛形図面211BASEには、下方に製作図面に必要な注記が記載されている。
(回路セル)
次に、回路セルデータベース16に登録されている回路セル161,162,163について、図7を参照しながら説明する。図7は、回路セルデータベース16に登録されている回路セルの一例を示す回路図の例である。
電気系のCADを例にとると、図4に示すような回路図は、回路セル161,162,163から構成されている。図4との対応関係において、回路セル161は、例えば、外部の(FR064)のシートにある信号85を受けて、リレー52A、52Bを励磁する機能を有しているリレー制御回路の回路セルである。回路セル162は、リレー52C、52D,52E,52Fとディジタル信号入力用のプリント基板53を有する信号処理用の回路セルである。回路セル163は、ブザーを鳴らすための産業用パーソナルコンピュータの一種である電子機器装置を有する警告表示用の回路セルである。回路セル161,162,163は、セル単位で標準図面として電子ファイルの形で回路セルデータベース16に登録されている。
《回路図の作成から差分情報抽出までの全体の作業の流れ》
次に、本実施形態に係る制御盤設計支援システム1において、設計端末3を用いて行う回路図50の作成から差分情報抽出までの全体の処理の流れについて、図8を用いて説明する。図8は、回路図の作成から差分情報抽出までの全体の処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。この一連の処理は、設計端末3のCPU3bによる制御の下に実行される。
CPU3bは、記憶装置3aに格納されている制御盤設計支援プログラム13を用いて、電気回路図作成部21の機能により、図7の回路セル161,162,163を組み合わせて回路図50を作成し、データサーバ7_1の電気回路CADデータベース14に登録する(ステップS101)。回路セル161,162,163には、盤番号や、その盤番号の制御盤に配置する構成部品(機器)の機器番号及び機器の属性情報、配線の配線番号及び配線の属性情報が予め設定されている。
次に、CPU3bは、電気回路設計者による操作入力の下に、記憶装置3aに格納されている設計端末3の電気系CADプログラム11を用いて、電気回路図編集部22の機能により回路図50を編集し、データサーバ7_1の電気回路CADデータベース14に登録する(ステップS102)。
次に、CPU3bは、記憶装置3aに格納されている制御盤設計支援プログラム13を用いて、差分抽出処理部24の機能により、電気回路図作成部21及び電気回路図編集部22で作成した回路図50(図4参照)に記載されているユニットセル領域線単位に、ユニットセル領域線の内部に含まれる機器情報を抽出する(ステップS103)。
次に、CPU3bは、抽出したユニットセル領域線単位の機器情報と、制御盤製作用図面データベース17に登録されている制御盤製作用図面に記載されている機器情報とを比較し(ステップS104)、その比較結果が一致するか否かを判定する(ステップS105)。ここで、制御盤製作用図面データベース17に登録されている制御盤製作用図面が編集前の回路図となり、電気回路図作成部21及び電気回路図編集部22で作成した回路図50に記載されているユニットセル領域線の内部に含まれる機器情報が編集後の回路図となる。CPU3bは、比較結果が一致の場合は(S105のYES)、制御盤製作用図面の図面番号をデータとしてデータサーバ7_2に出力する(ステップS106)。
また、CPU3bは、比較結果が不一致の場合は(S105のNO)、ユニットセルコードと、機器識別名、機器の型式、配置情報と、各情報単位の一致または不一致の差分情報、ユニットセル内機器差分情報をデータとしてデータサーバ7_2に出力する(ステップS107)。ユニットセルコードは、ユニットセル領域線の属性情報である。
次に、CPU3bは、後述する差分抽出処理にて作業用の図面番号を取得し、制御盤の製作時に使用する作業指示用の図面番号一覧表を作成する(ステップS108)。次いで、CPU3bは、作成した作業用の図面番号一覧表に変更ありのフラグが記載されているユニットユニット、即ち差分のあったユニットユニットに対して、対応する作業用図面の図面番号をユニットセル一覧表に登録する(ステップS109)。
