JP2898188B2 - ゴム物品の表面処理剤 - Google Patents

ゴム物品の表面処理剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム物品の表面に優れた
耐摩耗性を付与するための水性表面処理剤に関するもの
である。本発明の表面処理剤で処理されたゴム物品は、
繰り返し摩擦力を受ける用途に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、各種ゴム材料の表面に耐摩耗性を
付与するために、シリコーン樹脂組成物で表面処理する
方法が提案されてきた。例えばエポキシ基含有ポリオル
ガノシロキサンとアミノ基含有シランおよび/またはシ
ロキサンから成る組成物で表面処理する方法(特公昭60
-50226号公報参照)、更に、水酸基含有ポリオルガノシ
ロキサンとジオルガノハイドロジェンシロキサンを加え
た組成物で表面処理する方法(特公昭54-43023号、特公
昭56-47864号各公報参照)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下地と
の密着性や耐摩耗性が充分なものとは言えず、また、溶
剤希釈型の処理剤であるため、環境への影響および安全
性の点で問題がある。本発明はこのような問題点を改良
したシリコーン系組成物によるゴム物品の表面処理剤を
提供しようとしてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決したものであり、本発明の要旨は、下記の第1成分と
第2成分を混合して成り、かつ下記の分枝状シリコーン
とトリアルコキシシランの合計量のうち分枝状シリコー
ンの割合が50〜99重量%であるゴム物品の表面処理剤、
にある。 第1成分: 下記一般式(1) R1 2SiO2/2 ・・・(1) で表わされるシロキサン単位および下記一般式(2) R1SiO3/2 ・・・(2) で表わされるシロキサン単位を構成単位とする非流動性
の分枝状シリコーンの水性乳濁液(ここで、R1は炭素数
1〜20の非置換またはエポキシ基以外の基で置換された
1価の炭化水素基より選択される1種または2種以上の
基)、 第2成分: 下記一般式(3) R2R3N(CH2)a[NR4(CH2)b]cSi(OR5)3 ・・・(3) で表わされるトリアルコキシシラン(ここで、R2、R3
R4は各々水素または炭素数1〜6の1価炭化水素基およ
びハロゲン化炭化水素基より選択される基、R5は炭素数
1〜6の1価炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基よ
り選択される基であり、1≦a≦6、1≦b≦6、0≦
c≦3である)
【0005】以下に、本発明について詳しく説明する。
本発明の表面処理剤の第1成分である水性乳濁液は、前
記のとおり一般式(1)で表わされるシロキサン単位お
よび一般式(2)で表わされるシロキサン単位を構成単
位とする非流動性の分枝状シリコーンの水性乳濁液であ
る。一般式中のR1は炭素数1〜20の非置換またはエポキ
シ基以外の基で置換された1価炭化水素基である。R1
しては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデ
シル基、オクタデシル基等のアルキル基、ビニル基、ア
リル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のア
リール基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、あ
るいはこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部
または全部をハロゲン原子、カルボキシル基、アミノ基
を含有する有機基で置換した基などが挙げられる。
【0006】しかし、R1中の50モル%以上がメチル基で
あることが好ましい。また、皮膜の硬化が速くなること
から、アミノアルキル基を含むことが好ましく、アミノ
アルキル基としてはγ−(N−β−アミノエチル)アミ
ノプロピル基、γ−アミノプロピル基が例示される。ア
ミノアルキル基の含有量はR1中の0.01モル%より少ない
と皮膜が硬化しにくいし、10モル%より多いと得られる
水性乳濁液の安定性が低いものとなるので、0.01〜10モ
ル%であることが好ましく、より好ましくは0.1 〜5モ
ル%である。
【0007】分枝状シリコーン中の一般式(2)で表わ
されるシロキサン単位の割合は0.01モル%より少ないと
皮膜が硬化しにくいし、30モル%より多いと得られる水
性乳濁液の安定性が低いものとなるので0.01〜30モル%
であることが好ましく、より好ましくは0.1 〜20モル%
である。このような非流動性の分枝状シリコーンの水性
乳濁液は乳化重合により製造することができる。例え
ば、[R1 2SiO2/2 ]単位としては[R1 2SiO]d (ここで
d=3〜7)で示されるシクロポリシロキサンあるいは
