JP2898146B2 - レンズシートの取付け装置 - Google Patents
レンズシートの取付け装置Info
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- JP2898146B2 JP2898146B2 JP4220234A JP22023492A JP2898146B2 JP 2898146 B2 JP2898146 B2 JP 2898146B2 JP 4220234 A JP4220234 A JP 4220234A JP 22023492 A JP22023492 A JP 22023492A JP 2898146 B2 JP2898146 B2 JP 2898146B2
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- lens sheet
- leaf spring
- sheet
- screen
- lens
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズシートの取付け
装置に関し、特に比較的剛性に乏しい薄型の投写スクリ
ーンを平面状に展張して取付けるのに好適な装置に関す
る。
装置に関し、特に比較的剛性に乏しい薄型の投写スクリ
ーンを平面状に展張して取付けるのに好適な装置に関す
る。
【0002】本発明は、特にプロジェクションテレビジ
ョンやオーバーヘッドプロジェクター等の表示画面用の
透過型または反射型のスクリーンの取付けに有効に利用
される。
ョンやオーバーヘッドプロジェクター等の表示画面用の
透過型または反射型のスクリーンの取付けに有効に利用
される。
【0003】
【従来の技術】近時の投写スクリーンとしては、所望の
画像表示性能を得るため、レンチキュラーレンズやフレ
ネルレンズを剛性要素とするものが用いられている。そ
して、最近では特に解像度の向上を目的として、次第に
レンチキュラーレンズのピッチやフレネルレンズのピッ
チの小さいものが要求され、かつスクリーン自体の薄型
化が要求されている。このような薄型スクリーンは剛性
が低いので、所定の平面形状を維持するように外周を支
持する手段が必要である。
画像表示性能を得るため、レンチキュラーレンズやフレ
ネルレンズを剛性要素とするものが用いられている。そ
して、最近では特に解像度の向上を目的として、次第に
レンチキュラーレンズのピッチやフレネルレンズのピッ
チの小さいものが要求され、かつスクリーン自体の薄型
化が要求されている。このような薄型スクリーンは剛性
が低いので、所定の平面形状を維持するように外周を支
持する手段が必要である。
【0004】従来、この平面形状の維持手段としては、
例えば、剛性を有する枠体を周囲に配置し、この枠体の
4隅とシート状スクリーンの4隅とを引張りバネで結合
する方式(実開昭59−121646号公報)のもの
や、枠体の対向2辺及び/又は4辺とシート状スクリー
ンの対向2辺及び/または4辺とを引張り力をもつバネ
等で結合する方式(実開昭60−154940号公報、
実開昭61−112329号公報、実開昭61−112
330号公報、実開昭61−112331号公報、実開
平1−69229号公報、実開平1−93885号公
報、実開平1−117634号公報)のものが提案され
ている。さらに、例えば、剛性を有する枠体を周囲に配
置し、シート状スクリーンの外周をこの枠体に固定し、
前記スクリーンの外周近傍のシート面を押え部材により
前記シート面に垂直な方向から弾性的に押圧力をかける
方式(特開平1−302338号公報)のものも提案さ
れている。
例えば、剛性を有する枠体を周囲に配置し、この枠体の
4隅とシート状スクリーンの4隅とを引張りバネで結合
する方式(実開昭59−121646号公報)のもの
や、枠体の対向2辺及び/又は4辺とシート状スクリー
ンの対向2辺及び/または4辺とを引張り力をもつバネ
等で結合する方式(実開昭60−154940号公報、
実開昭61−112329号公報、実開昭61−112
330号公報、実開昭61−112331号公報、実開
平1−69229号公報、実開平1−93885号公
報、実開平1−117634号公報)のものが提案され
ている。さらに、例えば、剛性を有する枠体を周囲に配
置し、シート状スクリーンの外周をこの枠体に固定し、
