JP5916647B2 - 保守装置 - Google Patents
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Description
また、原子力発電所システムの定期点検時などで、プラント制御装置の保守・点検、および搭載ロジックの変更等に用いる保守ツールにおいても当該機能は無かった。(例えば、特許文献1参照)
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による原子力発電所システムを示す全体構成図である。
図1において、保守用端末1(保守装置)は、原子力発電所システムの定期点検時などで、原子力発電所システムを制御するプラント制御装置2の保守・点検及び搭載ロジックの変更等に用いられる保守ツールを搭載している。プラント制御装置2は、原子力発電所システムを構成する補機3を制御するコントローラである。制御ネットワーク4は、プラント制御装置と保守用端末1とを接続するように配置されている。
なお、保守用端末1には、原子力発電所システムを監視及び操作するプラント監視・操作機能を保守ツールとともに搭載してもよい。
図2において、保守用端末1は、プラント制御装置2の保守・点検及び搭載ロジックの変更等に用いられる保守ツール10を搭載している。
保守ツール10は、後述するタスク選択画面を表示するタスク選択機能11(タスク選択手段)と、後述する装置選択画面、カードフレーム選択画面及びカード選択画面などの作業対象選択画面を表示し、作業対象のプラント制御装置(作業対象装置)及びその作業対象個所を選択させる作業対象選択機能12(作業対象選択手段)と、後述する隔離設定画面を表示する隔離設定機能13(隔離設定手段)と、プラント制御装置2からフィードバック情報を取得し、後述する隔離確認画面を表示する隔離確認機能14(隔離確認手段)とを有する。
図3において、保守ツール10上の画面は、後述するタスク選択画面21、装置選択画面22、カードフレーム選択画面23、カード選択画面24、隔離設定画面25、隔離確認画面26から構成される。
カードフレーム選択画面23は、装置選択画面22で選択したプラント制御装置に従い遷移する画面であり、作業対象となる複数のカードフレーム(プラント制御装置2に含まれる。)を示すボタンで構成される。カード選択画面24は、カードフレーム選択画面23で選択したカードフレームに従い遷移する画面であり、作業対象となる複数のカードを示すボタンで構成される。
タスク選択画面21において、複数の作業メニューから、実施する作業、例えばカード故障時においてはカード交換作業を示すボタンを選択する。作業メニューのデータベースは保守用端末1に搭載され、保守ツール10上のタスク選択画面21上の作業名を記載した各ボタンへの割付を行う。
次に、装置選択画面22において、交換対象カードを実装しているプラント制御装置、図3では、FCS1のボタンを選択する。その際、故障カードを実装しているプラント制御装置の装置名が記載されたボタンであるFCS1は、バックライトを点灯させることで、作業員による装置選択の誤操作防止と、故障装置判別の迅速化による作業効率の改善を可能としている。ここで、バックライトが消灯したボタンを選択した場合は、操作を無効とすることで誤操作を防止する。
なお、故障情報は、プラント制御装置2から保守用端末1に送信され、保守ツール10上に表示されるようになっている。これにより、故障カードを実装しているプラント制御装置名が記載されたボタンのバックライトを点灯することができる。
カードフレーム選択後は、当該カードフレーム内の交換対象カードを示すボタンを、カード選択画面24で、選択する。このカード選択画面24においても、装置選択画面22と同様に故障カードのカード名が記載されたボタンSLOT0のバックライトを点灯させる。
隔離設定完了後、隔離確認画面26上で、プラント制御装置2からのフィードバック情報により、現場に直接行くことなく、装置状態を確認することが可能である。図3では、FCS1、CF1、SLOT0のカードが「隔離」となっている。このフィードバック情報は、装置状態を伝送する指示計によって、プラント制御装置2から保守用端末1に、プラント制御装置の設定状態を送信することによって得られる。
このため、マニュアルを見ながら複数個所に分散された機能を使用して作業することがないため、作業員の経験に因らず、作業手順を意識せずとも一連の流れで保守作業を実施可能であり、現場に直接行くことなく装置状態の確認が可能となることから、作業時間の短縮化、作業員の負担軽減による作業効率の改善が可能となる。
