JP2003044538A - 接続図面の編集表示装置、編集表示方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

接続図面の編集表示装置、編集表示方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

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JP2003044538A JP2001228351A JP2001228351A JP2003044538A JP 2003044538 A JP2003044538 A JP 2003044538A JP 2001228351 A JP2001228351 A JP 2001228351A JP 2001228351 A JP2001228351 A JP 2001228351A JP 2003044538 A JP2003044538 A JP 2003044538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンボル表示位置の単なる変更は改定とみな
さない等、設計者の意図を確実に反映できかつ接続図面
の意味のある改定箇所を容易に確認することができる接
続図面の編集表示装置、編集表示方法およびその方法を
コンピュータに実行させるプログラムを得ること。 【解決手段】 旧図面の図面データおよび新図面の図面
データを意味空間にマッピングして、これら各図面デー
タの意味空間での差分を抽出し、該差分抽出された部分
を強調表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CAD図面やソフ
トウェア設計のモデル図などの接続図面の編集表示装置
に関し、特にCADシステムやソフトウェア設計システ
ムによる図面設計において、セマンティックな図面の変
更箇所差分抽出を行い、その結果を強調表示する接続図
面の編集表示装置、編集表示方法およびその方法をコン
ピュータに実行させるプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子・電気回路などを設計する
際、CADシステムを用いて回路図、ラダー図、フロー
チャートなどを作成することが一般的になっている。ま
た、ソフトウェア設計時の設計のモデル(状態遷移
図)、オブジェクト図(クラス図)なども同様に図面エ
ディタで作成することが一般的になっている(以下回路
図、ラダー図、フローチャート、モデル図、オブジェク
ト図を含めて「接続図面」という)。設計時に新規作成
した接続図面に対して改定を加えていくことは、日常的
に頻繁に行われているが、通常はその改定履歴を残すよ
うにしている。そして、改定箇所は、以下のように確認
されていた。
【0003】まず、接続図面に対する変更箇所などの改
定情報は、紙面に出力した図面上に雲枠を書いて注記を
記述したり、図面上に設けられている改定欄に文章で記
述したりして管理され、各接続図面における改定箇所
は、改定前と後の図面を別画面に表示したり印字出力
し、それを見比べることによって具体的な変更箇所を視
覚的に確認していた。
【0004】また、CADシステムの発達に伴い、改定
前と後の図面上のシンボルの各座標及び、文字列の位置
情報をそれぞれに比較し、差分を求め、変更、削除、追
加を区別して自動表示していた。
【0005】また、図面改定の際に、最新図面と今回改
定中の図面とを比較し、不一致があるときには、その不
一致箇所の図面情報を変更履歴コマンド情報に変換し、
バージョンとともに保存する。そして、図面の読込みの
時にバージョンと変更履歴コマンド情報を元に各バージ
ョン毎の図面情報を別々のレイヤに自動生成し、各レイ
ヤの表示色を変えることによって改定点を確認してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、改定前
後の図面を見比べることにより改定箇所を把握する方法
では、変更箇所が抽出されていないので、実際の改定箇
所の見落としが発生し、誤りなく変更箇所を確認するこ
とが容易ではない。
【0007】また、図面上のシンボルの座標などの位置
情報をそれぞれ比較して差異を求める方法は、見栄えを
よくするために、単にシンボル位置を移動するような場
合にも差異として認識されてしまうという問題があっ
た。
【0008】また、最新図面と今回改定中の図面とを比
較し、不一致がある部分の図面情報を抽出してバージョ
ンとともに保存する方法では、上記と同様にシンボルの
表示位置の移動だけでも差異として認識してしまう問題
があり、また、改版が多く行われた後では、改定箇所の
確認が容易ではないという問題もあった。
【0009】本発明は上記に鑑みてなされたもので、シ
ンボル表示位置の単なる変更は改定とみなさない等、設
計者の意図を確実に反映できかつ接続図面の意味のある
改定箇所を容易に確認することができる接続図面の編集
表示装置、編集表示方法およびその方法をコンピュータ
に実行させるプログラムを得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明にかかる接続図面の編集表示装置は、CADシ
ステムによって作成した接続図面のセマンティックな差
分表示機能を有する接続図面の編集表示装置であって、
旧図面の図面データおよび新図面の図面データを意味空
間にマッピングして、これら各図面データの意味空間で
の差分を抽出する差分抽出制御手段と、前記差分抽出手
段で差分抽出された部分を強調表示する強調表示手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、旧図面の図面データお
よび新図面の図面データを意味空間にマッピングして、
これら各図面データの意味空間での差分を抽出し、該差
分抽出された部分を強調表示するようにしている。
【0012】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は電気回路図で
あり、前記差分抽出制御手段は、前記電気回路図の旧図
面データおよび新図面データに含まれる図面要素を、同
電位のものが同一接続グループになるように複数の異な
る接続グループに夫々グループ分けし、該グループ分け
した旧図面の接続グループと新図面の接続グループとの
対応付けを行い、対応する旧図面の接続グループおよび
新図面の接続グループ間で差分抽出を行う第1の手段
と、この差分抽出の結果に基づいて旧図面および新図面
のそれぞれについて対応するグループの有無を判定し、
対応するグループが存在しない旧図面および新図面の接
続グループに含まれる図面要素についてのみ強調表示の
対象として差分抽出する第2の手段とを備えることを特
徴とする。
【0013】この発明によれば、電気回路図の旧図面デ
ータおよび新図面データに含まれる図面要素を、同電位
のものが同一接続グループになるように複数の異なる接
続グループに夫々グループ分けし、該グループ分けした
旧図面の接続グループと新図面の接続グループとの対応
付けを行い、対応する旧図面の接続グループおよび新図
面の接続グループ間で差分抽出を行い、この差分抽出の
結果に基づいて旧図面および新図面のそれぞれについて
対応するグループの有無を判定し、対応するグループが
存在しない旧図面および新図面の接続グループに含まれ
る図面要素についてのみ強調表示の対象として差分抽出
するようにしている。
【0014】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記図形要素は、パーツ、パ
ーツ接続点、接続線を含むものであり、前記第1の手段
は、前記電気回路図の旧図面データおよび新図面データ
に含まれるパーツ接続点および接続線を、1つの接続グ
ループが、パーツを介さずに接続線の端点またはパーツ
接続点まで延在して成る1〜複数の接続線と、該1〜複
数の接続線の何れかにパーツを介さずに直接接続される
1〜複数のパーツ接続点とを含むように、複数の接続グ
ループにグループ分けし、該グループ分けした旧図面の
接続グループおよび新図面の接続グループ間で差分抽出
を行うことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、電気回路図の旧図面デ
ータおよび新図面データに含まれるパーツ接続点および
接続線を、1つの接続グループが、パーツを介さずに接
続線の端点またはパーツ接続点まで延在して成る1〜複
数の接続線と、該1〜複数の接続線の何れかにパーツを
介さずに直接接続される1〜複数のパーツ接続点とを含
むように、複数の接続グループにグループ分けし、該グ
ループ分けした旧図面の接続グループおよび新図面の接
続グループ間で差分抽出を行うようにしている。
【0016】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記第1の手段は、前記グル
ープ分けした旧図面の接続グループと新図面の接続グル
ープとの対応付けを、パーツ接続点に関する情報を比較
することにより実行することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、グループ分けした旧図
面の接続グループと新図面の接続グループとの対応付け
を、パーツ接続点に関する情報を比較することにより実
行するようにしている。
【0018】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記パーツ接続点に関する情
報は、パーツ毎に設定された一意キーとパーツのピン番
号とを有することを特徴とする。
【0019】この発明によれば、パーツ接続点に関する
情報は、パーツ毎に設定された一意キーとパーツのピン
番号とを有するようにしている。
【0020】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記第1の手段は、前記グル
ープ分けされた各接続グループに対して前記図形要素に
含まれる線番号を夫々割付け、前記第2の手段は、旧図
面および新図面間で線番の変更されたパーツ接続点につ
いては、対応グループが存在しないとして差分抽出する
ことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、グループ分けされた各
接続グループに対して前記図形要素に含まれる線番号を
夫々割付け、旧図面および新図面間で線番の変更された
パーツ接続点については、対応グループが存在しないと
して差分抽出するようにしている。
【0022】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記第1の手段は、旧図面の
接続グループに属するパーツ接続点に関する情報と、新
図面の接続グループに属するパーツ接続点に関する情報
とを比較し、この比較により同じ情報を有するパーツ接
続点が所定割合以上存在しているとき、これら旧図面お
よび新図面の接続グループを対応するグループとして設
定することを特徴とする。
【0023】この発明によれば、旧図面の接続グループ
に属するパーツ接続点に関する情報と、新図面の接続グ
ループに属するパーツ接続点に関する情報とを比較し、
この比較により同じ情報を有するパーツ接続点が所定割
合以上存在しているとき、これら旧図面および新図面の
接続グループを対応するグループとして設定するように
している。
【0024】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、パーツ、パ
ーツ接続点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図
であり、前記差分抽出制御手段は、前記電気回路図の旧
図面データおよび新図面データに含まれる図面要素を比
較することにより、旧図面から削除される削除パーツお
よび新図面に追加される追加パーツを抽出し、この削除
または追加パーツのパーツ接続点から分岐点または接続
線の端点またはパーツ接続点までに至る接続線を強調表
示の対象として抽出する第3の手段を含むことを特徴と
する。
【0025】この発明によれば、電気回路図の旧図面デ
ータおよび新図面データに含まれる図面要素を比較する
ことにより、旧図面から削除される削除パーツおよび新
図面に追加される追加パーツを抽出し、この削除または
追加パーツのパーツ接続点から分岐点または接続線の端
点またはパーツ接続点までに至る接続線を強調表示の対
象として抽出するようにしている。
【0026】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、パーツ、パ
ーツ接続点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図
であり、前記強調表示手段は、旧図面から削除される図
形要素と、新図面に追加される図形要素とで、強調表示
形態を異ならせることを特徴とする。
【0027】この発明によれば、旧図面から削除される
図形要素と、新図面に追加される図形要素とで、強調表
示形態を異ならせるようにしている。
【0028】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記強調表示手段は、前記削
除される図形要素は、内部にハッチングが形成された雲
枠で囲み、前記追加された図形要素は、雲枠で囲むよう
にしたことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、削除される図形要素
は、内部にハッチングが形成された雲枠で囲み、前記追
加された図形要素は、雲枠で囲む強調表示を行うように
している。
【0030】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記強調表示手段は、追加箇
所と削除箇所で表示色を異ならせることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、追加箇所と削除箇所で
表示色を異ならせる強調表示を行うようにしている。
【0032】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記強調表示手段は、各雲枠
が所定の距離以内に存在する場合は、これら所定距離内
の雲枠を合成することを特徴とする。
【0033】この発明によれば、各雲枠が所定の距離以
内に存在する場合は、これら所定距離内の雲枠を合成す
る処理を行う。
【0034】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記強調表示手段は、削除さ
れる図形要素に関する強調表示データおよび追加される
図形要素に関する強調表示データを別のレイヤに設定す
ることを特徴とする。
【0035】この発明によれば、削除される図形要素に
関する強調表示データおよび追加される図形要素に関す
る強調表示データを別のレイヤに設定するようにしてい
る。
【0036】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、パーツ、パ
ーツ接続点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図
であり、前記差分抽出の結果、セマンティックな差分が
ある場合、図面の副番欄の自動更新を行う副番情報更新
手段を有することを特徴とする。
【0037】この発明によれば、差分抽出の結果、セマ
ンティックな差分がある場合、図面の副番欄の自動更新
を行うようにしている。
【0038】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記差分抽出制御手段は、接
続図面の旧図面データに含まれる図面要素のツリー構造
および接続図面の新図面データに含まれる図面要素のツ
リー構造を作成するツリー構造作成部と、これら旧図面
および新図面に関するツリー構造を該ツリー構造を表す
パス名表記によるテキストに変換するパス名生成部と、
これら新図面および旧図面のツリー構造のパス名表記に
よるテキストの差分を抽出するパス名差分検出部とを備
えることを特徴とする。
【0039】この発明によれば、接続図面の旧図面デー
タに含まれる図面要素のツリー構造および接続図面の新
図面データに含まれる図面要素のツリー構造を作成し、
これら旧図面および新図面に関するツリー構造を該ツリ
ー構造を表すパス名表記によるテキストに変換し、該変
換したパス名表記によるテキストの差分を抽出するよう
にしている。
【0040】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記パス名生成部は、絶対パ
ス名表記、単項相対パス名表記および2項相対パス名表
記のうちの何れかを選択可能としたことを特徴とする。
【0041】この発明によれば、絶対パス名表記、単項
相対パス名表記および2項相対パス名表記のうちの何れ
かを任意に選択可能としている。
【0042】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、状態遷移図
であり、前記ツリー構造作成部は、状態遷移図の状態の
ツリー構造を作成し、前記パス名生成部は、状態のツリ
ー構造を表すパス名表記によるテキストを生成し、前記
パス名差分検出部は、状態のツリー構造のパス名表記に
よるテキストの差分を抽出することを特徴とする。
【0043】この発明によれば、状態遷移図の状態のツ
リー構造を作成し、状態のツリー構造を表すパス名表記
によるテキストを生成し、状態のツリー構造のパス名表
記によるテキストの差分を抽出するようにしている。
【0044】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、新図面および旧図面における
各状態の遷移を差分抽出する遷移差分抽出手段と、新図
面および旧図面における状態の動作を差分抽出する動作
差分抽出手段とを更に備え、前記強調表示手段は、前記
差分抽出された状態、状態の遷移、状態の動作に関する
部分を強調表示することを特徴とする。
【0045】この発明によれば、新図面および旧図面に
おける各状態の遷移を差分抽出し、新図面および旧図面
における状態の動作を差分抽出し、これら差分抽出され
た状態、状態の遷移、状態の動作に関する部分を強調表
示するようにしている。
【0046】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、クラス間の
関連、集約、継承を表現するクラス図であり、前記ツリ
ー構造作成部は、クラス図の継承のツリー構造を作成
し、前記パス名生成部は、継承のツリー構造を表すパス
名表記によるテキストを生成し、前記パス名差分検出部
は、継承のツリー構造のパス名表記によるテキストの差
分を抽出することを特徴とする。
【0047】この発明によれば、クラス図の継承のツリ
ー構造を作成し、継承のツリー構造を表すパス名表記に
よるテキストを生成し、継承のツリー構造のパス名表記
によるテキストの差分を抽出するようにしている。
【0048】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、新図面および旧図面における
各クラス間の集約を差分抽出する集約差分抽出手段と、
新図面および旧図面における各クラス間の関連を差分抽
出する関連差分抽出手段と、新図面および旧図面におけ
る各クラスの属性及び操作を差分抽出する属性操作差分
抽出手段とを更に備え、前記強調表示手段は、前記差分
抽出されたクラス間の継承、集約、関連、クラスの属性
および操作に関する部分を強調表示することを特徴とす
る。
【0049】この発明によれば、新図面および旧図面に
おける各クラス間の集約を差分抽出し、新図面および旧
図面における各クラス間の関連を差分抽出し、さらに新
図面および旧図面における各クラスの属性及び操作を差
分抽出し、これら差分抽出されたクラス間の継承、集
約、関連、クラスの属性および操作に関する部分を強調
表示するようにしている。
【0050】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、図形要素を
格子状に配置、配線したラダー図であり、前記差分抽出
制御手段は、接続図面の旧図面データおよび新図面デー
タをラダー行毎のテキストデータに夫々変換する図面テ
キスト生成部と、前記変換された旧図面のテキストデー
タおよび新図面のテキストデータの差分を行毎に抽出す
るテキスト差分検出部とを備えることを特徴とする。
【0051】この発明によれば、ラダー図の旧図面デー
タおよび新図面データをラダー行毎のテキストデータに
夫々変換し、該変換された旧図面のテキストデータおよ
び新図面のテキストデータの差分を行毎に抽出するよう
にしている。
【0052】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記テキスト差分検出部で差
分が検出された行に対応する旧図面および新図面のテキ
ストデータから、行を構成する項目に夫々分解した項目
単位の行テキストデータを生成する項目テキスト生成部
を更に備え、前記テキスト差分検出部は、前記差分が検
出された行に対応する旧図面および新図面のテキストデ
ータに対して前記分解した項目単位の比較を行って差分
を抽出することを特徴とする。
【0053】この発明によれば、差分が検出された列に
対応する旧図面および新図面のテキストデータから、行
を構成する項目に夫々分解した項目単位の行テキストデ
ータを生成し、前記差分が検出された行に対応する旧図
面および新図面のテキストデータに対して前記分解した
項目単位の比較を行って差分を抽出するようにしてい
る。
【0054】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、図面テキスト生成部は、前記
ラダー図面の図形シンボルを接続する接続線を罫線文字
にすることによってテキストに変換することを特徴とす
る。
【0055】この発明によれば、ラダー図面の図形シン
ボルを接続するための接続線を罫線文字とすることで接
続線をテキストに変換する。
【0056】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、処理の流れ
を表わしたフローチャート図であり、前記差分抽出制御
手段は、接続図面の旧図面データおよび新図面データを
夫々言語テキストに変換する図面/言語変換部と、前記
変換された旧図面の言語テキストおよび新図面の言語テ
キストの差分をテキスト行毎に抽出するテキスト差分検
出部とを備えることを特徴とする。
【0057】この発明によれば、フローチャート図の旧
図面データおよび新図面データを夫々言語テキストに変
換し、該変換された旧図面の言語テキストおよび新図面
の言語テキストの差分をテキスト行毎に抽出するように
している。
【0058】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記接続図面は、処理の流れ
を表わしたフローチャート図であり、前記差分抽出制御
手段は、接続図面の旧図面データおよび新図面データを
夫々、フローチャートの流れに対応して複数のパスに分
割し、該分割したパス毎に当該パスに含まれる処理文の
羅列で構成される処理文テキストを形成し、同じと判断
した旧図面のパスおよび新図面のパス同士で前記処理文
テキストの行単位のテキスト比較を行うことによって差
分を抽出することを特徴とする。
【0059】この発明によれば、フローチャート図の旧
図面データおよび新図面データを夫々、フローチャート
の流れに対応して複数のパスに分割し、該分割したパス
毎に当該パスに含まれる処理文の羅列で構成される処理
文テキストを形成し、同じと判断した旧図面のパスおよ
び新図面のパス同士で処理文テキストの行単位のテキス
ト比較を行うことで差分を抽出するようにしている。
【0060】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置は、上記発明において、前記強調表示手段は、差分抽
出結果が追加である部分と削除である部分とで表示色を
異ならせることを特徴とする。
【0061】この発明によれば、差分抽出結果が追加で
ある部分と削除である部分とで表示色を異ならせる強調
表示を行う。
【0062】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、CADシステムによって作成した接続図面のセマ
ンティックな差分表示機能を有する接続図面の編集表示
方法であって、旧図面の図面データおよび新図面の図面
データを意味空間にマッピングして、これら各図面デー
タの意味空間での差分を抽出する差分抽出ステップと、
前記差分抽出手段で差分抽出された部分を強調表示する
強調表示ステップとを備えることを特徴とする。
【0063】この発明によれば、旧図面の図面データお
よび新図面の図面データを意味空間にマッピングして、
これら各図面データの意味空間での差分を抽出し、該差
分抽出された部分を強調表示するようにしている。
【0064】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は電気回路図で
あり、前記差分抽出ステップは、前記電気回路図の旧図
面データおよび新図面データに含まれる図面要素を、同
電位のものが同一接続グループになるように複数の異な
る接続グループに夫々グループ分けし、該グループ分け
した旧図面の接続グループと新図面の接続グループとの
対応付けを行い、対応する旧図面の接続グループおよび
新図面の接続グループ間で差分抽出を行う第1ステップ
と、この差分抽出の結果に基づいて旧図面および新図面
のそれぞれについて対応するグループの有無を判定し、
対応するグループが存在しない旧図面および新図面の接
続グループに含まれる図面要素についてのみ強調表示の
対象として差分抽出する第2ステップとを備えることを
特徴とする。
【0065】この発明によれば、電気回路図の旧図面デ
ータおよび新図面データに含まれる図面要素を、同電位
のものが同一接続グループになるように複数の異なる接
続グループに夫々グループ分けし、該グループ分けした
旧図面の接続グループと新図面の接続グループとの対応
付けを行い、対応する旧図面の接続グループおよび新図
面の接続グループ間で差分抽出を行い、この差分抽出の
結果に基づいて旧図面および新図面のそれぞれについて
対応するグループの有無を判定し、対応するグループが
存在しない旧図面および新図面の接続グループに含まれ
る図面要素についてのみ強調表示の対象として差分抽出
する。
【0066】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記図形要素は、パーツ、パ
ーツ接続点、接続線を含むものであり、前記第1ステッ
プは、前記電気回路図の旧図面データおよび新図面デー
タに含まれるパーツ接続点および接続線を、1つの接続
グループが、パーツを介さずに接続線の端点またはパー
ツ接続点まで延在して成る1〜複数の接続線と、該1〜
複数の接続線の何れかにパーツを介さずに直接接続され
る1〜複数のパーツ接続点とを含むように、複数の接続
グループにグループ分けし、該グループ分けした旧図面
の接続グループおよび新図面の接続グループ間で差分抽
出を行うことを特徴とする。
【0067】この発明によれば、電気回路図の旧図面デ
ータおよび新図面データに含まれるパーツ接続点および
接続線を、1つの接続グループが、パーツを介さずに接
続線の端点またはパーツ接続点まで延在して成る1〜複
数の接続線と、該1〜複数の接続線の何れかにパーツを
介さずに直接接続される1〜複数のパーツ接続点とを含
むように、複数の接続グループにグループ分けし、該グ
ループ分けした旧図面の接続グループおよび新図面の接
続グループ間で差分抽出を行う。
【0068】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記第1ステップは、前記グ
ループ分けした旧図面の接続グループと新図面の接続グ
ループとの対応付けを、パーツ接続点に関する情報を比
較することにより実行することを特徴とする。
【0069】この発明によれば、グループ分けした旧図
面の接続グループと新図面の接続グループとの対応付け
を、パーツ接続点に関する情報を比較することにより実
行する。
【0070】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記パーツ接続点に関する情
報は、パーツ毎に設定された一意キーとパーツのピン番
号とを有することを特徴とする。
