JP2898966B1 - 矩形トンネル用シールド掘進機 - Google Patents

矩形トンネル用シールド掘進機

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JP2898966B1
JP2898966B1 JP17909898A JP17909898A JP2898966B1 JP 2898966 B1 JP2898966 B1 JP 2898966B1 JP 17909898 A JP17909898 A JP 17909898A JP 17909898 A JP17909898 A JP 17909898A JP 2898966 B1 JP2898966 B1 JP 2898966B1
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Abstract

【要約】 【課題】 矩形トンネル用シールド掘進機において、ト
ンネルの角部を合理的に余堀りできるコピーカッター装
置を実現する。 【解決手段】 カッターディスク2を回転駆動するカッ
ター回転駆動手段6を備え、カッターディスク2がディ
スク本体4とディスク本体4に装備され且つディスク本
体4の回転に同期して自・公転する1対の遊星カッター
5を備え、ディスク本体4の回転に連動して遊星カッタ
ー5を自転させる遊星歯車機構7を有し、遊星カッター
5の輪郭形状を遊星カッター5の自転数と公転数の比に
応じて形成し矩形断面トンネルを掘削可能なシールド掘
進機において、一方の遊星カッター5に、トンネル角部
を外側へ余掘り可能な第1のコピーカッター装置51を
設けたので、コピーカッター装置51の突出ストローク
が過大にならず、コピーカッター装置51が大型化する
こともない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、矩形トンネル用
シ−ルド掘進機に関し、特にディスク本体にその回転に
同期して自転しつつ公転する遊星カッターを設けて矩形
断面トンネルを掘削する掘進機において遊星カッターに
コピーカッター装置を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 各種のシールド坑(上下水道用トンネ
ル、地下鉄用トンネル、通信ケーブル用トンネル、共同
溝用トンネルなど)をシールド工法により構築する為の
掘削装置としてシールド掘進機が広く実用に供されてい
る。通常のシールド掘進機は、円形断面トンネルを掘削
するように構成されている。しかし、近年、矩形断面ト
ンネルを掘削可能な矩形トンネル用シールド掘進機が提
案され、実用化の為の検討がなされている。
【0003】例えば、特開平10−61382号公報に
記載されたシールド掘進機においては、スキンプレート
として前側の矩形断面状の胴部材と、その後端に連結さ
れた矩形断面状のシールド枠とが設けられ、カッターデ
ィスクと、カッターディスクを回転駆動するカッター回
転駆動手段とが設けられ、カッターディスクはディスク
本体とディスク本体に装備され且つディスク本体の回転
に同期して自転しつつ公転する1対の遊星カッターとを
有する。
【0004】ディスク本体の回転に連動して遊星カッタ
ーを自転させる遊星歯車機構が設けられ、遊星カッター
の輪郭形状をその遊星カッターの自転回転数と公転回転
数との比に応じて形成して矩形断面トンネルを掘削可能
に構成してある。そして、このシールド掘進機において
は、遊星カッターの自転回転数と公転回転数との比は
4:1に設定され、トンネル中央部の円形断面部をディ
スク本体のメインカッターで掘削し、4つ角部を1対の
遊星カッターにて掘削する。
【0005】ところで、シールド掘進機には、トンネル
を湾曲状に掘進する際に、トンネルの外周部を余分に掘
削するコピーカッター装置が設けられる。従来のコピー
カッター装置は、コピーカッターと、このコピーカッタ
ーを進退駆動する油圧シリンダとで構成され、カッター
ディスクの何れかのカッタースポークに装備される。前
記公報の矩形トンネル用シールド掘進機には、コピーカ
ッター装置が具体的に提案されていない。
【0006】そこで、従来の通常のシールド掘進機と同
様に、カッターディスクに複数のメインカッタースポー
クを設け、その何れかのメインカッタースポークにコピ
ーカッター装置を装備し、そのコピーカッター装置の回
転位相に適合させてコピーカッター装置の油圧シリンダ
のストローク制御を行うことで、矩形断面トンネルの全
周に亙って、そのコピーカッター装置により余掘りを行
うようにすることが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 前記のように、矩形
トンネル用シールド掘進機において、メインカッタース
ポークにコピーカッター装置を装備する場合、矩形断面
トンネルの各角部におけるコピーカッター装置の突出長
さが非常に大きくなるので、コピーカッター本体を太く
高剛性のものに構成し、それに応じてメインカッタース
ポークを大型化すると、コピーカッター装置とカッター
ディスクが大型化し、製作費も高価になる。
【0008】本発明の目的は、矩形トンネル用シールド
掘進機において、トンネルの角部を合理的に余堀りでき
るコピーカッター装置を実現すること、トンネルの角部