前記スクリーンの外周近傍のシート面を押え部材により
前記シート面に垂直な方向から弾性的に押圧力をかける
方式(特開平1−302338号公報)のものも提案さ
れている。
【0005】また、我々は、すでに特願平2−1212
8、同2−81238、同2−123557、同2−1
24814、同3−48606、同3−199352、
同3−199353などにおいて様々な取付け方法や装
置について提案してきた。
8、同2−81238、同2−123557、同2−1
24814、同3−48606、同3−199352、
同3−199353などにおいて様々な取付け方法や装
置について提案してきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
クリーンの4隅を引張る方式では、4隅の局部的な引張
り力によりスクリーンの辺部分が弓なりに変形しやす
く、外周近傍の画像表示性能が低下しやすい。また、上
記スクリーンの辺部分を引張る方式では、周囲環境条件
の変化によりスクリーンが伸縮した場合、枠体が剛性で
あるため上記バネ等による引張り力の方向が変化し、こ
のためスクリーンに歪みが発生し、画像表示性能が低下
しやすい。また、上記押え部材によりシート面に垂直な
方向から弾性的に押圧力をかける方式でも、周囲環境条
件の変化によりスクリーンが伸縮した場合、押え部材の
位置が固定されてスクリーンとの接触位置も固定される
ため、やはりスクリーンに歪みが発生し、画像表示性能
が低下しやすい。また、このシート面に垂直な方向から
弾性的に押圧力をかける場合、装置の厚さが大きくなる
という難点がある。更に、以上の様な従来の方式では、
スクリーンの光学的有効面の周囲に付される額縁状構造
部の幅が広く、デザイン上の制約がある。
クリーンの4隅を引張る方式では、4隅の局部的な引張
り力によりスクリーンの辺部分が弓なりに変形しやす
く、外周近傍の画像表示性能が低下しやすい。また、上
記スクリーンの辺部分を引張る方式では、周囲環境条件
の変化によりスクリーンが伸縮した場合、枠体が剛性で
あるため上記バネ等による引張り力の方向が変化し、こ
のためスクリーンに歪みが発生し、画像表示性能が低下
しやすい。また、上記押え部材によりシート面に垂直な
方向から弾性的に押圧力をかける方式でも、周囲環境条
件の変化によりスクリーンが伸縮した場合、押え部材の
位置が固定されてスクリーンとの接触位置も固定される
ため、やはりスクリーンに歪みが発生し、画像表示性能
が低下しやすい。また、このシート面に垂直な方向から
弾性的に押圧力をかける場合、装置の厚さが大きくなる
という難点がある。更に、以上の様な従来の方式では、
スクリーンの光学的有効面の周囲に付される額縁状構造
部の幅が広く、デザイン上の制約がある。
【0007】さらに、我々がすでに提案した各種の方法
においても、取付け部材のコストや取付けの作業性、外
観のスマートさなどの点で一層の改善の余地があること
がわかった。なかでも、レンズシートの縁辺を鋭角的に
折り返すことが作業性や部材の取扱上の点でコスト高に
つながりやすい点が特に問題であった。
においても、取付け部材のコストや取付けの作業性、外
観のスマートさなどの点で一層の改善の余地があること
がわかった。なかでも、レンズシートの縁辺を鋭角的に
折り返すことが作業性や部材の取扱上の点でコスト高に
つながりやすい点が特に問題であった。
【0008】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
に鑑み、簡単な構造で取付けが簡単であり、周囲環境条
件の変化によるスクリーンの伸縮に際しても画像表示性
能が低下せず、薄型で、スクリーン光学的有効面の比率
を大きくとることができるレンズシートの取付け装置を
提供することを目的とするものである。
に鑑み、簡単な構造で取付けが簡単であり、周囲環境条
件の変化によるスクリーンの伸縮に際しても画像表示性
能が低下せず、薄型で、スクリーン光学的有効面の比率
を大きくとることができるレンズシートの取付け装置を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を解決するため、薄いレンズシートを平面性を保ちな
がら展張支持する装置であって、前記レンズシートの少
なくとも一対の対向縁辺に沿って鋭角的な折返し部を有