《機器情報抽出処理及び差分抽出処理》
次に、編集前の回路図と編集後の回路図から機器情報を抽出する処理、編集前の回路図と編集後の回路図とを比較して差分を抽出する処理、及び、盤製作図面を自動生成し、図面一覧表を生成する処理について説明する。
図9は、機器情報抽出処理、差分抽出処理、及び、図面一覧表生成処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。これらの一連の処理は、制御盤設計者が、設計端末3で制御盤設計支援プログラム13を起動させることで、CPU3bによる制御の下に、差分抽出処理部24または制御盤製作図作成部23において実行される。
制御盤設計者が、キーボード3dやマウス3e等の入力手段による操作入力によって差分抽出処理の実行を指示する。すると、CPU3bは、先ず、対象とする編集前の回路図を電気回路CADデータベース14から読み込む。編集前の回路図は、通常複数枚のシートから構成されていることが多い。そして、CPU3bは、後述するユニットセル単位(図4の盤領域線80の単位)に機器情報を抽出して、図10に示すユニットセル内機器情報一覧表を作成し、編集前の機器情報一覧表としてユニットセル内機器情報データベース18に格納する(ステップS201)。
図10は、ユニットセル内機器情報一覧表の具体例を示す図の例である。図10Aに、図4の盤領域線80内のユニット識別名「RYU1」のユニットセル内機器情報一覧表を示示している。また、図10Bに、図4の盤領域線80内のユニット識別名「CNP1」のユニットセル内機器情報一覧表を示している。これらのユニットセル内機器情報一覧表には、盤番号、ユニット識別名、ユニットセルコード、座標(内部)、座標(外部)、機器番号、機器の型式番号が記載されている。
次に、CPU3bは、編集後の回路図を電気回路CADデータベース14から読み込み、ユニットセル内機器情報一覧表を作成し、編集後の機器情報一覧表としてユニットセル内機器情報データベース18に格納する(ステップS202)。次いで、CPU3bは、編集前の機器情報一覧表と編集後の機器情報一覧表とを比較し(ステップS203)、両機器情報一覧表間に差分が有るか否かを判定する(ステップS204)。
CPU3bは、差分が無い場合は(S204のNO)、図11Aに示すセルコード一覧表に記載されているセルコードに対応する器具配置図(図3参照)の図面番号「D#12345-1」、組立工程用の作業指示用図面である組立工程別作業図の図面番号「D#12345-2」を取得する。そして、CPU3bは、取得した図面番号を、図11Bに示す作業指示用の図面番号一覧表に記載する(ステップS205)。セルコード一覧表及び図面番号一覧表は、例えばデータサーバ7_2に格納されている。なお、図11A上の実装工程別図面は、器具配置図(図3参照)と類似の図面と考えてよい。
CPU3bは、編集前の機器情報一覧表と編集後の機器情報一覧表とを比較し、差分が有る場合は(S204のYES)、ユニットセル内機器情報データベース18内に一致するユニットセル内機器情報一覧表が有るか否かを判定する(ステップS206)。CPU3bは、一致するユニットセル内機器情報一覧表が有る場合は(S206のYES)、ユニットセル内機器情報データベース18に格納されている、一致するユニットセル内機器情報一覧に記載されているユニットセルコードを取得する。そして、CPU3bは、取得したユニットセルコードに対応する器具配置図(図3参照)の図面番号「D#12345-1」、組立工程用の作業指示用図面である組立工程別作業図の図面番号「D#12345-2」を取得し、図11Bに示す作業指示用の図面番号一覧表に記載する(ステップS207)。
CPU3bは、ユニットセル内機器情報データベース18内に一致するユニットセル内機器情報一覧表が無い場合(S206のNO)、またはステップS207の処理後、構造の変更が必要か否かを判定する(ステップS208)。CPU3bは、構造の変更が必要である場合(S208のYES)、構造設計が必要であることを示すフラグを図面番号一覧表に記載する(ステップS209)。図11Bの例では、作業名「リレーユニット組立2」が構造の変更が必要有り、即ち変更有フラグの欄が「有」となっている。