の両側付近部を合理的に余堀りできるコピーカッター装
置を実現すること、トンネルの上下左右の直線部を合理
的に余堀りできるコピーカッター装置を実現すること等
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の矩形トンネ
ル用シールド掘進機は、カッターディスクと、カッター
ディスクを回転駆動するカッター回転駆動手段とを備
え、カッターディスクがディスク本体とディスク本体に
装備され且つディスク本体の回転に同期して自転しつつ
公転する1対の遊星カッターとを備え、ディスク本体の
回転に連動して遊星カッターを自転させる遊星歯車機構
を有し、遊星カッターの輪郭形状をその遊星カッターの
自転回転数と公転回転数との比に応じて形成して矩形断
面トンネルを掘削可能なシールド掘進機において、一方
の遊星カッターに、矩形断面トンネルの角部を外側へ余
掘り可能な第1のコピーカッター装置を設けたものであ
る。
【0010】トンネル掘進の際、カッター回転駆動手段
によりカッターディスクが回転駆動されると、ディスク
本体が回転するとともに、遊星歯車機構を介して遊星カ
ッターが自転しつつ公転し、遊星カッターの輪郭形状が
適切に設定されており、遊星カッターの自転回転数と公
転回転数との比が4:1のとき矩形断面トンネルが掘削
される。
【0011】1対の遊星カッターのうちの一方の遊星カ
ッターに、矩形断面トンネルの角部を外側へ余掘り可能
な第1のコピーカッター装置を設けたので、トンネルの
掘進方向を左方又は右方へ湾曲させる場合に、第1のコ
ピーカッター装置を余堀り位置に切換えると、トンネル
の4つの角部を外側へ余掘りする。このように、トンネ
ルの角部及びその付近部分を掘削する遊星カッターに第
1のコピーカッター装置を設けるので、そのコピーカッ
ター装置の突出ストロークが過大になることもなく、コ
ピーカッター装置が大型化することもない。
【0012】請求項2の矩形トンネル用シールド掘進機
は、請求項1の発明において、他方の遊星カッターに、
矩形断面トンネルの角部の両側付近部を外側へ余掘り可
能な1対の第2のコピーカッター装置を設けたことを特
徴とするものである。トンネルの掘進方向を左方又は右
方へ湾曲させる場合に、1対の第2のコピーカッター装
置を余堀り位置に切換えると、トンネルの4つの角部の
両側付近部を外側へ余掘りする。
【0013】このように、トンネルの角部及びその付近
部分を掘削する遊星カッターに1対の第2のコピーカッ
ター装置を設けるので、そのコピーカッター装置の突出
ストロークが過大になることもなく、コピーカッター装
置が大型化することもない。しかも、第1のコピーカッ
ター装置を一方の遊星カッターに設け、1対の第2のコ
ピーカッター装置を他方の遊星カッターに設けるので、
1対の遊星カッターの掘削負荷を極力均一化できる。
【0014】請求項3の矩形トンネル用シールド掘進機
は、請求項2の発明において、前記ディスク本体に複数
のメインカッタースポークを設け、何れかのメインカッ
タースポークに、矩形断面トンネルの上下左右の直線部
を外側へ余掘り可能なメインコピーカッター装置を設け
たことを特徴とするものである。ディスク本体が回転す
るとき、複数のメインカッタースポークも回転して矩形
断面トンネルのうちの円形断面部が掘削される。トンネ
ルの掘進方向を湾曲させる際に、メインコピーカッター
装置を余堀り位置に切換えると、矩形断面トンネルの上
下左右の直線部が外側へ余掘りされる。
【0015】矩形断面トンネルの上下左右の直線部は、
前記の円形断面部の外周から大きくは離隔していないこ
とに鑑み、何れかのメインカッタースポークに、矩形断
面トンネルの上下左右の直線部を外側へ余掘り可能なメ
インコピーカッター装置を設けた。それ故、メインコピ
ーカッター装置の突出ストロークが過大になることもな
く、メインコピーカッター装置が大型化することもな
い。
【0016】請求項4の矩形トンネル用シールド掘進機
は、請求項2の発明において、前記第1のコピーカッタ
ー装置は、コピーカッターとこのコピーカッターを進退
駆動する第1の油圧シリンダを有し、前記第2のコピー
カッター装置は、コピーカッターとこのコピーカッター
を進退駆動する第2の油圧シリンダを有することを特徴
とするものである。余堀りを実行する場合には、第1、
第2の油圧シリンダにより第1、第2のコピーカッター
装置を余堀り位置に切換えて余堀りを行う。
【0017】請求項5の矩形トンネル用シールド掘進機
は、請求項3の発明において、前記メインコピーカッタ
ー装置は、メインコピーカッターとこのメインコピーカ
ッターを進退駆動するメイン油圧シリンダを有し、この
メイン油圧シリンダのストローク制御を行う制御手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0018】余堀り実行の際、メインコピーカッター装
置が矩形断面トンネルの上下左右の直線部の何れかの一
端部に対応したとき、メイン油圧シリンダの進出ストロ
ークを最大にし、その後直線部の中央になるまでは進出
ストロークを徐々に減少させ、直線部の中央から直線部
の他端部にかけては進出ストロークを徐々に増大させ
る。こうして、矩形断面トンネルの上下左右の直線部に