する支承係合部材を張着すると共に、一縁辺に前記レン
ズシートの支承係合部と係合する弾性係合部を有し、前
記レンズシートに展張方向と押し付け方向の弾性力を同
時に作用させる弾性板材からなる板バネを備え、前記板
バネを剛性部材に取り付けてなることを特徴とするレン
ズシートの取付け装置が提供される。
題を解決するため、薄いレンズシートを平面性を保ちな
がら展張支持する装置であって、前記レンズシートの少
なくとも一対の対向縁辺に沿って鋭角的な折返し部を有
する支承係合部材を張着すると共に、一縁辺に前記レン
ズシートの支承係合部と係合する弾性係合部を有し、前
記レンズシートに展張方向と押し付け方向の弾性力を同
時に作用させる弾性板材からなる板バネを備え、前記板
バネを剛性部材に取り付けてなることを特徴とするレン
ズシートの取付け装置が提供される。
【0010】即ち、レンズシートの縁辺に沿って鋭角的
な折返し部を有する支承係合部材を張着し、これと板バ
ネの同様な形状の弾性係合部とを係合することによりレ
ンズシートと板バネ間において辺方向にスライド自在
に、且つレンズシートの展張方向に板バネによる弾性力
を作用させることが本発明の基本的な原理である。
な折返し部を有する支承係合部材を張着し、これと板バ
ネの同様な形状の弾性係合部とを係合することによりレ
ンズシートと板バネ間において辺方向にスライド自在
に、且つレンズシートの展張方向に板バネによる弾性力
を作用させることが本発明の基本的な原理である。
【0011】そして、本発明では、例えば、スクリーン
の構成要素である薄いフレネルとレンチキュラーを相互
に密着させたり、必要に応じて比較的に剛性の高い前面
板も併用し、これも含めて互いに密着状態に取り付ける
装置を提案する。
の構成要素である薄いフレネルとレンチキュラーを相互
に密着させたり、必要に応じて比較的に剛性の高い前面
板も併用し、これも含めて互いに密着状態に取り付ける
装置を提案する。
【0012】鋭角的な折返し部を有する支承係合部材と
しては、ポリカーボネート樹脂シート製のものがコスト
パフォーマンスの点で優れているが、これに限定される
ものではなく、金属板、例えばアルミニウム、銅、剛板
などでもよい。
しては、ポリカーボネート樹脂シート製のものがコスト
パフォーマンスの点で優れているが、これに限定される
ものではなく、金属板、例えばアルミニウム、銅、剛板
などでもよい。
【0013】張着方法としては、両面粘着テープによる
圧着止めのほか、接着、ミシン縫い、ホッチキス止め、
超音波溶着その他の公知の各種張着手段を単独で、また
は組合せて応用可能である。
圧着止めのほか、接着、ミシン縫い、ホッチキス止め、
超音波溶着その他の公知の各種張着手段を単独で、また
は組合せて応用可能である。
【0014】支承係合部材としてレンズシートの一辺分
の長さのものを張着する場合は、レンズシート本体と支
承係合部材の温湿度変化による伸縮状態を合わせる配慮
が必要となる。しかし、短い支承係合部材をすき間をあ
けて並べる場合には、比較的問題が少ない。そして、レ
ンズシートの取付け機能としてみた場合、このような間
けつ的な支承方法で充分な場合が多い。同様に、前記板
バネを幅方向に比較的短くし、若干のすき間をあけて断
続的に配置してもよい。
の長さのものを張着する場合は、レンズシート本体と支
承係合部材の温湿度変化による伸縮状態を合わせる配慮
が必要となる。しかし、短い支承係合部材をすき間をあ
けて並べる場合には、比較的問題が少ない。そして、レ
ンズシートの取付け機能としてみた場合、このような間
けつ的な支承方法で充分な場合が多い。同様に、前記板
バネを幅方向に比較的短くし、若干のすき間をあけて断
続的に配置してもよい。
【0015】また、前記支承係合部材と板バネとを対応
させて間けつ的に配置した場合、それらの幅をいずれか
一方が他方よりも若干大きいかまたは小さくなるように
するのがよく、これによりエッジがひっかかることなく
スムーズにスライドさせることができるようになる。
させて間けつ的に配置した場合、それらの幅をいずれか
一方が他方よりも若干大きいかまたは小さくなるように
するのがよく、これによりエッジがひっかかることなく
スムーズにスライドさせることができるようになる。
【0016】本発明において、前記板バネは、厚さ0.