【0071】この発明によれば、パーツ接続点に関する
情報は、パーツ毎に設定された一意キーとパーツのピン
番号とを有するようにしている。
【0072】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記第1ステップは、前記グ
ループ分けされた各接続グループに対して前記図形要素
に含まれる線番号を夫々割付け、前記第2ステップは、
旧図面および新図面間で線番の変更されたパーツ接続点
については、対応グループが存在しないとして差分抽出
することを特徴とする。
【0073】この発明によれば、グループ分けされた各
接続グループに対して前記図形要素に含まれる線番号を
夫々割付け、旧図面および新図面間で線番の変更された
パーツ接続点については、対応グループが存在しないと
して差分抽出する。
【0074】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記第1ステップは、旧図面
の接続グループに属するパーツ接続点に関する情報と、
新図面の接続グループに属するパーツ接続点に関する情
報とを比較し、この比較により同じ情報を有するパーツ
接続点が所定割合以上存在しているとき、これら旧図面
および新図面の接続グループを対応するグループとして
設定することを特徴とする。
【0075】この発明によれば、旧図面の接続グループ
に属するパーツ接続点に関する情報と、新図面の接続グ
ループに属するパーツ接続点に関する情報とを比較し、
この比較により同じ情報を有するパーツ接続点が所定割
合以上存在しているとき、これら旧図面および新図面の
接続グループを対応するグループとして設定する。
【0076】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は、パーツ、パ
ーツ接続点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図
であり、前記差分抽出ステップは、前記電気回路図の旧
図面データおよび新図面データに含まれる図面要素を比
較することにより、旧図面から削除される削除パーツお
よび新図面に追加される追加パーツを抽出し、この削除
または追加パーツのパーツ接続点から分岐点または接続
線の端点またはパーツ接続点までに至る接続線を強調表
示の対象として抽出する第3のステップを含むことを特
徴とする。
【0077】この発明によれば、電気回路図の旧図面デ
ータおよび新図面データに含まれる図面要素を比較する
ことにより、旧図面から削除される削除パーツおよび新
図面に追加される追加パーツを抽出し、この削除または
追加パーツのパーツ接続点から分岐点または接続線の端
点またはパーツ接続点までに至る接続線を強調表示の対
象として抽出する。
【0078】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は、パーツ、パ
ーツ接続点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図
であり、前記強調表示ステップでは、旧図面から削除さ
れる図形要素と、新図面に追加される図形要素とで、強
調表示形態を異ならせることを特徴とする。
【0079】この発明によれば、旧図面から削除される
図形要素と、新図面に追加される図形要素とで、強調表
示形態を異ならせるようにしている。
【0080】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記差分抽出ステップは、接
続図面の旧図面データに含まれる図面要素のツリー構造
および接続図面の新図面データに含まれる図面要素のツ
リー構造を作成する第1ステップと、これら旧図面およ
び新図面に関するツリー構造を該ツリー構造を表すパス
名表記によるテキストに変換する第2ステップと、これ
ら新図面および旧図面のツリー構造のパス名表記による
テキストの差分を抽出する第3ステップとを備えること
を特徴とする。
【0081】この発明によれば、接続図面の旧図面デー
タに含まれる図面要素のツリー構造および接続図面の新
図面データに含まれる図面要素のツリー構造を作成し、
これら旧図面および新図面に関するツリー構造を該ツリ
ー構造を表すパス名表記によるテキストに変換し、これ
ら新図面および旧図面のツリー構造のパス名表記による
テキストの差分を抽出する。
【0082】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記第2のステップでは、絶
対パス名表記、単項相対パス名表記および2項相対パス
名表記のうちの何れかを選択可能としたことを特徴とす
る。
【0083】この発明によれば、絶対パス名表記、単項
相対パス名表記および2項相対パス名表記のうちの何れ
かを任意に選択可能としている。
【0084】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は、状態遷移図
であり、前記第1ステップでは、状態遷移図の状態のツ
リー構造を作成し、前記第2ステップでは、状態のツリ
ー構造を表すパス名表記によるテキストを生成し、前記
第3ステップでは、状態のツリー構造のパス名表記によ
るテキストの差分を抽出することを特徴とする。
【0085】この発明によれば、状態遷移図の状態のツ
リー構造を作成し、状態のツリー構造を表すパス名表記
によるテキストを生成し、状態のツリー構造のパス名表
記によるテキストの差分を抽出するようにしている。
【0086】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、状態遷移図の新図面および旧
図面における各状態の遷移を差分抽出するステップと、
新図面および旧図面における状態の動作を差分抽出する
ステップとを更に備え、前記強調表示ステップでは、前
記差分抽出された状態、状態の遷移、状態の動作に関す
る部分を強調表示することを特徴とする。
【0087】この発明によれば、状態遷移図の新図面お
よび旧図面における各状態の遷移および動作を差分抽出
し、差分抽出された状態、状態の遷移、状態の動作に関
する部分を強調表示するようにしている。
【0088】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は、クラス間の
関連、集約、継承を表現するクラス図であり、前記第1
ステップでは、クラス図の継承のツリー構造を作成し、
前記第2ステップでは、継承のツリー構造を表すパス名
表記によるテキストを生成し、前記第3ステップでは、
継承のツリー構造のパス名表記によるテキストの差分を
抽出することを特徴とする。
【0089】この発明によれば、クラス図の継承のツリ
ー構造を作成し、継承のツリー構造を表すパス名表記に
よるテキストを生成し、継承のツリー構造のパス名表記
によるテキストの差分を抽出するようにしている。
【0090】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、新図面および旧図面における
各クラス間の集約を差分抽出するステップと、新図面お
よび旧図面における各クラス間の関連を差分抽出するス
テップと、新図面および旧図面における各クラスの属性
及び操作を差分抽出するステップとを更に備え、前記強
調表示ステップでは、前記差分抽出されたクラス間の継
承、集約、関連、クラスの属性および操作に関する部分
を強調表示することを特徴とする。
【0091】この発明によれば、クラス図の新図面およ
び旧図面における各クラス間の集約、関連、属性及び操
作を差分抽出し、該差分抽出されたクラス間の継承、集
約、関連、クラスの属性および操作に関する部分を強調
表示する。
【0092】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は、図形要素を
格子状に配置、配線したラダー図であり、前記差分抽出
ステップでは、接続図面の旧図面データおよび新図面デ
ータをラダー行毎のテキストデータに夫々変換する第1
ステップと、前記変換された旧図面のテキストデータお
よび新図面のテキストデータの差分を行毎に抽出する第
2ステップとを備えることを特徴とする。
【0093】この発明によれば、ラダー図の旧図面デー
タおよび新図面データをラダー行毎のテキストデータに
夫々変換し、該変換された旧図面のテキストデータおよ
び新図面のテキストデータの差分を行毎に抽出するよう
にしている。
【0094】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記第2ステップで差分が検
出された行に対応する旧図面および新図面のテキストデ
ータから、行を構成する項目に夫々分解した項目単位の
行テキストデータを生成するステップを更に備え、前記
第2ステップでは、前記差分が検出された行に対応する
旧図面および新図面のテキストデータに対して前記分解
した項目単位の比較を行って差分を抽出することを特徴
とする。
【0095】この発明によれば、差分が検出された行に
対応するラダー図の旧図面および新図面のテキストデー
タから、行を構成する項目に夫々分解した項目単位の行
テキストデータを生成し、前記差分が検出された行に対
応する旧図面および新図面のテキストデータに対して前
記分解した項目単位の比較を行って差分を抽出するよう
にしている。
【0096】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は、処理の流れ
を表わしたフローチャート図であり、前記差分抽出ステ
ップでは、接続図面の旧図面データおよび新図面データ
を夫々言語テキストに変換する第1ステップと、前記変
換された旧図面の言語テキストおよび新図面の言語テキ
ストの差分をテキスト行毎に抽出する第2ステップとを
備えることを特徴とする。
【0097】この発明によれば、フローチャート図の旧
図面データおよび新図面データを夫々言語テキストに変
換し、該変換された旧図面の言語テキストおよび新図面
の言語テキストの差分をテキスト行毎に抽出するように
している。
【0098】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記接続図面は、処理の流れ
を表わしたフローチャート図であり、前記差分抽出ステ
ップでは、接続図面の旧図面データおよび新図面データ
を夫々、フローチャートの流れに対応して複数のパスに
分割し、該分割したパス毎に当該パスに含まれる処理文
の羅列で構成される処理文テキストを形成し、同じと判
断した旧図面のパスおよび新図面のパス同士で前記処理
文テキストの行単位のテキスト比較を行うことによって
差分を抽出することを特徴とする。
【0099】この発明によれば、フローチャート図の旧
図面データおよび新図面データを夫々、フローチャート
の流れに対応して複数のパスに分割し、該分割したパス
毎に当該パスに含まれる処理文の羅列で構成される処理
文テキストを形成し、同じと判断した旧図面のパスおよ
び新図面のパス同士で処理文テキストの行単位のテキス
ト比較を行うことで差分を抽出する。
【0100】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法は、上記発明において、前記強調表示ステップでは、
差分抽出結果が追加である部分と削除である部分とで表
示色を異ならせることを特徴とする。
【0101】この発明によれば、差分抽出結果が追加で
ある部分と削除である部分とで表示色を異ならせる強調
表示を行うようにしている。
【0102】つぎの発明にかかるプログラムは、上記の
発明のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに
実行させるプログラムであり、そのプログラムがコンピ
ュータ読み取り可能となり、これによって、上記の発明
のいずれか一つの動作をコンピュータによって実行する
ことができる。
【0103】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる接続図面の編集表示装置の好適な実施の形
態を詳細に説明する。
【0104】実施の形態1.この実施の形態1は、CA
Dシステムを用いて作成されるシーケンス図面(例え
ば、電気回路図)に対して本発明を適用するものであ
る。
【0105】まず、図1を用いて電気回路図面で用いる
用語について説明する。「パーツ」とは、図1(a)に
示すように、抵抗、コンデンサ、トランジスタなどの電
気回路図で用いるシンボルのことをいう。
【0106】「パーツのピン」は、「接続点」ともい
い、パーツを後述する接続線とつなぐことができる点で
ある。図1(b)においては、パーツの両端に示した×
印がパーツのピンである。
【0107】パーツの「セグメント領域」とは、図形
(パーツ)を含む最小の長方形領域である。図1(c)
において、パーツの周囲を破線で囲った内部がセグメン
ト領域である。
【0108】「接続線」とは、パーツのピンとピンを結
ぶ線である。また、接続線同士を結ぶ接続線もある。
【0109】「属性」とは、CAD図面中の文字列を示
す。「属性」には、パーツの種類を説明するための「パ
ーツ属性」、ピンの機能を説明する「ピン属性」、CA
D図面全体を説明するための「図面属性」などがある。
【0110】次に、図2を用いてCAD図面作成上、許
可されている接続線の接続方法即ち接続線のルールにつ
いて説明する。図2は、(a)と(b)、(c)と
(d)、(e)と(f)がそれぞれ組になっており、右
側に示した(b)、(d)及び(f)が正しい接続線の
接続方法を示している。
【0111】まず、接続線iは、図2(b)に示すよう
に、1本の接続線として端点A,Bで表わされる。図2
(a)のように1本の接続線iを示すために3点A,
B,Cを用いて端点Aと点Cの線分、点Cと端点Bの線
分とすることはない。
【0112】水平接続線iに接続線jが接続交点(図面
上×または・で表される)で接続されている場合、図2
(c)のように水平接続線iを端点Dと端点Eのみで表
わすことはしない。図2(d)に示すように、水平接続
線iを端点Dと端点Fで表わす接続線及び端点Fと端点
Eで表わす接続線との2本の接続線で表現する。
【0113】水平接続線iにパーツを接続する場合、図
2(e)のように水平接続線iを端点Gと端点Hで表わ
すことはしない。図2(f)のように水平接続線iを端
点Gと端点Iで表す接続線及び端点Iと端点Hで表す接
続線との2本の接続線で表現する。
【0114】図3は、接続図面としての電気回路図面を
編集表示するための接続図面編集表示装置の一例を示し
たブロック構成図である。この接続図面編集表示装置
は、パーソナルコンピュータ,ワークステーションに実
行させるプログラムの機能構成を示すものである。
【0115】この図3に示す装置は、入出力端末装置と
してディスプレイ1、マウスなどのポインティングデバ
イス2、キーボード3及びプリンタなどの出力装置4を
有しており、入出力インターフェース部5を介して接続
図面編集表示装置6と図形データ、入出力指示などの信
号の授受を実行する。
【0116】意味空間マッピング部7は、接続図面の新
図面ファイル30と旧図面ファイル31を読み込み、該
読み込んだ新図面ファイル30および旧図面ファイル3
1を展開して新旧図面のパーツ情報、接続線情報、属性
情報、パーツ接続点情報を求め、該求めた新旧図面のパ
ーツ情報、接続線情報、属性情報、パーツ接続点情報を
展開情報記憶部29に記憶する。また、意味空間マッピ
ング部7は、接続グループ生成部13を用いて、接続線
およびパーツの接続点で構成されるネットを同電位のネ
ットに分類し、同電位のネットを同一接続グループとし
てマッピングさせる、接続線およびパーツの接続点(ピ
ン)のグループ分け処理を実行する。グループ分けされ
た結果は、展開情報記憶部29に記憶される。
【0117】接続図面差分抽出部8では、意味空間マッ
ピング部7によって展開情報記憶部29に記憶された新
図面データと旧図面データとの差分を抽出する処理を実
行する。接続図面差分抽出部8は、パーツ差分抽出部1
4を用いてパーツの追加、削除、変更部分の抽出処理を
実行させ、属性差分抽出部15を用いて属性の追加、削
除、変更部分の抽出処理を実行させ、セマンティック差
分抽出部16を用いて新旧図面の対応する接続グループ
(ネット)の比較に基づく接続グループ(ネット)毎の
追加、削除、変更部分の抽出処理を実行させる。そし
て、これらの抽出結果を差分データ記憶部32に出力し
て記憶させる。その際、強調表示接続線抽出部23で
は、追加/削除パーツのピンに繋がる接続線から分岐点
または線の端点またはパーツのピンまでに至る線、属性
(パーツ属性、ピン属性)が変更されたパーツ、ピン番
号、文字列など強調表示の対象として抽出する。
【0118】接続図面差分データ生成部9は、接続図面
追加差分データ生成部17、接続図面削除差分データ生
成部18および接続図面変更差分データ生成部19を制
御することにより、差分データ記憶部32に記憶された
差分データを元に旧図面と新図面との差分を示すテキス
ト形式の強調表示用データを生成し、これら生成した強
調表示用データを強調表示データファイル33に記憶す
る。接続図面追加差分データ生成部17は、「追加」さ
れるパーツ、接続線、図面属性などの差分を生成するも
のであり、接続図面削除差分データ生成部18は、「削
除」されるパーツ、接続線、図面属性などの差分を生成
するものであり、接続図面変更差分データ生成部19
は、「変更」されるパーツ、接続線、図面属性などの差
分を生成するものである。
【0119】接続図面追加差分データ生成部17では、
パーツ強調表示領域計算部24を用いて、追加パーツの
セグメント領域とパーツ属性(文字)のセグメント領域
を合成した多角形、追加する図面属性のセグメント領域
に対応する多角形(通常は長方形)、さらには追加グル
ープパーツ(結線が変えられた接続線、詳細は後述す
る)を囲む多角形を求める。また、接続図面追加差分デ
ータ生成部17では、近接強調表示領域合成部25を用
いて、抽出されたパーツ領域を示す多角形と接続線のセ
グメント領域で隣接するものとを1つの多角形として合
成する。また、近接強調表示領域合成部25は、追加グ
ループパーツが連結された複数の接続線で構成されてい
る場合、これらを囲む1つの多角形を合成する。また、
接続図面追加差分データ生成部17は、雲枠生成部26
を用いて、前記合成された多角形の回りに雲枠データを
生成する。
【0120】接続図面削除差分データ生成部18は、パ
ーツ強調表示領域計算部24を用いて、削除パーツのセ
グメント領域とパーツ属性のセグメント領域を合成した
多角形、削除する図面属性のセグメント領域に対応する
多角形(通常は長方形)、さらには削除グループパーツ
(詳細は後述する)を囲む多角形を求める。また、接続
図面削除差分データ生成部18は、近接強調表示領域合
成部25を用いて、抽出された削除パーツ領域を示す多
角形と、接続線のセグメント領域で隣接するものとを1
つの多角形に合成する。また、近接強調表示領域合成部
25は、削除グループパーツが連結された複数の接続線
で構成されている場合、これらを囲む1つの多角形を合
成する。また、接続図面削除差分データ生成部18は、
雲枠生成部26を用いて、合成された多角形の回りに雲
枠データを生成する。また、接続図面削除差分データ生
成部18は、ハッチング生成部27を用いて雲枠内部に
表示するハッチングデータを生成するとともに、変更文
字表記変更部28を用いて、図面属性(文字列)の削除
の場合に、削除された文字の上に見え消し線を生成す
る。
【0121】接続図面変更差分データ生成部19は、パ
ーツ強調表示領域計算部24を用いて、変更パーツがあ
る場合は、変更パーツのセグメント領域とパーツ属性の
セグメント領域を合成した多角形を求め、またパーツ属
性のみの変更がある場合は、この変更パーツ属性のセグ
メント領域を求める。また、接続図面変更差分データ生
成部19は、雲枠生成部26を用いて前記導出された多
角形の回りの雲枠データを生成する。また、接続図面変
更差分データ生成部19は、文字列の変更の場合に、変
更文字表記変更部28を用いて、変更前の文字列データ
を生成し、その文字の上に、見え消し線を生成する。
【0122】副番情報生成部10では、新旧図面を比較
した結果に差異があれば、副番欄の自動更新を行う。差
分情報反映部11は、図形の追加命令から成る強調表示
データファイル33を読み取り、その内容を新図面に追
加書き込みする。すなわち、新旧図面の差異を強調表示
データとしてディスプレイ1に表示させる。
【0123】強調表示データカスタマイズ部12では、
雲枠拡大・縮小部20、雲枠変形部21および見え消し
線変更部22を用いて、これらを動作制御することによ
り雲枠の拡大、縮小、変形や見え消し線の形状の変形を
行う。
【0124】かかる図3に示す構成において、特徴的な
ことは、どこが始まりという判別ができなく分岐が多い
電気回路図などの接続図面において、同電位のものを同
一接続グループ(同一ネット)にするというルールをも
って図面要素をグループ分けし、対応するグループ同士
で比較を行うことによって、見栄え調整を目的としたシ
ンボル位置の移動を差分検出しないようにして、意味の
ある違いのみを差分抽出できるようにしたことにある。
また、差分箇所は、雲枠表示されるため、差分箇所の特
定を容易に行うことができる。
【0125】〔意味空間マッピング〕次に、図3に示し
た各構成要素の機能をより詳細に説明していく。最初に
意味空間マッピング部7および接続グループ生成部13
が提供する機能の概略を説明する。
【0126】図4は意味空間マッピング部7および接続
グループ生成部13で行われる処理の概略を示したフロ
ーチャートであり、図5は旧図面の電気回路図のデータ
構造を模式図面化したものであり、図6は新図面の電気
回路図のデータ構造を模式図面化したものである。ま
た、図7〜図11は旧図面の意味空間へのマッピング結
果を例示し、図12〜図16は新図面の意味空間へのマ
ッピング結果を例示している。なお、図5および図6
は、電気回路図のデータ構造を模式図面化したものであ
り、四角枠で囲まれたOPA,OPB,NPD,NPE
などのパーツ識別子およびOHA,OHB,NVA,N
VDなどの接続線識別子は実際の図面に表示あるいはハ
ードコピーされるものではない。
【0127】ユーザが、図6に示すような図面を新図面
ファイル30とし、図5に示すような図面を旧図面ファ
イル31として、当該接続図面編集表示装置6による処
理を実行させると、まず、意味空間マッピング部7が、
旧図面ファイル31から図5に示す図面データを読み取
り、これらをパーツ情報、接続線情報、属性情報、パー
ツ接続点情報に展開して、これら展開したパーツ情報、
接続線情報、属性情報、パーツ接続点情報を展開情報記
憶部29に記憶する(図4ステップS1)。図7に旧図
面ファイル31(図5)のパーツ情報を示し、図8にそ
の接続線情報を示し、図9にその属性情報を示し、図1
0にそのパーツ接続点情報を示している。
【0128】パーツ情報は、パーツに関する情報を含む
ものであり、図7に示すように、“OPA”,“OP
I”などのパーツ識別子、ユニーク名、基準点、レイ
ヤ、接続点数、色、図柄情報などから構成されている。
基準点とは、各パーツの座標を相対座標で表すための基
準座標である。レイヤには、当該パーツが描画されてい
る画層番号が記入される。
【0129】接続線情報は、接続線に関する情報を含む
ものであり、図8に示すように、“OHA”,“OV
A”などの接続線識別子、座標X1,座標Y1,座標X
2,座標Y2、レイヤなどで構成されている。各接続線
の座標情報を用いて、同電位のものを同一接続グループ
とするグループ分けが行われる。
【0130】属性情報は、CAD図面中の文字列を示す
ものであり、図9に示すように、“OA1”,“OG
1”,“OG2”,“ZA1”などの識別子、パーツ、
基準点、種別、ピン番号、値などで構成されている。パ
ーツの各ピン番号1、2には、それぞれ“1”,“2”
と、“13”,“14”というピン属性が付けられてい
る。また、この場合、図面属性として、“old commen
t”、"modify"、“固定”、“削除”が存在し、また線
番号の属性として、“a1”,“a2”,“a3”,“a
4”,“v1”,“v2”,“v11”,“v12”が
存在している。属性情報の種別は、器具番号、端子番
号、種別、マクロ名などで構成される。例えば、識別子
“OPH”のパーツに着目すると、器具番号の値DDD
と、端子番号1の値13と、端子番号2の値14とが実
際に旧図面に表示されている。識別子“OPH”のパー
ツの種別およびマクロ名の値はコイルとなっている。ま
た、後述するように、夫々1つのネットを構成する識別
子OG1〜OG9の欄には、実際に旧図面上に表示され
ている値v1,v2,…,a3,a4が設定されてい
る。また、図面属性としての識別子ZA1,ZA2,Z
A3,ZA4の欄には、実際に旧図面上に表示されてい
る値“old comment”,“modify”,“固定”,“削
除”が設定されている。
【0131】接続点情報は、パーツ接続点に関する情報
を含むものであり、図10に示すように、識別子、一意
キー、ピン番号、座標などで構成されている。この座標
の欄には、図7のパーツ情報または図9の属性情報に設
定されている基準点からの相対座標値が記入される。こ
の場合、一意キーは、属性情報の器具番号と種別との合
成によって構成されている。図10によれば、例えば、
識別子“OPA”のパーツは、一意キーが“AAA,a
接点”で、ピン番号が“1”のパーツ接続点と、一意キ
ーが“AAA,a接点”で、ピン番号が“2”のパーツ
接続点とを有していることになる。
【0132】次に、接続グループ生成部13は、これら
展開された旧図面に関するパーツ情報、接続線情報、属
性情報、パーツ接続点情報を用いて、同電位のものを同
一グループとする複数の接続グループを生成する(図4
ステップS2)。図11に、図5に示した旧図面につい
て、分割された複数の接続グループを示す。このグルー
プ分けに関しては、後で詳述する。
【0133】次に、意味空間マッピング部7は、新図面
ファイル30から図6に示す図面データを読み取り、こ
れらをパーツ情報、接続線情報、属性情報、パーツ接続
点情報に展開し、該展開した新図面のパーツ情報、接続
線情報、属性情報、パーツ接続点情報を展開情報記憶部
29に記憶する(図4ステップS3)。図12に新図面
ファイル30(図6)のパーツ情報を示し、図13にそ
の接続線情報を示し、図14にその属性情報を示し、図
15にそのパーツ接続点情報を示している。特に、図1
4に示す新図面属性情報に関して、夫々1つの新図面の
ネットを構成する識別子NG1〜NG8の欄には、実際
に旧図面上に表示されている値v1,v2,…a3,a
4が設定されている。また、図面属性としての識別子Z
A1,ZA2,ZA3,ZA5の欄には、実際に旧図面
上に表示されている値“new comment”,“change”,
“固定”,“追加”が設定されている。
【0134】次に、接続グループ生成部13は、これら
展開された新図面に関するパーツ情報、接続線情報、属
性情報、パーツ接続点情報を用いて、同電位のものを同
一グループとする複数の接続グループを生成する(図4
ステップS4)。図16に、図6に示した新図面につい
て、分割された複数の接続グループを示す。
【0135】次に、接続グループ生成部13で行われる
前述した接続グループの分割手順について、図17に示
したフローチャートに基づいてより詳細に説明する。こ
の場合は、図5に示した旧図面の電気回路図の接続グル
ープを作成する場合を例にとって説明する。
【0136】接続グループ生成部13は、まず、展開情
報記憶部29に記憶した旧図面の接続線情報(図8)に
含まれる各接続線の座標情報を用いて回路図の中から垂
直方向に延びる垂直接続線を抽出し、これら抽出した複
数の接続線を、図18に示すように、複数の接続グルー
プに分ける(図17ステップS11)。この段階では、
接続線情報(図8)の座標情報などを用いて、抵抗やコ
ンデンサやスイッチなどのパーツを介さずに垂直方向に
延びる1本の垂直線(複数の接続線から成ることもあ
る、例えばOVGおよびOVH)が1つのグループに含
まれるように複数の垂直接続線を複数の接続グループに
分割する。図5に示した回路図の例の場合は、図18に
示すように、相互に連携していない19個のグループが
形成される。すなわち、旧図面の接続線情報(図8)に
含まれる複数の垂直接続線を、各垂直接続線の端点の座
標が一致するという条件(実際には、誤差を考慮して、
両端点が所定の距離内にあるときに両端点が一致すると