平行に余堀りすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図18を参照して説明する。図1、図2に示す
ように、この実施の形態に係るシ−ルド掘進機1は、胴
部材としてのシ−ルド枠1aとその前側の胴部材1bと
を有し、シ−ルド枠1aと胴部材1bとは中折れ部及び
複数の中折れジャッキ30を介して連結されている。カ
ッターディスク2は、胴部材1bの前側に配設されてい
る。このカッターディスク2は、ディスク本体4と、こ
のディスク本体4に装備された1対の遊星カッター5と
ディスク本体4に複数の連結部材4bを介して連結され
た環状のカッタードラム3を備えている。
【0020】ディスク本体4とカッタードラム3を回転
駆動するカッター回転駆動機構6が設けられ、ディスク
本体4の前端部にはメインカッター4aが設けられ、メ
インカッター4aはディスク本体4と一体的に回転する
ように構成されている。カッタードラム3内には、ディ
スク本体4の回転つまりカッタードラム3の回転に連動
して各遊星カッター5を自転させる遊星歯車機構7が設
けられ、遊星カッター5の正面視における輪郭形状は、
その遊星カッター5の自転回転数と公転回転数の比に応
じて木の葉状に形成されている。各遊星カッター5は、
木の葉状の外形に沿って所定間隔置きに複数のカッター
ビット5aを突設し、各カッタービット5aにより掘削
した土砂をチャンバー8内に導入するための開口部5b
も複数形成されている。勿論、メインカッター4aに
も、外形およびその前面に所定間隔置きに複数のカッタ
ービット4cが突設されている。
【0021】図2〜図4に示すように、カッターディス
ク2の後側には、チャンバー8を隔てて胴部材1bに一
体的に固定された隔壁構造9が設けられ、この隔壁構造
9は、横向き状の円筒体10と、円筒体10の前端を封
鎖する中央壁部10aと、円筒体10の後端の周縁部か
ら径方向の外方へ向けて胴部材1bまで延びる開口壁部
11とで構成されている。遊星歯車機構7は、太陽ギヤ
12と、太陽ギヤ12に噛合した1対のアイドルギヤ1
3と、1対のアイドルギヤ13に夫々噛合した1対の遊
星ギヤ14を有し、太陽ギヤ12は円筒体10の外周に
沿って形成され、遊星ギヤ14とアイドルギヤ13は、
夫々軸受15、15を介して回動自在に支持されてい
る。
【0022】遊星カッター5と遊星ギヤ14とは遊星シ
ャフト16により連動連結され、遊星ギヤ14の回転駆
動力が遊星シャフト16を介して遊星カッター5に伝達
される。遊星シャフト16の後端部16aと遊星ギヤ1
4とはスプライン結合により連結され、遊星シャフト1
6の前端部16bと遊星カッター5とはボルトを介して
連結されている。遊星シャフト16と遊星ギヤ14と
は、同一軸心上に配設され、遊星シャフト16は、ディ
スク本体4の軸心と平行に配設されている。この遊星シ
ャフト16に複数の軸受17を介して遊星ハウジング1
8が外装され、遊星ハウジング18は、カッタードラム
3の外周側の先端部3aに連結されている。尚、遊星シ
ャフト16の後端部16aと遊星ギヤ14とをスプライ
ン結合の代わりにスプライン結合と同等の連結機構を介
して連結してもよい。
【0023】図4〜図7に示すように、カッター回転駆
動機構6は、カッタードラム3の後端側と開口壁部11
の間に設けられた内歯車19aを有するリングギヤ19
と、このリングギヤ19を回転駆動する複数のカッター
駆動モータ20とで構成されている。リングギヤ19は
カッタードラム3に固定されて旋回軸受19bを介して
開口壁部11に支承されている。各カッター駆動モータ
20は例えば油圧モータからなり、このモータ軸に固定
されたピニオンギヤ20aがリングギヤ19に噛合して
いる。旋回軸受19bとしては、ラジアル荷重とアキシ
アル荷重を共に許容できる例えば円錐ころ軸受が採用さ
れている。旋回軸受19bの内輪はリングギヤ19と一
体形成され、旋回軸受19bの外輪は開口壁部11にボ
ルトを介して連結されている。
【0024】カッター駆動油圧モータ20の回転駆動力
を受けてリングギヤ19が回転し、このリングギヤ19
と一体にカッタードラム3およびディスク本体4が回転
するように構成されている。各遊星シャフト16を支承
する軸受17は、シャフト16の前端側部分を支承する
ラジアル軸受としての自動調心ころ軸受17aと、スラ
スト軸受としてのスラスト自動調心ころ軸受17bと、
シャフト16の後端部を支持するラジアル軸受としての
自動調心ころ軸受17aとで構成され、スペーサ21も
設けられている。
【0025】遊星カッター5に作用する土荷重は、主
に、アキシアル方向の荷重であり、遊星シャフト16の
前端部16bからスペーサ21とスラスト自動調心ころ
軸受17bを介して遊星ハウジング18に伝達され、遊
星ハウジング18からカッタードラム3の外周を経由し
て旋回軸受19bに伝達され、旋回軸受19bから開口
壁部11に伝達され、土荷重は、開口壁部11から最終
的にシ−ルドジャッキ22に伝達されるように構成され
ている。複数のシ−ルドジャッキ22は、掘進の推力を
発生する為のものであり、各シ−ルドジャッキ22は後
方向きに配設されて、そのロッドの先端部には偏心金具
22aを介してスプレッダー22bが連結され、これら
シ−ルドジャッキ22によりトンネルの内面に覆工済み
のセグメント34に反力をとって掘進推力を発生させ
る。