1mm以上1mm以下のポリカーボネート樹脂シートで構成
されるのが好ましい。
1mm以上1mm以下のポリカーボネート樹脂シートで構成
されるのが好ましい。
【0017】さらに、本発明の好ましい態様において
は、薄いフレネルレンズと薄いレンチキュラーシートの
両者に前記した支承係合部材を張着し、それぞれに板バ
ネを係合せしめる。そして、この場合、板バネはフレネ
ルレンズとレンチキュラーとを互いに押し付け合う(密
着し合う)状態で剛性部材に取り付けられる。また、比
較的剛性の高い前面板としてガラス、メタクリル板など
を用い、この前面板の取り付けのために前記した短い支
承係合部材と板バネとのすき間に前面板固定部材を設け
る。また、レンズシートの損傷もしくは破損を防止する
ため、前記した板バネの弾性力を、レンズシートの縦方
向と横方向とで異ならせてもよい。さらに、フレネルレ
ンズとレンチキュラーレンズの間でレンズシート自体の
剛性に差がある場合には、前記した板バネの弾性力をフ
レネルレンズ用とレンチキュラーレンズ用とで差異を与
えてもよい。
は、薄いフレネルレンズと薄いレンチキュラーシートの
両者に前記した支承係合部材を張着し、それぞれに板バ
ネを係合せしめる。そして、この場合、板バネはフレネ
ルレンズとレンチキュラーとを互いに押し付け合う(密
着し合う)状態で剛性部材に取り付けられる。また、比
較的剛性の高い前面板としてガラス、メタクリル板など
を用い、この前面板の取り付けのために前記した短い支
承係合部材と板バネとのすき間に前面板固定部材を設け
る。また、レンズシートの損傷もしくは破損を防止する
ため、前記した板バネの弾性力を、レンズシートの縦方
向と横方向とで異ならせてもよい。さらに、フレネルレ
ンズとレンチキュラーレンズの間でレンズシート自体の
剛性に差がある場合には、前記した板バネの弾性力をフ
レネルレンズ用とレンチキュラーレンズ用とで差異を与
えてもよい。
【0018】また、フレネルレンズ用の板バネと、レン
チキュラー用の板バネとの両者を、さらにもう一枚の基
板板バネを介して剛性部材に取り付けるようにしてもよ
い。また、このとき、前記した基板板バネをフレネルレ
ンズとレンチキュラーレンズとを前面板に押し付けた状
態となるような方法で取り付けてもよい。
チキュラー用の板バネとの両者を、さらにもう一枚の基
板板バネを介して剛性部材に取り付けるようにしてもよ
い。また、このとき、前記した基板板バネをフレネルレ
ンズとレンチキュラーレンズとを前面板に押し付けた状
態となるような方法で取り付けてもよい。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。
について説明する。
【0020】実施例1 図1〜図3は、本発明の第1実施例を説明する図であ
り、この例は45インチのプロジェクションテレビ(P
TV)用の薄いフレネルレンズ1と、厚さ3mmのメタク
リル樹脂板をプレス成形してなるカマボコ型レンチキュ
ラーレンズ2の取付け例である。薄いフレネルレンズ
は、厚さ0.3mmのポリカーボネートシートの片面にア
クリル系のUV硬化樹脂によりピッチ0.1mmの平均肉
厚0.2mmの薄層状のフレネルレンズを形成したもので
ある。図1に示す横幅は940mm、上下高さは710mm
である。
り、この例は45インチのプロジェクションテレビ(P
TV)用の薄いフレネルレンズ1と、厚さ3mmのメタク
リル樹脂板をプレス成形してなるカマボコ型レンチキュ
ラーレンズ2の取付け例である。薄いフレネルレンズ
は、厚さ0.3mmのポリカーボネートシートの片面にア
クリル系のUV硬化樹脂によりピッチ0.1mmの平均肉
厚0.2mmの薄層状のフレネルレンズを形成したもので
ある。図1に示す横幅は940mm、上下高さは710mm
である。
【0021】支承係合部材3は、厚さ0.3mmのポリカ
ーボネートシートで、サイズ100mm×12mmのもの
を、図2のように折り曲げてフック部が3mmとなるよう
にした。この部材を、図1に示すように、上下辺に各4
個、左右に各2個、両面粘着テープ4(幅8mm)で薄い
フレネルレンズに貼り付けた。板バネ5は、厚さ0.5
mmのポリカーボネートシートで、サイズ110mm×45
mmのものを図2、図3に示すように折り曲げてフック部
が5mmとなるようにした。
ーボネートシートで、サイズ100mm×12mmのもの
を、図2のように折り曲げてフック部が3mmとなるよう
にした。この部材を、図1に示すように、上下辺に各4