R6O[R1 2SiO]eR6、HO[R1 2SiO]eH(ここでR6は炭素数1〜
6の1価の炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基より
選択される基であり、e=1〜1,000 )で示されるジオ
ルガノポリシロキサン、シランと、[R1SiO3/2]単位と
してはR1Si(OR6)3で示されるアルコキシシランあるいは
それらの部分加水分解縮合物とを、乳化剤を用いて水中
に乳化分散した後、この乳化分散液中に触媒を添加して
常法により重合反応を行い、重合後に触媒を不活化させ
ることにより容易に合成することができる。このR6とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基等のシクロアルキル基、トリフロロプロ
ピル基等のハロゲノアルキル基、フェニル基などが挙げ
られるが、特にはメチル基、エチル基であることが好ま
しい。
【0008】この乳化重合に使用する乳化剤には特に制
限はなく、例えば第4級アンモニウム塩、アルキルアミ
ン塩等の陽イオン系乳化剤、アルキルベタイン等の両性
イオン系乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等
の非イオン系乳化剤、有機スルホン酸、アルキル硫酸エ
ステル等の酸性陰イオン系乳化剤などが挙げられ、これ
らの中の1種または2種以上を使用することができる。
ただし、式(1)および/または(2)のR1がアミノア
ルキル基である単位を含有する場合には、陰イオン系乳
化剤以外のものを使用することが望ましい。
【0009】重合触媒としては、陽イオン系乳化剤、両
性イオン系乳化剤、非イオン系乳化剤を使用した場合に
は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム、ナトリウムメチラート、アンモニア、テトラメチル
アンモニウムハイドロキサイド、トリエチルアミン、ト
リエタノールアミンなどのアルカリ化合物が例示され
る。有機スルホン酸、アルキル硫酸エステル等の酸性陰
イオン系乳化剤はそのままで触媒作用がある。
【0010】触媒の不活性化には、アルカリ化合物触媒
の場合、酢酸、リン酸、塩酸、クエン酸などの酸で中和
する方法が挙げられる。酸性陰イオン系乳化剤を触媒と
して使用した場合は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化リチウム、ナトリウムメチラート、アンモニ
ア、テトラメチルアンモニウムハイドロキサイド、トリ
エチルアミン、トリエタノールアミンなどのアルカリ化
合物で中和する方法が挙げられる。
【0011】この水性乳濁液中の有効成分濃度は1〜70
重量%が適当である。これは1重量%より小さいとゴム
物品への表面コーティング皮膜が薄くなりすぎ耐摩耗性
に乏しいものとなるし、70重量%より大きいと乳濁液の
粘度が高くなり取扱が困難となるからである。より好ま
しくは10〜60重量%である。
【0012】本発明の表面処理剤の第2成分は前記のと
おり一般式(3)で表わされるトリアルコキシシランで
ある。式中のR2、R3、R4は各々水素または炭素数1〜6
の1価炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基より選択
される基、R5は炭素数1〜6の1価炭化水素基およびハ
ロゲン化炭化水素基より選択される基である。また、1
≦a≦6、1≦b≦6、0≦c≦3であるが、a、bが
6より大きいものは第2成分としての特性付与効果、す
なわち硬化皮膜のゴム基材への密着性向上効果が低下す
ることから6以下とされる。好ましくはa,b=2ある
いは3である。cは3より大きいものは工業的に合成が
困難であるため3以下とされるが、好ましくはc=0あ
るいは1である。
【0013】R2、R3、R4が1価炭化水素基である場合
は、これらの基としては例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基、トリフロロプロピル基等のハロゲノアルキル基、フ
ェニル基などが挙げられるが、全R2、R3、R4中好ましく
は炭化水素基が10モル%以下であり、水素が90モル%以
上である。R5としては例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、
トリフロロプロピル基等のハロゲノアルキル基、フェニ
ル基などが挙げられるが、特にはメチル基、エチル基で
あることが好ましい。
【0014】このようなシランの例としては、γ−(N
−β−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−(N−β−アミノエチル)アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどが代表
的なものとして挙げられる。
【0015】以上の第1成分と第2成分は使用に際して