【0026】ところで、矩形トンネルの掘進方向を湾曲
させる際には、トンネル外形を大きめに余堀りする必要
があり、この余堀りのために、図8〜図11に示すよう
に、メインカッター4aにはメインコピーカッター装置
50が設けられ、各遊星カッター5にはそれぞれ第1、
第2のコピーカッター装置51、52が設けられてい
る。図8、図9に示すように、メインコピーカッター装
置50は、ディスク本体4内に備えられた1対の筒状メ
インカッタースポーク53の一方に備えられ、主に、メ
インコピーカッターとしてのカッター部54と、カッタ
ー部54を出退させるメイン油圧シリンダ55とから構
成されている。カッター部54は、メインカッタースポ
ーク53内から径方向の外方へ突出可能に設けられ、矩
形断面トンネルの外形の特に4辺(すなわち矩形断面ト
ンネルの上下左右の直線部)を外側へ余堀りできる。さ
らにカッター部54は、メイン油圧シリンダ55のシリ
ンダ本体55aにボルトなどの連結具を介して連結さ
れ、摩耗時に適宜交換可能に設けられている。メイン油
圧シリンダ55は、そのロッド部55bがメインカッタ
ースポーク53内の内径壁部53aにピン56を介して
連結され、シリンダ本体55aをメインカッタースポー
ク53内で摺動するように成している。
【0027】次にメインコピーカッター装置50へ油圧
を給排する為の油圧系について説明する。図12〜図1
4に示すように、中央壁部10aの中心部にはスイベル
ジョイント24が設けられ、ディスク本体4から後方へ
延びるセンター部材25が設けられている。スイベルジ
ョイント24とセンター部材25には、複数の油路26
とグリース導入流路27が設けられ、一部の油路26の
一方側は、センター部材25とディスク本体4の内部を
通ってメインコピーカッター装置50のメイン油圧シリ
ンダ55まで導設されている。なお、後述するように、
残りの油路26はセンター部材25と遊星ハウジング1
8と遊星シャフト16の内部を通って各遊星コピーカッ
ター装置51、52まで導設されている。
【0028】図15に示すように、メイン油圧シリンダ
55は、油圧制御回路57に接続され、この油圧制御回
路57によりカッター部54の出退方向と、ストローク
量すなわちカッター部54の出退量と、出退速度が制御
される。この油圧制御回路57は、油圧供給源(油タン
ク67、油圧ポンプ60、ポンプ駆動モータ61、フィ
ルター66等からなる)と、油圧供給源から油圧シリン
ダ55に延びる油路65a,65b、55c,55d
と、油路65aに介装された電磁比例流量制御弁59
と、油路65a,65bに介装された電磁方向切換弁5
8と、電磁比例流量制御弁59を駆動する流量制御弁用
アンプ62と、このパンプ62へ供給する駆動信号を調
整する抵抗値の異なる例えば6つのボリューム(可変抵
抗)A〜Fを含むボリュームユニット63と、制御装置
64と、ディスク本体4の回転量を検出する回転検出器
64aなどを有する。なお、ボリュームA〜Fは、例え
ば手動により外部から各抵抗値を調整可能である。
【0029】前記回転検出器64aは、カッター駆モー
タ20の1つに組み込まれピニオンギヤ20aの回転量
を検出するロータリエンコーダ、又はスイベルジョイン
ト24の回転部材の回転を検出するロータリエンコーダ
等からなる。制御装置64は、マイクロコンピュータ及
びこのマイクロコンピュータに予め入力格納された制御
プログラムとを有する。この制御装置64は、回転検出
器64aからの検出信号に基づいて、ディスク本体4の
所定の原点位置からの回転位相角を求め、その回転位相
角に基づいてアンプ62へ供給する駆動信号を設定する
とともに選択設定した1つのボリュームA〜Fに駆動信
号を供給する。また、制御装置64は、前記回転位相角
に基づいて電磁方向切換弁58を制御する駆動信号を電
磁方向切換弁58に出力する。このとき制御装置64
は、カッター部54の所定の角度すなわち矩形断面トン
ネルの上下左右の直線位置(例えば、図18の(1) 〜
(9) )において、それぞれ異なる駆動信号を電磁方向切
換弁58に出力する。
【0030】次に、第1のコピーカッター装置51につ
いて説明する。図8、図10に示すように、コピーカッ
タースポーク5Aが、一方の遊星カッター5内で且つ正
面視において木の葉形状の長軸方向に沿って設けられて
いる。第1のコピーカッター装置51は、コピーカッタ
ースポーク5A内に備えられ、主に、コピーカッターと
してのカッター部69と、カッター部69を出退させる
第1の油圧シリンダ70とから構成されている。カッタ
ー部69は、正面視において木の葉形状の自転軸中心O
b から長軸方向の長半径側に沿って、且つ、コピーカッ
タースポーク5A内から径方向の外方へ突出可能に設け
られ、矩形断面トンネルの外形の特に4隅(すなわち矩
形断面トンネルの4つの角部)を外側へ余堀りできる。
さらにカッター部69は、第1の油圧シリンダ70のシ
リンダ本体70a側に連結され、摩耗時に適宜交換可能
に設けられている。第1の油圧シリンダ70は、そのロ
ッド部70bがコピーカッタースポーク5A内に連結具
を介して連結され、シリンダ本体70aをコピーカッタ
ースポーク5A内で摺動するように成している。
【0031】次に、第2のコピーカッター装置52につ
いて説明する。図11に示すように、コピーカッタース