また、作業対象のプラント制御装置・カードを明示する機能により、対象装置・カードが一目で判別可能であることから、作業員の誤操作を防止可能である。
実施の形態1では、カード故障時における単一カードの交換作業について説明したが、実施の形態2は、複数カードの同時交換作業に適用する場合についてのものである。
図4は、この発明の実施の形態2による保守ツールの画面遷移フローを示す図である。
図4において、21〜26は図3におけるものと同一のものである。図4では、カード選択画面24上で、複数のカード名、SLOT0、SLOT1のボタンのバックライトが点灯されている。
タスク選択画面21において、カード交換作業を示すボタンを選択する。作業メニューのデータベースは保守用端末1に搭載され、保守ツール10上のタスク選択画面21上の作業名を記載した各ボタンへの割付を行う。
次に、装置選択画面22において、交換対象カードを実装しているプラント制御装置を示すボタンを選択する。その際、故障カードを実装しているプラント制御装置の装置名が記載されたボタンは、バックライトを点灯させることで、作業員による装置選択の誤操作防止と、故障装置判別の迅速化による作業効率の改善を可能としている。ここで、バックライトが消灯したボタンを選択した場合は操作を無効とすることで誤操作を防止する。
カードフレーム選択後は、当該カードフレーム内の交換対象カードを示すボタンを、カード選択画面24で、複数個選択する。このカード選択画面24においても、装置選択画面22と同様に故障カードのカード名が記載されたボタンSLOT0、SLOT1は、バックライトを点灯させる。
隔離設定完了後、隔離確認画面26上でプラント制御装置2からのフィードバック情報により、現場に直接行くことなく装置状態を確認することが可能である。図4の隔離確認画面26では、FCS1、CF1、SLOT0及びSLOT1のカードが「隔離」となっている。このフィードバック情報は、装置状態を伝送する指示計によって、プラント制御装置2から保守用端末1に、プラント制御装置の設定状態を送信することによって得られる。
このため、マニュアルを見ながら複数個所に分散された機能を使用して作業することがないため、作業員の経験に因らず、作業手順を意識せずとも一連の流れで保守作業を実施可能であり、現場に直接行くことなくプラント制御装置の装置状態の確認が可能となることから、作業時間の短縮化、作業員の負担軽減による作業効率の改善が可能となる。
また、作業対象のプラント制御装置・カードを明示する機能により対象装置・カードが一目で判別可能であることから、作業員の誤操作を防止可能である。
10 保守ツール、11 タスク選択機能、12 作業対象選択機能、
13 装置隔離機能、14 装置確認機能、21 タスク選択画面、22 装置選択画面、23 カードフレーム選択画面、24 カード選択画面、25 隔離設定画面、26 隔離確認画面。
Claims (3)
- 複数の作業タスクから、いずれかの作業タスクを選択させるタスク選択画面を表示するタスク選択手段、
上記タスク選択手段により選択された作業タスクの作業対象装置の作業対象個所を選択させる作業対象選択画面を表示する作業対象選択手段、
上記作業対象選択画面により選択された作業対象装置の上記作業対象個所を隔離するよう設定する隔離設定画面を表示する隔離設定手段、
及び上記作業対象装置の上記作業対象個所の隔離状態を確認させる隔離確認画面を表示する隔離確認手段を備え、
上記作業対象選択手段は、上記作業対象装置が故障した場合の故障情報を上記作業対象装置から取得し、この取得した故障情報に該当する上記作業対象選択画面上の作業対象装置の作業対象個所の表示方法を変更し、この表示方法が変更された上記作業対象装置の上記作業対象個所を選択させることを特徴とする保守装置。 - 上記作業対象選択手段は、上記作業対象装置の上記作業対象個所が選択されるまで、上記作業対象選択画面を遷移させることを特徴とする請求項1記載の保守装置。
- 上記作業対象選択手段によって選択される上記作業対象装置の上記作業対象個所は複数個所であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の保守装置。
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