個、左右に各2個、両面粘着テープ4(幅8mm)で薄い
フレネルレンズに貼り付けた。板バネ5は、厚さ0.5
mmのポリカーボネートシートで、サイズ110mm×45
mmのものを図2、図3に示すように折り曲げてフック部
が5mmとなるようにした。
【0022】図3に示す基板板バネ6として、厚さ1mm
のポリカーボネートシートで、サイズ110×50mmの
ものを用意し、図3に示すように前記板バネはホッチキ
ス7で止めて一体化した。このような板バネと基板板バ
ネのセットを12組用意し、図1のように前記支承係合
部材と係合し、図3に断面の一部を示すような厚さ1mm
の鋼板製の額縁状の枠材8に取り付けた。なお、板バネ
と基板板バネのセットを枠材に取り付けるため、厚さ2
mmのABS製で、サイズ110×20mmのプラスチック
板9を12枚用意し、図3のように枠材の左端に差し込
み、板バネと基板板バネのセットを右へ押しながらガム
テープ10で止めた。図1の12ケ所とも同じ要領で止
めた。
のポリカーボネートシートで、サイズ110×50mmの
ものを用意し、図3に示すように前記板バネはホッチキ
ス7で止めて一体化した。このような板バネと基板板バ
ネのセットを12組用意し、図1のように前記支承係合
部材と係合し、図3に断面の一部を示すような厚さ1mm
の鋼板製の額縁状の枠材8に取り付けた。なお、板バネ
と基板板バネのセットを枠材に取り付けるため、厚さ2
mmのABS製で、サイズ110×20mmのプラスチック
板9を12枚用意し、図3のように枠材の左端に差し込
み、板バネと基板板バネのセットを右へ押しながらガム
テープ10で止めた。図1の12ケ所とも同じ要領で止
めた。
【0023】なお、前記した剛性のあるレンチキュラー
2は、図3に示す鋼製枠8の右端部の二重になった部分
に2cm間隔で切込みを2ケ所ずつ入れて、その部分を折
り返してレンチキュラーシートの辺をつかむようにして
固定された。このような折り返しフックを、図1の各支
承係合部の隙間およびコーナー部において、上下辺に各
5ケ所、左右辺に各3ケ所設けた。
2は、図3に示す鋼製枠8の右端部の二重になった部分
に2cm間隔で切込みを2ケ所ずつ入れて、その部分を折
り返してレンチキュラーシートの辺をつかむようにして
固定された。このような折り返しフックを、図1の各支
承係合部の隙間およびコーナー部において、上下辺に各
5ケ所、左右辺に各3ケ所設けた。
【0024】実施例2 図4は、本発明の第2実施例を説明する図である。この
例も、上記と同じく、45インチのプロジェクションテ
レビ用スクリーンであるが、その構成が3枚から成り、
観視者側にまず前面板11として厚さ3mmの透明メタク
リル樹脂製平板があり、中央に厚さ0.3mmの極めて薄
いポリカーボネート樹脂製の両面レンチキュラーシート
2′があって、一番奥の投写光源側に厚さ0.5mmのフ
レネルレンズ1が配置される。このフレネルレンズは上
記の実施例1で用いたものと同じである。
例も、上記と同じく、45インチのプロジェクションテ
レビ用スクリーンであるが、その構成が3枚から成り、
観視者側にまず前面板11として厚さ3mmの透明メタク
リル樹脂製平板があり、中央に厚さ0.3mmの極めて薄
いポリカーボネート樹脂製の両面レンチキュラーシート
2′があって、一番奥の投写光源側に厚さ0.5mmのフ
レネルレンズ1が配置される。このフレネルレンズは上
記の実施例1で用いたものと同じである。
【0025】図4に断面形状を示すような厚さ1mmのス
チール板をベンダー曲げした額縁状の枠12に対し、そ
の裏側に2種類の厚さ0.5mmのスチール小片を交互に
並べてスポット溶接して取り付ける。その第1は、図5
(1)に示す断面形状で、奥行方向長さ10cmの、板バ
ネの支持枠13となるものであり、その第2は、図5
(2)に示す断面形状で、奥行長さは2cmの、前面板を
クリップ止めするためのクリップ14である。
チール板をベンダー曲げした額縁状の枠12に対し、そ
の裏側に2種類の厚さ0.5mmのスチール小片を交互に
並べてスポット溶接して取り付ける。その第1は、図5
(1)に示す断面形状で、奥行方向長さ10cmの、板バ
ネの支持枠13となるものであり、その第2は、図5
(2)に示す断面形状で、奥行長さは2cmの、前面板を
クリップ止めするためのクリップ14である。
【0026】まず、前記のような額縁状枠12に、前面
板を前記クリップ14を図のように折り曲げて取り付け
た。次に、実施例1と同様の支承係合部材を図4のよう