混合されるが、この混合液中の分枝状シリコーンとトリ
アルコキシシランの合計量のうち分枝状シリコーンの割
合は50〜99重量%とされる。この割合が50重量%より少
ない場合、得られる皮膜が脆くなり耐摩耗性の乏しいも
のとなるし、99重量%より多くなると、硬化皮膜のゴム
基材への密着性が低下してやはり耐摩耗性の乏しいもの
となる。好ましくは分枝状シリコーンの割合は60〜90重
量%である。
【0016】これら第1成分と第2成分を混合しての水
性乳濁液は、従来公知の混合方法により容易に均一化が
可能であるが、これには混合攪拌装置としてパドル型、
錨型などの攪拌翼を備えた混合攪拌機を使用すればよ
い。この際の有効成分の濃度が1〜50重量%となるよう
に必要に応じて水で希釈することが望ましい。これは濃
度が1重量%より小さいとゴム物品へのコーティング皮
膜が薄くなり耐摩耗性の乏しいものとなるし、50重量%
より大きいと水性乳濁液の安定性が低下する。より好ま
しくは10〜30重量%である。
【0017】なお、皮膜の硬化を促進させるために、前
記水性乳濁液中にジブチル錫ジラウレート、ジオクチル
錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸
錫、オクチル酸鉄、オクチル酸亜鉛等の有機酸金属塩か
ら選んだものを配合してもよい。また、本発明の効果を
損なわない範囲内において、必要に応じてカーボンブラ
ック、フッ素樹脂粉末、メラミン樹脂粉末、アクリル樹
脂粉末、ポリカーボネート樹脂粉末、シリコーン樹脂粉
末、ナイロン樹脂粉末、グラファイト粉末、各種有機あ
るいは無機顔料、パラフィンワックス、ポリエチレンワ
ックス、シリコーンオイルなどを前記水性乳濁液に配合
することは任意である。
【0018】本発明の表面処理剤を適用し得るゴム材料
としては、天然ゴム、EPDM、SBR、クロロプレン
ゴム、イソプレン−イソブチレンゴム、ニトリルゴムな
どが挙げられる。これらゴム材料からなるゴム物品の形
態はスポンジ状、ソリッド状などいずれでもよい。ゴム
物品への表面処理方法としては、前記第1成分と第2成
分の混合液をハケ塗り、スプレーコート、ロールコー
ト、ディップコート、ナイフコートなどの方法により塗
布した後、室温あるいは加温乾燥により皮膜の硬化を行
えばよい。これにより目的とする耐摩耗性に優れた表面
処理ゴム物品が得られる。なお、このようにして得られ
た表面処理ゴム物品としては、O−リング、ガスケッ
ト、各種パッキンなどのシール材料や、ゴムホース材料
が挙げられ、その他へも広く応用が可能である。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げてさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもの
ではない。なお、例中の粘度はいずれも25℃におけるも
のである。
【0020】[調製例1]オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン190g、メチルトリエトキシシラン46g 、γ−
(N−β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシランの加水分解縮合物12g を1Lガラスビーカー
に仕込み、ホモミキサーを用い2000rpm で攪拌混合し、
30%セチルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液35
g 、ポリオキシエチレン(付加モル数=60モル)ノニル
フェニルエーテル1.5g、 水50g を加えて6000rpm で攪拌
を継続したところ転相が起こり増粘が認められ、さらに
そのまま2000rpm で攪拌を行いながら水354gを加え、次
いで300kg/cm2 で高圧ホモジナイザーに通し安定なO/
Wエマルジョンを得た。
【0021】このエマルジョンを攪拌装置、温度計、還
流冷却器を備えた容量1Lのガラスフラスコに移し、5
%水酸化カリウム水溶液14g を加え、80℃で24時間反応
を行った後、25℃で24時間熟成してから酢酸で中和し、
分枝状シリコーンを含有する水性乳濁液を得た(第1成
分−1と呼称)。得られたエマルジョンにイソプロピル
アルコールを加えてエマルジョンを破壊した後、シロキ
サン部分を抽出、乾燥したところゴム状の非流動性のシ
ロキサンが得られた。ここでエマルジョン中の分枝状非
流動性シリコーンの含有量は35重量%である。
【0022】[調製例2]オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン350g、フェニルトリエトキシシラン1.3gを1L
ガラスビーカーに仕込み、ホモミキサーを用い2000rpm
で攪拌混合し、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液35g
