JP5808861B1 - エラー処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
GOTは、生産設備やPLCと対応して設けられているため、変更が加えられた生産設備やPLC毎に、対応するGOTのエラーコードとエラーメッセージとをメンテナンスする必要がある。
同一の生産設備が複数ある場合には、同一の生産設備それぞれに対して同じ変更が加えられるのが一般的である。この場合、生産設備それぞれに対応する全てのGOTのエラーコードとエラーメッセージとをメンテナンスする必要がある。
そこで、エラーコードとエラーメッセージとを一元管理するサーバを設ける等して、生産設備やPLCの変更に伴う、エラーコードとエラーメッセージとのメンテナンスの手間を減らすことが望まれる。
生産設備と、前記生産設備を制御するPLC(プログラマブルロジックコントローラ)と、前記PLCのHMI(ヒューマンマシンインタフェース)であるインタフェース装置とを備えるファクトリーオートメーションシステムにおける前記生産設備で発生したエラーに関する処理を行うエラー処理システムであって、エラーデータベースと前記インタフェース装置とを備えるエラー処理システムであり、
前記エラーデータベースは、
エラーコード毎に、エラーの内容を示すメッセージを記憶するエラー情報記憶部
を備え、
前記インタフェース装置は、
エラーコード毎に、エラーの内容を示すメッセージを記憶するメッセージ記憶部と、
前記生産設備で発生したエラーのエラーコードを取得するエラーコード取得部と、
前記エラーコード取得部が取得したエラーコードをキーとして前記エラー情報記憶部を検索して、メッセージを取得するデータベース検索部と、
前記データベース検索部がメッセージを取得できない場合に、前記エラーコード取得部が取得したエラーコードをキーとして前記メッセージ記憶部を検索して、メッセージを取得する内部検索部と、
前記データベース検索部と前記内部検索部とが取得したメッセージを表示する表示部とを備えることを特徴とする。
前記データベース検索部は、前記メッセージとともに、前記対処情報を取得し、
前記表示部は、前記データベース検索部が取得したメッセージを表示する場合、前記対処情報も表示する
ことを特徴とする。
前記データベース検索部がキーとして用いたエラーコードを履歴として記憶する履歴記憶部
を備え、
前記履歴記憶部が記憶したエラーコードの出力する履歴出力部と
を備えることを特徴とする。
ことを特徴とする。
前記エラーが発生してから、前記エラーが解消するまでの復旧時間を計測する復旧時間計測部
を備え、
前記履歴記憶部は、前記復旧時間計測部が計測した復旧時間を、エラーコードとともに記憶し、
前記履歴出力部は、前記エラーコードとともに、前記復旧時間を出力する
ことを特徴とする。
前記データベース検索部がメッセージを取得できない場合に、前記エラーコード取得部が取得したエラーコードと、前記内部検索部が検索したメッセージとを対応させて、前記エラー情報記憶部に格納するメッセージ格納部
を備えることを特徴とする。
また、エラーメッセージの管理をエラーデータベースによる一元管理に移行する際、インタフェース装置に記憶されたエラーメッセージを全て吸い上げてエラーデータベースに登録するような必要もない。そのため、一元管理に移行する際、エラーデータベースで大きなトラフィックが発生することもない。
図1は、実施の形態1に係るエラー処理システム100の構成図である。
エラー処理システム100は、FAシステムを構成する生産設備10において発生したエラーに関する処理を行うシステムである。エラー処理システム100は、生産設備10、PLC20、GOT30(インタフェース装置の一例)、エラーデータベース40、APサーバ50(アプリケーションサーバ)を備える。
生産設備10は複数あり、生産設備10毎に、PLC20及びGOT30が設けられている。生産設備10と対応するPLC20の間、PLC20と対応するGOT30の間、各GOT30とエラーデータベース40の間、エラーデータベース40とAPサーバ50の間は、それぞれネットワークにより接続されている。各GOT30とエラーデータベース40の間と、エラーデータベース40とAPサーバ50の間とのネットワークは、トラフィックが一定以下に制限されている場合がある。
GOT30は、メッセージ記憶部31、エラーコード取得部32、データベース検索部33、内部検索部34、表示部35を備える。
エラーデータベース40は、エラー情報記憶部41を備える。
メッセージ記憶部31は、GOT30が内部に有する、エラーメッセージを記憶した記憶装置である。メッセージ記憶部31は、エラーコード毎に、エラーメッセージを記憶する。エラーコードは、発生したエラーの識別子である。エラーメッセージは、発生したエラーの内容を簡易的に示す情報である。
エラー情報記憶部41は、エラーメッセージ等を記憶する記憶装置である。エラー情報記憶部41は、設備IDと言語とエラーコードと毎に、エラーメッセージと対処情報とを記憶する。設備IDは、生産設備10の識別子である。言語は、エラーメッセージの記述言語の識別子である。エラーコード及びエラーメッセージは、上述した通りである。対処情報は、発生したエラーに対してどのような対処をすればよいか等、エラーに対処するに当たり参考となる情報である。