に薄いレンチキュラーと薄いフレネルの四周部に取り付
け、それぞれに図5(3)に示す断面形状の板バネと、
図5(4)に示す断面形状の基本板バネを、実施例1と
同様の材質および寸法のもので作製して、図4のように
ホッチキス7で一体的に止め、図4の右上隅に示すよう
に図5(5)に示す断面形状を有するスチール小片13
に差し込み、左側にプラスチック片9を差し込んで仮止
めし、ガムテープ10でずれ防止を兼ねた最終仕上げを
した。このように構成したものを、図に示すように、ス
トッパー15によりPTV筺体16に取りつけるのであ
る。
板を前記クリップ14を図のように折り曲げて取り付け
た。次に、実施例1と同様の支承係合部材を図4のよう
に薄いレンチキュラーと薄いフレネルの四周部に取り付
け、それぞれに図5(3)に示す断面形状の板バネと、
図5(4)に示す断面形状の基本板バネを、実施例1と
同様の材質および寸法のもので作製して、図4のように
ホッチキス7で一体的に止め、図4の右上隅に示すよう
に図5(5)に示す断面形状を有するスチール小片13
に差し込み、左側にプラスチック片9を差し込んで仮止
めし、ガムテープ10でずれ防止を兼ねた最終仕上げを
した。このように構成したものを、図に示すように、ス
トッパー15によりPTV筺体16に取りつけるのであ
る。
【0027】四周共同じような方法で取り付けると、薄
いレンチキュラー、薄いフレネルレンズはともにバネで
浮いた状態で前面板に押し付けられており、輸送中の振
動や温湿度変化によるレンズシートの伸縮にもよく耐
え、何ら問題を生じない。
いレンチキュラー、薄いフレネルレンズはともにバネで
浮いた状態で前面板に押し付けられており、輸送中の振
動や温湿度変化によるレンズシートの伸縮にもよく耐
え、何ら問題を生じない。
【0028】実施例3 図6〜図9は、本発明の第3の実施例を説明する図であ
る。この例は、基本的には実施例2と同様のものである
が、図でも明らかなように、図6に示す断面形状のアル
ミ押出型材を用いてスマートな外観を実現しようとする
ものである。
る。この例は、基本的には実施例2と同様のものである
が、図でも明らかなように、図6に示す断面形状のアル
ミ押出型材を用いてスマートな外観を実現しようとする
ものである。
【0029】前面板の取付けには、薄いステンレス製の
板バネクリップ17を上下辺に各5個、左右辺に各3個
程度用い、アルミ型材18の溝部にこのステンレス製ク
リップを押込み、スナップヒット式に前面板11を保持
する。このあとの薄いレンチキュラー2′と、薄いフレ
ネルレンズ1の取付け法は、実施例2と全く同じであ
る。
板バネクリップ17を上下辺に各5個、左右辺に各3個
程度用い、アルミ型材18の溝部にこのステンレス製ク
リップを押込み、スナップヒット式に前面板11を保持
する。このあとの薄いレンチキュラー2′と、薄いフレ
ネルレンズ1の取付け法は、実施例2と全く同じであ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明の装置は、以上の構成を有するこ
とにより、安価な板バネの利用と簡単な作業で、薄いレ
ンズシートにその四周を外側へ拡張するような張力を作
用させることができ、たるみを発生させずに平面性を保
ちながらレンズシートを展張でき、スクリーン用途等に
極めて好適である。この装置によれば、たとえ温湿度変
化によって膨張や収縮があっても、レンズシートを平面
状態で展張し続けることができる。
とにより、安価な板バネの利用と簡単な作業で、薄いレ
ンズシートにその四周を外側へ拡張するような張力を作
用させることができ、たるみを発生させずに平面性を保
ちながらレンズシートを展張でき、スクリーン用途等に
極めて好適である。この装置によれば、たとえ温湿度変
化によって膨張や収縮があっても、レンズシートを平面
状態で展張し続けることができる。
【図1】本発明の代表的な実施態様を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明の代表的な実施態様を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図3】本発明の代表的な実施態様を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の代表的な実施態様を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の代表的な実施態様を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の代表的な実施態様を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明の代表的な実施態様を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図8】本発明の代表的な実施態様を示す部分断面図で