判定している)をもって、複数の垂直接続線から成る1
本の直線(例えばOVGおよびOVH)を構成し、この
1本の直線に含まれる垂直接続線を同一グループとす
る。
【0137】つぎに、接続グループ生成部13は、前記
と同様にして、接続線情報(図8)に含まれる各接続線
の座標情報を用いて、パーツを介さずに水平方向に延び
る1本の水平線が(複数の接続線から成ることもある、
例えばOVG,OVB,OVC,OVD,OVE)1つ
のグループに含まれるように複数の水平接続線を複数の
接続グループに分割するとともに、これら分割した水平
接続線の接続グループと先に分割した垂直接続線の接続
グループを、各接続線の端点の座標が一致するという条
件をもって合成することで、パーツを介することなく水
平および垂直方向に延びる1〜複数の接続線から成る複
数の接続線グループを形成する(図17ステップS1
2)。
【0138】図5に示した回路図の場合は、例えば、水
平接続線OHA〜OHFと垂直接続線OVA〜OVEと
は、パーツを介することなく、5つの接続点で座標が一
致しているので、これら水平接続線OHA〜OHFおよ
び垂直接続線OVA〜OVEは、図19に示すように、
同一の接続グループとして合成されることになる。同様
にして、図19に示すように、垂直接続線OVF〜OV
Hおよび水平接続線OHGが同一接続グループと成るよ
うに合成され、垂直接続線OVIが同一接続グループと
成るように合成され、垂直接続線OVJが同一接続グル
ープと成るように合成され、垂直接続線OVKが同一接
続グループと成るように合成され、垂直接続線OVL〜
OVOおよび水平接続線OHH〜OHLが同一接続グル
ープと成るように合成され、垂直接続線OVP,OVQ
および水平接続線OHM〜OHOが同一接続グループと
成るように合成され、垂直接続線OVR,OVSおよび
水平接続線OHPが同一接続グループと成るように合成
され、垂直接続線OVU、水平接続線OHQ,OHRが
同一接続グループと成るように合成される。
【0139】つぎに、接続グループ生成部13は、上記
分割合成した各グループに斜め接続線を前記同様にして
追加する(図17ステップS13)。図5の回路図の場
合は、該当する接続線は存在しないので、その説明は省
略する。
【0140】つぎに、接続グループ生成部13は、図1
0に示した旧図面接続点情報に含まれる各パーツの接続
点の座標を、前記グループ分けした各接続線の座標と比
較処理することで、各パーツの接続点が繋がる接続線を
識別する。そして、この識別結果に基づいて図10に示
した旧図面接続点情報に含まれる各パーツの接続点を上
記各グループに追加することで、図20(図11と実質
的に同じ)に示すような、接続線およびパーツの接続点
から成る複数の同電位接続グループ(ネット)を形成す
る(図17ステップS14)。ここでは、パーツの接続
点を、パーツ識別子と接続点番号(ピン番号)とで構成
される値で追加するようにしている。例えば、図20に
おいて、パーツ識別子“OPA”の属性“2”のピン番
号は、図9に示す属性情報によれば“2”なので、図2
0に示したように“OPA,2”として追加する。この
ようにして、同電位の接続グループ分けが終了する。
【0141】このようにして分割された1つの接続グル
ープ(ネット)は、コンデンサ、抵抗、スイッチなどの
パーツを含まずに構成される接続線とパーツの接続点と
の合成であるので、1つの接続グループの電位は同電位
となる。このようにして、同電位の接続線が同じ接続グ
ループに含まれることになる接続グループ分けが行われ
る。
【0142】また、これら新旧の接続グループには、図
9,図11,図14,図16に示すように、各接続グル
ープ毎に、識別子“OG1”,…“NG1” ,…と、
線番号属性v1,a1,a2,…,v11,v12が設定
される。
【0143】そして、意味空間マッピング部7および接
続グループ生成部13によって形成された、旧新図面パ
ーツ情報(図7,図12)、旧新図面接続線情報(図
8,図13)、旧新図面属性情報(図9,図14)、旧
新図面接続点情報(図10,図15)および旧新図面接
続グループ情報(図11,図16)は、展開情報記憶部
29に記憶される。
【0144】〔接続図面差分抽出〕次に、接続図面差分
抽出部8、パーツ差分抽出部14,属性差分抽出部15
およびセマンティック差分抽出部16によって行われる
接続図面の差分抽出動作について説明する。
【0145】図21は、接続図面差分抽出部8、パーツ
差分抽出部14,属性差分抽出部15およびセマンティ
ック差分抽出部16で行われる処理手順を示したフロー
チャートであり、図22は特にセマンティック差分抽出
部16で行われる処理手順を詳細に示したフローチャー
トである。また、図23は旧図面パーツ情報を、図24
は新図面パーツ情報を、図25は旧図面属性情報を、図
26は新図面属性情報を、図27は旧図面接続点情報
を、図28は新図面接続点情報を示すものであり、これ
ら各情報の状態欄に、新旧図面の差分抽出結果としての
“追加”,“削除”,“変更”などの差分抽出情報が設
定される。
【0146】接続図面差分抽出部8は、まず、展開情報
記憶部29から旧図面属性情報(図9)および新図面属
性情報(図14)を読み出す。そして、パーツ差分抽出
部14を動作制御することで、旧図面属性情報(図9)
に基づいて新旧比較のための旧図面のパーツの一意キー
を求めるとともに、新図面属性情報(図14)に基づい
て新旧比較のための新図面のパーツの一意キーを求める
(図21ステップS21)。この場合は、属性情報のパ
ーツの器具番号とパーツ種別から新旧比較のためのパー
ツの一意キー(比較キー)を形成するようにしている。
【0147】図23に一意キー情報および差分抽出情報
(削除、変更など)が追加された旧図面のパーツ情報を
示し、図24に一意キーおよび差分抽出情報(追加、変
更など)が追加された新図面のパーツ情報を示してい
る。
【0148】そして、パーツ差分抽出部14は、各パー
ツの一意キーを用いて新旧図面のパーツ情報を比較する
ことで、差分となるパーツを求める(図21ステップS
22)。この一意キー比較の結果、旧図面にのみ存在
し、新図面に存在しないパーツは「削除パーツ」とし、
新図面にのみ存在し、旧図面に存在しないパーツは「追
加パーツ」とする。この例では、削除パーツは、図23
の旧図面パーツ情報に含まれる一意キー(AAA,a接
点)を有する識別子“OPA”であり、また追加パーツ
は、図24の新図面パーツ情報に含まれる一意キー(F
FF,Ta接点)を有する識別子“NPE”である。
【0149】つぎに、接続図面差分抽出部8は、属性差
分抽出部15を動作制御することで、新旧双方に存在す
るパーツについてのパーツ属性の比較を行う(図21ス
テップS23)。図25に、状態欄すなわち差分抽出情
報(削除、変更など)が追加された旧図面の属性情報を
示し、図26に差分抽出情報(削除、変更など)が追加
された新図面のパーツ情報を示している。この場合は、
新旧双方に存在するパーツについてのパーツ属性の比較
において、パーツのマクロ名属性が異なる場合にのみ、
パーツの「変更」としており、旧図面に存在して新図面
に存在しないパーツ属性はパーツ属性の「削除」とし、
新図面にのみ存在して旧図面に存在しないパーツ属性は
パーツ属性の「追加」とする。また、値が変更されたパ
ーツ属性はパーツ属性の「変更」とする。
【0150】ここで、マクロ名は、パーツ種別と同様、
コイル,接点,抵抗などのパーツの種別自体を表してい
るので、マクロ名が異なる場合は、このマクロ名の異な
るパーツを「変更パーツ」として、図23および図24
に示す旧新パーツ情報の状態欄に設定し、「追加パー
ツ」,「削除パーツ」と同様、そのパーツ全体を強調表
示するようにしている。
【0151】また、マクロ名以外の例えばピン番号の値
などの、追加、削除、変更の場合は、パーツ自体の追
加、削除、変更とはせず、パーツ属性の追加、削除、変
更とすることで、この追加、削除、変更されたパーツ属
性部分のみを強調表示するようにしている。
【0152】この例では、図9に示す旧図面属性情報お
よび図14に示す新図面属性情報を比較すれば判るよう
に、旧図面の識別子名“OPE(EEE,Ta接点)”
と新図面の識別子名“NPD(EEE,Ta接点)”と
は、一意キー名は一致するが、マクロ名が異なっている
ので、「変更パーツ」となる。したがって、図23に示
す旧図面パーツ情報の“OPE”の状態欄には「変更」
が追加され、また図24に示す新図面パーツ情報の“N
PD”の状態欄には「変更」が追加される。また、図9
に示す旧図面属性情報と図14に示す新図面属性情報と
の比較によれば、旧図面の識別子名“OPB(BBB,
a接点)”と新図面の識別子名“NPA(BBB,a接
点)”とは、一意キー名が一致するが、ピン番号“2”
の端子番号の値が“OPB”では“2”であり、“NP
A”では、“4”であるので、これらの「パーツ属性」
は変更となる。したがって、図25に示す旧図面属性情
報の“OPB”のピン番号2の状態欄には「変更」が追
加され、また図26に示す新図面属性情報の“NPA”
のピン番号2の状態欄には「変更」が追加される。
【0153】尚、ステップS23においては、パーツの
変更とみなす属性を、マクロ名としたが、パーツの変更
とみなすパーツ属性をファイルに定義して適宜カスタマ
イズすることで、パーツの変更とみなすパーツ属性を任
意に設定することも可能である。
【0154】つぎに、接続図面差分抽出部8は、属性差
分抽出部15を動作させて、図9に示す旧図面属性情報
と図14に示す新図面属性情報とを比較することで、新
旧図面から差分となる図面属性を求める(図21ステッ
プS24)。この場合、旧図面の図面属性は、図9に示
すように、識別子ZA1〜ZA4の“old comment”,
“modify”,“固定”,“削除”であり、また新図面の
図面属性は、図14に示すように、識別子ZA1〜ZA
3,ZA5の“new comment”,“change”,“固
定”,“追加”である。図面属性は、意味を持つ一意名
をもっていないので、CADシステムが採番したキー
(識別子:ZA1,ZA2,ZA3,ZA4,ZA5)
に基づいて比較を行う。すなわち、この場合、図面属性
については、同じ採番がなされた新旧図面の図面属性に
関しては、その値を比較することで、図面属性の変更の
有無を判定する。また、対応する採番したキーが存在し
ない図面属性に関しては、旧図面の場合は、図面属性を
「削除」とし、新図面の場合は、図面属性を「追加」と
する。この例では、旧図面のコメント“削除”の採番し
たキー“ZA4”に対応する新図面の座標位置には、何
のコメントも存在しないので、旧図面のコメント“削
除”に「削除」の差分抽出情報を設定する(図25参
照)。また、新図面のコメント“追加”の採番したキー
“ZA5”に対応する旧図面の座標位置には、何のコメ
ントも存在しないので、新図面のコメント“追加”に
「追加」の差分抽出情報を設定する(図26参照)。ま
た、旧図面のコメント“old comment”と新図面のコメ
ント“new comment”及び旧図面のコメント“modify”
と新図面のコメント“change”は、採番されたキーが対
応するが、そのコメント内容が異なっているので、これ
らのコメントには夫々「変更」の差分抽出情報を設定す
る(図25,26参照)。
【0155】つぎに、接続図面差分抽出部8は、セマン
ティック差分抽出部16を動作制御することで、新旧図
面で対応する接続グループ同士の比較を行い、セマンテ
ィックな差分を抽出させる(図21ステップS25)。
このセマンティックな差分に関しては、図22のフロー
チャートに従って詳細に説明する。
【0156】セマンティック差分抽出部16は、まず、
展開情報記憶部29に記憶された新図面接続グループ情
報(図16)を用いて、少なくとも1つの不変パーツ
(追加、削除でないパーツ)を持つ新図面の接続グルー
プのそれぞれにグループ番号を採番する(図22ステッ
プS31)。この場合は、新図面は、全ての9つの接続
グループが、少なくとも1つの不変パーツを持つので、
全ての接続グループにグループ番号が設定される。すな
わち、図28に示すように、9つの接続グループに対し
て、9つのグループ番号「1001」〜「1009」が
夫々設定される。
【0157】続いて、セマンティック差分抽出部16
は、展開情報記憶部29に記憶された旧図面接続グルー
プ情報(図11)を用いて、少なくとも1つの不変パー
ツ(追加、削除でないパーツ)を持つ旧図面の接続グル
ープにグループ番号を採番する(図22ステップS3
2)。この場合は、旧図面は、全ての9つの接続グルー
プが、少なくとも1つの不変パーツを持っているので、
前記同様、図27に示すように、9つの接続グループに
対して、9つのグループ番号「1」〜「9」が夫々設定
される。
【0158】上記のように、少なくとも1つの不変パー
ツを持つ新旧図面の接続グループにのみグループ番号を
採番するようにしたのは、削除パーツのみで構成された
旧図面の接続グループおよび追加パーツのみで構成され
た新図面の接続グループは、後述するセマンティックな
接続グループ単位での差分を行わなくても、これらは、
一意キーを用いたパーツ差分抽出部14での差分抽出処
理の時に、削除あるいは追加パーツとして、図23に示
す旧図面パーツ情報あるいは図24に示す新図面パーツ
情報に登録されて、その後これらの削除パーツあるいは
追加パーツが強調表示接続線抽出部23での強調表示線
抽出処理に用いられることを理由としている。
【0159】つぎに、セマンティック差分抽出部16で
行われる接続グループ単位のセマンティックな差分抽出
について詳細に説明する。まず、その概要を説明する。
【0160】図11に示すように分類された旧図面接
続グループ情報と図16に示すように分類された新図面
接続グループ情報は、接続線とパーツのピン(接続点)
とから構成されているが、パーツのピン情報の集まり同
士で比較を行い、接続線は無視する。
【0161】旧図面の接続グループに含まれるパーツ
のピンと新図面の接続グループに含まれるパーツのピン
とを一意キーおよびピン番号を比較キーとして比較し、
完全に一致するもの以外を差分として取り出す。
【0162】差異のある接続グループの要素を全て差
分とせず、意味のある変更があったと判断すべき箇所を
強調表示できるように情報を抽出する。この差分抽出の
際に、新旧接続グループが同一(対応する)接続グルー
プであるか否かを判定しているが、新旧接続グループに
線番号(図11,図16参照)が付けられているとき
は、線番号が同一であるときは同じ対応する接続グルー
プであると判断する。線番号情報がない場合は、旧図面
の接続グループと新図面の接続グループの構成メンバー
がほぼ同じであれば、同じ接続グループと判断する。ほ
ぼ同じとは、新図面から追加ピンを除き、旧図面の接続
グループのメンバーから新図面で変更となったピン(削
除ではなく他の接続グループのメンバーとなったピン)
を除いて一意キーおよびピン番号による比較行い、メン
バーが所定割合(例えば70%)以上同じのときとす
る。そして、同一接続グループであると判定されたとき
は、強調表示の対象とはしない。
【0163】新旧図面で、一意キーおよびピン番号が
一致しても、線番号が異なる接続グループに属するパー
ツのピンに関しては、強調表示の対象とする。
【0164】つぎに、グループ単位のセマンティック差
分抽出動作について詳細について説明する。
【0165】セマンティック差分抽出部16では、新図
面の各パーツの接続点(ピン)に前記採番した新図面の
接続グループ番号を割り振るとともに、旧図面の各パー
ツの接続点に前記採番した新図面の接続グループ番号を
割り振る(図22ステップS33)。
【0166】これにより、図28に示すように、新図面
の各パーツの接続点には、例えば、次のようにグループ
番号が付与される。 グループ1001(線番号v1):NPAのピン番号2
(値4),NPBのピン番号2,NPDのピン番号2,
NPEのピン番号2 グループ1002(線番号a1):NPAのピン番号
1,NPHのピン番号2(値14) グループ1003(線番号a2):NPBのピン番号
1,NPIのピン番号2(値14) グループ1004(線番号a3):NPCのピン番号
1,NPJのピン番号2(値14) グループ1005(線番号a4):NPDのピン番号
1,NPEのピン番号1,NPKのピン番号2(値1
4) グループ1006(線番号v2):NPHのピン番号1
(値13),NPIのピン番号1(値13),NPJの
ピン番号1(値13),NPKのピン番号1(値13) グループ1007(線番号b1):NPFのピン番号
1,NPGのピン番号1,NPLのピン番号2(値1
4) グループ1008(線番号v11):NPCのピン番号
2,NPFのピン番号2,NPGのピン番号2 グループ1009(線番号v12):NPLのピン番号
1(値13)
【0167】また、図27に示すように、旧図面の各パ
ーツの接続点には、例えば、次のようにグループ番号が
付与される。 グループ1(線番号v1):OPAのピン番号2,OP
Bのピン番号2,OPCのピン番号2,OPDのピン番
号2,OPEのピン番号2 グループ2(線番号a1):OPAのピン番号1,OP
Bのピン番号1,OPFのピン番号2(値14) グループ3(線番号a2):OPCのピン番号1,OP
Gのピン番号2(値14) グループ4(線番号a3):OPDのピン番号1,OP
Hのピン番号2(値14) グループ5(線番号a4):OPEのピン番号1,OP
Iのピン番号2(値14) グループ6(線番号v2):OPFのピン番号1(値1
3),OPGのピン番号1(値13),OPHのピン番
号1(値13),OPIのピン番号1(値13) グループ7(線番号b1):OPJのピン番号1,OP
Kのピン番号1,OPLのピン番号2(値14) グループ8(線番号v11):OPJのピン番号2,O
PKのピン番号2 グループ9(線番号v12):OPLのピン番号1(値
13)
【0168】つぎに、セマンティック差分抽出部16
は、新旧グループ番号の対応付けを行い、図28に示す
新図面接続点情報の状態欄に追加パーツを登録し、図2
7に示す旧図面接続点情報の状態欄に削除パーツを設定
する。さらに新図面接続点情報の状態欄に「追加グルー
プパーツ接続点」を設定するとともに、旧図面接続点情
報の状態欄に「削除パーツ接続点」を設定する(図22
ステップS34)。
【0169】図22のステップS34においては、最初
に、図28に示す新図面接続点情報の対応グループ番号
設定欄に旧図面のグループ番号を設定する。すなわち、
新図面の1つの接続グループに属する複数のパーツ接続
点が複数の旧図面の接続グループに別れる場合も、前述
したように、図11,図16に示した線番号をキーにす
るか、あるいは構成メンバーの割合値による手法を用い
て、新図面の各パーツ接続点に対し、対応する旧図面の
グループ番号を設定する。また、図24に示した新図面
パーツ情報に、「追加パーツ」として登録されたパーツ
の各接続点に関しては、図28に示す新図面接続点情報
の状態の欄に追加パーツを設定するとともに、対応グル
ープ番号をなしに設定する。また、新旧図面において、
同一の一意キーおよびピン番号を持つパーツであって
も、線番号が異なるパーツの接続点または構成メンバー
の割合値による手法を用いて対応するグループが旧図面
に存在しないパーツの接続点に関しては、「追加グルー
プパーツ接続点」として、設定するとともに、対応グル
ープ番号をなしに設定する。
【0170】この例では、線番号比較より、グループ1
とグループ1001、グループ2とグループ1002、
グループ3とグループ1003、グループ4とグループ
1004、グループ5とグループ1005,グループ6
とグループ1006、グループ7とグループ1007、
グループ8とグループ1008と、グループ9とグルー
プ1009とが対応している同一グループとなり、これ
らに含まれ、新旧の対応するグループ双方に含まれるパ
ーツのピンは強調表示の対象とはならない。
【0171】また、この例では、旧図面のグループ1に
存在するパーツのピンは、“OPB,2”,“OPC,
2”,“OPD,2”,“OPE,2”になるが、それ
に対応する新図面のパーツのピンは、グループ1001
に属する“NPA,2”,“NPB,2”,“NPD,
2”の3個と、グループ1008に属する“NPC,
2”の1個になる。しかし、この“NPC,2”の線番
号は「v11」でグループ1の線番号「v1」とは異な
るので、“NPC”のピン番号2を、「追加グループパ
ーツ接続点」として設定するとともに、“NPC”のピ
ン番号2の対応グループ番号を「なし」とする。なお、
“NPE”については、パーツ差分抽出部14での差分
抽出により、図24に示した新図面パーツ情報に、追加
パーツとして既に登録されているので、それらの各ピン
番号1,2については、対応グループが「なし」とす
る。この場合、その他の新図面の接続グループについて
は、変化が発生しているものはない。
【0172】つぎに、図22のステップS34におい
て、図27に示す旧図面接続点情報の対応グループ番号
設定欄に新図面のグループ番号を設定する。すなわち、
旧図面の1つの接続グループに属する複数のパーツ接続
点が複数の新図面の接続グループに別れる場合も、前述
したように、図11,図16に示した線番号をキーにす
るか、あるいは構成メンバーの割合値による手法を用い
て、旧図面の各パーツ接続点に対し、対応する新図面の
グループ番号を設定する。また、図23に示した旧図面
パーツ情報に、「削除パーツ」として登録されたパーツ
の各接続点に関しては、図27に示す旧図面接続点情報
の状態の欄に削除パーツを設定するとともに、対応グル
ープ番号がなしに設定する。また、新旧図面において、
同一の一意キーおよびピン番号を持つパーツであって
も、線番号が異なるパーツの接続点または構成メンバー
の割合値による手法を用いて対応するグループが新図面
に存在しないパーツの接続点であって、その接続点の座
標が新と旧で異なる場合(新旧図面の強調表示が重なら
ないように配慮し、座標が一致するときは追加表示のみ
としている)、その接続点を、「削除グループパーツ接
続点」として、設定するとともに、対応グループ番号を
なしに設定する。
【0173】この例では、削除グループパーツ接続点は
存在しないので、図27に示す旧図面接続点情報には、
その設定はない。図27に示す旧図面接続点情報には、
パーツ差分抽出部14での差分抽出により旧図面パーツ
情報(図23)に削除パーツとして既に登録されている
“OPA”と変更パーツとして登録されている“OP
E”の各ピンの状態欄に、その旨が登録されると共に、
それらの各ピンについては、対応グループが「なし」と
設定される。
【0174】そして、接続図面差分抽出部8、パーツ差
分抽出部14,属性差分抽出部15およびセマンティッ
ク差分抽出部16による差分抽出処理によって得られた
上記差分抽出情報が追加設定された、旧新図面パーツ情
報(図23,図24)、旧新図面属性報(図25,図2
6)、旧新図面接続点情報(図27,図28)は、差分
データ記憶部32に記憶される。
【0175】次に、接続図面差分抽出部8は、強調表示
接続線抽出部23を動作制御することで、各追加パー
ツ、削除パーツにつながる接続線及び、追加グループパ
ーツ、削除グループパーツにつながる接続線を求める
(図22ステップS35)。この強調表示接続線抽出部
23で行われる強調表示接続線抽出処理に関しては、図
29のフローチャートに従ってより詳細に説明する。
【0176】まず、強調表示接続線抽出部23は、新図
面上で、追加パーツの接続点につながる接続線をトレー
スする。すなわち、追加パーツの座標情報および各接続
線の座標情報を用いて、追加パーツの接続点につながる
接続線をトレースする。このトレースで、接続線の分岐
点または接続線の端点または他のパーツの接続点に到達
したら、トレースを終了する(図29ステップS4
1)。
【0177】この例では、追加パーツは、“NPE”
(FFF,a接点)であり、図6に示すように、ピン番
号1につながる接続線は、“NVL”であり、接続線
“NVL”の反対側の端点は、接続線“NHK”につな
がっている。接続点“NHK”の反対側の端点は、分岐
点とつながっているので、これでトレースを終了する。
したがって、この場合、求められた接続線は、“NV
L”と“NHK”になる。追加パーツ“NPE”のピン
番号2につながる接続線は、“NVE”であり、接続線
“NVE”の反対側の端点が分岐点とつながっているの
で、これでトレースを終了する。この場合、求められた
接続線は“NVE”のみである。したがって、図31に
示す新図面接続線情報には、“NVL”,“NHK”,
“NVE”の状態欄に、「追加」が設定される。
【0178】次に、新図面上で、追加グループパーツ接
続点につながる接続線をトレースし、接続線の分岐点ま
たは接続線の端点または他のパーツの接続点に到達した
らトレースを終了する(図29ステップS42)。この
例では、追加パーツ接続点は、“NPC”(DDD,a
接点)の第2ピンであり、これにつながる接続線は、
“NVC”であり、接続点と繋がらない方の端点が分岐
点とつながっているので、トレースを終了する。求めら
れた接続線は“NVC”のみである。したがって、図3
1に示す新図面接続線情報の“NVC”の状態欄に「追
加」が設定される。
【0179】次に旧図面上で、削除パーツにつながる接
続線を求める(図29ステップS43)。方法は追加の
場合と同様である。この例では、削除パーツは、“OP
A”であり、削除パーツ“OPA”のピン番号1とつな
がる接続線は、接続線“OVF”,接続線“OHG”で
ある。削除パーツ“OPA”のピン番号2とつながる接
続線は、“OVA”のみである。したがって、図30に
示す旧図面接続線情報の“OVF”,“OHG”,“O
VA”の状態欄に、「削除」が設定される。
【0180】次に、旧図面上で削除グループパーツ接続
点につながる接続線をトレースする。(図29ステップ
S44)。方法は追加の場合と同様である。この例で
は、削除グループパーツ接続点は存在しない。
【0181】そして、このようにして得られた上記差分
抽出情報が追加設定された、旧新図面接続線情報(図3
0,図31)は、差分データ記憶部32に記憶される。
【0182】〔接続図面差分データ生成〕次に、接続図
面差分データ生成部9が提供する機能について説明す
る。接続図面差分データ生成部9では、差分データ記憶
部32に記憶された差分データに基づいて強調表示差分
データを生成する。接続図面差分データ生成部9では、
追加の差分データがあれば、接続図面追加差分データ生
成部17を用いて追加強調表示データを生成し、削除の
差分データがあれば、接続図面削除差分データ生成部1
8を用いて削除強調表示データを生成し、変更差分デー
タがあれば、接続図面変更差分データ生成部19を用い
て変更強調表示データを生成する。
【0183】(追加差分)まず、接続図面追加差分デー
タ生成部17が提供する機能について説明する。図32
のフローチャートは、接続図面追加差分データ生成部1
7で行われる手順について示したものである。
【0184】追加の強調表示データは、図26に示した
新図面属性情報、図28に示した新図面接続点情報およ
び図31に示した新図面接続点情報に基づいて作成され
る。
【0185】接続図面追加差分データ生成部17は、ま
ず、パーツ強調表示領域計算部24を用いて、追加パー
ツとこの追加パーツのパーツ属性(図面中の文字列)を
囲む多角形を求める(図32ステップS51)。この例
では、“NPE”が追加パーツとなる。求められた多角
形は、図33に示す多角形300となる。
【0186】次に、追加接続線の始点と終点を強調表示
領域として求める(図32ステップS52)。この例で
は、追加接続線は、図31に示すように、パーツ“NP
C”のピン番号2から延びる接続線“NVC”と、追加
パーツ“NPE”のピン番号1から延びる接続線“NV
E”,“NVL”,“NHK”であるので、これらが強
調表示の対象の接続線となる。図33では、符号301
で示される接続線“NVC”、符号302で示される接
続線“NVE”、符号303で示される接続線“NV
L”、符号304で示される接続線“NHK”が強調表
示の対象の接続線となり、これらは太線で示されてい
る。したがって、これら強調表示の対象の接続線“NV
C”,“NVE”,“NVL”,“NHK”の始点と終
点の座標を、図31に示す新図面接続線情報から求め
る。
【0187】次に、追加図面属性のセグメント領域を強
調表示領域として設定する(図32ステップS53)。