CPU3bは、本来、実装されていた器具が未実装になった場合や、座標の変更があった場合など、構造の変更が必要ない場合には(S208のNO)、後述する盤製作図面の自動生成を行う(ステップS210)。ステップS209またはステップS210の処理の終了後、CPU3bは、編集後の機器情報一覧表の全てのユニットセルに対して差分抽出処理が終了したか否かを判定する(ステップS211)。
CPU3bは、全てのユニットセルが終了していなければ(S211のNO)、ステップS204に戻って上述した処理を繰り返して実行する。また、全てのユニットセルが終了していれば(S211のYES)、図11Bの作業指示用の図面番号一覧表を制御盤製作用図面データベース17に登録し(ステップS212)、機器情報抽出及び差分抽出のための上述した一連の処理を終了する。
(機器情報抽出および機器情報一覧表作成)
次に、機器情報抽出及び機器情報一覧表作成の処理について、図12を参照しながら説明する。図12は、機器情報抽出及び機器情報一覧表作成の処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。この機器情報抽出及び機器情報一覧表作成の処理は、ステップS201またはステップS202の処理の具体例である。
CPU3bは、対象とする回路図50の中から盤番号を検索し(ステップS301)、その盤番号を一時記憶する(ステップS302)。次いで、CPU3bは、盤番号が示す盤領域線内でユニットセル識別名を検索し(ステップS303)、ユニットセル識別名を一時記憶する(ステップS304)。続いて、CPU3bは、当該ユニットセル識別名に関連付けられた製作図面雛形番号(セルコード)を一時記憶する(ステップS305)。
次いで、CPU3bは、当該ユニットセルに収容される機器の情報、即ち盤内座標(内部、外部)、機器番号、機器の型式番号を読み込む。そして、CPU3bは、当該機器の情報を、一時記憶した盤番号、ユニット識別名、セルコードと合わせて、図10に示すユニットセル内機器情報一覧表を作成し、ユニットセル内機器情報データベース18に格納する(ステップS306)。
《新規ユニットセルの追加》
次に、製作(設計)する制御盤の作業指示用の図面番号一覧表(図11B参照)の変更有フラグの欄に「有」が記載されているセルに関して、セルコード一覧表(図11A参照)に登録する処理について、図13を参照しながら説明する。図13は、新規ユニットセルの追加処理の流れの一例を示すフローチャートの例である。本処理は、制御盤設計者による指示によって開始される。
CPU3bは、制御盤製作用図面データベース17に登録されている当該制御盤の作業指示用の図面番号一覧表(図11B参照)を取り出し、変更有フラグの欄に「有」が記載されている行を検索する(ステップS401)。次に、CPU3bは、検索した変更有フラグ「有」の行に記載されている器具配置図、組立工程別作業図の図面番号、ユニット内機器情報のデータファイル名、セルコードをセルコード一覧表(図11A参照)に追加登録する(ステップS402)。ユニット内機器情報のデータファイル名は、ユニットセル内機器情報データベース18に格納されているユニット内機器情報を示すものである。
上述した新規ユニットセルの追加処理により、編集前の機器情報と編集後の機器情報との差分を反映した制御盤製作図を登録しておくことができる。そして、この登録した制御盤製作図を次回の差分抽出に活用することで、次回の差分抽出において、編集前の機器情報と編集後の機器情報とに差分がある場合に、検索する機器情報をユニットセル内機器情報データベース18に手間無く追加し、更新することが可能となる。
以上説明した本実施形態に係る制御盤設計支援システム1の主な機能の処理を要約すると以下のようになる。回路セルには、ひとつの構造としてまとめたセルユニットに実装される機器及び配線の範囲を指定するユニットセル領域線、例えば図4に示すユニットセル領域線57やユニットセル領域線68が予め登録されている。