ポーク5B,5Bが、他方の遊星カッター5内で、且
つ、正面視において木の葉形状の長軸の長半径方向を0
度として遊星カッター5の中心を基準にして正逆約60
度方向に夫々設けられている。1対の第2のコピーカッ
ター装置52は、各コピーカッタースポーク5B内に備
えられ、主に、コピーカッターとしてのカッター部71
と、カッター部71を出退させる第2の油圧シリンダ7
2とからそれぞれ構成されている。各カッター部71
は、正面視において木の葉形状の略中心から上述した正
逆約60度方向に、且つ、各コピーカッタースポーク5
B,5B内から径方向の外方へ突出可能に設けられ、矩
形断面トンネルの外形の特に4隅近傍(すなわち矩形断
面トンネルの4つの角部の両側付近部)を外側へ余堀り
できる。さらに各カッター部71は、第2の油圧シリン
ダ72のシリンダ本体72a側に連結され、摩耗時に適
宜交換可能に設けられている。第2の油圧シリンダ72
は、そのロッド部72bがコピーカッタースポーク5B
内に連結具を介して連結され、シリンダ本体72aをコ
ピーカッタースポーク5B内で摺動するように成してい
る。
【0032】次に各第1、第2のコピーカッター装置5
1、52へ油圧を給排する為の油圧系について説明す
る。各第1、第2のコピーカッター装置51、52にお
ける各第1、第2の油圧シリンダ70、72は、それぞ
れソレノイドバルブ(図示せず)を備え、このソレノイ
ドバルブは、接続管路を介して油圧ポンプ60に接続さ
れている。このソレノイドバルブは、各カッター部6
9、71の出退方向を変える機能を有し、各第1、第2
の油圧シリンダ70、72のポート部(IN側,OUT
側)からそれぞれ油路26,26を経由してこの油路2
6,26の他方側に継手および接続管路(いづれも図示
せず)を介して導設されている。
【0033】排土設備に関して、円筒体10の前端を封
鎖する中央壁部10aから後方へ向けてスクリューコン
ベヤ28が設けられ、スクリューコンベヤ28は、チャ
ンバー8に連通し、チャンバー8内の土砂をシ−ルド枠
1a内のベルトコンベヤ(図示略)へ移送し、そのベル
トコンベヤに送られた土砂はベルトコンベヤ又は搬送台
車によりトンネル内の後方へ搬送され、地上に搬送され
る。
【0034】矩形断面のトンネルの内面にセグメントを
組付けるエレクタ装置33について説明する。シ−ルド
枠1aの内周部には環状フレーム31が固定され、この
環状フレーム31に複数のブラケットを介して案内リン
グ32が固定されている。エレクタ装置33のエレクタ
フレーム35は複数の案内ローラを介して案内リング3
2に回動自在に支持され、エレクタフレーム35にエレ
クタ本体37が取付けられ、エレクタフレーム35を回
転駆動する為の駆動モータ36を含む回動駆動部も設け
られている。
【0035】前記の遊星歯車機構7においては、遊星カ
ッター5の公転回転数と自転回転数の比は、太陽ギヤ1
2,アイドルギヤ13,遊星ギヤ14の歯数比を調整す
ることで任意に設定できる。本実施形態のシールド掘進
機のように、矩形断面のトンネルを掘削する掘進機で
は、遊星カッター5の公転回転数と自転回転数の比が
1:4となるように、太陽ギヤ12,アイドルギヤ1
3,遊星ギヤ14の歯数が設定される。それ故、各遊星
カッター5はディスク本体4が4分の1回転すると1回
自転する。尚、ディスク本体4と遊星カッター5の回転
方向は逆方向である。
【0036】遊星カッター5の正面視における輪郭形状
を上記のように木の葉状に形成することで、各遊星カッ
ター5で矩形断面の角部を掘削できるため、矩形断面の
トンネルを掘削できる。ここで、遊星カッター5の正面
視における輪郭形状を木の葉状に形成した理由について
説明する。図16に示すように、トンネルの矩形断面形
状を仮想線で示すような正方形hとする。シ−ルド掘進
機1でこの正方形断面のトンネルを掘削するには、遊星
カッター5が、公転しつつ自転する際、常にこの正方形
hに内接するような軌跡を描かなければならない。よっ
て、遊星カッター5が1回公転しつつ4回自転すると、
遊星カッター5の公転中心Oからの最遠点部の軌跡が、
正方形hを描くように、遊星カッター5の輪郭形状を決
定する。
【0037】今、遊星カッター5の自転中心Obの公転
軌跡を円K(仮想線で示す)とすると、円K上の点m1
,m2 ,・・・は、遊星カッター5を角度θ(θ=1
5°)づつ回転させた場合の各角度θにおける遊星カッ
ター5の自転中心Obの位置を示す。正方形h上の点P
1 ,P2 ,・・・は、円K上の各点m1 ,m2 ,・・・
と公転中心Oとを結ぶ直線が、正方形hと交わる点であ
る。
【0038】ここで、遊星カッター5の自転中心Obが
点m1 の位置にある場合、遊星カッター5が正方形hと
内接するためには、遊星カッター5の半径は、円K上の
点m1 と正方形h上の点P1 とを結ぶ直線長さn1 でな
ければならない。また、遊星カッター5が点m1 の位置
から角度θ公転して点m2 の位置に移動した場合、遊星
カッター5が正方形hと内接するためには、遊星カッタ
ー5の半径は、円K上の点m2 と正方形h上の点P2 と
を結ぶ直線長さn2 でなければならない。
【0039】以下同様に、遊星カッター5が点m3 の位
置に移動した場合、遊星カッター5の半径は、円K上の
点m3 と正方形h上の点P3 とを結ぶ直線長さn3 でな