この例では、図26の新図面属性情報に示すように、
“追加”という図面属性が、追加図面属性であるので、
図33に示すように、そのセグメント領域に対応する多
角形306を強調表示領域として設定する。
【0188】次に、接続図面追加差分データ生成部17
は、近接強調表示領域合成部25を用いて、近接する強
調表示領域同士の合成を行う(図32ステップS5
4)。この例では、図33に示す多角形300と3本の
太線302〜304が合成の対象となる。図34は合成
された結果を示すもので、図34には、合成された多角
形305と、追加図形属性“追加”に対応する多角形3
06と、追加接続線“NVC”に対応する多角形307
とが形成されている。
【0189】つぎに、接続図面追加差分データ生成部1
7は、雲枠生成部26を用いて、上記多角形305,3
06および307で構成される強調表示領域の回りに形
成する雲枠を生成する(図32ステップS55)。図3
4の多角形305,306および307のまわりに雲枠
を出力した結果は、図35に示す通りとなる。
【0190】ここで、雲枠生成部26では、多角形の辺
の上に円弧を並べることで雲枠を表現する。そして、多
角形と円弧を強調表示データとして出力する。追加、削
除、変更などの差分抽出情報(差分内容)の違いに応じ
て、雲枠(円弧)の色を変えるようにしている。予め、
追加、削除、変更などの差分内容毎に対応する色を設定
するファイルを用意しておき、それに従って、雲枠の色
を決める。また、追加、削除、変更などの差分内容毎に
表示レイヤを異ならせるようにしており、レイヤ毎に表
示/非表示を制御することにより、追加、削除、変更な
どの差分内容に応じて雲枠の表示/非表示を制御するこ
とが可能である。
【0191】そして、接続図面追加差分データ生成部1
7では、このようにして形成された追加雲枠に関するデ
ータを含む強調表示データを、強調表示データファイル
33に記憶する。
【0192】なお、図35に対応する追加雲枠の強調表
示データファイルは以下の通りである。 COLOR=ADDCOLOR ##長方形の雲枠 COMPOSE START ADD POLY 4 p01x1,p01y1 ‥‥‥p01x4,p01y4 ADD ARC 3P a01x1,a01y1, a01x2,a01y2, a01x3,a01y3 ・ ・ ADD ARC 3P a24x1,a24y1, a24x2,a24y2, a24x3,a24y3 COMPOSE END ##多角形の雲枠 COMPOSE START ADD POLY 16 p02x1,p02y1 ‥‥‥p02x16,p02y16 ADD ARC 3P b01x1,b01y1, b01x2,b01y2, b01x3,b01y3 ・ ・ ADD ARC 3P b49x1,b49y1, b49x2,b49y2, b49x3,b49y3 COMPOSE END ##文字追加の雲枠 COMPOSE START ADD POLY 4 p03x1,p03y1 ‥‥‥p03x4,p03y4 ADD ARC 3P c01x1,c01y1, c01x2,c01y2, c01x3,c01y3 ・ ・ ADD ARC 3P c06x1,c06y1, c06x2,c06y2, c06x3,c06y3 COMPOSE END
【0193】ここで、図36〜図40を用いてパーツ強
調表示領域計算部24で行う処理と近接強調表示領域合
成部25で行う処理について、より詳細に説明する。
【0194】まず、図36〜図38にしたがってパーツ
強調表示領域計算部24の機能についてより詳細に説明
する。図36はパーツ強調表示領域計算部24で行うパ
ーツおよびこのパーツのパーツ属性を囲む多角形を求め
る際の動作手順を示すフローチャートである。
【0195】まず、パーツの図形部分のセグメント領域
とパーツ属性のセグメント領域を取り出す(図36ステ
ップS81)。つぎに、パーツのセグメント領域に全く
含まれていないパーツ属性のセグメント領域があるか否
かを判定する(図36ステップS82)。ある場合は、
それらのパーツ属性のセグメント領域がパーツのセグメ
ント領域に当接するかあるいはそれらのパーツ属性のセ
グメント領域の一部がパーツのセグメント領域に含まれ
るまでパーツのセグメント領域を拡張する(図36ステ
ップS83)。次に、拡張したパーツのセグメント領域
および各パーツ属性のセグメント領域を含む多角形を求
める。つぎに、このようにして求めた多角形で、所定の
間隔よりも近い対向辺がある場合は、雲枠表示を見やす
くするために、その多角形の形状を補正する(図36ス
テップS84)。このようにして得られた多角形が求め
る強調表示領域になる。
【0196】図37(a)〜(c)は、パーツのセグメ
ント領域の拡張動作を示すものである。最終的に求めら
れる多角形は、太線で示している。図37(a)におい
ては、4つのパーツ属性のうち2つのパーツ属性34
1,342がパーツのセグメント領域340に含まれて
いないので、これらパーツ属性341,342の一辺
に、パーツのセグメント領域340の一辺が当接するま
で、パーツのセグメント領域340を拡張している。図
37(b)においては、全ての(4つの)パーツ属性の
一部がパーツのセグメント領域340に含まれているの
で、パーツのセグメント領域340の拡張は行わない。
図37(c)においては、3つのパーツ属性344〜3
46の全てがパーツのセグメント領域340に含まれて
いないので、これらパーツ属性344〜346の一辺
に、パーツのセグメント領域340の一辺が当接するま
で、パーツのセグメント領域340を拡張している。
【0197】また、図38は、図36のステップS84
で行われる強調表示領域の補正処理を示すもので、図3
8(a)に示す補正前には、所定の間隔よりも近い対向
辺がある箇所が2箇所あるので、図38(b)のよう
に、多角形の形状を補正することで、間隔の短い対向辺
がある箇所を削除している。
【0198】次に、図39および図40にしたがって近
接強調表示領域合成部25が提供する機能についてより
詳細に説明する。
【0199】まず、同じ種類の強調表示領域、例えば追
加/削除パーツおよびこのパーツに繋がる追加/削除接
続線について、予めファイルに設定されている元の領域
から四方に、所定量だけ強調表示領域を広げる(図39
ステップS91)。次に、広げた領域同士が重なるもの
を求める(図39ステップS92)。次に、重なった多
角形を1つの多角形にまとめる(図39ステップS9
3)。つぎに、このようにして求めた多角形で、所定の
間隔よりも近い対向辺がある場合は、雲枠表示を見やす
くするために、その多角形の形状を補正する(図39ス
テップS94)。このようにして得られた多角形が求め
る強調表示領域になる。
【0200】図40は、追加/削除パーツおよびこのパ
ーツに繋がる追加/削除接続線の強調表示領域の拡張処
理を示すもので、図40(a)に示す元の領域が図40
(b)に破線で示すように拡張され、結果的に、図40
(c)に示すように、太線で示す多角形が得られる。
【0201】(削除差分)つぎに、接続図面削除差分デ
ータ生成部18が提供する機能について説明する。図4
1のフローチャートは、接続図面削除差分データ生成部
18で行われる手順について示したものである。
【0202】削除の強調表示データは、図25に示した
旧図面属性情報、図27に示した旧図面接続点情報およ
び図30に示した旧図面接続点情報に基づいて作成され
る。
【0203】接続図面削除差分データ生成部18は、ま
ず、パーツ強調表示領域計算部24を用いて、削除パー
ツとこの削除パーツのパーツ属性(図面中の文字列)を
囲む多角形を求める(図41ステップS61)。この例
では、“OPA”が削除パーツとなる。求められた多角
形は、図42に示す多角形320となる。
【0204】次に、削除接続線の始点と終点を強調表示
領域として求める(図41ステップS62)。この例で
は、削除接続線は、図30に示すように、“OVA”,
“OVF”,“OHG”であるので、これらが強調表示
の対象の接続線となる。図42では、符号321で示さ
れる接続線“OVA”、符号322で示される接続線
“OVF”、符号323で示される接続線“OHG”が
強調表示の対象の接続線となり、これらは太線で示され
ている。したがって、これら強調表示の対象の接続線
“OVA”,“OVF”,“OHG”の始点と終点の座標
を、図30に示す旧図面接続線情報から求める。
【0205】次に、削除図面属性のセグメント領域を強
調表示領域として設定する(図41ステップS63)。
この例では、図25の旧図面属性情報に示すように、
“削除”という図面属性が、削除図面属性であるので、
図42に示すように、そのセグメント領域に対応する多
角形325を強調表示領域として設定する。
【0206】次に、接続図面削除差分データ生成部18
は、近接強調表示領域合成部25を用いて、近接する強
調表示領域同士の合成を行う(図41ステップS6
4)。この例では、図42に示す多角形320と3本の
太線321〜323が合成の対象となる。図43は合成
された結果を示すもので、図43には、合成された多角
形326と、削除図面属性“削除”に対応する多角形3
25とが形成されている。
【0207】つぎに、接続図面削除差分データ生成部1
8は、雲枠生成部26を用いて、上記多角形326,3
25で構成される強調表示領域の回りに雲枠を生成する
(図41ステップS65)。図43の多角形326,3
25のまわりに雲枠を出力した結果は、図44に示す通
りとなる。
【0208】つぎに、接続図面削除差分データ生成部1
8は、ハッチング生成部27を用いて、削除の強調表示
領域の内部にハッチングを生成する(図41ステップS
66)。図43の多角形326の周りに雲枠を形成し、
さらに多角形326の内部にハッチングを出力した結果
を図44に示す。すなわち、ハッチング生成部27で
は、削除表示領域の内側にハッチング(斜め線)を強調
表示データとして出力するとともに、削除表示領域の中
に含まれる削除データを強調表示データとして出力する
機能を有している。
【0209】つぎに、接続図面削除差分データ生成部1
8は、変更文字表記変更部28を用いて、削除図面属性
(文字列)の上に、見え消し線を生成する(図41ステ
ップS67)。この例では、“削除”という図面属性の
上に見え消し線328を生成する(図44参照)。すな
わち、変更文字表記変更部28は、属性情報の削除の場
合は、旧図面上にある文字のセグメント領域を求め、文
字の上に2本の見え消し線を作成する。
【0210】そして、接続図面追加差分データ生成部1
7では、このようにして形成された削除雲枠、削除雲枠
に含まれる旧図面中の削除データ、ハッチングデータ、
および見え消し線に関するデータを含む強調表示データ
を、強調表示データファイル33に記憶する。
【0211】なお、図44に対応する追加雲枠の強調表
示データファイルは以下の通りである。 COLOR=DELCOLOR ##多角形の雲枠 COMPOSE START ADD POLY 14 p02x1,p02y1 ‥‥‥p02x14,p02y14 ADD ARC 3P b01x1,b01y1, b01x2,b01y2, b01x3,b01y3 ・ ・ ADD ARC 3P b45x1,b45y1, b45x2,b45y2, b45x3,b45y3 ADD PLINE 2 h01x1,h01y1, h01x2,h01y2 ・ ・ ADD PLINE 2 h23x1,h23y1, h23x2,h23y2 CONPOSE END ##削除データの図柄 COMPOSE START ADD PLINE 2 del01x1,del01y1, del01x2,del01y2 ADD CIRC del02x1,del02y1, del02x2,del02y2 ADD CIRC del03x1,del03y1, del03x2,del03y2 ADD PLINE 2 del04x1,del04y1, del04x2,del04y2 ADD PLINE 3 del05x1,del05y1, del05x2,del05y2, del0
5x3,del05y3 CONPOSE END ##文字削除の雲枠 COMPOSE START ADD POLY4 p03x1,p03y1, ‥‥‥p03x4,p03y4 ADD ARC 3P c01x1,c01y1, c01x2,c01y2, c01x3,c01y3 ・ ・ ADD ARC 3P c06x1,c06y1, c06x2,c06y2, c06x3,c06y3 CONPOSE END ##見え消し線 COMPOSE START ADD PLINE d01x1,d01y1, d01x2,d01y2 ADD PLINE d02x1,d02y1, d02x2,d02y2 CONPOSE END
【0212】(変更差分)次に、接続図面変更差分デー
タ生成部19が提供する機能について説明する。図45
のフローチャートは、接続図面変更差分データ生成部1
9で行われる手順について示したものである。
【0213】変更パーツの強調表示データは、図23お
よび図24に示した旧新図面パーツ情報または図27お
よび図28に示した旧新図面接続点情報に基づいて作成
される。また、変更属性の強調表示データは、図25お
よび図26に示す旧新属性情報を用いて作成される。
【0214】接続図面変更差分データ生成部19は、ま
ず、パーツ強調表示領域計算部24を用いて、変更パー
ツとその変更パーツのパーツ属性を囲む多角形を求める
(図45ステップS71)。この例では、パーツ“NP
D”が“OPE”とのマクロ名の違いによって変更パー
ツとなる。求められた多角形は、図46に示す多角形3
30となる。
【0215】接続図面変更差分データ生成部19は、つ
ぎに、パーツ強調表示領域計算部24を用いて、変更属
性を囲む多角形を求める(図45ステップS72)。こ
の際、変更属性に関しては、旧属性を新属性の上部に表
示するため、旧属性と新属性を含む最小の長方形領域を
強調表示領域として設定する。この例では、変更パーツ
属性が、パーツ“NPA(BBB,a接点)”のピン属
性“4”であり、変更図面属性が“new comment”と“c
hange”である。したがって、新図面に対し、パーツ
“NPA(BBB,a接点)”のピン属性“4”の上部
に、旧ピン属性“2”を追加し、図面属性“new commen
t”の上部に旧図面属性“old comment”を追加し、図面
属性“change”の上部に旧図面属性“modify”を追加す
る。したがって、求められた多角形は、図46に示す多
角形331〜333となる。
【0216】つぎに、接続図面変更差分データ生成部1
9は、雲枠生成部26を用いて、上記多角形330〜3
33で構成される強調表示領域の回りに雲枠を生成する
(図45ステップS73)。図46の多角形330〜3
33のまわりに雲枠を出力した結果は、図47に示す通
りとなる。
【0217】つぎに、接続図面変更差分データ生成部1
9は、変更文字表記変更部28を用いて、旧パーツ属性
および旧図面属性の上に、見え消し線334〜336を
生成する(図45ステップS74)。この例では、図4
7に示すように、“2”,“old comment”,“modify”
という旧属性の上に見え消し線334〜336が生成さ
れる。すなわち、変更文字表記変更部28は、属性情報
の変更の場合は、新図面上の変更後文字列の近傍に(こ
の場合は上側に)、追加しようとする旧図面の変更前文
字列のセグメント領域を求め、そのセグメント領域内の
変更前文字列の上に2本の見え消し線を作成し、強調表
示データとして出力する。
【0218】そして、接続図面追加差分データ生成部1
7では、このようにして形成された変更雲枠、変更後文
字列の上に追加する変更後文字列データおよび見え消し
線に関するデータなどを含む強調表示データを、強調表
示データファイル33に記憶する。
【0219】なお、図47に対応する追加雲枠の強調表
示データファイルは以下の通りである。 COLOR=MODCOLOR ##長方形の雲枠(端子番号変更) COMPOSE START ADD POLY 4 p01x1,p01y1 ‥‥‥p01x4,p01y4 ADD ARC 3P a01x1,a01y1, a01x2,a01y2, a01x3,a01y3 ・ ・ ADD ARC 3P a06x1,a06y1, a06x2,a06y2, a06x3,a06y3 CONPOSE END ##多角形の雲枠 COMPOSE START ADD POLY 16 p02x1,p02y1, ‥‥‥p02x16,p02y16 ADD ARC 3P b01x1,b01y1, b01x2,b01y2, b01x3,b01y3 ・ ・ ADD ARC 3P b12x1,b12y1, b12x2,b12y2, b12x3,b12y3 COMPOSE END ##文字変更の雲枠(old comment→new comment) COMPOSE START ADD POLY 4 p03x1,p03y1 ‥‥‥p03x4,p03y4 ADD ARC 3P c01x1,c01y1, c01x2,c01y2, c01x3,c01y3 ・ ・ ADD ARC 3P c14x1,c14y1, c14x2,c14y2, c14x3,c14y3 COMPOSE END ##文字変更の雲枠(modify→change) COMPOSE START ADD POLY 4 p03x1,p03y1, ‥‥‥p03x4,p03y4 ADD ARC 3P d01x1,d01y1, d01x2,d01y2, d01x3,d01y3 ・ ・ ADD ARC 3P d10x1,d10y1, d10x2,d10y2, d10x3,d10y3 COMPOSE END
【0220】〔副番情報生成〕次に、副番情報生成部1
0が提供する機能について説明する。副番情報生成部1
0では、新旧図面を比較した結果、差分がある場合は、
図面の改定欄の副番を更新する。この改定欄の情報も強
調表示データとして出力する。図48(a)(b)は、
改定欄の改定処理を示すもので、図48(a)の場合
は、旧図面の改定欄に副番号設定がないので、新図面の
改定欄には、新たに副番Aを付けて、改定年月日を入力
設定している。図48(b)の場合は、旧図面の改定欄
には、副番A〜Cの設定があるので、つぎの副番Dを付
けて、改定年月日を入力設定している。
【0221】〔差分情報反映〕次に、差分情報反映部1
1が提供する機能について説明する。差分情報反映部1
1は、強調表示データファイル33の内容を新図面に追
加書き込みする。図49に、図5に示した旧図面データ
と図6に示した新図面データを差分抽出した結果を、新
図面に反映した結果を示す。この図49に示す図面が、
実際に操作者に対して表示される図面である。図49に
示す実際の表示図面では、各パーツ、接続線などの識別
子名、強調表示領域の多角形などは実際には表示されな
い。
【0222】〔強調表示カスタマイズ〕次に、強調表示
データカスタマイズ部12が提供する機能について説明
する。強調表示データカスタマイズ部12では、雲枠拡
大・縮小部20と雲枠変形部21と見え消し線変更部2
2を有し、これらを動作制御することで、操作者の指定
に応じて雲枠を任意の大きさ、形に拡大、縮小、変形す
るとともに、見え消し線の表記を変更させる。
【0223】図50のフローチャートを用いて雲枠拡大
・縮小部20が提供する機能について説明する。雲枠の
拡大、縮小を行う場合は、操作者が拡大・縮小を行いた
い雲枠をマウスなどのポインティングデバイス2で指定
する(図50ステップS101)。次に、操作者は、マ
ウスカーソルを拡大・縮小したい方向に移動させ、マウ
スボタンクリックで確定する(図50ステップS10
2)。操作者のこれらの操作を検出することで、雲枠拡
大・縮小部20は、縮小・拡大後の強調表示領域である
多角形を通常の図形ズームと同じ方法で求める(図50
ステップS103)。雲枠拡大・縮小部20は雲枠生成
部26を用いて、この拡大縮小した多角形のまわりに雲
枠を生成する(図50ステップS104)。これによ
り、雲枠は、図51に示すように、任意の縮倍率に縮小
あるいは拡大される。
【0224】図52のフローチャートを用いて雲枠変形
部21が提供する機能について説明する。雲枠変形部2
1は、雲枠の強調表示領域である多角形の頂点を増減す
ることによって、雲枠の形状の変更を行う機能を持つ。
【0225】まず、操作者が変形したい雲枠の強調表示
領域である多角形をマウスなどのポインティングデバイ
スで指定する(図52ステップS111)。マウスカー
ソルを変形させたい方向に移動させ、マウスクリックで
確定する(図52ステップS112)。
【0226】次に、雲枠変形部21は、ステップS11
1で操作者が多角形の辺を指定したか、頂点を指定した
か判定する(図52ステップS113)。多角形の辺を
指定した場合は、頂点の追加となり、図53(c)に示
すように、指定した辺の両端点の間に、ステップS11
2で確定した点を頂点として挿入する(図52ステップ
S114)。ステップS111で操作者が多角形の頂点
を指定した場合は、指定した頂点とつながる両側の頂点
とステップS112で指定した点が一直線になるかどう
か判定し(図52ステップS115)、一直線になる場
合は、図53(b)に示すように、指定した頂点を削除
し、両側の頂点同士を直接結ぶ(図52ステップS11
6)。一直線にならない場合は、図53(a)に示すよ
うに、指定頂点の座標値をステップS112で確定した
座標値に変更する(図52ステップS117)。次に、
雲枠変形部21は、雲枠生成部26を用いて、この多角
形のまわりに雲枠を生成する(ステップS118)。
【0227】つぎに、図54のフローチャートを用いて
見え消し線変更部22が提供する機能について説明す
る。見え消し線を変更する場合、操作者は、変更前の旧
属性をマウスなどのポインティングデバイスで指定する
(図54ステップS121)。操作者がマウスカーソル
を移動させたい方向に移動させ、マウスクリックで確定
する(図54ステップS122)。これらの操作を検出
した見え消し線変更部22は、まず、元の雲枠を削除す
る(図54ステップS123)。つぎに、見え消し線変
更部22は、新旧属性の配置位置をチェックし(図54
ステップS124)、これらの配置位置が予め設定され
た所定の距離を越える場合は、図55に示すように、新
旧の属性のリンクを表わす矢印線350をひく(図54
ステップS125)。そして、新旧の属性それぞれにつ
いて、雲マークを生成する(図54ステップS12
6)。新旧属性の配置位置が予め設定された距離をこえ
ない場合は、新旧属性の双方を含む雲枠を発生する(図
54ステップS127)。
【0228】このようにこの実施の形態1によれば、C
ADで作成した新旧の電気回路図面から、同電位のもの
を同一接続グループ(同一ネット)にするというルール
をもって図面要素をグループ分けし、対応するグループ
同士でセマンティックな比較を行うことによって、新旧
の電気回路図面における意味のある違いのみを差分抽出
し、これら差分抽出された部分のみを強調表示した新旧
の電気回路図の合成図面を作成するようにしているの
で、見栄え調整を目的としたシンボル位置の移動部分は
強調表示されず、また一部図形要素のみが追加/削除さ
れたネットの場合はネット全体が強調表示されるのでは
なく、真に追加/削除された部分のみが強調表示され
る。したがって、実施の形態1によれば、設計者の意図
を確実に反映することができ、また電気回路図の真に意
味のある改定箇所を操作者が容易に確認できるようにな
る。また、削除箇所と追加箇所は、表示色の違い、ハッ
チングの有無など強調表示形態を異ならせているので、
削除箇所と追加箇所を容易に識別できるようになる。ま
た、一定の距離以内にある雲枠を合成するようにしてい
るので、改定箇所が多い場合でも、雲枠が複雑に重なっ
て、本来の電気回路図部分の視認を邪魔したりすること
がなくなり、扱者にとって見易い差分抽出図面を提供す
ることが可能となる。また、削除される図形要素に関す
る強調表示データ、追加される図形要素に関する強調表
示データおよび変更される図形要素に関する強調表示デ
ータを別のレイヤに設定するようにしているので、レイ
ヤ毎に表示/非表示を制御することにより、追加、削
除、変更などの差分内容に応じて雲枠の表示/非表示を
制御することが可能となる。さらに、差分抽出の結果、
セマンティックな差分がある場合、図面の副番欄の自動
更新を行うようにしているので、扱者の副番更新のため
の手間を省くことが可能となる。
【0229】なお、上記実施の形態では、雲枠をもって
強調表示するようにしたが、くさび形の繰り返し、他の
任意の図形の繰り返しなど他の任意の強調表示図形を採
用するようにしてもよい。
【0230】実施の形態2.つぎに、図56〜図87に
従ってこの発明の実施の形態2について説明する。この
実施の形態2は、CADシステムを用いて作成される状
態遷移図(図56)およびオブジェクト図(クラス図、
図82)に対して本発明を適用するものである。
【0231】〔状態遷移図〕最初に、状態変異図に関す
るセマンティックな差分抽出に関して説明する。状態遷
移図は、図56(a)(b)に示すように、システムの
状態を制御するための状態遷移を表わすものである。図
56においては、(a)が状態遷移図の旧図面を(b)
が状態遷移図の新図面を示している。
【0232】この図56(a)(b)を用いて状態遷移
図で用いる用語について説明する。「状態」は長方形の
角を丸み付けした図形で示される。各状態は、「名
前」、「動作」、「状態区分」の属性を持つ。
【0233】図56中の“オン”、“監視中”、“コマ
ンド待ち”、“処理中”、“切り離し中”、“接続中”
などが「状態名」である。各状態は、その中に、「an
dサブ状態」と「orサブ状態」を含むことができる。
「andサブ状態」は、並行サブ状態であり、「orサ
ブ状態」は、複数の状態が同時に起こることが無いサブ
状態である。例えば、“オン”状態は、“監視中”と
“処理中”の「andサブ状態」を含む。“処理中”状
態は“切り離し中”と“接続中”の「orサブ状態」を
含む。各状態は更に、「初期状態」、「終端状態」、
「コネクタ」などの「疑似状態」を含む。「初期状態」
は、黒丸400で表され、「終端状態」は黒丸目玉で表
され(図示せず)、また、図56(b)において、符号
401で示される記号が「コネクタ」である。
【0234】つぎに、状態区分は、0がリーフ状態すな
わちサブ状態を持たない状態、1が「orサブ状態」を
持つ状態、2が「andサブ状態」をもつ状態、3が初
期状態、4が終端状態、5がコネクタとする。
【0235】状態区分が3以上である「疑似状態」すな
わち初期状態、終端状態およびコネクタは、状態名を持
たないので、状態名はユニーク番号(ユニークNo)で
表す。ユニークNoは、親状態の中に同一状態区分の疑
似状態が1個のみの時のユニークNoは0とし、複数あ
る時はそれぞれに対し0から始まる連番で表す。
【0236】つぎに、各状態の属性である「動作」は、
「入場動作」、「退場動作」、「イベント動作」等の集
合である。
【0237】状態から状態への矢印を「遷移」と言う。
矢印の起点側の状態を「From状態」、矢印の先端側
の状態を「to状態」と言う。「遷移」は、「イベント
名」、「ガード条件」、「遷移動作」などの属性を持
ち、イベント名[ガード条件]/アクションの形で表現
される。例えば、図56中の“リセット/中断”では、
“リセット”が「イベント名」、“中断”が「遷移動
作」である。また、“[センサー接続]”、“[センサ
ー切離し]”は、「ガード条件」である。また、“[信
号有り]/運転”は、“[信号有り]”が「ガード条
件」で、“運転”が「遷移動作」である。
【0238】ここで、新旧状態遷移図の差分検出を行う
に当たっては、状態のツリー構造を作り、このツリー構
造を用いて相対表現による差分(diff)を検出するよう
にしている。
【0239】そこで、状態遷移図の差分検出について説
明する前に、ツリーに対する差分検出について図57〜
図74を用いて説明する。図57〜図59は、ツリー構
造を示すもので、図57が旧ツリー構造、図58および
図59が変更後の新ツリー構造を示している。
【0240】図57において、ツリーの各ノードの名前
をa〜iとする。d,e,f,g,h,iが終端ノード
で、a,b,c,が非終端ノードである。aはルートノ
ードである。
【0241】図57に示すツリーにおいては、(a,
b)、(b,e)、(b,f)、(a,c)、(c,
g)、(c,h)、(c,i)、(a,d)の各ノード
についてのペアに親子関係がある。同一の親を持つ子は