ある。
ある。
【図9】本発明の代表的な実施態様を示す部分断面図で
ある。
ある。
1…フレネルレンズ 2…レンチキュラー 3…支承係合部材 4…両面粘着テープ 5…板バネ 6…基板板バネ 7…ホッチキス 8…スチール枠 9…プラスチック板 10…ガムテープ 11…前面板 12…額縁状枠 13…板バネ支持用スチール枠 14…クリップ 15…ストッパー 16…PTV筺体 17…板バネクリップ 18…アルミ型材
Claims (1)
- 【請求項1】 薄いレンズシートを平面性を保ちながら
展張支持する装置であって、前記レンズシートの少なく
とも一対の対向縁辺に沿って鋭角的な折返し部を有する
支承係合部材を張着すると共に、一縁辺に前記レンズシ
ートの支承係合部と係合する弾性係合部を有し、前記レ
ンズシートに展張方向と押し付け方向の弾性力を同時に
作用させる弾性板材からなる板バネを備え、前記板バネ
を剛性部材に取り付けてなることを特徴とするレンズシ
ートの取付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220234A JP2898146B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | レンズシートの取付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220234A JP2898146B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | レンズシートの取付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667305A JPH0667305A (ja) | 1994-03-11 |
JP2898146B2 true JP2898146B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=16747994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4220234A Expired - Fee Related JP2898146B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | レンズシートの取付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2898146B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100556243B1 (ko) * | 2003-07-22 | 2006-03-03 | 삼성전자주식회사 | 프로젝션 텔레비전 |
US20070229720A1 (en) * | 2004-05-04 | 2007-10-04 | Duggan Scott J | Structure for Mounting a Light Engine in a Projection Display |
JP5092364B2 (ja) * | 2006-11-21 | 2012-12-05 | 株式会社日立製作所 | 投写型画像表示装置 |
JP2013182228A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Mitsubishi Electric Corp | 背面投射型映像表示装置 |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP4220234A patent/JP2898146B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0667305A (ja) | 1994-03-11 |
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