、10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液35g を加え
て6000rpm で攪拌を継続したところ転相が起こり増粘が
認められ、さらにそのまま2000rpm で攪拌を行いながら
水280gを加え、次いで300kg/cm2 で高圧ホモジナイザー
に通し安定なO/Wエマルジョンを得た。
【0023】このエマルジョンを攪拌装置、温度計、還
流冷却器を備えた容量1Lのガラスフラスコに移し、50
℃で12時間反応を行った後、25℃で24時間熟成してから
10%炭酸ナトリウム水溶液で中和し、分枝状シリコーン
を含有する水性乳濁液を得た(第1成分−2と呼称)。
得られたエマルジョンにイソプロピルアルコールを加え
てエマルジョンを破壊した後、シロキサン部分を抽出、
乾燥したところゲル状の非流動性のシロキサンが得られ
た。ここでエマルジョン中の分枝状非流動性シリコーン
の含有量は50重量%である。
【0024】[実施例1〜5]表1に示した配合組成に
て第1成分および第2成分を混合し表面処理剤組成物を
調製した。この組成物をスポンジEPDMゴム(15mm×
150mm ×厚み2mm )表面に刷毛にて塗布し、 150℃に調
節した熱風循環式恒温槽内に放置し、指触により表面タ
ックがない状態に硬化するまでの時間を観察した。ま
た、同様にして組成物を塗布し、 150℃に調節した熱風
循環式恒温槽内に10分間放置することにより表面処理を
行った。得られた表面処理済みEPDMゴムについて下
記の摩擦試験を行い、ゴム基材が露出するまでの摩擦回
数を測定した。結果を表1に示した。摩擦方式は往復摩
擦にて、摩擦セルとして摺りガラスセル(線接触、線幅
5mm)を用い、スラスト荷重350gをかけ、摩擦速度:60
往復/min 、摩擦ストローク:70mmの条件で、試験した
(図1参照)。
【0025】
【表1】
【0026】[比較例1〜3]表2に示した配合組成に
て第1成分と第2成分を混合し表面処理剤組成物を調製
した。実施例と同様にしてEPDMゴムに表面処理を行
い、硬化時間の測定と摩擦試験を行った。結果を表2に
示した。
【0027】
【表2】
【0028】以上のように実施例では皮膜の密着性、耐
摩耗性が良いのに対し、比較例で第1成分のシリコーン
の量が少ない場合には耐摩耗性の乏しいものとなるし、
第2成分のトリアルコキシシランを添加しない場合には
皮膜が硬化しなかったり、硬化しても密着性が悪く、耐
摩耗性の乏しいものとなる。
【0029】
【発明の効果】本発明の水性表面処理剤によりゴム物品
に密着性及び耐摩耗性に優れたシリコーン樹脂皮膜を形
成することができる。本発明の表面処理剤で処理された
ゴム物品は繰り返し摩擦力を受ける用途に好適であり、
広い用途のゴム物品が包含されるので、本発明の実用的
価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】摩擦試験の方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 EPDMゴム 2 摺りガラスセル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 183/08 C08J 7/04 CFH C09D 183/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の第1成分と第2成分を混合して成
    り、かつ下記の分枝状シリコーンとトリアルコキシシラ
    ンの合計量のうち分枝状シリコーンの割合が50〜99重量
    %であるゴム物品の表面処理剤。 第1成分: 下記一般式(1) R1 2SiO2/2 ・・・(1) で表わされるシロキサン単位および下記一般式(2) R1SiO3/2 ・・・(2) で表わされるシロキサン単位を構成単位とする非流動性
    の分枝状シリコーンの水性乳濁液(ここで、R1は炭素数
    1〜20の非置換またはエポキシ基以外の基で置換された
    1価の炭化水素基より選択される1種または2種以上の
    基)、 第2成分: 下記一般式(3) R2R3N(CH2)a[NR4(CH2)b]cSi(OR5)3 ・・・(3) で表わされるトリアルコキシシラン(ここで、R2、R3
    R4は各々水素または炭素数1〜6の1価炭化水素基およ
    びハロゲン化炭化水素基より選択される基、R5は炭素数
    1〜6の1価炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基よ
    り選択される基であり、1≦a≦6、1≦b≦6、0≦
    c≦3である)
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)および(2)における
    R1の0.01〜10モル%がアミノアルキル基である請求項1
    に記載のゴム物品の表面処理剤。
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