兄弟関係にあるという。ノードをある規則に従って並べ
たとき、兄弟中最初に現れるノードを長男、兄弟中最後
に現れるノードを末弟と呼ぶ。
【0242】(絶対パス)各ノード名をルートノードか
らのパスの形で表現したものが絶対パス名である。図5
7,図58,図59に示した例において、パスの区切り
文字をピリオド“.”としたとき、図57のツリーに対
応した各ノードの絶対パス名を図60に、図58のツリ
ーに対応した各ノードの絶対パス名を図61に、図59
のツリーに対応した各ノードの絶対パス名を図62に夫
々示す。
【0243】絶対パスによる辞書順差分は以下のように
して求めることができる。 [1]旧ツリーデータおよび新ツリーデータの各々に対
し、各ノードの絶対パス名を求め、その昇順にソートす
る。 [2]絶対パス表示による差分を求める。
【0244】これによりノードの増減および絶対パス名
の変化の差分表示ができる。ルートノードの前にノード
を追加すると、全ての旧ツリーの要素が削除され、全て
の新ツリーの要素が追加という差分データとなる。
【0245】図57に示したツリーの絶対パス名データ
(図60)と図58に示したツリーの絶対パス名データ
(図61)との絶対パス名による差分を図63に示し、
図57に示したツリーの絶対パス名データ(図60)と
図59に示したツリーの絶対パス名データ(図62)と
の絶対パス名による差分を図64に示す。
【0246】図57に示したツリーを旧ツリーデータと
し、図58に示したツリーを新ツリーデータとすると、
これらの絶対パス名による差分データは、図63に示す
ように、(a,b,e)の削除、(a,c,g)の削
除、(a,c,i)の削除、(a,b,f)の追加、
(a,d,l)の追加、(a,j)の追加、(a,j,
m)の追加によって構成される。
【0247】図57に示したツリーを旧ツリーデータと
し、図59に示したツリーを新ツリーデータとすると、
この場合には、ルートノードaの前に新ノードxが追加
されているので、これらの絶対パス名による差分データ
は、図64に示すように、全ての旧ツリーの要素が削除
され、全ての新ツリーの要素が追加というものとなる。
【0248】(単項相対パス)次に、単項相対パス名と
は、前述した絶対パス名を辞書順に並べた並び順を前提
に、各ノード名に対し、そのノードが親であることを示
す情報(この実施の形態では、ノード名の後ろに“{”
を付けて示している)と、末弟の次の要素であることを
示す情報(この実施の形態では、ノード名の前に“}”
を付けて示している)を付加した表現である。
【0249】単項相対パス名による辞書順差分は以下の
ように求める。 [1]元のツリーデータおよび変更後のツリーデータの
各ノードに対し絶対パス名を求め、その昇順にソートす
る。 [2]ノードが非終端ノード名のときは、ノード名の後
ろに子があることを示す記号(ここでは“{”で表示し
ている)を付ける。 [3]ノードが末弟の次のノードのときは、ノード名の
前に、前の兄弟群のノードが終わったことを示す記号
(ここでは“}”で表示している)をノード名の前に付
けて表す。 [4]元のツリーデータの相対パス名と、変更後のツリ
ーデータの相対パス名に対する差分を求める。
【0250】単項相対パス名による辞書順差分により、
ノードの増減および非終端ノード/終端ノードの変更が
差分データとして検出できる。すなわち、ノード
“y{”があったときは、その閉じかっこ“}”の前の
ノードまでの全ての子ノードが一致すれば(差分表示が
なければ)、ノードyとそのサブツリーに変更がなかっ
たことがわかる。
【0251】図57のツリーに対応する単項相対パス名
データを図65に示し、図58のツリーに対応する単項
相対パス名データを図66に示し、図59のツリーに対
応する単項相対パス名データを図67に示している。ま
た、単項相対パス名表記による図65と図66の差分を
図68に示し、図65と図67との差分を図69に示
す。
【0252】図57に示したツリーを旧ツリーデータと
し、図58に示したツリーを新ツリーデータとすると、
これらの単項相対パス名による差分データは、図65に
示す単項相対パス名データと図66に示す単項相対パス
名データとの差分であるので、図68に示すように、
「eの削除」、「gの削除」、「iの削除」、「 }d
の削除」、「kの追加」、「 }d{の追加」、「lの
追加」、「 }j{の追加」、「mの追加」で構成され
ることになる。
【0253】また、図57に示したツリーを旧ツリーデ
ータとし、図59に示したツリーを新ツリーデータとす
ると、これらの単項相対パス名による差分データは、図
65に示す単項相対パス名データと図67に示す単項相
対パス名データとの差分であるので、図69に示すよう
に、「eの削除」、「gの削除」、「iの削除」、「}
dの削除」、「x{の追加」、「kの追加」、「 }d
{の追加」、「lの追加」、「 }j{の追加}」、
「mの追加」で構成されることになる。
【0254】(2項相対パス)つぎに、2項相対パス名
とは、全ての親子関係をノード名の間に親子関係を示す
区切り文字(この実施の形態では、例えば“{”で表示
している)でつないで表したものである。ただし先頭に
ルートノード名のみのデータを付加する。
【0255】2項相対パス名による深さ優先差分は以下
のように求める。 [1]元のツリーデータおよび変更後のツリーデータの
各ノードに対し相対パス名と、絶対パス名を求め、絶対
パス名の昇順にソートする。 [2]ルートノードの相対パス名はそのノード名とす
る。ルートノード以外の相対パス名は、直接の親のノー
ド名と、自ノード名を区切り文字(ここでは“{”で表
示している)でつないで表す。 [3]元のツリーデータの2項相対パス名と、変更後の
ツリーデータの2項相対パス名に対する差分を求める。
【0256】2項相対パス名による深さ優先差分によ
り、直接の親子関係が変化したノードが差分データとし
て検出できる。削除データは、第1項(“{”の前の
項)が削除されたか、あるいは第2項(“{”の後ろの
項)が削除されたか、あるいは第1項と第2項の親子関
係が削除されたことを示す。追加データは、第1項が追
加されたか、あるいは第2項が追加されたか、あるいは
第1項と第2項の親子関係が追加されたことを示す。
【0257】図57のツリーに対応する2項相対パス名
データを図70に示し、図58のツリーに対応する2項
相対パス名データを図71に示し、図59のツリーに対
応する2項相対パス名データを図72に示している。ま
た、2項相対パス名表記による図70と図71の差分を
図73に示し、図70と図72との差分を図74に示
す。
【0258】図57に示したツリーを旧ツリーデータと
し、図58に示したツリーを新ツリーデータとすると、
これらの2項相対パス名による差分データは、図70に
示す2項相対パス名データと図71に示す2項相対パス
名データとの差分であるので、図73に示すように、
「b{eの削除」、「c{gの削除」、「c{iの削
除」、「a{jの追加」、「b{kの追加」、「d{l
の追加」、「j{mの追加」で構成されることになる。
【0259】図57に示したツリーを旧ツリーデータと
し、図59に示したツリーを新ツリーデータとすると、
これらの2項相対パス名による差分データは、図70に
示す2項相対パス名データと図72に示す2項相対パス
名データとの差分であるので、図74に示すように、
「aの削除」、「b{eの削除」、「c{gの削除」、
「c{iの削除」、「xの追加」、「a{jの追加」、
「b{kの追加」、「d{lの追加」、「j{mの追
加」で構成されることになる。
【0260】図75は、接続図面としての状態変異図あ
るいはクラス図を編集表示するための接続図面編集表示
装置の一例を示したブロック構成図である。この接続図
面編集表示装置は、パーソナルコンピュータ,ワークス
テーションに実行させるプログラムの機能構成を示すも
のである。
【0261】図75に示す装置は、入出力端末装置とし
てディスプレイ1101、マウスなどのポインティング
デバイス1102、キーボード1103及びプリンタな
どの出力装置1104を有しており、入出力インターフ
ェース部1105を介して接続図面編集表示装置110
6と図形データ、入出力指示などの信号の授受を実行す
る。
【0262】接続図面編集表示装置1106は、ツリー
構造作成部1108、パス名生成部1109、パス名差
分検出部1110,ツリー差分対応付け部1111、図
面情報抽出部1112、絶対パス名生成部1113、単
項相対パス名生成部1114および2項相対パス名生成
部1115を有するツリー差分検出部1107と、リン
ク差分検出部1116と、シンボル差分検出部1117
と、追加分表示部1118と、削除分表示部1119と
を備えている。
【0263】ツリー差分検出部1107は、図56
(a)に示すような状態遷移図面(旧図面)の旧図面フ
ァイル1131および図56(b)に示すような状態遷
移図面(新図面)の新図面ファイル1130を読み出
し、これら新旧図面ファイル1130,1131に対
し、ツリーとしての差分を検出し、その差分結果を差分
データ記憶部1133に記憶する。
【0264】図面情報抽出部1112は、新図面ファイ
ル1130,旧図面ファイル1131からツリー構造に
変換する情報を取り出す。ツリー構造作成部1108
は、これら取り出された新旧図面のツリー構造に変換す
る情報をツリー構造のデータ、すなわち新図面ツリー構
造ファイル1121および旧図面ツリー構造ファイル1
122に変換する。パス名生成部1109は、ユーザの
指定選択内容(絶対パス名表記、単項相対パス名表記、
2項相対パス名表記の何れのテキストを行表現として選
択するか)に従って、絶対パス名生成部1113、単項
相対パス名生成部1114および2項相対パス名生成部
1115の何れかを呼び出し、該呼び出したパス名生成
部を動作させることで、3つのテキスト行表現のいずれ
かへのマッピングを行って、新図面パス名データ112
3と旧図面パス名データ1124を生成する。パス名差
分検出部1110は、新図面パス名データ1123と旧
図面パス名データ1124の差分をとることでパス名差
分データ1125を作成する。ツリー差分対応付け部1
111は、パス名差分データ1125を図面に対応付け
て差分データ記憶部1133に記憶する。
【0265】リンク差分検出部1116は、新図面ファ
イル1130と旧図面ファイル1131とのリンク(状
態の遷移)の差分を求め、このリンク差分データを差分
データ記憶部1133に追加記憶する。シンボル差分検
出部1117はシンボル(状態の動作)の差分を検出
し、このシンボル差分データを差分データ記憶部113
3に追加記憶する。これらの差分データ記憶部1133
に記憶された差分データを強調表示する際には、旧図面
及び新図面をディスプレイ1101の画面上に並べて表
示する。追加分表示部1118は、新図面に追加された
部分を所定の追加分表示色をもって表示すると共に、削
除分表示部1119は旧図面から削除された部分を、削
除表示色とは異なる所定の削除表示色をもって表示す
る。
【0266】つぎに、かかる接続図面編集表示装置11
06による状態遷移図の差分抽出表示動作を図76のフ
ローチャートおよび図77〜図81に従って説明する。
【0267】操作者は、最初或いはパス名生成を行う前
の適宜の時点に、今回の差分抽出処理で採用するパス名
を、絶対パス名表記、単項相対パス名表記、および2項
相対パス名の何れかから選択指定する。
【0268】差分抽出処理が開始されると、ツリー差分
検出部1107は、新図面ファイル1130(図56
(b)に示すような新状態遷移図面),旧図面ファイル
1131(図56(a)に示すような旧状態遷移図面)
を読み込む(ステップS1201)。つぎに、図面情報
抽出部1112は、新図面ファイル1130,旧図面フ
ァイル1131からツリー構造に変換する情報を取り出
す(ステップS1202)。つぎに、ツリー構造作成部
1108は、これら取り出された情報、すなわち状態遷
移図の状態のネスティング関係に基づいてツリー構造の
データ、すなわち新図面ツリー構造ファイル1121お
よび旧図面ツリー構造ファイル1122を作成する(ス
テップS1203)。
【0269】図77(a)は、図56(a)に示した状
態遷移図の旧図面のツリー構造を示すもので、図77
(b)は、図56(b)に示した状態遷移図の新図面の
ツリー構造を示すものである。ツリーのノード名は(状
態区分,状態名)で表す。
【0270】図77において、例えば、状態“オン”
は、監視中状態と処理中状態のandサブ状態をもつの
で、状態区分は2であり、そのノード名は、(2,オ
ン)となる。状態“監視中”は、状態“警告中”、状態
“コマンド待ち”、状態“セットアップ”、状態“セッ
トアップ準備中”、状態“比較中”、黒丸で表される
“初期状態”のor状態を持つので、そのノード名は
(1,監視中)となる。状態“比較中”は、サブ状態を
持たないので、その状態区分は終端状態となり、そのノ
ード名は(0,比較中)となる。この場合、各“初期状
態”は、親状態の中に同一状態区分の疑似状態が1個の
みしかないので、そのユニークNoは0となり、そのノ
ード名は(3,0)となる。また、“コネクタ”のノー
ド名は(5,0)となる。このように、状態とそのサブ
状態を親子関係としてツリーが構成される。
【0271】つぎに、パス名生成部1109は、ユーザ
の指定選択内容に従って、絶対パス名生成部1113、
単項相対パス名生成部1114および2項相対パス名生
成部1115の何れかを呼び出し、該呼び出したパス名
生成部を動作させることで、新図面パス名データ112
3と旧図面パス名データ1124を生成する(ステップ
S1204〜S1206)。
【0272】操作者が、ツリー構造を表すために絶対パ
ス名によるテキスト表現を選択したときは、絶対パス名
生成部1113が呼び出され、絶対パス名表記による新
旧図面パス名データが作成される。操作者が、単項相対
パス名によるテキスト行表現を選択したときは、単項相
対パス名生成部1114が呼び出され、単項相対パス名
表記による新旧図面パス名データが作成される。操作者
が、2項相対パス名によるテキスト行表現を選択したと
きは、2項相対パス名生成部1115が呼び出され、2
項相対パス名表記による新旧図面パス名データが作成さ
れる。
【0273】つぎに、パス名差分検出部1110は、上
記何れかのパス名表記による新図面パス名データ112
3と旧図面パス名データ1124の差分をとることでパ
ス名差分データ1125を作成する(ステップS120
7)。
【0274】図78は、絶対パス名表記による辞書順差
分結果を示すものである。絶対パス名表記による辞書順
差分結果によれば、パス名(2,オン).(1,監視
中).(0,セットアップ準備中)が旧図面から削除さ
れ、パス名(2,オン).(1,監視中).(5,0)
と、パス名(2,オン).(1,処理中).(0,接続
中).(0,アイドル)と、パス名(2,オン).
(1,処理中).(0,接続中),(0,運転中)と、
パス名(2,オン).(1,処理中).(0,接続
中).(3,0)が新図面に追加されたことを示すパス
名差分データが形成される。
【0275】図79は、単項相対パス名表記による辞書
順差分結果を示すものである。単項相対パス名表記によ
る辞書順差分結果によれば、旧図面からは、パス名
(0,セットアップ準備中)と、パス名(0,接続中)
とが削除され、新図面にパス名(5,0)と、パス名
(0,接続中){と、パス名(0,アイドル)と、パス
名(0,運転中)と、パス名}(3,*)とが追加され
たことを示すパス名差分データが形成される。
【0276】図80は、2項相対パス名による深さ優先
差分結果を示すものである。2項相対パス名による深さ
優先差分結果によれば、旧図面からは、パス名(1,監
視中){(0,セットアップ準備中)と、パス名(1,
処理中){(0,接続中)が削除され、新図面に対し
て、パス名(1,監視中){(0,セットアップ)と、
パス名(1,処理中){(1,接続中)と、パス名
(1,接続中){(0,アイドル)と、パス名(1,接
続中){(0,運転中)と、パス名(1,接続中)
{(3,0)とが追加されたことを示すパス名差分デー
タが形成される。
【0277】ツリー差分対応付け部1111は、これら
何れかのパス名表記によるパス名差分データ1125を
図面に対応付けて差分データ記憶部1133に記憶する
(ステップS1208)。
【0278】リンク差分検出部1116は、新図面ファ
イル1130と旧図面ファイル1131との状態の遷移
の差分を求め、この遷移差分データを差分データ記憶部
1133に追加記憶する(ステップS1209)。
【0279】リンク差分検出部1116では、(Fro
m状態ID,To状態ID,イベント名[ガード条件]
/アクション)が等しいとき、比較される各遷移が同一
遷移であると判定し、また旧図面にあって新図面にない
ときは削除遷移と判定し、新図面にあって旧図面にない
ときは追加遷移と判定する。From状態ID、To状
態IDは、状態名の絶対パス名で表す。
【0280】図81は、図56(a)に示した状態遷移
図(旧図面)と図56(b)に示した状態遷移図(新図
面)との遷移差分データを模式的に示すものである。こ
の場合には、削除欄に示される3つの状態遷移から成る
削除データと、追加欄に示される6つの状態遷移から成
る追加データを含む遷移差分データが得られることとな
る。
【0281】つぎに、シンボル差分検出部1117は新
旧図面の動作の記述(文字列)の差分を検出し、この動
作差分データを差分データ記憶部1133に追加記憶す
る(ステップS1210)。この動作記述の差分は、単
純なテキストの比較で行える。
【0282】つぎに、追加分表示部1118および削除
分表示部1119は、差分データ記憶部1133に記憶
された状態、遷移、動作の差分データをディスプレイ1
101の画面上に強調表示する。すなわち、旧図面及び
新図面をディスプレイ1101の画面上に並べて表示
し、旧図面上には削除された部分(状態を示す角が丸み
付けされた長方形内、遷移を示す矢印、動作を示す文字
列)が他の部分とは異なる表示色をもって表示され、ま
た新図面上には追加された部分(状態を示す角が丸み付
けされた長方形内、遷移を示す矢印、動作を示す文字
列)が他の部分および旧図面の削除部分とは異なる表示
色をもって表示される(ステップS1211,S121
2)。
【0283】このように実施の形態2において、状態遷
移図の差分抽出を行う際には、新旧状態遷移図の状態の
ネスティング関係に基づいて状態のツリー構造を作成
し、絶対パス名による辞書順差分、単項相対パス名によ
る辞書順差分、2項相対パス名による深さ優先差分のい
ずれかの方式でツリー構造を表す新旧図面のテキストを
作成し、これら2つの新旧図面のテキストの差分抽出を
行うことで、新旧図面の状態の差分(削除/追加)を抽
出し、また新旧図面の(From状態ID,To状態I
D,イベント名[ガード条件]/アクション)を比較す
ることで新旧図面の遷移の差分抽出を行い、さらに新旧
図面の動作の記述テキスト比較することで動作の差分抽
出を行い、これにより、状態遷移図のセマンティックな
差分抽出を行うようにしているので、見栄え調整を目的
としたシンボル位置の移動部分などは強調表示されず
に、真に意味のある改定箇所のみが強調表示されること
になり、操作者が実質的な改定箇所のみを容易に確認で
きるようになる。
【0284】〔オブジェクト図〕次に、オブジェクト図
に関するセマンティックな差分抽出について説明する。
クラス図(オブジェクト図)は、図82(a)(b)に
示すように、クラス(オブジェクト)間の関係、集約、
継承を表現する。オブジェクト指向システムでは、シス
テム内のオブジェクト同士がお互いに協調し合いなが
ら、1つのユースケースを実現する。1つのユースケース
を実現するときには、あるオブジェクトはメッセージを
送信し、あるオブジェクトはそのメッセージを受信して
必要な処理を起動する。このときオブジェクト同士が相
手の存在を知っていなければならない。それを表現する
のがクラス図である。図82においては、(a)がクラ
ス図の旧図面を(b)がクラス図の新図面を示してい
る。
【0285】次に、図82(a)(b)を用いてクラス
図で用いる用語について説明する。「クラス図」は、
「クラスの図形」、「継承」、「集約」「関連」からな
る。3つの区画に仕切られた長方形がクラスの図形で、
上領域に書かれているのが「クラス名」で、中間領域に
書かれているのが「属性名」で、下領域に書かれている
のが「操作(メソッド)名」である。図82では、“図
形”、“閉図形”、“円”などがクラス名であり、“塗
りつぶしパターン”が属性であり、“draw()”、
“set_pattern()」などが操作である。
【0286】「継承」は、スーパー(親)クラスとサブ
クラスの関係であり、継承関係は階層構造をもってい
る。「継承」は、クラスの図形間をつなぐ、端点が白抜
きの三角形の線で表され、三角形側が継承の親側であ
る。「集約」は、全体と部分を表すクラスの関係であ
り、クラスの図形間をつなぐ端点が菱形の線で表され、
菱形側が全体を示し、その反対側が全体を構成する部分
であることを示している。「関連」は、クラス同士の一
時的な関係であり、クラスの図形間をつなぐ単純な線で
表される。
【0287】まず、クラス図におけるセマンティックな
差分抽出についてその概要を説明する。このクラス図の
差分抽出では、広義の関連を、継承、集約、その他関連
に分類して、それぞれの関連の種別毎に、クラス間のリ
ンク関係の差異、継承、集約のツリー構造の差異を抽出
する。
【0288】すなわち、継承は、ツリー構造として差異
を抽出する。関連や集約などはクラス間のリンク情報の
差分を検出する。ツリーの差分検出は、状態遷移図のツ
リー差分検出と同様に実行する。強調表示も状態遷移図
の場合とほぼ同様とする。
【0289】つぎに、図75に示した接続図面編集表示
装置1106によるクラス図のセマンティックな差分抽
出表示動作を図76に示したフローチャートおよび図8
3〜図86に示した具体例を参照してより詳細に説明す
る。
【0290】操作者は、前記同様最初或いはパス名生成
を行う前の適宜の時点に、今回の差分抽出処理で採用す
るパス名を、絶対パス名表記、単項相対パス名表記、お
よび2項相対パス名の何れかから選択指定する。
【0291】差分抽出処理が開始されると、ツリー差分
検出部1107は、新図面ファイル1130(図82
(b)に示すような新クラス図),旧図面ファイル11
31(図82(a)に示すような旧クラス図)を読み込
む(ステップS1201)。つぎに、図面情報抽出部1
112は、新図面ファイル1130,旧図面ファイル1
131からツリー構造に変換する情報を取り出す(ステ
ップS1202)。すなわち、継承の矢印(白抜きの三
角形)でつながっているクラスと継承の矢印を取り出
す。つぎに、ツリー構造作成部1108は、これら取り
出された情報、すなわちクラス図のクラスのネスティン
グ関係に基づいてツリー構造のデータ、すなわち新図面
ツリー構造ファイル1121および旧図面ツリー構造フ
ァイル1122を作成する(ステップS1203)。こ
の際、ツリー構造作成部1108では、継承矢印の有る
側のクラスを親とし、無い側のクラスを子としてツリー
構造を作成する。ノード名はそのクラス名を用いる。
【0292】図83(a)は、図82(a)に示したク
ラス図(旧図面)のツリー構造を示すもので、図83
(b)は、図82(b)に示したクラス図(新図面)の
ツリー構造を示すものである。
【0293】つぎに、パス名生成部1109は、ユーザ
の指定選択内容に従って、絶対パス名生成部1113、
単項相対パス名生成部1114および2項相対パス名生
成部1115の何れかを呼び出し、該呼び出したパス名
生成部を動作させることで、新図面パス名データ112
3と旧図面パス名データ1124を生成する(ステップ
S1204〜S1206)。
【0294】つぎに、パス名差分検出部1110は、上
記何れかのパス名表記による新図面パス名データ112
3と旧図面パス名データ1124の差分をとることでパ
ス名差分データ1125を作成する(ステップS120
7)。
【0295】図84は、絶対パス名表記による辞書順差
分結果を示すものである。絶対パス名表記による辞書順
差分結果によれば、パス名“図形.直線”および“図
形.閉図形.円”が旧図面から削除され、パス名“図
形.閉図形”、“図形.閉図形.直線”、“図形.閉図
形.だ円”が新図面に追加されたことを示すパス名差分
データが形成される。
【0296】図85は、単項相対パス名表記による辞書
順差分結果を示すものである。単項相対パス名表記によ
る辞書順差分結果によれば、旧図面からは、パス名
“円”が削除され、パス名“開図形{”、“だ円”が追
加されたことを示すパス名差分データが形成される。
【0297】図86は、2項相対パス名による深さ優先
差分結果を示すものである。2項相対パス名による深さ
優先差分結果によれば、旧図面からは、パス名“図形
{直線”“閉図形{円”が削除され、新図面に対して、
パス名“図形{開図形”、“開図形{直線”“閉図形
{だ円”が追加されたことを示すパス名差分データが形
成される。
【0298】ツリー差分対応付け部1111は、パス名
差分検出部1110で作成された上記の何れかのパス名
表記によるパス名差分データ1125を図面に対応付け
て差分データ記憶部1133に記憶する(ステップS1
208)。
【0299】つぎに、リンク差分検出部1116は、新
図面ファイル1130と旧図面ファイル1131との集
約および関連についての差分を求め、この差分データを
差分データ記憶部1133に追加記憶する(ステップS
1209)。
【0300】リンク差分検出部1116では、集約に関
しては、(Fromクラス名,Toクラス名)より構成
されるクラス名のペアを辞書順に並べ、テキストの差分
検出を行うことにより集約の差分抽出を行う。菱形の付
いた方をFrom側とし、付いていない方をTo側とす
る。To側が複数あるときは、From、Toの複数の
ペアに分解する。関連に関しても、それらがつながるク
ラス名の辞書順の前のほうをFrom側、他方をTo側
としてペアで表す。これらのペアを辞書順に並べ、テキ
ストの差分検出を行うことにより、関連の差分を検出す
る。
【0301】つぎに、シンボル差分検出部1117は、
クラス名をキーにクラスの追加削除の差分を検出すると
ともに、新旧クラス図面のクラスの属性とメソッドの差
分検出を行い、これらの差分データを差分データ記憶部
1133に追加記憶する(ステップS1210)。属性
に関しては、同一クラス名毎に、属性のテキストを求
め、旧図面のテキストと新図面のテキストを比較するこ
とにより、属性の差分を検出する。操作についても同様
にして差分を検出する。
【0302】つぎに、追加分表示部1118および削除
分表示部1119は、差分データ記憶部1133に記憶
されたクラスの追加/削除に関する差分データ、クラス
の属性および操作の増減、変更に関する差分データ、継
承,集約,関連に関する追加/削除に関する差分データ
をディスプレイ1101の画面上に強調表示する。すな
わち、旧図面及び新図面をディスプレイ1101の画面
上に並べて表示し、旧図面上には削除された部分が他の
部分とは異なる表示色をもって表示され、また新図面上
には追加された部分が他の部分および旧図面の削除部分
とは異なる表示色をもって表示される(ステップS12
11,S1212)。
【0303】図87に、クラス図に関する他の新旧図面
を示す。図87(a)がクラス図の旧図面であり、図8
7(b)がクラス図の新図面である。
【0304】上述したクラス図についての差分抽出手法
を用いれば、上記図87示すクラス図の場合の差分抽出
結果を次のようになる。 (a)クラス(コンポーネント)の追加削除 追加コンポーネントは、class3,削除コンポーネント
はclassCである。 (b)コンポーネントの属性、操作の追加削除 追加操作はclass1の操作4、削除操作はclass1の操作
2である。 (d)関連の差分抽出 追加関連がclass1−class3と、class2−class3とな
る。
【0305】このように実施の形態2において、クラス
図の差分抽出を行う際には、新旧状態遷移図のクラスの
継承関係に基づいてクラスの継承のツリー構造を作成
し、絶対パス名による辞書順差分、単項相対パス名によ
る辞書順差分、2項相対パス名による深さ優先差分のい
ずれかの方式でツリー構造を表す新旧図面のテキストを
作成し、これら2つの新旧図面のテキストの差分抽出を
行うことで、新旧図面のクラスの継承の差分(削除/追
加)を抽出し、また新旧図面の(Fromクラス名,T