ければならない。一方、遊星カッター5は、角度θ公転
する間に角度4θ自転する。従って、上述したように、
順次遊星カッター5の半径長さを定めることで、遊星カ
ッター5の輪郭形状は決定され、よって遊星カッター5
の輪郭形状は、木の葉状となる。
【0040】次に、以上説明したシールド掘進機1の作
用について説明する。矩形断面のトンネルをストレート
状に掘進していく通常掘削時においては、複数のシール
ドジャッキ22より掘進の推力を発生させつつ、カッタ
ー駆動モータ20を駆動させると、ピニオンギヤ20a
が回転し、リングギヤ19が回転し、カッタードラム3
が回転し、このカッタードラム3と一体に遊星ハウジン
グ18とディスク本体4が回転する。ディスク本体4の
回転により、メインカッター4aと1対の遊星カッター
5がディスク本体4の中心を中心として回転する。その
結果、メインカッター4aの回転により、円形断面のト
ンネルが掘削される。
【0041】一方、遊星カッター5は、ディスク本体4
の回転によりディスク本体4の中心を中心として回転
(公転)するが、この公転に伴い、遊星歯車機構7の作
用により自転する。即ち、ディスク本体4の回転によ
り、太陽ギヤ12に噛合したアイドルギヤ13が、ディ
スク本体4の中心を中心として回転しつつ自転する。こ
のアイドルギヤ13の回転により、遊星ギヤ14が回転
し、この遊星ギヤ14と一体に遊星シャフト16が回転
し、この遊星シャフト16の回転により、遊星カッター
5は自転する。
【0042】今、遊星カッター5の公転回転数と自転回
転数の比は、1:4に設定され、これにより、遊星カッ
ター5は、ディスク本体4が1回転する間に、その回転
方向とは逆方向に4回転自転する。このように、遊星カ
ッター5を公転させつつ自転させることにより、遊星カ
ッター5は、常に正方形に内接しながら自・公転する。
よって、この自・公転する遊星カッター5により、円形
断面のトンネルの外周部が矩形断面状に掘削され、矩形
断面のトンネルが掘削される。こうして、所定の1リン
グ分の掘削毎に掘進を停止して、エレクタ装置33を用
いてトンネルの内面の最新に掘進された1リング分の部
分にセグメントを組付け、その後、カッターディスク2
の回転方向を逆転させて掘進が再開される。
【0043】図17に示すように、トンネルの掘進方向
を左方向または右方向などへ湾曲させる際には、各第
1、第2のコピーカッター装置51、52およびメイン
コピーカッター装置50を余堀り位置に切り換えて、デ
ィスク本体4および遊星カッター5を回転させる。する
と、矩形断面トンネルの上下左右の外形線部が外側へ余
堀りされる。即ち、一方の遊星カッター5の第1のコピ
ーカッター装置51においては、ポンプ駆動モータ61
により油圧ポンプ60を作動させるとともに、ソレノイ
ドバルブが伸信号を受けて伸長位置に切り換わるとシリ
ンダ本体70aが摺動する。すると、カッター部69が
コピーカッタースポーク5Aから突出する(この突出位
置が、余堀り位置である)。勿論この状態でディスク本
体4および遊星カッター5は回転している。依って、カ
ッター部69によりトンネルの1つの角部が外側へ余堀
りされる。以下、2つ目の角部、3つ目の角部、4つ目
の角部の余堀りを順次行う。勿論、この余堀りの深さ
は、所定の余堀り深さが得られるようなカッター部69
が選択されている。
【0044】他方の遊星カッター5の第2のコピーカッ
ター装置52においては、ポンプ駆動モータ61により
油圧ポンプ60を作動させるとともに、ソレノイドバル
ブが伸信号を受けて伸長位置に切り換わると各シリンダ
本体72aが摺動する。すると、各カッター部71がコ
ピーカッタースポーク5Bから同時に突出する(この突
出位置が、余堀り位置である)。勿論この状態でディス
ク本体4および遊星カッター5は回転している。依っ
て、各カッター部71によりトンネルの1つの角部の両
側付近部が外側へ余堀りされる。以下、3つ目の角部、
4つ目の角部の両側付近部の余堀りを順次行う。勿論、
この余堀りの深さは、所定の余堀り深さが得られるよう
なカッター部71が選択されている。
【0045】図18に示すように、メインコピーカッタ
ー装置50においては、所定の余堀り幅を反時計回りに
順次余堀りするに際し、ポンプ駆動モータ61を駆動さ
せて油圧ポンプ60を作動させ、メインコピーカッター
装置50が(1) の位置に達すると、電磁方向切換弁58
が伸信号を受けて伸長位置に切り換わり、シリンダ本体
70aが摺動し、カッター部54がメインカッタースポ
ーク53から最大量突出する。
【0046】このカッター部54の先端が(2) の位置に
達すると、ボリュームユニット63のボリュームAを選
択され、このボリュームAを介して駆動信号が電磁比例
流量制御弁59に供給されて、制御弁59における流量
が制御され、この状態において電磁方向切換弁58を退
入位置に制御してカッター部54を徐々に退入させ、カ
ッターディスク2が約10度回転する間に、カッター部
54が(2) から(3) までほぼリニアに移動する。
【0047】カッター部54が(3) の位置に達すると、
ボリュームBを選択されて前記と同様に駆動信号とボリ
ュームBにより制御弁59における流量が制御され、電
磁方向切換弁58を退入位置に制御してカッター部54
を徐々に退入させ、カッターディスク2が約10度回転