差分抽出処理部24は、ユニットセル領域線の内部に含まれる機器情報と、予め登録されているユニットセル領域線の属性情報が同一の制御盤製作図に記載されている機器情報とを比較する。そして、差分抽出処理部24は、比較結果が一致(差分無し)のユニットセルについては、既に登録されている制御盤製作用図面の図面番号を出力する。制御盤製作図作成部23は、差分抽出処理部24の比較結果が不一致(差分有り)のユニットセルについては、属性情報の単位に格納されている制御盤製作用雛形図面に、差分があった機器情報を転写して制御盤製作図を作成する。
上述した本実施形態に係る制御盤設計支援システム1の処理により、重複する図面を排除し、必要な図面のみを漏れなく見つけ出すことができる。すなわち、重複する図面、即ち差分無しのユニットセルについては、既に登録されている制御盤製作用図面の図面番号を出力することで、制御盤製作図の作成から排除することができる。そして、必要な図面、即ち差分有りのユニットセルについては、制御盤製作用雛形図面に差分があった機器情報を転写することで、制御盤製作図を手間無く作成することができる。
したがって、本実施形態に係る制御盤設計支援システム1によれば、受注生産方式の制御盤の製作において、制御盤製作図を手間無く作成することができる。すなわち、顧客の要望や最新の技術を取り入れるための変更、部品の改廃による変更、あるいは作りやすさを考慮し原価低減を図るための変更などが発生した場合に迅速に対応可能となる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、編集前の機器情報と編集後の機器情報に差分がある場合に、その差分があった機器情報を転写した箇所の表示色を変更し、その変更結果を出力する構成とすることも可能である。
1… 制御盤設計支援システム、 3,3-1,3-2…端末装置、 7,7-1,7-2…データサーバ、 11…電気系CADプログラム、 12…機械系CADプログラム、 13…制御盤設計支援プログラム、 14…電気回路CADデータベース、 15…雛形図面データベース、 16…回路セルデータベース、 17…制御盤製作用図面データベース、 18…ユニットセル内機器情報データベース、 21…電気回路図作成部、 22…電気回路図編集部、 23…制御盤製作図作成部、24…差分抽出処理部

Claims (3)

  1. 電気回路CADデータベースに予め登録されている機能毎に分割された回路セルを組み合わせて回路図を作成する電気回路図作成部と、
    前記電気回路図作成部が作成した回路図における、制御盤内に収容される機器の範囲を指定する盤領域線を含む制御盤に関する機器情報を編集する電気回路図編集部と、
    前記電気回路図作成部が作成した回路図から制御盤製作図を作成する制御盤製作図作成部と、
    前記電気回路図作成部が作成した編集前の回路図と、前記電気回路図編集部が編集して作成した編集後の回路図との差分を抽出する差分抽出処理部と、を備え、
    前記回路セルには、ひとつの構造としてまとめたセルユニットに実装される機器及び配線の範囲を指定するユニットセル領域線が予め登録されており、
    前記差分抽出処理部は、前記ユニットセル領域線の内部に含まれる機器情報と、予め登録されている前記ユニットセル領域線の属性情報が同一の前記制御盤製作図に記載されている機器情報とを比較し、その比較結果が一致のユニットセルについて既に登録されている制御盤製作用図面の図面番号を出力し、
    前記制御盤製作図作成部は、前記差分抽出処理部の比較結果が不一致のユニットセルについて、前記属性情報の単位に格納されている制御盤製作用雛形図面に、前記差分があった機器情報を転写して前記制御盤製作図を作成する
    ことを特徴とする制御盤設計支援システム。
  2. 前記制御盤製作図作成部は、前記差分があった機器情報の表示色を変更し、その変更結果を印刷出力または表示出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御盤設計支援システム。
  3. 前記差分抽出処理部は、前記差分を反映した制御盤製作図を登録しておき、この登録した制御盤製作図を次回の差分抽出に活用する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御盤設計支援システム。
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