oクラス名)より構成されるクラス名のペアを比較する
ことで新旧図面の集約、関連の差分抽出を行い、さらに
新旧図面のクラス名、クラスの属性、クラスのメソッド
のテキスト比較を行うことで、これらクラス、クラスの
属性、クラスの操作の差分抽出を行い、これにより、ク
ラス図のセマンティックな差分抽出を行うようにしてい
るので、見栄え調整を目的としたシンボル位置の移動部
分などは強調表示されずに、真に意味のある改定箇所の
みが強調表示されることになり、操作者が実質的な改定
箇所のみを容易に確認できるようになる。
【0306】実施の形態3.つぎに、図88〜図90に
従ってこの発明の実施の形態3について説明する。この
実施の形態3は、CADシステムを用いて作成されたラ
ダー図に対して本発明を適用するものである。
【0307】〔ラダー図〕ラダー図は、図88(a)
(b)に示すように、接点、コイルなどをマトリックス
状に各行、各列に配置したものである。図88において
は、(a)がラダー図の旧図面を(b)がラダー図の新
図面を示している。
【0308】この図88(a)(b)を用いてラダー図
で用いる用語について説明する。“X01”〜“X1
4”、“M01”〜“M03”はシンボル名である。こ
れらシンボル名の下側にある図形部分が“接点”、“コ
イル”などのシンボルである。“M01”などの下側に
ある円の図形が「コイル」シンボルで、“X01”など
の下側にある図形が「接点」シンボルである。“M0
1”の下側にあるクロス線のある平行2本線がb接点
で、“X04”などの下側にある単純な平行2本線がa
接点である。左右端の垂直線は接続線としての「母線」
である。母線と母線の間にシンボルが格子状に配置され
る。左母線、シンボル、右母線の間は「接続線」により
配線される。
【0309】図89は、接続図面としてのラダー図を編
集表示するための接続図面編集表示装置の一例を示した
ブロック構成図である。この接続図面編集表示装置は、
パーソナルコンピュータ,ワークステーションに実行さ
せるプログラムの機能構成を示すものである。
【0310】図89に示す装置は、入出力端末装置とし
てディスプレイ2101、マウスなどのポインティング
デバイス2102、キーボード2103及びプリンタな
どの出力装置2104を有しており、入出力インターフ
ェース部2105を介して接続図面編集表示装置210
6と図形データ、入出力指示などの信号の授受を実行す
る。
【0311】接続図面編集表示装置2106は、図面情
報抽出部2112、行テキスト生成部2109および項
目テキスト生成部2113を動作制御する図面テキスト
作成部2108と、テキスト差分検出部2110と、差
分対応付け部2111と、追加分表示部2118と、削
除分表示部2119とを備えている。
【0312】図面情報抽出部2112は、図88(a)
に示すようなラダー図(旧図面)の旧図面ファイル21
31および図88(b)に示すようなラダー図(新図
面)の新図面ファイル2130を読み出し、これらから
所要の図面情報を取り出す。行テキスト生成部2109
は、前記旧図面および新図面の図面情報から格子状に配
置配線された図面の1行分のデータ(ラダー列)を先頭
行から順に取り出し、該取り出した各行内のシンボルと
配線の交差を行頭側から順に調べ、新および旧図面のそ
れぞれについて各行毎にテキスト表現がなされた新図面
テキスト2121および旧図面テキスト2122を作成
する。新図面は、新図面テキスト2121の末尾行以降
に追記され、旧図面は旧図面テキスト2122の末尾行
以降に追記される。
【0313】テキスト差分検出部2110は、新図面テ
キスト2121と旧図面テキスト2122との差分を行
毎にとることで、図面テキストの差分を検出して、差分
データ2125を抽出する。テキスト差分検出部211
0は、以下のルールで行変更の検出を行う。
【0314】(A)旧テキストのi行と新テキストのk
行が異なるとき、旧テキストのi行の前後と、新テキス
トのk行の前後がともに一致すれば、旧テキストのi行
は新テキストのk行に変更されたと見なす。 (B)連続するn個の行について、上記(A)の条件が
満たされるときは、この旧テキストのn個の行が、新テ
キストのn個の行に変更されたと見なす。
【0315】差分対応付け部2111は、テキスト差分
検出部2110によって検出された行単位の差分を図面
上の差分と対応付け、これら対応付けた差分データを差
分データ記憶部2133に記憶する。項目テキスト生成
部2113は、旧図面と新図面との差分があった新旧図
面の各行のテキストを、項目(シンボル、罫線文字で構
成される分岐情報など)単位に分解した、新図面項目テ
キスト2123および旧図面項目テキスト2124を作
成し、さらに新旧図面の各行の項目テキスト間の差分を
作成し、この項目差分データを差分データ記憶部213
3に項目差分として追加記憶する。
【0316】追加分表示部2118と削除分表示部21
19が差分データ記憶部2133のデータに従って差分
の強調表示を行う。強調表示の手法としては、 (a)状態遷移図やクラス図と同様、旧図面及び新図面
をディスプレイ2101の画面上に並べて表示し、旧図
面上には削除された部分と新図面上の追加された部分の
表示色を互いに異ならせる手法 (b)新図面上で、変更のあった行の下に旧図面の情報
を表示する手法 (c)旧図面上で、変更のあったラダーユニットの下に
新図面の情報を表示する手法 の何れかを採用する。
【0317】つぎに、かかる接続図面編集表示装置21
06によるラダー図の差分抽出表示動作を図88および
図90を用いてより具体的に説明する。
【0318】行テキスト生成部2109は、行内のシン
ボルと配線の交差を左から順に調べ、シンボルおよび罫
線文字などの項目で構成される図面テキストを生成す
る。図面のシンボルに対しては、“シンボル名(シンボ
ル区分)”で構成されるテキストを生成する。この場
合、シンボル区分は、0がコイル、1がa接点、2がb
接点とする。接続線は、接続線の図形パターンに対応し
た罫線文字━,┃,┏,┓,┛,┗,┣,┳,┫,┻,╋で表現す
る。図90(a)に図88(a)に対応する図面テキス
トを示し、図90(b)に図88(b)に対応する図面
テキストを示す。
【0319】テキスト差分検出部2110は、これら新
旧図面の図面テキスト行単位の差分をdiffアルゴリ
ズムを用いて抽出する。この差分抽出によると、旧図面
の行2が新図面の行2に変更され、旧図面の行3が新図
面の行3に変更され、旧図面の行5が削除され、新図面
の行5,6が追加されたことが判る。
【0320】項目テキスト生成部2113は、修正され
た各行に関して項目テキストを生成する。たとえば、 図90(a)の行2は、 図90(b)の行2は、 項目1 ┃ ┃ 項目2 ┗ ┗ 項目3 X07(1) M02(1) 変更 項目4 ┳ ┳ 項目5 X08(1) X08(1) 項目6 ┳ ┳ 項目7 ━━━ ━━━ 項目8 ┫ ┫ 項目9 項目10 項目11 ┃ ┃ 項目12 ┗ 項目13 M02(0) 追加 項目14 ┃ ┫ 変更 となっていることが検出される。
【0321】テキスト差分検出部2110は、項目テキ
スト生成部2113で生成された項目テキストを用いて
項目単位の差分をdiffアルゴリズムを用いて検出す
る。この結果、行2の例では、X07(1)がM02(1)に変更
され、M02(0)が追加され、罫線文字“┃”が罫線文字
“┫”に変更されたことが検出される。
【0322】追加分表示部2118および削除分表示部
2119は、差分データ記憶部2133に記憶された行
単位の差分データおよび項目単位の差分データに従って
上述した何れかの方法を用いて差分部分の強調表示を行
う。
【0323】このようにこの実施の形態3によれば、ラ
ダー図の差分抽出を行う際には、新旧ラダー図面データ
を“シンボル名(シンボル区分)”で構成されるシンボ
ル情報および罫線文字で構成される分岐情報を含むテキ
ストに夫々変換し、該変換した旧図面テキストおよび新
図面テキストに対しdiffアルゴリズムを用いて行単
位および項目単位の差分をとることで、行単位および項
目単位の差分データを抽出し、該抽出した差分データを
強調表示するようにしたので、見栄え調整を目的とした
シンボル位置の移動部分などは強調表示されずに、真に
意味のある改定箇所のみが強調表示されることになり、
操作者が実質的な改定箇所のみを容易に確認できるよう
になる。
【0324】実施の形態4.つぎに、図91〜図103
に従ってこの発明の実施の形態4について説明する。こ
の実施の形態4は、CADシステムを用いて作成された
フローチャート図に対して本発明を適用するものであ
る。
【0325】〔フローチャート図〕フローチャート図
は、処理の流れを表すための図であり、その図形要素と
しては、図91に示すように、(a)「処理の開始」、
(b)「処理の終了」、(c)「処理のボックス」、
(d)「分岐のボックス」などがある。以下に、フロー
チャート図の差分抽出する手法として、2つの手法を述
べる。
【0326】〈第1の手法〉この第1の手法では、新旧
のフローチャート図から簡易言語を夫々生成し、この新
旧図面に対応する簡易言語をテキストライン比較するこ
とにより差分を抽出して、意味の違いを抽出できるよう
にしている。その結果を例えば、追加分と削除分とで色
を変えて強調表示することにより、変更箇所の特定を容
易に行うことができるようにしている。
【0327】図92は、接続図面としてのフローチャー
ト図を第1の手法をもって編集表示するための接続図面
編集表示装置の一例を示したブロック構成図である。こ
の接続図面編集表示装置は、パーソナルコンピュータ,
ワークステーションに実行させるプログラムの機能構成
を示すものである。
【0328】図92に示す装置は、入出力端末装置とし
てディスプレイ2301、マウスなどのポインティング
デバイス2302、キーボード2303及びプリンタな
どの出力装置2304を有しており、入出力インターフ
ェース部2305を介して接続図面編集表示装置230
6と図形データ、入出力指示などの信号の授受を実行す
る。
【0329】接続図面編集表示装置2306は、図面情
報抽出部2312および言語生成部2309を動作制御
する図面/言語変換部2308と、テキスト差分検出部
2310と、差分対応付け部2311と、追加分表示部
2318と、削除分表示部2319とを備えている。
【0330】図面情報抽出部2312は、図93に示す
ようなフローチャート図(旧図面)の旧図面ファイル2
331および図94または図95に示すようなフローチ
ャート図(新図面)の新図面ファイル2330を読み出
し、これらから所要の図面情報を取り出す。図面/言語
変換部2308は、言語生成部2309を用いて、前記
旧図面および新図面の図面情報を(簡易)言語に変換す
ることにより、新図面言語テキスト2321および旧図
面言語テキスト2322を作成する。
【0331】これら図面/言語変換部2308および言
語生成部2309による図面/言語変換の際には、前提
条件として、ネスト構造は不可とし、(1)処理は羅列、
(2)条件分岐は IF (条件) [処理 GOTO ラベル]、ELSEI
F(条件)[処理 GOTO ラベル]のように表現する。条件は
条件ボックスの下、右、左の条件をこの順番に上から順
に並べる、(3)処理に2個以上の入力(IN)がある場合、
ラベルをつけて、GOTOにてジャンプさせる、という方式
で変換を行う。
【0332】テキスト差分検出部2310は、新図面言
語テキスト2321と旧図面言語テキスト2322とを
行毎にテキスト比較することで、差分データ2325を
抽出し、この差分データを差分データ記憶部2333に
記憶する。
【0333】差分対応付け部2311は、言語テキスト
の行番号と、図面上のボックスの一意名としてのレコー
ドキーとを対応付けた言語−レコードキー対応テーブル
2326(図96参照)を作成する。また、差分対応付
け部2311は、テキスト差分検出部2310で差分が
抽出されると、前記言語−レコードキー対応テーブル2
326を用いてレコードキーに基づいて言語テキストの
差分行と、対応する図面上のボックスを求める。
【0334】追加分表示部2318および削除分表示部
2319は、差分データ記憶部2333に記憶された差
分データを用いて、差分対応付け部2311で導出され
た差分の対応付けに従って、新旧図面の差分の強調表示
を行う。強調表示の手法としては、 (a)処理(または条件)ボックスの色を追加と削除で
異ならせて強調表示する (b)雲枠を用いる(表示がモノクロのとき有効)、削
除雲枠は実施の形態1と同様雲枠内にハッチングを追加
する などの何れかを採用する。
【0335】つぎに、第1の手法によるフローチャート
図の差分抽出表示動作を図93〜図100を用いてより
具体的に説明する。図93(a)に接続図面としてのフ
ローチャート図の旧図面に示し、図94(a)にその新
図面を示し、図95(a)に他の新図面を示す。
【0336】例えば、図93(a)に示す旧図面のフロ
ーチャート図においては、処理の開始を示す“STAR
T”ボックスのレコードキーは0であり、条件ボックス
としての“条件C”は、レコードキー3が割り付けら
れ、ピン1にC=X?の属性をもち、ピン2にC=Z?
の属性を持ち、ピン3にC=Y?の属性を持っている。
【0337】図面/言語変換部2308および言語生成
部2309では、これら新旧フローチャート図面データ
を簡易言語に変換することで、新旧の言語テキストデー
タ2321,2322を作成する。図93(b),図9
4(b),図95(b)に、図面/言語変換部2308
および言語生成部2309による図面/言語変換処理に
よって作成された当該フローチャート図に対応する言語
テキストを示す。
【0338】差分対応付け部2311は、これら作成さ
れた新旧図面の言語テキストの行番号と図面中の各ボッ
クスに割り当てられたレコードキーとの対応テーブル2
326を作成する。
【0339】図96(a)は図93に示す旧図面の対応
テーブルを示すものであり、図96(b)は図94に示
す新図面の対応テーブルを示すものであり、図96
(c)は図95に示す新図面の対応テーブルを示すも
のである。これらのテーブルにおいては、レコードキー
は便宜上“RK”と省略して示す。
【0340】例えば、図96(a)に示すテーブルにお
いて、「L00」がレコードキー0,レコードキー1お
よびレコードキー3のピン3に対応し、「処理A」がレ
コードキー1に対応し、…、「IF(条件C=X?」がレ
コードキー3のピン1に対応し、…、「処理D」がレコ
ードキー4に対応する。
【0341】次に、テキスト差分検出部2310で、旧
図面の言語テキストファイルと新図面の言語テキストフ
ァイル間で行単位のテキスト比較を行う。
【0342】図97は、図93(b)に示す旧図面の言
語テキストと図94(b)に示す新図面の言語テキス
トとの差分抽出結果を模式的に示した言語テキストを示
すものであり、また図98は、図93(b)に示す旧図
面の言語テキストと図95(b)に示す新図面の言語
テキストとの差分抽出結果を、旧図面または新図面の
言語テキストに追加した言語テキストを示すものであ
る。
【0343】例えば、図98においては、旧図面テキス
トを基準にした場合は、第1行の「L00」が削除さ
れ、第2行の「処理A」と「処理B」の間に「L00」
が追加され、第4行の「IF(条件C=X?){」と第5
行の「GOTOL01」の間に「処理D」が追加され、第1
3行の「処理D」が削除される差分抽出結果が得られる
ことが示されている。
【0344】そして、これら差分抽出結果を強調表示す
る際には、差分対応付け部2311は、前記差分抽出に
より得られた差分行に対応する図面要素をレコードキー
をキーにして図96に示した言語−レコードキー対応テ
ーブル2326から求め、その情報を追加分表示部23
18および削除分表示部2319に知らせる。
【0345】追加分表示部2318および削除分表示部
2319は、追加または削除部分に対応する処理(また
は条件)ボックスの色を追加と削除で異ならせたり、あ
るいは雲枠を追加するなどして、差分部分を強調表示す
る。図99は、図93に示す旧図面のフローチャート図
と図94に示す新図面のフローチャート図の差分抽出
部分が雲枠をもって強調表示された図を示すもので、図
100は図93に示す旧図面のフローチャート図と図9
5に示す新図面のフローチャート図の差分抽出部分が
雲枠をもって強調表示された図を示すものである。削除
部分はハッチングを含む雲枠で囲まれ、追加部分は内部
になにもない雲枠で囲まれている。
【0346】このように実施の形態4の第1の手法で
は、新旧のフローチャート図面データを簡易言語テキス
トに変換し、この新旧図面に対応する簡易言語テキスト
をテキストライン比較することにより差分を抽出して、
意味の違いを抽出できるようにしているので、見栄え調
整を目的としたシンボル位置の移動部分などは強調表示
されずに、真に意味のある改定箇所のみが強調表示され
ることになり、操作者が実質的な改定箇所のみを容易に
確認できるようになる。
【0347】〈第2の手法〉つぎに、図101〜図10
3を用いて実施の形態4の第2の手法について説明す
る。第1の手法では、図面データを言語に変換していた
が、第2の手法では、言語ではなく、フローチャートの
スタートからエンドまでのパス毎に処理を羅列し、同じ
と見なされるパス同士でテキストライン比較を行うよう
にしている。
【0348】パスが同じとは、条件がある場合は、条
件が同じであり、かつスタートとエンドが同じである
とのルールを用いて判断する。テキストライン比較で、
抽出された差分は、処理文とレコードキーの対応表にて
どの処理ボックスまたは条件ボックスであるかを判定す
る。
【0349】つぎにその処理方法の概要について述べ
る。 (1)パス毎にフローチャート中の処理文(処理を示す
文字列、条件文など)を羅列する。すなわち、スタート
からエンドまでボックス内文字列及び条件を羅列する。
なお、スタート、エンドの定義は次の通りである。 スタートの定義:スタート用の特別なボックスを定義する INのないものをスタートと見なす。 エンドの定義: エンド用の特別なボックスを定義する。 OUTのないものをエンドと見なす。 (2)分岐がある場合は、分岐毎に流れを複数のパスに
分割する。OUTからINに向かうことはない。 (3)ループ処理(同じボックスに戻ったとき)はそこ
までの流れとする。 (4)パス毎に新旧図面を比較する。 (5)差分をとる際には、パス毎に同じものがあるか否
かを検索し、同じものがあれば、それらのパスは同じパ
スと見なす。同じものがない場合、テキストライン比較
し、最も近いものとの差分をとる。条件文があれば、条
件文が同じものを同じパスと判定する。条件文がなけれ
ば、スタート、エンドが同じものを同じパスと見なす。
差分をとる際は、同じと判定されたパス毎のテキストラ
イン比較を行う。 (6)(5)の結果である差分の表示は、処理(または
条件)ボックスの色を追加と削除で異ならせて、強調表
示する。強調表示する図面の対象を求めるため、フロー
チャート上の各ボックスに対応するレコードキーと処理
文テキストの行番号との対応テーブルをパス毎に備え
る。なお、最後が“END”でない場合で、差分がある
ときは、ループでの行き先が異なると見なし、線を強調
表示する。
【0350】図101(a)に接続図面としてのフロー
チャート図の旧図面の一例を示し、図101(b)にこ
の旧図面に対応する処理文字列テキストを示す。図10
2(a)に接続図面としてのフローチャート図の新図面
の一例を示し、図102(b)にこの新図面に対応する
処理文字列テキストを示す。
【0351】図101(a)に示す旧図面は、3つの分
岐を有する条件分岐が1個あるので、3つのパスA1,
A2およびA3に分割されている。また、図102
(a)に示す新図面も、3つの分岐を有する条件分岐が
1個あるので、3つのパスB1,B2およびB3に分割
されている。
【0352】旧図面のパスA1と新図面のパスB1と
は、条件が同じでかつスタートとエンドが同じであるの
で、同じパスと判断される。旧図面のパスA3と新図面
のパスB3とも、同様であり、同じパスと判断される。
旧図面のパスA2と新図面のパスB2とは、最も近いパ
スであると判定され、差分比較の対象とされる。
【0353】そして、これらのパスA1−B1,A2−
B2,A3−B3毎にテキストライン比較を行った結果
が、図101(b)および図102(b)の各パスの右
側に示されている。
【0354】この場合は、旧図面に関しては、パスA1
では、処理Dが削除され、パスA2では、処理Aが削除
され、パスA3では、処理Dが削除されている。また、
新図面に関しては、パスB1では、処理Dが追加され、
パスB2では、処理Dおよび処理Bが追加され、パスB
3では、処理Dが追加されている。
【0355】図103は、新旧図面の各パスA1〜A
3,B1〜B3毎に設定される処理文と図面のレコード
キーとの対応テーブルを示すものである。例えば、旧図
面のパスA1に関しては、第2行の“処理A”がレコー
ドキー1に対応し、第3行の“処理B”がレコードキー
2に対応し、第4行の“条件C”がレコードキー3に対
応し、第5行の“C=X?”がレコードキー3のピン1
に対応し、第6行の“処理D”がレコードキー4に対応
している。
【0356】このようにこの実施の形態4の第2の手法
では、新旧のフローチャート図面データをフローチャー
トのスタートからエンドまでに含まれる複数のパス毎に
処理を羅列した複数の処理文テキストに変換し、同じと
みなされるパス同士で、テキストライン比較することに
より新旧フローチャートの差分を抽出して、意味の違い
を抽出できるようにしているので、見栄え調整を目的と
したシンボル位置の移動部分などは強調表示されずに、
真に意味のある改定箇所のみが強調表示されることにな
り、操作者が実質的な改定箇所のみを容易に確認できる
ようになる。
【0357】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
接続図面の編集表示装置によれば、旧図面の図面データ
および新図面の図面データを意味空間にマッピングし
て、これら各図面データの意味空間での差分を抽出し、
該差分抽出された部分を強調表示しているので、セマン
ティックな差分を取ることができ、これにより見栄え調
整を目的としたシンボル位置の移動部分は強調表示され
ずに、設計者の意図を確実に差分として反映することが
でき、また真に意味のある改定箇所を操作者が容易に確
認できるようになる。したがって、量の多い変更箇所の
特定も短期間に行えるようになり、レビュー効率が向上
し、変更箇所のチェック工数の短縮が可能になる。ま
た、あるモデルを流用して、設計を行った場合など、流
用性の高い即ち、変更のない箇所の判別が容易化でき、
標準モデルや図面の整備が容易となる。また、図面の1
00%電子化が促進され、生産性向上が実現できる。ま
た、改定箇所が強調表示されるため、改定情報を文字で
改定欄に残す必要がなくなる。
【0358】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、電気回路図の新旧図面データに含まれる図
面要素を、同電位のものが同一接続グループになるよう
に複数の異なる接続グループに夫々グループ分けし、該
グループ分けした旧図面の接続グループと新図面の接続
グループとの対応付けを行い、対応する旧図面の接続グ
ループおよび新図面の接続グループ間で差分抽出を行
い、この差分抽出の結果、対応するグループが存在しな
い旧図面および新図面の接続グループに含まれる図面要
素についてのみ強調表示の対象として差分抽出するよう
にしているので、一部図形要素のみが追加/削除された
接続グループの場合は接続グループ全体が強調表示され
るのではなく、真に追加/削除された部分のみが強調表
示されるようになり、これにより電気回路図における真
に意味のある改定箇所を操作者が容易に確認できるよう
になる。
【0359】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、電気回路図の旧図面データおよび新図面デ
ータに含まれるパーツ接続点および接続線を、1つの接
続グループが、パーツを介さずに接続線の端点またはパ
ーツ接続点まで延在して成る1〜複数の接続線と、該1
〜複数の接続線の何れかにパーツを介さずに直接接続さ
れる1〜複数のパーツ接続点とを含むように、複数の接
続グループにグループ分けし、該グループ分けした旧図
面の接続グループおよび新図面の接続グループ間で差分
抽出を行うようにしているので、同電位のものが同一接
続グループになるようにする接続グループのグループ分
けを能率良く確実に行うことができる。
【0360】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、グループ分けした旧図面の接続グループと
新図面の接続グループとの対応付けを、パーツ接続点に
関する情報を比較することにより実行するようにしてい
るので、接続グループとの対応付けを効率よく簡便にな
し得る。
【0361】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、パーツ接続点に関する情報は、パーツ毎に
設定された一意キーとパーツのピン番号とを有するよう
にしているので、一意キーとパーツのピン番号とを用い
て接続グループとの対応付けを効率よく簡便になし得
る。
【0362】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、グループ分けされた各接続グループに対し
て図形要素に含まれる線番号を夫々割付け、旧図面およ
び新図面間で線番の変更されたパーツ接続点について
は、対応グループが存在しないとして差分抽出するよう
にしているので、接続箇所が変更されたパーツ接続点を
確実に差分抽出できるようになる。
【0363】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、旧図面の接続グループに属するパーツ接続
点に関する情報と、新図面の接続グループに属するパー
ツ接続点に関する情報とを比較し、この比較により同じ
情報を有するパーツ接続点が所定割合以上存在している
とき、これら旧図面および新図面の接続グループを対応
するグループとして設定するようにしているので、線番
情報をつけない場合でも接続グループの対応付けを行う
ことができる。
【0364】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、電気回路図の旧図面データおよび新図面デ
ータに含まれる図面要素を比較することにより、旧図面
から削除される削除パーツおよび新図面に追加される追
加パーツを抽出し、この削除または追加パーツのパーツ
接続点から分岐点または接続線の端点またはパーツ接続
点までに至る接続線を強調表示の対象として抽出するよ
うにしているので、変更箇所として操作者が確認した箇
所のみが確実に強調表示されるようになり、電気回路図
における真に意味のある改定箇所を操作者が容易に確認
できる。
【0365】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、旧図面から削除される図形要素と、新図面
に追加される図形要素とで、強調表示形態を異ならせる
ようにしているので、削除箇所と追加箇所を操作者が容
易に識別できるようになる。
【0366】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、削除される図形要素は、内部にハッチング
が形成された雲枠で囲み、前記追加された図形要素は、
雲枠で囲む強調表示を行うようにしているので、削除箇
所と追加箇所を操作者が容易に識別できるようになる。
【0367】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、追加箇所と削除箇所で表示色を異ならせる
強調表示を行うようにしているので、削除箇所と追加箇
所を操作者が容易に識別できるようになる。
【0368】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、各雲枠が所定の距離以内に存在する場合
は、これら所定距離内の雲枠を合成する処理を行うよう
にしているので、改定箇所が多い場合でも、雲枠が複雑
に重なって、本来の電気回路図部分の視認を邪魔したり
することがなくなり、扱者にとって見易い差分抽出図面
を提供することが可能となる。