する間に、カッター部54が(3) から(4) までほぼリニ
アに移動する。カッター部54が(4) の位置に達する
と、ボリュームCが選択されて前記と同様に駆動信号と
ボリュームCにより制御弁59における流量が制御さ
れ、電磁方向切換弁58を退入位置に制御してカッター
部54を徐々に退入させ、カッターディスク2が約10
度回転する間に、カッター部54が(4) から(5) までほ
ぼリニアに移動する。
【0048】カッター部54が(5) の位置に達すると、
ボリュームDが選択され、駆動信号とボリュームDによ
り制御弁59における流量が制御され、電磁方向切換弁
58を伸長位置に切換えてカッター部54を徐々に伸長
させ、カッターディスク2が約10度回転する間に、カ
ッター部54が(5) から(6) までほぼリニアに移動す
る。以下、同様に、カッター部54が(6) の位置に達す
ると、ボリュームEが選択され、駆動信号とボリューム
Eにより制御弁59における流量が制御され、電磁方向
切換弁58を伸長位置に制御してカッター部54を徐々
に伸長させ、カッターディスク2が約10度回転する間
に、カッター部54が(6) から(7) までほぼリニアに移
動する。
【0049】そして、カッター部54が(7) の位置に達
すると、ボリュームFが選択され、駆動信号とボリュー
ムFにより制御弁59における流量が制御され、電磁方
向切換弁58を伸長位置に制御してカッター部54を徐
々に伸長させ、カッターディスク2が約10度回転する
間に、カッター部54が(7) から(8) までほぼリニアに
移動する。次に、カッター部54が(8) の位置に達する
と、電磁方向切換弁58が退入位置に保持されて、カッ
ター部54が退入駆動され、最大限退入した状態に保持
される。その後、カッター部54がトンネルの左側の直
線部における前記(1) 相当位置に達した時には、前記と
同様の制御が実行されて、トンネルの左側の直線部の為
の余掘りが行なわれる。
【0050】シ−ルド掘進機1によれば、メインコピー
カッター装置50および第1、第2のコピーカッター装
置51、52において、それぞれ油圧シリンダのロッド
部を固定側とし、各シリンダ本体側にそれぞれカッター
部を連結したが、シリンダ本体側を固定側とし、各ロッ
ド部側にそれぞれカッター部を連結してもよい。シ−ル
ド掘進機1によれば、ボリューム63は、A〜Fの6種
類の信号を電磁比例流量制御弁59に付与するように設
けられているが、この6種類の信号をさらに増やしても
よく、場合によっては、減らすことも可能である。さら
に、ボリューム63およびアンプ62の代わりに、マイ
クロコンピュータを使用して上述のような油圧制御回路
を構成するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、1対の遊星
カッターのうちの一方の遊星カッターに、矩形断面トン
ネルの角部を外側へ余掘り可能な第1のコピーカッター
装置を設けたので、矩形断面トンネルの4つの角部を外
側へ余掘りすることができ、トンネルの角部及びその付
近部分を掘削する遊星カッターに第1のコピーカッター
装置を設けるので、そのコピーカッター装置の突出スト
ロークが過大になることもなく、コピーカッター装置が
大型化することもなく、カッターディスクが大型化する
こともない。
【0052】請求項2の発明によれば、他方の遊星カッ
ターに、矩形断面トンネルの角部の両側付近部を外側へ
余掘り可能な1対の第2のコピーカッター装置を設ける
ので、そのコピーカッター装置の突出ストロークが過大
になることもなく、コピーカッター装置が大型化するこ
ともない。しかも、第1のコピーカッター装置を一方の
遊星カッターに設け、1対の第2のコピーカッター装置
を他方の遊星カッターに設けるので、1対の遊星カッタ
ーの掘削負荷を極力均一化できる。その他請求項1と同
様の効果を奏する。
【0053】請求項3の発明によれば、何れかのメイン
カッタースポークに、矩形断面トンネルの上下左右の直
線部を外側へ余掘り可能なメインコピーカッター装置を
設けたので、メインコピーカッター装置の突出ストロー
クが過大になることもなく、メインコピーカッター装置
が大型化することもなく、カッターディスクが大型化す
ることもなく、カッターディスクの製作費が高価になる
こともない。その他請求項2と同様の効果を奏する。
【0054】請求項4の発明によれば、第1のコピーカ
ッター装置は、コピーカッターとこのコピーカッターを
進退駆動する第1の油圧シリンダを有し、第2のコピー
カッター装置は、コピーカッターとこのコピーカッター
を進退駆動する第2の油圧シリンダを有するので、第
1、第2の油圧シリンダにより第1、第2のコピーカッ
ター装置を余堀り位置に切換えて余堀りを行うことがで
きる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
【0055】請求項5の発明によれば、メインコピーカ
ッター装置は、メインコピーカッターとこのメインコピ
ーカッターを進退駆動するメイン油圧シリンダを有し、
このメイン油圧シリンダのストローク制御を行う制御手
段を設けたので、矩形断面トンネルの上下左右の直線部
に平行に余堀りすることができる。その他請求項3と同