生産設備10でエラーが発生する(S101)。PLC20は、生産設備10で発生したエラーを検知する(S102)。PLC20は、生産設備10の動作を制御・監視する装置であるため、生産設備10でエラーが発生すれば容易に検知可能である。
すると、GOT30のエラーコード取得部32は、PLC20から発生したエラーに対応するエラーコードを取得する(S103)。エラーコード取得部32は、PLC20の内部メモリを監視しており、PLC20がエラーを検知したことを検知可能である。また、エラーコード取得部32は、PLC20が検知したエラーを示すエラーコードをPLC20から取得可能である。
表示部35は、生産設備10に関する各種計測値351と、生産設備10を動作させるスイッチ352等を通常時には表示している。S107では、表示部35は、通常時に表示している情報に追加して、メッセージ表示欄353にエラーメッセージを表示する。
図7は、エラー情報記憶部41のメンテナンス画面例を示す図である。
メンテナンス画面には、エラー情報記憶部41に記憶された情報の一覧が表示される。管理者は、メンテナンスが必要な情報を選択して、情報を修正して更新ボタンを押下することにより、情報を更新する。また、管理者は、登録ボタンを押下して、新規エラーコードの追加欄を表示させ、新規エラーコードに関する情報を追加する。
実施の形態1に係るエラー処理システム100では、GOT30がエラーデータベース40に記憶されたエラーコードに関しては、エラーデータベース40から取得したエラーメッセージを出力し、エラーデータベース40に記憶されていないエラーコードに関しては、GOT30に記憶されたエラーメッセージを出力する。そのため、実施の形態1に係るエラー処理システム100では、GOT30に記憶されたデータを活かして運用を継続しつつ、徐々にデータをエラーデータベース40へ移行し、一元管理に移行することができる。
実施の形態1に係るエラー処理システム100では、エラーデータベース40に登録されたエラーメッセージについては表示言語を切り替えることが可能である。そのため、実施の形態1に係るエラー処理システム100では、一時的なエラーメッセージの表示言語の切り替えにも容易に対応可能である。
エラーデータベース40を導入した後は、原則としてGOT30のメッセージ記憶部31をメンテナンスする必要はない。そのため、エラーメッセージのメンテナンスが容易になる。また、エラーメッセージをメンテナンスするために、ラインを停止する必要もない。
エラーデータベース40を導入した後は、原則としてGOT30のメッセージ記憶部31をメンテナンスする必要はない。そのため、作業員の負荷軽減にもつながる。
実施の形態2では、エラーメッセージのメンテナンスを効率的に行うことを可能にする方法について説明する。
実施の形態2では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
GOT30の機能構成は、図2に示す実施の形態1に係るGOT30と同じである。エラーデータベース40は、図2に示す実施の形態1に係るエラーデータベース40が備える機能に加え、履歴記憶部42、履歴出力部43を備える。
履歴記憶部42は、発生したエラーに関する情報を履歴として記憶する記憶装置である。履歴記憶部42は、エラーコード、設備ID、発生日時、復旧日時、作業者IDを記憶する。エラーコード及び設備IDは上述した通りである。発生日時は、エラーが発生した日時を示す情報である。復旧日時は、エラーが解消された日時を示す情報である。作業者IDは、エラーが発生した際にGOT30を使用していた作業者の識別子である。
S201からS204の処理は、図5に示すS101からS104の処理と同じである。
なお、履歴出力部43は、復旧時間順に整列して履歴を出力してもよい。また、履歴出力部43は、復旧時間が基準時間以上の情報のみ出力してもよい。
エラーデータベース40にエラーメッセージを登録する場合には、より適切なエラーメッセージが登録されるとともに、対処情報も登録される。そのため、GOT30に登録されたエラーメッセージを参照してエラーに対処するよりも、エラーデータベース40に登録されたエラーメッセージを参照してエラーに対処する方が、復旧時間を短くすることができる。そのため、登録が必要とされているエラーメッセージを優先的に、エラーデータベース40に登録することにより、復旧時間を短くでき、ラインの稼働率を高くすることができる。
例えば、S209で復旧ボタンが押下された後、作業者の対処情報をメニューから選択できるようにしておき、選択された結果が作業者の対処情報として、履歴記憶部42に記憶されるようにしてもよい。また、メニューには、「その他」が選択できるようになっており、その他が選択された場合には、別途APサーバ50から作業者の対処情報を入力できるようにしてもよい。
履歴を参照してエラーメッセージ等をメンテナンスする際に、実際の作業者の対処情報を参照することにより、より適切なエラーメッセージや対処情報を作成することが可能になる。