【0369】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、削除される図形要素に関する強調表示デー
タおよび追加される図形要素に関する強調表示データを
別のレイヤに設定するようにしているので、レイヤ毎に
表示/非表示を制御することにより、追加、削除、変更
などの差分内容に応じて雲枠の表示/非表示を制御する
ことが可能となる。
【0370】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、差分抽出の結果、セマンティックな差分が
ある場合、図面の副番欄の自動更新を行うようにしてい
るので、操作者の副番更新のための手間を省くことが可
能となる。
【0371】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、接続図面の旧図面データに含まれる図面要
素のツリー構造および接続図面の新図面データに含まれ
る図面要素のツリー構造を作成し、これら旧図面および
新図面に関するツリー構造を該ツリー構造を表すパス名
表記によるテキストに変換し、該変換したパス名表記に
よるテキストの差分を抽出するようにしているので、状
態遷移図あるいはクラス図などの階層構造で表される接
続図面についてのセマンティックな差分抽出が可能とな
り、これにより見栄え調整を目的とした状態あるいはク
ラスなどの位置の移動は強調表示されずに、真に意味の
ある改定箇所のみが強調表示される。したがって、量の
多い変更箇所の特定も短期間に行えるようになり、レビ
ュー効率が向上し、変更箇所のチェック工数の短縮が可
能になる。
【0372】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、絶対パス名表記、単項相対パス名表記およ
び2項相対パス名表記のうちの何れかを任意に選択可能
としているので、ツリーの変更内容に応じた最適なパス
名表示を選ぶことができる。したがって、例えばツリー
の上位階層の要素を追加した時は、相対パス表記を指定
することにより、下位の要素の差分が検出できる。これ
により、状態遷移図での上位状態の追加や、クラス図で
の上位クラスの追加の際に、下位の差分が容易に検出で
きる。
【0373】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、状態遷移図の差分抽出を行うときは、状態
遷移図の状態のツリー構造を作成し、状態のツリー構造
を表すパス名表記によるテキストを生成し、状態のツリ
ー構造のパス名表記によるテキストの差分を抽出するよ
うにしているので、状態遷移図についてのセマンティッ
クな差分抽出が可能となり、これにより見栄え調整を目
的とした状態位置の移動は強調表示されずに、真に意味
のある改定箇所のみが強調表示される。
【0374】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、状態遷移図の差分抽出を行うときに、状態
遷移図の新図面および旧図面における各状態の遷移およ
び動作を差分抽出し、差分抽出された状態、状態の遷
移、状態の動作に関する部分を強調表示するようにして
いるので、状態遷移図の状態、遷移、動作に関する部分
の変更部分を確実に強調表示することができる。
【0375】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、クラス図の差分抽出を行う際に、クラス図
の継承のツリー構造を作成し、継承のツリー構造を表す
パス名表記によるテキストを生成し、継承のツリー構造
のパス名表記によるテキストの差分を抽出するようにし
ているので、クラス図についてのセマンティックな差分
抽出が可能となり、これにより見栄え調整を目的とした
クラス位置の移動は強調表示されずに、真に意味のある
改定箇所のみが強調表示される。
【0376】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、クラス図の差分抽出を行うときに、クラス
図の新図面および旧図面における各クラス間の集約、関
連、属性及び操作を差分抽出し、該差分抽出されたクラ
ス間の継承、集約、関連、クラスの属性および操作に関
する部分を強調表示するので、クラス図の継承、集約、
関連、属性および操作に関する部分の変更部分を確実に
強調表示することができる。
【0377】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、ラダー図の差分抽出を行うときに、ラダー
図の旧図面データおよび新図面データをラダー行毎のテ
キストデータに夫々変換し、該変換された旧図面のテキ
ストデータおよび新図面のテキストデータの差分を行毎
に抽出するようにしているので、ラダー図についてのセ
マンティックな差分抽出が可能となり、これにより見栄
え調整を目的としたシンボル位置の移動は強調表示され
ずに、真に意味のある改定箇所のみが強調表示される。
【0378】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、ラダー図の差分抽出を行うときに、差分が
検出された行に対応するラダー図の旧図面および新図面
のテキストデータから、行を構成する項目に夫々分解し
た項目単位の行テキストデータを生成し、前記差分が検
出された行に対応する旧図面および新図面のテキストデ
ータに対して前記分解した項目単位の比較を行って差分
を抽出するようにしているので、ラダー図のシンボルや
接続線などの項目単位の変更に関する強調表示をなし得
る。
【0379】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、ラダー図面の図形シンボルを接続するため
の接続線を罫線文字とすることで接続線をテキストに変
換するようにしているので、各種形状を有する接続線を
操作者にとって理解し易い形状のテキスト文字に変換す
ることができる。
【0380】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、フローチャート図の差分抽出を行うとき
は、フローチャート図の旧図面データおよび新図面デー
タを夫々言語テキストに変換し、該変換された旧図面の
言語テキストおよび新図面の言語テキストの差分をテキ
スト行毎に抽出するようにしているので、フローチャー
ト図についてのセマンティックな差分抽出が可能とな
り、これにより見栄え調整を目的としたボックス位置の
移動などは強調表示されずに、真に意味のある改定箇所
のみが強調表示される。
【0381】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、フローチャート図の差分抽出を行うとき
は、フローチャート図の旧図面データおよび新図面デー
タを夫々、フローチャートの流れに対応して複数のパス
に分割し、該分割したパス毎に処理文の羅列で構成され
る処理文テキストを形成し、同じと判断した旧図面のパ
スおよび新図面のパス同士で処理文テキストの行単位の
テキスト比較を行うことで差分を抽出するようにしてい
るので、フローチャート図についてのセマンティックな
差分抽出が可能となり、これにより見栄え調整を目的と
したボックス位置の移動などは強調表示されずに、真に
意味のある改定箇所のみが強調表示される。
【0382】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示装
置によれば、差分抽出結果が追加である部分と削除であ
る部分とで表示色を異ならせる強調表示を行うようにし
ているので、削除箇所と追加箇所を操作者が容易に識別
できるようになる。
【0383】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、旧図面の図面データおよび新図面の図面デ
ータを意味空間にマッピングして、これら各図面データ
の意味空間での差分を抽出し、該差分抽出された部分を
強調表示するようにしているので、セマンティックな差
分を取ることができ、これにより見栄え調整を目的とし
たシンボル位置の移動部分は強調表示されずに、設計者
の意図を確実に差分として反映することができ、また真
に意味のある改定箇所を操作者が容易に確認できるよう
になる。したがって、量の多い変更箇所の特定も短期間
に行えるようになり、レビュー効率が向上し、変更箇所
のチェック工数の短縮が可能になる。また、あるモデル
を流用して、設計を行った場合など、流用性の高い即
ち、変更のない箇所の判別が容易化でき、標準モデルや
図面の整備が容易となる。また、図面の100%電子化
が促進され、生産性向上が実現できる。また、改定箇所
が強調表示されるため、改定情報を文字で改定欄に残す
必要がなくなる。
【0384】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、電気回路図の新旧図面データに含まれる図
面要素を、同電位のものが同一接続グループになるよう
に複数の異なる接続グループに夫々グループ分けし、該
グループ分けした旧図面の接続グループと新図面の接続
グループとの対応付けを行い、対応する旧図面の接続グ
ループおよび新図面の接続グループ間で差分抽出を行
い、この差分抽出の結果、対応するグループが存在しな
い旧図面および新図面の接続グループに含まれる図面要
素についてのみ強調表示の対象として差分抽出するよう
にしているので、一部図形要素のみが追加/削除された
接続グループの場合は接続グループ全体が強調表示され
るのではなく、真に追加/削除された部分のみが強調表
示されるようになり、これにより電気回路図における真
に意味のある改定箇所を操作者が容易に確認できるよう
になる。
【0385】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、電気回路図の旧図面データおよび新図面デ
ータに含まれるパーツ接続点および接続線を、1つの接
続グループが、パーツを介さずに接続線の端点またはパ
ーツ接続点まで延在して成る1〜複数の接続線と、該1
〜複数の接続線の何れかにパーツを介さずに直接接続さ
れる1〜複数のパーツ接続点とを含むように、複数の接
続グループにグループ分けし、該グループ分けした旧図
面の接続グループおよび新図面の接続グループ間で差分
抽出を行うようにしているので、同電位のものが同一接
続グループになるようにする接続グループのグループ分
けを能率良く確実に行うことができる。
【0386】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、グループ分けした旧図面の接続グループと
新図面の接続グループとの対応付けを、パーツ接続点に
関する情報を比較することにより実行するようにしてい
るので、接続グループとの対応付けを効率よく簡便にな
し得る。
【0387】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、パーツ接続点に関する情報は、パーツ毎に
設定された一意キーとパーツのピン番号とを有するよう
にしているので、一意キーとパーツのピン番号とを用い
て接続グループとの対応付けを効率よく簡便になし得
る。
【0388】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、グループ分けされた各接続グループに対し
て図形要素に含まれる線番号を夫々割付け、旧図面およ
び新図面間で線番の変更されたパーツ接続点について
は、対応グループが存在しないとして差分抽出するよう
にしているので、接続箇所が変更されたパーツ接続点を
確実に差分抽出できるようになる。
【0389】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、旧図面の接続グループに属するパーツ接続
点に関する情報と、新図面の接続グループに属するパー
ツ接続点に関する情報とを比較し、この比較により同じ
情報を有するパーツ接続点が所定割合以上存在している
とき、これら旧図面および新図面の接続グループを対応
するグループとして設定するようにしているので、線番
情報をつけない場合でも接続グループの対応付けを行う
ことができる。
【0390】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、電気回路図の旧図面データおよび新図面デ
ータに含まれる図面要素を比較することにより、旧図面
から削除される削除パーツおよび新図面に追加される追
加パーツを抽出し、この削除または追加パーツのパーツ
接続点から分岐点または接続線の端点またはパーツ接続
点までに至る接続線を強調表示の対象として抽出するの
で、変更箇所として操作者が確認した箇所のみが確実に
強調表示されるようになり、電気回路図における真に意
味のある改定箇所を操作者が容易に確認できる。
【0391】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、旧図面から削除される図形要素と、新図面
に追加される図形要素とで、強調表示形態を異ならせる
ようにしているので、削除箇所と追加箇所を操作者が容
易に識別できるようになる。
【0392】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、接続図面の旧図面データに含まれる図面要
素のツリー構造および接続図面の新図面データに含まれ
る図面要素のツリー構造を作成し、これら旧図面および
新図面に関するツリー構造を該ツリー構造を表すパス名
表記によるテキストに変換し、該変換したパス名表記に
よるテキストの差分を抽出するようにしているので、状
態遷移図あるいはクラス図などの階層構造で表される接
続図面についてのセマンティックな差分抽出が可能とな
り、これにより見栄え調整を目的とした状態あるいはク
ラスなどの位置の移動は強調表示されずに、真に意味の
ある改定箇所のみが強調表示される。したがって、量の
多い変更箇所の特定も短期間に行えるようになり、レビ
ュー効率が向上し、変更箇所のチェック工数の短縮が可
能になる。
【0393】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、絶対パス名表記、単項相対パス名表記およ
び2項相対パス名表記のうちの何れかを任意に選択可能
としているので、ツリーの変更内容に応じた最適なパス
名表示を選ぶことができる。したがって、例えばツリー
の上位階層の要素を追加した時は、相対パス表記を指定
することにより、下位の要素の差分が検出できる。これ
により、状態遷移図での上位状態の追加や、クラス図で
の上位クラスの追加の際に、下位の差分が容易に検出で
きる。
【0394】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、状態遷移図の差分抽出を行うときは、状態
遷移図の状態のツリー構造を作成し、状態のツリー構造
を表すパス名表記によるテキストを生成し、状態のツリ
ー構造のパス名表記によるテキストの差分を抽出するよ
うにしているので、状態遷移図についてのセマンティッ
クな差分抽出が可能となり、これにより見栄え調整を目
的とした状態位置の移動は強調表示されずに、真に意味
のある改定箇所のみが強調表示される。
【0395】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、状態遷移図の差分抽出を行うときに、状態
遷移図の新図面および旧図面における各状態の遷移およ
び動作を差分抽出し、差分抽出された状態、状態の遷
移、状態の動作に関する部分を強調表示するようにして
いるので、状態遷移図の状態、遷移、動作に関する部分
の変更部分を確実に強調表示することができる。
【0396】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、クラス図の差分抽出を行う際に、クラス図
の継承のツリー構造を作成し、継承のツリー構造を表す
パス名表記によるテキストを生成し、継承のツリー構造
のパス名表記によるテキストの差分を抽出するようにし
ているので、クラス図についてのセマンティックな差分
抽出が可能となり、これにより見栄え調整を目的とした
クラス位置の移動は強調表示されずに、真に意味のある
改定箇所のみが強調表示される。
【0397】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、クラス図の差分抽出を行うときに、クラス
図の新図面および旧図面における各クラス間の集約、関
連、属性及び操作を差分抽出し、該差分抽出されたクラ
ス間の継承、集約、関連、クラスの属性および操作に関
する部分を強調表示するので、クラス図の継承、集約、
関連、属性および操作に関する部分の変更部分を確実に
強調表示することができる。
【0398】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、ラダー図の差分抽出を行うときに、ラダー
図の旧図面データおよび新図面データをラダー行毎のテ
キストデータに夫々変換し、該変換された旧図面のテキ
ストデータおよび新図面のテキストデータの差分を行毎
に抽出するようにしているので、ラダー図についてのセ
マンティックな差分抽出が可能となり、これにより見栄
え調整を目的としたシンボル位置の移動は強調表示され
ずに、真に意味のある改定箇所のみが強調表示される。
【0399】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、ラダー図の差分抽出を行うときに、差分が
検出された行に対応するラダー図の旧図面および新図面
のテキストデータから、行を構成する項目に夫々分解し
た項目単位の行テキストデータを生成し、前記差分が検
出された行に対応する旧図面および新図面のテキストデ
ータに対して前記分解した項目単位の比較を行って差分
を抽出するようにしているので、ラダー図のシンボルや
接続線などの項目単位の変更に関する強調表示をなし得
る。
【0400】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、フローチャート図の差分抽出を行うとき
は、フローチャート図の旧図面データおよび新図面デー
タを夫々言語テキストに変換し、該変換された旧図面の
言語テキストおよび新図面の言語テキストの差分をテキ
スト行毎に抽出するようにしているので、フローチャー
ト図についてのセマンティックな差分抽出が可能とな
り、これにより見栄え調整を目的としたボックス位置の
移動などは強調表示されずに、真に意味のある改定箇所
のみが強調表示される。
【0401】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、フローチャート図の差分抽出を行うとき
は、フローチャート図の旧図面データおよび新図面デー
タを夫々、フローチャートの流れに対応して複数のパス
に分割し、該分割したパス毎に処理文の羅列で構成され
る処理文テキストを形成し、同じと判断した旧図面のパ
スおよび新図面のパス同士で処理文テキストの行単位の
テキスト比較を行うことで差分を抽出するようにしてい
るので、フローチャート図についてのセマンティックな
差分抽出が可能となり、これにより見栄え調整を目的と
したボックス位置の移動などは強調表示されずに、真に
意味のある改定箇所のみが強調表示される。
【0402】つぎの発明にかかる接続図面の編集表示方
法によれば、差分抽出結果が追加である部分と削除であ
る部分とで表示色を異ならせる強調表示を行うようにし
ているので、削除箇所と追加箇所を操作者が容易に識別
できるようになる。
【0403】つぎの発明にかかるプログラムによれば、
上記の発明のいずれか一つに記載された方法をコンピュ
ータに実行させるようにしたので、そのプログラムがコ
ンピュータ読み取り可能となり、これによって、上記の
発明のいずれか一つの動作をコンピュータによって実行
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1で用いる電気回路図
面に関する用語を説明するための図である。
【図2】 この発明の実施の形態1で用いる電気回路図
面に関しての接続線の接続ルールを説明するための図で
ある。
【図3】 この発明にかかる接続図面の編集表示装置の
実施の形態1の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3の意味空間マッピング部の動作手順を示
すフローチャートである。
【図5】 実施の形態1で用いる電気回路図面に関して
の旧図面データを例示する図である。
【図6】 実施の形態1で用いる電気回路図面に関して
の新図面データを例示する図である。
【図7】 旧図面に関するパーツ情報を示す記憶テーブ
ル図である。
【図8】 旧図面に関する接続線情報を示す記憶テーブ
ル図である。
【図9】 旧図面に関する属性情報を示す記憶テーブル
図である。
【図10】 旧図面に関する接続点情報を示す記憶テー
ブル図である。
【図11】 旧図面に関する接続グループ情報を示す記
憶テーブル図である。
【図12】 新図面に関するパーツ情報を示す記憶テー
ブル図である。
【図13】 新図面に関する接続線情報を示す記憶テー
ブル図である。
【図14】 新図面に関する属性情報を示す記憶テーブ
ル図である。
【図15】 新図面に関する接続点情報を示す記憶テー
ブル図である。
【図16】 新図面に関する接続グループ情報を示す記
憶テーブル図である。
【図17】 図3の接続グループ生成部の動作手順を示
すフローチャートである。
【図18】 旧図面に関する垂直接続線のグループ分け
結果を示すテーブル図である。
【図19】 旧図面に関する垂直接続線のグループ分け
に水平接続線のグループ分けを追加したテーブル図であ
る。
【図20】 旧図面に関する垂直接続線のグループ分け
に水平接続線のグループ分けおよびパーツ接続点のグル
ープ分けを追加したテーブル図である。
【図21】 図3の接続図面差分抽出部の動作手順を示
すフローチャートである。
【図22】 図3のセマンティック差分抽出部の動作手
順を示すフローチャートである。
【図23】 差分抽出結果が追加された旧図面に関する
パーツ情報を示す記憶テーブル図である。
【図24】 差分抽出結果が追加された新図面に関する
パーツ情報を示す記憶テーブル図である。
【図25】 差分抽出結果が追加された旧図面に関する
属性情報を示す記憶テーブル図である。
【図26】 差分抽出結果が追加された新図面に関する
属性情報を示す記憶テーブル図である。
【図27】 差分抽出結果が追加された旧図面に関する
接続点情報を示す記憶テーブル図である。
【図28】 差分抽出結果が追加された新図面に関する
接続点情報を示す記憶テーブル図である。
【図29】 図3の強調表示接続線抽出部の動作手順を
示すフローチャートである。
【図30】 差分抽出結果が追加された旧図面に関する
接続線情報を示す記憶テーブル図である。
【図31】 差分抽出結果が追加された新図面に関する
接続線情報を示す記憶テーブル図である。
【図32】 図3の接続図面追加差分データ生成部の動
作手順を示すフローチャートである。
【図33】 新図面に追加パーツ部分、追加図面属性部
分を囲む多角形が追加された状態の差分抽出図面を示す
図である。
【図34】 追加部分の多角形データが拡張された状態
の差分抽出図面を示す図である。
【図35】 追加部分に雲枠データが追加された状態の
差分抽出図面を示す図である。
【図36】 図3のパーツ強調表示領域計算部の動作手
順を示すフローチャートである。
【図37】 図3のパーツ強調表示領域計算部の動作を
説明するための図である。
【図38】 図3のパーツ強調表示領域計算部の動作を
説明するための図である。
【図39】 図3の近接強調表示領域合成部の動作手順
を示すフローチャートである。
【図40】 図3の近接強調表示領域合成部の動作を説
明するための図である。
【図41】 図3の接続図面削除差分データ生成部の動
作手順を示すフローチャートである。
【図42】 新図面に削除パーツ部分、削除図面属性部
分を囲む多角形が追加された状態の差分抽出図面を示す
図である。
【図43】 削除部分の多角形データが拡張された状態
の差分抽出図面を示す図である。
【図44】 削除部分に雲枠データが追加された状態の
差分抽出図面を示す図である。
【図45】 図3の接続図面変更差分データ生成部の動
作手順を示すフローチャートである。
【図46】 新図面に変更パーツ部分、変更図面属性部
分を囲む多角形が追加された状態の差分抽出図面を示す
図である。
【図47】 変更部分に雲枠データが追加された状態の
差分抽出図面を示す図である。
【図48】 図3の副番情報生成部の動作を説明するた
めの図である。
【図49】 全ての差分抽出情報が反映された差分抽出
図面の実際の表示状態を示す図である。
【図50】 図3の雲枠拡大・縮小部の動作手順を示す
フローチャートである。
【図51】 図3の雲枠拡大・縮小部の動作を説明する
ための図である。
【図52】 図3の雲枠変更部の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図53】 図3の雲枠変更部の動作を説明するための
図である。
【図54】 図3の見え消し線変更部の動作手順を示す
フローチャートである。
【図55】 図3の見え消し線変更部の動作を説明する
ための図である。
【図56】 この発明の実施の形態2で用いる状態遷移
図についての旧図面および新図面を例示する図である。
【図57】 ツリー構造による差分抽出を説明するため
の旧ツリー構造を例示する図である。
【図58】 ツリー構造による差分抽出を説明するため
の新ツリー構造を例示する図である。
【図59】 ツリー構造による差分抽出を説明するため
の新ツリー構造を例示する図である。
【図60】 図57のツリー構造の絶対パス名表記を示
す図である。
【図61】 図58のツリー構造の絶対パス名表記を示
す図である。
【図62】 図59のツリー構造の絶対パス名表記を示
す図である。
【図63】 図57および図58に示すツリー構造の絶
対パス名表記による差分テキストを示す図である。
【図64】 図57および図59に示すツリー構造の絶
対パス名表記による差分テキストを示す図である。
【図65】 図57のツリー構造の単項相対パス名表記
を示す図である。
【図66】 図58のツリー構造の単項相対パス名表記
を示す図である。
【図67】 図59のツリー構造の単項相対パス名表記
を示す図である。
【図68】 図57および図58に示すツリー構造の単
項相対パス名表記による差分テキストを示す図である。
【図69】 図57および図59に示すツリー構造の単
項相対パス名表記による差分テキストを示す図である。
【図70】 図57のツリー構造の2項相対パス名表記
を示す図である。
【図71】 図58のツリー構造の2項相対パス名表記
を示す図である。
【図72】 図59のツリー構造の2項相対パス名表記
を示す図である。
【図73】 図57および図58に示すツリー構造の2
項相対パス名表記による差分テキストを示す図である。
【図74】 図57および図59に示すツリー構造の2
項相対パス名表記による差分テキストを示す図である。
【図75】 この発明にかかる接続図面の編集表示装置
の実施の形態2の構成を示すブロック図である。
【図76】 図75の接続図面編集示装置の動作手順を
示すフローチャートである。
【図77】 図56に示す状態変異図の旧新図面の状態
のツリー構造を示す図である。
【図78】 図56に示す状態変異図の旧新図面の絶対
パス名表記による状態の差分テキストを示す図である。
【図79】 図56に示す状態変異図の旧新図面の単項
相対パス名表記による状態の差分テキストを示す図であ
る。
【図80】 図56に示す状態変異図の旧新図面の2項
相対パス名表記による状態の差分テキストを示す図であ
る。
【図81】 図56に示す状態変異図の旧新図面の遷移
の差分テキストを示す図である。
【図82】 この発明の実施の形態2で用いるオブジェ
クト図(クラス図)についての旧図面および新図面を例
示する図である。
【図83】 図82に示すクラス図の旧新図面の遷移の
ツリー構造を示す図である。
【図84】 図82に示すクラス図の旧新図面の絶対パ
ス名表記による遷移の差分テキストを示す図である。
【図85】 図82に示すクラス図の旧新図面の単項相
対パス名表記による遷移の差分テキストを示す図であ
る。
【図86】 図82に示すクラス図の旧新図面の2項相
対パス名表記による遷移の差分テキストを示す図であ
る。
【図87】 この発明の実施の形態2で用いるオブジェ