様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る矩形トンネル用シ−ル
ド掘進機の概略正面図である。
【図2】シ−ルド掘進機の縦断側面図である。
【図3】シ−ルド掘進機の遊星歯車機構の概略正面図で
ある。
【図4】図2の要部の拡大図である。
【図5】図2の要部の拡大図である。
【図6】図2の要部及び遊星アイドルギヤの拡大図であ
る。
【図7】図2の要部の拡大図である。
【図8】カッターディスクとコピーカッター装置の縦断
側面図である。
【図9】カッターディスクの概略正面図である。
【図10】遊星カッターとそのコピーカッター装置の断
面図である。
【図11】遊星カッターとそのコピーカッター装置の断
面図である。
【図12】コピーカッター装置の油路等の縦断側面図で
ある。
【図13】カッターディスクの要部の概略正面図であ
る。
【図14】図13のA−A線断面図である。
【図15】メインコピーカッター装置の油圧系の構成図
である。
【図16】シ−ルド掘進機の遊星カッターの輪郭形状の
説明図である。
【図17】シ−ルド掘進機による余堀りの説明図であ
る。
【図18】メインコピーカッター装置による余堀りの際
のカッター部位置制御の説明図である。
【符号の説明】
1 シ−ルド掘進機 2 カッターディスク 4 ディスク本体 5 遊星カッター 6 カッター回転駆動手段 7 遊星歯車機構 50 メインコピーカッター装置 51 第1のコピーカッター装置 53 メインカッタースポーク 55 メイン油圧シリンダ 57 油圧制御回路 69 カッター部 70 第1の油圧シリンダ 71 カッター部 72 第2の油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗像 保 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (72)発明者 石田 正義 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 請川 誠 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 小國 拓也 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 高橋 潤 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 西村 章 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式 会社利根内 (72)発明者 渡辺 太郎 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式 会社利根内 (72)発明者 山田 彰 東京都目黒区目黒1丁目6番17号 株式 会社利根内 (56)参考文献 特開 平10−61382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターディスクと、カッターディスク
    を回転駆動するカッター回転駆動手段とを備え、カッタ
    ーディスクがディスク本体とディスク本体に装備され且
    つディスク本体の回転に同期して自転しつつ公転する1
    対の遊星カッターとを備え、ディスク本体の回転に連動
    して遊星カッターを自転させる遊星歯車機構を有し、遊
    星カッターの輪郭形状をその遊星カッターの自転回転数
    と公転回転数との比に応じて形成して矩形断面トンネル
    を掘削可能なシールド掘進機において、 一方の遊星カッターに、矩形断面トンネルの角部を外側
    へ余掘り可能な第1のコピーカッター装置を設けたこと
    を特徴とする矩形トンネル用シールド掘進機。
  2. 【請求項2】 他方の遊星カッターに、矩形断面トンネ
    ルの角部の両側付近部を外側へ余掘り可能な1対の第2
    のコピーカッター装置を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の矩形トンネル用シールド掘進機。
  3. 【請求項3】 前記ディスク本体に複数のメインカッタ
    ースポークを設け、何れかのメインカッタースポーク
    に、矩形断面トンネルの上下左右の直線部を外側へ余掘
    り可能なメインコピーカッター装置を設けたことを特徴
    とする請求項2に記載の矩形トンネル用シールド掘進
    機。
  4. 【請求項4】 前記第1のコピーカッター装置は、コピ
    ーカッターとこのコピーカッターを進退駆動する第1の
    油圧シリンダを有し、前記第2のコピーカッター装置
    は、コピーカッターとこのコピーカッターを進退駆動す
    る第2の油圧シリンダを有することを特徴とする請求項
    2に記載の矩形トンネル用シールド掘進機。
  5. 【請求項5】 前記メインコピーカッター装置は、メイ
    ンコピーカッターとこのメインコピーカッターを進退駆
    動するメイン油圧シリンダを有し、このメイン油圧シリ
    ンダのストローク制御を行う制御手段を設けたことを特
    徴とする請求項3に記載の矩形トンネル用シールド掘進
    機。
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