実施の形態3では、自動的にエラーメッセージを登録する方法について説明する。
実施の形態3では、実施の形態2と異なる部分を中心に説明する。
GOT30は、図8に示す実施の形態2に係るGOT30が備える機能に加え、メッセージ格納部36を備える。エラーデータベース40の機能構成は、図8に示す実施の形態2に係るエラーデータベース40と同じである。
S301からS307と、S309からS311の処理は、図10に示すS201からS210の処理と同じである。
実施の形態2で説明したように、実際に発生したエラーは、他のエラーよりも発生する可能性が高いと考えられる。そのため、実際に発生したエラーのエラーコード等をエラーデータベース40に優先的に登録することは有効である。
GOT30、エラーデータベース40、APサーバ50の各装置は、コンピュータである。各装置の各要素をプログラムで実現することができる。
各装置のハードウェア構成としては、バスに、演算装置901、外部記憶装置902、主記憶装置903、通信装置904、入出力装置905が接続されている。
プログラムは、エラーコード取得部32、データベース検索部33、内部検索部34、表示部35、履歴出力部43として説明している機能を実現するプログラムである。
更に、外部記憶装置902にはオペレーティングシステム(OS)も記憶されており、OSの少なくとも一部が主記憶装置903にロードされ、演算装置901はOSを実行しながら、上記プログラムを実行する。
また、実施の形態1の説明において、メッセージ記憶部31、エラー情報記憶部41、履歴記憶部42が記憶すると説明した情報等が主記憶装置903にファイルとして記憶されている。
Claims (6)
- 生産設備と、前記生産設備を制御するPLC(プログラマブルロジックコントローラ)と、前記PLCのHMI(ヒューマンマシンインタフェース)であるインタフェース装置とを備えるファクトリーオートメーションシステムにおける前記生産設備で発生したエラーに関する処理を行うエラー処理システムであって、エラーデータベースと前記インタフェース装置とを備えるエラー処理システムであり、
前記エラーデータベースは、
エラーコード毎に、エラーの内容を示すメッセージを記憶するエラー情報記憶部
を備え、
前記インタフェース装置は、
エラーコード毎に、エラーの内容を示すメッセージを記憶するメッセージ記憶部と、
前記生産設備で発生したエラーに対応するエラーコードを前記PLCから取得するエラーコード取得部と、
前記エラーコード取得部が取得したエラーコードをキーとして前記エラー情報記憶部を検索して、メッセージを取得するデータベース検索部と、
前記データベース検索部がメッセージを取得できない場合に、前記エラーコード取得部が取得したエラーコードをキーとして前記メッセージ記憶部を検索して、メッセージを取得する内部検索部と、
前記データベース検索部と前記内部検索部とが取得したメッセージを表示する表示部とを備えることを特徴とするエラー処理システム。 - 前記エラー情報記憶部は、エラーコード毎に、メッセージと、エラーの対処法を示す対処情報とを記憶し、
前記データベース検索部は、前記メッセージとともに、前記対処情報を取得し、
前記表示部は、前記データベース検索部が取得したメッセージを表示する場合、前記対処情報も表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のエラー処理システム。 - 前記エラーデータベースは、さらに、
前記データベース検索部がキーとして用いたエラーコードを履歴として記憶する履歴記憶部
を備え、
前記履歴記憶部が記憶したエラーコードを出力する履歴出力部と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のエラー処理システム。 - 前記履歴出力部は、前記履歴記憶部が記憶したエラーコードのうち、前記エラー情報記憶部が記憶していないエラーコードのみを出力する
ことを特徴とする請求項3に記載のエラー処理システム。 - 前記インタフェース装置は、さらに、
前記エラーが発生してから、前記エラーが解消するまでの復旧時間を計測する復旧時間計測部
を備え、
前記履歴記憶部は、前記復旧時間計測部が計測した復旧時間を、エラーコードとともに記憶し、
前記履歴出力部は、前記エラーコードとともに、前記復旧時間を出力する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のエラー処理システム。 - 前記インタフェース装置は、さらに、
前記データベース検索部がメッセージを取得できない場合に、前記エラーコード取得部が取得したエラーコードと、前記内部検索部が検索したメッセージとを対応させて、前記エラー情報記憶部に格納するメッセージ格納部
を備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載のエラー処理システム。
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