クト図(クラス図)についての他の旧図面および新図面
を例示する図である。
【図88】 この発明の実施の形態3で用いるラダー図
についての旧図面および新図面を例示する図である。
【図89】 この発明にかかる接続図面の編集表示装置
の実施の形態3の構成を示すブロック図である。
【図90】 ラダー図についての旧図面テキストデータ
および新図面テキストデータを示す図である
【図91】 この発明の実施の形態4で用いるフローチ
ャートで用いるボックス記述を例示する図である。
【図92】 この発明にかかる接続図面の編集表示装置
の実施の形態4の構成を示すブロック図である。
【図93】 この発明の実施の形態4で用いるフローチ
ャート(旧図面)およびその言語テキストを例示する図
である。
【図94】 この発明の実施の形態4で用いるフローチ
ャート(新図面)およびその言語テキストを例示する
図である。
【図95】 この発明の実施の形態4で用いるフローチ
ャート(新図面)およびその言語テキストを例示する
図である。
【図96】 旧図面、新図面、新図面についての言
語−レコードキー対応テーブルを示す図である。
【図97】 旧図面と新図面のテキスト差分結果を示
す図である。
【図98】 旧図面と新図面のテキスト差分結果を示
す図である。
【図99】 旧図面と新図面のテキスト差分結果が反
映されたフローチャートを示す図である。
【図100】 旧図面と新図面のテキスト差分結果が
反映されたフローチャートを示す図である。
【図101】 この発明の実施の形態4で用いるフロー
チャート(旧図面)およびそのパス毎の処理文列を例示
する図である。
【図102】 この発明の実施の形態4で用いるフロー
チャート(新図面)およびそのパス毎の処理文列を例示
する図である。
【図103】 テキストデータ処理文と図面のレコード
キーとの対応テーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 ディスプレイ、2 ポインティングデバイス、3
キーボード、4 出力装置、5 入出力インターフェー
ス部、6 接続図面編集表示装置、7 意味空間マッピ
ング部、8 接続図面差分抽出部、9 接続図面差分デ
ータ生成部、10 副番情報生成部、11 差分情報反
映部、12 強調表示データカスタマイズ部、13 接
続グループ生成部、14 パーツ差分抽出部、15 属
性差分抽出部、16 セマンティック差分抽出部、17
接続図面追加差分データ生成部、18 接続図面削除
差分データ生成部、19 接続図面変更差分データ生成
部、20 雲枠拡大・縮小部、21 雲枠変形部、22
見え消し線変更部、23強調表示接続線抽出部、24
パーツ強調表示領域計算部、25 近接強調表示領域
合成部、26 雲枠生成部、27 ハッチング生成部、
28 変更文字表記変更部、29 展開情報記憶部、3
0 新図面ファイル、31 旧図面ファイル、32 差
分データ記憶部、33 強調表示データファイル、11
01 ディスプレイ、1102 ポインティングデバイ
ス、1103 キーボード、1104 出力装置、11
05 入出力インターフェース部、1106 接続図面
編集表示装置、1106 接続図面編集表示装置、11
07 ツリー差分検出部、1108 ツリー構造作成
部、1109 パス名生成部、1110 パス名差分検
出部、1111 ツリー差分対応付け部、1112 図
面情報抽出部、1113絶対パス名生成部、1114
単項相対パス名生成部、1115 2項相対パス名生成
部、1116 リンク差分検出部、1117 シンボル
差分検出部、1118 追加分表示部、1119 削除
分表示部、1121 新図面ツリー構造ファイル、11
22 旧図面ツリー構造ファイル、1123 新図面パ
ス名データ、1124 旧図面パス名データ、1125
パス名差分データ、1130新図面ファイル、113
1 旧図面ファイル、1133 差分データ記憶部、2
101 ディスプレイ、2102 ポインティングデバ
イス、2103 キーボード、2104 出力装置、2
105 入出力インターフェース部、2106接続図面
編集表示装置、2109 行テキスト生成部、2110
テキスト差分検出部、2111 差分対応付け部、2
113 項目テキスト生成部、2118追加分表示部、
2119 削除分表示部、2121 新図面テキスト、
2122 旧図面テキスト、2123 新図面項目テキ
スト、2124 旧図面項目テキスト、2125 差分
データ、2130 新図面ファイル、2131 旧図面
ファイル、2133 差分データ記憶部、2301 デ
ィスプレイ、2302ポインティングデバイス、230
3 キーボード、2304 出力装置、2305 入出
力インターフェース部、2306 接続図面編集表示装
置、2308図面/言語変換部 2309 言語生成
部、2310 テキスト差分検出部、2311 差分対
応付け部、2318 追加分表示部、2319 削除分
表示部、2321 新図面言語テキスト、2322 旧
図面言語テキスト、2325 差分データ、2326
処理文−レコードキー対応テーブル、2330 新図面
ファイル、2331 旧図面ファイル、2333 差分
データ記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁志 真由美 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岸本 憲明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B046 DA05 HA09

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADシステムによって作成した接続図
    面のセマンティックな差分表示機能を有する接続図面の
    編集表示装置であって、 旧図面の図面データおよび新図面の図面データを意味空
    間にマッピングして、これら各図面データの意味空間で
    の差分を抽出する差分抽出制御手段と、 前記差分抽出手段で差分抽出された部分を強調表示する
    強調表示手段と、 を備えることを特徴とする接続図面の編集表示装置。
  2. 【請求項2】 前記接続図面は電気回路図であり、 前記差分抽出制御手段は、 前記電気回路図の旧図面データおよび新図面データに含
    まれる図面要素を、同電位のものが同一接続グループに
    なるように複数の異なる接続グループに夫々グループ分
    けし、該グループ分けした旧図面の接続グループと新図
    面の接続グループとの対応付けを行い、対応する旧図面
    の接続グループおよび新図面の接続グループ間で差分抽
    出を行う第1の手段と、この差分抽出の結果に基づいて
    旧図面および新図面のそれぞれについて対応するグルー
    プの有無を判定し、対応するグループが存在しない旧図
    面および新図面の接続グループに含まれる図面要素につ
    いてのみ強調表示の対象として差分抽出する第2の手段
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載の接続図面
    の編集表示装置。
  3. 【請求項3】 前記図形要素は、パーツ、パーツ接続
    点、接続線を含むものであり、 前記第1の手段は、前記電気回路図の旧図面データおよ
    び新図面データに含まれるパーツ接続点および接続線
    を、1つの接続グループが、パーツを介さずに接続線の
    端点またはパーツ接続点まで延在して成る1〜複数の接
    続線と、該1〜複数の接続線の何れかにパーツを介さず
    に直接接続される1〜複数のパーツ接続点とを含むよう
    に、複数の接続グループにグループ分けし、該グループ
    分けした旧図面の接続グループおよび新図面の接続グル
    ープ間で差分抽出を行うことを特徴とする請求項2に記
    載の接続図面の編集表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の手段は、前記グループ分けし
    た旧図面の接続グループと新図面の接続グループとの対
    応付けを、パーツ接続点に関する情報を比較することに
    より実行することを特徴とする請求項2に記載の接続図
    面の編集表示装置。
  5. 【請求項5】 前記パーツ接続点に関する情報は、パー
    ツ毎に設定された一意キーとパーツのピン番号とを有す
    ることを特徴とする請求項4に記載の接続図面の編集表
    示装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の手段は、前記グループ分けさ
    れた各接続グループに対して前記図形要素に含まれる線
    番号を夫々割付け、 前記第2の手段は、旧図面および新図面間で線番の変更
    されたパーツ接続点については、対応グループが存在し
    ないとして差分抽出することを特徴とする請求項5に記
    載の接続図面の編集表示装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の手段は、旧図面の接続グルー
    プに属するパーツ接続点に関する情報と、新図面の接続
    グループに属するパーツ接続点に関する情報とを比較
    し、この比較により同じ情報を有するパーツ接続点が所
    定割合以上存在しているとき、これら旧図面および新図
    面の接続グループを対応するグループとして設定するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の接続図面の編集表示装
    置。
  8. 【請求項8】 前記接続図面は、パーツ、パーツ接続
    点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図であり、 前記差分抽出制御手段は、 前記電気回路図の旧図面データおよび新図面データに含
    まれる図面要素を比較することにより、旧図面から削除
    される削除パーツおよび新図面に追加される追加パーツ
    を抽出し、この削除または追加パーツのパーツ接続点か
    ら分岐点または接続線の端点またはパーツ接続点までに
    至る接続線を強調表示の対象として抽出する第3の手段
    を含むことを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記
    載の接続図面の編集表示装置。
  9. 【請求項9】 前記接続図面は、パーツ、パーツ接続
    点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図であり、 前記強調表示手段は、旧図面から削除される図形要素
    と、新図面に追加される図形要素とで、強調表示形態を
    異ならせることを特徴とする請求項1〜8の何れか一つ
    に記載の接続図面の編集表示装置。
  10. 【請求項10】 前記強調表示手段は、前記削除される
    図形要素は、内部にハッチングが形成された雲枠で囲
    み、前記追加された図形要素は、雲枠で囲むようにした
    ことを特徴とする請求項9に記載の接続図面の編集表示
    装置。
  11. 【請求項11】 前記強調表示手段は、追加箇所と削除
    箇所で表示色を異ならせることを特徴とする請求項10
    に記載の接続図面の編集表示装置。
  12. 【請求項12】 前記強調表示手段は、各雲枠が所定の
    距離以内に存在する場合は、これら所定距離内の雲枠を
    合成することを特徴とする請求項10または11に記載
    の接続図面の編集表示装置。
  13. 【請求項13】 前記強調表示手段は、削除される図形
    要素に関する強調表示データおよび追加される図形要素
    に関する強調表示データを別のレイヤに設定することを
    特徴とする請求項9ないし12の何れか一つに記載の接
    続図面の編集表示装置。
  14. 【請求項14】 前記接続図面は、パーツ、パーツ接続
    点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図であり、 前記差分抽出の結果、セマンティックな差分がある場
    合、図面の副番欄の自動更新を行う副番情報更新手段を
    有することを特徴とする請求項1〜13の何れか一つに
    記載の接続図面の編集表示装置。
  15. 【請求項15】 前記差分抽出制御手段は、 接続図面の旧図面データに含まれる図面要素のツリー構
    造および接続図面の新図面データに含まれる図面要素の
    ツリー構造を作成するツリー構造作成部と、 これら旧図面および新図面に関するツリー構造を該ツリ
    ー構造を表すパス名表記によるテキストに変換するパス
    名生成部と、 これら新図面および旧図面のツリー構造のパス名表記に
    よるテキストの差分を抽出するパス名差分検出部と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の接続図面の
    編集表示装置。
  16. 【請求項16】 前記パス名生成部は、 絶対パス名表記、単項相対パス名表記および2項相対パ
    ス名表記のうちの何れかを選択可能としたことを特徴と
    する請求項15に記載の接続図面の編集表示装置。
  17. 【請求項17】 前記接続図面は、状態遷移図であり、 前記ツリー構造作成部は、状態遷移図の状態のツリー構
    造を作成し、 前記パス名生成部は、状態のツリー構造を表すパス名表
    記によるテキストを生成し、 前記パス名差分検出部は、状態のツリー構造のパス名表
    記によるテキストの差分を抽出することを特徴とする請
    求項15または16に記載の接続図面の編集表示装置。
  18. 【請求項18】 新図面および旧図面における各状態の
    遷移を差分抽出する遷移差分抽出手段と、新図面および
    旧図面における状態の動作を差分抽出する動作差分抽出
    手段とを更に備え、 前記強調表示手段は、前記差分抽出された状態、状態の
    遷移、状態の動作に関する部分を強調表示することを特
    徴とする請求項17に記載の接続図面の編集表示装置。
  19. 【請求項19】 前記接続図面は、クラス間の関連、集
    約、継承を表現するクラス図であり、 前記ツリー構造作成部は、クラス図の継承のツリー構造
    を作成し、 前記パス名生成部は、継承のツリー構造を表すパス名表
    記によるテキストを生成し、 前記パス名差分検出部は、継承のツリー構造のパス名表
    記によるテキストの差分を抽出することを特徴とする請
    求項15または16に記載の接続図面の編集表示装置。
  20. 【請求項20】 新図面および旧図面における各クラス
    間の集約を差分抽出する集約差分抽出手段と、新図面お
    よび旧図面における各クラス間の関連を差分抽出する関
    連差分抽出手段と、新図面および旧図面における各クラ
    スの属性及び操作を差分抽出する属性操作差分抽出手段
    とを更に備え、 前記強調表示手段は、前記差分抽出されたクラス間の継
    承、集約、関連、クラスの属性および操作に関する部分
    を強調表示することを特徴とする請求項19に記載の接
    続図面の編集表示装置。
  21. 【請求項21】 前記接続図面は、図形要素を格子状に
    配置、配線したラダー図であり、 前記差分抽出制御手段は、 接続図面の旧図面データおよび新図面データをラダー行
    毎のテキストデータに夫々変換する図面テキスト生成部
    と、 前記変換された旧図面のテキストデータおよび新図面の
    テキストデータの差分を行毎に抽出するテキスト差分検
    出部と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の接続図面の
    編集表示装置。
  22. 【請求項22】 前記テキスト差分検出部で差分が検出
    された行に対応する旧図面および新図面のテキストデー
    タから、行を構成する項目に夫々分解した項目単位の行
    テキストデータを生成する項目テキスト生成部を更に備
    え、 前記テキスト差分検出部は、前記差分が検出された行に
    対応する旧図面および新図面のテキストデータに対して
    前記分解した項目単位の比較を行って差分を抽出するこ
    とを特徴とする請求項21に記載の接続図面の編集表示
    装置。
  23. 【請求項23】 図面テキスト生成部は、前記ラダー図
    面の図形シンボルを接続する接続線を罫線文字にするこ
    とによってテキストに変換することを特徴とする請求項
    21または22に記載の接続図面の編集表示装置。
  24. 【請求項24】 前記接続図面は、処理の流れを表わし
    たフローチャート図であり、 前記差分抽出制御手段は、 接続図面の旧図面データおよび新図面データを夫々言語
    テキストに変換する図面/言語変換部と、 前記変換された旧図面の言語テキストおよび新図面の言
    語テキストの差分をテキスト行毎に抽出するテキスト差
    分検出部と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の接続図面の
    編集表示装置。
  25. 【請求項25】 前記接続図面は、処理の流れを表わし
    たフローチャート図であり、 前記差分抽出制御手段は、 接続図面の旧図面データおよび新図面データを夫々、フ
    ローチャートの流れに対応して複数のパスに分割し、該
    分割したパス毎に当該パスに含まれる処理文の羅列で構
    成される処理文テキストを形成し、同じと判断した旧図
    面のパスおよび新図面のパス同士で前記処理文テキスト
    の行単位のテキスト比較を行うことによって差分を抽出
    することを特徴とする請求項1に記載の接続図面の編集
    表示装置。
  26. 【請求項26】 前記強調表示手段は、差分抽出結果が
    追加である部分と削除である部分とで表示色を異ならせ
    ることを特徴とする請求項15〜25の何れか一つに記
    載の接続図面の編集表示装置。
  27. 【請求項27】 CADシステムによって作成した接続
    図面のセマンティックな差分表示機能を有する接続図面
    の編集表示方法であって、 旧図面の図面データおよび新図面の図面データを意味空
    間にマッピングして、これら各図面データの意味空間で
    の差分を抽出する差分抽出ステップと、 前記差分抽出手段で差分抽出された部分を強調表示する
    強調表示ステップと、を備えることを特徴とする接続図
    面の編集表示方法。
  28. 【請求項28】 前記接続図面は電気回路図であり、 前記差分抽出ステップは、 前記電気回路図の旧図面データおよび新図面データに含
    まれる図面要素を、同電位のものが同一接続グループに
    なるように複数の異なる接続グループに夫々グループ分
    けし、該グループ分けした旧図面の接続グループと新図
    面の接続グループとの対応付けを行い、対応する旧図面
    の接続グループおよび新図面の接続グループ間で差分抽
    出を行う第1ステップと、この差分抽出の結果に基づい
    て旧図面および新図面のそれぞれについて対応するグル
    ープの有無を判定し、対応するグループが存在しない旧
    図面および新図面の接続グループに含まれる図面要素に
    ついてのみ強調表示の対象として差分抽出する第2ステ
    ップとを備えることを特徴とする請求項27に記載の接
    続図面の編集表示方法。
  29. 【請求項29】 前記図形要素は、パーツ、パーツ接続
    点、接続線を含むものであり、 前記第1ステップは、前記電気回路図の旧図面データお
    よび新図面データに含まれるパーツ接続点および接続線
    を、1つの接続グループが、パーツを介さずに接続線の
    端点またはパーツ接続点まで延在して成る1〜複数の接
    続線と、該1〜複数の接続線の何れかにパーツを介さず
    に直接接続される1〜複数のパーツ接続点とを含むよう
    に、複数の接続グループにグループ分けし、該グループ
    分けした旧図面の接続グループおよび新図面の接続グル
    ープ間で差分抽出を行うことを特徴とする請求項28に
    記載の接続図面の編集表示方法。
  30. 【請求項30】 前記第1ステップは、前記グループ分
    けした旧図面の接続グループと新図面の接続グループと
    の対応付けを、パーツ接続点に関する情報を比較するこ
    とにより実行することを特徴とする請求項28に記載の
    接続図面の編集表示方法。
  31. 【請求項31】 前記パーツ接続点に関する情報は、パ
    ーツ毎に設定された一意キーとパーツのピン番号とを有
    することを特徴とする請求項30に記載の接続図面の編
    集表示方法。
  32. 【請求項32】 前記第1ステップは、前記グループ分
    けされた各接続グループに対して前記図形要素に含まれ
    る線番号を夫々割付け、 前記第2ステップは、旧図面および新図面間で線番の変
    更されたパーツ接続点については、対応グループが存在
    しないとして差分抽出することを特徴とする請求項31
    に記載の接続図面の編集表示方法。
  33. 【請求項33】 前記第1ステップは、旧図面の接続グ
    ループに属するパーツ接続点に関する情報と、新図面の
    接続グループに属するパーツ接続点に関する情報とを比
    較し、この比較により同じ情報を有するパーツ接続点が
    所定割合以上存在しているとき、これら旧図面および新
    図面の接続グループを対応するグループとして設定する
    ことを特徴とする請求項30に記載の接続図面の編集表
    示方法。
  34. 【請求項34】 前記接続図面は、パーツ、パーツ接続
    点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図であり、 前記差分抽出ステップは、 前記電気回路図の旧図面データおよび新図面データに含
    まれる図面要素を比較することにより、旧図面から削除
    される削除パーツおよび新図面に追加される追加パーツ
    を抽出し、この削除または追加パーツのパーツ接続点か
    ら分岐点または接続線の端点またはパーツ接続点までに
    至る接続線を強調表示の対象として抽出する第3のステ
    ップを含むことを特徴とする請求項27〜33の何れか
    一つに記載の接続図面の編集表示方法。
  35. 【請求項35】 前記接続図面は、パーツ、パーツ接続
    点、接続線を含む図形要素を有する電気回路図であり、 前記強調表示ステップでは、旧図面から削除される図形
    要素と、新図面に追加される図形要素とで、強調表示形
    態を異ならせることを特徴とする請求項27〜34の何
    れか一つに記載の接続図面の編集表示方法。
  36. 【請求項36】 前記差分抽出ステップは、 接続図面の旧図面データに含まれる図面要素のツリー構
    造および接続図面の新図面データに含まれる図面要素の
    ツリー構造を作成する第1ステップと、 これら旧図面および新図面に関するツリー構造を該ツリ
    ー構造を表すパス名表記によるテキストに変換する第2
    ステップと、 これら新図面および旧図面のツリー構造のパス名表記に
    よるテキストの差分を抽出する第3ステップと、 を備えることを特徴とする請求項27に記載の接続図面
    の編集表示方法。
  37. 【請求項37】 前記第2のステップでは、 絶対パス名表記、単項相対パス名表記および2項相対パ
    ス名表記のうちの何れかを選択可能としたことを特徴と
    する請求項36に記載の接続図面の編集表示方法。
  38. 【請求項38】 前記接続図面は、状態遷移図であり、 前記第1ステップでは、状態遷移図の状態のツリー構造
    を作成し、 前記第2ステップでは、状態のツリー構造を表すパス名
    表記によるテキストを生成し、 前記第3ステップでは、状態のツリー構造のパス名表記
    によるテキストの差分を抽出することを特徴とする請求
    項36または37に記載の接続図面の編集表示方法。
  39. 【請求項39】 新図面および旧図面における各状態の
    遷移を差分抽出するステップと、新図面および旧図面に
    おける状態の動作を差分抽出するステップとを更に備
    え、 前記強調表示ステップでは、前記差分抽出された状態、
    状態の遷移、状態の動作に関する部分を強調表示するこ
    とを特徴とする請求項38に記載の接続図面の編集表示
    方法。
  40. 【請求項40】 前記接続図面は、クラス間の関連、集
    約、継承を表現するクラス図であり、 前記第1ステップでは、クラス図の継承のツリー構造を
    作成し、 前記第2ステップでは、継承のツリー構造を表すパス名
    表記によるテキストを生成し、 前記第3ステップでは、継承のツリー構造のパス名表記
    によるテキストの差分を抽出することを特徴とする請求
    項36または37に記載の接続図面の編集表示方法。
  41. 【請求項41】 新図面および旧図面における各クラス
    間の集約を差分抽出するステップと、新図面および旧図
    面における各クラス間の関連を差分抽出するステップ
    と、新図面および旧図面における各クラスの属性及び操
    作を差分抽出するステップとを更に備え、 前記強調表示ステップでは、前記差分抽出されたクラス
    間の継承、集約、関連、クラスの属性および操作に関す
    る部分を強調表示することを特徴とする請求項40に記
    載の接続図面の編集表示方法。
  42. 【請求項42】 前記接続図面は、図形要素を格子状に
    配置、配線したラダー図であり、 前記差分抽出ステップでは、 接続図面の旧図面データおよび新図面データをラダー行
    毎のテキストデータに夫々変換する第1ステップと、 前記変換された旧図面のテキストデータおよび新図面の
    テキストデータの差分を行毎に抽出する第2ステップ
    と、 を備えることを特徴とする請求項27に記載の接続図面
    の編集表示方法。
  43. 【請求項43】 前記第2ステップで差分が検出された
    行に対応する旧図面および新図面のテキストデータか
    ら、行を構成する項目に夫々分解した項目単位の行テキ
    ストデータを生成するステップを更に備え、 前記第2ステップでは、前記差分が検出された行に対応
    する旧図面および新図面のテキストデータに対して前記
    分解した項目単位の比較を行って差分を抽出することを
    特徴とする請求項42に記載の接続図面の編集表示方
    法。
  44. 【請求項44】 前記接続図面は、処理の流れを表わし
    たフローチャート図であり、 前記差分抽出ステップでは、 接続図面の旧図面データおよび新図面データを夫々言語
    テキストに変換する第1ステップと、 前記変換された旧図面の言語テキストおよび新図面の言
    語テキストの差分をテキスト行毎に抽出する第2ステッ
    プと、 を備えることを特徴とする請求項27に記載の接続図面
    の編集表示方法。
  45. 【請求項45】 前記接続図面は、処理の流れを表わし
    たフローチャート図であり、 前記差分抽出ステップでは、 接続図面の旧図面データおよび新図面データを夫々、フ
    ローチャートの流れに対応して複数のパスに分割し、該
    分割したパス毎に当該パスに含まれる処理文の羅列で構
    成される処理文テキストを形成し、同じと判断した旧図
    面のパスおよび新図面のパス同士で前記処理文テキスト
    の行単位のテキスト比較を行うことによって差分を抽出
    することを特徴とする請求項27に記載の接続図面の編
    集表示方法。
  46. 【請求項46】 前記強調表示ステップでは、差分抽出
    結果が追加である部分と削除である部分とで表示色を異
    ならせることを特徴とする請求項27〜45の何れか一
    つに記載の接続図面の編集表示方法。
  47. 【請求項47】 請求項27〜46のいずれか一つに記
    載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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